JP3055041B2 - α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およびその生産菌 - Google Patents
α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およびその生産菌Info
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- JP3055041B2 JP3055041B2 JP25449891A JP25449891A JP3055041B2 JP 3055041 B2 JP3055041 B2 JP 3055041B2 JP 25449891 A JP25449891 A JP 25449891A JP 25449891 A JP25449891 A JP 25449891A JP 3055041 B2 JP3055041 B2 JP 3055041B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はα−マンナンなどのα−
1,2−マンノシド結合を含有する多糖またはオリゴ糖
のα−1,2−マンノシド結合に特異的に作用する新規
な酵素α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およ
びその生産菌に関するものである。
1,2−マンノシド結合を含有する多糖またはオリゴ糖
のα−1,2−マンノシド結合に特異的に作用する新規
な酵素α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およ
びその生産菌に関するものである。
【0002】α−1,2−マンノシダーゼはαマンナン
のα−1,2−マンノシド結合に特異的に作用すること
から、酵母マンナンをはじめ多くのα−マンナンの構造
決定のための生化学試薬として、或いはヒトの糖代謝の
異常により引起こされる遺伝病で尿中にマンノースを含
むオリゴ糖を排泄するマンノシドーシスの診断或いは治
療のため、更には酵母表層を覆っているマンナン類を改
変してその物性を変化させることで種々の酵母を利用す
る生産技術の発展を図るためなど多くの用途が考えられ
る。
のα−1,2−マンノシド結合に特異的に作用すること
から、酵母マンナンをはじめ多くのα−マンナンの構造
決定のための生化学試薬として、或いはヒトの糖代謝の
異常により引起こされる遺伝病で尿中にマンノースを含
むオリゴ糖を排泄するマンノシドーシスの診断或いは治
療のため、更には酵母表層を覆っているマンナン類を改
変してその物性を変化させることで種々の酵母を利用す
る生産技術の発展を図るためなど多くの用途が考えられ
る。
【0003】また、加水分解の逆反応(脱水縮合反応)
を利用してα−1,2−マンノシド結合を含む高マンノ
ース型オリコ糖の合成への利用も考えられる。
を利用してα−1,2−マンノシド結合を含む高マンノ
ース型オリコ糖の合成への利用も考えられる。
【0004】
【従来の技術】微生物から生産されるα−マンナンのα
−1,2−マンノシド結合に作用する酵素α−1,2−
マンノシダーゼとして例えばアスペルギルス属に属する
糸状菌由来のものが知られている(特開昭57−545
88号公報参照)。
−1,2−マンノシド結合に作用する酵素α−1,2−
マンノシダーゼとして例えばアスペルギルス属に属する
糸状菌由来のものが知られている(特開昭57−545
88号公報参照)。
【0005】この従来知られているアスペルギルス属に
属する糸状菌由来の酵素α−1,2−マンノシダーゼは
前記用途に供することが可能で有用であるが、更に酵素
活性が強く、精製も容易である新規なα−1,2−マン
ノシダーゼが求められている。
属する糸状菌由来の酵素α−1,2−マンノシダーゼは
前記用途に供することが可能で有用であるが、更に酵素
活性が強く、精製も容易である新規なα−1,2−マン
ノシダーゼが求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来知られている公知のα−1,2マンノ
シダーゼは酵素活性が弱く、培養および精製が容易でな
い、という点である。
する課題は、従来知られている公知のα−1,2マンノ
シダーゼは酵素活性が弱く、培養および精製が容易でな
い、という点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するためになされたもので、α−マンナンなどのα−
1,2−マンノシド結合を含有する多糖またはオリゴ糖
のα−1,2−マンノシド結合に特異的に作用する新規
な酵素α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およ
びその生産菌を提供するものである。以下に本発明を詳
しく説明する。
決するためになされたもので、α−マンナンなどのα−
1,2−マンノシド結合を含有する多糖またはオリゴ糖
のα−1,2−マンノシド結合に特異的に作用する新規
な酵素α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およ
びその生産菌を提供するものである。以下に本発明を詳
しく説明する。
【0008】本発明である酵素α−1,2マンノシダー
ゼの生産に用いる微生物は、本酵素の生産能を有するバ
チルス属細菌であればいずれの菌株でもよいが、殊に、
本発明の実施例に用いたバチルス(Bacillus)
sp.M−90菌株は本発明者らが酵母マンナン資化性
菌(酵母マンナンを主炭素源とする培地に生育可能で、
培地中の酵母マンナンを分解する菌)の検索によって宮
城県下の土壌から分離した新菌株であり、その菌学的性
質は次の通りである。
ゼの生産に用いる微生物は、本酵素の生産能を有するバ
チルス属細菌であればいずれの菌株でもよいが、殊に、
本発明の実施例に用いたバチルス(Bacillus)
sp.M−90菌株は本発明者らが酵母マンナン資化性
菌(酵母マンナンを主炭素源とする培地に生育可能で、
培地中の酵母マンナンを分解する菌)の検索によって宮
城県下の土壌から分離した新菌株であり、その菌学的性
質は次の通りである。
【0009】(イ)形態学的性質 グラム染色性 : 陽性 細胞の形状(大きさ) : 桿菌(長径0.5〜0.
