JPH0788355B2 - フェノール性2―ピペリジノ―1―アルカノールのプロドラグエステル - Google Patents

フェノール性2―ピペリジノ―1―アルカノールのプロドラグエステル

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JPH0788355B2
JPH0788355B2 JP4509961A JP50996192A JPH0788355B2 JP H0788355 B2 JPH0788355 B2 JP H0788355B2 JP 4509961 A JP4509961 A JP 4509961A JP 50996192 A JP50996192 A JP 50996192A JP H0788355 B2 JPH0788355 B2 JP H0788355B2
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    • C07D451/06Oxygen atoms

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は後記(I)および(II)により示されるような
フェノール性2−ペピリジノ−1−アルカノールのプロ
ドラグエステル、その医薬組成物、これらによる発作、
外傷性頭部傷害またはCNS変性病の処置方法、およびそ
の合成に有用な後記(III)および(IV)のケトン中間
体に向けられる。
本発明の化合物を誘導するフェノール性化合物は特許協
力条約の下でいずれも1990年11月29日付けのWO 90/1408
7号およびWO/14088号として公開された本出願人の国際
特許出願に開示されており、これらを参考のためここに
引用する。これらフェノール性化合物は式 および [式中、AおよびBは別々の基であってAは水素であ
り、Bはヒドロキシであり、またはAおよびBは一緒に
なって酸素であり(カルボニル基を形成する);基R、
E、YおよびY1は式(I)、(II)、(III)および(I
V)の対応エステル誘導体につき下記する意味を有す
る] を有する。
基AおよびBが別々の基であって1−アルカノールを形
成する式(A)および(B)の化合物は、式(I)およ
び(II)の本発明による化合物と同様に、一般に良好な
選択的虚血防止活性および興奮性アミノ酸リセプタ阻止
活性(すなわち神経保護作用)を有すると同時に、顕著
な降圧作用は少ないか又は全く持たない。
イフェンプロジル、すなわち相対的な立体化学式 を有するラセミ型のいわゆるdl−エリスロ化合物は、虚
血防止活性および興奮性アミノ酸リセプタ阻止活性を有
することが示されている[Gotti等、J.Pharm.Exp.Thera
p.,v.247,pp.1211-21(1988);Carter等、同誌,pp.1222
-32(1988)]。さらにフランス特許第2546166号も参照
される。しかしながらイフェンプロジルの場合、この活
性は選択的でない。事実、イフェンプロジルは降圧剤と
して市販され、この作用は多数の近縁同族体にも見られ
る[Carron等、U.S.Patent3,509,164;Carron等、Drug R
es.,v.21,pp.1992-1999(1971)]。
一般に経口吸収を増大させると共に生体内で加水分解し
てそのエステルを活性成分に変換する、いわゆるプロド
ラグステルは医薬技術において極く一般的となった。た
とえば文献[Bundgaard等、J.Med.Chem.,v.32,pp.2503-
7(1989)]は、式 [式中、RaおよびRbは別々の基であってRaは水素もしく
は低級アルキルであり、Rbは低級アルキルであり、また
はRaおよびRbはそれらの結合する窒素と一緒になってた
とえばモルホリンもしくは4−メチルピペラジン環を形
成する]の或る種のプロドラグエステルを記載してい
る。
本発明は、式 および [式中、Eは を有し; RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニルも
しくは(C2〜C6)アルキニルであり; Xはフェニルもしくはベンジル、また芳香族炭素が式 の基により一置換された前記基の1つであり、 pは1もしくは2であり; R1およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して水素
もしくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2
はそれらが結合する窒素と一緒になってピロリジン、ピ
ペリジンもしくはモルホリン環、または(C1〜C3)アル
キルにより置換された前記環の1つを形成し; YとY1またはY2とY3のいずれかが一緒になれば、これら
は式 の基であり;または YおよびY1は別々の基であれば、Yは水素もしくはOHで
あり、Y1は式 の基であり;または Yは水素でありかつY1は式 の基であり; Y2およびY3が別々の基であれば、Y2はOHでありかつY3
の基であり; Y9は式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
もしくはハロであり; ZはO、S、SOもしくはSO2である] のいわゆるプロドラグエステルまたはその医薬上許容し
うる酸付加塩に向けられる。
前記酸付加塩は、限定はしないが、たとえばHCl、H2S
O4、H3PO4、HNO3、CH3SO3H、pCH3C6H4SO3H、酢酸、マレイン
酸およびクエン酸のような酸で形成される塩を包含す
る。
好適化合物はラセミ型化合物または光学活性化合物であ
り、Rがメチルであって1S*,2S*の相対的立体化学配
置: を有するか、或いは同じく式: として示され、1R*,2R*の相対的立体化学配置と称され
るものがある[Rigaudy等編、IUPAC Nomenclature of O
rganic Chemistry,1979 Edition,Pergamon Press,New Y
ork,1979,p.482参照]。Xの好適な基はフェニル、p−
(ジメチルアミノメチル)フェニル、p−(ジエチルア
ミノメチル(フェニル、m−(ジエチルアミノメチル)
フェニル、p−(ピペリジノメチル)フェニル、p−
(2−メチルピペリジノメチル)フェニルおよびp−
(モルホリノメチル)フェニルである。ベンゼン環にお
けるXCOO基の好適位置は、1−ヒドロキシアルキル置換
基に対しパラ位置である。
さらに本発明は、神経保護量の式(I)もしくは(II)
の化合物からなる医薬組成物、および神経保護量の前記
化合物の1種で処置することからなる人間における発
作、外傷性頭部傷害もしくはCNS変性病の処置方法にも
向けられる。これら組成物および処置方法は、腸管から
の吸収が一般に増大する経口投与ルートだけでなく非経
口投与ルート(たとえば静脈内、筋肉内)をも包含す
る。本発明のプロドラグエステルは一般に血液−脳境界
をそのまま通過し、同境界を通過した後に脳組織内で加
水分解することができる。したがって、これらエステル
の非経口的(並びに経口的)投与は脳における活性薬物
レベルの所望の増大をもたらしうる。
さらに本発明は、式 および [式中、E、R、X、YおよびY1は上記の意味を有す
る]の、本発明による1−アルカノール誘導体に導くた
めのケトン先駆体にも向けられる。
1−アルカノールである式(I)および(II)の化合物
