JPH0787733B2 - コンバインの脱穀装置の選別制御装置 - Google Patents

コンバインの脱穀装置の選別制御装置

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JPH0787733B2
JPH0787733B2 JP62081970A JP8197087A JPH0787733B2 JP H0787733 B2 JPH0787733 B2 JP H0787733B2 JP 62081970 A JP62081970 A JP 62081970A JP 8197087 A JP8197087 A JP 8197087A JP H0787733 B2 JPH0787733 B2 JP H0787733B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、揺動選別板に備えられたチャフシーブの間隙
を変更調節するためのアクチュエータと、選別処理物量
を検出する処理物量検出手段と、車速を検出する車速セ
ンサとを備えるとともに、前記処理物量検出手段及び車
速センサの検出結果に基づいて前記アクチュエータの作
動を制御する制御装置を備えたコンバインの脱穀装置の
選別制御装置に関する。
〔従来の技術〕
この種のコンバインの脱穀装置の選別制御装置では、チ
ャフシーブ上の選別処理物量が多いときには、多量の穀
粒を迅速に流下させるべくチャフシーブの隙間を拡げ、
且つ、選別処理量が少ない時には、ワラ屑の流下を抑制
すべく前記間隙を狭くすることが望ましい。また、脱穀
対象の穀稈には、処理物の流下性の異なる稲や麦などの
複数の種類があり、そのうえ、同じ種類の穀稈でも湿っ
ているものと、乾いているものとがあり、前記チャフシ
ーブの間隙の開度は、前記選別処理物量のみならず、そ
の流下性に影響するところの種類や湿度に応じても調節
されるのが望ましい。
そこで従来では、前記選別処理物量と、穀稈の種類、な
らびに湿度の夫々を検出して、それらの検出結果に応じ
てチャフシーブの間隙を調節するようにしていた(例え
ば、実開昭60−168343号参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように構成された従来構造のものでは、選別処理
物量と、穀稈の種類ならびに湿度の夫々に応じてチャフ
シーブの間隙を調節するように構成されたことにより、
チャフシーブの間隙が固定のもの、あるいは選別処理物
量のみに応じて間隙を変更するものに比べて、大幅に処
理性能が改善されたものである。しかしながら、この従
来構造のものでは、チャフシーブの間隙の調節を行うに
あたり、検出値とチャフシーブ間隙との相関を予め設定
したひとつの制御特性曲線上で、選別処理物量に応じて
の調節と、穀稈の種類、あるいは湿度の応じての調節と
の夫々に対応させて、チャフシーブの開度の上限下限を
変更することにより行っていたため、最終的には制御対
象の検出値とチャフシーブ間隙とを所期どおりの相関に
することができるにしても、その調節作動中にも適切な
相関に調節するための適正な制御が行われているとは限
らず、未だ改善の余地を残していた。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、そ
の目的は、選別処理物量や穀稈の種類、あるいは湿度な
ど、制御対象条件を複数種備え、その制御対象条件の変
化に拘らず、かつ、制御作動中も、良好な選別を行なえ
るようにする点にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために講じた本発明の技術手段は、
揺動選別板に備えられたチャフシーブの間隙を変更調節
するためのアクチュエータと、選別処理物量を検出する
処理物量検出手段と、車速を検出する車速センサとを備
えるとともに、前記処理物量検出手段及び車速センサの
検出結果に基づいて前記アクチュエータの作動を制御す
る制御装置を備えたコンバインの脱穀装置の選別制御装
