JP4381712B2 - 意匠性建材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は意匠性建材の製造方法に関し、より詳しくは、三次元効果があり、見る角度によって模様が変化する意匠性建材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、見る角度によって模様が変化する三次元効果を持った意匠性建材を製造するためには、まず最初に、透明性シートの一面に所定のピッチで繰り返された第1の模様を有する第1のパターン部を設け、該透明シートの他面に、該第1の模様と相似形状の第2の模様又は所定のピッチで繰り返された第2の模様を有する第2のパターン部を設けてある装飾シートを作製するか(例えば、特許文献1参照)、或いは、透明性シートの表面に複数の凸レンズ状の突起を連続した任意のパターンで設けると共に、該シートの裏面に透明性シートの表面と同じ連続パターンを持つ模様を透明性シート表面の連続パターンに対して変位させて印刷した装飾シートを作製し(例えば、特許文献2参照)、その後、これらの装飾シートに加工を加え、建材基板の必要な個所に貼付する必要があり、また、貼付する為の接着剤等も考慮する必要がある等の問題があった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−189000号公報
【特許文献2】
特開平09−207254号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来技術の課題を背景になされたものであり、建材に対して、装飾シートを貼付することなしで、三次元効果を持たせ、見る角度によって模様が変化する意匠性建材を製造する方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の目的を達成するために種々の研究を行った結果、建材の表面にドット状模様を形成し、その上にクリアー塗膜を形成し、その上に半球状のドットからなるクリアー塗膜を形成し、この際に該半球状のドットからなるクリアー塗膜を紫外線硬化型クリアー塗料を用いて形成し、該半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜の隣接ドット間の間隔を該ドット状模様の隣接ドット間の間隔と同じにし、しかも基材表面に投影した紫外線硬化型クリアー塗膜のドットの投影位置とドット状模様のドットの投影位置とを変位させることにより、三次元効果を有し、見る角度によって模様が変化する意匠性建材を製造し得ること見いだし、本発明を完成した。
【0006】
即ち、本発明の意匠性建材の製造方法は、建材の表面に、
(a)ドット状の模様を印刷してドット状模様塗膜を形成する工程、
(b)該ドット状模様塗膜表面に第1クリアー塗料を塗装して第1クリアー塗膜を形成する工程、
(c)該第1クリアー塗膜表面に半球状のドットからなるクリアー塗膜を形成する工程、
からなる意匠性建材の製造方法において、該半球状のドットからなるクリアー塗膜を紫外線硬化型クリアー塗料で形成し、該半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜の隣接ドット間の間隔を該ドット状模様の隣接ドット間の間隔と同じにし、しかも基材表面に投影した紫外線硬化型クリアー塗膜のドットの投影位置とドット状模様のドットの投影位置とを変位させることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の意匠性建材の製造方法は、建材の表面に、
(a)ドット状の模様を印刷してドット状模様塗膜を形成する工程、
(b)該ドット状模様塗膜表面に第1クリアー塗料を塗装して第1クリアー塗膜を形成する工程、
(c)該第1クリアー塗膜表面に柄模様を印刷して柄模様塗膜を形成する工程、
(d)該柄模様塗膜表面に半球状のドットからなるクリアー塗膜を形成する工程、
からなる意匠性建材の製造方法において、該半球状のドットからなるクリアー塗膜を紫外線硬化型クリアー塗料で形成し、該半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜の隣接ドット間の間隔を該ドット状模様の隣接ドット間の間隔と同じにし、しかも基材表面に投影した紫外線硬化型クリアー塗膜のドットの投影位置とドット状模様のドットの投影位置とを変位させることを特徴とする。
【0008】
更に、本発明の意匠性建材の製造方法は、建材の表面に、
(a)ドット状の模様を印刷してドット状模様塗膜を形成する工程、
