JPS59162891A - 新規なsf−2259物質およびその製造法 - Google Patents
新規なsf−2259物質およびその製造法Info
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- JPS59162891A JPS59162891A JP58036637A JP3663783A JPS59162891A JP S59162891 A JPS59162891 A JP S59162891A JP 58036637 A JP58036637 A JP 58036637A JP 3663783 A JP3663783 A JP 3663783A JP S59162891 A JPS59162891 A JP S59162891A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な5F−2259物質およびその製造法ニ
関し、詳しくはストレプトコッカス・ミュータンス(以
下、ミュータンス菌と略称する。)の生産するグルコシ
ルトランスフェラーゼによるデキストラン多糖の合成を
阻害し、虫歯の予防あるいは治療に有用である新規な5
F−2259物質およびその製造法に関する。
関し、詳しくはストレプトコッカス・ミュータンス(以
下、ミュータンス菌と略称する。)の生産するグルコシ
ルトランスフェラーゼによるデキストラン多糖の合成を
阻害し、虫歯の予防あるいは治療に有用である新規な5
F−2259物質およびその製造法に関する。
虫歯は口腔内細菌の1種であるミュータンス菌の感染に
よって成立することが定説となっている。
よって成立することが定説となっている。
その成因の1つとして、ミュータンス菌がシュークロー
、スから、グルコシルトランスフェラーゼの作用によシ
、デキストラン多糖を合成し、それが菌体と共に歯に粘
着して歯垢(デンタル・プラーク)を形成することが挙
げられる。さらに歯垢の中のミュータンス菌は口腔内の
糖を代翻して乳酪を産生し、それによシ歯のエナメル質
が脱灰されて、初期の虫歯が成立すると考えられている
。
、スから、グルコシルトランスフェラーゼの作用によシ
、デキストラン多糖を合成し、それが菌体と共に歯に粘
着して歯垢(デンタル・プラーク)を形成することが挙
げられる。さらに歯垢の中のミュータンス菌は口腔内の
糖を代翻して乳酪を産生し、それによシ歯のエナメル質
が脱灰されて、初期の虫歯が成立すると考えられている
。
そこで本発明者らは、ミュータンス菌のグルコシルトラ
ンスフェラーゼの活性を阻害し、デキストラン多糖の合
成を抑制、できれば、歯垢の形成を抑え、それKより虫
歯を予防し、あるいは治療することが可能になる゛と考
えた。このような観点から、鋭意検索した結果、ミクロ
モノスポラ属に属する放線菌5F−2259株が極めて
強いグルコシルトラ〉ス7エラーゼ阻害活性を有する新
規な5F−2259物質を産生ずることを見出し、本発
明を完成した。
ンスフェラーゼの活性を阻害し、デキストラン多糖の合
成を抑制、できれば、歯垢の形成を抑え、それKより虫
歯を予防し、あるいは治療することが可能になる゛と考
えた。このような観点から、鋭意検索した結果、ミクロ
モノスポラ属に属する放線菌5F−2259株が極めて
強いグルコシルトラ〉ス7エラーゼ阻害活性を有する新
規な5F−2259物質を産生ずることを見出し、本発
明を完成した。
本発明の5IF−2259物質は下記の理化学的性質を
有している。
有している。
■作用二本物質はミュータンス菌の生産するグルコシル
トランスフェラーゼによるデキストラン多糖の合成を阻
害する。すなわち、グルコシルトランスフェラーゼ含有
液0.25m1. α04%デキストランT−10含有
10%シュークロース溶液1m、α1Mす・ン酸緩衝液
(pa7. o) 4.15−および被試荻液limを
混合し、57℃で60分間インキュベートする。酵素作
用によシ生じたデキストラン多糖を濁度としてOD55
0mm で測定する。被検液にSF−2259物質が
