JPH0791392B2 - ポリエステル成形品の製造法 - Google Patents

ポリエステル成形品の製造法

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JPH0791392B2
JPH0791392B2 JP3057988A JP3057988A JPH0791392B2 JP H0791392 B2 JPH0791392 B2 JP H0791392B2 JP 3057988 A JP3057988 A JP 3057988A JP 3057988 A JP3057988 A JP 3057988A JP H0791392 B2 JPH0791392 B2 JP H0791392B2
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polyester
pellets
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哲夫 松本
敦子 植田
高之 今村
啓三 辻本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,実質的に非晶質のサーモトロピック液晶性ポ
リエステルのペレットから耐ハンダ浴性に優れた耐熱性
成形品を得ることのできるポリエステル成形品の製造法
に関するものである。
(従来の技術) 従来,耐熱性高分子として全芳香族ポリエステルが注目
されており,これを用いた成形品について盛んに研究さ
れている。
しかしながら,全芳香族ポリエステルの大部分は,物性
に優れているにもかかわらず,非常に融点が高く,ま
た,同時に溶融粘度が高いため,高温,高圧で加工しな
ければならないという極めて不都合なものである。
そこで,溶融加工性に優れたサーモトロピック液晶性ポ
リエステルの開発に関心が注がれ,多くの提案がなされ
て来たのである。
例えば,アルキレンテレフタレート単位と4−ヒドロキ
シ安息香酸残基単位とからなるサーモトロピック液晶性
コポリエステル(特公昭56−18016号)や4−ヒドロキ
シ安息香酸残基単位と2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸
残基単位とからなるサーモトロピック液晶性コポリエス
テル(米国特許第4,161,470号)が提案されている。
また,本発明者らも特定の含リン芳香族ジオールと芳香
族ジカルボン酸及び芳香族ヒドロキシカルボン酸から得
られるコポリエステルについて,先に提案した(特開昭
62−174228号)。
しかしながら,このようなポリエステルからなる成形品
は,通常260℃のハンダ浴に浸漬すると30秒以内に変形
するという問題点を残していた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,従来のサーモトロピック液晶性ポリエステル
からなる成形品の欠点を解消し,耐ハンダ浴性に優れた
耐熱性成形品を得ることのできるポリエステル成形品の
製造法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは,上記の課題を解決するために鋭意研究の
結果,実質的に非晶質のサーモトロピック液晶性ポリエ
ステルのペレットを成形するに際し,あらかじめ,ペレ
ットを熱処理して結晶化させて融点を発現させ,その融
点よりも低い温度で成形することにより,得られる成形
品の耐ハンダ浴性が格段に向上することを見出し,本発
明を完成した。
すなわち,本発明は,実質的に非晶質のサーモトロピッ
ク液晶性ポリエステルのペレットから成形品を製造する
に際し,あらかじめ,ペレットを熱処理して結晶化さ
せ,ガラス転移点よりも50℃以上高い融点を有するペレ
ットとし,その融点よりも10℃以上低い温度で成形する
ことを特徴とするポリエステル成形品の製造法を要旨と
するものである。
通常のサーモトロピック液晶性ポリエステルからなる成
形品は,サーモトロピック液晶状態が準安定状態であ
り,これを凍結させて固体としたものであるので,普通
にいう結晶状態や非晶状態のいずれとも異なっている
が,サーモトロピック液晶性ポリエステル自体の構造や
成形方法に伴い後述するようにその性状が異なってく
る。
本発明において,実質的に非晶質とは,示差走査熱量計
で測定したときにガラス転移点は観測されるが,実質的
な融点が観測されないものをいい,結晶質とは,実質的
な融点が観測されるものをいう。
本発明の方法が適用されるサーモトロピック液晶性ポリ
エステルとしては,下記式〜で示される構成単位か
らなり,各構成単位のモル比が,ととが実質的に等
しく,ととが5/90〜45/10,好ましくは10/80〜35/3
0,最適には15/70〜30/40であるサーモトロピック液晶性
を有するランダムコポリエステルが好適である。
