JPH0659137B2 - 脱穀装置の選別制御装置 - Google Patents

脱穀装置の選別制御装置

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JPH0659137B2
JPH0659137B2 JP27815388A JP27815388A JPH0659137B2 JP H0659137 B2 JPH0659137 B2 JP H0659137B2 JP 27815388 A JP27815388 A JP 27815388A JP 27815388 A JP27815388 A JP 27815388A JP H0659137 B2 JPH0659137 B2 JP H0659137B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、扱室からの漏下処理物を選別処理する揺動選
別板と、選別風を送風する唐箕とが設けられ、前記揺動
選別板は、処理物移送方向に並設される帯板状部材にて
構成されるチャフシーブを備え、前記帯板状部材の隣合
うものの間に形成される間隔を変更調節する間隔調節用
のアクチュエータと、前記唐箕の送風量を変更調節する
送風量調節用のアクチュエータと、前記扱室へ供給され
る処理物量を検出する処理物量検出手段と、前記処理物
量が最大であるときの前記間隔を目標値を指示する手動
操作式の目標間隔設定手段と、前記扱室に供給される穀
稈が濡れている状態にあるか否かを指示する穀稈状態指
示手段とが設けられ、その穀稈状態指示手段の情報に基
づいて、穀稈が濡れていない指示状態にある場合には、
前記漏下処理物の量が小なるほど前記間隔を前記目標間
隔設定手段にて設定された値から減少させるように、且
つ前記送風量を減少させるように、前記処理物量検出手
段の情報に基づいて前記間隔調節用のアクチュエータ及
び前記送風量調節用のアクチュエータを作動させ、且
つ、穀稈が濡れている指示状態にある場合には、前記処
理物量に拘わらず前記間隔が開き側の最大値で且つ前記
送風量が設定値に維持されるように、前記間隔調節用の
アクチュエータ及び前記送風量調節用のアクチュエータ
を作動させる制御手段が設けられている脱穀装置の選別
制御装置に関する。
〔従来の技術〕
上記この種の脱穀装置の選別制御装置は、穀稈が濡れて
いない場合には、選別状態を処理物量に応じて自動調節
し、且つ、穀稈が濡れている場合には、自動的にチャフ
シーブの間隔を開き側の最大値で且つ送風量を制定値に
維持する状態となるように、穀稈が濡れているか否かの
指示情報に基づいて選別状態を切り換えることができる
ように構成されたものである。
但し、同一処理物量であっても、穀粒の着粒状態によっ
て適正選別状態が異なることから、処理物量が最大であ
るときの間隔の目標値を手動設定できるように、目標間
隔設定手段が設けられ、そして、選別状態を自動調節す
る際には、上記間隔を処理物量が小なるほど手動設定さ
れた間隔の目標値から減少させるようにしているのであ
る。
そして、従来では、穀稈が濡れているか否かを指示する
穀稈状態指示手段を、手動操作式のスイッチを利用して
構成することが考えられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、装置には、上記穀稈状態指示手段を構成する
スイッチの他にも、選別状態を調節するための各種スイ
ッチ類が設けられることになる。従って、穀稈が濡れて
いるか否かを手動操作式のスイッチによって指示するよ
うに構成すると、選別状態を調節するためのスイッチ類
が増えて、装置構成が複雑になる不利がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、装置が本来的に備える構成を有効利用して、
装置構成の簡素化を図ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による脱穀装置の選別制御装置は、扱室からの漏