含まれている場合は、デキストラン多糖の合成が阻害さ
れ、被検液に阻害物質が含まれていない場合に比較し、
濁度が減少する。このことから5F−2259物質はミ
ュータンス菌の生産するグルコシルトランスフェラーゼ
によるデキストラン多糖の合成を阻害する作用を有する
ことが認められる。
トランスフェラーゼによるデキストラン多糖の合成を阻
害する。すなわち、グルコシルトランスフェラーゼ含有
液0.25m1. α04%デキストランT−10含有
10%シュークロース溶液1m、α1Mす・ン酸緩衝液
(pa7. o) 4.15−および被試荻液limを
混合し、57℃で60分間インキュベートする。酵素作
用によシ生じたデキストラン多糖を濁度としてOD55
0mm で測定する。被検液にSF−2259物質が
含まれている場合は、デキストラン多糖の合成が阻害さ
れ、被検液に阻害物質が含まれていない場合に比較し、
濁度が減少する。このことから5F−2259物質はミ
ュータンス菌の生産するグルコシルトランスフェラーゼ
によるデキストラン多糖の合成を阻害する作用を有する
ことが認められる。
■pH安定性二本物質のグルコシルトランスフェラーゼ
阻害作用に対するpH安定性は第1図に示した通りで、
pH4〜10である。処理条件は40°C260分間で
あシ各pHはプリットン・ロビンソ〉緩衝液によって調
整した。処理後、後述する阻害活性の力価測定法により
その残存活性を求めた。
阻害作用に対するpH安定性は第1図に示した通りで、
pH4〜10である。処理条件は40°C260分間で
あシ各pHはプリットン・ロビンソ〉緩衝液によって調
整した。処理後、後述する阻害活性の力価測定法により
その残存活性を求めた。
■熱安定性二本物質のグルコシルトランスフェラーゼ阻
害作用に対する熱安定性は60°Cでは安定であるが、
65℃では残存活性が40%に低下する。なお、加熱処
理は1)H6,0(プリットン・口ビ〉ソ〉緩衝液)で
、10分間行ない、残存する阻害活性を力価測定法によ
り求めた。
害作用に対する熱安定性は60°Cでは安定であるが、
65℃では残存活性が40%に低下する。なお、加熱処
理は1)H6,0(プリットン・口ビ〉ソ〉緩衝液)で
、10分間行ない、残存する阻害活性を力価測定法によ
り求めた。
■分子磁:約6.8万である。セファクリルS−300
を用いたゲル濾過法にょシ測定した。用かた分子量測定
用の標準蛋白はアルブミン(&8万)。
を用いたゲル濾過法にょシ測定した。用かた分子量測定
用の標準蛋白はアルブミン(&8万)。
カタラーゼ(24万)および7エリチン(45万)であ
り、5F−2259物質はアルブミンとほぼ同じ溶出容
量を有する。
り、5F−2259物質はアルブミンとほぼ同じ溶出容
量を有する。
■等電点:I)H4,0付近忙ある。pHA 5〜1σ
のキャリヤアンホライトを用いる等電点電気泳動法によ
り測定した。
のキャリヤアンホライトを用いる等電点電気泳動法によ
り測定した。
■紫外部吸収スペクトル:F3F−2259物質のα1
%溶液〔CL1Mリン酸緩衝液(pH6,3))の紫外
部吸収スペクトルは第2図に示した通シで、λm&!2
80 nm (Ilj 1cm =I L 4 )であ
り、285 nm付近にショルダーを有する。
%溶液〔CL1Mリン酸緩衝液(pH6,3))の紫外
部吸収スペクトルは第2図に示した通シで、λm&!2
80 nm (Ilj 1cm =I L 4 )であ
り、285 nm付近にショルダーを有する。
■溶解性:水および塩類溶液に可溶であるが、50%飽
和硫安により塩析される。また、メタノール、アセトン
、酢酸エチルおよびクロロホルムには不溶である。
和硫安により塩析される。また、メタノール、アセトン
、酢酸エチルおよびクロロホルムには不溶である。
■呈色反応:ビューレット反応、キサントプロティン反
応、フオーリシ反応、フェノール硫酸反応は陽性である
。
応、フオーリシ反応、フェノール硫酸反応は陽性である
。
■性状:白色粉末(凍結乾燥標品)。
[相]その他の活性:本物質はプロテアーゼ活性を有し
