JPH0795947B2 - α−1,3−グルカナーゼの製造方法 - Google Patents

α−1,3−グルカナーゼの製造方法

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JPH0795947B2
JPH0795947B2 JP62297218A JP29721887A JPH0795947B2 JP H0795947 B2 JPH0795947 B2 JP H0795947B2 JP 62297218 A JP62297218 A JP 62297218A JP 29721887 A JP29721887 A JP 29721887A JP H0795947 B2 JPH0795947 B2 JP H0795947B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、齲蝕原性連鎖球菌(Streptococcus mutans)
が産生および形成する歯垢に含まれる1,3−1,6−α−D
−グルカンのα−1,3−グルコシド結合を特異的に切断
分解する酵素である、α−1,3−グルカナーゼの製造方
法に関する。
具体的には、バチルス属に属する細菌あるいはその突然
変異株、特に、バチルス・サーキュランスBC−8菌(Ba
cillus circulans BC−8)、あるいはその突然変異株
を培養し、該培養物よりα−1,3−グルカナーゼを回収
する工程を含むα−1,3−グルカナーゼの製造方法に関
する。
〔従来の技術〕
齲蝕原性連鎖球菌が産生する不溶性グルカン(「ムタ
ン」とも称する)によって、該菌と不溶性グルカンから
なる複合体であるデンタルプラーク(dental plaqu
e)、すなわち、歯垢が形成される。そして、該歯が、
歯垢と共に歯の表面に付着し、そして、口腔内に存在す
る蔗糖を分解することによって、有機酸が生じ、この有
機酸の作用により、歯牙エナメル質が溶解されて、虫歯
が発生することが判明している。
従って、虫歯を予防するために、歯垢の主成分である前
記不溶性グルカンを分解して、前記歯の歯への付着を阻
止することが提案されている。
さらに、この不溶性グルカンは、1,3−1,6−α−D−グ
ルカンおよび1,6−α−D−グルカンより構成されてお
り、これらを分解するためには、α−1,3−グルコシド
結合を特異的に切断分解する酵素であるα−1,3−グル
カナーゼ〔正式名;1,3−(1,3:1,4)−α−Dグルカン
3−グルカノハイドロラーゼ(EC 3.2.1.59);単に、
「グルカナーゼ」あるいは「ムタナーゼ」とも称する〕
と、α−1,6−グルコシド結合を特異的に切断分解する
酵素であるα−1,6−グルカナーゼ(単に、「デキスト
ラナーゼ」とも称する)の単独作用もしくは双方の酵素
の共同作用が有効であることが判明している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来より、α−1,3−グルカナーゼの産生菌株の報告は
いくつかなされている。例えば、トリコデルマ(Tricho
derma)属〔例えば、トルコデルマ ハリジアヌム(Tri
choderma harzianum)CB−S 243.71:FERM P−1161〕に
属する糸状菌、ストレプトミセス(Streptomyces)属に
属する放線菌、フラボバクテリウム(Flavobacterium)
属〔例えば、フラボバクテリウム EK−01(微工研菌寄
第2506号)〕、シュドモナス(Pseudomonas)属(例え
ば、シュドモナス SK−01(微工研菌寄第4273号)〕に
属する細菌などが該当する。
なお、バチルス属に属する細菌(例えば、Bacillus ci
rculans:FERM P−4765)が、α−1,6−およびα−1,3−
グルコシド結合を分解する能力を有する新規の酵素を産
生することも報告されている(特開昭55−88693号参
照)が、その開示内容からすれば、本発明により得られ
るα−1,3−グルカナーゼとは基質特異性の点で相違し
ており、別異の酵素であると考えられる。
バチルス属に属する細菌は、従来より食品の加工等にお
いて広く利用されており、人体への病原性や毒素産生性
がないこと、さらに有用酵素の生産などにおいて工業的
に汎用されており、その大量培養法に関する知見も広く
集積されている。
一方、バチルス属に属する細菌は形質転換が容易なこと
から遺伝学的、生化学的知見も大腸菌に次いで集積され
ている。
従って、バチルス属に属する細菌を用いて、口腔内の歯
垢を分解するα−1,3−グルカナーゼを産生させること
ができれば好都合である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、バチルス属に属する細菌を用いたα−1,3−