7μm×短径0.2〜0.3μm) 運動性の有無 : 有り(周鞭毛) 胞子形成 : 陽性(芽胞染色および電子顕微鏡に
て確認された)
7μm×短径0.2〜0.3μm) 運動性の有無 : 有り(周鞭毛) 胞子形成 : 陽性(芽胞染色および電子顕微鏡に
て確認された)
【0010】(ロ)各培地における生育 肉汁寒天平板培養(栄養寒天培地) [24時間後]淡黄色、透明できわめて小さい。 [数日後]淡黄色、透明で、円形、表面は滑らかで薄い
凸状態で培地の表面にだけ生育していた。
凸状態で培地の表面にだけ生育していた。
【0011】(ハ)生理学的特性 カタラーゼ生産能力 : 陽性 オキシターゼ生産能力 : 陰性 酸素に対する態度 : 好気的
【0012】(ニ)生育温度 好適生育温度は30℃前後であり、温度が下がって25
℃になると生育が遅くなり、温度が上がって37℃にな
ると生育が困難となった。
℃になると生育が遅くなり、温度が上がって37℃にな
ると生育が困難となった。
【0013】このような菌学的性質を有するM−90株
の分類学上の位置を、バージェイズ・マニュアル・オブ
・システマテック・バクテリオロジー(第1版、第2巻
(1986年))を参照して検討すると、本菌は運動性
を有する好気性グラム陽性桿菌で芽胞を形成してα−
1,2−マンノシダーゼ生産能を有していることから、
バチルス属の新菌株と判定された。
の分類学上の位置を、バージェイズ・マニュアル・オブ
・システマテック・バクテリオロジー(第1版、第2巻
(1986年))を参照して検討すると、本菌は運動性
を有する好気性グラム陽性桿菌で芽胞を形成してα−
1,2−マンノシダーゼ生産能を有していることから、
バチルス属の新菌株と判定された。
【0014】尚、このM−90株は工業技術院微生物工
業技術研究所に微生物受託番号、微工研菌寄第1243
9号(FERM P−12439)として寄託されてい
る。
業技術研究所に微生物受託番号、微工研菌寄第1243
9号(FERM P−12439)として寄託されてい
る。
【0015】本発明の新規なα−1,2−マンノシダー
ゼは、該酵素を生産するバチルス属の細菌を適当な培地
に接種して培養し、培養後の培養物(液体培養の時は培
養液)から菌体を分離除去し(遠心分離、凝集分離、濾
過など)、次いで一般的な酵素の分離精製法(例、「入
門酵素化学」、昭和48年7月1日、(株)南江堂発行
参照)を適用することによって必要とされる精製度の
酵素標品として採取される。
ゼは、該酵素を生産するバチルス属の細菌を適当な培地
に接種して培養し、培養後の培養物(液体培養の時は培
養液)から菌体を分離除去し(遠心分離、凝集分離、濾
過など)、次いで一般的な酵素の分離精製法(例、「入
門酵素化学」、昭和48年7月1日、(株)南江堂発行
参照)を適用することによって必要とされる精製度の
酵素標品として採取される。
【0016】前記バチルス属細菌の培養は、該菌が資化
可能な炭素源(酵母マンナンなど)、窒素源(酵母エキ
ス、ペプトン、肉エキス、コーンスティープリカー、大
豆粕などの有機窒素源;硫安、尿素、硝酸アンモニウム
などの無機窒素源)、無機塩(鉄、マグネシウム、カル
シウム、カリウムなどの硫酸塩、リン酸塩、塩酸塩な
ど)などを含む培地中で好気的な培養法(振盪培養、攪
拌培養、通気培養など)によって生育に適した温度で8
時間〜数日間培養することによって培地中に酵素を生産
させることができる。培養に際し、培地に酵母エキスを
添加すると生育が盛んになり、培地単位体積あたりの酵
素活性を上昇させることができる。
可能な炭素源(酵母マンナンなど)、窒素源(酵母エキ
ス、ペプトン、肉エキス、コーンスティープリカー、大
豆粕などの有機窒素源;硫安、尿素、硝酸アンモニウム
などの無機窒素源)、無機塩(鉄、マグネシウム、カル
シウム、カリウムなどの硫酸塩、リン酸塩、塩酸塩な
ど)などを含む培地中で好気的な培養法(振盪培養、攪
拌培養、通気培養など)によって生育に適した温度で8
