JPH04122723A - 全芳香族コポリエステル - Google Patents

全芳香族コポリエステル

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JPH04122723A
JPH04122723A JP24536790A JP24536790A JPH04122723A JP H04122723 A JPH04122723 A JP H04122723A JP 24536790 A JP24536790 A JP 24536790A JP 24536790 A JP24536790 A JP 24536790A JP H04122723 A JPH04122723 A JP H04122723A
Authority
JP
Japan
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unit
iii
mol
tables
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP24536790A
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English (en)
Inventor
Naoya Fujiwara
直也 藤原
Eiichiro Yoshikawa
英一郎 吉川
Yutaka Mifuji
裕 美藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、溶融成形性に優れ、且つ熱的特性、機械的特
性および寸法安定性の良好な成形体を与える全芳香族コ
ポリエステルに関し、このコポリエステルは、たとえば
電気・電子部品、情報・音響機器部品あるいは精密機械
部品等の成形材料として、更には高強度・高弾性率の繊
維、フィルム、シートを製造するための材料として有用
である。
[従来の技術] 近年、プラスチック製品に対する高性能化の要請はます
ます高まってきており、用途によっては耐熱性や機械的
特性などについて非常に高い性能が要求される様になっ
ている。この様な要望に沿う為の耐熱性向上手段として
、分子内主鎖に芳香環を導入する方法が知られており、
こうした技術の一つとして開発されたサーモトロピック
液晶ポリエステル(溶融状態で光学的異方性を示すポリ
エステル)は、高レベルの耐熱性に加えて、分子鎖の配
向性が高いため機械的強度や寸法安定性が良く、且つ難
燃性で成形性にも優れたものであるといった様々の長所
を有しているところから注目を集めている。
サーモトロピック液晶ポリエステルの大部分は全芳香族
ポリエステルからなるものであり、たとえば、■4−ヒ
ドロキシ安息香酸のホモポリエステル、■4−ヒドロキ
シ安息香酸にテレフタル酸と4.4°ニジヒドロキシビ
フエニールを共重合させたコポリエステル、■4−ヒド
ロキシ安息香酸にポリエチレンテレフタレートを共重合
させたポリエステル等が知られている。しかしながらこ
れらのポリエステルのうち耐熱性の良好な成形体を与え
るものは、溶融温度が高いため汎用の溶融成形装置(押
出成形装置や射出成形装置等)による加工が困難である
ばかりでなく、加工時に熱劣化や変色を起こすといった
問題があった。これに対し溶融温度を低めに抑えたもの
では、溶融成形性は良好であるけれども、成形品の耐熱
性や機械的特性等が不十分である。
またポリエルテルの溶融温度を下げて加工性を高める他
の方法として、■4−ヒドロキシ安息香酸にフェニルハ
イドロキノン、テレフタル酸、2.6−ナフタレンジカ
ルボン酸を共重合させる方法(特公昭63−33490
号)や、■4−ヒドロキシ安息香酸に4.4′−ジヒロ
キシビフェニール、テレフタル酸、イソフタル酸を共重
合させる方法(特公昭57−24407号、同60−2
5046号等)などが提案されており、これらの方法に