は不整C-1炭素を有し、Rが水素以外である化合物にあ
ってはアルカノールのC-2炭素にも第2の不整中心を有
することに注目されたい。同様に、1−アルカノンであ
る式(III)および(IV)の化合物でRが水素以外のも
のである場合も、C-2不整炭素を有する。したがって有
機化学の当業者には明らかなように、この種の化合物は
偏光面の同量であるが反対方向に回転を示す光学異性体
に分割することができる。たとえば、これら化合物は全
て、光学活性な酸とジアステレオマ−酸付加塩を作り、
これを分別結晶して分割される可能性を有する。さら
に、アルコールも活性化型の光学活性酸との反応または
光学活性イソシアネートとの反応により誘導されるエス
テルのクロマトグラフィーまたは分別結晶して分割され
る可能性を有する。したがって本発明は、ラセミ型の化
合物のみに限定されると解釈してはならない。
本発明は容易に実施される。好適経路によれば上記式
(I)および(II)の化合物は、上記式(III)もしく
は(IV)の対応する既にアシル化されたケトンを、慣用
の水素化物還元して得られる。一般に、この還元に有用
な水素化物還元剤は水素化リチウムアルミニウムおよび
硼水素化ナトリウムを包含する。一般に過剰の水素化物
還元剤を用いるが、エステル基の還元を回避するには水
素化リチウムアルミニウムを低温度、たとえば−50〜−
100℃、便利には約−78℃、すなわちドライアイス−ア
セトン浴の温度にて用いる。いずれにせよ、水素化物還
元は反応不活性溶剤、たとえば水素化リチウムアルミニ
ウムの場合にはテトラヒドロフランおよび硼水素化ナト
リウムの場合には無水エタノールの中で行われる。硼水
素化ナトリウムを用いる場合、温度は大して臨界的でな
いが、0〜30℃の範囲の温度が一般に好適である。
上記の説明および本明細書の全体で使用する「反応不活
性溶剤」という用語は、所望生成物の収率に悪影響を及
ぼすように出発物質、試薬、中間体もしくは生成物と相
互作用しないような任意の溶剤を意味する。
さらに上記式(I)および(II)の本発明による化合物
を製造する好適方法によれば、上記式(III)および(I
V)のアシル化されたケトン先駆体は、AおよびBが一
緒になってカルボニル基を形成する上記式(A)および
(B)のそれぞれ公知のケトン誘導体をアシル化して得
られる。このアシル化は、有機化学分野で周知された多
くの慣用方法によって容易に行われる。ケトン(A)も
しくは(B)が第三級脂肪族アルコール基を有する場合
(これはYもしくはY2のいずれかがヒドロキシである場
合)は、このアシル化は選択的でなければならないが、
一般にヒンダード第三級アルコール基と比べフェノール
基の方が活性が大であるため、それは容易に達成され
る。好適方法はペプチドの合成で用いるカップリング法
から得られる。その好適方法の1つによれば、ほぼモル
当量の酸を、ほぼ1モル当量の1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミドの作用によ
りフェノール性ケトンとカップリングさせる。このカッ
プリングは一般に、たとえば塩化メチレンのような反応
不活性溶剤中で10〜20モル%過剰のたとえば4−ジメチ
ルアミノピリジンのような第三級アミンの存在下に行わ
れる。温度は臨界的でないが、0〜50℃の範囲の温度が
一般に好適であり、加熱もしくは冷却の経費が避けられ
るので室温(一般に約17〜27℃)が好適である。
或いは、式(I)および(II)の化合物は、AおよびB
が別々の基であってAが水素でありかつBがヒドロキシ
である上記式(A)および(B)の適する公知のフェノ
ール性1−アルカノール化合物をアシル化して直接に得
られる。事実、1−アルカノールが既に分割したものと
して得られれば、これは光学活性型の本発明によるエス
テルへの好適経路である。
上記式(A)および(B)のケトン性および1−アルカ
ノール先駆体は、上記の本出願人による国際特許出願公
開WO90/14087号(特開平3-5478)に開示されている。フ
ェノール基が保護されたこの引例のケトンにおいて、保
護基はフェノール保護1−アルカノール誘導体の保護解
除につき特に開示されたと同じ方法により除去される。
この種の保護解除法についても、後記に詳述する製造例
で具体的に説明する。
興奮性アミノ酸リセプタを阻止する本発明によるプロド
ラグエステルに固有の虚血防止活性および能力は、対応
のフェノール性1−アルカノール化合物[AおよびBが
別々の基であってAが水素であり、Bがヒドロキシであ
る上記式(A)および(B)を有する]の検討により示
される。これら生物学的方法は上記従来の引例[すなわ
ちGotti等,Carter等、および本発明者のWO 90/14088]
に詳述されている。
本発明のプロドラグエステルは、上記の本出願人による
WO90/14088号に詳述された活性の高いフェノール型の重
量レベルと、化学的に等価の重量レベルにて投与され
る。たとえば327の分子量を有するフェノールの10mg投
与に相当するには、516の分子量を有するプロドラグエ
ステルの量を次の通りにする: 本発明のプロドラグエステルは、本出願人のWO 90/1408
8号に記載された対応フェノールの処方で使用するのと
同じ慣用方法にしたがい、経口的および非経口的投与形
態物に処方される。
以下、限定はしないが実施例により本発明をさらに説明
する。
非水性反応は全て、便利さのためおよび一般に収率を最
大にするため窒素下で行った。溶剤/希釈剤は全て標準
的な公開された手順にしたがい脱水させ或いは予備脱水
型で購入した。反応は全て磁気攪拌または機械攪拌して
行った。NMRスペクトルは300MHzで記録し、ppm単位で記
載する。NMR溶剤は特記しない限りCDCl3とした。
実施例1 2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−1
−(4−(4−(モルホリノメチル)ベンゾイルオキ
シ)フェニル)−1−プロパノン 塩化メチレン(75ml)における4−(モルホリノメチ
ル)−安息香酸(3.17g、12.3ミリモル)と1−(4−
ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フ
ェニルピペリジノ)−1−プロパノン(4.0g、12.29ミ
リモル)と1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−カルボジイミド塩酸塩(2.36g、12.31ミリモ
ル)との混合物に、4−ジメチルアミノピリジン(1.88
g、15.39ミリモル)を添加した。この不均質混合物を窒
素雰囲気下で室温にて1晩攪拌した。混合物を飽和重炭
酸塩水溶液(2×50ml)で洗浄し、相分離用濾紙での濾
過により脱水し、次いでガラス状の黄色固体まで濃縮し
た。エーテルおよびヘキサンでの粉磨により5.17g(80
%)の淡黄色固体生成物を得、これはさらに精製するこ
となく次の反応に適していた。酢酸エチル/ヘキサンか
ら再結晶化した試料は次の分析値を有した:m.p.126-12
6.5℃;NMR(CDCl3)8.22(d,J=8.6Hz,2H),8.13(d,J
=7.8HZ,2H),7.47(t,J=7.3Hz,4H),7.34-7.19(m,5
H),4.13(q,j=6.6Hz,1H),3.70(t,J=4.4Hz,4H),3.