、カゼインを基質にした場合、至適pHJI′i9〜1
0である。プロテアーゼ活性に対するpH安定性はpH
4〜10の範凹では安定であり、また60℃。
、カゼインを基質にした場合、至適pHJI′i9〜1
0である。プロテアーゼ活性に対するpH安定性はpH
4〜10の範凹では安定であり、また60℃。
10分間の処理では安定である。
次に1本発明のS’W−2259物質のグルコシルトラ
ンスフェラーゼ阻害活性の測定法について説明する。こ
の阻害活性の測定はシュークロースを基質としてグルコ
シルトランスフェラーゼの作用により生じるデキストラ
ン多糖を濁度として吸光度の増加により定垣することに
より行なう。すなわち、ストレプトコッカス拳ミュータ
〉スPs−14株を第1表に示した組成のM〜4培地で
24時間培養したのち培養液を遠心分離して菌体と上澄
に分別する。菌体は0.1 M IJシ酸緩勘液(I)
H7,O,)に懸濁し、水冷上超音波処理して菌体を破
砕する。
ンスフェラーゼ阻害活性の測定法について説明する。こ
の阻害活性の測定はシュークロースを基質としてグルコ
シルトランスフェラーゼの作用により生じるデキストラ
ン多糖を濁度として吸光度の増加により定垣することに
より行なう。すなわち、ストレプトコッカス拳ミュータ
〉スPs−14株を第1表に示した組成のM〜4培地で
24時間培養したのち培養液を遠心分離して菌体と上澄
に分別する。菌体は0.1 M IJシ酸緩勘液(I)
H7,O,)に懸濁し、水冷上超音波処理して菌体を破
砕する。
次に1この懸濁液を遠心分離して上澄を得、前記上澄と
合わせて限外濾過にょシ濃縮する。濃縮液に0.01M
リン酸緩衝液(pH7,0)を加えながら限外濾過によ
り脱塩、濃縮し、最終的には培養液の約15倍まで濃縮
する。このようにして得た濃縮液をグルコシルトランス
フェラーゼ含有液とする。
合わせて限外濾過にょシ濃縮する。濃縮液に0.01M
リン酸緩衝液(pH7,0)を加えながら限外濾過によ
り脱塩、濃縮し、最終的には培養液の約15倍まで濃縮
する。このようにして得た濃縮液をグルコシルトランス
フェラーゼ含有液とする。
グルコシルトランスフェラーゼ含有液(125−1[1
04%デキストランT−10含有10%シュニクロース
溶液im、 αI M リ>酸緩衝液(pH7,0)4
.15mおよび被検液α1−を混合し、57℃で60分
インキュベートする。生じたデキストラ〉多糖の濁υを
OD 550 nmで測定する。
04%デキストランT−10含有10%シュニクロース
溶液im、 αI M リ>酸緩衝液(pH7,0)4
.15mおよび被検液α1−を混合し、57℃で60分
インキュベートする。生じたデキストラ〉多糖の濁υを
OD 550 nmで測定する。
被検液にグルコシルトランスフェラーゼ阻害活性がない
場合、対照の蒸留水と同じ吸光度の増加(第6図)を示
す。一方、被検液K 5F−2259物質が含まれる場
合は、その量の増加と共に吸光度は減少する。
場合、対照の蒸留水と同じ吸光度の増加(第6図)を示
す。一方、被検液K 5F−2259物質が含まれる場
合は、その量の増加と共に吸光度は減少する。
被検液として蒸留水を用いた場合の吸光度をA15F−
2259物質含有液を用いた場合の吸光度なりで表わす
と、グルコシルトランスフェラーゼ阻害率e%)は次式
で計算される。
2259物質含有液を用いた場合の吸光度なりで表わす
と、グルコシルトランスフェラーゼ阻害率e%)は次式
で計算される。
阻害率が50%を示すときの5F−2259物質の鼠を
1単位(U)と定砂する。第4図は5IF−2259物
質の皺と阻害率の関係を示したグラフである。図から明
らかなように、本発明のh−22s q物質はグルコシ
ルトランスフェラーゼに対する阻害活性を有している。
1単位(U)と定砂する。第4図は5IF−2259物
質の皺と阻害率の関係を示したグラフである。図から明
らかなように、本発明のh−22s q物質はグルコシ
ルトランスフェラーゼに対する阻害活性を有している。
カザミノ酸 5?塩酸L−シス゛
