JP2895264B2 - タイル調塗装の補修方法 - Google Patents

タイル調塗装の補修方法

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美佐雄 岡本
尚豊 川目
直仁 新郷
真治 久保
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Nippon Paint Co Ltd
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Sekisui House Ltd
Nippon Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイル調塗装を施した外
壁パネルを、綺麗にしかも簡単に補修するための技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の高級化に伴い、タイル・石
材等を外壁へ用いることが多くなっている。また外壁の
塗装も、より高意匠性・高耐久性のものが望まれるよう
になり、陶磁器の持つ高級感を表現したタイル調塗装が
開発された。本塗装は、工場で一貫生産される外壁パネ
ルにタイル(セラミック)調の塗装を施して、これを工
場から現場へ搬送し、現場で組み立て、高品質・コスト
低減化と施工の容易化を図ることが考えられる。しか
し、タイル調塗装は従来の隠ぺい型の塗装とは異なり、
半透過タイプの塗装であってベース塗膜層の上にクリア
ー塗膜層を形成して二層構造としているのである。
【0003】このような塗装は耐候性には優れている
が、施工の際において塗膜損傷部が発生すると、施工の
仕上が良い程、この塗膜損傷部が目立つのである。つま
り壁材は工場のラインで一貫して製造されて塗装され、
現場まで搬送されて組み立てられるのであるが、工場か
ら建築現場に搬送する時や施工のときにどうしても傷が
発生してしまうのである。従って、今までの方法では、
塗装面に傷等が生じるとその部分にベース塗料をハケや
ヘラで塗布し、該ベース塗料の乾燥後にクリアー塗料を
塗布して補修することになるのであるが、どうしても、
補修跡が目立ってしまう結果となっていたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の引っ掻き傷や摩
擦傷が小さな面積であると従来の方法のようにハケやヘ
ラで容易に補修できるのであるが、少し大きな面積の引
っ掻き傷や摩擦傷が生じた場合には、従来のような方法
で補修すると、微妙に色が違ってしまい、凹凸もできて
しまい補修箇所が容易に見分けられ、美しく仕上げるこ
とが出来ずかえって汚くなっていたのである。そして、
その補修にも時間がかかっていたのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は以上の如くであり、該課題を解決する為に次の如く構
成したものである。即ち、外壁パネルの一つのグリッド
と同一形状のベース板を、外壁パネルの塗装ラインと同
様のラインでベース板上にタイル調塗装を行い、該ベー
ス板上に形成された乾燥後の塗装膜を剥がして補修シー
トとし、外壁パネルに生じた塗膜損傷部に対し、グリッ
ド単位で該補修シートを貼付することにより補修するも
のである。
【0006】
【実施例】本発明の解決しようとする課題及び解決する
ための手段は以上の如くであり、添付の図面に示した実
施例の構成を説明する。図1は本発明の補修シートの製
造を示す斜視図、図2は補修シートの剥離状態を示す斜
視図、図3は外壁材に補修を行っている斜視図である。
本発明の補修シートは外壁材を製造する工程と同じ工程
を経て製造し、略同一の素材となるようにしている。即
ち、外壁材はその表面がタイルが貼られたような外観と
するために、外壁パネル1の表面にタイルの厚み程度の
碁盤目状に目地凹部が形成され、工場内で外壁パネル毎
にタイル調の塗装がされる。その塗装は外壁パネル上に
ベース塗装を行い、乾燥焼付の後にクリアー塗装が行わ
れ、乾燥焼付が行われて仕上げられるものである。
【0007】本発明の補修シート3はベース板2上に形
成され、該ベース板2はフッ化樹脂(テフロン)板或い
は離型剤を塗布した板が利用され、前記外壁パネル1表
面の目地凹部で仕切られた一つの長方形状のグリッド1
aと同じ大きさに切断され、このベース板2を多数外壁
パネル1の塗装工程と同様に同一ラインで図1の如く塗
装を行い、乾燥焼付の後に図2のように塗装膜だけを剥
離すると補修シート3が得られるのである。この補修シ
ート3は外壁パネル1上の塗装膜と全く同じ工程で製造
されるので、同じ厚さとなり、同じ色となるのである。
また、略同時に塗布されたものであるから、経年変化も
略同時に進行するので、施工後の補修時においても外観
上はほぼ同じものとなるのである。
【0008】このように得られた補修シート3にて補修
を行うには、例えば、図3に示すように外壁パネル1の
塗膜損傷部が、傷により塗装が剥がされているような場
合、また剥離部がグリッド1bに発生した引っ掻き傷4
の場合や、またグリッド1cにおいて発生した摩擦傷6
のような場合には、ペーパー掛けやパテ埋め等を行うこ
となく、表面を清浄な状態に拭いた後に、そのまま補修
シート3の面に、粘着性の高い透明な接着剤を塗布し、
補修必要なグリッド1b・1cの部分に貼り付けるので
ある。
【0009】またグリッド1dに発生した塗膜損傷部が
欠損傷のような、大きな凹凸の発生する傷の場合には、
ペーパー掛けやパテ等にて欠損部分を埋めて、略平滑な
面になるように前処理を施した後に、接着材を塗布した
補修シート3を張りつけるのである。グリッド1eは補
修シート3を貼りつけた補修後の状態を示す図面であ
る。その後補修用クリアーをその表面と補修シート端部
に塗布すればツヤ調整が行われて作業が完了するのであ
る。但し、前記接着剤4は補修シート3に含浸して変形
・変色しないもので、耐候性の高いものが使用される。
【0010】
【発明の効果】以上の如く構成したことにより、本発明
は次のような効果を奏するのである。即ち、外壁パネル
の搬送や施工時に塗装面に、引っ掻き傷や摩擦傷が生じ
ても、施工後にグリッド毎に表面の傷を覆う如く、補修
シートを貼り付けるだけなので、短時間で簡単に補修を
行うことができるようになったのである。また、補修シ
ートは壁パネルと略同時に同一工程で得られるので、補
修シートの外観及び厚さは壁パネル上の塗装膜と略同一
となり補修後の外観も非補修部分の外観と殆ど変わらな
く綺麗に仕上げられるようになったのである。また、タ
イル調塗装の補修だけでなく、その他クロスカットされ
た外観の外壁パネルの補修にも応用できるようになった
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補修シートの製造を示す斜視図であ
る。
【図2】補修シートの剥離状態を示す斜視図である。
【図3】外壁材に補修を行っている斜視図である。
【符号の説明】
1 外壁パネル 1a グリッド 2 ベース板 3 補修シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新郷 直仁 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本 ペイント株式会社内 (72)発明者 久保 真治 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本 ペイント株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 13/08 101 E04F 13/00 E04G 23/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁パネルの一つのグリッドと同一形状
    のベース板を、外壁パネルの塗装ラインと同様のライン
    でベース板上にタイル調塗装を行い、該ベース板上に形
    成された乾燥後の塗装膜を剥がして補修シートとし、外
    壁パネルに生じた塗膜損傷部に対し、グリッド単位で該
    補修シートを貼付することにより補修することを特徴と
    するタイル調塗装の補修方法。
JP3139030A 1991-06-11 1991-06-11 タイル調塗装の補修方法 Expired - Fee Related JP2895264B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012072586A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Toli Corp 浴室用床材の施工キット

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