57(s,2H),2.97-2.79(m,2H),2.67-2.60(m,2H),2.4
4(t,J=4.5Hz,4H),2.18-1.98(m,2H),1.78-1.67(m,
3H),1.31((d,J=6.6HZ,3H)。IR(KBr)3270,2960,2
942,2912,2830,2821,1743,1682,1596,1390,1273,1199。
分析値:C32H36N2O5の計算値:C72.70;H6.86;N5.30。実
測値:C72.42;H6.65;N5.25。
同様に、後記製造例の他のフェノール−ケトンを次の化
合物に変換させた: 2−(4−ベンジル−4−ヒドロキシピペリジノ)−1
−(4−(4−(モルホリノメチル)ベンゾイルオキ
シ)フェニル)−1−プロパノン;および 2−(4−(4−クロルフエニル)−4−ヒドロキシピ
ペリジノ)−1−(4−モルホリノメチル)ベンゾイル
オキシ)フェニル−1−プロパノン。
実施例2 ラセミ型(1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−2−(4−
ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−1−(4−
(4−(モルホリノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニ
ル)−1−プロパノール 硼水素化ナトリウム(0.39g、10.3ミリモル)を無水エ
タノール(25ml)に部分溶解させると共に0℃まで冷却
し、先の実施例における標題のケトン生成物(5.0g、9.
46ミリモル)の氷冷エタノール溶液(50ml)を2分間か
けて添加した。反応物を0℃にて1晩攪拌し、次いで氷
酢酸(6ml)により反応停止させた。揮発物を反応混合
物から減圧下で0℃以下のポット温度を維持しながら蒸
留した。残留物質をシリカゲルでのフラッシュクロマト
グラフにかけた(2×6インチ、酢酸エチル/ヘキサン
の濃度勾配溶出)。生成物は得られなかった。メタノー
ル/酢酸エチルの濃度勾配で溶出を続けて2.90gの(S*,
S*)−標記生成物を得、これをエタノールから再結晶化
させて1.8gの精製された(S*,S*)−標記生成物を得
た。
m.p 172-173℃;NMR(CDCl3)8.17(d,J=8.3Hz,2H),7.
56-7.25(m,9H),7.20(d,J=8.5Hz,2H),4.33(d,J=
9.7Hz,1H),3.73(t,J=4.6Hz,4H),3.59(s,2H),3.11
(dt,J=1.7,11.6Hz,1H),2.76-2.59(m,4H),2.47(t,
J=4.5Hz,4H),2.31-2.07(m,3H),1.85(br d,J=13.2
Hz,3H),0.89(d,J=6.7Hz,3H)。IR(KBr)3452,3245,
2970,2930,2893,1730,1273,1262,1194,1114,1075,797,7
58。
分析値:C32H38N2O5の計算値:C72.43;H7.22;N5.28。実
測値:C72.58;H6.95;N5.26。
メタノール/酢酸エチルでの濃度勾配溶出を続けて1.71
gの(R*,S*)−標記生成物をその酢酸塩として得た。こ
れをさらにエタノール/エーテルからの再結晶化により
精製して、精製(R*,S*)−標記生成物を0.60gの白色粉
末として得た: m.p.164-165℃;NMR(DMSO-d6)8.10(d,J=8.2Hz,2H),
7.54(d,J=8.2Hz,2H),7.45(t,J=7.4Hz,4H),7.31
(t,J=7.5Hz,2H),7.21(d,J=8.3Hz,3H),5.82(br
s,4H),4.91(d,J=4.1Hz,1H),3.59(t,J=4.6Hz,4
H),3.01-2.71(m,6H),2.50(m,4H),2.20-1.80(m wi
th s at 1.90 ppm,5H),1.64-1.60(m,2H),1.01(d,J
=6.6Hz,3H)。IR(KBr)2961,2856,2820,1733,1268,12
01,1071。
分析値:C32H38N2O5・C2H4O2の計算値:C69.13;H7.17;N4.
74。実測値:C70.39;H6.85;N4.86。
同じ方法により、先の実施例における生成物を次の化合
物に変換させた: (1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−2−(4−ベンジル
−4−ヒドロキシピペリジノ)−1−(4−(4−(モ
ルホリノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−1−
プロパノール;並びに (1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−2−(4−(4−ク
ロルフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ)−1−
(4−(4−(モルホリノメチル)ベンゾイルオキシ)
フェニル)−1−プロパノール。
実施例3 1−(4−(4−ジエチルアミノメチル)ベンゾイルオ
キシ)フェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニ
ルピペリジノ)−1−プロパノン 4−ジエチルアミノメチル安息香酸と1−(4−ヒドロ
キシフェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニル
ピペリジノ)−1−プロパノンとのカップリングを実施
例1におけると実質的に同様に行った。粗生成物を攪拌
しながらエーテルおよびヘキサンで処理し、還元工程に
適する純度の状態にてクリーム状の白色生成物を73%収
率で得た。エーテル/ヘキサンから再結晶化した試料は
次の分析値を有する白色粉末を与えた: m.p.106-107℃;NMR(CDCl3)8.25(d,J=8.8Hz,2H),8.