ティシ α2ftグアニン
2olIgウラシル 20m
g硫酸アデニン 10mgニコチン酸
4寓g バントテシ酸カルシウム 4mg第1表 M−4
培地 (続き) リボフラビン 2禦9塩酸ピリドキ
サール 2■塩酸チアミ>
2tngp−アミノ安息香酸
o、 2 mgビズチン α
005冨gf+tJマグネシウム・7水塩
200■硫酸マンガン・4〜6水塩 1
寓g塩化第二鉄・6水塩 1+g食
塩 10貫gリン酸二カリウム
51リン酸−カリウム
31酢酸ナトリウム・5水塩 5
1硫安 1fP炭酸ナトリウ
ム 1fアセト酢酸ナトリウム
0.6Pツイーンao
O,syグルコース 51
本発明に使用される5IP−2259物質生産菌の一例
としては、福岡布の土壌よシ分・離されたミクロモノス
ポラ属に属する放線菌5F−2259株がある。
ティシ α2ftグアニン
2olIgウラシル 20m
g硫酸アデニン 10mgニコチン酸
4寓g バントテシ酸カルシウム 4mg第1表 M−4
培地 (続き) リボフラビン 2禦9塩酸ピリドキ
サール 2■塩酸チアミ>
2tngp−アミノ安息香酸
o、 2 mgビズチン α
005冨gf+tJマグネシウム・7水塩
200■硫酸マンガン・4〜6水塩 1
寓g塩化第二鉄・6水塩 1+g食
塩 10貫gリン酸二カリウム
51リン酸−カリウム
31酢酸ナトリウム・5水塩 5
1硫安 1fP炭酸ナトリウ
ム 1fアセト酢酸ナトリウム
0.6Pツイーンao
O,syグルコース 51
本発明に使用される5IP−2259物質生産菌の一例
としては、福岡布の土壌よシ分・離されたミクロモノス
ポラ属に属する放線菌5F−2259株がある。
5F−2259株の菌学的性状は下記の通りである。
■ 形態的性質
5F−2259株は、一般に使用されている各種の寒天
培地上で気菌糸を形成しない。比較的基土菌糸の生育が
良好なベネット寒天およびイースト麦芽寒天の寒天表面
を顕微鏡で観察すると、分校をもってよく伸長した基土
菌糸の各所に短かい柄を介して胞子が1個ずつ着生して
いるのが認められる。胞子の着生は寒天を含まない同培
地による液体培養においてさらに顕著である。
培地上で気菌糸を形成しない。比較的基土菌糸の生育が
良好なベネット寒天およびイースト麦芽寒天の寒天表面
を顕微鏡で観察すると、分校をもってよく伸長した基土
菌糸の各所に短かい柄を介して胞子が1個ずつ着生して
いるのが認められる。胞子の着生は寒天を含まない同培
地による液体培養においてさらに顕著である。
電子顕微鏡で観察すると、胞子はほぼ球型で直径は約1
μm9表面は円滑ないしややいぼ電子のう、鞭毛胞子、
菌核等は認められない。
μm9表面は円滑ないしややいぼ電子のう、鞭毛胞子、
菌核等は認められない。
■ 各柚培地上での生育状態
第 2 表
なお、培養は28℃、観察は14〜21日後に行なった
。
。
■ 生理高4五質
(1)生育温度範囲:ベネット寒天において15〜42
℃の温度範囲で生育し、 25〜35℃で良好に生育す る。
℃の温度範囲で生育し、 25〜35℃で良好に生育す る。
(2)ゼラチンの液化:陰性
(3)スターチの加水分解:疑わしい
(4)脱脂乳のペプトン化:陰性
脱脂乳の凝固:陰性
(5)硝酸塩の還元:陰性
(6)耐塩性二食塩3%までは生育するが、4%以上に
なると生育は著しく阻害される。
なると生育は著しく阻害される。
(7)メラニ〉様色素の生成:陰性
■ 炭素源の利用性 (ブIJ −F/−ム・ボッ)I
J −7’:寒天培地)(1)Q用する糖: D−グル
コース、D−キシロース、D−7ラクトース、D−ア ラビノース、L−アラビノース L−ラムノース (2)利用が疑わしい糖:シュークロース、ラフィノー
ス (3)利用しない糖:1−イノシトール、D−マンニト
ール ■ 細胞壁組成 細胞壁中のジアミノピメリン酸はメン型であった。また
1、全菌体中の糖を分析するとキシロース、リボース、
アラビノース、マンノース、グルコースが検出された。
J −7’:寒天培地)(1)Q用する糖: D−グル