時間〜数日間培養することによって培地中に酵素を生産
させることができる。培養に際し、培地に酵母エキスを
添加すると生育が盛んになり、培地単位体積あたりの酵
素活性を上昇させることができる。
【0017】菌体を分離除去した液体培養後の培養液か
ら、例えば硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム等による
塩析;エタノール、アセトン、イソプロパノール、テト
ラヒドロフラン等の有機溶媒による沈澱法;ヒドロキシ
アパタイト(水酸化リン酸カルシウム)等による吸着ク
ロマトグラフ法;ジエチルアミノエチル(DEAE)
基、トリエチルアミノエチル基等の交換基を有する陰イ
オン交換体等によるイオン交換クロマトグラフ法;アフ
ィニティークロマトグラフ法;ゲル濾過クロマトグラフ
法;分子ふるい膜等による限外濾過法;電気泳動法など
公知の酵素精製法によって目的とする精製度の酵素標品
を得ることができる。
ら、例えば硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム等による
塩析;エタノール、アセトン、イソプロパノール、テト
ラヒドロフラン等の有機溶媒による沈澱法;ヒドロキシ
アパタイト(水酸化リン酸カルシウム)等による吸着ク
ロマトグラフ法;ジエチルアミノエチル(DEAE)
基、トリエチルアミノエチル基等の交換基を有する陰イ
オン交換体等によるイオン交換クロマトグラフ法;アフ
ィニティークロマトグラフ法;ゲル濾過クロマトグラフ
法;分子ふるい膜等による限外濾過法;電気泳動法など
公知の酵素精製法によって目的とする精製度の酵素標品
を得ることができる。
【0018】例えば、バチルスsp.M−90菌株を酵
母マンナンを主要な炭素源とし、酵母エキスを添加した
培地中、好気的条件下で培養した培養液から菌体を分離
除去し、次いでDEAE−トヨパール650S(商品
名;東ソー(株)製)によるイオン交換クロマトグラフ
ィーおよびトヨパールHW−55F(商品名;東ソー
(株)製)によるゲル濾過クロマトグラフィーの各段階
を経て精製し、電気泳動的にほぼ均一な精製酵素標品を
高収率(培養液中の酵素活性の47%を回収)に得るこ
とができる。
母マンナンを主要な炭素源とし、酵母エキスを添加した
培地中、好気的条件下で培養した培養液から菌体を分離
除去し、次いでDEAE−トヨパール650S(商品
名;東ソー(株)製)によるイオン交換クロマトグラフ
ィーおよびトヨパールHW−55F(商品名;東ソー
(株)製)によるゲル濾過クロマトグラフィーの各段階
を経て精製し、電気泳動的にほぼ均一な精製酵素標品を
高収率(培養液中の酵素活性の47%を回収)に得るこ
とができる。
【0019】精製の各段階の粗酵素および精製酵素のα
−マンノシダーゼ活性の測定は、酵母マンナンを基質と
して反応を行い、遊離するマンノース測定することによ
って行なった。すなわち、酵母マンナン(終濃度0.1
%)と酵素液を含む反応液(0.4Mリン酸緩衝液、p
H7.0)中、37℃で10分間、反応を行い、反応後
マンノースを標準として還元糖をネルソン・ソモジ(N
elson−Somogi)法によって測定したBio
chim.Biophys.Acta,658,45−
53,(1981)参照)。
−マンノシダーゼ活性の測定は、酵母マンナンを基質と
して反応を行い、遊離するマンノース測定することによ
って行なった。すなわち、酵母マンナン(終濃度0.1
%)と酵素液を含む反応液(0.4Mリン酸緩衝液、p
H7.0)中、37℃で10分間、反応を行い、反応後
マンノースを標準として還元糖をネルソン・ソモジ(N
elson−Somogi)法によって測定したBio
chim.Biophys.Acta,658,45−
53,(1981)参照)。
【0020】酵素活性の単位は、上記反応において1秒
間に1モルのマンノースを遊離する酵素量を1カタール
(katal;以下「kat」と略す)とした。
