JPH0585131B2 - - Google Patents

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JPH0585131B2
JPH0585131B2 JP28511087A JP28511087A JPH0585131B2 JP H0585131 B2 JPH0585131 B2 JP H0585131B2 JP 28511087 A JP28511087 A JP 28511087A JP 28511087 A JP28511087 A JP 28511087A JP H0585131 B2 JPH0585131 B2 JP H0585131B2
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Shigeo Sato
Tetsuji Nagata
Yoshiaki Doi
Koji Tsutsumi
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、走行装置及び脱穀装置の夫々が一つ
のエンジンにて駆動されるように構成され、前記
脱穀装置における扱室からの漏下処理物を選別処
理する選別装置が、処理量に応じた選別状態に調
節自在に設けられ、機体の走行速度を検出する車
速検出手段と、その車速検出手段の検出情報に基
づいて、車速が小なるほど処理量が小なる状態に
対応した選別状態となるように、前記選別装置を
制御する選別状態制御手段とが設けられたコンバ
インの選別制御装置に関する。
〔従来の技術〕
上記この種のコンバインの選別制御装置は、刈
取速度つまり走行速度に対応して、車速が速くな
るほど脱穀装置に導入される穀稈量つまり処理量
が大なる状態となることから、車速に対応して選
別装置の選別状態を自動調節できるようにしたも
のである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
例えば、走行負荷が重い場合や脱穀装置の負荷
が重い場合には、エンストを防止するために減速
操作してエンジンの負荷を軽減することになる。
しかしながら、上記この種のコンバインの選別
制御装置は、車速に応じて選別装置の選別状態を
制御するように構成されていることから、エンジ
ンの過負荷状態を解消するために減速操作する
と、車速が遅くなるために処理量が小の状態に対
応する選別状態に制御することになり、その結
果、脱穀装置における処理物の排出性が悪くなつ
て、脱穀装置での負荷が逆に増大して、エンジン
の過負荷状態の解消が遅れる不利がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであ
つて、その目的は、エンジンの過負荷状態の解消
を迅速に行えるようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によるコンバインの選別制御装置の特徴
構成は、前記エンジンの負荷状態を検出する負荷
状態検出手段が設けられ、前記選別状態制御手段
は、前記負荷状態検出手段が設定負荷状態よりも
大なる負荷状態にあることを検出した場合には、
前記選別装置の選別状態を処理量が大なる状態に
対応する設定選別状態に維持するように構成され
ている点にあり、その作用並びに効果は以下の通
りである。
〔作用〕
つまり、エンジンが過負荷状態にある場合に
は、選別装置を処理量が大なる状態に対応する設
定選別状態に維持させることにより、脱穀装置で
の処理物の排出性を良くするのである。
〔発明の効果〕
もつて、エンジンが過負荷状態になると、選別
装置を処理量が大なる状態に対応する設定選別状
態に維持させて、脱穀装置での処理物の排出性を
良くするので、過負荷を解消するために減速して
も、処理量が小なる状態に対応する選別状態に制
御されることはなく、エンジンの過負荷状態を迅