−O−Ar1−O− −OC−Ar2−CO− −O−Ar3−CO− 〔Ar1,Ar2及びAr3は2価の芳香族基を示す。〕 式は芳香族ジオール残基であり,特に次式で示される
嵩高な含リン置換基を有する芳香族ジオール残基とし,
この単位を主鎖を構成する単位の5〜45モル%含有する
コポリエステルとすると成形品が高度の難燃性を有する
とともに,実質的に非晶質で熱処理によって効果的に結
晶化するので好ましい。
〔R1,R2はアルキル基,アルコキシ基,アリール基又は
アリロキシ基を示し,R1とR2とは互いに環を形成してい
てもよい。また,Ar0は3価の芳香族基を示す。〕 上記式におけるAr0としては,ベンゼン環及びナフタレ
ン環が好ましく,芳香環の水素原子は炭素原子数1〜20
のアルキル基,アルコキシ基,炭素原子数6〜20のアリ
ール基,アリロキシ基もしくはハロゲン原子で置換され
ていてもよい。
この構成単位を形成する好ましい芳香族ジオールの具体
例としては,次の式(a)〜(d)で表されるものが挙
げられるが,特に好ましいものは(a)又は(c)で表
されるものである。
上記の芳香族ジオールの他,ハイドロキノン,レゾルシ
ン,ナフトハイドロキノン,4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニル,2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン,ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン,ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル等を用いることもでき
る。
また,式の構成単位を形成する芳香族ジカルボン酸と
しては,テレフタル酸,イソフタル酸,4,4′−ジカルボ
キシジフェニル,2,6−ナフタレンジカルボン酸,2,2−ビ
ス(4′−カルボキシフェニル)プロパン,ビス(4−
カルボキシフェニル)メタン,ビス(4−カルボキシフ
ェニル)エーテル等が挙げられるが,特にテレフタル酸
及びイソフタル酸が好適である。
また,式の構成単位を形成する芳香族ヒドロキシカル
ボン酸としては,4−ヒドロキシ安息香酸,4−ヒドロキシ
−3−クロル安息香酸,4−ヒドロキシ−3−フェニル安
息香酸,2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸,1−ヒドロキシ
−4−ナフトエ酸等が挙げられるが,特に4−ヒドロキ
シ安息香酸が好適である。
この他,ポリエステルの耐熱性を損なわない範囲内でエ
チレングリコール,1,4−シクロヘキサンジメタノール,
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸,1,4−シクロヘキサ
ンジオール,ペンタエリスリトール,アジピン酸,トリ
メリット酸等の成分を共重合してもよい。
本発明の方法が適用される成形品を構成するサーモトロ
ピック液晶性ポリエステルとしては,上述のようなコポ
リエステルの他,アルキレンテレフタレート単位と4−
ヒドロキシ安息香酸残基単位とからなるコポリエステ
ル,4−ヒドロキシ安息香酸残基単位と2−ヒドロキシ−
6−ナフトエ酸残基単位とからなるコポリエステル,4,
4′−ジヒドロキシジフェニル残基単位とテレフタル酸
残基及び/又はイソフタル酸残基単位と4−ヒドロキシ
安息香酸残基単位からなるコポリエステル等を使用する
こともできる。
本発明の方法が適用されるサーモトロピック液晶性ポリ
エステルペレットは,実質的に非晶質であるが,熱処理
によって,結晶化することが必要であり,通常,流動開
始温度が330℃以下,好ましくは300℃以下,最適には25
0〜300℃,ガラス転移点が150℃以上,好ましくは155℃
以上,最適には160〜200℃のコポリエステルからのもの
が適当である。
また,ポリエステルの極限粘度は,成形物にした状態
で,0.3以上,好ましくは0.3〜5.0,最適には0.5〜3.0と
なるようにすることが望ましい。極限粘度がこの範囲よ
り小さいと耐熱性を始めとする各種の物理的,機械的特
性値が劣り,一方,極限粘度がこの範囲より大きいと溶
融粘度が高くなりすぎて流動性が損なわれたり,流動開
始温度が高くなりすぎたりして好ましくない。
さらに,ポリエステル中に補強材や充填剤を混合してお
くことにより,耐熱性や耐衝撃性を一層向上させること
ができる。
補強材としては,ガラス繊維,炭素繊維あるいはウィス
カー,例えばAl2O3,SiC,黒鉛等のセラミックウィスカー
及びクロム,銅,鉄,ニッケル等の金属系ウィスカーが
挙げられる。
また,充填剤としては,アルミニウム,銅,鉄等の金属
粉,マイカ,クレー,タルク,アスベストなどのケイ酸
質,グラファイト,カーボンブラック等の炭化物あるい