よって溶融温度は400℃程度以下の低温に抑えられて
溶融成形性は改善されるが、反面成形品の耐熱性や機械
的性質が乏しくなったり、あるいは成形品表面が摩擦に
よって容易にフィブリル化して劣化するという欠点があ
った。また、ポリエステル中に一部アミド結合鷺導入す
ることによって機械的特性のほか、耐疲労性、接着性、
塗装性等を改善する方法(特開昭57−177019号
、同57−177020号、同57−177021号等
)が知られている。しかし導入するアミド結合数が多く
なると、ポリエステルの溶融流動性が低下するため、合
成進行上及び溶融成形上、若干の困難が生じ、このこと
より成形品の機械的特性が低下する欠点を有していた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであっ
て、その目的は、溶融成形性が良好であり、しかも熱的
・機械的特性に優れ、かつ摩擦に強い表面特性の成形体
を与える全芳香族コポリエステルを提供しようとするも
のである。
[課題を解決する為の手段] 上記i!題を解決することのできた本発明に係る全芳香
族コポリエステルの構成は、 下記1.I、IIIを繰返し単位とし、[但し、I−I
IIにおける芳香環に結合した水素原子の一部は置換基
で置換されていてもよい] 全体に占める各単位I〜IIIの含有量か、単位I:4
0〜70モル% 単位It : 15〜30モル%(但し、下記単位■を
併用する場合は3〜30モル %) 単位III : 15〜30モル% であり、あるいは上記I〜IIIの他下記■および/も
しくは■を繰返し単位とし、 [但し、■、■における芳香環に結合した水素原子の一
部は置換基で置換されていてもよいコ をポリマー中に下記の範囲で含むと共に、単位■:27
モル%以下 単位V: 8モル%以下 単位11と■の合計モル数が実質的に単位II+のモル
数に等しく、且つペンタフルオロフェノールに0.1重
量%の濃度で溶解したときの60℃における対数粘度が
t、Odl/g以上であるほか、350℃以下の温度で
光学異方性溶融相を形成するものであるところに要旨を
有するものである。
[作用] 本発明の全芳香族コポリエステルにおける必須の構造単
位である単位Iは、4−ヒドロキシ安息香酸あるいはそ
の話導体をモノマー成分として使用することによって導
入される。コポリエステル中に占める該単位■の量は4
0〜70モル%、好ましくは54〜67モル%の範囲で
あり、40モル%未満ではコポリエステルが液晶性を失
フて溶融成形性および成形体の機械的特性が悪化し、方
70モル%を超えると、重縮合反応過程で不融物が生成
して反応が均一に進行しにくくなるばかりでなく、溶融
成形性にも悪影響が現われてくる。
単位IIは2,6−ナフタレンジカルボン酸あるいはそ
の話導体をモノマー成分として使用することによって導
入される。コポリエステル中に占める該単位11の量は
、単位■を併用していない場合は15〜30モル%、単
位■を併用する場合は3〜30モル%、好ましくは4〜
23モル%の範囲であり、この範囲未満ではコポリエス
テルの溶融温度が高すぎたり、不融物を生じたりして、
成形上好ましくなく、一方30モル%を超えるとコポリ
エステルの液晶性が失われ、溶融粘度が上昇して成形上
不都合が生じるほか、成形体の機械的特性も劣化するた
め好ましくない。
単位II+は、2.6−シヒドロキシナフタレンあるい
はその訪導体をモノマー成分として使用することによっ
て導入される。コポリエステル中に占める該単位III
の量は15〜30モル%、好ましくは16.5〜23モ
ル%の範囲であり、15モル%未満ではコポリエステル
の溶融温度が高すぎたり、不融物を生じたりして、成形
上好ましくなく、一方30モル%を超えるとコポリエス
テルの液晶性が失われ、溶融粘度が上昇して成形上不都
合が生しるほか、成形体の機械的特性も劣化するため好
ましくない。
単位■はテレフタル酸あるいはその8導体をモノマー成
