JPH0793174A - 試験用命令ram利用制御系付きデジタルシグナルプロセッサ - Google Patents

試験用命令ram利用制御系付きデジタルシグナルプロセッサ

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JPH0793174A
JPH0793174A JP23388293A JP23388293A JPH0793174A JP H0793174 A JPH0793174 A JP H0793174A JP 23388293 A JP23388293 A JP 23388293A JP 23388293 A JP23388293 A JP 23388293A JP H0793174 A JPH0793174 A JP H0793174A
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JP
Japan
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test
test instruction
ram
instruction
digital signal
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JP23388293A
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Shokichi Mori
章吉 森
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、通信分野をはじめとして、音声・
画像処理等のディジタル信号をリアルタイム処理するた
めに用いられるデジタルシグナルプロセッサに関し、試
験用命令のために確保されている記憶領域についても、
効率の良い利用を行なえるようにすることを目的とす
る。 【構成】 デジタルシグナルプロセッサにおいて、デジ
タルシグナルプロセッサにおける諸動作を行なわせるた
めの命令プログラムを記憶する命令ROM13と、デジ
タルシグナルプロセッサの試験用命令を所要時に記憶す
べく設けられた試験用命令RAM12と、命令ROM1
3からの信号および試験用命令RAM12からの信号の
いずれか一方を選択するセレクタ14とをそなえ、試験
用命令RAM12に、デジタルシグナルプロセッサの試
験時以外においてデジタルシグナルプロセッサの記憶動
作を分担させる試験用命令RAM利用制御系100が付
設されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信分野をはじめとし
て、音声・画像処理等のディジタル信号をリアルタイム
処理するために用いられるデジタルシグナルプロセッサ
(以下DSPと表記することもある)に関し、特にメモ
リを効率よく利用できるようにした、試験用命令RAM
利用制御系付きデジタルシグナルプロセッサに関する。
【0002】デジタルシグナルプロセッサは、リアルタ
イム信号処理を行なうべく開発されたもので、ハードウ
エア的に次のような特徴をそなえている。すなわち、並
列乗算器を持ち、乗算の高速処理が可能であり、全体の
高速性を追求した構成になっている。また、内部にRA
M,ROM更には入出力インターフェイス部分を内蔵し
ており、スタンドアロン方式で動作が可能である。
【0003】
【従来の技術】このようなデジタルシグナルプロセッサ
(DSP)の一例として、図10〜図12に示すような
ものが提供されており、図10はDSPの構成を摸式的
に示すブロック図、図11はDSPの要部の動作を説明
するためのブロック図、図12はDSPの動作を示すフ
ローチャートである。
【0004】図10に示すように、DSPは、プログラ
ム制御部1,命令デコード・シーケンス制御部2,I/
O部(入出力部)3,アドレス生成部4,メモリ部5,
演算部6をそなえており、各部がデータバス7を介して
接続されている。ここで、プログラム制御部1は、プロ
グラム制御を行なって、DSP全体の動作状態を制御す
るもので、プログラムカウンタ11,試験用命令RAM
12,命令ROM13,セレクタ14,インストラクシ
ョンレジスタ(IR1,IR2)15,16をそなえて
構成されている。
【0005】プログラムカウンタ11はプログラムメモ
リワードをアドレス指定するもので、命令ROM13は
DSPにおける諸動作を行なわせるための命令プログラ
ム(命令プログラムコード)を記憶するもので、試験用
命令RAM12は、DSPに試験用諸動作を行なわせる
ための試験用命令プログラムやデータを、試験時に記憶
するもので、この試験用命令RAM12からの出力によ