速に解消できるに至つた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第4図に示すように、クローラ走行装置1を備
えた機体Vの上部に、脱穀装置2が搭載され、且
つ、刈取部3が前記機体Vの前部に付設されて、
コンバインが構成されている。
前記刈取部3は引き起こし装置4、穀稈の株元
を切断する刈刃5、及び、刈取穀稈を機体後方に
搬送する搬送装置6とを備えている。
尚、図中、S0は刈取穀稈を前記刈取部3から前
記脱穀装置2に向けて搬送する搬送装置6の搬送
経路中において刈取穀稈の株元に接触作用するこ
とにより、前記脱穀装置2への穀稈供給の有無を
検出する穀稈供給検出手段としての株元センサS0
である。
第5図に示すように、前記機体Vに搭載された
エンジンEの出力が、ベルトテンシヨン式の脱穀
クラツチ7を介して前記脱穀装置2に伝動され、
且つ、ベルトテンシヨン式の走行クラツチ8を介
して前記クローラ走行装置1の走行用変速装置9
に伝動されている。
又、前記走行用変速装置9に伝動される出力の
一部が、ベルトテンシヨン式の刈取クラツチ10
を介して前記刈取部3に伝動されている。
尚、図中、S1は前記走行用変速装置9の出力回
転数に基づいて前記機体Vの走行速度を検出する
車速検出手段としての車速センサである。
但し、図示を省略するが、前記機体Vの前後進
切り換え並びに車速は、前記走行用変速装置9を
手動操作することにより、人為的に調節されるこ
とになる。
第6図に示すように、前記脱穀装置2は、扱胴
11を収納する扱室A、前記刈取部3の搬送装置
6から供給される横倒れ姿勢の穀稈を挟持搬送す
るフイードチエーン12、排塵用の横断流フアン
13、トウミ14と揺動選別板15とからなる選
別装置B、穀粒回収用の1番口16、及び、穀粒
回収用の2番口17の夫々を備えている。
前記扱室Aの下部には、穀粒選別用の受網18
が設けられ、前記扱室Aの終端部には、前記扱室
A内に残存する処理物を排出する排出口19が開
口されている。
但し、以下の説明において、前記受網18を漏
下する処理物及び前記排出口19を通して排出さ
れる処理物を、前記扱室Aからの漏下処理物と総
称する。
前記揺動選別板15は、前記トウミ14の上方
に位置するグレンパン20、そのグレンパン20
に引き続いて位置するチヤフシーブ21、そのチ
ヤフシーブ21に引き続いて位置するストローラ
ツク22、前記チヤフシーブ21の始端側の下方
に位置する補助グレンパン23、及び、その補助
グレンパン23に引き続いて位置するグレンシー
ブ24の夫々を備え、それらが左右一対の側板2
5の間に取り付けられている。
尚、第6図中、26は前記排出口19に対向し
て配置される排出口用のグレンパン、27はその
グレンパン26に引き続いて位置し、且つ、横方
向に並ぶ複数本の扞材であり、それらのグレンパ
ン26及び扞材27は前記揺動選別板15と共に
揺動されるようになつている。又、28は前記扞
材27上の処理物に作用する刃付き回転体であ
る。
第7図乃至第9図に示すように、前記チヤフシ
ーブ21は、処理物移送方向に並置される帯板状
部材a,a′にて構成され、そして、その帯板状部
材a,a′の隣合うものの間に形成される間隔Sを
変更調節自在に構成されている。
説明を加えれば、複数個の帯板状部材aのうち
の一つの帯板状部材a′の上端部が、前記左右一対
の側板25を貫通する支点軸29に外嵌され、且
つ、その帯板状部材a′の下端側の両端部夫々に、
前記側板25に形成された長孔bを貫通する連結
ピン30が止着されている。
前記支点軸29及び前記連結ピン30の夫々に
外嵌着される左右一対のリンク31が設けられ、
その左右一対のリンク31の一方に操作アーム3
2が取り付けられている。
前記一つの帯板状部材a′を除く他の帯板状部材
aは、コの字状の取付金具33を用いて前記側板
25に取り付けられている。
つまり、前記コの字状の取付金具33は、上端
