JPH0789915B2 - 微生物によるエンド−α−N−アセチルガラクトサミニダ−ゼの製造法 - Google Patents
微生物によるエンド−α−N−アセチルガラクトサミニダ−ゼの製造法Info
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- JPH0789915B2 JPH0789915B2 JP62112059A JP11205987A JPH0789915B2 JP H0789915 B2 JPH0789915 B2 JP H0789915B2 JP 62112059 A JP62112059 A JP 62112059A JP 11205987 A JP11205987 A JP 11205987A JP H0789915 B2 JPH0789915 B2 JP H0789915B2
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- microorganism
- acetylgalactosaminidase
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- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
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- C12N9/24—Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2)
- C12N9/2402—Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1)
- C12N9/2468—Hydrolases (3) acting on glycosyl compounds (3.2) hydrolysing O- and S- glycosyl compounds (3.2.1) acting on beta-galactose-glycoside bonds, e.g. carrageenases (3.2.1.83; 3.2.1.157); beta-agarase (3.2.1.81)
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Y—ENZYMES
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- C12Y302/01—Glycosidases, i.e. enzymes hydrolysing O- and S-glycosyl compounds (3.2.1)
- C12Y302/01097—Glycopeptide alpha-N-acetylgalactosaminidase (3.2.1.97)
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- Y10S435/00—Chemistry: molecular biology and microbiology
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 近年、生体内で複合糖質の糖鎖部分が細胞の分化・成
長、細胞間認識あるいは悪性腫瘍を含む多くの病気の発
症などに重要な役割を果たしていることが明らかにされ
てきている。複合糖質の内、糖タンパク質の糖鎖は、そ
のペプチド鎖への結合の仕方から、N−グリコシド結合
型とO−グリコシド結合型に分類される。この内O−グ
リコシド結合型糖鎖は主に血液型物質,免疫関与糖タン
パク質に存在している。最近O−グリコシド結合型糖鎖
はいろいろ重要な生理的機能を果たしている事が明らか
にされつつあるがその機能の解明には、糖鎖構造の究明
が必要不可欠である。こうした糖鎖構造の解析には、複
合糖質の糖鎖構造に高い基質特異性を有する各種のグリ
コシダーゼの利用が重要な手段となる。
長、細胞間認識あるいは悪性腫瘍を含む多くの病気の発
症などに重要な役割を果たしていることが明らかにされ
てきている。複合糖質の内、糖タンパク質の糖鎖は、そ
のペプチド鎖への結合の仕方から、N−グリコシド結合
型とO−グリコシド結合型に分類される。この内O−グ
リコシド結合型糖鎖は主に血液型物質,免疫関与糖タン
パク質に存在している。最近O−グリコシド結合型糖鎖