下処理物を選別処理する揺動選別板と、選別風を送風す
る唐箕とが設けられ、前記揺動選別板は、処理物移送方
向に並設される帯板状部材にて構成されるチャフシーブ
を備え、前記帯板状部材の隣合うものの間に形成される
間隔を変更調節する間隔調節用のアクチュエータと、前
記唐箕の送風量を変更調節する送風量調節用のアクチュ
エータと、前記扱室へ供給される処理物量を検出する処
理物量検出手段と、前記処理物量が最大であるときの前
記間隔の目標値を指示する手動操作式の目標間隔設定手
段と、前記扱室に供給される穀稈が濡れている状態にあ
るか否かを指示する穀稈状態指示手段とが設けられ、そ
の穀稈状態指示手段の情報に基づいて、穀稈が濡れてい
ない指示状態にある場合には、前記漏下処理物の量が小
なるほど前記間隔を前記目標間隔設定手段にて設定され
た値から減少させるように、且つ前記送風量を減少させ
るように、前記処理物量検出手段の情報に基づいて前記
間隔調節用のアクチュエータ及び前記送風量調節用のア
クチュエータを作動させ、且つ、穀稈が濡れている指示
状態にある場合には、前記処理物量に拘わらず前記間隔
が開き側の最大値で且つ前記送風量が設定値に維持され
るように、前記間隔調節用のアクチュエータ及び前記送
風量調節用のアクチュエータを作動させる制御手段が設
けられているものであって、その特徴構成は以下の通り
である。
すなわち、前記穀稈状態指示手段は、前記目標間隔設定
手段による指示値が、前記処理物量が最大であるときの
開き側の設定値よりも大である場合には前記穀稈が濡れ
ている指示状態となり、且つ、前記設定値よりも小であ
る場合には前記穀稈が濡れていない指示状態となるよう
に構成されている点にある。
〔作 用〕
穀稈が濡れている状態にある場合には、穀稈の詰まりを
防止するために、チャフシーブの間隔は開き側の最大値
に維持されることになる。
一方、装置には、処理物量が最大であるときの間隔の目
標値を手動設定する目標間隔設定手段が設けられている
ので、その目標間隔設定手段によって、間隔を開き側の
最大値に設定することができる。
つまり、間隔を開き側の最大値に設定する状態は、穀稈
が濡れている状態にあるときの選別状態に対応する状態
であると見做とができる。
そこで、装置が本来的に備える目標間隔設定手段を利用
して、その目標間隔手段によって設定された値が、開き
側の設定値よりも大であるか否かに基づいて、穀稈が濡
れている指示状態と濡れていない指示状態とに切り換え
させるのである。
〔発明の効果〕
もって、装置が本来的に備える構成を有効利用するよう
に合理的な改造を行うことによって、装置構成の簡素化
を図ることができるに至った。
〔実施例〕
以下、本発明をコンバインに搭載された脱穀値の選別制
御装置に適用した場合の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第4図に示すように、コンバインは、左右一対のクロー
ラ走行装置(1)を備えた車体(V)と、その車体(V)の上部
に搭載される脱穀装置(2)と、前記車体(V)の前部に付設
される刈取部(3)とを備えている。
前記刈取部(3)は、引き起こし装置(4)、穀稈の株元を切
断する刈刃(5)、及び、刈り取り穀稈を機体後方に搬送
して前記脱穀装置(2) に供給する搬送装置(6) を備えて
いる。
尚、図中、(S0)は、前記搬送装置(6) の搬送経路中にお
いて刈り取り穀稈の株元に接触作用することにより、前
記脱穀層(2) への穀稈供給の有無を検出する穀稈供給検
出手段としての株元センサである。
第5図に示すように、前記車体(V) に搭載されたエンジ
ン(E) の出力が、ベルトテンション式の脱穀クラッチ
(7)を介して前菊脱穀装置(2)に伝動され、且つ、ベルト
テンション式の走行クラッチ(8)、及び、走行用の油圧
式無段変速装置(9)を介して前記クローラ走行装置(1)の
駆動ケース(9A)に伝動されている。
又、前記駆動ケース(9A)に伝動された出力の一部が、ベ