り試験が行なわれるようになっている。
【0006】セレクタ14は、通常動作時には命令RO
M13からの信号出力を選択し、試験時には試験用命令
RAM12からの信号出力を選択するもので、インスト
ラクションレジスタ15,16は、多サイクル命令や分
岐命令等において前のものを参照するためのもので、重
複して設けられている。命令デコード・シーケンス制御
部2はプログラム制御部1からのマイクロコードに対応
したデコード動作およびシーケンス制御動作を行なうも
のである。
【0007】I/O部3は外部からのリアルタイム処理
を行なうべきシリアル入力を受けて、DSPによる所定
の処理を行ない、処理されたシリアル出力を行なうもの
で、シリアル入力インターフェイス31,32,シリア
ル出力インターフェイス33,34,DMAコントロー
ラ35〜38をそなえている。シリアル入力インターフ
ェイス31,32は処理すべきディジタル信号をシリア
ル入力で受けるもので、シリアル出力インターフェイス
33,34は処理されたディジタル信号をシリアル出力
するものであり、DMAコントローラ35〜38は命令
プログラムに関知せずにI/O部とメモリ間のデータ転
送を行なうための制御を行なうものである。
【0008】アドレス生成部4はデータバス7を介しプ
ログラム制御部1や命令デコード・シーケンス制御部2
からの出力に対応したアドレスを生成し出力するもので
ある。メモリ部5は、データバス7を介しI/O部3か
らのデータや命令デコード・シーケンス制御部2からの
データ等を演算処理に供すべく記憶するもので、データ
RAM51,52,データROM53をそなえている。
【0009】各データRAM51,52は、演算部6に
おいて処理すべきデータをI/O部3から入力されて記
憶するものであり、2重転送処理時に対応すべく2面構
成をとって、並列に装備されている。データROM53
は演算部6において所定の演算処理に用いられる諸定数
等を記憶するものである。
【0010】演算部6は、メモリ部5のデータに対しコ
ンボリューション演算等所定の信号処理演算を行ない、
その演算結果はメモリ部5およびデータバス7を介しI
/O部3から処理後の信号としてシリアル出力されるよ
うになっている。このために、この演算部6は、レジス
タ61,62,64,67〜68,乗算器63,算術論
理演算ユニット(Arithmatic and Lo
gic Unit;以下 ALUと表記する)65,シ
フトレジスタ66,セレクタ69をそなえて構成されて
いる。
【0011】レジスタ61,62,64,67〜68は
いずれも各演算のレジスタとして機能するものであり、
乗算器63はDSPとして要求される高速の乗算を行な
うもので、ALU65はレジスタ61,66の値に対し
算術論理演算を行なうもので、シフトレジスタ66はシ
フト制御を行なうもので、セレクタ69はレジスタ6
7,68の値を選択的に出力するものである。
【0012】このような構成において、DSPは、プロ
グラム制御部1の命令ROM13に格納された命令プロ
グラムコードを、命令デコード・シーケンス制御部2に
おいてデコードし、その結果として各ブロック3,4,
5,6に制御信号を与えることによって、データ転送、
演算、入出力等を実行する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なDSPは1チップとして形成されているが、LSIの
外部ピンをできるだけ少なくし、パッケージを小さくす
るために試験用回路を内蔵している。この試験用回路を
用いた試験動作は、図11,12に示すようにして行な
われる。すなわち、外部ピンの接続により試験用命令R
AM12へのシリアル入力を可能にするとともに、テス
ト設定1(TEST設定1)信号を入力して、試験モー
ド設定1を行なう(ステップS1)。
【0014】試験用命令プログラムコードは、I/O部
(S/P部:シリアル/パラレル変換部)3へシリアル
状態で入力され、クロックCLKの同期によりパラレル
状態に変換され、ライトイネーブル信号WEを入力し
て、試験用命令RAM12に読み込まれる(ステップS
2)。ついで、テスト設定2(TEST設定2)信号の
セレクタ14への入力を含めた試験モード設定2(ステ
ップS3)により、セレクタ14が切り換えられ、試験
用命令RAM12に書き込まれた試験プログラムが実行
される(ステップS4)。
【0015】この実行はプログラムカウンタ11により
管理され、インストラクションレジスタ15,16を介
して行なわれる。ここで、試験用命令RAM12につい
て考えると、パッケージを小さくするため製造時に内蔵
されるものの、試験時以外には使用されない。すなわ