はいろいろ重要な生理的機能を果たしている事が明らか
にされつつあるがその機能の解明には、糖鎖構造の究明
が必要不可欠である。こうした糖鎖構造の解析には、複
合糖質の糖鎖構造に高い基質特異性を有する各種のグリ
コシダーゼの利用が重要な手段となる。
エンド−α−N−アセチルガラクトサミニダーゼ(以下
endo−α−GalNAcaseと略す。)は糖タンパク質のO−
グリコシド結合型の糖鎖に作用して、以下のように糖鎖
をタンパク質から遊離させる酵素である。
endo−α−GalNAcaseと略す。)は糖タンパク質のO−
グリコシド結合型の糖鎖に作用して、以下のように糖鎖
をタンパク質から遊離させる酵素である。
このようにendo−α−GalNAcaseはO−グリコシド結合
型糖鎖をタンパク質から遊離することができるため、糖
タンパク質糖鎖の構造解析に重要な手段を提供する酵素
である。
型糖鎖をタンパク質から遊離することができるため、糖
タンパク質糖鎖の構造解析に重要な手段を提供する酵素
である。
(従来の技術) (発明が解決しようとする問題点) 従来endo−α−GalNAcaseとしてはクロストリジウム(C
lostridium),パーフリンゲス(perfringens)および
ディプロコッカスニューモニアエ(Diplococcus pneum
oniae)の培養液中に本酵素の活性が見出されている
にすぎない。また酵素としての精製や性質の解明も十分
になされていると言い難く、実用的価値に乏しいもので
ある。
lostridium),パーフリンゲス(perfringens)および
ディプロコッカスニューモニアエ(Diplococcus pneum
oniae)の培養液中に本酵素の活性が見出されている
にすぎない。また酵素としての精製や性質の解明も十分
になされていると言い難く、実用的価値に乏しいもので
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らはO−グリコシド結合型糖鎖に作用するendo
−α−GalNAcase生産能を有する微生物を広く自然界よ
り検索した結果、土壌より分離された一菌株がその目的
にかなった性質を有している事を見出し、本発明に到達
したものである。
−α−GalNAcase生産能を有する微生物を広く自然界よ
り検索した結果、土壌より分離された一菌株がその目的
にかなった性質を有している事を見出し、本発明に到達
したものである。
本発明に用いられる菌株の菌学的性質は以下に示す通り
である。
である。
(1)形態学的性質 形:短桿 大きさ:0.4〜0.5×1.2〜1.8μm 運動性:なし 鞭毛:なし 胞子:なし グラム染色:陰性 (2)各培地における生育状態 (イ) 肉汁寒天平板培養 形状:小円形 隆起:凸円状 周縁:全縁 表面:潤滑 (ロ) 肉汁寒天斜面培養 発育の良否:適度 表面:潤滑 生育の様相:帯状 色調:暗所にて黄白色,明所にて黄色 光沢:あり 透明度:半透明 (ハ) 肉汁液体培養 表面の生育:なし 濁度:適度 沈殿:適度 (ニ) 肉汁ゼラチン穿刺培養 生育の状態:表面のみ生育 ゼラチン液化:弱陽性 (ホ) リトマス・ミルク 凝固:陰性 pH:中性 (3)生理学的性質 硝酸塩の還元:+ 脱窒反応:− MRテスト:− VPテスト:− インドールの生成:− 硫化水素の生成:− デンプンの加水分解:+ クエン酸の利用:+ 無機窒素源の利用 硫酸ナトリウム:+ 硝酸アンモニウム:+ 色素の生成:− ウレアーゼ:− オキシターゼ:+ カタラーゼ + 生育の範囲 pH:5.5〜9.4 温度:20〜37℃ 酸素に対する態度:好気性 糖類から酸及びガスの生成 糖類 酸 ガス L−アラビノース − − D−キシロース − − D−グルコース − − D−マンノース − − D−フラクトース − − D−ガラクトース − − マルトース − − シュークロース − − ラクトース − − 5%食塩中での生育:わずかに生育する ラクトースからの3ケトラクトースの生育:− プロトカテキュ酸のオルト,メタ開裂:− グルコン酸の還元:− 以上のような菌学的性質を有する菌について、バージェ
ーズ・マニュアル・オブ・ディタミネーティブ・バクテ
リオロジー(第8版)の分類に従って同定したところ、
本菌株はアルカリゲネス属に属するか、本菌株の特徴に
十分に合致する公知の種は見出せず、本菌株は新菌株と
同定し、アルカリゲネス・エスピー F−1906(Alcali
