JPH08100115A - 塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体の製造方法 - Google Patents
塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体の製造方法Info
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- JPH08100115A JPH08100115A JP6233482A JP23348294A JPH08100115A JP H08100115 A JPH08100115 A JP H08100115A JP 6233482 A JP6233482 A JP 6233482A JP 23348294 A JP23348294 A JP 23348294A JP H08100115 A JPH08100115 A JP H08100115A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外観に優れた塩化ビニル系重合体−ポリウ
レタン複合体の製造方法を提供する。 【構成】 塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体
を製造するに際して、予め塩化ビニル系重合体(1)と
メチルメタクリレート−アルキルアクリレート共重合体
(6)を均一混合した後に一部又は全量の可塑剤(4)
を含浸させておくことを特徴とする製造方法。
レタン複合体の製造方法を提供する。 【構成】 塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体
を製造するに際して、予め塩化ビニル系重合体(1)と
メチルメタクリレート−アルキルアクリレート共重合体
(6)を均一混合した後に一部又は全量の可塑剤(4)
を含浸させておくことを特徴とする製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外観に優れたポリウレタ
ン(以下PUと言う)、塩化ビニル系重合体(以下PV
Cと言う)及び可塑剤からなるPVC−PU複合体を製
造する方法に関する。
ン(以下PUと言う)、塩化ビニル系重合体(以下PV
Cと言う)及び可塑剤からなるPVC−PU複合体を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−294326号公報では、優
れた圧縮永久歪特性を持つ、PVC、ポリマーポリオー
ル、イソシアネート基を3個以上有する化合物及び必要
に応じて可塑剤からなる組成物及び製造方法を提案して
いる。また、特開平4−220414号公報では表面平
滑性を改良するためにメチルメタクリレート−アルキル
アクリレート共重合体を添加することを提案している。
れた圧縮永久歪特性を持つ、PVC、ポリマーポリオー
ル、イソシアネート基を3個以上有する化合物及び必要
に応じて可塑剤からなる組成物及び製造方法を提案して
いる。また、特開平4−220414号公報では表面平
滑性を改良するためにメチルメタクリレート−アルキル
アクリレート共重合体を添加することを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PVC−PU複合体の
表面平滑性を改良するためにメチルメタクリレート−ア
ルキルアクリレート共重合体を添加することが提案され
ているがメチルメタクリレート−アルキルアクリレート
共重合体を添加するとフィッシュアイ(以下F.E.と
言う)が増加する欠点があった。
表面平滑性を改良するためにメチルメタクリレート−ア
ルキルアクリレート共重合体を添加することが提案され
ているがメチルメタクリレート−アルキルアクリレート
共重合体を添加するとフィッシュアイ(以下F.E.と
言う)が増加する欠点があった。
【0004】本発明はF.E.の少ないPU、PVC及
び可塑剤からなるPVC−PU複合体を製造する方法を
提供するものである。
び可塑剤からなるPVC−PU複合体を製造する方法を
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述のよう
な現状に鑑み、F.E.を分析すると共にメチルメタク
リレート−アルキルアクリレート共重合体の添加の仕方
を種々検討した結果、PVC−PU複合体を製造するに
際して、F.E.の少ないPVC−PU複合体を製造す
る方法を見いだし、本発明を完成するに至った。
な現状に鑑み、F.E.を分析すると共にメチルメタク
リレート−アルキルアクリレート共重合体の添加の仕方
を種々検討した結果、PVC−PU複合体を製造するに
際して、F.E.の少ないPVC−PU複合体を製造す
る方法を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち本発明は、塩化ビニル系重合体
(1)、ポリマーポリオール(2)、イソシアネート基
を3個以上を有するイソシアネート化合物(3)、可塑
剤(4)、ウレタン化反応触媒(5)及びメチルメタク
リレート−アルキルアクリレート共重合体(6)を剪断
力下、加熱溶融混合して塩化ビニル系重合体−ポリウレ
タン複合体を製造する方法において、予め塩化ビニル系
重合体(1)とメチルメタクリレート−アルキルアクリ
レート共重合体(6)を均一混合した後に一部または全
量の可塑剤(4)を含浸させておくことを特徴とする塩
化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体の製造方法に関
するものである。
(1)、ポリマーポリオール(2)、イソシアネート基
を3個以上を有するイソシアネート化合物(3)、可塑
剤(4)、ウレタン化反応触媒(5)及びメチルメタク
リレート−アルキルアクリレート共重合体(6)を剪断
力下、加熱溶融混合して塩化ビニル系重合体−ポリウレ
タン複合体を製造する方法において、予め塩化ビニル系
重合体(1)とメチルメタクリレート−アルキルアクリ
レート共重合体(6)を均一混合した後に一部または全
量の可塑剤(4)を含浸させておくことを特徴とする塩
化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体の製造方法に関
するものである。
【0007】以下本発明に関して詳細に説明する。
【0008】本発明で用いるPVC(1)とは、塩化ビ
ニル含有重合体であり、例えば、塩化ビニル単独重合
体、塩素化塩化ビニル重合体、塩化ビニル単量体と共重
合し得るすべての単量体のうち1種または2種以上の単