間に1モルのマンノースを遊離する酵素量を1カタール
(katal;以下「kat」と略す)とした。
【0021】次に本発明の新規な酵素α−1,2−マン
ノシダーゼの理化学的性質を示す。測定は実施例で得ら
れた精製酵素を用いて行なった。
ノシダーゼの理化学的性質を示す。測定は実施例で得ら
れた精製酵素を用いて行なった。
【0022】(1)作用 (a)α−1,2−マンノシド結合を含むα−マンナン
(例えばパン酵母マンナン、清酒酵母マンナン)または
オリゴ糖(例えば前記酵母マンナンの側鎖のオリゴ糖)
を基質とした場合、該糖類の非還元末端位のα−1,2
−マンノシド結合を特異的に加水分解してマンノースを
遊離する。
(例えばパン酵母マンナン、清酒酵母マンナン)または
オリゴ糖(例えば前記酵母マンナンの側鎖のオリゴ糖)
を基質とした場合、該糖類の非還元末端位のα−1,2
−マンノシド結合を特異的に加水分解してマンノースを
遊離する。
【0023】(b)マンノースを基質とした場合、マン
ノースの脱水縮合によってα−1,2−マンノシド結合
を含むオリゴ糖を生成する。例えば、過剰量(10%)
のマンノースを基質として37℃で24時間反応させる
とα−1,2−マンノビオースの生成が確認された。
ノースの脱水縮合によってα−1,2−マンノシド結合
を含むオリゴ糖を生成する。例えば、過剰量(10%)
のマンノースを基質として37℃で24時間反応させる
とα−1,2−マンノビオースの生成が確認された。
【0024】(2)基質特異性 (a)α−マンナンに対しては、α−1,2−マンノシ
ド結合からなる側鎖を非還元末端から加水分解するが、
非還元末端部位がα−1,3−マンノシド結合である側
鎖またはα−1,6−マンノシド結合からなる主鎖を加
水分解しない。すなわち、最長側鎖としてManα1→
3Manα1→2Manα1→2Manを有するパン酵
母の野生株に由来するマンナンと、そのような側鎖のな
い変異株(X2180−1B4)由来のマンナンを本酵
素で分解し、その加水分解物を1 H−NMRで分析し
たところ、前者を基質とした場合には上記最長側鎖は分
解されなかったが、後者を基質とした場合は側鎖が分解
され、α−1,6−マンノシド結合からなる主鎖だけが
残った。なお、パン酵母(野生株)由来のマンナンを基
質として測定したミハエリス定数Kmは0.02%で、
最大速度Vmaxは15μmol/min・mgであっ
た。
ド結合からなる側鎖を非還元末端から加水分解するが、
非還元末端部位がα−1,3−マンノシド結合である側
鎖またはα−1,6−マンノシド結合からなる主鎖を加
水分解しない。すなわち、最長側鎖としてManα1→
3Manα1→2Manα1→2Manを有するパン酵
母の野生株に由来するマンナンと、そのような側鎖のな
い変異株(X2180−1B4)由来のマンナンを本酵
素で分解し、その加水分解物を1 H−NMRで分析し
たところ、前者を基質とした場合には上記最長側鎖は分
解されなかったが、後者を基質とした場合は側鎖が分解
され、α−1,6−マンノシド結合からなる主鎖だけが
残った。なお、パン酵母(野生株)由来のマンナンを基
質として測定したミハエリス定数Kmは0.02%で、
最大速度Vmaxは15μmol/min・mgであっ
た。
【0025】(b)α−1,2−マンノビオースを加水
分解するが、α−1,3−マンノビオースまたはα−
1,6−マンノビオースには実質的に作用しない。即
ち、図1に示すα−1,2−マンノビオース(A)、α
−1,3−マンノビオース(B)、α−1,6−マンノ
ビオース(C)の各基質に本酵素を作用させ、酵素反応
による加水分解物を高速液体クロマトグラフィー(HP
LC)によるゲル濾過によって測定した。その測定結果
からα−1,2−マンノビオースのみを分解することが
判る。
分解するが、α−1,3−マンノビオースまたはα−
1,6−マンノビオースには実質的に作用しない。即
ち、図1に示すα−1,2−マンノビオース(A)、α