置において、処理対象の穀稈の種類と湿り具合とに応じ
て複数の処理条件を設定する条件設定手段を備えるとと
もに、前記制御装置は、前記車速センサの情報に基づい
て車速が大なるほど前記間隙を大にすべく、かつ、条件
設定手段で設定された処理条件に対応させて予め設定し
た制御特性曲線に沿って前記アクチュエータを作動させ
る第1制御手段と、前記処理物量検出手段の情報に基づ
いて選別処理物量が大なるほど前記間隙を大にすべく、
かつ、条件設定手段で設定された処理条件に対応して予
め設定した制御特性曲線に沿って前記アクチュエータを
作動させる第2制御手段とを備え、それらの第1制御手
段または第2制御手段の何れかを選定してアチュエータ
の作動を制御するように構成され、さらに、前記第1制
御手段は、前記条件設定手段により設定される各処理条
件の夫々に対応して、流下性の悪い条件ほど車速に対す
る前記間隙の目標値を拡げるように車速と間隙との相関
を決める複数の制御特性曲線を記憶し、前記第2制御手
段は、前記条件設定手段により設定される各処理条件の
夫々に対応して、流下性の悪い条件ほど選別処理物量に
対する前記間隙の目標値を拡げるように選別処理物量と
間隙との相関を決める複数の制御特性曲線を記憶して構
成されていることである。
〔作 用〕
上記技術手段を講じたことによる作用は次の通りであ
る。
a.処理対象の穀稈の種類と湿り具合とに応じて複数の処
理条件を設定する条件設定手段を備えるとともに、その
条件設定手段により設定される各処理条件の夫々に対応
して、流下性の悪い条件ほど車速に対する前記間隙の目
標値、または選別処理物量に対する前記間隙の目標値を
拡げるように、車速または選別処理物量と間隙との相関
を決める複数の制御特性曲線を用いて制御を行うもので
あるため、チャフシーブ間隙の調節制御中も、その間隙
を制御対象の条件に適合させやすい状態で調節すること
ができる。
b.選別処理物量に基づくチャフシーブの間隙調節に際し
て、選別処理物量の直接的な変化を検出して制御を行う
場合と、車速の変化に基づいて制御を行う場合との2種
の制御形態を選定することができるので、刈初めや刈終
わりなどの処理物量が不安定な状態では応答性のよい車
速による制御を行い、割合に安定した通常の作業中は制
御のハンチングの少ない選別処理物量の変化による制御
を行うなど、作業条件にも適した制御を行うことができ
る。
〔発明の効果〕
従って、穀稈の種類や湿り具合、車速の大小、あるいは
収穫作業状況の変化などの、さまざまな条件に適正に対
応した良好な選別処理を、チャフシーブの間隙の調節中
にも良好に行うことができて、穀粒にワラ屑が混入した
り、穀粒が回収されにくくなるような不具合を解消でき
るに至った。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第9図に示すように、コンバインは、クローラ走行装置
(1)を備えた車体(V)と、その車体(V)の上部に
搭載される脱穀装置(2)と、前記車体(V)の前部に
付設される刈取部(3)とを備えている。
第10図に示すように、前記車体(V)に搭載されたエン
ジン(E)の出力が、脱穀装置(2)にベルトテンショ
ン式の脱穀クラッチ(4)を介して、且つ、走行用変速
装置(5)にベルトテンション式の走行クラッチ(6)
を介して夫々伝動されると共に、走行用変速装置(5)
に伝動された出力の一部が、ベルトテンション式の刈取
クラッチ(7)を介して刈取部(3)に伝動されるよう
になっている。
前記刈取部(3)は、穀稈引起し装置(8)、引起され
た穀稈の株元を切断する刈刃(9)、及び、刈取られた
穀稈を横倒れ姿勢に変更して脱穀装置(2)に搬送する
穀稈搬送装置(10)の夫々を備えている。
前記脱穀装置(2)は、第11図に示すように、扱胴(1
1)を収納する扱室(A)、横倒れ姿勢の穀稈を挾持搬
送するフィードチェーン(12)、排塵用の横断流ファン
(13)、及び、唐箕(14)と揺動選別板(15)からなる
選別部(B)の夫々を備え、さらには、穀粒回収用の1
