JPH0635687B2 - ポリエステル繊維 - Google Patents

ポリエステル繊維

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JPH0635687B2
JPH0635687B2 JP60271959A JP27195985A JPH0635687B2 JP H0635687 B2 JPH0635687 B2 JP H0635687B2 JP 60271959 A JP60271959 A JP 60271959A JP 27195985 A JP27195985 A JP 27195985A JP H0635687 B2 JPH0635687 B2 JP H0635687B2
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mol
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高之 今村
欣史 香川
博俊 牧田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,含リン芳香族ジオールと芳香族ジカルボン酸
とからなるアリレート単位を有するサーモトロピック液
晶性コポリエステルからなる,耐熱性,難燃性に優れた
高強度,かつ高弾性率のポリエステル繊維に関するもの
である。
(従来の技術) 従来,耐熱性高分子としての全芳香族ポリエステル(ポ
リアリレート)が知られている。一般に,全芳香族ポリ
エステルは,物性に優れているにもかかわらず,非常に
融点が高く,また同時に溶融粘度が高いため,高温高圧
で加工しなければならないという極めて不都合なもので
あり,その上,高温に長時間暴露することは,ポリエス
テルの分解の面から見ても得策ではなく,経済的にも不
利である。
近時,加工性に優れたサーモトロピック結晶性を有する
ポリエステルからなる繊維が注目されており,盛んに研
究されている(例えば,特公昭55−482号等)。
しかしながら,従来提案されているサーモトロピック液
晶性を有するポリエステルは,溶融加工性が十分でなか
ったり,大部分が単に紡糸したままの繊維(as spun fib
er)では,5 g/d 以下の強度しか有しておらず,熱処
理を施して初めて高強度の繊維となるものであり,操業
上問題を残していた(例えば,特公昭55−20008号)。ま
た,特に難燃性の要求される用途に使用するには,難燃
性が十分でないという問題を有していた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は,従来のサーモトロピック液晶性を有するポリ
エステルの欠点を解消し,高温で使用するのに特に適す
るポリエステル繊維を提供することを目的とするもので
あり,耐熱性が良く,しかも高度な難燃性をも有した,
新規な高強度,高弾性率のポリエステル繊維を提供しよ
うとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは,上記の目的を達成するべく鋭意研究の結
果,特定の構造のサーモトロピック液晶性を有する含リ
ンポリエステルを繊維とすることが有効であることを知
見し,本発明に到達した。
すなわち,本発明の要旨は,次のとおりである。
主鎖を構成する単位の5〜95モル%が下記構造式(I)で
表される単位であるサーモトロピック液晶性を有するコ
ポリエステルからなり,極限粘度が0.5以上であって,
かつ引張強度が5g/d以上,引張弾性率が100g/d 以上
であることを特徴とするポリエステル繊維。
〔Ar1は3価の芳香族基を示す。ただし,芳香環は置換
基を有していてもよい。〕 本発明の繊維を形成するポリエステルは,前記構造式
(I)で表される単位5〜95モル%,好ましくは10〜80モ
ル%,より好ましくは20〜40モル%含有するサーモトロ
ピック液晶性を有するコポリエステルで,良好な溶融紡
糸性を有するものであり,通常,融点が350 ℃以下,好
ましくは300 ℃以下のものである。構造式(I)で表され
