JPH0757534B2 - ポリエステル成形品の処理方法 - Google Patents

ポリエステル成形品の処理方法

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JPH0757534B2
JPH0757534B2 JP1979688A JP1979688A JPH0757534B2 JP H0757534 B2 JPH0757534 B2 JP H0757534B2 JP 1979688 A JP1979688 A JP 1979688A JP 1979688 A JP1979688 A JP 1979688A JP H0757534 B2 JPH0757534 B2 JP H0757534B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,実質的に非晶質のサーモトロピック液晶性ポ
リエステルからなる成形品を熱処理することにより,結
晶化させ,耐ハンダ浴性に優れた耐熱性成形品を製造す
ることのできるポリエステル成形品の処理方法に関する
ものである。
(従来の技術) 従来,耐熱性高分子として全芳香族ポリエステルが注目
されており,これを用いた成形品について盛んに研究さ
れている。
しかしながら,全芳香族ポリエステルの大部分は,物性
に優れているにもかかわらず,非常に融点が高く,ま
た,同時に溶融粘度が高いため,高温,高圧で加工しな
ければならないという極めて不都合なものである。
そこで,溶融加工性に優れたサーモトロピック液晶性ポ
リエステルの開発に関心が注がれ,多くの提案がなされ
て来たのである。
例えば,アルキレンテレフタレート単位と4−ヒドロキ
シ安息香酸残基単位とからなるサーモトロピック液晶性
コポリエステル(特公昭56−18016号)や4−ヒドロキ
シ安息香酸残基単位と2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸
残基単位とからなるサーモトロピック液晶性コポリエス
テル(米国特許第4,161,470号)が提案されている。
また,本発明者らも特定の含リン芳香族ジオールと芳香
族ジカルボン酸及び芳香族ヒドロキシカルボン酸から得
られるコポリエステルについて,先に提案した(特開昭
62−174228号)。
しかしながら,このようなポリエステルからなる成形品
は,通常260℃のハンダ浴に浸漬すると30秒以内に変形
するという問題点を残していた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,従来のサーモトロピック液晶性ポリエステル
からなる成形品の欠点を解消し,耐ハンダ浴性に優れた
耐熱性成形品を製造することのできるポリエステル成形
品の処理方法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは,上記の課題を解決するために鋭意研究の
結果,実質的に非晶質のサーモトロピック液晶性ポリエ
ステルからなる成形品を熱処理して結晶化させることに
より,格段に耐ハンダ浴性が向上することを見出し,本
発明を完成した。
すなわち,本発明は,実質的に非晶質のサーモトロピッ
ク液晶性ポリエステルからなる成形品を熱処理して結晶
化させ,その融点をガラス転移点よりも50℃以上高くす
ることを特徴とするポリエステル成形品の処理方法を要
旨とするものである。
サーモトロピック液晶性ポリエステルからなる成形品
は,サーモトロピック液晶状態が準安定状態であり,こ
れを凍結させて固体としたものであるので,普通にいう
結晶状態や非晶状態のいずれとも異なているが,サーモ
トロピック液晶性ポリエステル自体の構造や成形方法に
伴い後述するようにその性状が異なってくる。
本発明において,実質的に非晶質とは,示差走査熱量計
で測定したときにガラス転移点は観測されるが,実質的
な融点が観測されないものをいい,結晶質とは,実質的
な融点が観測されるものをいう。
本発明にいう成形品とは,一般に射出成形品を意味する
が,そのほかに円柱状,パイプ状の押出成形品などがそ
のまま構造材として用いることのできる形状の成形品を
包含する。
本発明の方法が適用される成形品を構成するサーモトロ
ピック液晶性ポリエステルとしては,下記式〜で示
される構成単位からなり,各構成単位のモル比が,と
とが実質的に等しく,ととが5/90〜45/10,好まし
くは10/80〜35/30,最適には15/70〜30/40であるサーモ
トロピック液晶性を有するランダムコポリエステルが好
適である。
−O−Ar1−O− −OC−Ar2−CO− −O−Ar3−CO− 〔Ar1,Ar2,Ar3は2価の芳香族基を示す。〕 式は芳香族ジオール残基であり,特に次式で示される
崇高な含リン置換基を有する芳香族ジオール残基で,こ
の単位を主鎖を構成する単位の5〜45モル%含有するコ
ポリエステルとすると成形品が高度の難燃性を有すると
ともに,実質的に非晶質で熱処理によって効果的に結晶