番口(16)及び2番物回収用の2番口(17)を備えてい
る。
前記扱室(A)の下部には、穀粒選別用の受網(18)が
設けられると共に、扱室(A)の終端部には、扱室
(A)内に残存する処理物を排出する排出口(19)が開
口されている。但し、前記受網(18)を漏下する処理物
及び前記排出口(19)を通して排出される処理物を、扱
室(A)からの漏下処理物と総称する。
前記揺動選別板(15)は、唐箕(14)の上方に位置する
グレンパン(20)、そのグレンパン(20)に引続いて位
置するチャフシーブ(21)、そのチャフシーブ(21)に
引続いて位置するストローラック(22)、前記チャフシ
ーブ(21)の始端側の下方に位置する補助グレンパン
(23)、及びその補助グレンパン(23)に引続いて位置
するグレンシーブ(25)の夫々を備えており、それらが
左右一対の側板(26)の間に取付けられることによっ
て、全体として板状を呈している。
尚、図中(27)は、前記排出口(19)に対向して配置さ
れる排出口用のグレンパン、(28)は、そのグレンパン
(27)に引続いて位置し、且つ、横方向に並ぶ複数本の
杆材であり、それらは、前記揺動選別板(15)とともに
揺動されるようになている。又、(29)は、杆材(28)
上の処理物に作用する刃付き回転体である。
前記チャフシーブ(21)は、処理物移送方向に並置され
る帯板状部材(a),(a′)にて構成され、そして、
帯板状部材(a),(a′)の隣り合うものの間に形成
される間隙(S)が変更調節できるように構成されてい
る。
すなわち、第12図及び第13図に示すように、複数個の帯
板状部材(a)のうちの1つの帯板状部材(a′)の上
端部が、前記左右一対の側板(26)を貫通する支点軸
(30)に外嵌され、且つ、その帯板状部材(a′)の下
端側の両端部夫々に、側板(26)に形成された長孔
(b)を貫通する連結ピン(31)が止着されている。支
点軸(30)及び連結ピン(31)の夫々に外嵌着される左
右一対のリンク(32)が設けられると共に、一対のリン
ク(32)の一方に、操作アーム(33)が付着されてい
る。
前記1つの帯板状部材(a′)を除いた他の帯板状部材
(a)は、コの字状の取付金具(34)を用いて側板(2
6)に取付けられている。つまり、コの字状の取付金具
(34)は、上端側の軸部分(34a)が側板(26)に貫通
止着され、且つ、下端側の軸部分(34b)が側板(26)
に形成された長孔(b)に貫通するようになっている。
そして、帯板状部材(a)の上端側の両端部分夫々が、
取付金具(34)の上端側の軸部分(34a)に外嵌着され
ると共に、帯板状部材(a)の下端側の両端部夫々が、
取付金具(34)の下端側の軸部分(34b)に外嵌着され
ている。
前記連結ピン(31)及び複数個の取付金具(34)の下端
側の軸部分(34b)が、連係板(35)にて接続され、も
って、各帯板状部材(a),(a′)が、上端側を支点
にして一体揺動することにより、前記間隙(S)が変更
調節されるようになっている。
又、間隙(S)の調節のために帯状板部材(a),
(a′)を揺動操作するアクチュエータとしての電動モ
ータ(M1)が、脱穀装置(2)の固定枠側に付設され、
この電動モータ(M1)によって前記間隙(S)を調節す
るようになっている。つまり、間隙(S)が小となる閉
じ側に付勢するスプリング(36)が、前記操作アーム
(33)に連結されると共に、操作アーム(33)を間隙
(S)が大となる開き側に揺動させるレリーズワイヤ
(37)の一端部が、操作アーム(33)に連結され、さら
に、レリーズワイヤ(37)の他端部が、前記電動モータ
(M1)にて正逆転される螺軸(38)に嵌合するコマ部材
(39)に連結されている。
但し、図中(40)は、間隙(S)の調節状態をコマ部材
(39)の位置変化により検出するボリュームであって、
その操作レバー(40A)の遊端部が、前記コマ部材(3
9)に接続されている。又、(41a),(41b)は、間隙