ち、通常使用時においては利用されない記憶領域が、D
SPチップ内に存在し、記憶領域が効率よく利用されて
いないという課題がある。
【0016】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、試験用命令のために確保されている記憶領域
についても、効率の良い利用を行なえるようにした、試
験用命令RAM利用制御系付きデジタルシグナルプロセ
ッサを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、12はDSP内の試験用
命令RAMで、この試験用命令RAM12はDSPの試
験用命令を所要時に記憶するものである。13は命令R
OMで、この命令ROM13はDSPにおける諸動作を
行なわせるための命令プログラムを記憶するものであ
る。
【0018】14はセレクタで、このセレクタ14は命
令ROM13からの信号および試験用命令RAM12か
らの信号のいずれか一方を選択するものである。100
は試験用命令RAM利用制御系で、この試験用命令RA
M利用制御系100はDSPの試験時以外においてDS
Pの記憶動作を分担させる動作を行なうもので、この試
験用命令RAM利用制御系100は、例えば試験用命令
RAM12をDSPの定数テーブル領域として利用した
り、試験用命令RAM12をDSPのデータRAM拡張
領域として利用したり、試験用命令RAM12をDSP
のスタック用メモリとして利用したり、試験用命令RA
M12をDSPの命令ROM13の拡張領域として利用
したりする。
【0019】
【作用】上述の本発明の試験用命令RAM利用制御系付
きデジタルシグナルプロセッサでは、試験用命令RAM
12がDSPの試験用命令を所要時に記憶し、DSPの
試験時においては、セレクタ14により試験用命令RA
M12からの信号によるシーケンス制御接続状態に切り
換えられる。
【0020】そして、DSPの試験時以外においては、
試験用命令RAM12が試験用命令RAM利用制御系1
00によりDSPの記憶動作を分担する。また、DSP
の試験時以外においては、試験用命令RAM12が試験
用命令RAM利用制御系100により、DSPの定数テ
ーブル領域として記憶動作を分担したり、DSPのデー
タRAM拡張領域102として記憶動作を分担したり、
DSPのスタック用メモリ103として記憶動作を分担
したり、DSPの命令ROM13の拡張領域104とし
て記憶動作を分担したりする。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図2,図3は本発明の第1実施例を示すもので、図2は
DSPのプログラム制御部,I/O部を示す要部ブロッ
ク図、図3はデータメモリマップを示す摸式図であり、
これらの図に示す以外の部分は従来例とほぼ同様に構成
されている。
【0022】さて、本実施例にかかるDSPも、従来の
ものと同様に、プログラム制御部,命令デコード・シー
ケンス制御部,I/O部,アドレス生成部,メモリ部,
演算部をそなえており、各部がデータバスを介して接続
されている。そして、本DSPでは、プログラム制御部
以外の構成は、従来のものとほぼ同様である。このた
め、以下においては、プログラム制御部の構成を中心に
説明する。
【0023】さて、本DSPにおけるプログラム制御部
も、プログラム制御を行なって、DSP全体の動作状態
を制御するもので、このために、図2に示すように、こ
のプログラム制御部1は、プログラムカウンタ11,試
験用命令RAM12,命令ROM13,セレクタ14,
インストラクションレジスタ15,16をそなえている
が、その他、試験用命令RAM12をDSPの定数テー
ブル領域として利用すべく、試験用命令RAM利用制御
系100をそなえている。
【0024】なお、上記のプログラムカウンタ11,命
令ROM13,セレクタ14,インストラクションレジ
スタ15,16については従来のものと同様のものであ
るので、その説明は省略する。ここで、試験用命令RA
M利用制御系100は、DSPの試験時以外においてD
SPの記憶動作を分担させて、試験用命令RAM12を
DSPの定数テーブル領域として利用させるようにする
動作を行なうもので、このために、この試験用命令RA
M利用制御系100は、DSPの定数テーブル領域10
1,アドレス生成部111,セレクタ112等をそなえ
て構成される。
【0025】DSPの定数テーブル領域101は、DS
Pの定数情報を記憶しておく領域で、試験用命令RAM
12がこの試験用命令RAM利用制御系100において
利用される。そして、例えばこの領域101は、試験用
命令RAM12の2000番地以降(図3参照)に配設
される。アドレス生成部111は、試験時以外の通常モ