はアルミナ,酸化アンチモン,炭化ジルコニウム等の金
属酸化物,同炭化物が挙げられる。
補強材,充填剤の添加量は,通常5〜50重量%,好まし
くは20〜40重量%が適当である。
このようなサーモトロピック液晶性ポリエステルのペレ
ットを熱処理して結晶化させ,融点を発現させる。
ペレットを熱処理するに際して,ポリエステル中の水分
率が100ppm程度を超えていると,熱処理によってポリエ
ステル成形品の極限粘度が低下する場合があるので,予
め乾燥しておくことが好ましい。ポリエステル成形品中
の水分率を100ppm程度以下とするには,100〜150℃の温
度で,8〜48時間程度乾燥すればよい。
ペレットの熱処理は,ポリエステルのガラス転移点を超
えない温度,通常,ガラス転移点より20℃程度低い温度
から熱処理を開始し,徐々に昇温(通常,4℃/hr程度)
で徐々に昇温して,結晶化させ,融点を出現させる。
熱処理は空気中で実施してもよいが,ポリエステルを劣
化させないために,酸素を遮断した状態で行うことが望
ましい。酸素を遮断するためには不活性ガスの雰囲気下
あるいは,20トル以下の減圧下で行うことが好ましく,
最適には,1トル未満の減圧下において熱処理する。
融点がガラス転移点よりも50℃以上高くなるまで熱処理
する必要がある。融点とガラス転移点との差が50℃未満
であると,実質的に結晶化させた効果が発現せず,成形
品としたとき,耐ハンダ浴性を始めとする耐熱性がほと
んど改良されない。
したがって,融点出現後も融点よりも10℃以上低い温度
で熱処理を続行することにより,融点がガラス転移点よ
りも50℃以上高くなるまで融点を上昇させる必要があ
る。
そして,最終的に得られるペレットの融点が200℃〜400
℃,好ましくは250℃〜380℃,最適には280℃〜360℃と
なるようにするのが好ましい。
融点が200℃未満であると耐熱性に劣り,融点が400℃を
超えると流動性が悪くなったり,成形時に熱分解を起こ
したりして,好ましくない。
このようにして得られたペレットを汎用の成形機,例え
ば,ポリエチレンテレフタレート用の成形機を用いて,
常法に従って成形する。
成形に際しては,成形温度を融点よりも10℃以上低い温
度とすることが必要であり,好ましくは融点よりも10〜
80℃低い温度,最適には融点よりも25〜45℃低い温度で
成形するのがよい。
成形温度が上記温度よりも高いと,ペレットを熱処理し
て結晶化させた効果が失われ,耐ハンダ浴性を有する成
形品が得られない。
(作用) 本発明の方法によれば,サーモトロピック液晶性ポリエ
ステルから容易に耐ハンダ浴性の成形品を得ることがで
きる。
すなわち,サーモトロピック液晶性ポリエステルのペレ
ットを熱処理して結晶化させて融点を発現させ,その融
点を保持したまま成形するので,結晶質の成形品を得る
ことができ,耐ハンダ浴性を始めとする耐熱性の向上し
た成形品が得られるのである。
なお,重合度を高める目的で,サーモトロピック液晶性
ポリエステルのペレットを熱処理した固相重合ペレット
を成形に供することは,良く知られているが,単に固相
重合ペレットを成形するだけでは,耐ハンダ浴性の成形
品は得られない。
(実施例) 以下,実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
特性値の測定法は次のとおりである。
極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合溶媒中,20℃
で測定した溶液粘度から求めた。
ただし,実施例8の〔η〕のみは,ペンタフルオロフェ
ノール溶媒中,60℃で測定した溶液粘度から求めた。
アイゾット衝撃強度IZ ASTM D256に準拠し,厚さ1/8インチ,ノッチ付で測定し
た。(単位はkgf・cm/cm) 流動開始温度Tf フローテスター(島津製作所製CFT−500型)を用い,荷
重100kg/cm2,ノズル径0.5mmの条件で200℃から10℃/
分の速度で昇温して行き,ポリマーが流出し始める温度
として求めた。
融点Tm及びガラス転移点Tg 示差熱走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC−2型)
を用いて測定した。
熱変形温度HDT ASTM D648に準拠して,大荷重にて測定した。
耐ハンダ浴性 厚さ1/8インチのダンベル1号型試験片に予備成形し,
試験片を所定の温度のハンダ浴に浸漬し,外観の変化の
有無によって次の基準で評価した。
◎:260℃のハンダ浴に60秒間,280℃のハンダ浴に30秒
間,300℃のハンダ浴に10秒間浸漬しても外観に変化のな
いもの ○:260℃のハンダ浴に60秒間,280℃のハンダ浴に30秒間
浸漬しても外観に変化はないが,300℃のハンダ浴に10秒