グルカナーゼの工業的生産方法の提供を意図するもので
あり、その要旨とするところは、不溶性グルカンなどに
含まれるα−1,3−グルコシド結合を特異的に切断分解
する酵素であるα−1,3−グルカナーゼを産生する能力
を有する、バチルス属に属する細菌もしくはその突然変
異株を培養培地に接種して、所定の培養条件下で培養し
た後、該培養物を遠心分離して、菌体を分離除去し、産
生されたα−1,3−グルカナーゼを採取する工程を含む
ことにある。
A.α−1,3−グルカナーゼを産生するバチルス・サーキ
ュランス・BC−8菌(Bucillus circulans BC−8)を
利用したα−1,3−グルカナーゼの製造方法 本発明者は、不溶性グルカンを炭素源として分解利用す
る微生物の検索を行った。その結果、バチルス属に属す
る細菌の中で、特に、強力にα−1,3−グルカナーゼを
産生する菌株を見出し、これをバチルス・サーキュラン
スBC−8菌(以下、「BC−8菌」と称する)と命名し
た。そして、この菌株を、茨城県筑波郡谷田部町東1丁
目1番3に所在の通商産業省工業技術院微生物工業技術
研究所に、昭和60年3月13日に寄託し、微工研条寄第73
3号(FERM BP−733)の受託番号が付与されている。
本発明のα−1,3−グルカナーゼを製造する方法を、BC
−8菌を用いた場合に関して、以下に詳細に説明する。
まず、BC−8菌の菌学的性状は、以下の通りである。
〔BC−8菌の菌学的性状〕 (1)細胞:グラム陽性桿菌、大きさ0.5×1.3〜2.6μ
m、運動性なし、胞子(endospore)を形成。
胞子は長楕円形で、端に片寄って存在。
好気的に増殖。
(2)コロニーの性状:ペプトン・イーストエキス寒天
上で、円形で平滑な淡黄白色集落を形成する。
(3)化学的性質 ・カタラーゼ(Catalase): (+) ・オキシダーゼ(Oxidase): 弱(+) ・ボーゲス−プロスカウエル(Voges−Proskauel)試
験: (−) ・インドール(Indole)産生: (−) ・グリセリンからのジヒドロキシアセトン(Dihydroxya
cetone)産生: (−) ・硝酸還元: (−) ・カゼイン加水分解: (−) ・澱粉加水分解: (+) ・チロシン(Tyrosine)加水分解: (−) ・ゼラチン加水分解: (−) ・0.01%リゾチーム(Lysozyme)を含む液体培地での増
殖: (−) ・NaClを含む培地での増殖:5%NaCl; (+) 7%NaCl; (−) ・ブドウ糖、乳糖、マンニット(Mannitol)、トレハロ
ーズ(Trehalose)から酸を産生するが、ガスは発生し
ない。
・アラビノーズ(Arabinose)、果糖、マンノーズ(Man
nose)、キシローズ(Xylose)からは酸もガスも発生し
ない。
・増殖温度:170℃〜37℃で増殖するが、10℃及び45℃で
は増殖は認められない。
・ビタミン:ビオチン要求性あり。
・DNAのG+C含有量:49.5mol% 上記した諸性質によって、BC−8菌は好気性有芽胞桿菌
バチルス属に属し、分類上、バチルス・サーキュランス
・ジョルダン(Bucillus circulans Jordan)と分類さ
れた。
1.BC−8菌の培養 (a)BC−8菌のための培養培地 α−1,3−グルカナーゼを製造するために、まずBC−8
菌を天然、または人工培地に接種して培養するが、工業
的生産には液体培地で通気攪拌培養法によって実施する
のが、コスト、収率の上からも有利である。
培地の栄養源としては、微生物一般に用いられるものが
使用される。例えば、炭素源として、齲蝕原性連鎖球菌
が産生する不溶性グルカンが最も有効で、窒素源として
は、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、ペプト
ン、酵母エキス等が用いられる。無機塩としては、リン
酸、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム
等の塩類が用いられる。
特に、不溶性グルカン(後述する不溶性グルカンの調製
例を参照)を培地中に、培養基質および酵素酸生誘導物
質として0.1%(W/V)以上の量を粉砕し、懸濁状態で添
加することで、α−1,3−グルカナーゼを高収率で得る
ことができる。
(b)BC−8菌の培養 前述のようにして調製した培地に、BC−8菌を接種し、
所定の培養温度、好ましくは、30℃〜37℃で、培養基の
pHを6〜7で、α−1,3−グルカナーゼが培養液中にて
最も高い活性を示すまで、所定の培養時間(培養条件に
よって異なるが、通常通気攪拌用培養では、1〜3日
間)培養する。
2.培養物からα−1,3−グルカナーゼの採取・精製 菌体から産生されたα−1,3−グルカナーゼを含む培養