ード時において、定数の使用に際し例えば2000番地
以降の所要番地を生成するもので、元来設けられている
アドレス生成部4がこのアドレス生成部111を兼用し
ている。
【0026】セレクタ112は、外部よりTEST設定
信号を受けることにより切り換えられ、アドレス生成部
111からのアドレス出力を有効にする動作を行なうも
のである。なお、試験時においては、セレクタ112は
プログラムカウンタ11からのアドレス出力を有効にす
る動作を行なう。なお、試験用命令RAM12への外部
入力(シリアル信号,クロックCLK)はS/P部3を
介して試験用命令RAM12へ供給されるようになって
いる。
【0027】このような構成により、試験時以外の通常
モード時においては、セレクタ112を介し、プログラ
ムカウンタ11からのアドレス出力による通常動作が行
なわれる。そして、定数の使用に際しては、アドレス生
成部111において生成された2000番地以降の所定
番地からの読み出しが、試験用命令RAM12から行な
われ、データ出力がデータバスを通じて行なわれて、デ
ィジタル信号処理が試験用命令RAM利用制御系100
の定数テーブル領域101を利用して行なわれる。
【0028】一方、試験時においては、外部よりTES
T設定信号を受けることによりセレクタ112が切り換
えられ、S/P部3を介し試験用命令RAM12に試験
用命令プログラムコードが読み込まれるとともに、試験
用命令RAM12内の試験命令動作がプログラムカウン
タ11の動作に伴って行なわれ、試験用命令RAM12
が本来の動作を円滑に行なう。
【0029】このようにして、試験用命令RAM12
が、通常モード時においても試験用命令RAM利用制御
系100の定数テーブル領域101として利用されるよ
うになり、試験用命令RAM12が試験時であるかどう
かにかかわらず常時使用されるようになって、効率良く
記憶領域が使用されるようになる。 (b)第2実施例の説明 図4,図5は本発明の第2実施例を示すもので、図4は
DSPのプログラム制御部,I/O部を示す要部ブロッ
ク図、図5はデータメモリマップを示す摸式図であり、
これらの図に示す以外の部分は従来例とほぼ同様に構成
されている。
【0030】すなわち、本実施例にかかるDSPも、従
来のものと同様に、プログラム制御部,命令デコード・
シーケンス制御部,I/O部,アドレス生成部,メモリ
部,演算部をそなえており、各部がデータバスを介して
接続されている。そして、本DSPでも、プログラム制
御部以外の構成は、従来のものとほぼ同様である。この
ため、以下においては、プログラム制御部の構成を中心
に説明する。
【0031】本実施例にかかるDSPにおけるプログラ
ム制御部も、プログラム制御を行なって、DSP全体の
動作状態を制御するものであり、このために、図4に示
すように、このプログラム制御部1は、プログラムカウ
ンタ11,試験用命令RAM12,命令ROM13,セ
レクタ14,インストラクションレジスタ15,16を
そなえているが、その他、この実施例においては、試験
用命令RAM12をDSPのデータRAM拡張領域とし
て利用すべく、試験用命令RAM利用制御系100をそ
なえている。
【0032】なお、本実施例においても、上記のプログ
ラムカウンタ11,命令ROM13,セレクタ14,イ
ンストラクションレジスタ15,16については従来の
ものと同様のものであるので、その説明は省略する。こ
こで、試験用命令RAM利用制御系100は、DSPの
試験時以外においてDSPの記憶動作を分担させて、試
験用命令RAM12をDSPのデータRAM拡張領域と
して利用させるようにする動作を行なうもので、このた
めに、この試験用命令RAM利用制御系100は、DS
PのデータRAM拡張領域102,アドレス生成部12
1,セレクタ122,123,124等をそなえて構成
される。
【0033】DSPのデータRAM拡張領域102は、
DSPのデータRAM拡張部分として機能する領域で、
試験用命令RAM12がこの試験用命令RAM利用制御
系100において利用される。そして、例えばこの領域
101は、試験用命令RAM12の2000番地以降
(図5参照)に配設される。アドレス生成部121は、
試験時以外の通常モード時において、データの読み書き
に際し、通常のデータRAM51,52を超えてRAM
領域を使用する場合に2000番地以降の所要番地を生
成するもので、元来設けられているアドレス生成部4が
このアドレス生成部121を兼用している。
【0034】セレクタ122は、外部からのTEST設
定信号を受けることにより切り換えられ、試験時以外の
通常モード時において、アドレス生成部121からのア