分として使用することによって導入される。この単位■
は必須の構造単位というわけではないが、これを導入す
ることによってコポリエステルの溶融時の流動性を一段
と改善することができる。しかし該単位■の量が多過ぎ
ると、コポリエステルの熱的性質が悪くなる傾向がある
ので、15%以下に抑えなければならない。
単位■はp−アミノ安息香酸あるいはその誕導体をモノ
マー成分として使用することによって導入される。この
単位Vも必須の構造単位という訳でなないが、これを導
入することによってコボリエステルの機械的特性のほか
、耐疲労性、接着性、塗装性などは一層改善される。し
かし該単位■の量が多過ぎると、コポリエステルの溶融
粘度が増大し、合成進行上及び溶融成形上、若干の困難
を生じ、成形品の機械的特性に悪影響を及ぼすため、8
モル%以下に抑えなければならない尚上記単位I−Vの
各芳香環に結合している水素原子の一部は、炭素数1〜
4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ基
、塩素や臭素等のハロゲン原子、フェニル基等で置換さ
れていてもよい。
上記構造単位I−Vの含有量は上記の通りであるが、本
発明の特徴をより効果的に発揮させるには、単位I!と
■の合計モル数を30モル%以下に抑えると共に、その
合計モル数が単位IIIのモル数と等しくなる様にしな
ければならない。単位!■と■の合計モル数及び単位I
IIのモル数が夫々30モル%を超えると、コポリエス
テルの液晶性が失われて溶融成形性および成形品の熱的
・機械的特性が悪くなり、また両者のモル数が異なる場
合は未反応物が残存することになり、成形品の物性が悪
くなるからである。
本発明の全芳香族コポリエステルは、上記単位I〜■か
らなり、或はこれらに加えて上記単位■および/もしく
はVを繰返し単位として有する共重合体であり、これら
の単位がランダムに或は部がブロック状に配列してエス
テル結合(IL位Vを用いた場合は一部がポリアミド結
合となる)を形成し、線状の全芳香族コポリエステルを
構成している。このコポリエステルは、目標レベルの耐
熱性と機械的特性を確保するうえである程度以上の分子
量を有するものでなければならず、その基準として、ペ
ンタフルオロフェノール中に0.1重量%の濃度となる
様に溶解した時の60℃における相対粘度が1.0dl
/g以上、好ましくは2.0dl/g以上のものでなけ
ればならない。但し分子量が大きくなり過ぎると、重縮
合反応が困難になる他溶融成形性にも悪影響が現われて
くるので、7.5dl/g以下に抑えるのがよい、また
溶融成形性や成形品の物性を確保するための他の基準と
じて溶融状態での光学的異方性が挙げられ、目的達成の
為には、該コポリエステルが370℃以下の温度で光学
的異方性溶融相を形成するものでなければならない、そ
してこの様なポリマー特性を有するコポリエステルは、
溶融状態での流れが良好で優れた溶融成形性を示し、且
つ得られる成形品は耐熱性、機械的特性および寸法安定
性に優れ且つその表面は優れた耐摩耗性を示すものとな
る。
本発明に係る全芳香族コポリエステルの製造法には格別
の制限はなく、公知のエステル化法、たとえば遊離の水
酸基およびカルボキシル基を有するものを脱水縮重合さ
せる方法や、カルボキシル基をメチルエステル等に代え
ておき、これを水酸基含有成分と脱酢酸・縮重合させる
方法等を採用することができる。この場合、千ツマー成
分から−Hオリゴマーを製造し、これを更に重縮合させ
ることも可能である。しかし本発明の全芳香族コポリエ
ステルを製造するための最も一般的な方法は下記の通り
である。
(1)4−ヒドロキシ安息香酸と2.6−シヒドロキシ
ナフタレンのヒドロキシル基を低級アシルエステル誘導
体であるアセチル体等に変換して活性化してお包、これ
を2.6−ナフタレンジカルボン酸等と共に加熱反応さ