−1,3−マンノビオース(B)、α−1,6−マンノ
ビオース(C)の各基質に本酵素を作用させ、酵素反応
による加水分解物を高速液体クロマトグラフィー(HP
LC)によるゲル濾過によって測定した。その測定結果
からα−1,2−マンノビオースのみを分解することが
判る。
【0026】(c)α−1,2−マンノシド結合のみか
らなるマンノースオリゴ糖を加水分解するが、非還元末
端部位がα−1,3−マンノシド結合であるマンノース
オリゴ糖には実質的に作用しない。
らなるマンノースオリゴ糖を加水分解するが、非還元末
端部位がα−1,3−マンノシド結合であるマンノース
オリゴ糖には実質的に作用しない。
【0027】すなわち、図2に示すパン酵母マンナンの
側鎖オリゴ糖混合物〔Manα1→3Manα1→2M
anα1→2Man(D)、Manα1→2Manα1
→2Man(E)、Manα1→2Man(F)の混合
物〕に本酵素を作用させて得た加水分解物のHPLCパ
ターンから、EおよびFのみ分解され、Dは分解されな
いことが判る。
側鎖オリゴ糖混合物〔Manα1→3Manα1→2M
anα1→2Man(D)、Manα1→2Manα1
→2Man(E)、Manα1→2Man(F)の混合
物〕に本酵素を作用させて得た加水分解物のHPLCパ
ターンから、EおよびFのみ分解され、Dは分解されな
いことが判る。
【0028】また、本酵素のマンノテトラオース〔Ma
nα1→3Manα1→2Manα1→2Man
(G)、Manα1→2Manα1→2Manα1→2
Man(H)〕に対する作用を比較したところ、Hを加
水分解してマンノースを遊離するが、Gは分解しなかっ
た。
nα1→3Manα1→2Manα1→2Man
(G)、Manα1→2Manα1→2Manα1→2
Man(H)〕に対する作用を比較したところ、Hを加
水分解してマンノースを遊離するが、Gは分解しなかっ
た。
【0029】(d)p−ニトロフェニル−α−D−マン
ノシドには実質的に作用しない。
ノシドには実質的に作用しない。
【0030】(e)β−マンノシド結合には作用しな
い。
い。
【0031】(f)可溶性澱粉を加水分解しない。
【0032】(i)以上の結果から、本酵素は、非還元
末端部位のα−1,2−マンノシド結合を特異的に認識
して作用し、非還元末端からα−1,2−マンノシド結
合をexo型に加水分解すること、およびα−1,3−
マンノシド結合、α−1,6−マンノシド結合、β−マ
ンノシド結合、グルコシド結合にはいずれも作用しない
ことが判る。
末端部位のα−1,2−マンノシド結合を特異的に認識
して作用し、非還元末端からα−1,2−マンノシド結
合をexo型に加水分解すること、およびα−1,3−
マンノシド結合、α−1,6−マンノシド結合、β−マ
ンノシド結合、グルコシド結合にはいずれも作用しない
ことが判る。
【0033】(3)至適pH 本酵素についてブリトン・ロビンソン(Britton
−Robinson)の広域緩衝液を用いて37℃、1
0分間の酵素反応を行い至適pHを調べたところ、図3
に示すようにほぼpH5.5〜7.0、特にpH6.0
付近であった。
−Robinson)の広域緩衝液を用いて37℃、1
0分間の酵素反応を行い至適pHを調べたところ、図3
に示すようにほぼpH5.5〜7.0、特にpH6.0
付近であった。
【0034】(4)安定pH範囲 本酵素についてブリトン・ロビンソン(Britton
−Robinson)の広域緩衝液を用いて終濃度20
mMで、4℃、24時間の処理を行なった後、37℃、
10分間の酵素反応によって残存活性(相対活性)を調
べたところ、安定pH範囲は図4に示すようにpH5.
0〜8.0であった。
−Robinson)の広域緩衝液を用いて終濃度20
mMで、4℃、24時間の処理を行なった後、37℃、
10分間の酵素反応によって残存活性(相対活性)を調
べたところ、安定pH範囲は図4に示すようにpH5.