ルトテンション式の刈り取りクラッチ(10)を介して前記
刈取部(3) に伝動されている。尚、図中、(S1)は前記変
速装置(9) の出力回転数に基づいて前記車体(V) の走行
速度(以下において車速と略称することもある)を検出
する車速検出手段としての車速センサである。
但し、図示を省略するが、前記車体(V) の前後進切り換
え並びに変速は、前記変速装置(9) を手動操作すること
により、人為的に調節されることになる。
第6図に示すように、前記脱穀装置(2) は、扱胴(11)を
収納する扱室(A)、前記搬送装置(6)から供給される横倒
れ姿勢の穀稈を挟持搬送するフィードチェーン(12)、排
塵用の横断流ファン(13)、唐箕(14)と揺動選別板(15)と
からなる選別装置(B)、穀粒回数用の一番口(16)、及
び、二番物回収用の二番口(17)の夫々を備えている。
前記扱室(A) の下部には、穀粒選別用の受網(18)が設け
られ、前記扱室(A) の終端部には、前記扱室(A) 内に残
存する処理物を排出する排出口(19)が開口されている。
但し、前記受網(18)を漏下する処理野及び前記排出口(1
9)を通して排出される処理物を、前記扱室(A) からの漏
下処理と総称する。
前記揺動選別板(15)は、前記唐箕(14)の上方に位置する
グレンパン(20)、そのグレンパン(20)に引き続いて位置
するチャフシーブ(21)、そのチャフシーブ(21)に引き続
いて位置するストローラック(22)、前記チャフシーブ(2
1)の始端側の下方に位置する補助グレンパン(23)、及
び、その補助グレンパン(23)に引き続いて位置するグレ
ンシーブ(24)の夫々を備え、それらが左右一対の側板(2
5)の間に取り付けられている。
尚、第6図中、(26)は前記排出口(19)に対向して配置さ
れる排出口用のグレンパン、(27)はそのグレンパン(26)
に引き続いて位置し、且つ、横方向に並ぶ複数本の杆材
であり、それらグレンパン(26)及び杆材(27)は前記揺動
選別板(15)と共に揺動されるようになっている。又、(2
8)は前記杆材(27)状の処理物に作用する刃付き回転体で
ある。
第7図及び第8図に示すように、前記チャフシーブ(21)
は、処理物移送方向に並置される複数個の帯板状部材
(a),(a′)にて構成され、その帯板状部材(a),(a′)の隣
合うものの間に形成される間隔(s)を変更調節自在に構
成されている。
説明を加えれば、前記複数個の帯板状部材(a),(a′)の
うちの一つの帯板状部材(a′)の上端部が、前記左右一
対の側板(25)を貫通する支点軸(29)に外嵌され、且つ、
その帯板状部材(a′)の下端側の両端部夫々に、前記側
板(25)に形成された長孔(b) を貫通する連結ピン(30)が
止着されている。
前記支点軸(29)及び前記連結ピン(30)の夫々に外嵌着さ
れる左右一対のリンク(31)が設けられ、その左右一対の
リンク(31)の一方に操作アーム(32)が取り付けられてい
る。
前記一つの帯板状部材(a′)を除く他の帯板状部材(a)
は、コの字状の取り付け金具(33)を用いて前記側板(25)
に取り付けられている。つまり、前記のコ字状の取り付
け金具(33)は、上端側の軸部分(33a) が前記側板(25)に
貫通止着され、且つ、下端側の軸部分(33b)が前記側板
(25)に形成された長孔(b) に貫通するように構成されて
いる。そして、前記他の帯板状部材(a) の下端側の両端
部夫々が、前記取り付け金具(33)の下端側の軸部分(33
b) に外嵌着されている。前記連結ピン(30)及び複数個
の取り付け金具(33)の下端側の軸部分(33b) が、連係板
(34)にて接続され、もって、各帯板状部材(a),(a′)を
それらの上端側を支点にして一体揺動させることによ
り、前記間隔(s) を変更調節するように構成されてい
る。
そして、前記間隔(s) を変更調節するためのチャフ開度
調節用のアクチュエータとしての電動モータ(M1)が、前
記脱穀装置(2) の固定枠側に設けられ、前記間隔(s) が