せ、生成する酢酸を除去しながら重縮合を行なう方法。
(2)4−ヒドロキシ安息香酸と2.6−ナフタレンジ
カルボン酸のカルボキシル基をフェノール誘導体によっ
てエステル化しておき、これを2.6−シヒドロキシナ
フタレン等と共に加熱反応させ、生成するフェノール誘
導体を除去しなから重縮合を行なう方法。
(3)4−ヒドロキシ安息香酸、2.6−ナフタレンジ
カルボン酸、2.6−シヒドロキシナフタレン等を、触
媒の存在下に加熱反応せしめ、生成する水を除去しなが
ら重縮合を行なう方法。
上記の重縮合反応は無触媒でも進行するが、たとえばカ
ルボン酸のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩
、ルイス酸やハロゲン化水素等の気体状酸触媒、ジアル
キル錫オキサイド、ジアリール錫オキサイド、二酸化チ
タン、アルコキシチタンシリケートあるいはアンチモン
化合物やゲルマニウム化合物等の触媒を使用すれば、カ
ルボキシル基からの脱炭等を生じることなく重縮合反応
を低温域で効率良く進めることができるので好ましい。
上記触媒の中でも特に好ましいのは酢酸のアルカリ金属
塩、たとえば酢酸カリウムや酢酸ナトリウムである。こ
れらの触媒の好ましい使用量は、総モノマー重量に対し
て約0.002〜1.0重量%、より好ましくは0.0
05〜0.1重量%の範囲である。
溶融重縮合は、通常180〜380℃、好ましくは20
0〜370℃の温度範囲で、アルゴンあるいは窒素等の
反応に不活性なガスを毎分約50〜100m1の流量で
流しながら行なわれる。400℃以上の高温になるとポ
リマーが熱分解を起こすことがあるので好ましくない。
上記(1)の方法で重縮合反応を行なうに際し、たとえ
ば4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒトロキシナフ
タレンの末端ヒドロキシル基をアセチル化体等の低級ア
シル畝導体に変換して、このアシル化物とテレフタル酸
や4−アセトキシ安息香酸等の末端カルボキシル基との
脱酢酸重縮合反応を行なう場合、重縮合反応が進行する
につれて酢酸が流出してくる。従って反応温度は、流出
してくる酢酸の量と重縮合体の粘性に応じて連続的もし
くは段階的に上昇させていくのがよい。この場合、酢酸
の流出を促進させる意味で反応系を減圧し、最終的には
高真空下で反応を完結させる様にすることも有効である
。重合に要する時間は通常2〜12時間程度であるが、
更に重合度を高めたい場合は、溶融重合によって得たポ
リマーを一旦粉砕して直径1+u+程度以下の粉末状も
しくはフレーク状とし、次いでこれらが相互に融着しな
い程度の温度、たとえば当該ポリマーの融点よりも20
〜40℃程度低い温度に加熱し、高真空下で固相重縮合
させることもできる。
かくして得られる本発明の全芳香族コポリエステルは、
たとえば320℃で100ボイズ以下の溶融粘度を有し
、汎用の押出成形機や射出成形機によって容易に溶融成
形を行なうことができ、また得られる成形体は優れた耐
熱性および機械的特性を有すると共に寸法安定性にも優
れたものであるから、これらの特性を生かして、たとえ
ば電気・電子機器用部品やコネクター、精密機械部品等
の各種成形品、あるいは高強度・高弾性率の繊維やフィ
ルム等の材料として広く活用することができる。尚溶融
成形に当たっては、本発明の全芳香族コポリエステルに
ガラス繊維、炭素繊維、セラミック及び金属細線、タル
ク、アスベスト等の強化材あるいは充填剤、安定剤、酸
化防止剤、離型剤、難燃剤等の添加剤を加えて改質する
こともできる。
[実施例コ 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はもとより下記実施例で示すものに限定される訳で
はない。
なお、実施例に記載した各種物性は下記の方法により求
めた。
亙蒸ILL!L上: 重合体の対数粘度は、試料ポリマーをペンタフルオロフ