0〜8.0であった。
【0035】(5)至適温度 本酵素について20〜60℃の各温度でリン酸緩衝液
(pH7.0)中、10分間反応させて至適温度を調べ
たところ、図5に示すように40〜50℃、特に45℃
付近であった。
(pH7.0)中、10分間反応させて至適温度を調べ
たところ、図5に示すように40〜50℃、特に45℃
付近であった。
【0036】(6)安定温度範囲 本酵素について80mMリン酸緩衝液(pH7.0)
中、0〜50℃の範囲で10分間処理した後、37℃、
10分間の酵素反応によって残存活性(相対活性)を調
べたところ図6に示すように40℃で安定であった。
中、0〜50℃の範囲で10分間処理した後、37℃、
10分間の酵素反応によって残存活性(相対活性)を調
べたところ図6に示すように40℃で安定であった。
【0037】(7)阻害および活性化 本酵素について無機イオンおよび阻害剤による影響を、
これらを反応系に添加して37℃、10分間の酵素反応
によって調べた。表1に示すようにエチレンジアミン四
酢酸(EDTA)によって活性が100%、Hg2+に
よって活性が90%阻害され、Ca2+によって僅かに
(10%)活性化される。
これらを反応系に添加して37℃、10分間の酵素反応
によって調べた。表1に示すようにエチレンジアミン四
酢酸(EDTA)によって活性が100%、Hg2+に
よって活性が90%阻害され、Ca2+によって僅かに
(10%)活性化される。
【0038】
【表1】
【0039】(8)分子量 本酵素についてSDS−PAGE(ラウリル硫酸ナトリ
ウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動)法によって分
子量を調べたところ、図7に示すとおり約190,00
0ダルトンであり、ゲル濾過法(図8)によって分子量
を調べたところ、約380,000ダルトンであった。
なお、SDS−PAGEは常法通り、スラブゲルで5%
T(アクリルアミドと架橋剤の総濃度%(W/V))で
行なった。ゲル濾過はShodex WS−803F
(昭和電工(株)製)カラムを用いてHPLC法で行な
った。
ウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動)法によって分
子量を調べたところ、図7に示すとおり約190,00
0ダルトンであり、ゲル濾過法(図8)によって分子量
を調べたところ、約380,000ダルトンであった。
なお、SDS−PAGEは常法通り、スラブゲルで5%
T(アクリルアミドと架橋剤の総濃度%(W/V))で
行なった。ゲル濾過はShodex WS−803F
(昭和電工(株)製)カラムを用いてHPLC法で行な
った。
【0040】なお、図7および図8から明らかなように
実施例で得られた本酵素は、SDS−PAGEで単一の
バンドを示し、ゲル濾過で単一のピークを示したことか
ら単一の酵素蛋白として精製されたことが判る。
実施例で得られた本酵素は、SDS−PAGEで単一の
バンドを示し、ゲル濾過で単一のピークを示したことか
ら単一の酵素蛋白として精製されたことが判る。
【0041】(9)等電点 本酵素について等電点(pI)を等電点電気泳動法によ
って求めたところpIは3.6であった。pIの測定
は、水平型泳動装置(BIO−RAD社製)を使用し、
0.04mmポリアクリルアミドゲルで、6w定電力で
泳動させ、pIマーカーと比較することによって行なっ
た。
って求めたところpIは3.6であった。pIの測定
は、水平型泳動装置(BIO−RAD社製)を使用し、
0.04mmポリアクリルアミドゲルで、6w定電力で
泳動させ、pIマーカーと比較することによって行なっ
た。
【0042】(10)アミノ酸分析 本酵素をSDS−PAGEによって精製した後、PVD
F膜に転写し、気相シークエンサでN−末端のアミノ酸
配列を以下の(1)または(2)に示す通り決定した。
尚、式中、Xaaはアミン酸の種類が不明であることを
示す。
F膜に転写し、気相シークエンサでN−末端のアミノ酸
配列を以下の(1)または(2)に示す通り決定した。
尚、式中、Xaaはアミン酸の種類が不明であることを
示す。
【0043】(1) Gly Ala Gly Val
Ala Phe Tyr XaaXaa Phe (2) Gly Ala Gly Val Ala P
he Tyr XaaXaa Ile
Ala Phe Tyr XaaXaa Phe (2) Gly Ala Gly Val Ala P
he Tyr XaaXaa Ile
【0044】(11)保存安定性 本酵素は、水溶液の状態で4℃において少なくとも3カ
月、凍結乾燥の状態で−20℃において1年以上安定で
あった。
月、凍結乾燥の状態で−20℃において1年以上安定で
あった。
【0045】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、この実施例は本発明の一例を示すものであり、こ
れに限定されるものではない。
るが、この実施例は本発明の一例を示すものであり、こ
れに限定されるものではない。
【0046】パン酵母マンナン2g、硫酸アンモニウム
[(NH4)2 SO4]500mg、硫酸第二鉄[Fe2
SO4] 20mg、硫酸マグネシウム[MgSO4
・7H2O] 400mg、塩化カルシウム[Cacl2
・2H2O] 60mg、酵母エキス 1g、第二リ
ン酸カリウム[K2 HPO4] 7.54g、第一リン
酸カリウム[KH2 PO4] 2.32gに水を加えて
1Lとした液体培地(pH7.0)800mlにバチル
スsp.M−90菌株(一昼夜培養したもの)を植菌
し、40時間好気的に培養して得られた培養液を遠心分
離して菌体を除き、上澄液を0.01Mリン酸緩衝液
(pH7.0)に対して12時間透析して粗酵素液を得
た。
[(NH4)2 SO4]500mg、硫酸第二鉄[Fe2
SO4] 20mg、硫酸マグネシウム[MgSO4