15(d,J=8.3Hz,2H),7.51(t,J=7.2Hz,4H),7.38-7.2
2(m,5H),4.16(q,J=6.7Hz,1H),3.66(s,2H),2.96-
2.81(m,2H),2.71-2.67(m,2H),2.55(q,J=7.1Hz,4
H),2.22-2.00(m,3H),1.82-1.69(m,2H),1.35(d,J
=6.7Hz,3H),1.07(t,J=7.1Hz,6H)。IR(KBr)3452,
2969,2935,2833,1738,1681,1264,1198,1164,1064。
分析値:C32H38N2O4の計算値:C,74.68;H,7.44;N,5.44。
実測値:C,74.34;H,7.28;N,5.49。
同様にして、後記の製造例による他のフェノール−ケト
ンを次の化合物まで変換させた: 1−(4−(4−ジエチルアミノメチル)ベンゾイルオ
キシ)フェニル)−2−(3−フェニルチオ)−8−ア
ザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)−1−プロパ
ノン; 2−(3−(4−クロルフェニルチオ)−8−アザビシ
クロ[3.2.1]オクト−8−イル)−1−(4−(4−
ジエチルアミノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル−
1−プロパノン; 1−(4−(4−ジエチルアミノメチル)ベンゾイルオ
キシ)フェニル−2−(3−(2−チエニルチオ)−8
−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)−1−プ
ロパノン; 2−(3−ベンジル−3−ヒドロキシ−8−アザビシク
ロ[3.2.1]オクト−8−イル)−1−(4−(4−ジ
エチルアミノエチル)ベンゾイルオキシ)フェニル−1
−プロパノン; 2−(3−ヒドロキシ−3−フェニル−8−アザビシク
ロ[3.2.1]オクト−8−イル)−1−(4−(4−ジ
エチルアミノエチル)ベンゾイルオキシ)フェニル−1
−プロパノン。
実施例4 ラセミ型(1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−1−(4−
(4−ジエチルアミノメチル)ベンゾイルオキシ)フェ
ニル−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジ
ノ)−1−プロパノール 先の実施例からの標題生成物を硼水素化ナトリウムによ
り実施例2におけると同様に還元した。シリカゲルクロ
マトグラフィーおよび再結晶化による精製は次のデータ
を有する第1(1S*,1S*)−標記生成物(0.28g、28%)
を与えた: m.p.174-175℃(エタノール);NMR(CDCl3)8.14(d,J
=8.2Hz,2H),7.50(t,J=8.3Hz,4H),7.43-7.35(m,4
H),7.27(t,J=7.2Hz,1H),7.18(d,J=8.5Hz,2H),4.
31(d,J=9.7Hz,1H),3.64(s,2H),3.08(t,J=10.6H
z,1H),2.72-2.60(m,4H),2.53(q,J=7.1Hz,4H),2.2
7-2.05(m,2H),1.92(br s,1H),1.82(br d,J=13.2H
z,2H),1.05(t,J=7.1Hz,6H),0.87(d,J=6.6Hz,3
H):IR(KBr)3399,2973,2947,1727,1610,1271,1258,12
02,1078。
分析値:C32H40N2O4の計算値:C,74.39;H,7.80;N,5.42。
実測値:C,74.31;H,7.76;N,5.38。
単離された第2生成物は、次のデータを有する酢酸塩
(0.119g、11%)としての(1R*,1S*)−標記生成物で
あった: m.p.148-150℃(エタノール);NMR(CDCl3)8.14(d,J
=8.3Hz,2H),7.52-7.27(m,10H),7.18(d,J=8.6Hz,2
H),5.45(d,J=2.4Hz,1H),3.69(s,2H),3.50(br d,
J=11.6Hz,1H),3.27-3.22(m,2H),3.12-3.03(m,2
H),2.57(q,J=7.1Hz,4H),2.50-2.39(m,2H),2.04
(s,3H),1.87(br t,J=13.6Hz,2H),1.10-1.05(m,9
H);IR(KBr)3167,2967,2962,1737,1257,1205,1172,10
71。
分析値:C32H40N2O4・C2H4O2の計算値:C,70.81;H,7.69;
N,4.86。実測値:C,70.72;H,7.64;N,4.82。
エタノール/エーテルから再結晶化した(1S*,2S*)−
標記生成物の塩酸塩は次のデータを有した: m.p.180-184℃。
分析値:C32H40N2O4・2HCl・0.5H2Oの計算値:C,64.20;H,
7.24;N,4.61。実測値:C,64.02;H,7.29;N,4.42。
同じ方法により、先の実施例における他の生成物を次の
化合物まで変換させた: (1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−1−(4−(4−ジ
エチルアミノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル−2
−(3−フェニルチオ−8−アザビシクロ[3.2.1]オ
クト−8−イル)−1−プロパノール; (1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−2−(3−(4−ク
ロルフェニルチオ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オク
ト−8−イル)−1−(4−(4−ジエチルアミノメチ
ル)ベンゾイルオキシ)フェニル−1−プロパノール; (1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−1−(4−ジエチル
アミノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル−2−(2
−チエニルチオ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト
−8−イル)−1−プロパノール; (1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−2−(3−ベンジル
−3−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト
−8−イル)−1−(4−(4−ジエチルアミノエチ
ル)ベンゾイルオキシ)フェニル−1−プロパノール;
並びに (1S*,2S*)−および(1R*,2S*)−2−(3−ヒドロキ
シ−3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト
−8−イル)−1−(4−(4−ジエチルアミノエチ
ル)ベンゾイルオキシ)フェニル−1−プロパノール。
実施例5〜10 4−(モルホリノメチル)安息香酸の代りに当量の安息
香酸または適当に置換した安息香酸を用い、実施例1の
方法を使用して、さらに次の化合物を製造した: 5.2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−
1−(4−(4−((1,1−ジメチルエチル)アミノメ
チル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−1−プロパノ
ン;m.p.156℃(ヘキサン粉磨、47%収率)。
6.1−(4−ベンゾイルオキシ)フェニル)−2−(4
−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−1−プロパ
ノン。7.2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジ
ノ)−1−(4−(4−ピペリジノメチル)ベンゾイル
オキシ)フェニル−1−プロパノン。
8.2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−
1−(4−(4−(2−メチルピペリジノメチル)ベン
ゾイルオキシ)フェニル)−1−プロパノン。
9.2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−
1−(4−(4−ジメチルアミノメチル)ベンゾイルオ
キシ)フェニル)−1−プロパノン。
10.1−(4−(3−(ジエチルアミノメチル)ベンゾイ
ルオキシ)フェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フ
ェニルピペリジノ)−1−プロパノン。
実施例11 ラセミ型(1S*,2S*)−2−(4−ヒドロキシ−4−フ
ェニルピペリジノ)−1−(4−(4−((1,1−ジメ
チルエチル)アミノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニ
ル)−1−プロパノール 水素化リチウムアルミニウム(0.08g、2.11ミリモル)
を乾燥テトラヒドロフラン(12ml)中にスラリー化さ
せ、−78℃まで冷却した。実施例5のケトン生成物(0.