物から、遠心分離によって菌体を取り除いて、粗酵素液
を得る。
また、この培地中に予め不溶性グルカンを培養基質とし
て添加した場合には、培養終了時に若干の不溶物が残存
し、これにα−1,3−グルカナーゼが吸着されてしまう
ため、培養前に、無菌濾過した適当量のデキストラナー
ゼを加えるか、あるいは培養後に、培養液にデキストラ
ナーゼを加え、不溶物を分解した後、遠心分離して粗酵
素液を調製する。
さらに、水可溶性低分子グルカン溶液(後述する水可溶
性低分子グルカン溶液の調製例を参照)で、培養液中に
沈殿した前記不溶物(沈殿物)を洗浄し、吸着したα−
1,3−グルカナーゼを溶出させて、その後、遠心分離し
て粗酵素液を調製する方法も有効である。
このように、デキストラナーゼ処理、水可溶性低分子グ
ルカン処理の両者を適宜組み合わせて、調製することに
よって、α−1,3−グルカナーゼの収率を上げることが
可能である。
このようにして得られた粗酵素液は、そのままでも製品
として充分に使用可能であるが、さらに該酵素液を公知
の分離精製方法、例えば、限外濾過膜濃縮法、減圧濃縮
法、硫安等による塩析法、エタノール等による溶媒分画
法、等電点沈殿法、カラムクロマト分画法などを、単独
あるいは適宜組み合わせることによって精製酵素液を採
取することも可能である。
不溶性グルカンの調製例 3%トッドヘビットブロス(Todd Hewitt Broth)〔デ
ィフコ(Difco)社製〕を含む液体培地に、齲蝕原性連
鎖球菌(Streptococcus mutans)OMZ−176株を接種し、
37℃にて、24時間静置培養する。得られた培養液から、
遠心分離によって、菌体を除去した後、50%飽和の硫安
塩析を実施し、生じた不溶物を遠心分離にかけて沈殿物
として集める。これを、50mMクエン酸緩衝液(pH6.5)
に溶解し、同緩衝液にて透析して、これを不溶性グルカ
ン合成酵素液とした。
透析終了後、この酵素液に基質として、10%の蔗糖を含
有する50mMクエン酸緩衝液(pH6.5)を加えて、37℃
で、24〜48時間反応させて、不溶性グルカンを合成し
た。遠心分離によって不溶性グルカンを集め、蒸留水で
洗浄し、次いで、エタノール、アセトンで洗浄した後、
100℃以下で加熱通風乾燥して不溶性グルカンを調製し
た。
水可溶性低分子グルカンの調製例 前述の不溶性グルカンの調製例と同様にして調製した齲
蝕原性連鎖球菌の不溶性グルカン合成酵素液を、透析チ
ューブに入れ、透析外液に10%の蔗糖を含む50mMのクエ
ン酸緩衝液(pH6.5)を用いて、37℃で、24〜48時間、
攪拌しながら低分子グルカンの合成と透析とを同時に行
った。
透析終了後の透析外液には、水可溶性低分子グルカンが
含まれているので、そのままでも前述のα−1,3−グル
カナーゼの採取に用いることが可能であるが、必要な場
合には、透析外液に66%(V/V)となるようにエタノー
ルを加え、遠心分離によって沈殿物を集めて、エターノ
ール、アセトンで洗浄した後、100℃以下で加熱通風乾
燥すれば、より良質の水可溶性低分子グルカンを分取す
ることができる。
B.BC−8菌を用いて得られたα−1,3−グルカナーゼの
理化学的性質 BC−8菌を用いて、本発明の製造方法によって得られる
α−1,3−グルカナーゼの理化学的性質は、以下の通り
である。
(1)作用及び基質特異性 α−1,3−グルコシド結合を有する多糖基質を、エンド
タイプに加水分解する性質を有し、特に、齲蝕原性連鎖
球菌が酸生する不溶性グルカンをよく分解する。
(a)高分子基質に対する作用 下記表Iに示した各種基質0.5mg、0.2M MES緩衝液〔2
−(N−モルフォリノ)エタンスルフォネート、pH6.
5〕または50mM リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)、BC−8菌が産生し
たα−1,3−グルカナーゼ溶液10μlを含む反応液100μ
lを、37℃で、1時間インキュベートし、生成した還元
糖をソモギーネルソン(Somogyi Nelson)法で比色定量
した。
その結果、表Iに示したように、α−1,3−グルコシド
結合を有する1,3−α−D−グルカン、1,3−1,6−α−
D−グルカンには非常によく作用する。しかしながら、
他のα−1,6−グルコシド結合を含む基質にはほとんど
作用せず、またニゲラン〔ニゲロース(Nigerose)単位
でα−1,3−グルコシド結合が含まれている〕にもほと
んど作用しなかった。
これは、α−1,3−グルコシド結合部分、しかも連続的
にα−1,3−グルコシド結合が並んでいるようなグルカ
ンのα−1,3−グルコシド結合部分に対して特異的に作
用することを示している。
(b)低分子基質に対する作用 表IIに示した各種基質0.2mg、50mM MES緩衝液(pH6.