(b)該ドット状模様塗膜表面に第1クリアー塗料を塗装して第1クリアー塗膜を形成する工程、
(c)該第1クリアー塗膜表面に柄模様を印刷して柄模様塗膜を形成する工程、
(d)該柄模様塗膜表面に第2クリアー塗料を塗装して第2クリアー塗膜を形成する工程、
(e)該第2クリアー塗膜表面に半球状のドットからなるクリアー塗膜を形成する工程、
からなる意匠性建材の製造方法において、該半球状のドットからなるクリアー塗膜を紫外線硬化型クリアー塗料で形成し、該半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜の隣接ドット間の間隔を該ドット状模様の隣接ドット間の間隔と同じにし、しかも基材表面に投影した紫外線硬化型クリアー塗膜のドットの投影位置とドット状模様のドットの投影位置とを変位させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用する建材の材質として、鋼板、非鉄金属、無機建材、木質系材料、プラスチック、陶磁器類、ガラス等を挙げることができる。例えば、鋼板として、黒皮鋼板、ダル鋼板、みがき鋼板、ステンレス鋼板、鋳物鋼板の他に、ブリキ板、亜鉛メッキ鋼板、塗装鋼板、ラミネート鋼板等の表面処理鋼板を挙げることができ、非金属とし、アルミニウム、銅、それらの合金板を挙げることができる。
【0010】
無機建材として、石綿スレート板、ケイカル板、石膏スラグ板、押し出し成形石綿セメント板、GRC板、石膏ボード、モルタル板、軽量気泡コンクリート板、ロックウール板、ガラス板、セラミック板を挙げることができる。木質系材料として、ブナ、ラワン、アガチス等の天然木板の他にベニヤ合板、パーティクルボード、ハードボード、チップボード、化粧合板等を挙げることができる。プラスチックとして、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ABS、ナイロン、ポリプロピレン、フェノール樹脂、ガラス繊維強化のエポキシ樹脂、ポリフェニレンオキサイド等を挙げることができる。
【0011】
本発明で使用する建材には予め下層塗膜が施されていても良く、下層塗膜の塗料については、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂等を結合剤とし、さらに着色顔料、体質顔料、水、有機溶剤及びその他の各種添加剤等を配合することができる。上記の着色顔料として、酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄、黄鉛、フタロシアニンブルー、ベンジジンイエロー、カーボンブラック等を代表的な例として挙げることができる。上記の体質顔料として、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、石英粉等を代表的な例として挙げることができる。また、上記の有機溶剤として、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤等を代表的な例として挙げることができる。上記のその他の各種添加剤として、分散剤、沈殿防止剤、増粘剤、防カビ剤等を挙げることができる。
【0012】
本発明においては、ドット状模様の印刷には上記した下層塗膜用塗料と同一の種類の塗料を使用することができる。本発明においては、ドット状模様塗膜は、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、凸版印刷等の周知の印刷方法によって形成することができる。
【0013】
本発明においては、第1クリアー塗料、第2クリアー塗料及び半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜を印刷した後に建材の全面を塗装するクリアー塗料はそれぞれ同一であっても、異なっていても良い。本発明で用いるクリアー塗料としては、上記した下層塗膜用塗料と同一の種類の塗料から着色顔料を除いた組成の塗料又は紫外線硬化型塗料を使用することができる。本発明においては、クリアー塗料は、通常のスプレー、静電塗装、ロールコーター、フローコーター、スクリーン印刷等の手段により塗装することができる。
【0014】