44g、0.86ミリモル)をこの冷スラリーにそのまま全部
一度に添加し、次いで−78℃にて1時間にわたり攪拌を
続けた。ゲルになった混合物をテトラヒドロフラン(10
ml)で希釈し、酢酸(0.48ml、8.4ミリモル)で反応停
止させた。減圧下で溶剤を除去し、残留物をシリカゲル
でのフラッシュクロマトグラフにかけた(1×6イン
チ、30%酢酸エチル/ヘキサンで充填)。酢酸エチル/
ヘキサンの濃度勾配溶出は生成物を与えなかった。10%
メタノール/酢酸エチルでの溶出を続けて生成物を酢酸
塩として得た。この固体を酢酸エチルに懸濁させ、飽和
重炭酸ナトリウムと共に激しく振とうした。相を分離さ
せ、水層を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合して
硫酸カルシウムで脱水し、次いで濃縮した。残留物をメ
タノールから再結晶化させて、30mg(6.7%)の標記生
成物を白色固体として得た: m.p.195-197℃;NMR(CDCl3)8.15(d,J=8.5Hz,2H),7.
53(t,J=7Hz,4H),7.48-7.24(m,5H),7.20(d,J=8.5
Hz,2H),4.34(d,J=9.5Hz,1H),3.85(s,2H),3.13(l
ong range coupled t,J=10.5Hz,1H),2.86-2.61(m,4
H),2.38-2.09(sym m,2H),1.88(br d,J=13.5Hz,2
H),1.38(少量の不純物),1.26(s,1H),0.90(d,J=
6.5Hz,3H)。ヒドロキシルプロトン1個は観察されなか
った。
分析値:C32H40N2O4の計算値:C,74.39;H,7.80;N,5.42。
実測値:C,73.98;H,7.80;N,5.18。
実施例12〜16 先の実施例におけるケトン還元法を用い、実施例6〜10
のケトンを次のラセミ型化合物まで変換させた: 12a.(1S*,2S*)−1−(4−(ベンゾイルオキシ)フ
ェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリ
ジノ)−1−プロパノール;38%収率;m.p.166℃(エタ
ノールから)。
12b.(1R*,2S*)−1−(4−(ベンゾイルオキシ)フ
ェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリ
ジノ)−1−プロパノール;17%収率;m.p.188〜191℃
(エタノールから)。
13a.(1S*,2S*)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニ
ルピペリジノ)−1−(4−(4−(ピペリジノメチ
ル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−1−プロパノー
ル;29%収率;m.p.175℃(分解)(酢酸エチルから)。
13b.(1R*,2S*)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニ
ルピペリジノ)−1−(4−(4−(ピペリジノメチ
ル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−1−プロパノー
ル;15%収率;m.p.167℃(分解)(酢酸エチルから)。
14a.(1S*,2S*)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニ
ルピペリジノ)−1−(4−(4−(2−メチルピペリ
ジノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−1−プロ
パノール;37%収率;m.p.179℃(分解)(酢酸エチルか
ら)。
14b.(1R*,2S*)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニ
ルピペリジノ)−1−(4−(4−(2−メチルピペリ
ジノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−1−プロ
パノール;16%収率;m.p.160℃(分解)(酢酸エチルか
ら)。
15a.(1S*,2S*)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニ
ルピペリジノ)−1−(4−(4−(2−ジメチルアミ
ノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−1−プロパ
ノール;7%収率;m.p.195〜198℃(分解)(メタノール
から)。
15b.(1R*,2S*)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニ
ルピペリジノ)−1−(4−(4−(2−ジメチルアミ
ノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−1−プロパ
ノール;26%収率;m.p.162〜182℃(分解)(酢酸エチル
から)。
16.(1S*,2S*)−1−(4−(3−(ジエチルアミノメ
チル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−2−(4−ヒド
ロキシ−4−フェニルピペリジノ)−1−プロパノー
ル;14%収率;m.p.119〜123℃(メチルシクロヘキサンか
ら)。
実施例17 ラセミ型(1S*,2S*)−1−(4−(4−(ジエチルア
ミノメチル)ベンゾイルオキシ)フェニル)−2−(4
−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−1−プロパ
ノール 乾燥CH2Cl2(10ml)におけるカルボニルジイミダゾール
(0.25g、1.54ミリモル)とラセミ型(1S*,2S*)−1−
(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシ−
4−フェニルピペリジノ)−1−プロパノール塩酸塩
(0.37g、1.52ミリモル;シェナード、WO 90/14088、実
施例38、第42頁)を室温にて1時間攪拌した。次いで4
−(ジエチルアミノメチル)安息香酸(0.50g、1.53ミ
リモル)を添加し、得られた混合物を1晩攪拌した。次
いで反応混合物を飽和NaHCO3,H2Oおよびブラインで洗浄
し、MgSO4で脱水し、次いで濃縮して白色固体(0.41g)
を得、その1HNMR(CDCl3)は酸と所望のモノエステルと望
ましくないジエステル化物質との混合物であることを示
した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(1×
6インチ、酢酸エチル/ヘキサンの濃度勾配溶出)によ
る精製は100mgの粗製の標記生成物を無色油状物として
与えた。この物質をエタノールから再結晶化させて、実
施例4の(1S*,2S*)−標題生成物と同一の性質を有す
る精製された標記生成物(33mg、4.2%)を得た。
同じ方法により、エナンチオマ(1S,2S)−および(1R,
2R)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒ
ドロキシ−4−フェニルピペリジノ)−1−プロパノー
ル(WO 90/14088号、実施例78、第47頁)を対応の4−
(ジエチルアミノメチル)安息香酸エステルまで変換さ
せた。
製造例 1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキ
シ−4−フェニルピペリジノ)−1−プロパノン 1−(4−(トリイソプロピルシリルオキシ)フェニ
ル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジ
ノ)−1−プロパノン(WO 90/14088号、実施例36、第4
1頁;22.0g、45.7ミリモル)を乾燥テトラヒドロフラン
(500ml)に溶解させた。弗化テトラブチルアンモニウ
ム(55ml、55ミリモル;テトラヒドロフラン中1N)を攪
拌溶液に3分間かけて滴下した。1時間攪拌した後、反
応混合物を濃縮し、次いで濃縮物をシリカゲル(3×6
インチ)でのフラッシュクロマトグラフにかけた。この
カラムを酢酸エチル/ヘキサン、次いで順次に100%酢
酸エチル、1:9のメタノール:酢酸エチルおよび最後に
1:5のメタノール:酢酸エチルで濃度勾配溶出させた。
生成物含有のフラクションをストリッピングして16.7g
(100%)の標記生成物を淡黄色固体として得、これを
ヘキサンで粉磨した:m.p.95-97℃;1H-NMR(CDCl3)δ(p
pm)8.08(d,J=8.5Hz,2H),7.48(d,J=8Hz,2H),7.34
(t,J=8Hz,2H),7.28-7.25(m,1H NMR溶剤のCHCl3によ
り部分的に不明瞭),6.89(d,J=8.5Hz,2H),4.15(q,J
=7Hz,1H),3.0-2.65(m,4H),2.25-2.10(m,2H),1.85
-1.77(m,2H),1.35(d,J=7Hz,3H)。
同じ方法により、前記WO 90/14088号の他のトリイソプ
ロピルシリル保護ケトンを次の未保護ケトンまで変換さ
せた: 2−(4−ベンジル−4−ヒドロキシピペリジノ)−1
−(4−ヒドロキシフェニル)−1−プロパノン; 2−(4−(4−クロルフェニル)−4−(ヒドロキシ
ピペリジノ)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−
プロパノン; 1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(3−(フェニ
ルチオ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イ
ル)−1−プロパノン; 2−(3−(4−クロルフェニルチオ)−8−アザビシ
クロ[3.2.1]オクト−8−イル)−1−(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−プロパノン; 1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(3−(2−チ
エニルチオ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8
−イル)−1−プロパノン; 2−(3−ベンジル−3−ヒドロキシ−8−アザビシク
ロ[3.2.1]オクト−8−イル)−1−(4−ヒドロキ
シフェニル)−1−プロパノン;および 1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(3−ヒドロキ
シ−3−フェニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト
−8−イル)−1−プロパノン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/445 31/46 AAB 31/535

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アル
    ケニルもしくは(C2〜C6)アルキニルであり; Xはフェニルもしくはベンジル、またはこれら基の1種
    であって芳香族炭素が式 により一置換され、ここでpは1もしくは2であり; R1およびR2は別々にそれぞれ独立して水素もしくは(C1
    〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2はそれらが結
    合する窒素と一緒になってピロリジン、ピペリジンもし
    くはモルホリン環を形成し、またはこれら環の1種であ
    って(C1〜C3)アルキルにより置換され; YおよびY1は一緒になって式 の基であり;または YおよびY1は別々の基であって、Yが水素もしくはOHで
    ありかつY1が式 の基であるか;または Yが水素でありかつY1が式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロであり; ZはO、S、SOもしくはSO2である] の化合物またはその医薬上許容しうる酸付加塩。
  2. 【請求項2】Rが1S*,2S*の相対的立体化学配置: を有するメチルである請求の範囲第1項に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】Xがフェニルまたは式 の基により一置換されたフェニルである請求の範囲第2
    項に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 が1−ヒドロキシアルキル基に対しパラ位置で置換され
    た請求の範囲第3項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】YおよびY1が別々の基である請求の範囲第
    4項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】Xがフェニルである請求の範囲第5項に記
    載の化合物。
  7. 【請求項7】Xが式 の基である請求の範囲第5項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1およびR2が別々の基であって、R1および
    R2がそれぞれメチルもしくはエチルであり、またはR1
    水素でありかつR2が1,1−ジメチルエチルである請求の
    範囲第7項に記載の化合物。
  9. 【請求項9】R1およびR2がそれぞれエチルである請求の
    範囲第8項に記載の化合物。
  10. 【請求項10】YがHであり、Y1がフェニルチオもしく
    は4−クロルフェニルチオである請求の範囲第9項に記
    載の化合物。
  11. 【請求項11】YがHであり、Y1が2−チエニルチオで
    ある請求の範囲第9項に記載の化合物。
  12. 【請求項12】YがOHであり、Y1がフェニルもしくはベ
    ンジルである請求の範囲第9項に記載の化合物。
  13. 【請求項13】R1およびR2がそれらの結合する窒素と一
    緒になってモルホリン、ピペリジンもしくは2−メチル
    ピペリジン環を形成する請求の範囲第7項に記載の化合
    物。
  14. 【請求項14】Xが式 の基である請求の範囲第4項に記載の化合物。
  15. 【請求項15】R1およびR2が別々の基であって、それぞ
    れエチルである請求の範囲第14項に記載の化合物。
  16. 【請求項16】式 [式中、Eは式 を有し; RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニルも
    しくは(C2〜C6)アルキニルであり; Xはフェニルもしくはベンジル、またはこれら基の1つ
    であって芳香族炭素が式 の基により一置換され、ここでpは1もしくは2であ
    り; R1およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して水素
    もしくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2
    はそれらが結合する窒素と一緒になってピロリジン、ピ
    ペリジンもしくはモルホリン環、または(C1〜C3)アル
