JPS595377B2

JPS595377B2 - 自動車用ホイルの製造方法

Info

Publication number: JPS595377B2
Application number: JP5131376A
Authority: JP
Inventors: 正一大谷
Original assignee: Aida Engineering Ltd
Current assignee: Aida Engineering Ltd
Priority date: 1976-05-07
Filing date: 1976-05-07
Publication date: 1984-02-04
Also published as: JPS52134861A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は自動車用ホイルの製造に関し、詳しくはアルミ
ニウム合金の自動車用ホイルを製造する方法に関するも
のである。

アルミニウム合金による自動車用ホイルはバネ下荷重の
逓減を追求し、軽量化に向い、走行性、操縦性の向上と
燃費の節約に貢献しているが、価格が高く実用面よりも
趣味的に利用されているのが実状である。

従来製品のコスト高は鋳造品であるため、アルミニウム
を加熱液状化して射出成形５取出しまでの加工時間が
長いこと、液状化アルミニウムを使用するため鋳造金型
の疲労が速いことの理由によつており、このことが量産
化を困難にしている原因の１つである。ところで金型で
鍛圧加工をする場合に、同一材ｏ料、同一重量であつ
ても初期加圧面積の大小によつて作業性が異なつてくる
。

作業性の良否を決定する加工熱の発生は初期加工面積が
小さい方が展伸時が多いために早く発生する。そこで同
一金型で大きさの異なる各種の材料を加工すると最終的
５には同一形状寸法の製品が得られることになるが、
同一重量の材料であれば金型の内径よりも小径材料の方
が加工温度が高く作業性が良いことになる。本発明は冷
間鍛造を主体にして自動車ホイルを製造する場合におい
て、加圧力の逓減を目的にし、υ 金型の小型化、設備
費の逓減に成功し低価格で生産できる製造方法を提供し
ようとするものである。次に本発明の具体例を図示した
製造工程図によつて説明する。第１図から第３図までは
素材から外側リム部材、−５内側リム部材を成形する工
程図である。

１はダイ、２はカウンターパンチで前記ダイ１内にダイ
との摺動面に間隙を設けて装着し、パンチ上面に案内凹
孔３を形成してある。

４は前記カウンターパンチ２に対向して設けたパンチで
、ダイ１内にダイ■ｏとの摺動面に間隙を設けて装着
してある。

５はダイ１とカウンターパンチ２との間隙に装着したバ
ネ出しである。

アルミニウム合金の素材６をカウンターパンチ２の案内
凹孔３内に供給し、パンチ４を下降して’５ダイとパ
ンチとの形状によつて、外側リム部材７、内側リム部材
８、ホイル取付部材９を一体に成形する。

第３図は各部材を成形する第２工程で、ダイ１０内にカ
ウンターパンチ１１、加圧面に凹孔を設けたパンチ１２
を対向して装着し、第１工程で成形した中間製品をダイ
１０内に供給して所要寸法の外側リム部材７と内側リム
部材８を成形し、ホイル取付部材の中心部に肉厚部１３
を形成する。

第４図から第７図までは外側リム部材とホイル取付部材
の加工工程図である。第４図では外側リム部材７の開口
部を外側に押拡げると共に周縁端部にフランジ１４を形
成すると共に、前記ホイル取付部材の肉厚部１３に加工
孔１５を穿設する。次いで加工孔１５の周辺を外側リム
部材７の方に押出して軸挿入孔１６を成形し（第５図）
、さらに外側リブ部材７を外側に押出してリム外側面１
７を成形する（第６図）。第７図は外側リムとホイル取
付部材の加工が終了した中間加工製品１８で、前記外側
リムのフランジ１４の寸法決め、ならびに軸挿入孔１６
の仕上げ力旺を行う。