小となる閉じ側に付勢するスプリング(35)が前記操作ア
ーム(32)に連結され、その操作アーム(32)と、前記電動
モータ(M1)にて正逆転駆動される螺軸(36)に咬合するコ
マ部材(37)とが、レリーズワイヤ(38)にて連動連結され
ている。
尚、第7図中、(S2)は前記間隔(s) の調節状態を前記コ
マ部材(37)の位置変化として検出するチャフ開度検出用
ポテンショメータであって、その操作レバー(39)の遊端
部が、前記コマ部材(37)に連結されている。又、(40a),
(40b) は、前記間隔(s) が調節限度に達すると前記操作
レバー(39)にて押圧操作されるスイッチであって、前記
電動モータ(M1)を自動停止させるために設けられてい
る。
前記唐箕(14)は、その回転数を変速して送風量を変更調
節できるように構成されている。
説明を加えれば、第10図及び第11図に示すように、前記
唐箕(14)の回転軸(14A) に付設された入力プーリ(41)
が、左右一対のプーリ部分(41a),(41b) に分割形成さ
れ、そして、その左右一対のプーリ部分(41a),(41b) の
間隔を変更調節して前記唐箕(14)の回転数を調節する、
いわゆる割りプーリ式の変速装置(42)が構成されてい
る。
尚、第10図中、(43)は前記エンジン(E) の出力を前記入
力プーリ(41)に伝動する伝動ベルト、(44)はテンション
プーリである。
前記左右一対のプーリ部分(41a),(41b) の一方(41b)
は、前記回転軸(14A)に固着され、他方(41a)は、前記回
転軸(14A)の軸方向に摺動自在に外嵌されている。但
し、前記摺動側の他方のプーリ部分(41b) は、固定側の
一方のプーリ部分(41a) に付設の連結ピン(45)にて連結
され、前記両プーリ部分(41a),(41b) は、一体回転しな
がら、且つ、その間隔を変更調節できるようになってい
る。
前記両プーリ部分(41a),(41b) の間隔を変更調節する構
成について説明すれば、前記摺動側のプーリ部分(41a)
のボス部にベアリング(46)を用いて取り付けられた第1
カム形成部材(47)と、前記脱穀装置(2) の固定枠側に取
り付けられた第2カム形成部材(48)との夫々に、前記第
1カム形成部材(47)の回転に伴って、前記両プーリ部分
(41a),(41b) を遠近移動させるためのカム突起(47a),(4
8a) が形成されている(第12図参照)。
そして、送風量調節用のアクチュエータとしての電動モ
ータ(M2)が、前記脱穀装置(2) の固定枠側に取り付けら
れ、前記第1カム形成部材(47)に、変速操作用の操作ア
ーム(49)が付設され、その操作アーム(49)と、前記電動
モータ(M2)にて正逆転駆動される螺軸(50)に咬合するコ
マ部材(51)とが、レリーズワイヤ(52)にて連動連結さ
れ、もって、前記送風量調節用の電動モータ(M2)にて前
記第1カム形成部材(47)が回転操作されて、前記唐箕(1
4)の回転数を変更調節するように構成されている。
尚、第10図中、(S3)は、変速状態つまり前記送風量を前
記コマ部材(51)の位置変化として検出するトウミ風量検
出用ポテンショメータであって、その操作レバー(53)の
遊端部が、前記コマ部材(51)に連結されている。又、(5
4a),(54b)は、前記コマ部材(51)が変速限度に達すると
前記操作レバー(53)にて押圧操作されるスイッチであっ
て、前記電動モータ(M2)を自動停止させるために設けら
れている。
又、第11図中、(S4)は、前記唐箕(14)の回転数を検出す
るトウミ回転数センサである。
次に、前記チャフシーブ(21)の間隔調節用の電動モータ
(M1)及び前記唐箕(14)の送風量調節用の電動モータ(M2)
を作動させて、前記選別装置(B) の選別状態を制御する
ための制御構成について説明する。
第1図に示すように、マイクロコンピュータ利用の制御
装置(55)が設けられ、その制御装置(55)に、前記走行用
の変速装置(9) が後退側に操作されたか否かを検出する