genes sp.F−1906)と命名した。本菌株は微生物工業技
術研究所に微工研菌寄第9343号として寄託されている
(FERM BP−1857として国際寄託に移管)。
ーズ・マニュアル・オブ・ディタミネーティブ・バクテ
リオロジー(第8版)の分類に従って同定したところ、
本菌株はアルカリゲネス属に属するか、本菌株の特徴に
十分に合致する公知の種は見出せず、本菌株は新菌株と
同定し、アルカリゲネス・エスピー F−1906(Alcali
genes sp.F−1906)と命名した。本菌株は微生物工業技
術研究所に微工研菌寄第9343号として寄託されている
(FERM BP−1857として国際寄託に移管)。
次に、本発明により製造されるendo−α−GalNAcaseの
酵素化学的および理化学的性質を示す。
酵素化学的および理化学的性質を示す。
(1) 酵素の作用 本発明酵素は通タンパク質のO−グリコシド結合型の糖
鎖に作用して以下のようにGalNAc−Ser(or Thr)の結
合を切断する。
鎖に作用して以下のようにGalNAc−Ser(or Thr)の結
合を切断する。
(2) 基質特異性 Galβ1→3GalNacα1→Ser(Thr)の構造を有する糖鎖
を持つ糖ペプチド・糖タンパク,アシアロフェツィン
(Asialofetuin),アシアロカゼィン(Asialocasei
n),アシアロムチン(Asialomucin)の糖鎖を遊離す
る。
を持つ糖ペプチド・糖タンパク,アシアロフェツィン
(Asialofetuin),アシアロカゼィン(Asialocasei
n),アシアロムチン(Asialomucin)の糖鎖を遊離す
る。
(3) 力価の測定法 酸素活性の測定は、アシアロフェツィンを基質としてpH
4.5のクエン酸緩衝液中37℃で反応を行い、ホウ酸緩衝
液(pH9.1)を加えて反応を停止させた後、生成したGal
β1→3GalNacをReissig法により定量する方法により行
った。酸素活性の単位は1分間に1μmolのGalβ1→3G
alNAcを遊離する酵素量を1ユニットとした。
4.5のクエン酸緩衝液中37℃で反応を行い、ホウ酸緩衝
液(pH9.1)を加えて反応を停止させた後、生成したGal
β1→3GalNacをReissig法により定量する方法により行
った。酸素活性の単位は1分間に1μmolのGalβ1→3G
alNAcを遊離する酵素量を1ユニットとした。
(4) 至適pHおよび安定pH範囲 反応の至適pHは4.5〜5.0にあった。安定pH範囲は、pH4.
2〜6.5の範囲で30℃,1時間の処理条件で約90%以上の活
性が残存していた。
2〜6.5の範囲で30℃,1時間の処理条件で約90%以上の活
性が残存していた。
(5) 反応至適温度および安定温度範囲 反応の至適温度は40〜45℃であった。安定温度範囲はpH
6.0,リン酸緩衝液中に10分間保温したとき30℃以下であ
り、40℃では約70%の活性が残存していた。
6.0,リン酸緩衝液中に10分間保温したとき30℃以下であ
り、40℃では約70%の活性が残存していた。
(6) 阻害剤等の影響 本酵素に対する種々の添加物質の影響について検討した
結果を第1表に示した。表から明らかなように本酵素は
水銀により完全に阻害された。また銅,マンガンにより
25〜35%阻害された。SH阻害剤ではシスティンにより約
30%の阻害が見られた。単糖類の添加は本酵素の活性に
ほとんど影響しなかった。
結果を第1表に示した。表から明らかなように本酵素は
水銀により完全に阻害された。また銅,マンガンにより
25〜35%阻害された。SH阻害剤ではシスティンにより約
30%の阻害が見られた。単糖類の添加は本酵素の活性に
ほとんど影響しなかった。
(7) 精製方法 本酵素の精製は、塩析法,各種のクロマトグラフ法等を
適宜に組合わせて行うことができる。精製の具体例は実
施例に示すとりである。
適宜に組合わせて行うことができる。精製の具体例は実
施例に示すとりである。
(8) 分子量 本酵素の分子量はセファデックG−200を用いるゲル
過法により約160,000,SDSポリアクリルアミドゲル電気
泳動法によって約160,000と算出された。
過法により約160,000,SDSポリアクリルアミドゲル電気
泳動法によって約160,000と算出された。
(9) ポリアクリルアミドゲル電気泳動 精製された酵素は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動に