ェノールに溶かして0.1重量%濃度の溶液を調整し、
60℃で測定した値より次式によって算出した。
対数粘度= 1 n (t/ to ) /cto =
60℃において、溶媒のペンタフルオロフェノールをウ
ベローデ型粘度 計を用いて測定した落下時間(秒) t:試料を溶解した溶液の落下時間(秒)C:試料濃度
(g/di) 敗濾: パーキンエルマー社製DSC7型を使用した。DSC(
示差走査熱量測定装置)の測定条件は20℃/分の昇温
速度で285℃まで昇温し、10分間加熱処理した後1
00℃/分の降温速度で50℃まで急冷させ、その後再
度10℃/分で400℃まで昇温して測定した。
胞汰放亘1: パーキンエルマー社製TGAT型を使用した。TGA 
(熱重量測定装置)の測定条件は、空気7囲気中り0℃
/分の昇温速度で重量減少の測定を行ない、減量開始温
度および10%減量した温度を測定した。
液晶性の確認: 微小試験片をリンカム(Linkam)社製ホットステ
ージTH−600RMS内におき、窒素雰囲気下に直交
ニコル状態で5℃/分の昇温速度で加熱し、すり応力を
加えながら偏光顕微鏡を用いて光学的異方性の有無を調
べた。光学異方性が確認されたものを○とした。
炎胆里1: 上記光学的異方性の確認実験で確認された液晶転移温度
よりさらに30℃高い温度を射出成形機のシリンダー温
度とした。
艮板班翌五= 各コポリエステルを(株)山域精機製作新製の射出成形
機の射成形機5AV−60−52型に供し、シリンダー
温度(上記の方法によって測定した成形温度)、金型温
度80℃および射出圧500 kg/cm”の条件にお
いて、樹脂の射出方向(MD)と該射出方向に直交する
方向(TD)への各流動性が判定できる75mmx 1
0mmX3.2mmの金型を用いて射出成形品を得た。
得られた成形品を使用し、JIS K 7203に準拠
して曲げ試験を行なワた。引張試験においては、JIS
に7113に準じた厚さ4mmの1号試験片を用いて試
験を行なった。
形量表面の1化試験: 上記の試験片の表面をナイロン製ブラシで50回こすっ
た後の表面状態を目視観察し、変化の見られなかったも
のOをとした。
実施例1 窒素導入管、留出管、攪拌装置、温度調節器および加熱
ヒーターを備えた反応器に4−アセトキシ安息香酸43
2.4g (4,2mol) 、 2. 6−ナフタレ
ンジカルボン酸259.4g (1,2mol) 、2
. 6−ジアセトキシナフタレン293.1g (1,
2mol) 、無水酢酸ナトリウム0.49g (0,
05重量96)を仕込み、次の条件で脱酢酸重縮合反応
を行なった。
まず3回にわたっての窒素置換および真空引きを行なっ
た後、乾燥窒素を流しながら内容物を250℃まで加熱
し、スラリー状になった時点から攪拌しつつ40分間反
応を進めた。次いで30分間かけて300℃まで昇温し
、同温度でさらに30分間重縮合反応を進めた。この間
、副生ずる酢酸を蒸留除去しつづけた。この夜更に酢酸
の留出を促進させるため、反応温度を320℃まで高め
、同温度に保って系内を徐々に減圧し、最終的に0.5
mmHgまで減圧して30分間重縮合を行なった。この
時点で攪拌を停止し、窒素を導入して系内を常圧に戻し
てから冷却した。得られたポリマーは不透明なりリーム
色の均一な溶融物であり、この間に留出した酢酸は理論
量の99.1%であった。得られたポリマーを粉砕し、
150℃で10時間減圧乾燥した。
得られたポリマーは270℃以上で光学的異方性をもっ
た溶融相を呈し、減量開始温度は463℃、10%減量
温度は494℃、対数粘度は4.28(dl/g)であ
った、このポリマーの構成および物性を第1表に、また
機械的特性等を第2表に示す。
実施例2 千ツマ−の仕込み組成を、4−アセトキシ安息香酸54
0.5g (3,5mol) 、2. 6−ナフタレン
ジカルボン酸216.2g (1,0mol) 、2.