る単位が多すぎると強度が低下し,一方,少なすぎると
融点が高くなりすぎたり,難燃性が低下する。
構造式(I)におけるAr1としては,ベンゼン環及びナフ
タリン環が最も好ましい。また,構造式(I)において芳
香環の水素原子は炭素原子数1〜20のアルキル基,アリ
ール基,アルコキシ基,アリロキシ基もしくはハロゲン
原子で置換されていてもよい。
構造式(I)の単位は,含リン芳香族ジオール成分と芳香
族ジカルボン酸成分とから誘導されるものである。
含リン芳香族ジオールの具体例としては,次の式(a)〜
(d)で表されるものが挙げられるが,特に好ましいもの
は,式(a)及び式(b)で表されるものである。
芳香族ジカルボン酸としては,テレフタル酸(TPA)及び
イソフタル酸(IPA)が好適であり,TPA とIPAとをモル比
で100:0〜0:100,好ましくは100:0〜50:50,最
適には100:0〜80:20の割合で用いるのが適当であ
る。
構造式(I)の単位とともにコポリエステルを形成する第
2の単位は,構造式(I)の単位とともに溶融紡糸性の良
好なサーモトロピック液晶性を有するコポリエステルを
形成するものであればよいが,下記構造式(II)で示され
るオキシカルボン酸残基からなる単位及び下記構造式(I
II)で示されるるアリレート単位が好ましく,特に前者
が好ましい。
−O−Ar2−CO− (II) −O−Ar3−O−OC−Ar4−CO−(III) ここで,Ar2,Ar3,Ar4は2価の芳香族基を示し,具
体的には,ベンゼン環及びナフタリン環が好ましく,ベ
ンゼン環及びナフタリン環の水素原子は炭素原子数1〜
20のアルキル基,アリール基,アルコキシ基,アリロキ
シ基もしくはハロゲン原子で置換されていてもよい。
これらの具体例としては、4−ヒドロキシ安息香酸残
基,6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸残基,ハイドロキ
ノンテレフタレート残基,ハイドロキノンイソフタレー
ト残基,1.4 −ナフトハイドロキノンテレフタレート残
基,2.6 −ナフトハイドロキノンテレフタレート残基,
レゾルシンテレフタレート残基等が挙げられるが,最も
好ましいものは,4−ヒドロキシ安息香酸残基である。
また,溶融紡糸性の良好なサーモトロピック液晶性コポ
リエステルを形成する範囲で,上記以外の成分を共重合
してもよく,そのような共重合成分としては,4.4′−
ジヒドロキシジフェニル,ナフタル酸,2.2−ビス(4−
カルボキシフェニル)プロパン,ビス(4−カルボキシフ
ェニル)メタン,ビス(4−カルボキシフェニル)エーテ
ル,エチレングリコール,シクロヘキサンジメタノー
ル,ペンタエリスリトール等が挙げられる。
本発明の繊維を形成する,好ましいコポリエステルの一
例として,構造式(I)で表される単位が前記式(a)で示
される9.10−ジヒドロ−9−オキサ−10−(2′5′−ジ
ヒドロキシフェニル)ホスファフェナントレン−10−オ
キシド(PHQ) と TPA/IPA とから誘導される単位,構造
式(II)で表される単位が4−ヒドロキシ安息香酸(4HBA)
残基からなる単位であるコポリエステルについて,その
製造法の一例を説明する。
(イ) TPA/IPA からなる酸成分とPHQのジアセテート体
(PHQ-A) からなるジオール成分と4HBAのアセテート体(4
HBA-A)からなるオキシカルボン酸成分とをヒドロキシ基
とカルボキシル基とが当量となる量(及び好ましくは同
時に全カルボキシル基の量の0.01〜0.25倍当量の無水酢
酸)もしくは(ロ)TPA/IPA からなる酸成分とPHQ から
なるジオール成分と4HBAからなるオキシカルボン酸成分
とをヒドロキシル基とカルボキシル基とが当量となる量
及び全カルボキシル基の量の1.05〜1.25倍当量の無水酢
酸を反応器に仕込み,常圧下,150℃程度の温度で約2時
間程度エステル化反応もしくは酸交換反応させる。その
後順次昇温し,必要なら減圧しながら酢酸を溜出させ,
酸交換反応させる。その後,最終的に通常 250〜350 ℃