5)、BC−8菌が産生したα−1,3−グルカナーゼ溶液10
μlを含む反応液50μlを、37℃で、15時間インキュベ
ートし、その後、5分間煮沸して酵素反応を停止し、遠
心分離を行い、上清をシリカゲル(Silicagel 70 FMプ
レート、和光純薬社製)またはセルロース(HPTLC−cel
luoseプレート、Merck社製)の薄層にスポットした。シ
リカゲル薄層の場合は、n−プロパノール、エチルアセ
テート、水(6:1:3)で、セルロース薄層の場合には、
エチルアセテート、酢酸、水(3:2:2)で展開し、ジフ
ェニルアミン−アニリン(diphenyl−amine−aniline)
試薬を用いて、分離された糖を検出した。
その結果、表IIに示したように、ニゲロース、イソマル
トース、イソマルトヘプタオースは全く分解しなかっ
た。こ れは、デキストラナーゼ活性を全く有しないことを示す
ものである。
(2)至適pH及び安定pH 第1図は、BC−8菌が産生したα−1,3−グルカナーゼ
の各pHにおける活性を示すグラフであり、pH7.0の燐酸
緩衝液を用いた時のグルカナーゼ活性を100%として、
各pHでの相対的活性値を比較したものである。作用pH
は、第1図のような曲線として得られ、pH4.0〜9.0の広
範囲にわたってその活性が認められる。特に、pH5.0付
近において最大の活性を示す。
第2図は、BC−8菌が産生したα−1,3−グルカナーゼ
の各pHにおける安定性を示すグラフで、α−1,3−グル
カナーゼを各pHにおいて、40℃で、5時間放置した後、
残存活性を測定(pH7.0の燐酸緩衝液を用いて時間を開
けなかったものを100%とした)したものである。pH安
定性は、第2図に示したように、pH6.0〜10.0にわたる
広範囲において安定であり、特に、pH7.0〜9.0において
非常に安定である。
(3)至適温度及び安定温度 作用至適温度は、第3図から明らかな通り、45℃〜50℃
である。
第4図は、BC−8菌が産生したα−1,3−グルカナーゼ
の各温度における安定性を示すグラフで、α−1,3−グ
ルカナーゼを各温度に5時間保った後、残存活性を測定
(pH7.0の燐酸緩衝液にて時間を開けなかったものの活
性を100%とした)したものである。第4図に示したよ
うに40℃以下の温度において安定である。
(4)金属塩、酵素阻害剤の影響 Fe2+、Pb2+、Hg2+、Ag2+によって阻害を受け、特に、Hg
2+、Ag2+によって著しい阻害を受ける。また、pCMB(p
−クロロ安息香酸第二水銀)も著しい阻害を示す。
(5)フェノール硫酸法を用いるα−1,3−グルカナー
ゼの活性測定法 通常、6mg/mlの1,3−α−D−グルカン(表Iの脚注参
照)(50mM燐酸緩衝液、pH7.0)懸濁液0.2mlに、0.1ml
のα−1,3−グルカナーゼ溶液を加えて、40℃で、16時
間反応を行い、エタノール(最終濃度60%)で反応を停
止した後、可溶性となった糖を、フェノール硫酸法で定
量した。
上記反応条件において、100nmolのブドウ糖に相当する6
0%エタノール可溶性の糖を生成する酵素量を1単位と
した。実際的には、各種濃度のα−1,3−グルカナーゼ
を用いて、標準曲線を作成して、それによって酵素活性
値を読み取った。
(6)分子量 本酵素の分子量は、第5図に示したように、SDS−ポリ
アクリルアミドゲル電気泳動法によって、180,000と決
定された。
C.BC−8菌の突然変異株を利用したα−1,3−グルカナ
ーゼの製造方法 本発明者は、上述のようにBC−8菌を利用することで、
初期の目的であるα−1,3−グルカナーゼを製造するこ
とができたが、より効率良くα−1,3−グルカナーゼを
製造するために、誘導基質を培地中に加えなければなら
ないBC−8菌の代わりに、炭素源として一般に用いられ
るブドウ糖を加えるだけで、α−1,3−グルカナーゼを
構成的に産生する突然変異株を利用できれば好都合であ
る。
そこで、本発明者は、BC−8菌を突然変異誘起剤にて処
理し、ブドウ糖を炭素源として分解利用してα−1,3−
グルカナーゼを産生する突然変異株を検索した結果、バ
チルス・サーキュランス BC−8−033〔Bacillu scircu
lans BC−8−033(微工研条寄第1515号:FERM BP−151