側の軸部分33aが前記側板25に貫通止着さ
れ、且つ、下端側の軸部分33bが前記側板25
に形成された長孔bに貫通するように構成されて
いる。そして、前記他の帯板状部材aの下端側の
両端部夫々が、前記取付金具33の下端側の軸部
分33bに外嵌着されている。
前記連結ピン30及び複数個の取付金具33の
下端側の軸部分33bが、連係板34にて接続さ
れ、もつて、各帯板状部材a,a′を、それらの上
端側を支点にして一体揺動させることにより、前
記間隔Sを変更調節するように構成されている。
そして、前記間隔Sを変更調節するためのチヤ
フ調節用の電動モータM1が、前記脱穀装置2の
固定枠側に設けられ、前記間隔Sが小となる閉じ
側に付勢するスプリング35が、前記操作アーム
32に連設され、その操作アーム32と、前記電
動モータM1にて正逆転駆動される螺軸36に咬
合するコマ部材37とが、レリーズワイヤ38に
て連動連結されている。
尚、第7図中、S2は前記間隔Sの調節状態を前
記コマ部材37の位置変化として検出するチヤフ
開度検出用ポテンシヨメータであつて、その操作
レバー39の遊端部が、前記コマ部材37に連結
されている。
又、40a,40bは前記間隔Sが調節限度に
達すると前記操作レバー39にて押圧操作される
スイツチであつて、前記電動モータM1を自動停
止させるために設けられている。
前記トウミ14は、その回転数を変速して選別
風量を変更調節できるように構成されている。
説明を加えれば、第10図及び第11図に示す
ように、前記トウミ14の回転軸14Aに付設さ
れた入力プーリ41が、左右一対のプーリ部分4
1a,41bに分割形成され、そして、その左右
一対のプーリ部分41a,41bの間隔を変更調
節して前記トウミ14の回転数を変更調節するい
わゆる割りプーリ式の変速装置42に構成されて
いる。
尚、第10図中、43は前記エンジンEの出力
を前記入力プーリ41に伝動する伝動プーリ、4
4はテンシヨンプーリである。
前記左右一対のプーリ部分41a,41bの一
方41aは、前記回転軸14Aに固着され、他方
41bは、前記回転軸14Aの軸方向に摺動自在
に外嵌されている。
但し、前記摺動側の他方のプーリ部分41b
は、固定側の一方のプーリ部分41aに付設の連
結ピン45にて連結され、前記両プーリ部分41
a,41bは、一体回転しながら、且つ、その間
隔を変更調節できるようになつている。
前記両プーリ部分41a,41bの間隔を変更
調節する構成について説明すれば、前記摺動側の
プーリ部分41aのボス部にベアリング46を用
いて取り付けられた第1カム形成部材47と、前
記脱穀装置2の固定枠側に取り付けられた第2カ
ム形成部材48との夫々に、前記第1カム形成部
材47の回転に伴つて、前記両プーリ部分41
a,41bを遠近移動させるためのカム突起47
a,48aが形成されている(第12図参照)。
そして、風量調節用の電動モータM2が、前記
脱穀装置2の固定枠側に付設され、前記第1カム
形成部材47に、変速操作用の操作アーム49が
付設され、その操作アーム49と前記電動モータ
M2にて正逆転駆動される螺軸50に咬合するコ
マ部材51とが、レリーズワイヤ52にて連動連
結され、もつて、前記風量調節用の電動モータ
M2にて前記第1カム形成部材47が回転操作さ
れて、前記トウミ14の回転数を変更調節するよ
うに構成されている。
尚、第10図中、S3は変速状態つまり選別風量
を前記コマ部材51の位置変化として検出するト
ウミ風量検出用ポテンシヨメータであつて、その
操作レバー53の遊端部が、前記コマ部材51に
連結されている。
又、54a,54bは前記コマ部材51が変速
限度に達すると前記操作レバー53にて押圧操作
されるスイツチであつて、前記電動モータM2
自動停止させるために設けられている。
又、第11図中、S4は前記トウミ14の回転数
を検出するトウミ回転数センサである。
もつて、前記チヤフシーブ21の間隔Sを大小