おいて単一のバンドを示した。
おいて単一のバンドを示した。
次に本発明をより具体的に説明する。
本発明に使用する微生物は、アルカリゲネス属に属し、
上記性質を有するendo−α−GalNAcaseを生産する能力
を有するものであれば如何なるものでもよい。このよう
な微生物の具体例としては、本発明者らにより土壌から
分離されたF−1906株があげられる。
上記性質を有するendo−α−GalNAcaseを生産する能力
を有するものであれば如何なるものでもよい。このよう
な微生物の具体例としては、本発明者らにより土壌から
分離されたF−1906株があげられる。
当該菌を用いてendo−α−GalNAcaseを生産するには、
豚胃粘膜ムチンを1N硫酸中で80℃,1時間処理したものを
0.1〜10%,好ましくは0.5〜5%含む培地が使用され
る。培地のpHは6.5,培養温度は28℃,培養時間は48時間
程度が適当であり、好気的に培養を行う。
豚胃粘膜ムチンを1N硫酸中で80℃,1時間処理したものを
0.1〜10%,好ましくは0.5〜5%含む培地が使用され
る。培地のpHは6.5,培養温度は28℃,培養時間は48時間
程度が適当であり、好気的に培養を行う。
培養終了後、培養液からendo−α−GalNAcaseを採取,
精製するには既知の方法を適当に組合せて行うことがで
きる。本酵素は培養液中に分泌されるので遠心分離等に
より菌体を除いた培養上澄液を硫安画分後、イオン交
換,ゲル過,アフィニティー等のクロマトグラフィー
を行い精製することができる。
精製するには既知の方法を適当に組合せて行うことがで
きる。本酵素は培養液中に分泌されるので遠心分離等に
より菌体を除いた培養上澄液を硫安画分後、イオン交
換,ゲル過,アフィニティー等のクロマトグラフィー
を行い精製することができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、以
下の実施例は本発明の範囲を何ら限定するものではな
い。
下の実施例は本発明の範囲を何ら限定するものではな
い。
実施例 市販豚胃粘膜ムチンを1N−硫酸中、80℃,1時間加水分解
し、脱シアル化して得られる分解産物1%を含む培地を
2容振盪フラスコ40本に各500ml分注し、滅菌した
後、同培地で前培養したアルカリゲネス・SP F−1906
を5ml接種し、28℃で3日間振盪培養した。培養終了
後、遠心分離により菌体を除き、培養液を得た。
し、脱シアル化して得られる分解産物1%を含む培地を
2容振盪フラスコ40本に各500ml分注し、滅菌した
後、同培地で前培養したアルカリゲネス・SP F−1906
を5ml接種し、28℃で3日間振盪培養した。培養終了
後、遠心分離により菌体を除き、培養液を得た。
この液を0〜5℃に保ちながら硫安を添加し、0.4〜
0.8飽和の間の沈殿画分を採取した。得られた沈殿を0.0
1Mリン酸緩衝液(pH6.0)に溶解し、同緩衝液で一夜透
析した。この透析内液を0.01Mリン酸緩衝液で予め平衡
化したDEAE−セファデックスA−50のカラム(5.0×32.
5cm)に通し、0.2M Naclを含む同緩衝液で洗浄後、0.4
M Naclを含む同緩衝液で酵素を溶出した。活性が画分
を80%硫安飽和にて沈殿濃縮後0.001Mリン酸緩衝液(pH
6.0)で一夜透析後、同緩衝液で平衡化したハイドロキ
シアパタイトカラム(2.0×2.0cm)通し、同緩衝液およ
び0.4Mリン酸緩衝液(pH6.0)で洗浄後、0.5Mリン酸緩
衝液(pH6.0)で溶出した。活性画分を限外3過にて濃
縮後、0.2M Naclを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH6.0)で
平衡化したセファデックスG−200カラム(1.0×110c
m)を用いてゲル過を行った。活性画分を濃縮後0.05M
リン酸緩衝液(pH6.0)で平衡化したCanAセファロース
カラス(0.5×3cm)に通した。同緩衝液で非吸着画分に
溶出された活性画分を濃縮し、endo−α−GalNAcaseの
精製標品3mg(比活性2.2units/mg 収率1.0%)を得
た。
0.8飽和の間の沈殿画分を採取した。得られた沈殿を0.0
1Mリン酸緩衝液(pH6.0)に溶解し、同緩衝液で一夜透
析した。この透析内液を0.01Mリン酸緩衝液で予め平衡
化したDEAE−セファデックスA−50のカラム(5.0×32.