5)(以下、「BC−8菌変異株」と称する)〕が構成的
に、かつ強力にα−1,3−グルカナーゼを産生すること
を見出した。
以下に、このBC−8菌変異株を用いた、本発明のα−1,
3−グルカナーゼの製造方法を詳細に説明する。
1.BC−8菌変異株の分離 BC−8菌を、1.0%ブドウ糖、1.0%バクトトリプトン
(Difco社製)、0.5%酵母エキス(Difco社製)、0.5%
食塩からなる、pH7.0に調整し、滅菌した液体培地に植
菌し、37℃で振盪培養した。対数増殖期で培養を停止
し、遠心分離によりBC−8菌体を集めた。これを4℃の
50mM燐酸緩衝液(pH6.5)で洗浄した後、50μg/mlのN
−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(50
mM燐酸緩衝液、pH6.5)溶液に懸濁し、37℃で、20分間
処理した。その後、50mM燐酸緩衝液(pH6.5)でよく洗
菌し、さらに、菌体を上記液体培地に植菌し、37℃で、
3時間振盪培養し、菌体を30%グリセロール溶液に懸濁
させて、−80℃で保存した。この菌体保存溶液を随時溶
解し、この中から炭素源として、不溶性グルカンの代わ
りにブドウ糖のみを培地成分として用いた場合でも、多
量にα−1,3−グルカナーゼを産生する突然変異株の検
索を行ったところ、前述したような性質を有するBC−8
菌変異株が分離された。
2.BC−8菌変異株の菌学的性状 構成的にα−1,3−グルカナーゼを産生する性質以外
は、前記BC−8菌と同様である。
3.BC−8菌変異株の培養 (a)BC−8菌変異株培養のための培地 α−1,3−グルカナーゼを製造するために、まずBC−8
菌変異株を天然、または人工培地に接種して培養する
が、工業的生産には液体培地で通気攪拌培養法によって
実施するのが、コスト、収率の上からも有利である。
培地の栄養源としては、微生物一般に用いられるものが
使用される。例えば、炭素源としてブドウ糖が最も有効
で、窒素源としては、リン酸アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム、ペプトン、酵母エキスなどが用いられる。無機
塩としては、リン酸、ナトリウム、カリウム、鉄、マン
ガン、亜鉛、コバルト、銅などの塩類が用いられる。
(b)BC−8菌変異株の培養 このように調製した培地に、BC−8菌変異株を接種し、
所定の培養温度、好ましくは、30℃〜37℃で、培養基の
pHを6〜7で、α−1,3−グルカナーゼが培養液中で最
も高い活性を示すまで、所定の培養時間(培養条件によ
って異なるが、通常通気攪拌培養では、1〜3日間)培
養する。
4.培養物からのα−1,3−グルカナーゼの採取・精製 このようにして、充分にα−1,3−グルカナーゼが産生
された培養物から、遠心分離によって菌体を取り除け
ば、粗酵素液が得られる。
得られた粗酵素液は、そのままでも製品として充分に使
用可能であるが、さらに該酵素液を公知の分離精製法、
例えば、限外濾過膜濃縮法、硫安などによる塩析法、エ
タノールなどによる溶媒分画法、等電点沈澱法、カラム
クロマト分画法などを、単独あるいは適宜組合わせるこ
とによって精製酵素液を採取することが可能である。
D.BC−8菌変異株を用いて得られたα−1,3−グルカナ
ーゼの理化学的性質 本発明の製造方法によって得られるBC−8菌変異株のα
−1,3−グルカナーゼは、以下の理化学的性質を有す
る。
(1)作用及び基質特異性 BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼと同じ。
(2)至適pH及び安定pH BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼと同じ。
(3)至適温度及び安定温度 BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼと同じ。
(4)金属塩、酵素阻害剤の影響 BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼと同じ。
(5)分子量 BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼと同じ。