に調節すると共に、前記トウミ14による選別風
量を強弱に調節することにより、前記選別装置B
が処理量の大小に応じた選別状態に調節自在に構
成されていることになる。
次に、前記チヤフシーブ21の間隔調節用の電
動モータM1及び前記トウミ14の選別風量調節
用の電動モータM2を作動させて、前記選別装置
Bの選別状態を制御するための制御構成について
説明する。
第1図に示すように、マイクロコンピユータ利
用の制御装置55が設けられ、その制御装置55
に、選別状態を車速に応じて自動調節するか手動
設定された選別状態に自動調節するかを指示する
脱穀オートスイツチS5、前記走行変速装置9が後
退側に操作されたか否かを検出して機体Vが後退
状態にあるか否かを検出する後退検出手段として
のバツクスイツチS6、前記株元センサS0、前記エ
ンジンEの回転数を検出するエンジン回転数セン
サS7、前記車速センサS1、前記トウミ回転数セン
サS4、前記チヤフ開度検出用ポテンシヨメータ
S2、前記トウミ風量検出用ポテンシヨメータS3
同一車速におけるチヤフ開度を大小に調節するチ
ヤフ開度調節用ポテンシヨメータS8、及び、同一
車速におけるトウミ風量を強弱に調節するトウミ
風量調節用のポテンシヨメータS9の夫々が接続さ
れている。
そして、前記制御装置55は、予め設定記憶さ
れた情報及び各種の入力情報に基づいて、前記両
電動モータM1,M2を制御して、前記選別装置B
の選別状態を自動調節するように構成されてい
る。
但し、前記エンジンEが過負荷状態にある場合
には、車速に拘らず、処理量が大なる状態に対応
する設定選別状態に維持させるようにしてある。
つまり、前記制御装置55を利用して、前記選
別装置Bの選別状態を車速に応じて制御する選別
状態制御手段100と、前記エンジンEの負荷状
態を検出する負荷状態検出手段101とが構成さ
れているのである。
前記選別装置Bの選別状態の調節について説明
すれば、第3図イに示すように、基本的には、車
速が速くなるほど刈取穀稈量が増大して前記脱穀
装置2に導入される穀稈量が多くなつて処理量が
増大して、車速と前記脱穀装置2における処理量
とが対応することから、前記車速センサS1の検出
情報に基づいて、車速が大なるほど処理量が大な
る状態に対応する選別状態つまり前記チヤフシー
ブ21の開度が大となり且つ前記トウミ14によ
る選別風量が大となるように制御することにな
る。
但し、同一車速においても、穀稈の着粒状態の
違い等によつて実際の処理量が異なる場合もある
ことから、同一車速におけるチヤフ開度及び選別
風量の夫々を大小に変更調節できるように、前記
チヤフ開度調節用ポテンシヨメータS8、及び、前
記トウミ風量調節用のポテンシヨメータS9の夫々
によつて、最高車速の時の選別状態に対応するチ
ヤフ開度並びに選別風量の夫々を設定すると共
に、設定された最高車速における選別状態を基準
にして、その基準となる選別状態を車速に応じて
補正することにより、実際の選別状態が処理量に
応じた選別状態となるようにしてある(第3図
ロ,ハ参照)。
尚、前記株元センサS0がOFF状態となる回向
時等の非刈取作業時、及び、機体後退時には、車
速に拘らず予め設定された処理量が小の状態に対
応する選別状態に維持されるようにしてある。
又、前記脱穀オートスイツチS5がOFF状態に
操作された場合には、前記チヤフ開度調節用ポテ
ンシヨメータS8及びトウミ風量調節用のポテンシ
ヨメータS9を利用して、前記チヤフシーブ21の
開度及び前記トウミ風量の夫々を手動調節した位
置に維持できるように構成されている。
次に、第2図に示すフローチヤートに基づい
て、前記制御装置55の動作を詳述する。
制御が起動されるに伴つて、先ず、前記脱穀オ
ートスイツチS5がONであるかOFFであるかを判
別し、前記脱穀オートスイツチS5がONである場
合には、前記チヤフ開度及びトウミ風量の夫々の