バックスイッチ(S6)、前記株元センサ(S0)、前記エンジ
ン(E) の回転数を検出するエンジン回転数センサ(S7)、
前記車速センサ(S1)、前記トウミ回転数センサ(S4)、前
記チャフ開度検出用ポテンショメータ(S2)、前記トウミ
風量検出用ポテンショメータ(S3)、同一車速におけるチ
ャフ開度を大小に調節するチャフ開度調整用ポテンショ
メータ(S8)、同一車速におけるトウミ風量を強弱に調節
するトウミ風量調節用ポテンショメータ(S9)、及び、穀
稈が稲であるか麦であるかを指示するための穀稈種類指
示手段としての穀稈種類選択スイッチ(S10)の夫々が接
続されている。
尚、第1図中、(56)は前記トウミ風量やチャフ開度等の
選別状態等をバーグラフ式に表示するための液晶利用の
表示部、(57)は前記表示部(56)における表示状態をトウ
ミ風量とチャフ開度とに選択切り換えするための押しボ
タン式の表示状態切り換えスイッチであって、詳述はし
ないが、押し操作される毎にトウミ風量の表示状態とチ
ャフ開度の表示状態とが切り替わるようになっている。
そして、前記制御装置(55)は、予め設定記憶された情報
及び各種の入力情報に基づいて、前記両電動モータ
(M1),(M2) の作動を制御して、前記選別装置(B) の選別
状態が前記脱穀装置(2)の処理物量に対応した適正状態
に維持されるように、前記チャフ開度及び前記送風量を
自動調節するように構成されている。
但し、コンバインにおいては、前記脱穀装置(2) におけ
る処理物量は、刈り取り速度が大なるほど大となること
から、本実施例では、処理物量と車速とが比例関係にあ
ることを利用して、基本的には、前記車速センサ(S1)の
検出情報に基づいて、車速が大なるほど大なる処理物量
に対応する選別状態となるように、前記選別装置(B) の
選別状態を自動調節されるように構成してある。
説明を加えれば、第3図(イ) に示すように、基本的に
は、車速が大なるほど漏下処理物量の大なる状態に対応
する選別状態、つまり前記チャフシーブ(21)の間隔(s)
(以下においてチャフ開度と略称することもある)が大
となり且つ前記唐箕(14)の送風量(以下においてトウミ
風量と略称することもある)が大となるように、前記車
速センサ(S1)の検出情報に基づいて前記チャフ開度及び
前記トウミ風量を自動調節させるように構成してある。
そして、同一車速においても、穀稈の着粒状態の違い等
によって実際の漏下処理物量が異なる場合もあることか
ら、同一車速におけるチャフ開度及びトウミ風量の夫々
を大小に変更調節できるようにしてある。
説明を加えれば、前記チャフ開度調節用ポテンショメー
タ(S8)及び前記トウミ風量調節用ポテンショメータ(S9)
の夫々によって、最高車速のときの目標選別状態を手動
操作で設定し、そして、その手動設定した目標選別状態
を基準にして、その基準となる選別状態を車速に応じて
補正させることにより、実際の選別状態が漏下処理物量
に応じた選別状態となるようにしてある(第3図(ロ)乃
至(ホ)参照)。
つまり、前記チャフ開度調節用ポテンショメータ(S8)
が、処理物量が最大であるときの前記間隔(S) の目標値
を指示する手動操作式の目標間隔設定手段に対応するこ
とになる。
但し、扱処理される穀稈が稲である場合と麦である場合
とでは同一処理量であっても適正選別状態が異なるの
で、前記穀稈種類選択スイッチ(S10) の情報に基づい
て、車速による補正値のマップを自動的に(f1)と麦用(f
2)とに選択切り換えさせるようにしてある。そして、本
実施例では、車速を四つの基準値(V1),(V2),(V3),(V4)
に基づいて五つのゾーンに分解し、各ゾーンの夫々で
は、同じチャフ開度又は同じトウミ風量に維持されるよ
うにしてある。尚、各ゾーン夫々の最大値と最小値との
速度差は同じに設定してある(第3図(ロ),(ハ)参照)。
又、車速が前記速度差に基づいて設定された値よりも大
きく減速されるに伴って、前記間隔調節用の電動モータ