(S)の調節限度に達すると、前記操作レバー(40A)
にて押圧操作されるリミットスイッチであって、電動モ
ータ(M1)を自動停止させるために設けられている。
前記唐箕(14)は、選別風量の調節のために、回転数が
変更調節されるようになっている。すなわち、第14図乃
至第16図に示すように、唐箕(14)の回転軸(14A)に
付設する入力プーリ(42)が、左右のプーリ部分(42
a),(42b)の間隔を変更調節自在に構成されていて、
ベルト式の変速装置(43)が構成されている。但し、図
中、(44)は伝動ベルト、(45)はテンションプーリで
ある。
前記入力プーリ(42)について説明を加えると、前記両
プーリ部分(42a),(42b)の一方のプーリ部分(42
a)が、回転軸(14A)に止着され、他方のプーリ部分
(42b)が、回転軸(14A)に摺動自在に外嵌されてい
る。但し、摺動側のプーリ部分(42b)に、固定側のプ
ーリ部分(42a)に付設の連結ピン(46)が挿通されて
おり、両プーリ部分(42a),(42b)は一体回転するよ
うになっている。
前記摺動側のプーリ部分(42b)のボス部にベアリング
(47)を用いて取付けた第1カム形成部材(48)と、脱
穀装置(2)の固定枠側に取付けた第2カム形成部材
(49)との夫々に、第1カム形成部材(48)の回転にと
もなって両プーリ部分(42a),(42b)を遠近移動させ
るためのカム突起(48a),(49a)が形成されている。
又、変速操作のために第1カム形成部材(48)を回転操
作する電動モータ(M2)が、脱穀装置(2)の固定枠側
に付設されている。つまり、第1カム形成部材(48)
に、操作アーム(50)が付設され、その操作アーム(5
0)に、レリーズワイヤ(51)の一端部が接続されると
共に、レリーズワイヤ(51)の他端部が、前記電動モー
タ(M1)にて正逆転される螺軸(52)に嵌合するコマ部
材(53)に連結されている。
但し、図中(54)は、変速状態をコマ部材(53)の位置
変化により検出するボリュームであって、その操作レバ
ー(54A)の遊端部が、前記コマ部材(53)に接続され
ている。又、(52a),(55b)は、変速範囲の限度に達
すると、前記操作レバー(54A)にて押圧操作されるリ
ミットスイッチであって、電動モータ(M2)を自動停止
するために設けられている。
次に、前記チャフシーブ(21)の間隙調節用の電動モー
タ(M1)や、前記唐箕(14)の選別風量調節用の電動モ
ータ(M2)を作動させて、選別状態を適正に保つための
制御構成について説明する。
第1図で示すように、マイクロコンピュータを用いて構
成される制御装置(H)が設けられ、その制御装置
(H)に、選別風量を自動変更調節するか否かを設定す
る唐箕用の自動スイッチ(56)、チャフシーブ(21)の
間隙(S)を自動変更調節するか否かを設定するチャフ
シーブ用の自動スイッチ(57)、選別風量を手動で変更
調節するための唐箕用の手動スイッチ(58)、チャフシ
ーブ(21)の間隙を手動で変更調節するためのチャフシ
ーブ用の手動スイッチ(59)、乾いた稲、湿った稲、乾
いた麦、湿った麦の4段階に穀稈の条件を設定する条件
設定手段としての条件スイッチ(60)、前記脱穀クラッ
チ(4)が入り操作されるに伴って入り操作される脱穀
スイッチ(61)、扱室(A)に穀稈が供給されている状
態であるか否かを検出する穀稈供給検出手段としての、
穀稈搬送装置(10)の搬送通路内の穀稈存否を検出する
株元スイッチ(62)、エンジン(E)の回転数を検出す
る回転数センサ(63)、前記走行用変速装置(5)にお
ける変速後の回転数を走行速度として検出する車速セン
サ(64)、選別風量の変更調節状態を検出するための前
記唐箕用ボリューム(54)、及び、チャフシーブ(21)
の間隙調節状態を検出するための前記チャフシーブ用ボ
リューム(40)の夫々が接続されている。そして、前記
制御装置(H)は、予め記憶された情報及び入力される
情報に基づいて、選別風量調節用の電動モータ(M2)及