制御目標値から、前記チヤフ開度検出用ポテンシ
ヨメータS2及びトウミ風量検出用ポテンシヨメー
タS3の夫々にて検出される現在値を減算して、ト
ウミ偏差及びチヤフ偏差の夫々を求める。
但し、前記チヤフ開度及びトウミ風量の夫々の
制御目標値は、詳しくは後述するが、前記チヤフ
開度調節用ポテンシヨメータS8及びトウミ風量調
節用ポテンシヨメータS9の夫々にて調節した最高
車速の時の値を車速に応じて補正して用いること
になるが、制御起動時には、予め設定された標準
的な値に設定されることになる。
一方、前記脱穀オートスイツチS5がOFFであ
る場合には、チヤフ開度及びトウミ風量が、前記
チヤフ開度調節用ポテンシヨメータS8及び前記ト
ウミ風量調節用のポテンシヨメータS9の夫々によ
つて設定される各調節値に維持されるように、設
定された調節値から現在値を減算した値を、前記
トウミ偏差及びチヤフ偏差として求める。
そして、前記トウミ回転数センサS4の検出情報
に基づいて、前記トウミ14が設定回転数
(500rpm)以上あるか否かを判別することによ
り、前記トウミ14が回転しているか否かを判断
する。
前記トウミ14の回転数が設定回転数以上ある
場合には、前記トウミ偏差の符号と大きさに基づ
いて、設定不感帯内にあるか、処理量が小側に対
応する回転数を低下させて選別風を弱くする弱側
にあるか、及び、処理量が大側に対応する強側に
あるかの夫々を判別し、前記トウミ偏差が、弱側
にある場合には、強側つまり回転数を増大させる
側に前記選別風調節用の電動モータM2を制御す
る強出力の処理を行い、強側にある場合には、回
転数を低下させる弱出力の処理を行い、そして、
不感帯内にある場合には、前記選別風調節用の電
動モータM2を停止させて現在の選別状態を維持
させることになる。
引き続き、前記チヤフ偏差が処理量が小側に対
応する閉側、処理量が大側に対応する開側、設定
不感帯内の何れの状態にあるかを判別して、閉側
にある場合には、前記チヤフシーブ21の間隔S
を拡げるように前記チヤフ開度調節の電動モータ
M1を作動させる開出力の処理を行ない、開側に
ある場合には閉出力の処理を行い、そして、不感
帯内にある場合には、停止させて現在の選別状態
を維持させることになる。
尚、前記トウミ14の回転数が設定回転数以下
である場合にはトウミ風量の調節は行わないよう
にすると共に、その設定回転数以下である場合に
おいて、前記脱穀オートスイツチS5がOFF状態
にある場合にも、前記チヤフ開度を変更調節でき
るようにしてある。
つまり、前記トウミ風量の調節は、前述の如
く、割りプーリ式の変速装置42にて前記トウミ
14の回転数を変速して行うように構成されてい
ることから、前記脱穀装置2の運転停止状態にお
いてはトウミ風量を調節することはできないため
に、前記トウミ14の回転数が設定回転数以下で
ある場合には、前記トウミ風量の調節を行わない
ようにしているのである。
但し、前記脱穀装置2が運転状態にある場合に
は、前記チヤフシーブ21が前記選別装置Bとと
もに揺動されることから、その開度を確認するこ
とができないので、前記トウミ14が設定回転数
以下となる前記脱穀装置2の運転停止状態におい
ても、前記チヤフ開度調節用ポテンシヨメータS2
によつてチヤフ開度を変更調節できるようにする
ことで、チヤフ開度の調節状態を容易に点検でき
るようにしているのである。
前記トウミ風量及びチヤフ開度の夫々を調節し
た後は、この選別状態の制御が設定時間
(500ms)毎に実行されるようにするために、そ
の設定時間(500ms)経過のタイミングをチエツ
クした後、前記バツクスイツチS6がON状態にあ
るか否かを判別する。
前記バツクスイツチS6がOFF状態である場合
には、前記株元センサS0がON状態にあるか否か
を判別する。
そして、前記バツクスイツチS6がOFFで且つ
前記株元センサS0がONしている場合には、刈取
作業が行われている状態にあると判断して、始め