化するので好ましい。
〔R1,R2はアルキル基,アルコキシ基,アリール基又は
アリロキシ基を示し,R1,R2とは互いに環を形成していて
もよい。また,Ar0は3価の芳香族基を示す。〕 上記式におけるAr0としては,ベンゼン環及びナフタレ
ン環が好ましく,芳香環の水素原子は炭素原子数1〜20
のアルキル基,アルコキシ基,炭素原子数6〜20のアリ
ール基,アリロキシ基もしくはハロゲン原子で置換され
ていてもよい。
この構成単位を形成する好ましい芳香族ジオールの具体
的としては,次の式(a)〜(d)で表されるものが挙
げられるが,特に好ましいものは(a)又は(c)で表
されるものである。
上記の芳香族ジオールの他,ハイドロキノン,レゾルシ
ン,ナフトハイドロキノン,4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニル,2,2−ビス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン,ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン,ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル等を用いることもでき
る。
また,式の構成単位を形成する芳香族ジカルボン酸と
しては,テレフタル酸,イソフタル酸,4,4′−ジカルボ
キシジフェニル,2,6−ナフタレンジカルボン酸,2,2−ビ
ス(4′−カルボキシフェニル)プロパン,ビス(4−
カルボキシフェニル)メタン,ビス(−カルボキシフェ
ニル)エーテル等が挙げられるが,特にテレフタル酸及
びイソフタル酸が好適である。
また,式の構造単位を形成する芳香族ヒドロキシカル
ボン酸としては,4−ヒドロキシ安息香酸,4−ヒドロキシ
−3−クロル安息香酸,4−ヒドロキシ−3−フェニル安
息香酸,2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸,1−ヒドロキシ
−4−ナフトエ酸等が挙げられるが,特に4−ヒドロキ
シ安息香酸が好適である。
この他,ポリエステルの耐熱性を損わない範囲内でエチ
レングリコール,1,4−シクロヘキサンジメタノール,1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸,1,4−シクロヘキサンジ
オール,ペンタエリスリトール,アジピン酸,トリメリ
ット酸等の成分を共重合してもよい。
本発明の方法が適用される成形品を構成するサーモトロ
ピック液晶性ポリエステルとしては,上述のようなコポ
リエステルの他,アルキレンテレフタレート単位と4−
ヒドロキシ安息香酸残基単位とからなるコポリエステ
ル,4−ヒドロキシ安息香酸残基単位と2−ヒドロキシ−
6−ナフトエ酸残基単位とからなるコポリエステル,4,
4′−ジヒドロキシジフェニル残基単位とテレフタル酸
残基及び/又はイソフタル酸残基と4−ヒドロキシ安息
香酸残基単位からなるコポリエステル等を使用すること
もできる。
本発明の方法が適用されるサーモトロピック液晶性ポリ
エステルは,成形品としたとき,実質的に非晶質である
が,熱処理によって,結晶化することが必要であり,通
常,流動開始温度が330℃以下,好ましくは300℃以下,
最適には250〜300℃,ガラス転移点が150℃以上,好ま
しくは155℃以上,最適には160〜200℃のものが適当で
ある。
また,ポリエステルの極限粘度は,成形物にした状態
で,0.3以上,好ましくは0.3〜5.0,最適には0.5〜3.0と
なるようにすることが望ましい。極限粘度がこの範囲よ
り小さいと耐熱性を始めとする各種の物理的,機械的特
性値が劣り,一方,極限粘度がこの範囲より大きい溶融
粘度が高くなりすぎて流動性が損なわれたり,流動開始
温度が高くなりすぎたりして好ましくない。
さらに,ポリエステル中に補強材や充填剤を混合してお
くことにより,耐熱性や耐衝撃性を一層向上させること
ができる。
補強材としては,ガラス繊維,炭素繊維あるいはウィス
カー,例えばAl2O3,SiC,黒鉛等のセラミックウィスカー
及びクロム,銅,鉄,ニッケル等の金属系ウィスカーが
挙げられる。
また,充填剤としては,アルミニウム,銅,鉄等の金属
粉,マイカ,クレー,タルク,アスベストなどのケイ酸
質,グラファイト,カーボンブラック等の炭化物あるい
はアルミナ,酸化アンチモン,炭化ジルコニウム等の金
属酸化物,同炭化物が挙げられる。
補強材,充填剤の添加量は,通常5〜50重量%,好まし
くは20〜30重量%が適当である。
このようなサーモトロピック液晶性ポリエステルを汎用
の成形機,例えば,ポリエチレンテレフタレート用の成
形機を用いて,常法に従って成形する。
成形品を熱処理するに際して,ポリエステル中の水分率
が100ppm程度を超えていると,熱処理によってポリエス
テル成形品の極限粘度が低下する場合があるので,予め