量体とのランダム共重合、グラフト共重合あるいはブロ
ック共重合して得られる塩化ビニル共重合体またはこれ
ら重合体の混合物等を挙げることができる。塩化ビニル
単量体と共重合可能な単量体としては、例えばエチレ
ン、プロピレン、ブテン、ペンテン−1、ブタジエン、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、塩
化ビニリデン、シアン化ビニリデン、メチルビニルエー
テル等のアルキルビニルエーテル類、酢酸ビニル等のカ
ルボン酸ビニルエステル類、メトキシスチレン等のアリ
ールエーテル類、ジメチルマレイン酸等のジアルキルマ
レイン酸類、フマル酸ジメチルエステル等のフマル酸エ
ステル類、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビ
ニルシラン類、アクリル酸ブチル等のアクリル酸アルキ
ルエステル類、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸ア
ルキルエステル類等を挙げることができる。
ニル含有重合体であり、例えば、塩化ビニル単独重合
体、塩素化塩化ビニル重合体、塩化ビニル単量体と共重
合し得るすべての単量体のうち1種または2種以上の単
量体とのランダム共重合、グラフト共重合あるいはブロ
ック共重合して得られる塩化ビニル共重合体またはこれ
ら重合体の混合物等を挙げることができる。塩化ビニル
単量体と共重合可能な単量体としては、例えばエチレ
ン、プロピレン、ブテン、ペンテン−1、ブタジエン、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、塩
化ビニリデン、シアン化ビニリデン、メチルビニルエー
テル等のアルキルビニルエーテル類、酢酸ビニル等のカ
ルボン酸ビニルエステル類、メトキシスチレン等のアリ
ールエーテル類、ジメチルマレイン酸等のジアルキルマ
レイン酸類、フマル酸ジメチルエステル等のフマル酸エ
ステル類、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビ
ニルシラン類、アクリル酸ブチル等のアクリル酸アルキ
ルエステル類、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸ア
ルキルエステル類等を挙げることができる。
【0009】また、PVC(1)の重合度は、特に制限
はなくいかなるものも使用できるが、加工性の点から重
合度1200以上4000以下のものが好ましい。
はなくいかなるものも使用できるが、加工性の点から重
合度1200以上4000以下のものが好ましい。
【0010】本発明で用いるポリマーポリオール(2)
とは、水酸基を2個以上を有するものであり、例えばポ
リエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリ
カーボネートポリオール、ビニル系ポリオール、ジエン
系ポリオール、ひまし油系ポリオール、シリコーンポリ
オール、ポリオレフィン系ポリオール又はこれらの共重
合体等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用
される。ポリマーポリオール(2)の分子量は、特に制
限はなくいかなるものも使用できるが、ポリマーポリオ
ールの取扱いの容易さ、良好な圧縮永久歪を発現する点
から数平均分子量が500以上2500以下であること
が好ましい。
とは、水酸基を2個以上を有するものであり、例えばポ
リエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリ
カーボネートポリオール、ビニル系ポリオール、ジエン
系ポリオール、ひまし油系ポリオール、シリコーンポリ
オール、ポリオレフィン系ポリオール又はこれらの共重
合体等が挙げられ、これらの1種または2種以上が使用
される。ポリマーポリオール(2)の分子量は、特に制
限はなくいかなるものも使用できるが、ポリマーポリオ
ールの取扱いの容易さ、良好な圧縮永久歪を発現する点
から数平均分子量が500以上2500以下であること
が好ましい。
【0011】ポリエステルポリオールとしては、例えば
ジカルボン酸と短鎖ポリオールを縮合重合することによ
って得られる。このときジカルボン酸成分としてはコハ
ク酸、グルタール酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ドデカン酸、フタル酸、イソフタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等が挙げられ、これ
らの1種または2種以上が使用される。一方短鎖ポリオ
ール成分としては、脂肪族、脂環式、芳香族、置換脂肪
族または複素環式のジヒドロキシ化合物、トリヒドロキ
シ化合物、テトラヒドロキシ化合物等で、例えば1,2
−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、ブテンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
1,10−デカメチレンジオール、2,5−ジメチル−
2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、ビス(β−ヒドロキシエトキシ)
ベンゼン、p−キシレンジオール、ジヒドロキシエチル
テトラハイドロフタレート、トリメチロールプロパン、
グリセリン、2−メチルプロパン−1,2,3−トリオ
ール、1,2,6−ヘキサントリオール等が挙げられ、
これらの1種または2種以上が使用される。
ジカルボン酸と短鎖ポリオールを縮合重合することによ
って得られる。このときジカルボン酸成分としてはコハ
ク酸、グルタール酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ドデカン酸、フタル酸、イソフタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等が挙げられ、これ
らの1種または2種以上が使用される。一方短鎖ポリオ
ール成分としては、脂肪族、脂環式、芳香族、置換脂肪
族または複素環式のジヒドロキシ化合物、トリヒドロキ
シ化合物、テトラヒドロキシ化合物等で、例えば1,2
−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、ブテンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
