JPH0796492B2 - 透明液状口腔用組成物 - Google Patents

透明液状口腔用組成物

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JPH0796492B2
JPH0796492B2 JP61154773A JP15477386A JPH0796492B2 JP H0796492 B2 JPH0796492 B2 JP H0796492B2 JP 61154773 A JP61154773 A JP 61154773A JP 15477386 A JP15477386 A JP 15477386A JP H0796492 B2 JPH0796492 B2 JP H0796492B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はデキストラナーゼを含有する透明液状の口腔用
組成物に関し、更に詳述すると長期に亘り透明外観を安
定して維持する洗口液等のデキストラナーゼ含有液状口
腔用組成物に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 従来、う触予防の有効方法として、口腔内細菌であるス
トレプトコッカス・ミュータンスにより生成される菌体
外多糖類のデキストランを主成分とする菌垢を分解する
ため、デキストラン分解酵素であるデキストラナーゼを
口腔用組成物に配合することが知られている(特開昭58
−225007号、58−118509号、56−118012号、56−123910
号公報)。
しかし、本発明者らの検討によると、洗口液等の透明液
状口腔用組成物にデキストラナーゼを配合した場合、長
期の保存によりおりが発生したり、白濁が生じるもので
あった。
このため、このようなおりや白濁の原因について種々検
討を行なった結果、その原因はデキストラナーゼに不純
物として含有されるリパーゼにあることを知見した。即
ち、洗口液等の透明液状口腔用組成物には通常香料とこ
れを可溶化するためデキストラナーゼに対し安定化効果
の高いポリエチレン硬化ヒマシ油等のエステル結合を有
するエステル系非イオン界面活性剤が配合されるが、こ
のようなエステル系非イオン界面活性剤を配合すると、
経時によりおりや白濁が生じ、透明外観を損なうもので
あり、本発明者らの検討では、デキストラナーゼの不純
物酵素であるリパーゼのエステラーゼ活性により生じる
エステル系非イオン界面活性剤の分解物が上述したおり
もしくは白濁の原因であると考えられた。
従って、このように透明液状口腔用組成物に保存により
おりや白濁が生じ、その透明外観を失うことは商品とし
て好ましいものではなく、このため長期保存後において
もおりや白濁がなく、透明外観を維持した安定な液状口
腔用組成物が望まれた。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、デキストラナ
ーゼを含有した透明液状口腔用組成物を長期間保存した
場合でもおりや白濁が生じることが防止され、その透明
外観が良好に維持され、しかもデキストラナーゼの安定
性が損なわれることがない上、使用感も良好な液状口腔
用組成物を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 即ち、本発明者らは上記目的を達成するため、更に鋭意
研究を行った結果、分子内にエステル結合を持たないポ
リオキシエチレンアルキルエーテルやポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンエーテルを使用することが有効
であることを知見した。この点につき更に詳述すると、
本発明者らは上述したようにポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油等のエステル結合を有するエステル系非イオン界
面活性剤がデキストラナーゼ中に若干含有するリパーゼ
のエステラーゼ活性により分解作用を受け、その分解物
が液状口腔用組成物での白濁又はおりの発生の原因とな
ることを知見したが、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルやポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテ
ルをデキストラナーゼを含有した透明液状口腔用組成物
に配合した場合には、エステラーゼ活性を受けず、その
ために組成物は長期間保存しても白濁又はおりの発生が
ないこと、しかもポリオキシエチレンアルキルエーテル
やポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテルを
使用した場合でもデキストラナーゼが長期に亘り安定し
て保持され、使用感も良好であることを見い出し、本発
明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、デキストラナーゼと界面活性剤とを
含有した透明液状口腔用組成物において、上記界面活性
剤がポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンエーテルから選ばれる
1種又は2種以上のエーテル系非イオン界面活性剤から