・7H2O] 400mg、塩化カルシウム[Cacl2
・2H2O] 60mg、酵母エキス 1g、第二リ
ン酸カリウム[K2 HPO4] 7.54g、第一リン
酸カリウム[KH2 PO4] 2.32gに水を加えて
1Lとした液体培地(pH7.0)800mlにバチル
スsp.M−90菌株(一昼夜培養したもの)を植菌
し、40時間好気的に培養して得られた培養液を遠心分
離して菌体を除き、上澄液を0.01Mリン酸緩衝液
(pH7.0)に対して12時間透析して粗酵素液を得
た。
【0047】透析後の粗酵素液を0.01Mリン酸緩衝
液(pH7.0)で平衡化させたDEAE−トヨパール
650S(商品名;東ソー(株)製)カラムに吸着さ
せ、0〜0.7MのNaClを含む0.01Mリン酸緩
衝液(pH7.0)の濃度勾配法により酵素を溶出させ
た(ステップ1)。
液(pH7.0)で平衡化させたDEAE−トヨパール
650S(商品名;東ソー(株)製)カラムに吸着さ
せ、0〜0.7MのNaClを含む0.01Mリン酸緩
衝液(pH7.0)の濃度勾配法により酵素を溶出させ
た(ステップ1)。
【0048】溶出させた活性画分を集めて、0.01M
リン酸緩衝液(pH7.0)に対して透析を行なった
後、0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化さ
せたDEAE−トヨパール650Sカラムに吸着させ、
0.15MのNaClを含む0.01Mリン酸緩衝液
(pH7.0)、150mlでカラムを洗浄し、0.1
5〜0.5MのNaClを含む0.01Mリン酸緩衝液
(pH7.0)の濃度勾配法により酵素を溶出させた
(ステップ2)。
リン酸緩衝液(pH7.0)に対して透析を行なった
後、0.01Mリン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化さ
せたDEAE−トヨパール650Sカラムに吸着させ、
0.15MのNaClを含む0.01Mリン酸緩衝液
(pH7.0)、150mlでカラムを洗浄し、0.1
5〜0.5MのNaClを含む0.01Mリン酸緩衝液
(pH7.0)の濃度勾配法により酵素を溶出させた
(ステップ2)。
【0049】溶出させた活性画分を集めて、コロジオン
バックで濃縮した後、0.01Mリン酸緩衝液(pH
7.0)で平衡化させたトヨパールHW−55F(商品
名;東ソー(株)製)カラムに負荷し、0.01Mリン
酸緩衝液(pH7.0)で酵素を溶出させる(ステップ
3)。
バックで濃縮した後、0.01Mリン酸緩衝液(pH
7.0)で平衡化させたトヨパールHW−55F(商品
名;東ソー(株)製)カラムに負荷し、0.01Mリン
酸緩衝液(pH7.0)で酵素を溶出させる(ステップ
3)。
【0050】溶出させた活性画分を集めて、0.01M
リン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化させたハイドロオ
キシアパタイトカラムに吸着させ、0.01〜0.3M
のリン酸緩衝液(pH7.0)濃度での濃度勾配法によ
り酵素を溶出させて精製酵素を得た(ステップ4)。こ
の酵素標品はゲル濾過的およびSDS−PAGE的に均
一な酵素蛋白である。
リン酸緩衝液(pH7.0)で平衡化させたハイドロオ
キシアパタイトカラムに吸着させ、0.01〜0.3M
のリン酸緩衝液(pH7.0)濃度での濃度勾配法によ
り酵素を溶出させて精製酵素を得た(ステップ4)。こ
の酵素標品はゲル濾過的およびSDS−PAGE的に均
一な酵素蛋白である。
【0051】得られた精製酵素についての各精製ステッ
プ毎の酵素活性、蛋白量、収率などを表2に示す。
プ毎の酵素活性、蛋白量、収率などを表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2によれば、ステップ3とステップ4と
における比活性に変化がなく、このことから、精製はス
テップ3の段階でほぼ終了していることが判る。また、
ステップ4で酵素が濃縮されたことが判る。
における比活性に変化がなく、このことから、精製はス
テップ3の段階でほぼ終了していることが判る。また、
ステップ4で酵素が濃縮されたことが判る。
【0054】
【発明の効果】本発明によると、従来知られているアス
ペルギルス属由来の公知の酵素に比べて酵素活性が数十
倍高く、酵母マンナンに対する親和性が高く、保存安定
性の優れた新規なα−1,2−マンノシダーゼを提供す
ることができる。
ペルギルス属由来の公知の酵素に比べて酵素活性が数十
倍高く、酵母マンナンに対する親和性が高く、保存安定
性の優れた新規なα−1,2−マンノシダーゼを提供す
ることができる。
【0055】また、本酵素はバチルス属の細菌を液体培
養することによって培地中に生産できるので、アスペル
ギルス属の糸状菌を固体培養または液体培養して製造さ
れる公知の酵素より培養および精製が容易である。
養することによって培地中に生産できるので、アスペル
ギルス属の糸状菌を固体培養または液体培養して製造さ
れる公知の酵素より培養および精製が容易である。
【0056】更に、本酵素は、α−1,2−マンノシド
結合を含有する多糖またはオリゴ糖を加水分解する目的
だけでなく、本酵素の逆合成反応を利用する高マンノー
ス型オリゴ糖の調製についてもその活用が期待される。
結合を含有する多糖またはオリゴ糖を加水分解する目的
だけでなく、本酵素の逆合成反応を利用する高マンノー
ス型オリゴ糖の調製についてもその活用が期待される。
【図1】本発明である酵素のα−1,2−マンノシド結
合を有するマンノビオース(A)、α−1,3−マンノ
シド結合を有するマンノビオース(B)、α−1,6−
マンノシド結合を有するα−マンノビオース(C)につ
いての経時的な分解能力を示す高速液体クロマトグラフ
ィによる測定曲線図である。
合を有するマンノビオース(A)、α−1,3−マンノ