の温度下,1トル未満の高減圧下に数十分〜数時間,溶
融相又は固相で重縮合反応させることによって,本発明
の繊維を形成するコポリエステルを得ることができる。
通常,重縮合反応には触媒が用いられるが,本発明にお
けるコポリエステルの製造には、各種金属化合物及び有
機スルホン酸化合物の中から選ばれた1種以上の化合物
が用いられる。
かかる金属化合物としては,アンチモン,チタン,ゲル
マニウム,スズ,亜鉛,アルミニウム,マグネシウム,
カルシウム,マンガン,ナトリウムあるいはコバルト等
の化合物が用いられ,一方,有機スルホン酸化合物として
は,スルホサリチル酸,o−スルホ安息香酸無水物等の
化合物が用いられる。特に好ましいものは,ジメチルス
ズマレエートやo−スルホ安息香酸無水物である。
触媒の添加量は,ポリエステルの構成単位1モルに対し
通常 0.1×10-4〜 100×10-4モル,好ましくは 0.5×10
-4〜50×10-4モル,最適には1×10-4〜10×10-4モルが
適当である。
なお,重縮合反応の過程でポリエステルの構成単位の種
類によっては固化し,固相状態となる場合もあるし,溶
融状態のまま重縮合できる場合もある。
本発明におけるコポリエステルは,繊維にした状態で,
極限粘度〔η〕が 0.5以上であることが必要であり,好
ましくは1.0 〜10.0,最適には 3.0〜6.0 である。
〔η〕がこの範囲より小さいと耐熱性を始めとする各種
の物理的,機械的特性値が劣り,一方,〔η〕がこの範
囲より大きいと溶融粘度が高くなりすぎて流動性等が損
なわれたり,融点が高くなりすぎて紡糸温度を著しく高
くしなければならなくなったりして好ましくない。
また,本発明のポリエステル繊維とするのに好適なサー
モトロピック液晶性ポリエステルの熱的特性値としては
融点 330℃以下,熱変形温度 155℃以上,好ましくは融
点 300℃以下,熱変形温度180℃以上,最適には融点280
〜300℃,熱変形温度180〜230℃であるのが,耐熱性と
各種の物理的,機械的特性値とを両立させる点で適当で
ある。
このようにして得たポリエステルを,汎用の紡糸装置,
例えば,ポリエチレンテレフタレート用の紡糸装置を用
いて常法に従って溶融紡糸し,引張強度5g/d以上,引
張弾性率100g/d以上のポリエステル繊維を得ることが
できる。
ポリエステル繊維が引張強度5 g/d以上,引張弾性率10
0g/d 以上という特性値を有していないとポリエステル
繊維としての前記した各種の物理的,機械的特性値が劣
り好ましくない。
本発明のポリエステル繊維は,好ましくは引張強度15g
/d以上,引張弾性率300g/d以上,より好ましくは引張
強度20g/d以上,引張弾性率500g/d以上という特性値
を有するものである。一般に,引張強度及び引張弾性率
が大きいポリエステル繊維を得るには,紡糸するコポリ
エステルの〔η〕を大きくし,〔η〕の大きい繊維とす
ればよい。
なお,本発明のポリエステル繊維は,紡糸したままの状
態で十分高強度を示すが,特に高強度が必要とされる場
合には,熱処理を施すことにより強度を高めることがで
きる。
(作 用) 本発明によれば,高強度,高弾性率の耐熱性合成繊維と
して優れた物性を有するポリエステル繊維を得ることが
できるが,その作用は以下のとおりである。
(1) サーモトロピック液晶性コポリエステルであるた
め,溶融紡糸性に優れている。
(2) 重合度が高く,強度,弾性率が特定の値以上の繊
維が得られ,繊維として極めて有用である。
(3) 融点と熱変形温度が比較的近いため,耐熱性と物
理的,機械的特性を兼備している。
(4) ポリエステルの側鎖にリン原子を有しているた
め,高度の難燃性を有している。
(実施例) 次に,実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
〔η〕は,フェノールと四塩化エタンとの等重量混合溶
媒を用い,20℃で測定した溶液粘度から求めた。
融点は,パーキンエルマー社製 DSC−2 型示差走査熱量
計を用いて測定し,熱変形温度はJIS K 7207に準拠し