ドレス出力を有効にし、データRAM拡張領域102か
らのデータ出力動作を行なう一方、試験時においては、
プログラムカウンタ11からのアドレス出力を有効にす
る動作を行なうものである。
【0035】セレクタ123は、上記TEST設定信号
を受けることにより切り換えられ、試験時以外の通常モ
ード時において、データRAM拡張領域102へのデー
タ書き込みを有効にする動作を行なう一方、試験時にお
いて、S/P部3を介しての試験用命令プログラムの試
験用命令RAM12への書き込みを有効にする動作を行
なうものである。
【0036】セレクタ124は、ライトイネーブル信号
WEと命令デコード・シーケンス制御部2からの制御信
号とのいずれかを選択する動作を行なうものである。す
なわち、試験時以外の通常モード時においては、命令デ
コード・シーケンス制御部2からの制御信号により、デ
ータRAM拡張領域102へのデータ読み書きを有効に
する動作を行なう一方、試験時においては、ライトイネ
ーブル信号WEにより試験用命令プログラムの試験用命
令RAM12への書き込みを有効にする動作を行なう。
【0037】なお、この実施例においても、試験用命令
RAM12への外部入力(シリアル信号,クロックCL
K)は、S/P部3を介して試験用命令RAM12へ供
給されるようになっている。このような構成により、試
験時以外の通常モード時においては、セレクタ122を
介し、プログラムカウンタ11からのアドレス出力によ
る通常動作が行なわれる。そして、データの読み書きに
際し、通常のデータRAM51,52を超えてRAM領
域を使用する場合に、2000番地以降の所要番地がア
ドレス生成部121において生成され、生成された20
00番地以降の所定番地での読み書きが行なわれる。す
なわち、データの読み書きが試験用命令RAM12から
データバスを通じても行なわれて、ディジタル信号処理
が試験用命令RAM利用制御系100のデータRAM拡
張領域102を利用して行なわれるのである。
【0038】一方、試験時においては、外部からのTE
ST設定信号を受けることにより、セレクタ122,1
23,124が切り換えられ、S/P部3を介し試験用
命令RAM12に試験用命令プログラムコードが読み込
まれるとともに、試験用命令RAM12内の試験命令動
作がプログラムカウンタ11の動作に伴って行なわれ、
試験用命令RAM12が本来の動作を円滑に行なう。
【0039】このようにして、試験用命令RAM12
が、通常モード時においても試験用命令RAM利用制御
系100のデータRAM拡張領域102として利用され
るようになり、試験用命令RAM12が試験時であるか
どうかにかかわらず常時使用されるようになって、効率
良く記憶領域が使用されるようになる。 (c)第3実施例の説明 図6,図7は本発明の第3実施例を示すもので、図6は
DSPのプログラム制御部,I/O部を示す要部ブロッ
ク図、図7はスタック用メモリ構成を示す摸式図であ
り、これらの図に示す以外の部分は従来例とほぼ同様に
構成される。
【0040】すなわち、本実施例にかかるDSPも、従
来のものと同様に、プログラム制御部,命令デコード・
シーケンス制御部,I/O部,アドレス生成部,メモリ
部,演算部をそなえており、各部がデータバスを介して
接続されている。そして、本DSPでも、プログラム制
御部以外の構成は、従来のものとほぼ同様である。この
ため、以下においては、プログラム制御部の構成を中心
に説明する。
【0041】また、本実施例にかかるDSPにおけるプ
ログラム制御部も、プログラム制御を行なって、DSP
全体の動作状態を制御するものであり、このために、図
6に示すように、このプログラム制御部1は、プログラ
ムカウンタ11,試験用命令RAM12,命令ROM1
3,セレクタ14,インストラクションレジスタ15,
16をそなえているが、その他、この実施例において
は、試験用命令RAM12をDSPのスタック用メモリ
として利用すべく、試験用命令RAM利用制御系100
をそなえている。
【0042】なお、本実施例においても、上記のプログ
ラムカウンタ11,命令ROM13,セレクタ14,イ
ンストラクションレジスタ15,16については従来の
ものと同様のものであるので、その説明は省略する。こ
こで、試験用命令RAM利用制御系100は、DSPの
試験時以外においてDSPの記憶動作を分担させて、試
験用命令RAM12をDSPのスタック用メモリとして
利用させるようにする動作を行なうもので、このため
に、この試験用命令RAM利用制御系100は、DSP
のスタック用メモリ103,セレクタ131,132,
133等をそなえて構成される。
【0043】DSPのスタック用メモリ103は、図7