(M1)を設定遅れ時間(例えば、10秒)をもって作動さ
せ、且つ、送風量調節用電動モータ(M2)を遅れ時間無で
作動させるようにしてある。尚、遅れ時間の値は、刈り
取り穀稈が前記脱穀装置(2) へ搬送される時間、及び、
供給された穀稈が扱処理されるのに要する時間等に鑑み
て設定されることになる。
但し、穀稈が濡れている場合には、穀粒が前記チャフシ
ーブ(21)の間隔(s) を通過し難くなるので、詳しくは後
述するが、処理物量に拘わず前記間隔(s) を開き側の最
大値に調節した状態に維持させ、且つ、前記トウミ風量
を、前記トウミ風量調節用ポテンショメータ(S9)にて設
定された目標値に維持させるようにしてある。
更に、前記株元センサ(S0)がOFF状態になる枕他等で
の非刈り取り作業時や前記バックスイッチ(S6)がONと
なる車体後退時には、車速に拘わらず、漏下処理物量が
少ない状態に対応して予め設定した選別状態に維持させ
るようにしてある。そして、予め設定した選別状態に操
作するに際して、前記間隔調節用の電動モータ(M1)を遅
れ時間をもって作動させ、且つ、前記送風量調節用電動
モータ(M2)を遅れ時間無で作動させるようにしてある。
但し、前記遅れ時間を、稲の設定値(t1)の方が麦の設定
値(t20) よりも大となるように設定してある(第13図
(イ),(ロ)参照)。更に、稲と麦とでは処理物量が少ない
状態における適正選別状態が異なることから、前記穀稈
種類選択スイッチ(S10) の情報に基づいて、前記チャフ
開度は全体として麦の方が稲よりも小になり(第3図
(ニ)参照)、一方、前記トウミ風量は、稲では前記株元
センサ(S0)がON状態にあるときよりも小に減少され、
且つ、麦では前記株元センサ(S0)がONからOFFに変
化した時点における風量に維持されるようにしてある。
尚、前記最高車速のときの目標値を調節するポテンショ
メータ(S8),(S9) 夫々の調節可能な範囲の下限は、誤操
作による穀稈の詰まりを防止するために、前記間隔(s)
が零となる全閉状態やトウミ風量が零となる状態よりも
大の設定値以上の範囲に設定してある。
つまり、前記設定装置(55)を利用して、前記チャフ開度
調節用ポテンショメータ(S8)の設定値に基づいて穀稈が
濡れている状態にあるか否かを判別させる処理が、前記
扱室(A) に供給される穀稈が濡れている状態にあるか否
かを指示する穀稈状態指示手段(102) に対応することに
なる。又、前記制御装置(55)を利用して、前記扱室(A)
へ供給される処理物量を検出する処理物量検出手段(10
0) が構成されると共に、その処理物量検出手段(100)
や前記穀稈状態指示手段(102) の情報等の各種情報に基
づいて前記間隔調節用電動モータ(M1)及び前記送風量調
節用電動モータ(M2)を作動させる制御手段(101) が構成
されることになる。
以下、前記制御装置(55)の動作について説明を加える。
第2図(イ) に示すように、前記制御装置(55)は、電源投
入に伴って起動されると先ず初期設定の処理を実行し、
次に前記各センサ類のデータを読み込む処理を実行し、
その後、前記両電動モータ(M1),(M2) を実際に作動させ
るための出力処理や目標値設定処理を実行するようにな
っている。尚、初期設定の処理を実行した後は、電源が
切断されるまで前記センサ類のデータを読み込む処理か
らの各処理を繰り返すことになる。
前記出力処理について説明すれば、第2図(ロ)に示すよ
うに、先ず、前記脱穀クラッチ(7) がON状態にあり、
且つ、前記トウミ回転数が設定回転数(500rpmに設定し
てある)以上あるかを判別する。つまり、選別処理が可
能な状態で且つトウミ風量を変更調節可能な状態にある
か否かを判別させているのである。
従って、前記脱穀クラッチ(7) がOFFである場合に
は、前記トウミ風量及び前記チャフ開度の調節を停止さ
せるべく、トウミ停止出力及びチャフ停止出力の処理を
実行して、この出力処理を完了することになる。