またホイル外面にデザイン的形状を加工したい場合は、
前記工程中にデザイン加工用の金型を使用して外側リム
に向うホイル取付面にデザイン１９を施す（第８図）。

第９図、第１０図は内側リム部材の加工装置である。

第１０図は内側リム部・材８を加工するための加圧式ロ
ール装置で、２０は回転ヘツド、２１は回転スライドで
何れも回転装置に接続してあつて回転可能に設置されて
いる。２２，２２は前記回転スライド２１の下降位置の
周囲に４個配設した加圧ロールで、回転可能でかつ軸方
向に直交する方向に移動できるように設置してあり、前
記回転スライド２１とによつて内側リム部材を加工する
。

前記中間加工製品１８のリム外側面１７を回転ヘツド２
０に装着し、内側リム部材８を上方に向ける。

次に回転スライド２１を下降して回転部分を内側リム部
材内に圧入すると、スライドの段部２１ａによつて部材
の開口部を押広げ、さらにスライド先端がホイル取付部
材９に到達するまで下降する（第９図Ｂ）。第９図Ｂで
回転ヘツド２０と回転スライド２１を同周速で回転して
中間加工製品１８を回転し、加圧ロール２２，２２を回
転しながらすでに下降している回転スライド２１に向つ
て移動して内側リム部材８を加圧し、スライドとロール
とによつて得られる形状どうりの内側リムを加圧成形す
る（第１０図）。

所定寸法まで加圧ロール２２，２２を前進させた後、同
ロールを後退し、回転ヘツド２０の回転を中止する。

次いで回転スライド２１を上昇し、さらに回転ヘツドの
締付装置をゆるめて製品２３を取出す。前記製品２３の
内側リムにはリブ部２４と開口部周縁にフランジ２５が
形成きれる。以上説明したように本発明の自動車用ホイ
ルの製造方法は金型内での作業性を良好にしたものであ
つて、加圧力の逓減を可能にし金型の小型化が計れる効
果がある。また主として冷間鍜造で製造されるので切削
精度と同一精度をもつた製品が得られること、編肉の均
一化が得られること、切削目がないから外観が美麗であ
ることの諸効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はアルミニウム合金の素材を金型内に供給した状
態の断面図、第２図は外側リム部材、内側リム部材、ホ
イル取付部材を成形する第１工程図、第３図は同最終工
程図、第４図は外側リムと車軸挿入部を成形する第１工
程図、第５図は同第２工程図、第６図は同第３工程図、
第７図は同最終工程図で外側リムならびに車軸挿入部が
完成した中間加工製品の断面図、第８図はホイル取付面
の外側にデザインを施した場合の中間力旺製品を表わす
断面図、第１０図は内側リム部材の成形時を表わすもの
でＡは平面図、Ｂは側面図。第１１図は製品の斜視図。１・・・ダイ、２・・・カウ
ンターパンチ、３・・・案内凹孔、４・・・パンチ、５
・・・バネ出し、６・・・素材、７・・・外側リム部材
、８・・・内側リム部材、９・・・ホイル取付部材、１
０・・・ダイ、１１・・・カウンターパンチ、１２・・
・パンチ、１３・・・肉厚部、１４・・・フランジ部、
１５・・・加工孔、１６・・・挿入孔、１７・・・リ
ム外側面、１８・・・中間加工製品、１９・・・デザイ
ン、２０・・・回転ベッド、２１・・・回転スライド、
２２・・・加工ロール、２３・・・製品、２４・・・リ
プ部、２５・・・フランジ、２７・・・パンチ。

Claims

【特許請求の範囲】

１アルミニウム合金を使用し、各製造工程が冷間鍛造
で加工されるものであつて、素材から中空で内側に仕切
壁となるホイル取付部材を形成して一方を内側リム部材
に他方を外側リム部材に成形し、次いで前記ホイル取付
部材に車軸挿入部を形成した後、該ホイル取付部材の表
面にホイルのデザインを施し、さらに前記外側リム部材
の開口縁部を押広げると共に端部周縁を外側に折曲した
フランジを成形し、さらに引続いて上記加工途中の製品
を回転ベッドならびに回転スライドで支持しながら周囲
に配設した複数の加圧ロールを製品中心に向つて加圧し
て内側リムを成形するようにしたことを特徴とする自動
車用ホイルの製造方法。