    キルにより置換されたこれら環の1種を形成し; Y2およびY3は一緒になって式 の基であり;または Y2およびY3は別々の基であってY2がOHでありかつY3が式 の基であり; Y9は式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロである] の化合物またはその医薬上許容しうる酸付加塩。
  17. 【請求項17】Rが1S*,2S*の相対的立体化学配置: を有するメチルである請求の範囲第16項に記載の化合
    物。
  18. 【請求項18】Xがフェニルまたは式 の基により一置換されたフェニルである請求の範囲第17
    項に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 が1−ヒドロキシアルキル基に対しパラ位置で置換され
    た請求の範囲第18項に記載の化合物。
  20. 【請求項20】Eが式 の基であり、Y2およびY3が別々の基である請求の範囲第
    19項に記載の化合物。
  21. 【請求項21】Xがフェニルである請求の範囲第20項に
    記載の化合物。
  22. 【請求項22】Y2がOHであり、Y3がフェニルである請求
    の範囲第21項に記載の化合物。
  23. 【請求項23】Xが式 の基である請求の範囲第20項に記載の化合物。
  24. 【請求項24】R1およびR2が別々の基あって、R1および
    R2がそれぞれメチルもしくはエチルであり、またはR1
    水素でありかつR2が1,1−ジメチルエチルである請求の
    範囲第22項に記載の化合物。
  25. 【請求項25】R1およびR2がそれぞれメチルであり、Y2
    がOHであり、Y3がフェニルである請求の範囲第24項に記
    載の化合物。
  26. 【請求項26】R1およびR2がそれぞれエチルであり、Y2
    がOHであり、Y3がフェニルである請求の範囲第24項に記
    載の化合物。
  27. 【請求項27】R1が水素であり、R2が1,1−ジメチルエ
    チルであり、Y2がOHであり、Y3がフェニルである請求の
    範囲第24項に記載の化合物。
  28. 【請求項28】R1およびR2がそれらの結合する窒素と一
    緒になってモルホリン、ピペリジンもしくは2−メチル
    ピペリジン環を形成する請求の範囲第23項に記載の化合
    物。
  29. 【請求項29】R1およびR2がそれらの結合する窒素と一
    緒になってモルホリン環を形成し、Y2がOHであり、Y3
    フェニルである請求の範囲第28項に記載の化合物。
  30. 【請求項30】R1およびR2がそれらの結合する窒素と一
    緒になってピペリジン環を形成し、Y2がOHであり、Y3
    フェニルである請求の範囲第28項に記載の化合物。
  31. 【請求項31】R1およびR2がそれらの結合する窒素と一
    緒になって2−メチルピペリジン環を形成し、Y2がOHで
    あり、Y3がフェニルである請求の範囲第28項に記載の化
    合物。
  32. 【請求項32】Xが式 の基である請求の範囲第20項に記載の化合物。
  33. 【請求項33】R1およびR2が別々の基であって、それぞ
    れエチルであり、Y2がOHであり、Y3がフェニルである請
    求の範囲第32項に記載の化合物。
  34. 【請求項34】式 [式中、RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アル
    ケニルもしくは(C2〜C6)アルキニルであり; Xはフェニルもしくはベンジル、またはこれら基の1種
    であって芳香族炭素が式 の基により一置換され、ここでpは1もしくは2であ
    り;R1およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して
    水素もしくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およ
    びR2はそれらの結合する窒素と一緒になってピロリジ
    ン、ピペリジンもしくはモルホリン環、または(C1
    C3)アルキルにより置換された前記環の1つを形成し; YおよびY1は一緒になって式 の基であり;または YおよびY1は別々の基であってYが水素もしくはOHであ
    りかつY1が式 の基であり;または Yが水素でありかつY1が式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロであり; ZはO、S、SOもしくはSO2である] の化合物。
  35. 【請求項35】式 [式中、Eは式 を有し; RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニルも
    しくは(C2〜C6)アルキニルであり; Xはフェニルもしくはベンジル、またはこれら基の1種
    であって芳香族炭素が式 の基により一置換され、 pは1もしくは2であり; R1およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して水素
    もしくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2
    はそれらが結合する窒素と一緒になってピロリジン、ピ
    ペリジンもしくはモルホリン環、または(C1〜C3)アル
    キルにより置換された前記環の1つを形成し; Y2およびY3は一緒になって式 の基であり;または Y2およびY3は別々の基であってY2がOHでありかつY3が式 の基であり; Y9は式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロである] の化合物。
  36. 【請求項36】式(I) [式中、RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アル
    ケニルもしくは(C2〜C6)アルキニルであり; Xはフェニルもしくはベンジル、またはこれら基の1種
    であって芳香族炭素が式 の基により一置換され、ここでpは1もしくは2であ
    り; R1およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して水素
    もしくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2
    はそれらが結合する窒素と一緒になってピロリジン、ピ
    ペリジンもしくはモルホリン環を形成し、またはこれら
    環の1つであって(C1〜C3)アルキルにより置換され; YおよびY1は一緒になって式 の基であり;または YおよびY1は別々の基であってYが水素もしくはOHであ
    りかつY1が式 の基であり;または Yが水素でありかつY1が式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロであり; ZはO、S、SOもしくはSO2である] の化合物を製造するに際し、式 [式中、RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アル
    ケニルもしくは(C2〜C6)アルキニルであり; AおよびBは一緒になって酸素であり(炭素原子と共に
    カルボニルを形成する); Xはフェニルもしくはベンジル、またはこれら基の1種
    であって芳香族炭素が式 の基により一置換され; pは1もしくは2であり; R1およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して水素
    もしくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2