て,大荷量にて測定した。
難燃性は,UL94 規格による難燃性の級(HB,V-2,V-1,V-0)
ならびにJIS K 7201規格による限界酸素指数(LOI) によ
り判定した。
また,サーモトロピック液晶性は,ホットステージ付Le
itz偏光顕微鏡で確認した。
実施例1 反応装置にPHQ-A と4HBA-Aと無水酢酸をモル比で 2.5:
7.5: 2及びPHQ-A と等モルのTPAを仕込み,触媒として
ジメチルスズマレエートをポリエステルの構成単位1モ
ルに対し4×10-4モル加え,窒素雰囲気下,常圧,150℃
で2 時間混合しながら反応させた。この反応物を常圧
下,250℃で2時間,さらに,50トルとして,260 ℃で2
時間反応させた。次いで,この反応物を 0.1トルの減圧
下,順次昇温して反応を行い,最終的に 320℃まで温度
を上げて,合計3時間溶融重合した。
得られたコポリエステルは,〔η〕5.41で,色調の良い
液晶性コポリエステルであった。
このコポリエステルを常法に従って,直径0.15mmの紡糸
孔を有する紡糸口金を用いて,紡糸温度330℃,紡糸速
度100m/分で溶融紡糸し,750d/36fのポリエステル繊維
を得た。
実施例2 反応装置に PHQとレゾルシン(RS)と4HBAと無水酢酸をモ
ル比で3:1:6:15及び PHQとRSの和と等モルのTPA
/IPA(モル比90/10)を仕込み,触媒としてジメチルス
ズマレエートをポリエステルの構成単位1モルに対し 4
×10-4モル加え,窒素雰囲気下,常圧,150℃で2時間混
合しながら反応させた。この反応物を減圧下,250℃で2
時間,さらに,50トルとして,260℃で2時間反応させ
た。
次いで,この反応物を 0.1トルの減圧下,順次昇温して
反応を行い,最終的に 310℃まで温度を上げて,合計5
時間溶融重合した。
得られたコポリエステルは,〔η〕2.99で,色調の良い
液晶性コポリエステルであった。
このコポリエステルを実施例1と同様に紡糸してポリエ
ステル繊維を得た。
実施例3 反応装置に PHQとハイドロキノン(HQ)と4HBAと無水酢酸
をモル比で4:1:5:18及び PHQとHQの和と等モルの
TPA/IPA(モル比80/20)を仕込み,触媒としてジメチル
スズマレエートをポリエステルの構成単位1モルに対し
4×10-4モル加え,窒素雰囲気下,常圧,150℃で2時間
混合しながら反応させた。この反応物を常圧下,250℃で
2時間,さらに,50トルとして,260℃で2時間反応さ
せた。次いで,この反応物を 0.1トルの減圧下,順次昇
温して反応を行い,最終的に 320℃まで温度を上げて,
合計4時間溶融重合した。
得られたコポリエステルは,〔η〕1.25で,色調の良い
液晶性コポリエステルであった。
このコポリエステルを実施例1と同様に紡糸してポリエ
ステル繊維を得た。
実施例4〜10,比較例1〜3 第1表に示したモル比のPHQ-A,4HBA-A,HQ-A (HQのジ
アセテート体)及びTPA/IPAを使用して実施例1と同様
にしてポリエステル繊維を得た。
実施例11〜13 実施例1において PHQ-Aの代わりに他のリン化合物を用
いた以外は,実施例1と同様にしてポリエステル繊維を
得た。
なお,第1表中において実施例11〜13のPHQの欄の数値の
前のb,c,dは,それぞれ前記の構造式(b),(c),
(d)の有機リン化合物のジアセテート体を用いたことを
示す。
参考例1 反応装置に,ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレー
ト及びその低重合体(BHET)を予備重合したものと4HBA-A
とをモル比が4:6となるように仕込み,触媒として三
酸化アンチモンをポリエステルと構成単位1モルに対し
2×10-4モル加え,窒素雰囲気下,常圧,250 ℃で1時
間混合しながら反応させた。この反応物をさらに50トル
として,260℃で2時間反応させた。次いで,この反応物
を0.1トルの減圧下,順次昇温して反応を行い,最終的に
290℃まで温度を上げて,合計3時間溶融重合した。