コース、D−キシロース、D−7ラクトース、D−ア ラビノース、L−アラビノース L−ラムノース (2)利用が疑わしい糖:シュークロース、ラフィノー
ス (3)利用しない糖:1−イノシトール、D−マンニト
ール ■ 細胞壁組成 細胞壁中のジアミノピメリン酸はメン型であった。また
1、全菌体中の糖を分析するとキシロース、リボース、
アラビノース、マンノース、グルコースが検出された。
以上より、5IF−2259株は気菌糸を着生せず、基
土菌糸に胞子を単一形成する中温菌であり、細肪壁組成
などからミクロモノスポラ(Micromonospo
ra )属に分類される。本発明者らは5IF−225
9株をミクロモノスポラ中エスピー 5F−2259(
Micromonospora sp、 5F−225
9)と称することにした。本菌は工業技術院微生物工業
技術研究所に受託されており、その受託番号はIFIC
EM P−6953である。
土菌糸に胞子を単一形成する中温菌であり、細肪壁組成
などからミクロモノスポラ(Micromonospo
ra )属に分類される。本発明者らは5IF−225
9株をミクロモノスポラ中エスピー 5F−2259(
Micromonospora sp、 5F−225
9)と称することにした。本菌は工業技術院微生物工業
技術研究所に受託されており、その受託番号はIFIC
EM P−6953である。
5F−2259物質の生産にあたっては、SF’−22
59株以外のミクロモノスlう属の微生物でもsy −
2259物質生産能を示す菌株であれば、天然または人
工変異株であっても、さらには本積に限らず使用するこ
とができる。
59株以外のミクロモノスlう属の微生物でもsy −
2259物質生産能を示す菌株であれば、天然または人
工変異株であっても、さらには本積に限らず使用するこ
とができる。
5F−2259物質の生産は、5F−2259物質生産
菌を用いて酵素や抗生物質を生産する通常の培養方法で
行なうが、培養の形態としては液体培養示有利である。
菌を用いて酵素や抗生物質を生産する通常の培養方法で
行なうが、培養の形態としては液体培養示有利である。
培養に使用する培地には当該菌体が利用し得る炭素源、
窒素源、無機塩類およびその他の栄養素が使用される。
窒素源、無機塩類およびその他の栄養素が使用される。
すなわち炭素源としては可溶性でんぷんが好ましいが、
グルコース、コーンミール。
グルコース、コーンミール。
デキストリン、糖蜜なども使用し得る。窒素源としては
ペプトン、肉エキス、大豆粒、小麦フスマ。
ペプトン、肉エキス、大豆粒、小麦フスマ。
ニーンスチープリカーなどの有機質もしくはアンモニウ
ム塩類、硝r3N塩類等の無機窒素化合物が使用される
。また、無機塩類として各種リン酸塩。
ム塩類、硝r3N塩類等の無機窒素化合物が使用される
。また、無機塩類として各種リン酸塩。
硫酸塩および炭酸塩等の化合物、さらに菌の生育を促進
する目的で各種ビタミン、酵母エキス等の添加が効果的
である。
する目的で各種ビタミン、酵母エキス等の添加が効果的
である。
培養は菌が生育し、5F−2259物質を生産する条件
で行なえばよく、通常は20〜40℃、好fしくは25
〜30℃の温度で5〜7日間培養し、5IF−2259
物質の生産緻が最高に雌した時点で培養を終了すればよ
い。
で行なえばよく、通常は20〜40℃、好fしくは25
〜30℃の温度で5〜7日間培養し、5IF−2259
物質の生産緻が最高に雌した時点で培養を終了すればよ
い。
tgt養終了後、培養物中から5IP−2259物質を
採取する方法としては、従来、蛋白あるいは酵素の精製
に使用されている公知の方法を適用すれ&ずよく、5F
−2259物質の性状を考慮して適当な手段を組合オつ
せることによシ精製される。すなわち培養液より濾過ま
たは遠心分離によら゛て菌体や固型分などを除去し、濾
液を回収する。この濾液を限外濾過あるいは減圧濃縮に
よって濃縮し、濃縮液に硫安あるいは硫酸す) IJウ
ム等の水溶性無機塩類を添加して塩析を行ない5IP−
2259物質を沈澱として回収する。この沈澱物を安定