6−ジアセドキシナフタレン244.2g (1,0m
ol) 、無水酢酸ナトリウム0.5.g (0,05
重量豹、に代えた以外は実施例1とほぼ同じ条件で、反
応物が十分に攪拌できるような流動性を保ち得る様に昇
温しながら重縮合反応を行なった。
得られたポリマーは不透明なりリーム色の均一な溶融物
であり、この間に留出した酢酸は理論量の98.4%で
あった。得られたポリマーを粉砕してから、150℃で
10時間減圧乾燥した。
得られたポリマーは263℃以上で光学異方性の溶融相
を呈し、減量開始温度は450’t:、10%減量温度
は487℃、対数粘度は4.56 (di/g)であっ
た、このポリマーの構成および物性を第1表に、また機
械的特性等を342表に示す。
実施例3 千ツマ−の仕込み組成を、4−アセトキシ安息香酸57
8.5g (3,2mol) 、  2. 6−ナフタ
レンジカルボン酸173.0g (0,8mol) 、
 2. 6−ジアセドキシナフタレン195.4g (
0,8mol) 、無水酢酸ナトリウム 0.47g 
(0,05重量豹、に代えた以外は実施例1とほぼ同じ
条件で、反応物が十分に攪拌できるような流動性を保ち
得る様に昇温しなから重縮合反応を行なった。
得られたポリマーは不透明なりリーム色の均一な溶融物
であり、この間に留出した酢酸は理論量の98.9%で
あった。得られたポリマーを粉砕してから、150℃で
10時間減圧乾燥した。
得られたポリマーは279℃以上で光学異方性の溶融相
を呈し、減量開始温度は462℃、10%減量温度は4
88℃、対数粘度は5.62 (dt/g)であった。
このポリマーの構成および物性を第1表に、また機械的
特性等を第2表に示す。
実施例4 千ツマ−の仕込み組成を、4−アセトキシ安息香酸49
5.4g (2,75mol)、2.6−ナフタレンジ
カルボン酸216.2g (1,Omol) 、  2
. 6−ジアセドキシナフタレン244.2g (1,
0mol) 、  4−アセトアミド安息香酸44.8
g (0,25mol) 、無水酢酸ナトリウム0.5
0g (0,05重量*)、に代えた以外は実施例1と
ほぼ同じ条件で、反応物が十分に攪拌できるような流動
性を保ち得る様に昇温しなから重縮合反応を行なった。
得られたポリマーは不透明なりリーム色の均な溶融物で
あり、この間に留出した酢酸は理論量の98.3%であ
った。得られたポリマーを粉砕してから、150℃で1
0時間減圧乾燥した。
得られたポリマーは258℃以上で光学異方性の溶融相
を呈し、減量開始温度は477℃、10%減量温度は4
82℃、対数粘度は4.89 (di/g)であった。
このポリマーの構成および物性を第1表に、また機械的
特性等を第2表に示す。
実施例5 千ツマ−の仕込み組成を、4−アセトキシ安息香酸54
0.5g (3,0mol) 、2. 6−ナフタレン
ジカルボン酸43.2g (0,2mol)、2.6−
ジアセドキシナフタレン244.2g (1,0mol
) 、テレフタル酸132.9g (O□8 [001
)、無水酢酸ナトリウム0.48g(0,05重量豹、
に代えた以外は実施例1とほぼ同し条件で、反応物が十
分に攪拌できるような流動性を保ち得る様に昇温しなが
ら重縮合反応を行なった。
得られたポリマーは不透明なりリーム色の均一な溶融物