てOFF状態からON状態へ変化したか否かを判別
することにより、作業開始であるか継続的に刈取
作業が行われている状態にあるかを判断する。
尚、前記バツクスイツチS6がONである場合、
及び、前記バツクスイツチS6がOFFで且つ前記
株元センサS0がOFFである場合における処理に
ついては後述する。
前記株元センサS0が始めてONした場合には、
作業開始であると判断して、前記エンジン回転数
センサS7による現回転数を基準回転数として設定
し、始めてONしたのではない場合には、前記基
準回転数が現回転数よりも大であるか否かを判別
して、基準回転数が現回転数よりも大でない状態
にある場合、つまり、現回転数のほうが作業開始
時に設定された基準回転数よりも大である場合に
は、前記基準回転数を現回転数に更新する。
次に、前記基準回転数と現回転数との偏差を回
転数ダウン値として求め、その回転数ダウン値が
設定回転数(200rpm)以上あるか否かを判別す
ることにより、前記エンジンEに対する負荷状態
が過負荷状態にあるか否かを判断する。
前記回転数ダウン値が設定回転数(200rpm)
未満である場合には、過負荷状態にないと判断し
て、前述の如く、車速が遅いほど前記トウミ風量
が弱側となり且つ前記チヤフ開度が閉側となるよ
うに、前記車速センサS1の検出情報に基づいて、
車速に応じて前記トウミ風量を弱側に補正するた
めのトウミ補正値及び前記チヤフ開度を閉側に補
正するためのチヤフ補正値の夫々を求める(第3
図ロ,ハ参照)。
但し、回転数ダウン値が設定回転数(200rpm)
以上ある場合には、前記トウミ補正値及びチヤフ
補正値の両方を零に設定して、前記選別装置Bの
選別状態を最大処理量に対応する最高車速の時の
設定選別状態に制御することにより、脱穀装置2
における処理物の排出が迅速に行われるようにし
て、過負荷状態の解消が迅速に行えるようにして
いる。
つまり、前記エンジン回転数センサS7の検出情
報に基づいて、前記エンジンEの回転数ダウン値
が設定回転数以上あるか否かを判別する処理が、
前記エンジンEの負荷状態を検出する負荷状態検
出手段101に対応することになる。
前記トウミ補正値及びチヤフ補正値の夫々を求
めた後は、前記株元センサS0のON時間が作業開
始から脱穀処理が安定するに要する時間に対応し
て設定された第1設定時間(t=5秒)以上ある
か否かを判別し、第1設定時間未満である場合に
は、前記トウミ風量の目標値を処理量が小の状態
に対応する第1設定値T1に設定し、第1設定時
間以上である場合には、前記トウミ風量調節用ポ
テンシヨメータS3にて設定された調節値から前記
トウミ補正値を減算した値を、前記トウミ目標値
として設定する。
同様にして、前記株元センサS0のON時間が第
2設定時間(t11=5秒)未満である場合には、
前記チヤフ開度の制御目標値となるチヤフ目標値
を、処理量が小の状態に対応する第2設定値C1
に設定し、第2設定時間以上である場合には、前
記チヤフ開度調節用ポテンシヨメータS2による調
節値から前記チヤフ補正値を減算した値に設定し
て、選別状態の制御ループが一巡することにな
る。
つまり、制御ループが一巡する毎に、前記エン
ジンEの負荷状態、車速に対応して設定された補
正値、及び、前記株元センサS0のON時間の夫々
に応じて設定された目標値と現在値とが設定不感
帯内となるように、前記チヤフ開度及びトウミ風
量が車速に応じて自動調節されることになる。
前記バツクスイツチS6がONである場合、及
び、前記バツクスイツチS6がOFFで且つ前記株
元センサS0がOFFである場合の制御について説
明すれば、機体後退時や回向時等の非刈取作業時
には、車速に拘らず前記脱穀装置2の処理量が少
なくなるので、その少ない処理量に対応する選別
状態となるように、前記チヤフ開度及びトウミ風
量夫々の目標値を、前記株元センサS0がOFFし
てから設定時間経過するまでは、現在の調節状態