pH域を有する緩衝液に溶解し、限外濾過あるいはゲル
ー過により脱塩する。この脱塩画分をDKAE−セルロ
ース。
採取する方法としては、従来、蛋白あるいは酵素の精製
に使用されている公知の方法を適用すれ&ずよく、5F
−2259物質の性状を考慮して適当な手段を組合オつ
せることによシ精製される。すなわち培養液より濾過ま
たは遠心分離によら゛て菌体や固型分などを除去し、濾
液を回収する。この濾液を限外濾過あるいは減圧濃縮に
よって濃縮し、濃縮液に硫安あるいは硫酸す) IJウ
ム等の水溶性無機塩類を添加して塩析を行ない5IP−
2259物質を沈澱として回収する。この沈澱物を安定
pH域を有する緩衝液に溶解し、限外濾過あるいはゲル
ー過により脱塩する。この脱塩画分をDKAE−セルロ
ース。
DIAI−セファデックス等めイオン交換体に吸着せし
め、食塩あるいは緩衝液濃度を上げることにより活性画
分と選択的に溶出する。さらに、セファデックス、セフ
ァクリルのようなゲルを用いてのゲル濾過により5F−
2259物質を精製すること力(できる。
め、食塩あるいは緩衝液濃度を上げることにより活性画
分と選択的に溶出する。さらに、セファデックス、セフ
ァクリルのようなゲルを用いてのゲル濾過により5F−
2259物質を精製すること力(できる。
本品の純品(″ディスク電気泳動的に)は、上記精製物
をキャリヤアンホライトを用いての等電点分画を行なう
ことによって得ることができる。
をキャリヤアンホライトを用いての等電点分画を行なう
ことによって得ることができる。
このようにして得られた5F−2259物質はミュータ
ンス菌の生産するグルコシルトランスフェラーゼによる
デキストラン多糖の合成を阻害する。
ンス菌の生産するグルコシルトランスフェラーゼによる
デキストラン多糖の合成を阻害する。
それによってミュータンス菌による歯垢の形成を抑制し
、虫歯の予防あるいは治療に有用なものである。
、虫歯の予防あるいは治療に有用なものである。
本発明の5F−2259物質は虫歯予防剤として通常の
粉あるいは練歯磨に添加してもよく、またうがい薬、チ
ューイ〉ガムあるいは食品、飲料などに広く応用するこ
とができる。
粉あるいは練歯磨に添加してもよく、またうがい薬、チ
ューイ〉ガムあるいは食品、飲料などに広く応用するこ
とができる。
次に、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れによって制限されるものではない。
れによって制限されるものではない。
実に4例1
可溶性でんぷん1%、グルコース1%、ボリペブトシα
5%、肉エキスα2%、酵母エキスα6%、脱脂大豆粉
α2%および炭酸カルシウム[12%からなる培地を1
001三角フラスコ2本に20dづつ分注し、120℃
で20分間加熱殺菌を行fg ”)だ。冷却後、これに
5F−2259物質生産菌〔ミクロモノスざう・エスピ
ー87−2259株(IFIiRMP−6955))
スラントから植菌し、28°Cで5日間振盪培養を行
なった。これを1次種菌とした。
5%、肉エキスα2%、酵母エキスα6%、脱脂大豆粉
α2%および炭酸カルシウム[12%からなる培地を1
001三角フラスコ2本に20dづつ分注し、120℃
で20分間加熱殺菌を行fg ”)だ。冷却後、これに
5F−2259物質生産菌〔ミクロモノスざう・エスピ
ー87−2259株(IFIiRMP−6955))
スラントから植菌し、28°Cで5日間振盪培養を行
なった。これを1次種菌とした。
次いで、上記培地を1を三角フラスコ5本に150−づ
つ分注し、加熱殺菌したのち冷却したものに1次種菌を
z5dづつ移植し、ざらに28℃で5日間培養した。こ
れを2次種菌とした。
つ分注し、加熱殺菌したのち冷却したものに1次種菌を
z5dづつ移植し、ざらに28℃で5日間培養した。こ
れを2次種菌とした。
最後に可溶性でんぷん4%、ファーマメディア2%、ゲ
リペプトンα5%、肉エキス05%、硫酸第1鉄α05
%、硫酸マグネシウムα1%および炭酸カルシウム1.