であり、この間に留出した酢酸は理陪量の99.0%で
あった。得られたポリマーを粉砕してから、150℃で
10時間減圧乾燥した。
得られたポリマーは262℃以上で光学異方性の溶融相
を呈し、減量開始温度は464℃、10%減量温度は4
97℃、対数粘度は3.92 (di/g)であった。
このポリマーの構成および物性を第1表に、また機械的
特性等を第2表に示す。
実施例6 モノマーの仕込み組成を、4−アセトキシ安息香酸49
5.4g (2,75mol)、2.6−ナフタレンジ
カルボン酸43.2g (0,2mol)、2,6−ジ
アセドキシナフタレン244.2g (1,0mol)
 、テレフタル酸132.9g (0,8mol)、4
−アセトアミド安息香酸44.8g (0,25mol
) 、無水酢酸ナトリウム0.48g(0,05重量零
)、に代えた以外は実施例1とほぼ同じ条件で、反応物
が十分に攪拌できるような流動性を保ち得る様に昇温し
なから重縮合反応を行なった。
得られたポリマーは不透明なりリーム色の均一な溶融物
であり、この間に留出した酢酸は理論量の98.6%で
あった。得られたポリマーを粉砕してから、150℃で
10時間減圧乾燥した。
得られたポリマーは268℃以上で光学異方性の溶融相
を呈し、減量開始温度は468℃、10%減量温度は4
89℃、対数粘度は4.12 (di/g)であった。
このポリマーの構成および物性を第1表に、また機械的
特性等を第2表に示す。
比較例1 モノマーの仕込み組成を、4−アセトキシ安息香酸27
0.2g (1,5mol) 、  2. 6−ナフタ
レンジカルボン酸324.3g (1,5mol) 、
2. 6−ジアセトキシナフタレン366.4g (1
,5mol) 、無水酢酸ナトリウム 0.48g (
0,05重i零)に代えた以外は実施例1とほぼ同じ条
件で、反応物が十分に攪拌できるような流動性を保ち得
る様に昇温しながら重縮合反応を行なった。
得られたポリマーは不透明なりリーム色の均一な溶融物
であり、この間に留出した酢酸は理論量の97.6%で
あった。得られたポリマーを粉砕してから、150℃で
10時間減圧乾燥した。
得られたポリマーは313℃以上で光学異方性の溶融相
を呈し、減量開始温度は471℃、10%減量温度は4
96℃、対数粘度は2.58 (di/g)であった。
このポリマーの構成および物性を第1表に、また機械的
特性等を第2表に示す。
比較例2 千ツマ−の仕込み量を、4−アセトキシ安息香@ 62
9.5g (3,4mol) 、2. 6−ナフタレン
ジカルボン酸129.7g (0,6mol) 、2.
 6−ジアセドキシナフタレン146.5g (0,6
mol) 、無水酢酸ナトリウム0.45g (0,0
5重量*)に代えた以外は実施例1とほぼ同じ条件で、
反応物が十分に攪拌できるような流動性を保ち得る様に
昇温しなから重縮合反応を行なった。
しかし、この組成では反応の進行と共に反応物の粘度が
上がって固化し、400℃まで昇温しても溶融しなかっ
た。得られたポリマーは不溶不融であり、溶融成形は不
可能であた。
比較例3 千ツマ−の仕込み組成を、4−アセトキシ安息香酸45
0.4g (2,5mol) 、2. 6−ナフタレン
ジカルボン酸216.2g (1,0■of) 、2.