シド結合を有するマンノビオース(B)、α−1,6−
マンノシド結合を有するα−マンノビオース(C)につ
いての経時的な分解能力を示す高速液体クロマトグラフ
ィによる測定曲線図である。
【図2】本発明である酵素のパン酵母マンナンの側鎖オ
リゴ糖混合物について経時的な分解能力を示す高速液体
クロマトグラフィによる測定曲線図である。
リゴ糖混合物について経時的な分解能力を示す高速液体
クロマトグラフィによる測定曲線図である。
【図3】本発明である酵素の至適pHを示すpH−反応
活性曲線である。
活性曲線である。
【図4】本発明である酵素の安定pH範囲を示すpH−
残存活性曲線である。
残存活性曲線である。
【図5】本発明である酵素の至適温度を示す温度−反応
活性曲線である。
活性曲線である。
【図6】本発明である酵素の安定温度を示す温度−残存
活性曲線である。
活性曲線である。
【図7】本発明である酵素のラウリル硫酸ナトリウム
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)
における展開写真の写生図である。
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)
における展開写真の写生図である。
【図8】本発明である酵素のショーデックスWS−80
3Fゲル濾過図である。
3Fゲル濾過図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:07) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 9/00 - 9/99 C12N 1/00 - 1/38 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)
Claims (3)
- 【請求項1】 下記の理化学的性質を有する新規酵素α
−1,2−マンノシダーゼ; 作用 (a)α−1,2−マンノシド結合を含むα−マンナン
またはオリゴ糖を基質とした場合、該糖類の非還元末端
位のα−1,2−マンノシド結合を特異的に加水分解し
てマンノースを遊離する。 (b)マンノースを基質とした場合、マンノースの脱水
縮合によってα−1,2−マンノシド結合を含むオリゴ
糖を生成する。 基質特異性 (a)α−マンナンに対しては、α−1,2−マンノシ
ド結合からなる側鎖を非還元末端から加水分解するが、
非還元末端部位がα−1,3−マンノシド結合である側
鎖またはα−1,6−マンノシド結合からなる主鎖を加
水分解しない。 (b)α−1,2−マンノビオースを加水分解するが、
α−1,3−マンノビオースまたはα−1,6−マンノ
ビオースには実質的に作用しない。 (c)α−1,2−マンノシド結合のみからなるマンノ
ースオリゴ糖を加水分解するが、非還元末端部位がα−
1,3−マンノシド結合であるマンノースオリゴ糖には
実質的に作用しない。 (d)p−ニトロフェニル−α−D−マンノシドには実
質的に作用しない。 (e)β−マンノシド結合には作用しない。 (f)可溶性澱粉を加水分解しない。 至適pH 5.5〜7.0 - 【請求項2】 バチルス属に属し、α−1,2−マンノ
シダーゼ生産能を有する細菌を培養し、その培養物から
α−1,2−マンノシダーゼを採取することを特徴とす
るα−1,2−マンノシダーゼの製造方法。 - 【請求項3】 α−1,2−マンノシダーゼ生産能を有
するバチルスsp.M−90菌株
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25449891A JP3055041B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およびその生産菌 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25449891A JP3055041B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およびその生産菌 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564586A JPH0564586A (ja) | 1993-03-19 |
JP3055041B2 true JP3055041B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=17265892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25449891A Expired - Fee Related JP3055041B2 (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およびその生産菌 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3055041B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5591862A (en) * | 1993-06-11 | 1997-01-07 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Tetrazole derivatives, their production and use |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP25449891A patent/JP3055041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0564586A (ja) | 1993-03-19 |
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