に示すように、アドレス0〜nの分岐先が記憶されるよ
うに構成され、試験用命令RAM利用制御系100にお
いて試験用命令RAM12がこのスタック用メモリ10
3として利用される。セレクタ131は、外部からのT
EST設定信号を受けることにより切り換えられ、試験
時以外の通常モード時において、命令デコード・シーケ
ンス制御部2からのアドレス入力を有効にし、プログラ
ムカウンタ11からの値をデータとするスタック用メモ
リ103への分岐先データ入力を行なわせる動作を行な
うものである。
【0044】これにより、サブルーチンへ分岐する直前
のプログラムカウンタ値が試験用命令RAM12(スタ
ック用メモリ103)に書き込まれ、サブルーチンから
復帰する場合に、そのプログラムカウンタ値が試験用命
令RAM12(スタック用メモリ103)から読み出さ
れて、プログラムカウンタ11にロードされる。そし
て、サブルーチン分岐した先で、さらにサブルーチン分
岐する時は、試験用命令RAM12(スタック用メモリ
103)の次のアドレスにプログラムカウンタ値が書き
込まれるので、試験用命令RAM12のアドレス分だけ
サブルーチンの多重化が可能になる。なお、試験時にお
いては、セレクタ131はプログラムカウンタ11から
の通常のアドレス出力を有効にする動作を行なう。
【0045】セレクタ132は、上記TEST設定信号
を受けることにより切り換えられ、試験時以外の通常モ
ード時において、プログラムカウンタ11によるスタッ
ク用メモリ103の読み書きを有効にする動作を行なう
ものである。なお、試験時において、セレクタ132
は、S/P部3を介しての試験用命令プログラムの試験
用命令RAM12への書き込みを有効にする動作を行な
う。
【0046】セレクタ133は、ライトイネーブル信号
WEと命令デコード・シーケンス制御部2からの制御信
号とのいずれかを選択する動作を行なうものである。す
なわち、試験時以外の通常モード時においては、命令デ
コード・シーケンス制御部2からの制御信号により、ス
タック用メモリ103へのデータ読み書きを有効にする
動作を行なう。また、試験時において、セレクタ133
は、ライトイネーブル信号WEにより試験用命令プログ
ラムの試験用命令RAM12への書き込みを有効にする
動作を行なう。
【0047】このような構成により、試験時以外の通常
モード時においては、セレクタ131を介し、プログラ
ムカウンタ11からのアドレス出力による通常動作が行
なわれる。そして、サブルーチンへの分岐命令が実行さ
れた時、プログラムカウンタ値を退避しておくスタック
用メモリ103として試験用命令RAM12が機能す
る。すなわち、命令デコード・シーケンス制御部2から
のアドレス入力がセレクタ131の切り換えにより有効
になり、プログラムカウンタ11からの値がデータとし
てスタック用メモリ103へ入力される。これにより、
サブルーチンへ分岐する直前のプログラムカウンタ値が
試験用命令RAM12(スタック用メモリ103)に書
き込まれ、サブルーチンから復帰する場合に、そのプロ
グラムカウンタ値が試験用命令RAM12(スタック用
メモリ103)から読み出されて、プログラムカウンタ
11にロードされる。そして、サブルーチン分岐した先
で、さらにサブルーチン分岐する時は、試験用命令RA
M12(スタック用メモリ103)の次のアドレスにプ
ログラムカウンタ値が書き込まれ、試験用命令RAM1
2のアドレス分だけサブルーチンの多重化が可能にな
る。なお、試験時においては、セレクタ131の切り換
えによりはプログラムカウンタ11からの通常のアドレ
ス出力が有効になる。
【0048】そして、TEST設定信号を受けることに
より、セレクタ131,132,133が切り換えら
れ、S/P部3を介し試験用命令RAM12に試験用命
令プログラムコードが読み込まれるとともに、試験用命
令RAM12内の試験命令動作がプログラムカウンタ1
1の動作に伴って行なわれ、試験用命令RAM12が本
来の動作を円滑に行なう。
【0049】このようにして、試験用命令RAM12
が、通常モード時においても試験用命令RAM利用制御
系100のスタック用メモリ103として利用されるよ
うになり、試験用命令RAM12が試験時であるかどう
かにかかわらず常時使用されるようになって、効率良く
記憶領域が使用されるようになる。 (d)第4実施例の説明 図8,図9は本発明の第4実施例を示すもので、図8は
DSPのプログラム制御部,I/O部を示す要部ブロッ
ク図、図9はプログラムメモリマップを示す摸式図であ
り、これらの図に示す以外の部分は従来例とほぼ同様に
構成されている。
【0050】すなわち、本実施例にかかるDSPも、従