1,10−デカメチレンジオール、2,5−ジメチル−
2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、ビス(β−ヒドロキシエトキシ)
ベンゼン、p−キシレンジオール、ジヒドロキシエチル
テトラハイドロフタレート、トリメチロールプロパン、
グリセリン、2−メチルプロパン−1,2,3−トリオ
ール、1,2,6−ヘキサントリオール等が挙げられ、
これらの1種または2種以上が使用される。
【0012】ポリエステルポリオールを得る別の方法と
して、β−プロピオラクトン、ビバロラクトン、δ−バ
レロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−
カプロラクトン、メチル−ε−カプロラクトン、ジメチ
ル−ε−カプロラクトン、トリメチル−ε−カプロラク
トン等のラクトン化合物の1種または2種以上を前記の
短鎖ポリオール成分から選ばれる1種または2種以上の
ヒドロキシ化合物と共に反応せしめる方法によることも
可能である。
して、β−プロピオラクトン、ビバロラクトン、δ−バ
レロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−
カプロラクトン、メチル−ε−カプロラクトン、ジメチ
ル−ε−カプロラクトン、トリメチル−ε−カプロラク
トン等のラクトン化合物の1種または2種以上を前記の
短鎖ポリオール成分から選ばれる1種または2種以上の
ヒドロキシ化合物と共に反応せしめる方法によることも
可能である。
【0013】ポリエーテルポリオールとしては、例えば
ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレン
グリコール等が挙げられこれらの1種または2種以上が
使用される。
ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレン
グリコール等が挙げられこれらの1種または2種以上が
使用される。
【0014】ポリカーボネートポリオールとしては、前
記の短鎖ポリオールから選ばれるヒドロキシ化合物の1
種または2種以上と、ジアリールカーボネート、ジアル
キルカーボネートまたはエチレンカーボネートからエス
テル交換法によって得られたものが使用される。例え
ば、ポリ(1,6−ヘキサメチレンカーボネート)、ポ
リ(2,2’−ビス(4−ヒドロキシヘキシル)プロパ
ンカーボネート)等が工業的に生産されている。ポリカ
ーボネートポリオールを得る別の方法としては、いわゆ
るホスゲン法により得ることもできる。
記の短鎖ポリオールから選ばれるヒドロキシ化合物の1
種または2種以上と、ジアリールカーボネート、ジアル
キルカーボネートまたはエチレンカーボネートからエス
テル交換法によって得られたものが使用される。例え
ば、ポリ(1,6−ヘキサメチレンカーボネート)、ポ
リ(2,2’−ビス(4−ヒドロキシヘキシル)プロパ
ンカーボネート)等が工業的に生産されている。ポリカ
ーボネートポリオールを得る別の方法としては、いわゆ
るホスゲン法により得ることもできる。
【0015】その他、β−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、β−ヒドロキシエチルメタアクリレート等のヒドロ
キシ基を持つアクリル系単量体とアクリル酸エステルと
の共重合によって得られるアクリルポリオール等のビニ
ル系ポリオール、ポリ(1,4−ブタジエン)、ポリ
(1,2−ブタジエン)等のポリブタジエンポリオー
ル、ポリプロピレングリコールリシノレート等のひまし
油系ポリオールまたはシリコーンポリオール、ポリオレ
フィン系ポリオール等も使用することができる。
ト、β−ヒドロキシエチルメタアクリレート等のヒドロ
キシ基を持つアクリル系単量体とアクリル酸エステルと
の共重合によって得られるアクリルポリオール等のビニ
ル系ポリオール、ポリ(1,4−ブタジエン)、ポリ
(1,2−ブタジエン)等のポリブタジエンポリオー
ル、ポリプロピレングリコールリシノレート等のひまし
油系ポリオールまたはシリコーンポリオール、ポリオレ
フィン系ポリオール等も使用することができる。
【0016】本発明で用いるイソシアネート基を3個以
上有するイソシアネート化合物(3)とは、例えばジイ
ソシアネートのイソシアヌレート変性体、1,6,11
−ウンデカントリイソシアネート、リジンエステルトリ
イソシアネート、4−イソシアネートメチル−1,8−
オクタメチルジイソシアネート等のトリイソシアネート
類またはジイソシアネートのビュレット変性体、アロフ
ァネート変性体、アダクト体、ポリフェニルメタンポリ
イソシアネート等の多官能イソシアネート類が挙げら
れ、これらの1種または2種以上が使用される。ジイソ
シアネートとしては、例えば2,4−又は2,6−トリ
レンジイソシアネート、m−又はp−フェニレンジイソ
シアネート、1−クロロフェニレン−2,4−ジイソシ
アネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、メチ
レンビスフェニレン−4,4’−ジイソアネート、m−
又はp−キシレンジイソアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネート、4,4’−メ
チレンビスシクロヘキシルジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート等を挙げることができる。また、上記のジイ
ソシアネート類を併用することも可能である。なお、こ
の場合全イソシアネート化合物のイソシアネート基モル
数に対するイソシアネート基を3個以上有するイソシア
ネート化合物(3)のイソシアネート基モル数は0.2
5以上とすることが良好な圧縮永久歪特性を発現させる
上で好ましい。
上有するイソシアネート化合物(3)とは、例えばジイ
ソシアネートのイソシアヌレート変性体、1,6,11
−ウンデカントリイソシアネート、リジンエステルトリ
イソシアネート、4−イソシアネートメチル−1,8−
オクタメチルジイソシアネート等のトリイソシアネート
類またはジイソシアネートのビュレット変性体、アロフ
ァネート変性体、アダクト体、ポリフェニルメタンポリ
イソシアネート等の多官能イソシアネート類が挙げら
れ、これらの1種または2種以上が使用される。ジイソ
シアネートとしては、例えば2,4−又は2,6−トリ
レンジイソシアネート、m−又はp−フェニレンジイソ
シアネート、1−クロロフェニレン−2,4−ジイソシ
アネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、メチ
レンビスフェニレン−4,4’−ジイソアネート、m−
又はp−キシレンジイソアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネート、4,4’−メ
チレンビスシクロヘキシルジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソ
シアネート等を挙げることができる。また、上記のジイ
ソシアネート類を併用することも可能である。なお、こ
の場合全イソシアネート化合物のイソシアネート基モル
数に対するイソシアネート基を3個以上有するイソシア
ネート化合物(3)のイソシアネート基モル数は0.2
5以上とすることが良好な圧縮永久歪特性を発現させる
上で好ましい。
【0017】また、上記ポリマーポリオール(2)とイ
ソシアネート化合物(3)における水酸基のモル数に対
するイソシアネート基のモル数は良好な成形加工性、圧
縮永久歪を発現させる点からポリマーポリオール(2)
としてジオールを用いた場合、0.3〜1.3の範囲が
好ましい。
ソシアネート化合物(3)における水酸基のモル数に対
するイソシアネート基のモル数は良好な成形加工性、圧
縮永久歪を発現させる点からポリマーポリオール(2)
としてジオールを用いた場合、0.3〜1.3の範囲が
好ましい。
【0018】本発明に用いられるポリマーポリオール
(2)とイソシアネート化合物(3)の合計配合量は良
好な成形加工性、圧縮永久歪を発現させる点からPVC
(1)100重量部に対して30重量部以上300重量
部以下が好ましい。
(2)とイソシアネート化合物(3)の合計配合量は良
好な成形加工性、圧縮永久歪を発現させる点からPVC
(1)100重量部に対して30重量部以上300重量
部以下が好ましい。
【0019】また、本発明において用いる可塑剤(4)
としては、例えばフタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ
−2−エチルヘキシル(以下DOPと言う)、フタル酸
ジ−n−オクチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジ
イソオクチル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸ブチ
ルベンジル、イソフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等の
フタル酸系可塑剤、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、アジピン酸ジ−n−デシル、アジピン酸ジイソデシ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘ
キシルなどの脂肪族エステル系可塑剤、トリメリット酸
トリオクチル、トリメリット酸トリデシル等のトリメリ
ット酸系可塑剤、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−
エチルヘキシル、リン酸2−エチルヘキシルジフェニ
ル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル系可塑剤、
エポキシ系大豆油などのエポキシ系可塑剤、ポリエステ
ル系高分子可塑剤等が挙げられ、これらの1種または2
種以上が使用できる。またこの配合量は柔軟性付与、ブ
リードアウト防止の点からPVC(1)100重量部に
対して40重量部以上150重量部以下が好適に使用さ
れる。
としては、例えばフタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ
−2−エチルヘキシル(以下DOPと言う)、フタル酸
ジ−n−オクチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジ
イソオクチル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸ブチ
ルベンジル、イソフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等の
フタル酸系可塑剤、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、アジピン酸ジ−n−デシル、アジピン酸ジイソデシ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘ
キシルなどの脂肪族エステル系可塑剤、トリメリット酸
トリオクチル、トリメリット酸トリデシル等のトリメリ
ット酸系可塑剤、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−
エチルヘキシル、リン酸2−エチルヘキシルジフェニ
ル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル系可塑剤、
エポキシ系大豆油などのエポキシ系可塑剤、ポリエステ
ル系高分子可塑剤等が挙げられ、これらの1種または2
種以上が使用できる。またこの配合量は柔軟性付与、ブ
リードアウト防止の点からPVC(1)100重量部に
対して40重量部以上150重量部以下が好適に使用さ
れる。
【0020】本発明に用いるウレタン化反応触媒(5)
は特に限定はなく公知のものを用いる事ができる。例え
ばトリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチ
ルモルホリン等のアミン系触媒、テトラメチル錫、テト
ラオクチル錫、ジメチルジオクチル錫、トリエチル錫塩
化物、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレー
ト等の錫系触媒等が挙げられ、これらの1種または2種
以上が使用でき、ジブチル錫ジラウレートが好適に使用
される。使用する触媒量は使用する触媒の活性により異
なるが、ウレタン化反応を完結させるのに必要な量が好
適に使用される。ジブチル錫ジラウレートを例にすると
生産性、成形加工性の点からPVC(1)、ポリマーポ
リオール(2)、イソシアネート基を3個以上有するイ
ソシアネート化合物(3)及び可塑剤(4)の合計量に
対して1ppm以上10000ppm以下の量が好適に
使用される。
は特に限定はなく公知のものを用いる事ができる。例え
ばトリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチ
ルモルホリン等のアミン系触媒、テトラメチル錫、テト
ラオクチル錫、ジメチルジオクチル錫、トリエチル錫塩
化物、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレー
ト等の錫系触媒等が挙げられ、これらの1種または2種
以上が使用でき、ジブチル錫ジラウレートが好適に使用
される。使用する触媒量は使用する触媒の活性により異
なるが、ウレタン化反応を完結させるのに必要な量が好
適に使用される。ジブチル錫ジラウレートを例にすると
生産性、成形加工性の点からPVC(1)、ポリマーポ
リオール(2)、イソシアネート基を3個以上有するイ
ソシアネート化合物(3)及び可塑剤(4)の合計量に
対して1ppm以上10000ppm以下の量が好適に
使用される。
【0021】本発明に用いるメチルメタクリレート−ア
ルキルアクリレート共重合体(6)は公知のものを用い
ることができる。PVC(1)との相溶性、PVC
(1)への分散性の点から共重合体中のメチルメタクリ
レートの含量は50〜95重量%であり、アルキルアク
リレートの含量は5〜50重量%、また必要に応じて第
3成分として上記2成分と共重合可能な単量体を使用す
ることが可能であり、その含有量は45重量%未満であ
る。アルキルアクリレートとしては炭素数1〜10のア
ルキル基を有するアクリレート類が用いられる。例えば
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、クロロエチルアクリレート等が挙
げられ、1種または2種以上が用いらる。特にエチルア
クリレート、n−ブチルアクリレートが好適に用いられ
る。また必要に応じて第3成分として用いる上記2成分
と共重合可能な単量体としてはスチレン等の芳香族ビニ
ル類、アクリロニトリル等の不飽和ニトリル類、酢酸ビ
ニル等のビニルエステル類、n−ブチルメタクリレート
等のメチルメタクリレート以外のメタクリル酸エステル
類等が挙げられ、必要に応じてこれらの1種または2種
以上が用いられる。またジビニルベンゼン、エチレング
リコールジメタクリレートなどの多官能性モノマーを用
いても良いが、この場合の使用量は2重量%以下が好ま
しい。
ルキルアクリレート共重合体(6)は公知のものを用い
ることができる。PVC(1)との相溶性、PVC
(1)への分散性の点から共重合体中のメチルメタクリ
レートの含量は50〜95重量%であり、アルキルアク
リレートの含量は5〜50重量%、また必要に応じて第
3成分として上記2成分と共重合可能な単量体を使用す
ることが可能であり、その含有量は45重量%未満であ
る。アルキルアクリレートとしては炭素数1〜10のア
ルキル基を有するアクリレート類が用いられる。例えば
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、クロロエチルアクリレート等が挙
げられ、1種または2種以上が用いらる。特にエチルア
クリレート、n−ブチルアクリレートが好適に用いられ
る。また必要に応じて第3成分として用いる上記2成分
と共重合可能な単量体としてはスチレン等の芳香族ビニ
ル類、アクリロニトリル等の不飽和ニトリル類、酢酸ビ
ニル等のビニルエステル類、n−ブチルメタクリレート
等のメチルメタクリレート以外のメタクリル酸エステル
類等が挙げられ、必要に応じてこれらの1種または2種
以上が用いられる。またジビニルベンゼン、エチレング
リコールジメタクリレートなどの多官能性モノマーを用
いても良いが、この場合の使用量は2重量%以下が好ま
しい。
【0022】本発明で用いるメチルメタクリレート−ア
ルキルアクリレート共重合体(6)の配合量は表面平滑
性、PVC(1)への分散性の点からPVC100重量
部に対し0.1重量部以上30重量部以下が好ましい。
ルキルアクリレート共重合体(6)の配合量は表面平滑
性、PVC(1)への分散性の点からPVC100重量
部に対し0.1重量部以上30重量部以下が好ましい。
【0023】本発明で用いるメチルメタクリレート−ア
ルキルアクリレート共重合体(6)の重量平均分子量
(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(以下GP
Cと言う)を用い0.03%テトラヒドロフラン(以下
THFと言う)溶液、カラム温度38℃、流量0.9m
l/分にて測定したポリスチレン換算値)は表面平滑性
改良の点から0.2×106以上のものが好適に使用さ
れる。
ルキルアクリレート共重合体(6)の重量平均分子量
(ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(以下GP
Cと言う)を用い0.03%テトラヒドロフラン(以下
THFと言う)溶液、カラム温度38℃、流量0.9m
l/分にて測定したポリスチレン換算値)は表面平滑性
改良の点から0.2×106以上のものが好適に使用さ
れる。
【0024】これらの共重合体は、例えば特開昭57−
74347、50−123761、50−12376
3、特公昭40−5311、特公昭46−1865号公
報等に記載されている方法により製造でき、三菱レーヨ
ン株式会社より商品名メタブレンP、呉羽化学工業株式
会社よりクレハパラロイドK−Pシリーズとして市販さ
れている。
74347、50−123761、50−12376
3、特公昭40−5311、特公昭46−1865号公
報等に記載されている方法により製造でき、三菱レーヨ
ン株式会社より商品名メタブレンP、呉羽化学工業株式
会社よりクレハパラロイドK−Pシリーズとして市販さ
れている。
【0025】本発明によるPVC−PU複合体には、そ
の性能を極端に低下させない程度にPVCに通常添加さ
れる安定剤(例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バ
リウム等の金属石鹸、ラウリン酸錫等の有機錫系安定
剤、過塩素酸処理ハイドロタルサイト等が挙げられ
る)、滑剤(例えばステアリン酸亜鉛等の金属石鹸、ポ
リエチレンワックス等の炭化水素系ワックス、n−ブチ
ルステアレート等の脂肪酸エステル系ワックス等が挙げ
られる)、着色剤、炭酸カルシウム、タルク等に代表さ
れる無機充填材、三酸化アンチモンやホウ酸亜鉛に代表
される難燃剤などを必要に応じて添加することができ
る。
の性能を極端に低下させない程度にPVCに通常添加さ
れる安定剤(例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バ
リウム等の金属石鹸、ラウリン酸錫等の有機錫系安定