本発明において半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜を形成するのに用いる紫外線硬化型クリアー塗料は、粘度が50〜1000ポイズであることが好ましい。紫外線硬化型クリアー塗料の粘度が50ポイズ未満の場合には、半球状のドットからなる塗膜を形成することが極めて困難であり、逆に紫外線硬化型クリアー塗料の粘度が1000ポイズを越える場合には、塗料として扱えなくなるので好ましくない。本発明においては、半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜は、特にスクリーン印刷を用いて形成するのが好ましい。
【0015】
本発明において、上記した半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜を形成するのに用いる紫外線硬化型クリアー塗料、並びに第1クリアー塗料、第2クリアー塗料又は半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜を印刷した後に建材の全面を塗装するクリアー塗料として紫外線硬化型クリアー塗料を用いる場合の紫外線硬化型クリアー塗料としては、従来から普通に使用されている組成の紫外線硬化型クリアー塗料が特に制限なく使用出来る。即ち、本発明で用いる紫外線硬化型クリアー塗料は紫外線重合性化合物及び光開始剤を必須成分として含有し、さらに必要に応じて体質顔料、溶剤、添加剤等を含有することができる。
【0016】
上記の紫外線重合性化合物として、分子内にラジカル重合可能な不飽和二重結合を有する化合物を用いることができる。具体的には、比較的低分子量のポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリブタジエン樹脂、アクリル系オリゴマー又はプレポリマー、及び2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の反応性モノマーの単独又は混合物を代表的なものとして挙げることができる。
【0017】
また、上記の紫外線重合性化合物としてカチオン開環重合型のビニル−2−エチルヘキシルエーテル、ビニルデシルエーテル、1,2−エポキシシクロヘキサン、ジシクロペンタジエンジオキサイド、ソルビトールポリグリシジルエーテル等も使用することができる。
【0018】
上記の光開始剤として、ベンゾイン、ベンゾフェノン又はこれらのエステル、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルジサルファイド、N−メチルジエタノールアミン、アシルホスフィンオキサイド、2,5−ジエトキシ−4−(p−トリルチオ)ベンゼンアゾニウムヘキサフルオロホスフェート、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソブチロフェノン等の通常の反応開始剤を例として挙げることができる。
【0019】
上記の体質顔料として、珪砂、珪酸塩、タルク、カオリン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、粉末状、フレーク状又はファイバー状のガラス、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂粉末等を代表的なものとして挙ることができる。また、上記の溶剤として、トルオール、キシロール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等を代表的なものとして挙げることができる。
【0020】
紫外線硬化型クリアー塗料を塗布した後、紫外線を照射して光重合反応を誘起させ、塗膜を硬化させて塗膜を形成する。紫外線を照射するために用いる光源としては、低圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯、キセノンランプ、ケミカルランプ等を使用することができる。
本発明においては、柄模様塗膜は、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、凸版印刷等の周知の印刷方法によって形成することができる。
【0021】
次に、本発明の意匠性建材の製造方法について説明する。
建材の表面には予め下層塗膜用塗料を塗布していても良い。下層塗膜用塗料の塗布は、具体的には、建材の表面に上記の下層塗膜用塗料を塗布、含浸させ、素地固めをし、かつ、建材中の空隙部の空気を塗料で置換、充填することにより行われる。上記の下層塗膜用塗料にはシーラーとしての機能を持たせているが、場合により、無機質建材に予めシーラーを塗布、含浸させ、その後上記の下層塗膜用塗料を塗布してもよく、そのような態様も本発明の製造方法に含まれるものである。塗布された下層塗膜用塗料は、常温乾燥または強制乾燥により硬化させるが、予熱した建材を使用することにより乾燥を早めることも可能である。このようにして下層塗膜を形成してもよい。