 6−ジアセドキシナフタレン244.2g (1,0
mol) 、4−アセトアミド安息香酸89.5g (
0,55ol)、無水酢酸ナトリウム0.44g(0,
05重量零)に代えた以外は実施例1とほぼ同じ条件で
、反応物が十分に攪拌できるような流動性を保ち得る様
に昇温しなから重縮合反応を行なった。
得られたポリマーは不透明な黄色がかったクリーム色の
均一な溶融物であり、この間に留出した酢酸は理論量の
98.5%であった。得られたポリマーを粉砕してから
、150℃で10時間減圧乾燥した。
得られたポリマーは263℃以上で光学異方性の溶融相
を呈し、減量開始温度は453℃、10%減量温度は4
82℃、対数粘度は2.79 (di/g)でありた。
このポリマーの構成および物性を第1表に、また機械的
特性等を第2表に示す。
[発明の効果〕 本発明の全芳香族コポリエステルは溶融加工性が良好で
あって、通常の射出成形機や押出成形機を用いて容易に
成形することができ、しかも熱的特性並びに機械的特性
の優れたものであるから、これらの特性を生かして、た
とえば電気・電子部品、情報・音響部品あるいは精密機
械部品の様な熱的・機械的特性の要求される様々の成形
品の材料として極めて有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記 I 、IIおよびIIIを繰返し単位とし、 I ・
    ・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ II・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ III・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、 I 〜IIIにおける芳香環に結合した水素原子の
    一部は置換基で置換されていても よい] 全体に占める各単位 I 〜IIIの含有量が、 単位 I :40〜70モル% 単位II:15〜30モル% 単位III:15〜30モル% を満たすと共に単位IIと単位IIIのモル数は実質的に等
    しく、且つペンタフルオロフェノールに0.1重量%の
    濃度で溶解したときの60℃における対数粘度が1.0
    dl/g以上であるほか、350℃以下の温度で光学異
    方性溶融相を形成するものであることを特徴とする溶融
    成形性の優れた全芳香族コポリエステル。
  2. (2)下記 I 、II、IIIおよびIVを繰返し単位とし、 I ・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ II・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ III・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ IV・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、 I 〜IVにおける芳香環に結合した水素原子の
    一部は置換基で置換されていても よい] 全体に占める各単位 I 〜IVの含有量が、 単位 I :40〜70モル% 単位II:3〜30モル% 単位III:15〜30モル% 単位IV:27モル%以下 を満足すると共に単位IIと単位IVの合計モル数は実質的
    に単位IIIのモル数と等しく、且つペンタフルオロフェ
    ノールに0.1重量%の濃度で溶解したときの60℃に
    おける対数粘度が1.0dl/g以上であるほか、35
    0℃以下の温度で光学異方性溶融相を形成するものであ
    ることを特徴とする溶融成形性の優れた全芳香族コポリ
    エステル。
  3. (3)下記 I 、II、IIIおよびVを繰返し単位とし、 I ・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ II・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ III・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ V・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、 I 〜IIIおよびVにおける芳香環に結合した水
    素原子の一部は置換基で置換され ていてもよい] 全体に占める各単位 I 〜IIIおよびVの含有量が、単位
    I :40〜70モル% 単位II:3〜30モル% 単位III:15〜30モル% 単位V:8モル%以下 を満足すると共に単位IIと単位IIIのモル数は実質的に
    等しく、且つペンタフルオロフェノールに0.1重量%
    の濃度で溶解したときの60℃における対数粘度が1.
    0dl/g以上であるほか、350℃以下の温度で光学
    異方性溶融相を形成するものであることを特徴とする溶
    融成形性の優れた全芳香族コポリエステル。
  4. (4)下記 I 、II、III、IVおよびVを繰返し単位とし
    、 I ・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ II・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ III・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ IV・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ V・・・・・・▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、 I 〜Vにおける芳香環に結合した水素原子の
    一部は置換基で置換されていても よい] 全体に占める各単位 I 〜Vの含有量が、 単位 I :40〜70モル% 単位II:3〜30モル% 単位III:15〜30モル% 単位IV:27モル%以下 単位V:8モル%以下 を満足すると共に単位IIと単位IVの合計モル数は実質的
    に単位IIIのモル数と等しく、且つペンタフルオロフェ
    ノールに0.1重量%の濃度で溶解したときの60℃に
    おける対数粘度が1.0dl/g以上であるほか、35
    0℃以下の温度で光学異方性溶融相を形成するものであ
    ることを特徴とする溶融成形性の優れた全芳香族コポリ
    エステル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100078A (ja) * 2005-09-12 2007-04-19 Sumitomo Chemical Co Ltd 導電性樹脂組成物及びその用途

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JP2007100078A (ja) * 2005-09-12 2007-04-19 Sumitomo Chemical Co Ltd 導電性樹脂組成物及びその用途

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