びチャフシーブ(21)の間隙調節用電動モータ(M1)を
作動させるように構成されている。
すなわち、前記制御装置(H)を利用して、選別処理物
量を検出する処理物量検出手段(100)、走行速度が大
なるほど前記間隙(S)を大にすべく、車速センサ(6
4)の検出情報に基づいて前記チャフシーブ用の電動モ
ータ(M1)を作動させるチャフシーブ用の第1制御手段
(101)、選別処理物量が大なるほど前記間隙(S)を
大にすべく、処理物量検出手段(100)の検出情報に基
づいて前記チャフシーブ用電動モータ(M1)を作動させ
るチャフシーブ用の第2制御手段(102)、走行速度が
大なるほど選別風量を大にすべく、前記車速センサ(6
4)の検出情報に基づいて唐箕用の電動モータ(M2)を
作動させる唐箕用の第1制御手段(103)、選別処理物
量が大なるほど選別風量を大にすべく、処理物量検出手
段(100)の検出情報に基づいて唐箕用の電動モータ(M
2)を作動させる唐箕用の第2制御手段(104)、及び、
前記株元スイッチ(62)が穀稈が供給されていることを
検出するに伴って、チャフシーブ用や唐箕用の第1制御
手段(101),(103)を設定時間(t2)の間作動させ、
その後、チャフシーブ用や唐箕用の第2制御手段(10
2),(104)を作動させる制御状態切換手段(105)等
の各種制御手段が構成されている。
以下、前記制御装置(H)の作動を説明しながら、上述
の各種制御手段について説明を加える。
先ず、概略的に説明すれば、制御装置(H)は、第5図
に示すように、株元スイッチ(62)がONになってから第
1設定時間(t1)が経過するまでの第1時間帯(T1)、
その後、第2設定時間(t2)が経過するまでの第2時間
帯(T2)、その後株元スイッチ(62)がOFFになるまで
の第3時間帯(T3)、その後第3設定時間(t3)経過す
るまでの第4時間帯(T4)、その後、第4設定時間(t
4)経過するまでの第5時間帯(T5)、その後、株元ス
イッチ(62)がONするまでの第6時間帯(T6)のいずれ
であるかを判別しながら、各時間帯(T1乃至T6)に応じ
て予め設定された制御を行なうように構成されるもので
ある。
すなわち、第2時間帯(T2)においては、チャフシーブ
用や唐箕用の第1制御手段(101),(103)の処理を実
行し、第3時間帯(T3)においては、チャフシーブ用や
唐箕用の第2制御手段(102),(104)の処理を実行
し、そして、第1、第4、第5、第6時間帯(T1、T4乃
至T6)の夫々においては、予め設定記憶された目標間隙
(C1〜C3)及び目標風量(W1〜W3)となるように間隙
(S)や選別風量(W)を調節する処理を実行するよう
に構成されている。
第8図(A),(B)に、各時間帯(T1、T4乃至T6)の
夫々における目標間隙(C1〜C3)や目標風量(W1〜W3)
を示してある。
前記両第1制御手段(101),(103)における走行速度
(Z)に対応する目標間隙(S)や目標風量(W)の相
関を定める制御特性曲線が、第6図(A),(B)に示
すように、穀稈条件(f10〜13、g10〜13)をも加えなが
ら、予め設定記憶されており、その記憶された目標間隙
(S)や目標風量(W)にすべく、制御作動が行なわれ
ることになる。
同様に、前記両第2制御手段(102),(104)における
選別処理物量に対応する目標間隙(S)や目標量(W)
の相関を定める制御特性曲線が、第7図(A),(B)
に示すように、穀稈条件(f20〜23、g20〜23)をも加え
ながら、予め設定記憶されており、その記憶された目標
間隙(S)や目標風量(W)にすべく、制御作動が行な
われることになる。
但し、本実施例においては、処理物量検出手段(100)
が、次に述べる如く、脱穀負荷に伴うエンジン回転数の
ダウン代を選別処理物量として検出するように構成され
ている。
すなわち、処理物量検出手段(100)は、基本的には、
エンジン回転数のダウン代(Ed)を、下記式にて求める
ことになる。
Ed=E0−(En+Sd) 但し、(En)は、現時点のエンジン回転数である。