剤、過塩素酸処理ハイドロタルサイト等が挙げられ
る)、滑剤(例えばステアリン酸亜鉛等の金属石鹸、ポ
リエチレンワックス等の炭化水素系ワックス、n−ブチ
ルステアレート等の脂肪酸エステル系ワックス等が挙げ
られる)、着色剤、炭酸カルシウム、タルク等に代表さ
れる無機充填材、三酸化アンチモンやホウ酸亜鉛に代表
される難燃剤などを必要に応じて添加することができ
る。
【0026】本発明は、予めPVC(1)とメチルメタ
クリレート−アルキルアクリレート共重合体(6)を均
一混合した後に一部または全量の可塑剤(4)を含浸さ
せることを特徴とする。
クリレート−アルキルアクリレート共重合体(6)を均
一混合した後に一部または全量の可塑剤(4)を含浸さ
せることを特徴とする。
【0027】PVC(1)とメチルメタクリレート−ア
ルキルアクリレート共重合体(6)を均一混合した後に
一部または全量の可塑剤(4)を含浸させるには、例え
ばジャケット付きリボンブレンダー、ヘンシェルミキサ
ー(三井三池製作所製)またはスーパーミキサー(川田
製作所製)等の混合機を用いて行うことができる。この
ような混合機を用いる場合PVC(1)、メチルメタク
リレート−アルキルアクリレート共重合体(6)を混合
機に投入し均一混合した後、撹拌下これに所定量の可塑
剤(4)を添加し、混合することにより、PVC(1)
粉体及びメチルメタクリレート−アルキルアクリレート
共重合体(6)に可塑剤(4)が含浸されて流動性のあ
る粉体状混合物が得られる。このとき粉体流動性に優
れ、F.E.が生成する可能性の低い粉体状混合物を得
るために、樹脂温度が90〜150℃になるまで混合を
続けることが好ましい。また、メチルメタクリレート−
アルキルアクリレ−ト共重合体(6)に可塑剤(4)を
含浸させないとF.E.が増加する。
ルキルアクリレート共重合体(6)を均一混合した後に
一部または全量の可塑剤(4)を含浸させるには、例え
ばジャケット付きリボンブレンダー、ヘンシェルミキサ
ー(三井三池製作所製)またはスーパーミキサー(川田
製作所製)等の混合機を用いて行うことができる。この
ような混合機を用いる場合PVC(1)、メチルメタク
リレート−アルキルアクリレート共重合体(6)を混合
機に投入し均一混合した後、撹拌下これに所定量の可塑
剤(4)を添加し、混合することにより、PVC(1)
粉体及びメチルメタクリレート−アルキルアクリレート
共重合体(6)に可塑剤(4)が含浸されて流動性のあ
る粉体状混合物が得られる。このとき粉体流動性に優
れ、F.E.が生成する可能性の低い粉体状混合物を得
るために、樹脂温度が90〜150℃になるまで混合を
続けることが好ましい。また、メチルメタクリレート−
アルキルアクリレ−ト共重合体(6)に可塑剤(4)を
含浸させないとF.E.が増加する。
【0028】また取扱い上、ウレタン化反応触媒(5)
は予め可塑剤(4)と混合した後に混合機に投入してP
VC(1)に含浸させておくことが好ましい。
は予め可塑剤(4)と混合した後に混合機に投入してP
VC(1)に含浸させておくことが好ましい。
【0029】またPVC用安定剤は予め混合機を用いて
PVCに混合しておくことが好ましい。
PVCに混合しておくことが好ましい。
【0030】尚、液状安定剤は予め可塑剤(4)中に添
加しておいても良い。
加しておいても良い。
【0031】本発明のPVC−PU複合体は、予めPV
C(1)とメチルメタクリレート−アルキルアクリレー
ト共重合体(6)を均一混合した後に、一部又は全量の
可塑剤(4)、必要に応じてウレタン化反応触媒(5)
を含浸させた粉体およびポリマーポリオール(2)、イ
ソシアネート化合物(3)、場合によりPVC(1)お
よびメチルメタクレート−アルキルアクリレート共重合
体(6)の均一混合物に含浸させなかった残りの可塑剤
(4)を機械加圧式混練機、ロ−ル成形機、押出し成形
機等のプラスチックまたはゴムの加工に使用される混練
成形機に投入し、剪断力下、加熱溶融混合せしめる事に
より得られる。機械加圧式混練機としては例えばバンバ
リーミキサー(ファレル社製)、加圧ニーダー((株)
森山製作所製)、インターナルミキサー(栗本鉄工所
製)又はインテンシィブミキサー(日本ロ−ル製造
(株)製)等を挙げることができる。
C(1)とメチルメタクリレート−アルキルアクリレー
ト共重合体(6)を均一混合した後に、一部又は全量の
可塑剤(4)、必要に応じてウレタン化反応触媒(5)
を含浸させた粉体およびポリマーポリオール(2)、イ
ソシアネート化合物(3)、場合によりPVC(1)お
よびメチルメタクレート−アルキルアクリレート共重合
体(6)の均一混合物に含浸させなかった残りの可塑剤
(4)を機械加圧式混練機、ロ−ル成形機、押出し成形
機等のプラスチックまたはゴムの加工に使用される混練
成形機に投入し、剪断力下、加熱溶融混合せしめる事に
より得られる。機械加圧式混練機としては例えばバンバ
リーミキサー(ファレル社製)、加圧ニーダー((株)
森山製作所製)、インターナルミキサー(栗本鉄工所
製)又はインテンシィブミキサー(日本ロ−ル製造
(株)製)等を挙げることができる。
【0032】加熱溶融混合する温度はPVC(1)が容
易に溶融し、PVC(1)が熱分解を起こす恐れが少な
い90〜220℃が好ましく、特に好ましくは100〜
150℃である。
易に溶融し、PVC(1)が熱分解を起こす恐れが少な
い90〜220℃が好ましく、特に好ましくは100〜
150℃である。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0034】合成例 特開昭57−74347号公報に例示された方法に従い
メチルメタクリレートとn−ブチルアクリレートの共重
合を行った。共重合体の組成比はメチルメタクリレート
75重量%、n−ブチルアクリレート25重量%であり
GPC(東ソー(株)製、商品名HLC−802A)に
より測定した重量平均分子量は3.2×106(ポリス
チレン換算値)であった。GPC測定はカラム(東ソー
(株)製、商品名TSK−GEL GMHXL 30c
m)×2、カラム温度38℃、流量0.9ml/分、
0.03%THF溶液の条件で行った。
メチルメタクリレートとn−ブチルアクリレートの共重
合を行った。共重合体の組成比はメチルメタクリレート
75重量%、n−ブチルアクリレート25重量%であり
GPC(東ソー(株)製、商品名HLC−802A)に
より測定した重量平均分子量は3.2×106(ポリス
チレン換算値)であった。GPC測定はカラム(東ソー
(株)製、商品名TSK−GEL GMHXL 30c