(6)還元糖増加活性測定方法 通常、5mg/mlの1,3−α−D−グルカン(表Iの脚注参
照)(50mM燐酸緩衝液、pH7.0)懸濁液50μlに、40μ
lの50mM燐酸緩衝液、pH7.0を加え、さらに10μlのα
−1,3−グルカナーゼ溶液を加えて、37℃で、60分間反
応させ、ソモギー銅試薬100μlを加えて反応を停止さ
せた。これを煮沸水中に10分間放置した後、冷却し、ネ
ルソン試薬100μlを加えよく攪拌した後、1mlのイオン
交換水を加えて遠心分離を行った。遠心分離して得られ
た上清の550nmにおける吸光度を測定し、還元糖の増加
量を求めた。
上記した反応条件において、60分間に、60nmolのブドウ
糖に相当する還元糖を遊離させるα−1,3−グルカナー
ゼの活性を1単位とした。実際的には、各種濃度のα−
1,3−グルカナーゼを用いて標準曲線を作成し、それに
よって還元糖増加活性を求めた。
なお、還元糖増加活性測定法により求めた酵素活性1単
位は、フェノール硫酸法を用いる活性測定法による280
単位の酵素活性に相当する。
〔実施例〕
バチルス・サーキュランス・BC−8菌を利用したα−1,
3−グルカナーゼの製造方法 実施例1 前記不溶性グルカンの調製例に従って調製し、超音波で
破砕、懸濁した不溶性グルカン0.5%(乾燥重量のW/
V)、燐酸二アンモニウム〔(NH42HPO4〕0.5%、燐酸
一カリウム(KH2PO4)0.1%、食塩0.1%、酵母エキス
(Difco社製)0.1%を含む液体培地(pH7.0)100mlを、
500ml容の綿栓をしたエルレンマイヤーフラスコに入れ
る。加熱滅菌後、別に滅菌した1M硫酸マグネシウム水溶
液および0.1M塩化カルシウム水溶液をそれぞれ1mlずつ
添加して、予め同じ培地で24時間培養したBC−8菌培養
液5mlを接種して、37℃で、ロータリー型振盪培養法に
て、48時間培養した。
培養液に対して、前記水可溶性低分子グルカン溶液の調
製例にて調製した当量の水可溶性低分子グルカン溶液を
添加し、その後、遠心分離を行い、培養上清を得た。こ
の培養上清中のα−1,3−グルカナーゼの活性は、元の
培地1ml当たりに換算してフェノール硫酸法を用いる活
性測定法において770単位/mlであった。
実施例2 上記実施例1と同様の液体培地を、綿栓とした31容のエ
ルレンマイヤーフラスコに500ml入れ、加熱滅菌跡、実
施例1の培地濃度と同濃度になるように、硫酸マグネシ
ウム、塩化カルシウムを加え、さらにピニシリウム(Pe
nicillium)属に属するカビが産生したデキストラナー
ゼ(生化学工業社製)水溶液を、フラスコ1本当たりデ
キストラナーゼが4mgとなるように、無菌濾過して加え
た。
同様の培地で24時間培養したBC−8菌培養液の25mlを接
種して、37℃にてロータリ型振盪培養法にて48時間培養
した。培養終了後、実施例1の場合と同様に、水可溶性
低分子グルカン溶液による処理を行い、培養上清を得
た。得られた培養上清中のα−1,3−グルカナーゼ活性
は、元の培地1ml当たりに換算して、フェノール硫酸法
を用いる活性測定法において775単位/mlであった。培地
中に予めデキストラナーゼを加えておいた場合は、培養
終了後、BC−8菌の菌体以外の残存不溶物は殆ど存在し
なかった。
実施例3 実施例1と同じ液体培地を綿栓をした31容のエルレンマ
イヤーフラスコに500mlずつ分注し、加熱滅菌後、実施
例1に示した培地濃度と同濃度になるように、硫酸マグ
ネシウム、塩化カルシウムを加え、同様の培地で24時間
培養したBC−8菌培養液を、フラスコ1本あたり25ml接
種して、37℃にて、ロータリー型振盪培養法により、48
時間培養した。
この様にして培養した培養液4.51を遠心分離にかけ、上
清(1)とBC−8菌体及びグルカン残留物を含む沈殿画
分に分けた。この沈殿画分に、水可溶性低分子グルカン
溶液(前記調製例を参照)250mlを添加し、沈殿をこの
溶液中に懸濁して、0℃で10分間放置した。これを遠心
分離にかけ、上清(2)と沈殿画分に分けた。この沈殿
画分に対し、再び水可溶性低分子グルカン溶液を250ml
加えて、前述と同様の処理を行い、上清(3)と沈澱画
分に分けた。上記上清(1)、(2)、(3)を合わ
せ、0〜40%(V/V)のエタノール分画を行い、沈殿物
を遠心分離により集め、少量の50mM燐酸緩衝液(pH7.