(Sd)は、走行ダウン代であって、走行速度(車速セン
サ(64)の検出値)と設定係数との積によってもとめら
れる。
(E0は、基準回転数であって、株求スイツ(62)がOFF
からONになった時点のエンジン回転数と走行ダウン代と
の和によって求められる。
尚、自動制御中において、設定された基準回転数(E0)
よりも高い回転数が検出された場合には、その高い回転
数を基準回転数に置き換えて、以降の制御作動を行なわ
せるようにしてある。
次に、第2図乃至第4図に示すフローチャートを参照し
ながら詳述する。
第2図に示すように、制御装置(H)は、起動されると
初期化の処理(#1)を実行し、その後、出力処理(#
2)を実行する。
次に、カウント値(i)を順次加算する処理(#3)を
実行すると共に、カウント値(i)が設定値(A)に達
すると(#4)、つまり、設定時間達する毎に、条件設
定処理(#5)やカウント値(i)を零に初期化する処
理(#6)を実行する。
その後、プログラムを所定周期で繰返すための時間待ち
をチェック(#7)しながら、上述の処理を繰返すこと
になる。
第3図に示すように、前記出力処理(#2)は、先ず、
スイッチ類の操作状態を読み込む処理(#8)を実行す
る。次に、その読み込まれた結果が前回の読取結果と一
致した時にのみ、その読取られた結果を各スイッチ類の
操作状態として設定し、且つ、不一致の時には以前に設
定された操作状態を各スイッチ類の操作状態として設定
し続ける、ノイズ処理(#9)を実行する。
その後、各センサ類の検出情報を読み込む処理(#10)
を実行し、次に、複数回の読み取り結果の平均値を各セ
ンサ類の検出情報として設定する平均化処理(#11)を
実行する。
次に、エンジン回転数がアイドリング回転数以上である
かをチェック(#12)して、未満である場合には、唐箕
用やチャフシーブ用の電動モータ(M1),(M2)を停止
させる処理(#13)を実行し、メインルーチンに復帰す
る。
上記チェック(#12)にて以上であることが判別された
場合には、脱穀スイッチ(62)の操作状態をチェック
(#14)し、OFFの場合には、上記停止処理(#13)に
移行する。
脱穀スイッチ(62)がONの場合には、唐箕(14)の選別
風量の調節処理(#15〜#22)を行ない、次に、チャフ
シーブ(21)の間隙(S)の調節処理(#23〜#30)を
行ない、その後、メインルーチンに復帰する。
前記選別風量の調節処理(#15〜#22)は、唐箕用の手
動スイッチ(58)の操作状態に基づいて、風量増大側に
操作する必要がある場合には、唐箕用の電動モータ(M
2)を風量増大側に作動させる強出力を行ない、且つ、
風量減少側に操作する必要がある場合には、唐箕用の電
動モータ(M2)を風減少側に作動させる弱出力を行な
う。
そして、手動スイッチ(58)の操作情報に基づく風量調
節を行なう必要が無い場合には、唐箕用の自動スイッチ
(56)の操作状態をチェックする。
自動スイッチ(56)がOFFの場合には、電動モータ(M
2)を停止させる処理を実行すると共に、自動スイッチ
(56)がONの場合には、目標値と現在値との減算により
偏差を求める処理を実行する。
次に、上記偏差に基づいて、風量を増大させる必要があ
るか、風量を減少させる必要があるか、及び、風量調節
の必要はないかの夫々をチェックし、その判別結果に基
づいて、電動モータ(M2)を風量増大側に作動させる強
出力、電動モータ(M2)を風量減少側に作動させる弱出
力、及び、電動モータ(M2)を停止させる夫々の処理を
実行する。
前記チャフシーブ(21)の間隙(S)の調節処理(#23
〜#30)は、チャフシーブ用の手動スイッチ(59)の操
作状態に基づいて、開き側に操作する必要がある場合に
は、チャフシーブ用の電動モータ(M1)を開き側に作動
させる開出力を行ない、且つ、閉じ側に操作する必要が
ある場合には、チャフシーブ用の電動モータ(M1)を閉
じ側に作動させる閉じ出力を行なう。
そして、手動スイッチ(59)の操作情報に基づく間隙調