5cm)に通し、0.2M Naclを含む同緩衝液で洗浄後、0.4
M Naclを含む同緩衝液で酵素を溶出した。活性が画分
を80%硫安飽和にて沈殿濃縮後0.001Mリン酸緩衝液(pH
6.0)で一夜透析後、同緩衝液で平衡化したハイドロキ
シアパタイトカラム(2.0×2.0cm)通し、同緩衝液およ
び0.4Mリン酸緩衝液(pH6.0)で洗浄後、0.5Mリン酸緩
衝液(pH6.0)で溶出した。活性画分を限外3過にて濃
縮後、0.2M Naclを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH6.0)で
平衡化したセファデックスG−200カラム(1.0×110c
m)を用いてゲル過を行った。活性画分を濃縮後0.05M
リン酸緩衝液(pH6.0)で平衡化したCanAセファロース
カラス(0.5×3cm)に通した。同緩衝液で非吸着画分に
溶出された活性画分を濃縮し、endo−α−GalNAcaseの
精製標品3mg(比活性2.2units/mg 収率1.0%)を得
た。
(発明の効果) 本発明によれば、endo−α−GalNAcaseを大量かつ簡
便,安価に製造できるので、糖蛋白質のムチン型糖鎖の
構造や、機能の解析に極めて有用な手段を提供するもの
である。
便,安価に製造できるので、糖蛋白質のムチン型糖鎖の
構造や、機能の解析に極めて有用な手段を提供するもの
である。
Claims (1)
- 【請求項1】アルカリゲネス属に属し、エンド−α−N
−アセチルガラクトサミニダーゼを生産する能力を有す
る微生物を培養し、培養物からエンド−α−N−アセチ
ルガラクトサミニダーゼを採取することを特徴とする微
生物によるエンド−α−N−アセチルガラクトサミニダ
ーゼの製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62112059A JPH0789915B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | 微生物によるエンド−α−N−アセチルガラクトサミニダ−ゼの製造法 |
US07/189,135 US4990450A (en) | 1987-05-07 | 1988-05-02 | Method of producing endo-α-N-acetylgalactosaminidase from microorganisms |
DE8888304102T DE3874961T2 (de) | 1987-05-07 | 1988-05-06 | Verfahren zur herstellung von endo-alpha-n-acetylgalactosaminidase durch mikroorganismen. |
EP88304102A EP0292158B1 (en) | 1987-05-07 | 1988-05-06 | a method of producing endo-a-n-acetylgalactosaminidase from microorganisms |
CA000566158A CA1333698C (en) | 1987-05-07 | 1988-05-06 | Method of producing endo--n-acetylgalactos-aminidase from microorganisms |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62112059A JPH0789915B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | 微生物によるエンド−α−N−アセチルガラクトサミニダ−ゼの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63276487A JPS63276487A (ja) | 1988-11-14 |
JPH0789915B2 true JPH0789915B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=14577011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62112059A Expired - Lifetime JPH0789915B2 (ja) | 1987-05-07 | 1987-05-07 | 微生物によるエンド−α−N−アセチルガラクトサミニダ−ゼの製造法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4990450A (ja) |
EP (1) | EP0292158B1 (ja) |
JP (1) | JPH0789915B2 (ja) |
CA (1) | CA1333698C (ja) |
DE (1) | DE3874961T2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2782563B2 (ja) * | 1991-05-15 | 1998-08-06 | 寳酒造株式会社 | 新規糖質加水分解酵素 |
-
1987
- 1987-05-07 JP JP62112059A patent/JPH0789915B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-05-02 US US07/189,135 patent/US4990450A/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-05-06 DE DE8888304102T patent/DE3874961T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-05-06 CA CA000566158A patent/CA1333698C/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-05-06 EP EP88304102A patent/EP0292158B1/en not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0292158A3 (en) | 1990-06-20 |
EP0292158A2 (en) | 1988-11-23 |
DE3874961T2 (de) | 1993-02-18 |
CA1333698C (en) | 1994-12-27 |
US4990450A (en) | 1991-02-05 |
JPS63276487A (ja) | 1988-11-14 |
DE3874961D1 (de) | 1992-11-05 |
EP0292158B1 (en) | 1992-09-30 |
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