来のものと同様に、プログラム制御部,命令デコード・
シーケンス制御部,I/O部,アドレス生成部,メモリ
部,演算部をそなえており、各部がデータバスを介して
接続されている。そして、本DSPでも、プログラム制
御部以外の構成は、従来のものとほぼ同様である。この
ため、以下においては、プログラム制御部の構成を中心
に説明する。
【0051】また、本実施例にかかるDSPにおけるプ
ログラム制御部も、プログラム制御を行なって、DSP
全体の動作状態を制御するものであり、このために、図
8に示すように、このプログラム制御部1は、プログラ
ムカウンタ11,試験用命令RAM12,命令ROM1
3,セレクタ14,インストラクションレジスタ15,
16をそなえているが、その他、この実施例において
は、試験用命令RAM12をDSPの命令ROMの拡張
領域として利用すべく、試験用命令RAM利用制御系1
00をそなえている。
【0052】なお、本実施例においても、上記のプログ
ラムカウンタ11,命令ROM13,セレクタ14,イ
ンストラクションレジスタ15,16については従来の
ものと同様のものであるので、その説明は省略する。こ
こで、試験用命令RAM利用制御系100は、DSPの
試験時以外においてDSPの記憶動作を分担させて、試
験用命令RAM12をDSPの命令ROMの拡張領域と
して利用させるようにする動作を行なうもので、このた
めに、この試験用命令RAM利用制御系100は、DS
Pの命令ROM13の拡張領域104,セレクタ14
1,アドレス調整部142,OR回路143等をそなえ
て構成される。
【0053】まず、命令ROM13の拡張領域104
は、例えば図9に示すように、プログラムアドレスの2
000番地以降に配設されており、試験用命令RAM1
2が試験用命令RAM利用制御系100において利用さ
れる。アドレス調整部142は、試験時以外の通常モー
ド時において、2000番地以降の所要番地に設定され
た所定のプログラムの実行に際し、所要のアドレスに調
整する動作を行なうものである。
【0054】セレクタ141は、外部からのTEST設
定信号を受けることにより切り換えられ、アドレス調整
部142からのアドレス出力を有効にする動作を行なう
一方、試験時においては、プログラムカウンタ11から
のアドレス出力を有効にする動作を行なうものである。
OR回路143は、アドレス調整部142の調整により
試験用命令RAM12が命令ROM13の拡張領域10
4として利用される場合と、TEST設定入力が行なわ
れた場合との双方において、命令ROM13の拡張領域
104(試験用命令RAM12)からインストラクショ
ンレジスタ15への出力を有効にする動作を、セレクタ
14に行なわせるべく設けられたものである。
【0055】このような構成により、試験時以外の通常
モード時においては、セレクタ141を介し、プログラ
ムカウンタ11からのアドレス出力による通常動作が行
なわれる。そして、2000番地以降のプログラムアド
レスについては、アドレス調整部142において調整さ
れた2000番地以降の所定番地からの読み出しが、試
験用命令RAM12(命令ROM13の拡張領域10
4)から行なわれ、データ出力がデータバスを通じて行
なわれて、ディジタル信号処理が試験用命令RAM利用
制御系100の定数テーブル領域101を利用して行な
われる。
【0056】一方、試験時においては、TEST設定信
号を受けることによりセレクタ141が切り換えられ、
S/P部3を介し試験用命令RAM12に試験用命令プ
ログラムコードが読み込まれるとともに、試験用命令R
AM12内の試験命令動作がプログラムカウンタ11の
動作に伴って行なわれ、試験用命令RAM12が本来の
動作を円滑に行なう。
【0057】このようにして、試験用命令RAM12
が、通常モード時においても命令ROM13の拡張領域
104として利用されるようになり、試験用命令RAM
12が試験時であるかどうかにかかわらず常時使用され
るようになって、効率良く記憶領域が使用されるように
なる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の試験用命
令RAM利用制御系付きデジタルシグナルプロセッサに
よれば、試験用命令RAMが、通常使用時に、定数テー
ブル領域として利用されたり、データRAM拡張領域と
して利用されたり、スタック用メモリとして利用された
り、命令ROMの拡張領域として利用されたりすること
により、試験時であるかどうかにかかわらず常時使用さ
れるようになり、その結果、効率よく記憶領域が使用さ
れるようになって、コストダウンがはかられるととも