節を行なう必要が無い場合には、チャフシーブ用の自動
スイッチ(57)の操作状態をチェックする。
自動スイッチ(57)がOFFの場合には、電動モータ(M
2)を停止させる処理を実行すると共に、自動スイッチ
(57)がONの場合には、目標値と現在値との減算により
偏差を求める処理を実行する。
次に、上記偏差に基づいて、間隙(S)を開く必要があ
るか、間隙(S)を閉じる必要があるか、間隙調節の必
要はないかの夫々をチェックし、その判別結果に基づい
て、電動モータ(M1)を開き側に作動させる開出力、電
動モータ(M2)を閉じ側に作動させる閉じ出力、及び、
電動モータ(M1)を停止させる夫々の処理を実行する。
第4図に示すよに、条件設定処理(#5)は、先ず、株
元スイッチ(62)の状態をチェック(#31)する。
株元スイッチ(62)がOFFである場合には、OFF後の時間
に基づいて、第4乃至第6時間帯(T4乃至T6)のいずれ
であるかをチェック(#32)し、判別された各時間帯
(T4乃至T6)の夫々に応じて、間隙(S)の目標値(C1
乃至C3)及び風量(W)の目標値(W1乃至W3)を設定
(#33〜#35)したのち、メインルーチンに復帰する。
株元スイッチ(62)がONである場合には、制御装置
(H)が起動されてから初めてONであるか否かをチェッ
ク(#36)する。
初めてONである場合には、エンジン(E)の基準回転数
(E0)を演算する処理(#37)を実行する。初めてONで
ない場合には、基準回転数(E0)が現回転数(En)より
も大であるか否かをチェック(#38)し、大でない場合
には、現回転数(En)を基準回転数(E0)に置き換える
処理(#39)を実行する。
その後、条件スイッチ#60)の操作状態に基づいて、両
第1制御手段(101),(103)や両第2制御手段(10
2),(104)における目標値の判別に必要となる条件フ
ラグ(j)を設定する(#40)。
次に、株元スイッチ(62)のON後の時間に基づいて、第
1乃至第3時間帯(T1乃至T3)のいずれであるかをチェ
ック(#41)する。
第1時間帯(T1)である場合には、予め記憶された情報
に基づいて、間隙(s)の目標値(C3)及び風量(W)
の目標値(W3)を設定(#42)して、メインルーチンに
復帰する。
第2時間帯(T2)である場合には、両第1制御手段(10
1),(103)を行なわせるために、走行速度検出情報、
条件フラグ(j)、及び、予め記憶された情報に基づい
て、間隙(S)の目標値や風量(W)の目標値を設定
(#43)して、メインルーチンに復帰する。
第3時間(T3)である場合には、エンジン(E)の回転
数ダウン代(Ed)を演算する処理(#44)を実行したの
ち、その演算結果、条件フラグ(j)、及び、予め記憶
された情報に基づいて、間隙(S)の目標値や風量
(W)の目標値を設定(#45)して、メインルーチンに
復帰する。
〔別実施例〕
本発明は、チャフシーブ(21)の配置が異なる各種構成
の揺動選別板(15)を対象にできる。そして、チャフシ
ーブ(21)の間隙(S)を調節するに、帯板状部材
(a),(a′)を揺動させるに代えて、平行スライド
移動させてもよい。さらに、帯板状部材(a),
(a′)を間隙(S)の調節のために移動操作する具体
構成は各種変更できる。
穀稈供給検出手段(62)としては、脱穀装置(2)のフ
ィードチェーン(12)において搬送される穀稈の存否を
検出させる等、各種変更できる。
処理物量検出手段(100)としては、チャフシーブ(2
1)上の処理物の層の厚さを検出させたり、扱胴(11)
の駆動トルクが大なるほど扱室からの漏下処理物量が大
になることを利用して、駆動トルクを検出させるように
する等、各種変更できる。
又、上記実施例では、チャフシーブ(21)の間隙調節に
合わせて、唐箕(14)の選別風量調節を行なう場合を例
示したが、間隙調節のみを行なわせてもよい。
さらに、上記実施例では、マイクロコンピュータを用い
て実施する場合を例示したが、各種手段を電子回路を用