乾燥しておくことが好ましい。ポリエステル成形品中の
水分率を100ppm程度以下とするには,100〜150℃の温度
で,8〜48時間程度乾燥すればよい。
成形品の熱処理は,ポリエステルのガラス転移点を超え
ない温度,通常,ガラス転移点より20℃程度低い温度か
ら熱処理を開始し,成形品が変形しない速度,通常,4℃
/hr程度で徐々に昇温して,結晶化させ,融点を出現さ
せる。
熱処理は空気中で実施してもよいが、得られるポリエス
テル成形品の物性を損なわないために,酸素を遮断した
状態で行うことが望ましい。酸素を遮断するためには,
不活性ガスの雰囲気下あるいは,20トル以下の減圧下で
行うことが好ましく,最適には,1トル未満の減圧下にお
いて熱処理する。
融点ガラス転移点より50℃以上高くなるまで熱処理する
必要がある。融点とガラス転移点との差が50℃未満であ
ると,実質的に結晶化させた効果が発現せず,耐ハンダ
浴性を始めとする耐熱性がほとんど改良されない。
したがって,融点出現後も融点より10℃以上低い温度で
熱処理を続行することにより,融点がガラス転移点より
も50℃以上高くなるまで融点を上昇させる必要がある。
そして,最終的に得られる成形品の融点が200℃〜400
℃,好ましくは250℃〜380℃,最適には280℃〜360℃と
なるようにするのが好ましい。
融点が200℃未満であると耐熱性に劣り,融点が400℃を
超えるような成形品では,熱処理時に熱分解を起こした
りして,好ましくない。
(作 用) 本発明の方法によれば,サーモトピック液晶性ポリエス
テルから容易に耐ハンダ浴性の成形品を得ることができ
る。
すなわち,サーモトロピック液晶性ポリエステルを流動
性の良い状態で成形し,耐ハンダ浴性は低いが,実質的
に非晶質の成形品を得,しかる後熱処理することによっ
て結晶化させて成形品の耐ハンダ浴性を始めとする耐熱
性を向上させるので,成形性を保持したまま耐熱性を大
きく向上させることができるのである。
(実施例) 以下,実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
特性値の測定法は次のとおりである。
極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合溶媒中,20℃
で測定した溶液粘度から求めた。
ただし,実施例10の〔η〕のみは,ペタフルオロフェノ
ール溶媒中,60℃で測定した溶液粘度から求めた。
アイゾット衝撃強度IZ ASTM D256に準拠し,厚さ1/8インチ,ノッチ付で測定し
た。
流動開始温度Tf フローテスター(島津製作所製CFT−500型)を用い,荷
重100kg/cm2,ノズル径0.5mmの条件で200℃から10℃/分
の速度で昇温して行き,ポリマーが流出し始める温度と
して求めた。
溶融粘度ηmeLt フローテスター(島津製作所CFT−500型)を用い,直径
0.5mm,孔の長さ2.0mmのダイを使用して,320℃,シエア
ーレート1000sec-1で測定した。
融点Tm及びガラス転移点Tg 示差熱走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC−2型)
を用いて測定した。
熱変形温度HDT ASTM D648に準拠して,大荷重にて測定した。
耐ハンダ浴性 厚さ1/8インチのダンベル1号型試験片に予備成形し,
試験片を所定の温度のハンダ浴に浸漬し,外観の変化の
有無によって次の基準で評価した。
◎:260℃のハンダ浴に60秒間,280℃のハンダ浴に30秒
間,300℃のハンダ浴に10秒間浸漬しても外観に変化のな
いもの ○:260℃のハンダ浴に60秒間,280℃のハンダ浴に30秒間
浸漬しても外観に変化はないが,300℃のハンダ浴に10秒
間浸漬すると,外観が変化するもの ×:260℃のハンダ浴に30秒間浸漬すると,外観が変化す
るもの なお,サーモトロピック液晶性はホットステージ付Leit
z偏光顕微鏡で確認した。
実施例1 反応装置に前記式(a)の芳香族ジオール(PHQ)と4
−ヒドロキシ安息香酸(4HBA)と無水酢酸をモル比で2
5:75:130及びPHQと等モルのテレフタル酸(TPA)を仕込
み,窒素雰囲気下,常圧,135℃で2時間混合しながら反
応させた。この反応物を常圧下,240℃で2時間,さらに
280℃で2時間反応させた。次いで,この反応物を徐々
に減圧し,0.1トルの減圧下,順次昇温して反応を行い,
最終的に320℃まで温度を上げて,その温度で2時間溶
融重合した。
得られたポリエステルは,〔η〕2.3,Tf278℃,Tg192
℃,ηmeLt980ポアズで,色調に優れたサーモトロピッ
ク液晶性コポリエステルであった。
このコポリエステルを常法に従って,成形温度320℃で
厚さ1/8インチのダンベル1号型試験片に成形した。
この成形品を減圧下,120℃で8時間乾燥後,1トルの減圧
下で3時間かけて200℃とし,さらに6時間かけて230℃
とした。そして,230で12時間熱処理を続行した。熱処理