に、LSIチップの小型化にも寄与する利点が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の要部ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例にかかるデータメモリマッ
プを示す摸式図である。
【図4】本発明の第2実施例の要部ブロック図である。
【図5】本発明の第2実施例にかかるデータメモリマッ
プを示す摸式図である。
【図6】本発明の第3実施例の要部ブロック図である。
【図7】本発明の第3実施例にかかるスタック用メモリ
構成を示す摸式図である。
【図8】本発明の第4実施例の要部ブロック図である。
【図9】本発明の第4実施例にかかるプログラムメモリ
マップを示す摸式図である。
【図10】従来例の構成を摸式的に示すブロック図であ
る。
【図11】従来例の要部ブロック図である。
【図12】従来例の要部の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 プログラム制御部 2 命令デコード・シーケンス制御部 3 I/O部 4 アドレス生成部 5 メモリ部 6 演算部 7 データバス 11 プログラムカウンタ 12 試験用命令RAM 13 命令ROM 14 セレクタ 15,16 インストラクションレジスタ 31,32 シリアル入力インターフェイス 33,34 シリアル出力インターフェイス 35〜38 DMAコントローラ 51,52 データRAM 53 データROM 61,62 レジスタ 63 乗算器 64 レジスタ 65 算術論理演算ユニット(ALU) 66 シフトレジスタ 67〜69 レジスタ 100 試験用命令RAM利用制御系 101 定数テーブル領域 102 データRAM拡張領域 103 スタック用メモリ 104 命令ROMの拡張領域 111 アドレス生成部 112 セレクタ 121 アドレス生成部 122〜124,131〜133,141 セレクタ 142 アドレス調整部 143 OR回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルシグナルプロセッサにおいて、 該デジタルシグナルプロセッサにおける諸動作を行なわ
    せるための命令プログラムを記憶する命令ROM(1
    3)と、 該デジタルシグナルプロセッサの試験用命令を所要時に
    記憶すべく設けられた試験用命令RAM(12)と、 該命令ROM(13)からの信号および該試験用命令R
    AM(12)からの信号のいずれか一方を選択するセレ
    クタ(14)とをそなえ、 上記試験用命令RAM(12)に、上記デジタルシグナ
    ルプロセッサの試験時以外において上記デジタルシグナ
    ルプロセッサの記憶動作を分担させる試験用命令RAM
    利用制御系(100)が付設されたことを特徴とする、
    試験用命令RAM利用制御系付きデジタルシグナルプロ
    セッサ。
  2. 【請求項2】 該試験用命令RAM利用制御系(10
    0)が、上記試験用命令RAM(12)を上記デジタル
    シグナルプロセッサの定数テーブル領域(101)とし
    て利用すべく構成されたことを特徴とする、請求項1記
    載の試験用命令RAM利用制御系付きデジタルシグナル
    プロセッサ。
  3. 【請求項3】 該試験用命令RAM利用制御系(10
    0)が、上記試験用命令RAM(12)を上記デジタル
    シグナルプロセッサのデータRAM拡張領域(102)
    として利用すべく構成されたことを特徴とする、請求項
    1記載の試験用命令RAM利用制御系付きデジタルシグ
    ナルプロセッサ。
  4. 【請求項4】 該試験用命令RAM利用制御系(10
    0)が、上記試験用命令RAM(12)を上記デジタル
    シグナルプロセッサのスタック用メモリ(103)とし
    て利用すべく構成されたことを特徴とする、請求項1記
    載の試験用命令RAM利用制御系付きデジタルシグナル
    プロセッサ。
  5. 【請求項5】 該試験用命令RAM利用制御系(10
    0)が、上記試験用命令RAM(12)を上記命令RO
    M(13)の拡張領域(104)として利用すべく構成
    されたことを特徴とする、請求項1記載の試験用命令R
    AM利用制御系付きデジタルシグナルプロセッサ。
JP23388293A 1993-09-20 1993-09-20 試験用命令ram利用制御系付きデジタルシグナルプロセッサ Withdrawn JPH0793174A (ja)

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