いて構成して実施してもよい。
その他、本発明を実施する上で必要となる各部の構成
は、使用対象等に応じて各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入による本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は制御構成を示す概略図、第2図乃至第4図は制
御作動を示すフローチャート、第5図は制御作動を示す
タイムチャート、第6図(A),(B)乃至第8図
(A),(B)は制御の設定条件を示す図面、第9図は
コンバインの側面図、第10図は伝動系統図、第11図は脱
穀装置の切欠き側面図、第12図(A),(B)はチャフ
シーブを示す切欠き側面図、第13図は帯板状部材の取付
構造を示す展開平面図、第14図は唐箕の変速構造を示す
図、第15図は唐箕の入力プーリを示す切欠き正面図、第
16図はカム形成部材の展開平面図である。 (15)……揺動選別板、(21)……チャフシーブ、(6
0)……条件設定手段、(64)……車速センサ、(100)
……処理物量検出手段、(101)……第1制御手段、(1
02)……第2制御手段、(M1)……アクチュエータ、
(H)……制御装置、(S)……間隙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】揺動選別板(15)に備えられたチャフシー
    ブ(21)の間隙(S)を変更調節するためのアクチュエ
    ータ(M1)と、選別処理物量を検出する処理物量検出手
    段(100)と、車速を検出する車速センサ(64)とを備
    えるとともに、前記処理物量検出手段(100)及び車速
    センサ(64)の検出結果に基づいて前記アクチュエータ
    (M1)の作動を制御する制御装置(H)を備えたコンバ
    インの脱穀装置の選別制御装置であって、処理対象の穀
    稈の種類と湿り具合とに応じて複数の処理条件を設定す
    る条件設定手段(60)を備えるとともに、 前記制御装置(H)は、前記車速センサ(64)の情報に
    基づいて車速が大なるほど前記間隙(S)を大にすべ
    く、かつ、条件設定手段(60)で設定された処理条件に
    対応させて予め設定した制御特性曲線に沿って前記アク
    チュエータ(M1)を作動させる第1制御手段(101)
    と、前記処理物量検出手段(100)の情報に基づいて選
    別処理物量が大なるほど前記間隙(S)を大にすべく、
    かつ、条件設定手段(60)で設定された処理条件に対応
    して予め設定した制御特性曲線に沿って前記アクチュエ
    ータ(M1)を作動させる第2制御手段(102)とを備
    え、それらの第1制御手段(101)または第2制御手段
    (102)の何れかを選定してアチュエータ(M1)の作動
    を制御するように構成され、 さらに、前記第1制御手段(101)は、前記条件設定手
    段(60)により設定される各処理条件の夫々に対応し
    て、流下性の悪い条件ほど車速に対する前記間隙(S)
    の目標値を拡げるように車速と間隙との相関を決める複
    数の制御特性曲線を記憶し、前記第2制御手段(102)
    は、前記条件設定手段(60)により設定される各処理条
    件の夫々に対応して、流下性の悪い条件ほど選別処理物
    量に対する前記間隙(S)の目標値を拡げるように選別
    処理物量と間隙との相関を決める複数の制御特性曲線を
    記憶して構成されているコンバインの脱穀装置の選別制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記条件設定手段(60)が、1つのスイッ
    チにて構成されている特許請求の範囲第1項に記載のコ
    ンバインの脱穀装置の選別制御装置。
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