間浸漬すると,外観が変化するもの ×:260℃のハンダ浴に30秒間浸漬すると,外観が変化す
るもの なお,サーモトロピック液晶性はホットステージ付Leit
z偏光顕微鏡で確認した。
実施例1 反応装置に前記式(a)の芳香族ジオール(PHQ),テ
レフタル酸(TPA),4−ヒドロキシ安息香酸(4HBA)及
び無水酢酸(Ac2O)をモル比で25:25:75:130の割合で仕
込み,窒素雰囲気下,常圧,135℃で2時間混合しながら
反応させた。この反応物を常圧下,240℃で2時間,さら
に,280℃で2時間反応させた。次いで,この反応物を徐
々に減圧し,0.1トルの減圧下,順次昇温して反応を行
い,最終的に320℃まで温度を上げて,その温度で2時
間溶融重合した。
得られたポリエステルは,〔η〕2.1,Tf275℃,Tg192℃
で,色調に優れたサーモトロピック液晶性コポリエステ
ルであった。
このコポリエステルのペレットを減圧下,120℃で8時間
乾燥後,空気中で3時間かけて200℃とし,さらに6時
間かけて230℃とし,この温度で12時間熱処理を行っ
た。
熱処理したペレットは,Tgのピークがほぼ消失し,代わ
って,365℃にシャープなTmピークを示した。
このペレットを,常法に従って,成形温度320℃で厚さ1
/8インチのダンベル1号型試験片に成形した。
この成形品の耐ハンダ浴性は○であったが,熱処理前ペ
レットを用いた成形品の耐ハンダ浴性は×であった。
実施例2 実施例1と同様にして重合して得られたペレットを減圧
下120℃で8時間乾燥後,空気中で3時間かけて200℃と
し,さらに6時間かけて230℃とし,この温度で2時間
熱処理を行った。
このペレットを実施例1と同様にして成形して得られた
成形品は,Tgのピークがほぼ消失し,代わって,289℃に
シャープなTmピークを示した。
実施例3 実施例1で得たポリエステル70重量部にガラスフィラー
30重量部を混合して,実施例1と同様にして成形品を製
造した。
なお,この成形品の耐ハンダ浴性は◎であったが,熱処
理前のペレットを用いた成形品の耐ハンダ浴性は×であ
った。
実施例4 実施例1において,PHQ:TPA:4HBA:Ac2Oのモル比を35:35:
65:140とした以外は,実施例1と同様にしてポリエステ
ル成形品を製造した。
実施例5 実施例1において,芳香族ジカルボン酸としてTPAとと
もにイソフタル酸(IPA)を用い,PHQ:TPA:IPA:4HBA:Ac2
Oのモル比を25:20:5:75:130とした以外は,実施例1と
同様にしてポリエステル成形品を製造した。
実施例6 PHQの代わりに前記式(c)の芳香族ジオール(PPQ)を
用いた以外は,実施例1と同様にしてポリエステル成形
品を製造した。
実施例7 エチレンテレフタレート単位と4HBA残基単位とからなる
サーモトロピック液晶性コポリエステルであるLC−5000
(ユニチカ社製)を用い,実施例1と同様にしてポリエ
ステル成形品を製造した。
実施例8 2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸残基単位と4HBA残基単
位とからなるサーモトロピック液晶性コポリエステルで
あるベクトラA−950(米ヘキストセラニーズ社製)を
用い,実施例1と同様にしてポリエステル成形品を製造
した。
以上の実施例の結果をまとめて第1表に示す。
(発明の効果) 本発明の方法においては,サーモトロピック液晶性ポリ
エステルのペレットを熱処理して結晶化させて融点を発
現させ,その融点を保持したまま成形するので,結晶質
の成形品を得ることができ,耐ハンダ浴性を始めとする
耐熱性の向上した成形品が得られる。
そして,本発明によれば,サーモトロピック液晶性ポリ
エステルを耐ハンダ浴性が必要とされる用途に用いるこ
とが可能になる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に非晶質のサーモトロピック液晶性
    ポリエステルのペレットから成形品を製造するに際し,
    あらかじめ,ペレットを熱処理して結晶化させ,ガラス
    転移点よりも50℃以上高い融点を有するペレットとし,
    その融点よりも10℃以上低い温度で成形することを特徴
    とするポリエステル成形品の製造法。
  2. 【請求項2】サーモトロピック液晶性ポリエステルが主
    鎖を構成する単位の5〜45モル%が下記式で示される単
    位からなるコポリエステルである請求項1記載のポリエ
    ステル成形品の製造法。 〔R1,R2はアルキル基,アルコキシ基,アリール基又は
    アリロキシ基を示し,R1とR2とは互いに環を形成してい
    てもよい。また,Ar0は3価の芳香族基を示す。〕
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