m)×2、カラム温度38℃、流量0.9ml/分、
0.03%THF溶液の条件で行った。
【0035】実施例1 内容積20リットルのヘンシェルミキサー(三井三池製
作所製)に懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビ
ニル共重合体(東ソー(株)製、商品名リューロンE−
2800)100重量部、合成例1で得られたメチルメ
タクリレート−n−ブチルアクリレート共重合体3重量
部、安定剤としてステアリン酸バリウム2重量部、ステ
アリン酸亜鉛1重量部、過塩素酸処理ハイドロタルサイ
ト(日産フェロ有機化学(株)製、商品名BP−33
1)1.5重量部を仕込み950rpmの回転速度で1
分間撹拌した。またこれとは別に可塑剤としてDOP5
0重量部とジブチル錫ジラウレート(ウレタン化反応触
媒)0.006重量部を1分間混合したものを準備し
た。これをヘンシェルミキサーに加え混合物の温度が1
10℃になるまで撹拌混合を行った。混合物は容易に流
動し得る粉体状混合物となった。
作所製)に懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビ
ニル共重合体(東ソー(株)製、商品名リューロンE−
2800)100重量部、合成例1で得られたメチルメ
タクリレート−n−ブチルアクリレート共重合体3重量
部、安定剤としてステアリン酸バリウム2重量部、ステ
アリン酸亜鉛1重量部、過塩素酸処理ハイドロタルサイ
ト(日産フェロ有機化学(株)製、商品名BP−33
1)1.5重量部を仕込み950rpmの回転速度で1
分間撹拌した。またこれとは別に可塑剤としてDOP5
0重量部とジブチル錫ジラウレート(ウレタン化反応触
媒)0.006重量部を1分間混合したものを準備し
た。これをヘンシェルミキサーに加え混合物の温度が1
10℃になるまで撹拌混合を行った。混合物は容易に流
動し得る粉体状混合物となった。
【0036】内容積1700cc、ケーシング温度15
0℃のバンバリーミキサーに上記粉体状混合物157.
506重量部を仕込み一定回転速度で撹拌した。またこ
れとは別に、80℃に加熱したDOP(フタル酸ジ−2
−エチルヘキシル)50重量部とヘキサメチレンジイソ
シアネートのイソシアネレート変性体(日本ポリウレタ
ン(株)製、商品名コロネートHX)15.4重量部
(NCO/OH比=1.0)を1分間混合した後、更に
これに80℃に加熱した1,4−ブタンジオールとアジ
ピン酸を縮合重合して得られるポリマーポリオール(日
本ポリウレタン(株)製、商品名ニッポラン4010、
数平均分子量2000)78.0重量部を入れ1分間混
合したものを準備しバンバリーミキサー投入口より流し
入れた。反応及び混合時間はこれより15分間行った。
0℃のバンバリーミキサーに上記粉体状混合物157.
506重量部を仕込み一定回転速度で撹拌した。またこ
れとは別に、80℃に加熱したDOP(フタル酸ジ−2
−エチルヘキシル)50重量部とヘキサメチレンジイソ
シアネートのイソシアネレート変性体(日本ポリウレタ
ン(株)製、商品名コロネートHX)15.4重量部
(NCO/OH比=1.0)を1分間混合した後、更に
これに80℃に加熱した1,4−ブタンジオールとアジ
ピン酸を縮合重合して得られるポリマーポリオール(日
本ポリウレタン(株)製、商品名ニッポラン4010、
数平均分子量2000)78.0重量部を入れ1分間混
合したものを準備しバンバリーミキサー投入口より流し
入れた。反応及び混合時間はこれより15分間行った。
【0037】反応終了後、得られたエラストマーを17
0℃のロール成形機にかけシートにした。得られたシー
ト150gと群青2.5gを150℃のロール成形機で
5分間混練し厚さ0.35mmのシートを得た。シート
中の50cm2当たりの0.2mm以上の大きさの粒子
(群青が分散せず白色または透明の粒子)をF.E.と
した。外観評価を行ったところF.E.は70個/50
cm2であった。
0℃のロール成形機にかけシートにした。得られたシー
ト150gと群青2.5gを150℃のロール成形機で
5分間混練し厚さ0.35mmのシートを得た。シート
中の50cm2当たりの0.2mm以上の大きさの粒子
(群青が分散せず白色または透明の粒子)をF.E.と
した。外観評価を行ったところF.E.は70個/50
cm2であった。
【0038】比較例1 内容積20リットルのヘンシェルミキサー(三井三池製
作所製)に懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビ
ニル共重合体(東ソー(株)製、商品名リューロンE−
2800)100重量部、安定剤としてステアリン酸バ
リウム2重量部、ステアリン酸亜鉛1重量部、過塩素酸
処理ハイドロタルサイト(日産フェロ有機化学(株)
製、商品名BP−331)1.5重量部を仕込み950
rpmの回転速度で1分間撹拌した。またこれとは別に
可塑剤としてDOP50重量部とジブチル錫ジラウレー
ト(ウレタン化反応触媒)0.006重量部を1分間混
合したものを準備した。これをヘンシェルミキサーに加
え混合物の温度が110℃になるまで撹拌混合を行っ
た。混合物は容易に流動し得る粉体状混合物となった。
これを60℃まで冷却した後に、合成例1で得られたメ
チルメタクリレート−n−ブチルアクリレート共重合体
3重量部添加し更に10分間混合を続けた。混合物は容
易に流動し得る粉体状混合物となった。
作所製)に懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビ
ニル共重合体(東ソー(株)製、商品名リューロンE−
2800)100重量部、安定剤としてステアリン酸バ
リウム2重量部、ステアリン酸亜鉛1重量部、過塩素酸
処理ハイドロタルサイト(日産フェロ有機化学(株)
製、商品名BP−331)1.5重量部を仕込み950
rpmの回転速度で1分間撹拌した。またこれとは別に
可塑剤としてDOP50重量部とジブチル錫ジラウレー
ト(ウレタン化反応触媒)0.006重量部を1分間混
合したものを準備した。これをヘンシェルミキサーに加
え混合物の温度が110℃になるまで撹拌混合を行っ
た。混合物は容易に流動し得る粉体状混合物となった。
これを60℃まで冷却した後に、合成例1で得られたメ
チルメタクリレート−n−ブチルアクリレート共重合体
3重量部添加し更に10分間混合を続けた。混合物は容
易に流動し得る粉体状混合物となった。
【0039】上記粉体状混合物を使用すること以外は実
施例1と同様にてサンプル調整を行い、外観評価を行っ
た。F.E.は330個/50cm2であり、多量の