得られたコポリエステルは,〔η〕0.70で,色調の良い
液晶性コポリエステルであった。
このコポリエステルを実施例1と同様に紡糸した結果,
得られた繊維の引張強度は3.7g/d に過ぎなかった。
参考例2 テレフタル酸ジクロリド/イソフタル酸ジクロリドの比
が50/50の混合酸ジクロリドの塩化メチレン溶液とビス
フェノールA(BA)のアルカリ水溶液とから,界面重合法
により〔η〕0.66のポリアリレートを製造した。
このポリアリレートを紡糸温度を 390℃とした以外は実
施例1と同様に紡糸した結果,得られた繊維の破断強度
は4.1g/d に過ぎなかった。
以上の各例の結果をまとめて第1表に示す。
なお,比較例3のコポリエステルは,溶媒に不溶で
〔η〕を測定できず,比較例2及び参考例2のコポリエ
ステルは,非晶質で融点が観測されなかった。
また,比較例1では,極めて低強度の繊維しか得られ
ず,比較例3では,コポリエステルが高融点で汎用の溶
融紡糸装置では紡糸できなかった。
(発明の効果) 本発明によれば,特に耐熱性と強度を要求される用途に
使用される繊維として極めて有用な高強度で高弾性率の
ポリエステル繊維が提供され,具体的には,次のような
効果が奏される。
(1) 耐熱性と物理的,機械的強度に優れたポリエステ
ル繊維を得ることができる。
(2) 繊維成形性に優れ,特別の装置を必要とすること
なく汎用の紡糸装置で製糸できる。
(3) 特に熱処理等の後処理を必要とせずに高強度で高
弾性率の繊維が得られる。
(4) ポリエステルの側鎖にリン原子を有しているの
で,極めて難燃性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−135134(JP,A) 特開 昭56−10526(JP,A) 特開 昭54−50494(JP,A) 特開 昭56−112520(JP,A) 特開 昭57−41934(JP,A) 特開 昭53−50295(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主鎖を構成する単位の5〜95モル%が下記
    構造式(I)で表される単位であるサーモトロピック液晶
    性を有するコポリエステルからなり,極限粘度が0.5以
    上であって,かつ引張強度が5g/d以上,引張弾性率が1
    00g/d 以上であることを特徴とするポリエステル繊
    維。 〔Ar1は3価の芳香族基を示す。ただし,芳香環は置換
    基を有していてもよい。〕
  2. 【請求項2】コポリエステルが構造式(I)で表される単
    位5〜95モル%と下記構造式(II)で表される単位95〜5
    モル%とからなるものである特許請求の範囲第1項記載
    のポリエステル繊維。 −O−Ar2−CO− (II) 〔Ar2は2価の芳香族基を示す。〕
  3. 【請求項3】構造式(I)で表される単位が下記構造式で
    表されるものである特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載のポリエステル繊維。
  4. 【請求項4】構造式(I)で表される単位が下記構造式で
    表されるものである特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載のポリエステル繊維。
  5. 【請求項5】構造式(II)で表される単位が4−ヒドロキ
    シ安息香酸残基である特許請求の範囲第2項,第3項又
    は第4項記載のポリエステル繊維。
  6. 【請求項6】引張強度が10g/d 以上,引張弾性率が300
    g/d以上である特許請求の範囲第1項,第2項,第3項
    又は第4項記載のポリエステル繊維。
  7. 【請求項7】引張強度が15g/d 以上,引張弾性率が500
    g/d以上である特許請求の範囲第1項,第2項,第3項
    又は第4項記載のポリエステル繊維。
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