なり、かつこのエーテル系非イオン界面活性剤の配合量
が組成物全体の0.5〜5重量%であることを特徴とする
透明液状口腔用組成物を提供するものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係る口腔用組成物は、透明液状のもので、例え
ば洗口液、スプレータイプのマウスウォッシュ等として
調製され得るものであり、デキストラナーゼとエーテル
系非イオン界面活性剤を必須成分として含有する。
ここで、デキストラナーゼとしては、特に制限されない
が、ケトミウム属(Chaetomium sp.)、ストレプトマイ
セス属(Streptmyces sp.)、バチルス属(Bacillus s
p.)、コリネバクテリウム属(Corynebacterium)等に
由来するものが好適に使用できる。
また、その配合量は通常洗口液1ml当たり100〜100,000
単位であり、特に500〜50,000単位とすることが好まし
い。ここで1単位とはデキストランを基質として測定し
た場合1分間当たりに生成する還元糖の量をグルコース
換算μgで表わした値である。
また、エーテル系非イオン界面活性剤としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル及び/又はポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンエーテルを使用する。この
場合、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系非イオン
界面活性剤としては、 下記式(1) R−O−(EO)nH …(1) (但し、Rは炭素数10〜22のアルキル基、nは6〜50、
EOは酸化エチレンを表わす。)で示されるものが好適で
ある。なお、上記式(1)において、Rとしては炭素数
12〜18、n(酸化エチレンの付加モル数)は9〜40のも
のがより好ましい。また、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンエーテル系非イオン界面活性剤としては、
下記式(2) HO−(EO)a−(PO)b−(EO)c …(2) (ここで、a≧0,c≧0で10≦a+c≦300,10≦b≦10
0,(a+c)/b≧0.5であり、POは酸化プロピレンを表
わす。)で示されるものが好適に用いられる。この場
合、酸化エチレンの付加モル数(a+c)が15〜260、
酸化プロピレンの付加モル数(b)が20〜70、(a+
c)/bが1以上のものがより好ましい。
上述したエーテル系非イオン界面活性剤の配合量は組成
物全体の0.5〜5%(重量%、以下同じ)とする。この
場合、配合量が0.5%未満では香料を可溶化することが
困難になったり、使用感を損なったりする場合があり、
また5%を超えて配合するとデキストラナーゼの安定性
及び使用感に悪影響を及ぼす場合がある。
本発明の透明液状口腔用組成物には、その種類等に応
じ、他の成分を配合することができる。
このような成分としては、ポリエチレングリコール、エ
チレングリコール、ソルビトール、グリセリン、プロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、キシリッ
ト、マルチット及びラクチット等の粘稠剤、ペパーミン
ト、スペアミント等の精油、l−メントール、カルボ
ン、オイゲノール、アネトール等の香料素材などの香
料、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘス
ペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラル
チン、p−メトキシシンナミックアルデヒドなどの甘味
剤、防腐剤などが適宜配合されるほか、デキストラナー
ゼに加えてプロテアーゼ、リゾチーム、リティックエン
ザイム、ムタナーゼ、ソルビン酸、アレキシジン、β−
グリチルレチン酸、ヒノキチオール、クロルヘキシジン
類、アルキルグリシン、アルキルジアミノエチルグリシ
ン塩、アラントイン、ε−アミノカプロン酸、トラネキ
サム酸、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリ
ウム、フッ化第1錫、アズレン、ビタミンE、水溶性第
一もしくは第二リン酸塩、セチルピリジニウムクロライ
ド等の第四級アンモニウム化合物、塩化ナトリウム、生
薬抽出物などの有効成分を配合することもできる。
なお、本発明組成物のpHは4〜9,特に5〜8とすること
が好ましい。
発明の効果 本発明に係るデキストラナーゼ含有透明液状口腔用組成
物は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルやポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンエーテルを配合したこ
とにより、長期間保存してもおりや白濁が生じず、透明
外観が維持されるので、外観が良好なものであると共
に、デキストラナーゼが長期間安定に保持されるため、
その効果が有効に発揮され、しかも使用感も良好なもの
である。
次に実施例により本発明の効果を具体的に示す。
〔実施例〕
下記組成の試験液を調製し、該試験液の外観の変化、即