0%からなる培地15tをジャーファーメンタ−に仕込
み、120°Cで20分間加熱殺菌し、冷却したものに
、2次種菌750鳳iを植菌した。ジャーファーメンタ
−での培養は28℃で5日間、好気的条件下で行なった
。
リペプトンα5%、肉エキス05%、硫酸第1鉄α05
%、硫酸マグネシウムα1%および炭酸カルシウム1.
0%からなる培地15tをジャーファーメンタ−に仕込
み、120°Cで20分間加熱殺菌し、冷却したものに
、2次種菌750鳳iを植菌した。ジャーファーメンタ
−での培養は28℃で5日間、好気的条件下で行なった
。
培養終了後、セライトを用いて培養液を濾過し、少量の
水で洗浄して培養濾液104tを得た。この濾液は16
7単位/ILtのグルコシルトランスフェラーゼ阻害活
性を示した。
水で洗浄して培養濾液104tを得た。この濾液は16
7単位/ILtのグルコシルトランスフェラーゼ阻害活
性を示した。
この濾液に酢酸カルシウムをα1M濃度になるように加
え、生じた沈澱を遠心分離および七ライトを用いての濾
過によシ除去した。
え、生じた沈澱を遠心分離および七ライトを用いての濾
過によシ除去した。
この濾液と限外濾過によシ1tまで濃縮し、70%飽和
になるように硫安を加え、5°Cで1晩放置した。生じ
た沈澱を遠心分離によシ回収し、蒸留水に溶解して限外
濾過により脱塩濃縮し、さらにα1Mアトキン・パンチ
ン緩衝液(pHa5)K交換し、最終容量を200dと
した。
になるように硫安を加え、5°Cで1晩放置した。生じ
た沈澱を遠心分離によシ回収し、蒸留水に溶解して限外
濾過により脱塩濃縮し、さらにα1Mアトキン・パンチ
ン緩衝液(pHa5)K交換し、最終容量を200dと
した。
これを、あらかじめ同一緩衝液で平衡化したD]Cjl
セファデックスA−foのカラム・(初発ベッド容量3
701Lt)に吸着せしめ、同緩衝液で洗浄後、食塩濃
度を段階的に高めて活性画分を溶出した。活性画分は食
塩濃度[LIMでは溶出されず、α5Mで溶出した。回
収した活性画分500m1を限外濾過で脱塩濃縮し、さ
らに減圧濃縮して最終容量を51とした。
セファデックスA−foのカラム・(初発ベッド容量3
701Lt)に吸着せしめ、同緩衝液で洗浄後、食塩濃
度を段階的に高めて活性画分を溶出した。活性画分は食
塩濃度[LIMでは溶出されず、α5Mで溶出した。回
収した活性画分500m1を限外濾過で脱塩濃縮し、さ
らに減圧濃縮して最終容量を51とした。
この濃縮液を、α1Mアトキン・パンチン緩衝液(pH
a5)で平衡化したセファクリルS−500のカラム(
ベッド容量s o owtt、高さ1−)にチャージし
、同緩衝液により溶出した。活性画分を回収し、限外濾
過によシ濃縮して凍結乾燥を行ない粉末化した。凍結乾
燥粉末は450■得られ、比活性は50単位/IIg、
活性回収率1.6%であった。
a5)で平衡化したセファクリルS−500のカラム(
ベッド容量s o owtt、高さ1−)にチャージし
、同緩衝液により溶出した。活性画分を回収し、限外濾
過によシ濃縮して凍結乾燥を行ない粉末化した。凍結乾
燥粉末は450■得られ、比活性は50単位/IIg、
活性回収率1.6%であった。
第1図はsy −2259物質のグルコシルトランスフ
ェラーゼ阻害作用に対するpH安定性を示すグラフ、第
2図は該物質の紫外部吸収スペクトル、第5図はグルコ
シルトランスフェラーゼ阻害活性のない被検液の吸光度
の増加を示すグラフ1.第4図は8?−2255’物質
の鼠とグルコシルトランスフェラーゼ阻害率の関係を示
すグラフである。 特許出願人 明治製菓株式会社
ェラーゼ阻害作用に対するpH安定性を示すグラフ、第
2図は該物質の紫外部吸収スペクトル、第5図はグルコ
シルトランスフェラーゼ阻害活性のない被検液の吸光度
の増加を示すグラフ1.第4図は8?−2255’物質
の鼠とグルコシルトランスフェラーゼ阻害率の関係を示