    はそれらが結合する窒素と一緒になってピロリジン、ピ
    ペリジンもしくはモルホリン環、または(C1〜C3)アル
    キルにより置換された前記環の1つを形成し; YおよびY1は一緒になって式 の基であり;または YおよびY1は別々の基であってYが水素もしくはOHであ
    りかつY1が式 の基であり;または Yが水素でありかつY1が式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロであり; ZはO、S、SOもしくはSO2である] の化合物を反応不活性溶剤中で約−78〜約0℃にて約15
    分間〜約24時間にわたり過剰の水素化物還元剤と反応さ
    せることを特徴とする上記式(I)の化合物の製造方
    法。
  37. 【請求項37】式 [式中、RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アル
    ケニルもしくは(C2〜C6)アルキニルであり; AおよびBは一緒になって酸素であり(炭素原子と共に
    カルボニルを形成する); YおよびY1は一緒になって式 の基であり;または YおよびY1は別々の基であってYが水素もしくはOHであ
    りかつY1が式 の基であり;または Yが水素でありかつY1が式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロであり; ZはO、S、SOもしくはSO2である] の化合物を、式X-COOH(ここでXはフェニルもしくはベ
    ンジル、または芳香族炭素が式 の基により一置換された前記基の1つであり、ここでR1
    およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して水素も
    しくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2
    それらの結合する窒素と一緒になってピロリジン、ピペ
    リジンもしくはモルホリン環、または(C1〜C3)アルキ
    ルにより置換された前記環の1つを形成し;pは1もしく
    は2である) の化合物と、反応不活性溶剤中で約0〜約50℃の温度に
    て約15分間〜約24時間にわたりエステル化剤の存在下に
    反応させる事前工程をさらに含む請求の範囲第36項に記
    載の方法。
  38. 【請求項38】エステル化剤がペプチドカップリング試
    薬である請求の範囲第37項に記載の方法。
  39. 【請求項39】ペプチドカップリング試薬が1−エチル
    −3−(3−ジチメルアミノプロピル)−カルボジイミ
    ドであり、トリエチルアミンを添加することをさらに含
    む請求の範囲第38項に記載の方法。
  40. 【請求項40】水素化物還元剤が硼水素化ナトリウムで
    ある請求の範囲第39項に記載の方法。
  41. 【請求項41】式(II) [式中、Eは式 を有し; RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニルも
    しくは(C2〜C6)アルキニルであり; Xはフェニルもしくはベンジル、またはこれら基の1つ
    であって芳香族炭素が式 の基により一置換され、ここでpは1もしくは2であ
    り;R1およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して
    水素もしくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およ
    びR2はそれらが結合する窒素と一緒になってピロリジ
    ン、ピペリジンもしくはモルホリン環、または(C1
    C3)アルキルにより置換された前記環の1つを形成し; Y2およびY3は一緒になって式 の基であり;または Y2およびY3は別々の基であってY2がOHでありかつY3が式 の基であり; Y9は式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロである] の化合物を製造するに際し、式 [式中、Eは式 を有し; RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニルも
    しくは(C2〜C6)アルキニルであり; AおよびBは一緒になって酸素であり(炭素原子と共に
    カルボニルを形成する); Xはフェニルもしくはベンジル、または芳香族炭素が式 の基により一置換された前記基の1つであり; ここでpは1もしくは2であり; R1およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して水素
    もしくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2
    はそれらが結合する窒素と一緒になってピロリジン、ピ
    ペリジンもしくはモルホリン環、または(C1〜C3)アル
    キルにより置換された前記環の1つを形成し; Y2およびY3は一緒になって式 の基であり;または Y2およびY3は別々の基であってY2がOHでありかつY3が式 の基であり; Y9は式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロである] の化合物を、反応不活性溶剤中で約−78〜約0℃にて約
    15分間〜約24時間にわたり過剰の水素化物還元剤と反応
    させることを特徴とする上記式(II)の化合物の製造方
    法。
  42. 【請求項42】式 [式中、Eは式 RはH、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニルも
    しくは(C2〜C6)アルキニルであり; AおよびBは一緒になって酸素であり(酸素原子と共に
    カルボニルを形成する); Y2およびY3は一緒になって式 の基であり;または Y2およびY3は別々の基であってY2がOHでありかつY3が式 の基であり; Y9は式 の基であり; nは0、1、2もしくは3であり; mは0、1、2、3もしくは4であり; QはSもしくはCH=CHであり; X1は水素、(C1〜C3)アルキル、(C1〜C3)アルコキシ
    もしくはハロである] の化合物を、式X-COOH(ここでXはフェニルもしくはベ
    ンジル、または芳香族炭素が式 の基により一置換された前記基の1つであり、ここでR1
    およびR2は別々の基であって、それぞれ独立して水素も
    しくは(C1〜C6)アルキルであり、またはR1およびR2
    それらの結合する窒素と一緒になってピロリジン、ピペ
    リジンもしくはモルホリン環、または(C1〜C3)アルキ
    ルにより置換された前記環の1つを形成し;pは1もしく
    は2である) の化合物と、反応不活性溶剤中で約0℃〜約50℃の温度
    にて約15分間〜約24時間にわたりエステル化剤の存在下
    に反応させる事前工程をさらに含む請求の範囲第41項に
    記載の方法。
  43. 【請求項43】エステル化剤がペプチドカップリング試
    薬である請求の範囲第42項に記載の方法。
  44. 【請求項44】ペプチドカップリング試薬が1−エチル
    −3−(3−ジチメルアミノプロピル)−カルボジイミ
    ドであり、トリエチルアミンを添加することをさらに含
    む請求の範囲第43項に記載の方法。
  45. 【請求項45】水素化物還元剤が硼水素化ナトリウムで
    ある請求の範囲第44項に記載の方法。
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