F.E.が観察された。
施例1と同様にてサンプル調整を行い、外観評価を行っ
た。F.E.は330個/50cm2であり、多量の
F.E.が観察された。
【0040】実施例2 内容積20リットルのヘンシェルミキサー(三井三池製
作所製)に懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビ
ニル共重合体(東ソ−(株)製、商品名リューロンE−
2800)100重量部、メチルメタクリレート−アル
キルアクリレート共重合体(三菱レーヨン(株)製、メ
タブレンP531)3重量部、安定剤としてステアリン
酸バリウム2重量部、ステアリン酸亜鉛1重量部、過塩
素酸処理ハイドロタルサイト(日産フェロ有機化学
(株)製、商品名BP−331)1.5重量部を仕込み
950rpmの回転速度で1分間撹拌した。またこれと
は別に可塑剤としてDOP50重量部とジブチル錫ジラ
ウレート(ウレタン化反応触媒)0.006重量部を1
分間混合したものを準備した。これをヘンシェルミキサ
ーに加え混合物の温度が110℃になるまで撹拌混合を
行った。混合物は容易に流動し得る粉体状混合物となっ
た。
作所製)に懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビ
ニル共重合体(東ソ−(株)製、商品名リューロンE−
2800)100重量部、メチルメタクリレート−アル
キルアクリレート共重合体(三菱レーヨン(株)製、メ
タブレンP531)3重量部、安定剤としてステアリン
酸バリウム2重量部、ステアリン酸亜鉛1重量部、過塩
素酸処理ハイドロタルサイト(日産フェロ有機化学
(株)製、商品名BP−331)1.5重量部を仕込み
950rpmの回転速度で1分間撹拌した。またこれと
は別に可塑剤としてDOP50重量部とジブチル錫ジラ
ウレート(ウレタン化反応触媒)0.006重量部を1
分間混合したものを準備した。これをヘンシェルミキサ
ーに加え混合物の温度が110℃になるまで撹拌混合を
行った。混合物は容易に流動し得る粉体状混合物となっ
た。
【0041】上記粉体状混合物を使用すること以外は実
施例1と同様にてサンプル調整を行い、外観評価を行っ
た。F.E.は80個/50cm2であった。
施例1と同様にてサンプル調整を行い、外観評価を行っ
た。F.E.は80個/50cm2であった。
【0042】比較例2 合成例1で得られたメチルメタクリレート−n−ブチル
アクリレート共重合体の代わりにメチルメタクリレート
−アルキルアクリレート共重合体(三菱レーヨン(株)
製、メタブレンP531)を用いた以外は比較例1と同
様にてサンプル調整を行い、外観評価を行った。F.
E.は400個/50cm2であり、多量のF.E.が
観察された。
アクリレート共重合体の代わりにメチルメタクリレート
−アルキルアクリレート共重合体(三菱レーヨン(株)
製、メタブレンP531)を用いた以外は比較例1と同
様にてサンプル調整を行い、外観評価を行った。F.
E.は400個/50cm2であり、多量のF.E.が
観察された。
【0043】
【発明の効果】本発明による製造方法によると、F.
E.の少ない外観が良好なPVC−PU複合体を製造す
ることが可能となる。
E.の少ない外観が良好なPVC−PU複合体を製造す
ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 33/12 LJD LJE
Claims (1)
- 【請求項1】塩化ビニル系重合体(1)、ポリマーポリ
オール(2)、イソシアネート基を3個以上を有するイ
ソシアネート化合物(3)、可塑剤(4)、ウレタン化
反応触媒(5)及びメチルメタクリレート−アルキルア
クリレート共重合体(6)を剪断力下、加熱溶融混合し
て塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体を製造する
方法において、予め塩化ビニル系重合体(1)とメチル
メタクリレート−アルキルアクリレート共重合体(6)
を均一混合した後に一部または全量の可塑剤(4)を含
浸させておくことを特徴とする塩化ビニル系重合体−ポ
リウレタン複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23348294A JP3446335B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23348294A JP3446335B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08100115A true JPH08100115A (ja) | 1996-04-16 |
JP3446335B2 JP3446335B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=16955706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23348294A Expired - Fee Related JP3446335B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 塩化ビニル系重合体−ポリウレタン複合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3446335B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116554578A (zh) * | 2023-05-19 | 2023-08-08 | 湖北第二师范学院 | 聚氨酯预聚体增韧回收聚乙烯塑料的加工方法和采用该方法制备的改性聚乙烯复合材料 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP23348294A patent/JP3446335B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116554578A (zh) * | 2023-05-19 | 2023-08-08 | 湖北第二师范学院 | 聚氨酯预聚体增韧回收聚乙烯塑料的加工方法和采用该方法制备的改性聚乙烯复合材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3446335B2 (ja) | 2003-09-16 |
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