0)中に懸濁した。この懸濁液を同緩衝液を外液にして
透析し、透析後、遠心分離により、上清(4)と沈殿画
分に分けた。この沈殿画分を水可溶性低分子グルカン溶
液(100mlずつ)により、上記と同様に、二度処理を行
い、上清(5)および(6)を得た。上清(4)、
(5)、(6)を集め、これにデキストラナーゼCG(生
化学工業社より市販)2,000生化学工業社単位を加え、3
7℃で、6時間反応させた。遠心分離を行い、上清
(7)と沈殿画分に分け、沈殿画分に対しては、200ml
ずつの水可溶性低分子グルカン溶液による処理を二度行
い、遠心上清(8)および(9)を得た。上清(7)、
(8)、(9)を合わせ、限外濾過によって濃縮し、濃
縮液を50mM燐酸緩衝液(pH7.0)を外液にして透析し
た。
この透析液を、同緩衝液で平衡化したセファアクリルS
−200カラムに入れ、同緩衝液を用いて溶出した。デキ
ストラナーゼは、セファアクリル樹脂に親和性を持つた
め、この処理によって酵素液に加えたデキストラナーゼ
を取り除くことができた。溶出されてきたグルカナーゼ
画分を集め、50mM燐酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したDEA
E−セファセルカラムに加え、吸着されずに同緩衝液で
溶出されてくるグルカナーゼ画分を集めた。限外濾過に
よってこの画分を濃縮し、50mM酢酸緩衝液(pH4.5)を
外液として透析した。これを、同緩衝液で平衡化したCM
−セファロースCL−6Bカラムに入れ、酢酸緩衝液で充分
カラムを洗浄した後、0〜0.6Mの食塩(50mM酢酸緩衝
液、pH4.5)の直線濃度勾配により溶出した。グルカナ
ーゼ活性を示す画分を集め、SDS−ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動を行ったところ、1本のタンパクバンドの
みが検出された。以上の精製操作によって、BC−8菌の
グルカナーゼは、電気泳動的に均一にまで精製され、フ
ェノール硫酸法を用いる活性測定法において49,400単位
(タンパク質として338μg)の精製グルカナーゼが得
られた。このグルカナーゼ標品の比活性は、フェノール
硫酸法を用いる活性測定法において144,000(単位/mgタ
ンパク)であった。
BC−8金変異株を利用したα−1,3−グルカナーゼの製
造方法 実施例4 1.0%ブドウ糖、1.0%ポリペプトン(大五栄養化学社
製)、0.5%酵母エキスS(大五栄養化学社製)、0.5%
食塩、0.4%燐酸一カリウム、0.4%硫酸アンモニウム、
0.1%グリシン、25PPM塩化第二鉄、7.8PPM硫酸マンガ
ン、8.35PPM塩化亜鉛、10PPM塩化コバルト、6PPM硫酸
銅、5PPMモリブデン酸ナトリウム、5PPMホウ酸ナトリウ
ム、からなるpH7.0の滅菌した培養液3lの入ったミニジ
ャーファーメンターにBC−8菌変異株を植菌した(植菌
量は、前記培養液で予め前培養したもの2%相当量)。
次に、これを37℃で、水酸化ナトリウム溶液を用いて、
pHを6.35以上に調整しながら通気攪拌培養を行った。30
時間の培養で、α−1,3−グルカナーゼの活性は、前記
還元糖増加活性測定法で364.8単位/ml(フェノール硫酸
法を用いる活性測定法で、102,000単位/ml)となり、BC
−8菌変異株は、BC−8菌を不溶性グルカンを炭素源と
して用いて培養した場合に比較して、130倍以上の活性
のα−1,3−グルカナーゼを構成的に生産することが判
明した(第6図参照)。前記培養開始後30時間の培養液
を、ミニジャーファーメンターから取り出し、遠心分離
によって菌体を取り除いて培養上清2470mlを得た。この
全α−1,3−グルカナーゼ活性は、前記還元糖増加活性
測定法で901,000単位であった。
この培養上清を限外濾過器により濃縮し、濃縮酵素液に
0.1モル濃度となるように、塩化アンモニウムを添加し
て、濃アンモニア水で、pHを8.5に調整した。これに50
%(V/V)となるように冷エタノールを加え、エタノー
ル分画を行った。沈殿画分を遠心分離によって集めて、
少量の0.1M塩化アンモニウム−アンモニア緩衝液(pH8.