すグラフである。 特許出願人 明治製菓株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、 下記の理化学的性質を有する新生理活性物質81
F−2259物質。 ■作用 本物質はストレプトコッカス・ミュータシスの生産する
グルフシルトラ〉ス7エラーゼによるデキストラン多糖
の合成を阻害する。 ■pH安定性 pH4〜10の範囲で安定。 ■熱安定性 60℃、10分間の処理では安定。 ■分子社 &8万(七フアクリルS−500ゲル濾過法)■等電点 pH4,0(キャリヤアンホライト等電点電気泳動法) ■紫外部吸収スペクトル λmaw 280zun ■溶解性 水および塩類溶液に可溶であるが、50%飽和硫安によ
シ塩析される。また、メタノール、アセトン、酢酸、ク
ロロホルムに不溶。 ■呈色反応 ビューレット反応、キサシトブロティシ反応、フォーリ
ン反応、フェノール硫酸反応は陽性。 2 ミクロモノスポラ属に属し、下記の理化学的性質を
有する新生理活性物質5F−2259物質■作用 本物質はストレプトコッカス・ミュータンスの生産する
グルフシルトランスフエラーゼによるデキストラン多糖
の合成を阻害する。 ■pH安定性 pn 4〜10の範囲で安定。 ■熱安定性 60℃、10分間の処理では安定。 ■分子組 6.8万(セファクリルS−500ゲル濾過法)■等電
点 pH4,0(キャリヤアンホライト等電点電気泳動法) ■紫外部吸収スペクトル λmax 280 nm ■溶解性 水および塩類溶液に可溶であるが、30%飽和硫安によ
シ塩析される。また、メタノール、アセトン、酢酸、ク
ロロホルムに不溶。 ■呈色反応 ビューレット反応、キサントプロティン反応、フォーリ
ン反応、フェノール硫酸反応は陽性。 を生産する能力を有する微生物を培養し、その培養物か
ら上記13F−2259物質を採取することを特徴とす
る新生理活性物質5F−2259物質の製造法。 五 ミクロモノスポラ属に属し、新生理活性物質5F−
2259物質を生産する能力を有する微生物カミクロ七
ノスざう・エスピーSF −2259(アICRMP−
ss+sg) である特許請求の範囲第2項記載の方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58036637A JPS59162891A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 新規なsf−2259物質およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58036637A JPS59162891A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 新規なsf−2259物質およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59162891A true JPS59162891A (ja) | 1984-09-13 |
Family
ID=12475350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58036637A Pending JPS59162891A (ja) | 1983-03-08 | 1983-03-08 | 新規なsf−2259物質およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59162891A (ja) |
-
1983
- 1983-03-08 JP JP58036637A patent/JPS59162891A/ja active Pending
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