前記脱穀クラッチ(7) がONで且つ前記トウミ回転数が
設定回転数以上ある場合には、前記トウミ風量を変更調
節するための出力処理を行った後、引き続き、前記チャ
フ開度を変更調節するための出力処理を実行させるよう
にしてある。
前記トウミ風量の出力処理について説明すれば、先ず、
前記トウミ風量の調節を停止させるトウミ停止フラグが
ONであるか否かを判別し、ONである場合には、トウ
ミ風量を現在の風量に維持すべくトウミ停止出力処理を
実行する。
前記トウミ停止フラグがOFFである場合には、前記ト
ウミ風量を弱側に操作することを示すトウミ弱フラグが
OFFであるか否かを判別し、OFFである場合には、
引き続き、トウミ風量を強側に操作することを示すトウ
ミ強フラグがOFFであるか否かを判別する。
前記トウミ弱フラグ及び前記トウミ強フラグの両方がO
FFである場合には、前記トウミ風量を現在の値に維持
されるか増減させるかを判別するためのトウミ偏差を、
後述の目標値設定処理にて処理される目標値から前記ト
ウミ風量検出用ポテンショメータ(S3)にて検出される現
在値を減算して求め、そのトウミ偏差が設定不感帯内に
あるか否かを判別する。
前記トウミ偏差が強側にある場合、又は、前記トウミ弱
フラグがONである場合には、前記唐箕(14)の変速装置
(42)が変速下限に達したことを検出するスイッチ(54b)
がONしているか否かを判別する。そして、前記スイッ
チ(54b) がOFFの場合には、前記トウミ風量を減少さ
せるように前記送風量調節用電動モータ(M2)を作動させ
るトウミ弱出力処理を実行させる。一方、前記トウミ偏
差が強側にある場合、及び、前記トウミ強フラグがON
である場合には、前記唐箕(14)の変速装置(42)が変速上
限に達したことを検出するスイッチ(54a) がONしてい
るか否かを判別する。そして、前記スイッチ(54a)がO
FFである場合には、前記トウミ風量を増大させるよう
に前記送風量調節用電動モータ(M2)を作動させるトウミ
強出力処理を実行させる。但し、前記トウミ偏差が設定
不感帯内にある場合、又は、前記スイッチ(54a),(54b)
の一方がONしている場合には、現在の送風量に維持さ
せるべく前記トウミ停止出力処理を実行させることにな
る。
前記唐箕(14)の風量を調節するための処理を実行した後
は、前記チャフ開度を調節する処理を実行するために、
先ず、前記チャフ開度の調節を停止させるチャフ停止フ
ラグONであるか否かを判別し、ONである場合には、
チャフ開度を現在の開度に維持すべくチャフ停止出力処
理を実行する。
前記チャフ停止フラグOFFである場合には、前記チャ
フ開度を閉じ側に操作することを示すチャフ閉フラグO
FFであるか否かを判別し、OFFである場合には、引
き続き、チャフ開度を開き側に操作することを示すチャ
フ開フラグがOFFであるか否かを判別する。
前記チャフ閉フラグ及び前記チャフ開フラグの両方がO
FFである場合には、前記チャフ開度を現在の値に維持
させるか増減させるかを判別するためのチャフ偏差を、
後述の目標値設定処理にて設定される目標値から前記チ
ャフ開度検出用ポテンショメータ(S2)にて検出される現
在地を減算して求め、そのチャフ偏差が設定不感帯内に
あるか否かを判別する。
前記チャフ偏差が開側にある場合、又は、前記チャフ閉
フラグがONである場合には、前記チャフシーブ(21)の
間隔(s) が閉じ側の下限に達したことを検出するスイッ
チ(40b) がONしているか否かを判別する。そして、前
記スイッチ(40b)がOFFである場合には、前記間隔(s)
を閉じ操作するように前記チャフ開度調節用電動モータ
(M1)を作動させるチャフ閉出力処理を実行させる。一
方、前記チャフ偏差が閉側にある場合、及び、前記チャ
フ開フラグがONである場合には、前記チャフシーブ(2
1)の間隔(s) が開き側の上限に達したことを検出するス
イッチ(40a) がONしているか否かを判別する。そし
て、前記スイッチ(40a) がOFFである場合には、前記