5)に懸濁溶解した。不溶物を遠心分離によって取り除
いた後、上清を50mM燐酸緩衝液(pH7.0)を外液として
透析した。透析終了後、再び遠心分離を行い、不溶物を
取に除き、上清のα−1,3−グルカナーゼを含む130mlの
溶液を得た。この溶液の全α−1,3−グルカナーゼ活性
は、還元糖増加活性測定法で559,000単位であった。
このエタノール分画後のα−1,3−グルカナーゼ溶液を
用いて、さらに硫酸アンモニウム分画を行った。硫酸ア
ンモニウム80%飽和において、析出する物質を遠心分離
により集め、少量の50mM燐酸緩衝液(pH7.0)に溶解し
た。同じ緩衝液で透析を行い、不溶物を遠心分離によっ
て取り除き、上清のα−1,3−グルカナーゼ溶液を得
た。この全α−1,3−グルカナーゼ活性は、還元糖増加
活性測定法で503,000単位、比活性は526単位/mgタンパ
クであった。以上の精製操作によるα−1,3−グルカナ
ーゼの収率は、56%であった。
〔発明の効果〕
α−1,3−グルカナーゼは、虫歯の原因となる齲蝕原性
連鎖球菌が産生する不溶性グルカンのα−1,3−グルコ
シド結合を特異的に切断する酵素である。本発明による
α−1,3−グルカナーゼの製造方法によれば、このよう
な作用を有するα−1,3−グルカナーゼを産生するバチ
ルス属に属する細菌あるいはその突然変異株、特に、バ
チルス・サーキュランスBC−8菌あるいはその突然変異
株の培養を経て、容易にα−1,3−グルカナーゼを分離
採取することができる。
さらに、本発明に使用されるバチルス属に属する細菌あ
るいはその突然変異株、特に、バチルス・サーキュラン
スBC−8菌あるいはその突然変異株は、他の細菌と比較
して、以下の点において優れている。
炭疽菌(Bacillus anthracis)を除いて、バチルス属に
属する細菌には、病原菌や毒性のある菌は全く見当たら
ない。従って、工業的な各種の酵素生産や食品類〔例え
ば、納豆菌(Bacillus natto)〕の生産によく利用され
ている。それらの経験を生かして、本発明にこれら細菌
を応用できる可能性が高い。また、本発明を工業的に使
用する場合、安全性の点においても何ら遜色がない。
また、バチルス属に属する細菌の中でも、枯草菌(Baci
llus subtilis)は形質転換が可能で、数ある細菌の中
でも、大腸菌に次いで遺伝学的背景がよく研究されてい
る。このように、バチルス属に属する細菌は、これら細
菌に関する知見を利用できるので、今後本発明を遺伝子
工学的に、あるいは遺伝生化学的に発展させる上で有利
である。
以上の二点を勘案すれば、本発明は従来のものに比べ
て、一段と工業的にも安全に使用し得る優れた製造方法
の提供をも可能ならしめるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼ
の各pHにおける活性を示すグラフ; 第2図は、BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼ
の各pHにおける安定性を示すグラフ; 第3図は、BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼ
の各温度における活性を示すグラフ; 第4図は、BC−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼ
の各温度における安定性を示すグラフ; 第5図は、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動でのB
C−8菌が産生するα−1,3−グルカナーゼの分子量の決
定を示すグラフ;および 第6図は、BC−8菌変異株の培養時間と、培養液中に生
産されたα−1,3−グルカナーゼの活性との関係を示す
グラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−1,3−グルカナーゼの製造方法であっ
    て、 (a)バチルス(Bacillus)属に属する細菌あるいはそ
    の突然変異株を、培養培地に接種し、 (b)前記培養培地にて、前記バチルス属に属する細菌
    あるいはその突然変異株を培養し、 (c)遠心分離によって、前記バチルス属に属する細菌
    あるいはその突然変異株の培養物から菌体を分離・除去
    し、そして、 (d)前記培養物に含まれるα−1,3−グカナーゼを採
    取する、工程を含み;および、前記α−1,3−グルカナ
    ーゼが、 (e)α−1,3−グルコシド結合を有する多糖基質をエ
    ンドタイプに加水分解し、 (f)1,3−α−D−グルカンのα−1,3−グルコシド結
    合を特異的に分解し、 (g)pH5.0にて至適pHを示し、 (h)45℃〜50℃の至適温度を有し、および (i)SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法によっ
    て決定された180,000の分子量を有すること、 を特徴とするα−1,3−グルカナーゼの製造方法。
  2. 【請求項2】前記バチルス属に属する細菌が、バチルス
    ・サーキュランス(Bucillus circulans)菌である、特
    許請求の範囲第1項に記載のα−1,3−グルカナーゼの
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記バチルス・サーキュランス菌が、バチ
    ルス・サーキュランスBC−8菌(Bacillus circulans B
    C−8:FERM BP−733)である特許請求の範囲第2項に記
    載のα−1,3−グルカナーゼの製造方法。
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