【0022】
本発明の意匠性建材の製造方法の一例として、まず、建材の表面に、ドット状模様をシルクスクリーン印刷してドット状模様塗膜を形成する。
次いで、ドット状模様塗膜表面に第1クリアー塗料をスクリーン印刷を用いて塗装して第1クリアー塗膜を形成する。
【0023】
続いて、第1クリアー塗膜表面に半球状のドットからなるクリアー塗膜を紫外線硬化型クリアー塗料を用いて、該半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜の隣接ドット間の間隔を該ドット状模様の隣接ドット間の間隔と同じにし、しかも基材表面に投影した紫外線硬化型クリアー塗膜のドットの投影位置とドット状模様のドットの投影位置とを変位させてスクリーン印刷で形成することにより、三次元効果を有する意匠性建材を製造することができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明する。
<実施例1>
珪カル板にベースコート(大日本塗料社製)を塗装し、その上に1インチ当たり60線で空隙率60%のスクリーンを使用して、インクを用いてドット模様を印刷した。次いで、ルーセン#300クリアー(大日本塗料社製商品名:アクリルウレタン樹脂系紫外線硬化型クリアー)を100g/m2 の塗布量となるように塗装し、紫外線照射により乾燥を行ってクリアー塗膜を形成した。このクリアー塗膜上に1インチ当たり60線で空隙率60%のスクリーンを上記ドット模様と角度を10度傾けて、500ポイズの粘度のルーセン#300クリアーを用いて塗装し、紫外線照射により乾燥を行い、半球状のドットからなるドット模様を形成した。
上記のようにして得られた意匠性建材においては、深みのある外観が得られ、視点を動かすことによりドット模様が動いて見える意匠が得られた。
【0025】
<実施例2>
実施例1と同様にして、珪カル板にベースコート(大日本塗料社製)を塗装し、その上に1インチ当たり60線で空隙率60%のスクリーンを使用して、インクを用いてドット模様を印刷した。次いで、ルーセン#300クリアーを100g/m2 の塗布量となるように塗装し、紫外線照射により乾燥を行ってクリアー塗膜を形成した。このクリアー塗膜上に、魚の柄をスクリーン印刷し、さらに、実施例1と同様に、1インチ当たり60線で空隙率60%のスクリーンを上記ドット模様と角度を10度傾けて、500ポイズの粘度のルーセン#300クリアーを用いて塗装し、紫外線照射により乾燥を行い、半球状のドットからなるドット模様を形成した。
上記のようにして得られた意匠性建材においては、魚の柄が手前に浮いて見える立体効果が得られた。
【0026】
<実施例3>
実施例1と同様にして、珪カル板にベースコート(大日本塗料社製)を塗装し、その上に1インチ当たり60線で空隙率60%のスクリーンを使用して、インクを用いてドット模様を印刷した。次いで、ルーセン#300クリアーを100g/m2 の塗布量となるように塗装し、紫外線照射により乾燥を行ってクリアー塗膜を形成した。このクリアー塗膜上に、魚の柄をスクリーン印刷し、次いで、ルーセン#300クリアーを100g/m2 の塗布量となるように塗装し、紫外線照射により乾燥を行ってクリアー塗膜を形成した。さらに、実施例1と同様に、1インチ当たり60線で空隙率60%のスクリーンを上記ドット模様と角度を10度傾けて、500ポイズの粘度のルーセン#300クリアーを用いて塗装し、紫外線照射により乾燥を行い、半球状のドットからなるドット模様を形成した。
上記のようにして得られた意匠性建材においては、魚の柄が手前に浮いて見える立体効果が得られた。
【0027】
<実施例4>
実施例1と同様にして半球状のドットからなるドット模様を形成した後、クリアー塗料としてVトップクリアー(大日本塗料社製商品名、イソシアネート硬化型ウレタン樹脂クリアー)を用いて塗装し、乾燥して耐候性に優れる半球状のドットからなるドット模様を形成した。
上記のようにして得られた意匠性建材においては、深みのある外観が得られ、視点を動かすことによってドット模様が動いて見える意匠が得られた。
【0028】
<比較例1>
半球状のドットからなるドット模様を形成しなかった以外は上記の実施例1と同様に処理して意匠性建材を作製した。得られた意匠性建材においては、視点を動かすことによるドット模様の動き、立体感はなく、高意匠は得られなかった。
【0029】
<比較例2>