ち白濁もしくはおりの発生に関して試験を行った。この
場合、白濁やおりの発生を促進させるためにデキストラ
ナーゼを2万単位/ml配合し、室温に3日間放置した
後、外観の変化を白濁判定した。結果を第1表に示す。
試験液組成 デキストラナーゼ 2万単位/ml アラニン 0.5% 第1表に示す活性剤 0〜6%0.01Mクエン酸緩衝液(クエン酸3ナトリウム/クエン
酸,pH=6.0) 残 200ml 外観 ○:白濁もしくはおりの発生がなく、透明でである。
△:白濁もしくはおりの発生がややある。
×:白濁もしくはおりの発生がある。
第1表の結果より、分子内にエステル結合を有しないエ
ーテル系非イオン界面活性剤はデキストラナーゼを配合
した洗口液に対して白濁もしくはおりの発生を防止し、
透明外観を維持することが認められた。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する
が、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〜5〕 第2表に示す組成の洗口剤(pH6.5)を調製し、室温に
1ヶ月間放置した後、外観の変化を目視判定した。ま
た、調製直後の洗口剤の使用感を官能評価した。更に、
洗口剤を40℃で1ヶ月保存した後、デキストラナーゼ残
存率を求め、デキストラナーゼの安定性を評価した。結
果を第2表に示す。
外観 実験例1と同様の評価方法 使用感 ○:使用感が全く問題がない。
△:使用感が若干劣るが、使用上問題がない。
×:使用に耐えない。
デキストラナーゼの安定性(40℃,1カ月保存) ○:デキストラナーゼ残存率 80%以上 △: 〃 80〜80 ×: 〃 50%以下 〔実施例6〕 グリセリン 10 % エタノール 1 メチルパラベン 0.2 アラニン 0.3 デキストラナーゼ(100万単位) 0.1 リン酸2ナトリウム 0.5 クエン酸 0.2 サッカリンナトリウム 0.01 香料 0.2 ポリオキシエチレンラウリルエーテル(POE:9)1.0 水 残 100.0% pH 6.5 〔実施例7〕 マンニット 10 % メチルパラベン 0.4 コラーゲン 0.5 デキストラナーゼ(100万単位) 1.0 リン酸2ナトリウム 0.5 クエン酸 0.2 サッカリンナトリウム 0.01 香料 0.1 ポリオキシエチレンステアリルエーテル(POE:20) 0.5
水 残 100.0 % pH 6.0 〔実施例8〕 グリセリン 5 % エタノール 1 メチルパラベン 0.2 アラニン 0.5 デキストラナーゼ(100万単位) 0.1 リン酸2ナトリウム 0.3 クエン酸 0.15 サッカリンナトリウム 0.02 香料 0.05 ポリオキシエチレンラウリルエーテル(POE:9)1.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル(POE:25) 1.0 水 残 100.0 % pH 6.2 〔実施例9〕 グリセリン 15 % エタノール 2 メチルパラベン 0.1 プロピルパラベン 0.1 アラニン 1.0 デキストラナーゼ(100万単位) 0.2 リン酸2ナトリウム 1.0 クエン酸 0.5 サッカリンナトリウム 0.01 香料 0.6 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル(PO
E:256,POP:54) 0.5 ポリオキシエチレンステアリルエーテル(POE:20) 1.0
水 残 100.0 % pH 6.0 〔実施例10〕 グリセリン 20 % エタノール 5 メチルパラベン 0.5 アラニン 0.1 デキストラナーゼ(100万単位) 0.5 リン酸2ナトリウム 0.2 クエン酸 0.1 サッカリンナトリウム 0.01 香料 0.2 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル(PO
E:196,POP:67) 3.0 水 残 100.0 % pH 6.0 実施例6〜10の洗口剤は、いずれも外観、使用感、デキ
ストラナーゼの安定性が良好であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デキストラナーゼと界面活性剤とを含有し
    た透明液状口腔用組成物において、上記界面活性剤がポ
    リオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチ
    レンポリオキシプロピレンエーテルから選ばれる1種又
    は2種以上のエーテル系非イオン界面活性剤からなり、
    かつこのエーテル系非イオン界面活性剤の配合量が組成
    物全体の0.5〜5重量%であることを特徴とする透明液
    状口腔用組成物。
JP61154773A 1986-06-30 1986-06-30 透明液状口腔用組成物 Expired - Lifetime JPH0796492B2 (ja)

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JPS638326A JPS638326A (ja) 1988-01-14
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