はすべて1トルの減圧下で行った。
得られた成形品は,Tgのピークがほぼ消失し,代わって,
367℃にシャープなTmピークを示した。
また,この成形品の耐ハンダ浴性は◎であった。なお,
熱処理の成形品の耐ハンダ浴性は×であった。
実施例2 実施例1と同様にして重合及び成形して得られた成形品
を減圧下120℃で8時間乾燥後,窒素雰囲気下で3時間
かけて200℃とし,さらに6時間かけて230℃とし,230℃
66:で12時間熱処理を続行した。
得られた成形品は,Tgのピークがほぼ消失し,代わって,
281℃にシャープなTmピークを示した。示した。
実施例3 実施例1と同様にして重合及び成形して得られた成形品
を減圧下120℃で8時間乾燥後,1トルの減圧下で3時間
かけて200℃とし,さらに6時間かけて230℃とし,230℃
で6時間熱処理を続行した。
得られた成形品は,Tgのピークがほぼ消失し,代わって,
335℃にシャープなTmピークを示した。
実施例4 実施例1と同様にして重合及び成形して得られた成形品
を減圧下120℃で8時間乾燥後,1トルの減圧下で3時間
かけて200℃とし,さらに6時間かけて270℃とし,270℃
で6時間熱処理を続行した。
得られた成形品は,Tgのピークがほぼ消失し,代わって,
305℃にシャープなTmピークを示した。
実施例5 反応装置にPHQと4HBAと無水酢酸をモル比で25:75:150及
びPHQと等モルのTPAを仕込み,窒素雰囲気下,常圧,135
℃で2時間混合しながら反応させた。この反応物を常圧
下,240℃で2時間,さらに280℃で2時間反応させた。
次いで,この反応物を徐々に減圧し,0.1トルの減圧下,
順次昇温して反応を行い,最終的に320℃まで温度を上
げて,その温度で4時間溶融重合した。
得られたポリエステルは,〔η〕5.1,Tf293℃,Tg194
℃,ηmeLt3520ポアズで,色調に優れたサーモトロピッ
ク液晶性コポリエステルであった。
このコポリエステルを実施例2と同様にして,成形及び
熱処理した。
得られた成形品は,Tgのピーグがほぼ消失し,代わって,
354℃にシャープなTmピークを示した。
実施例6 実施例2において,TPAの代わりに,TPAとイソフタル酸
(IPA)をモル比で20:5の割合で用いた以外は,実施例
2と同様にしてポリエステル成形品を製造した。
実施例7 実施例2において,PHQ:4HBA:TPAのモル比を35:65:35に
変更した以外は,実施例2と同様にしてポリエステル成
形品を製造した。
実施例8 PHQの代わりに前記式(c)の芳香族ジオール(PPQ)を
用いた以外は,実施例2と同様にしてポリエステル成形
品を製造した。
実施例9 エチレンテレフタレート単位と4HBA残基単位とからなる
サーモトロピック液晶性コポリエステルであるLC−5000
(ユニチカ社製)を用い,実施例2と同様に成形及び熱
処理を行った。
実施例10 2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸残基単位と4HBA残基単
位とからなるサーモトロピック液晶性コポリエステルで
あるベクトラA−950(米ヘキストセラニーズ社製)を
用い,実施例2と同様に成形及び熱処理を行った。
実施例11 実施例1で得たポリエステル70重量部にガラスフィラー
30重量部を混合して,実施例2と同様にして成形及び熱
処理を行った。
なお,この成形品の耐ハンダ浴性は◎であったが,熱処
理前の成形品の耐ハンダ浴性は×であった。
以上の実施例の結果をまとめて第1表に示す。
(発明の効果) 本発明においては,サーモトロピック液晶性ポリエステ
ルを流動性の良い状態で成形し,耐ハンダ浴性は低い
が,実質的に非晶質の成形品を得,しかる後熱処理する
ことによって結晶化させて成形品の耐ハンダ浴性を始め
とする耐熱性を向上させるので,成形性を保持したまま
耐熱性を大きく向上させることができる。
そして,本発明によれば,サーモトロピック液晶性ポリ
エステルを耐ハンダ浴性が必要とされる用途に用いるこ
とが可能になる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に非晶質のサーモトロピック液晶性
    ポリエステルからなる成形品を熱処理して結晶化させ,
    その融点をガラス転移点よりも50℃以上高くすることを
    特徴とするポリエステル成形品の処理方法。
  2. 【請求項2】サーモトロピック液晶性ポリエステルが,
    主鎖を構成する単位の5〜45モル%が下記式で示される
    単位からなるコポリエステルである請求項1記載のポリ
    エステル成形品の処理方法。 〔R1,R2はアルキル基,アルコキシ基,アリール基又は
    アリロキシ基を示し,R1とR2とは互いに環を形成してい
    てもよい。また,Ar0は3価の芳香族基を示す。〕
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