半球状のドットからなるドット模様を形成しなかった以外は上記の実施例2と同様に処理して意匠性建材を作製した。得られた意匠性建材においては、視点を動かすことによるドット模様の動き、立体感はなく、高意匠は得られなかった。
【0030】
<比較例3>
実施例1と同様にして、珪カル板にベースコート(大日本塗料社製)を塗装し、その上に1インチ当たり60線で空隙率60%のスクリーンを使用して、インクを用いてドット模様を印刷した。次いで、ルーセン#300クリアーを100g/m2 の塗布量となるように塗装し、紫外線照射により乾燥を行ってクリアー塗膜を形成した。このクリアー塗膜上に1インチ当たり60線で空隙率60%のスクリーンを上記ドット模様と角度を10度傾けて、500ポイズの粘度のVトップクリアーを用いて塗装した。その後、常温で24時間乾燥して意匠性建材を得た。
上記のようにして得られた意匠性建材においては、Vトップクリアー塗料に流れが生じて半球状にはならなく、従って、視点を動かすことによるドット模様の動き、立体感はなく、高意匠は得られなかった。
【0031】
【発明の効果】
本発明の製造方法で製造される意匠性建材においては、三次元効果があり、見る角度によって模様が変化する。
Claims (5)
- 建材の表面に、
(a)ドット状の模様を印刷してドット状模様塗膜を形成する工程、
(b)該ドット状模様塗膜表面に第1クリアー塗料を塗装して第1クリアー塗膜を形成する工程、
(c)該第1クリアー塗膜表面に半球状のドットからなるクリアー塗膜を形成する工程、
からなる意匠性建材の製造方法において、該半球状のドットからなるクリアー塗膜を紫外線硬化型クリアー塗料で形成し、該半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜の隣接ドット間の間隔を該ドット状模様の隣接ドット間の間隔と同じにし、しかも基材表面に投影した紫外線硬化型クリアー塗膜のドットの投影位置とドット状模様のドットの投影位置とを変位させることを特徴とする意匠性建材の製造方法。 - 建材の表面に、
(a)ドット状の模様を印刷してドット状模様塗膜を形成する工程、
(b)該ドット状模様塗膜表面に第1クリアー塗料を塗装して第1クリアー塗膜を形成する工程、
(c)該第1クリアー塗膜表面に柄模様を印刷して柄模様塗膜を形成する工程、
(d)該柄模様塗膜表面に半球状のドットからなるクリアー塗膜を形成する工程、
からなる意匠性建材の製造方法において、該半球状のドットからなるクリアー塗膜を紫外線硬化型クリアー塗料で形成し、該半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜の隣接ドット間の間隔を該ドット状模様の隣接ドット間の間隔と同じにし、しかも基材表面に投影した紫外線硬化型クリアー塗膜のドットの投影位置とドット状模様のドットの投影位置とを変位させることを特徴とする意匠性建材の製造方法。 - 建材の表面に、
(a)ドット状の模様を印刷してドット状模様塗膜を形成する工程、
(b)該ドット状模様塗膜表面に第1クリアー塗料を塗装して第1クリアー塗膜を形成する工程、
(c)該第1クリアー塗膜表面に柄模様を印刷して柄模様塗膜を形成する工程、
(d)該柄模様塗膜表面に第2クリアー塗料を塗装して第2クリアー塗膜を形成する工程、
(e)該第2クリアー塗膜表面に半球状のドットからなるクリアー塗膜を形成する工程、
からなる意匠性建材の製造方法において、該半球状のドットからなるクリアー塗膜を紫外線硬化型クリアー塗料で形成し、該半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜の隣接ドット間の間隔を該ドット状模様の隣接ドット間の間隔と同じにし、しかも基材表面に投影した紫外線硬化型クリアー塗膜のドットの投影位置とドット状模様のドットの投影位置とを変位させることを特徴とする意匠性建材の製造方法。 - 上記の半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜を形成するのに用いる紫外線硬化型クリアー塗料の粘度が50〜1000ポイズであることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の意匠性建材の製造方法。
- 上記の半球状のドットからなる紫外線硬化型クリアー塗膜を形成した後、建材の全面にクリアー塗料を塗装することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の意匠性建材の製造方法。
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