に維持すると共に、OFFしてから設定時間経過
後は、予め設定された処理量が小の状態に対応す
る設定選別状態としての設定値に維持するように
してある。
すなわち、前記株元センサS0がOFFしてから
の経過時間が第3設定時間(t2=5秒)未満であ
る場合には、前記トウミ風量の制御を停止させて
現選別状態を維持し、前記第3設定時間以上であ
る場合には、前記トウミ目標値を処理量が小の状
態に対応して予め設定された第3設定値T2に設
定するようにしてある。
同様にして、前記株元センサS0がOFFしてか
らの経過時間が第4設定時間(t12)未満である
場合には、前記チヤフ開度の制御を停止させて現
選別状態を維持し、前記第4設定時間以上である
場合には、前記チヤフ目標値を処理量が小の状態
に対応して予め設定された第4目標値C2に設定
するようにしてある。
尚、機体が後退状態で且つ前記株元センサS0
ON状態にある場合には、前記株元センサS0
OFFしてからの経過時間が設定時間未満である
場合と同じ状態となることから、後退に切り換え
る直前の選別状態に維持されることになる。
説明を加えれば、畦際等において刈取作業を行
う場合には、圃場の穀稈列に対して前後進を繰り
返しながら刈取作業を行うことになるが、機体後
退時には穀稈の刈取作業が行われないにも拘ら
ず、前進時において刈り取られた穀稈が前記脱穀
装置2への搬送経路中にあつて、前記株元センサ
S0がOFFしない状態となる場合があり、処理量
が少なくなつているにも拘らず、車速に応じた選
別状態に制御されて、その少ない処理量に対応し
た適正な選別状態に維持できなくなる虞れがあ
る。
そして、前進から後退への切り換えは、減速停
止した後に前進から後退へ切り換えるように操作
されることから、後退状態に切り換える時には遅
い車速に対応した選別状態つまり処理量が小の状
態に対応する選別状態になつているので、選別状
態の制御を停止させて現在の選別状態に維持すれ
ば、自動的に少ない処理量に対応した選別状態に
維持できることになる。
又、通常の前進時であつても、刈取作業が終了
して前記株元センサS0がOFFした後も、しばら
くは前記脱穀装置2には処理物が滞留する状態と
なることから、処理物が減少するまでは、現在の
選別状態を維持させるのである。
もつて、前記株元センサS0がON状態にある時
に、前記チヤフ開度調節用ポテンシヨメータS8
びトウミ風量調節用ポテンシヨメータS9の夫々に
よつて設定される最高車速の時の選別状態として
の調節値を、車速に応じて補正し、そして、その
補正された目標値と現在値との偏差が設定不感帯
内となるように、前記チヤフ開度及びトウミ風量
を自動調節すると共に、前記エンジンEの回転数
ダウン値が設定回転数以上となる過負荷状態にあ
る場合には、最高車速の時の選別状態に維持させ
る処理が、選別状態制御手段100に対応するこ
とになる。
〔別実施例〕
上記実施例では、エンジンEが過負荷状態にあ
る時に維持させる処理量が大なる状態に対応する
設定選別状態として、最高車速の時の選別状態の
目標値として設定された選別状態を用いた場合を
例示したが、例えば、前記チヤフシーブ21の間
隔Sを全開した状態や前記トウミ14の回転数が
最大となる状態に設定してもよく、処理量が大な
る状態に対応する設定選別状態の具体的な状態
は、各種変更できる。
又、上記実施例では、車速センサS1を、走行用
変速装置9の変速出力回転数に基づいて車速を検
出するように構成し、又、バツクスイツチS6にて
変速装置9の操作状態が後退状態にあるか否かを
検出させるようにした場合を例示したが、変速装
置の操作状態に基づいて間接的に車速や後退状態
にあるか否かを検出させるようにしてもよく、車
速検出手段や後退検出手段の具体構成は各種変更
できる。
又、上記実施例では、選別装置Bの選別状態
を、トウミ14による選別風量とチヤフシーブ2
1の開度との両方を制御して調節させるようにし
