JPH0811264B2 - 内歯車の成形法 - Google Patents
内歯車の成形法Info
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- JPH0811264B2 JPH0811264B2 JP3142337A JP14233791A JPH0811264B2 JP H0811264 B2 JPH0811264 B2 JP H0811264B2 JP 3142337 A JP3142337 A JP 3142337A JP 14233791 A JP14233791 A JP 14233791A JP H0811264 B2 JPH0811264 B2 JP H0811264B2
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Description
生する内部応力を以て素材の高強度化を図るとともに、
使用素材の歩溜りを向上させた内歯車の成形法に関する
ものである。
合、従来、図4に示すように所要の大きさに切断した鋼
材W1を所要温度に加熱し、これを熱間又は温間鍛造に
ておおむね内歯車の形状W2に成形し、次いでこの素材
の内周面に内歯を機械加工にて切削して完成品W3を得
ている。
工方法では、熱間又は温間鍛造に要する温度にまで素材
を加熱する必要があり、しかも、加工工程においても鍛
造加工、機械加工の両方の加工を要し、さらには機械加
工後、製品の高強度化を図るために別途熱処理工程が必
要となり、製造工程数が多くなるとともに、使用鋼材の
歩溜りが悪い等の問題があった。
形することにより、製造工程を簡素化し、冷間塑性加工
により発生する内部応力を以て素材の高強度化を図ると
ともに、使用素材の歩溜りを向上させた内歯車の成形法
を提供することを目的とする。
め、本発明の内歯車の成形法は、成形する内歯車の質量
を基準として、板状素材より所要厚さの円盤状成形素材
を得、この成形素材を所要回転数にて回転する上型と外
周面に歯形を有する成形用金型とで挟持するとともに、
成形素材の表面を冷却及び潤滑しながら、成形用金型の
回転軸と平行な回転軸を有する成形ローラにより成形素
材を押圧しつつ、成形ローラを成形用金型に沿って移動
することにより冷間塑性加工を行い、成形素材を内歯を
備えたカップ形状に形成することを特徴とする。
工程を簡素化することができ、冷間塑性加工により発生
する内部応力を以て素材の高強度化を図れるとともに、
使用素材の歩溜りを向上することができる。
する。例えば、外径100〜170mmの内歯車を、板
厚4.0〜6.5mmの板状素材を用いて成形する場
合、板状素材を予め計算した内歯車の質量を基準として
算出した径を有する円盤状に製作し、これを成形素材W
とする。
1と上型2との間にて挟持する。この成形用金型1は、
成形する内歯車の径、大きさを有し、その外周面に歯形
1Hが形成されている。上型2は、成形用金型1との間
で成形素材Wのほぼ中央部を挟持し、これにより、成形
素材Wを、成形用金型1及び上型2と共に同一軸上で回
転可能に支持するもので、成形用金型1よりも小径に形
成する。成形素材Wを挟持する圧力は、成型用金型1及
び上型2を回転させて、成形素材Wを後述の成形ローラ
3にて冷間塑性加工を施す際に、成形素材Wが成形用金
型1と上型2との間で強固に支持される程度以上に定め
られ、上述のサイズでは80〜100KN程度である。
用金型1及び上型2の回転軸と平行な回転軸を有する複
数個の成形ローラ3がほぼ等間隔に配設される。本実施
例においては、この各成形ローラ3,3……は、すべて
同形・同サイズで、成型用金型1の放射方向に、かつ成
型用金型1の回転中心よりすべて等間隔になるよう配設
され、回動自在に支持される。
成形素材Wを挟持した状態で成形用金型1及び上型2を
600〜1000回転/分にて回転しながら、成形ロー
ラ3を同じ圧力、例えば、約30KNの圧力で成型用金
型1の外周面に向けて、すなわち、成型用金型1の回転
軸に対し直角方向に、成形素材Wを押圧しつつ、成形ロ
ーラ3,3……を成形用金型1の上端外周部位置より
0.2m/分程度の送り速度で成型用金型1の長手方向
に成型用金型1の下端外周部位置に向けて移動させる。
なお、この時、成形ローラ3は、成形素材Wの回転に追
従して回転するため、成形ローラと成形素材Wの外周面
の周速度は等しくなる。この周速度は、300〜550
m/分に設定するのが適当である。この場合において、
成形素材Wの外周形状を整えるために、成形ローラ3,
3……の加圧力等は、CNC制御によりコントロールす
ることが望ましい。
形素材Wの回転と成形ローラの押圧、移動との組み合せ
により冷間塑性加工を行い、成形素材Wをカップ状に連
続的に成形する際、成形用金型1の外周面の歯形形状に
従って内歯が同時に成形される。
るため、加圧成形時の発熱を防止し、かつ成形ローラ3
と成形素材W間の潤滑のため、冷間塑性加工時、クーラ
ントを所定圧にて吹き付ける。
加工にて内歯車を高強度化を図りつつ成形するが、金型
1,2間による成形素材Wの挟持力、回転速度及び成形
ローラ3,3……の押圧力及び移動速度等は、成形素材
Wの材質や成形品W0の大きさ、形状等により適宣選定
されるものである。
図中T0は素材の板厚、T1は歯高、T2は歯車外径の
リブ厚を示す。成形時、成形素材Wは、成形用金型1と
加圧ローラ3,3……との間で押圧されて連続的に冷間
塑性加工されるが、この時材料の流れは成形用金型1の
外周面の形状に添うようにして内歯が形成される。この
場合、予め厚みT0を、T0=(T1+T2)/(0.
5〜0.8)に設定することにより、成形時の変形が成
形品W0の全範囲に亘って発生し、一様な高強度の内歯
車を製造することができる。なお、成形時に発生する余
分の素材は、加圧ローラの送り方向に押し出されるた
め、キズ等の欠陥が生じにくいものとなる。
のみで成形することができ、製造工程を簡素化すること
ができるとともに、使用素材の歩溜りを向上することが
できる。また、冷間塑性加工により発生する内部応力を
以て素材の高強度化を図れるとともに、歯部においてメ
タルフローが壊れることがなく、さらに、回転成形であ
るため歯部及び外周の寸法精度が優れ、このため、歯高
を低くしても有効歯高がとれ、他工法の内歯車に比べ製
品の外径を小さくすることが可能となる。
る。
車の一部を破断した外観図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 成形する内歯車の質量を基準として、板
状素材より所要厚さの円盤状成形素材を得、この成形素
材を所要回転数にて回転する上型と外周面に歯形を有す
る成形用金型とで挟持するとともに、成形素材の表面を
冷却及び潤滑しながら、成形用金型の回転軸と平行な回
転軸を有する成形ローラにより成形素材を押圧しつつ、
成形ローラを成形用金型に沿って移動することにより冷
間塑性加工を行い、成形素材を内歯を備えたカップ形状
に形成することを特徴とする内歯車の成形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3142337A JPH0811264B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 内歯車の成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3142337A JPH0811264B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 内歯車の成形法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576982A JPH0576982A (ja) | 1993-03-30 |
JPH0811264B2 true JPH0811264B2 (ja) | 1996-02-07 |
Family
ID=15313015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3142337A Expired - Fee Related JPH0811264B2 (ja) | 1991-05-17 | 1991-05-17 | 内歯車の成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0811264B2 (ja) |
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1991
- 1991-05-17 JP JP3142337A patent/JPH0811264B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0576982A (ja) | 1993-03-30 |
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