た場合を例示したが、何れか一方のみを制御する
ようにしてもよい。
又、上記実施例では、割りプーリ式の変速装置
42を用いて前記トウミ14の回転数を変速して
選別風量を調節するように構成した場合を例示し
たが、例えば、前記トウミ14を電動モータ等の
変速自在な装置で駆動するようにしてもよく、選
別風量を調節するための具体構成、並びに、前記
チヤフシーブ21の開度を調節するための具体構
成等、選別装置Bの選別状態を調節するための具
体構成は、各種変更できる。
又、上記実施例では、選別装置Bの選別状態
を、車速に応じて自動調節させるに、ポテンシヨ
メータS8,S9にて最高車速の時の制御目標値を制
御条件として調節すると共に、その最高車速にお
ける制御目標値が車速が遅くなるほど小さい値と
なるように、車速に応じて補正させるようにした
場合を例示したが、例えば、予め処理量に応じて
設定された車速と選別状態との組み合わせ関係の
複数組みを制御条件のパラメータとして記憶させ
ておき、その複数組みの選別状態をスイツチ等に
よつて選択するようにしてもよく、同一車速での
目標選別状態を変更調節する手段並びに選別状態
制御手段100の具体構成は、各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るコンバインの選別制御装置
の実施例を示し、第1図は制御構成のブロツク
図、第2図は制御作動のフローチヤート、第3図
イは車速と選別状態の関係を示す説明図、同図ロ
は選別風量の補正値と車速の関係を示す説明図、
同図ハはチヤフ開度の補正値と車速の関係を示す
説明図、第4図はコンバインの概略側面図、第5
図は伝動系統図、第6図は脱穀装置の切り欠側面
図、第7図はチヤフシーブの構成を示す切り欠側
面図、第8図はその要部拡大側面図、第9図は帯
板状部材の取り付け構造を示す展開平面図、第1
0図はトウミの変速構造を示す要部側面図、第1
1図はトウミの入力プーリ部の切り欠正面図、第
12図はカム形成部材の展開平面図である。 1……走行装置、2……脱穀装置、A……扱
室、B……選別装置、E……エンジン、V……機
体、S1……車速検出手段、100……選別状態制
御手段、101……負荷状態検出手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 走行装置1及び脱穀装置2の夫々が一つのエ
    ンジンEにて駆動されるように構成され、前記脱
    穀装置2における扱室Aからの漏下処理物を選別
    処理する選別装置Bが、処理量に応じた選別状態
    に調節自在に設けられ、機体Vの走行速度を検出
    する車速検出手段S1と、その車速検出手段S1の検
    出情報に基づいて、車速が小なるほど処理量が小
    なる状態に対応した選別状態となるように、前記
    選別装置Bを制御する選別状態制御手段100と
    が設けられたコンバインの選別制御装置であつ
    て、前記エンジンEの負荷状態を検出する負荷状
    態検出手段101が設けられ、前記選別状態制御
    手段100は、前記負荷状態検出手段101が設
    定負荷状態よりも大なる負荷状態にあることを検
    出した場合には、前記選別装置Bの選別状態を処
    理量が大なる状態に対応する設定選別状態に維持
    するように構成されているコンバインの選別制御
    装置。
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JPH0832211B2 (ja) * 1989-07-27 1996-03-29 株式会社クボタ コンバインの選別制御装置
JPH03297320A (ja) * 1990-04-13 1991-12-27 Kubota Corp 脱穀装置の揺動選別装置

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