間隔(s) を開き側に操作するように前記チャフ開度調節
用電動モータ(M1)を作動させるチャフ開出力処理を実行
させる。但し、前記トウミ偏差が設定不感帯内にある場
合、又は、前記スイッチ(40a),(40b) の一方がONして
いる場合には、現在の開度に維持させるべく前記チャフ
停止出力処理を実行させることになる。
尚、前記各フラグを設定するための処理については後述
の自動モードの処理の説明時に詳述する。
次に、第2図(ハ) に示すフローチャートに基づいて、前
記トウミ風量の目標値及び前記チャフ開度の目標値の夫
々を設定する目標値設定処理について説明する。
先ず、この目標値設定処理が、設定時間経過する毎に繰
り返し実行されるようにするために、つまり、選別状態
を制御するための各種データが設定時間毎に更新される
ようにするために、設定時間( 500ms)経過したか否か
を判別し、設定時間経過している場合にのみ、この目標
値設定処理が実行されるようにしてある。
そして、前記設定時間経過している場合には、製作時等
において前記制御装置(55)の動作をチェックするための
チェックモードを起動するために前記制御装置(55)の入
力端子として特別に設けられたチェック端子(図示せ
ず)の信号(CK−3)がONであるか否かを判別し、
OFFである場合には、前記トウミ風量及び前記チャフ
開度を手動調節できるように設けられた微調節モードで
あるか否かを判別する。
尚、詳述はしないが、前記微調節モードは、前記表示部
(56)の表示状態を切り換える表示状態切り換えスイッチ
(56)をON操作した状態で且つ前記制御装置(55)に対す
る電源供給を開始するメインスイッチ(図示せず)をO
N操作した場合に、自動的に起動されるようになってい
る。
そして、チェックモードである場合、又は、微調節モー
ドである場合には、後述のチェックモードの処理を実行
させることになる。
チェックモードでも微調節モードでもない場合には、前
記チャフ開度調節用ポテンショメータ(S8)による調節値
が開き側の最大値(5V)に近い値の設定値(4.4V)より大で
あるか否かを判別し、設定値より大である場合には、自
動的に穀稈が濡れている場合における選別状態(以下に
おいて濡れモードと略称する)となり、前記設定値より
小である場合には、選別状態を処理物量に対応した車速
に応じて自動調節する自動モードとなるように、前記チ
ャフ開度調節用ポテンショメータ(S8)の値に基づいて制
御モードを自動的に切り換えるようにしてある。つま
り、前記チャフ開度調節用ポテンショメータ(S8)によっ
て調節されたチャフ開度の値に基づいて、前記制御装置
(55)の作動モードを濡れモードと自動モードとに切り換
える処理が、前記扱室(A)に供給される穀稈が濡れてい
る状態にあるか否かを指示する穀稈状態指示手段(102)
に対応することになる。
前記チャックモードについて説明すれば、前記トウミ風
量及びチャフ開度の夫々について、それらの作動状態の
確認並びに製作時における作動範囲の調節や検査を行え
るようにするために設けられている。そして、第2図
(ニ) に示すように、このチェックモードが起動させる
と、前記トウミ風量及びチャフ開度の夫々が、前記トウ
ミ風量調節用ポテンショメータ(S9)及び前記チャフ開度
調節用ポテンショメータ(S8)の夫々によって設定された
値となるように、前記両ポテンショメータ(S8),(S9) 夫
々の値に基づいて前記各フラグを設定するようになって
いる。
つまり、前記チャフ開度調節用ポテンショメータ(S8)に
よる調節値が全閉側の設定値(0.2V)以下である場合に
は、前記チャフシーブ(21)の間隔(s) が最小となる全閉
状態となるように、前記チャフ閉フラグをONし且つ前
記チャフ開フラグをOFFする。前記調節値が全開側の
設定値(4.8V)以上である場合には、前記チャフシーブ(2
1)の間隔(s) が最大となる全開状態となるように、前記
チャフ閉フラグをOFFし且つ前記チャフ閉フラグをO
Nする。
但し、前記調節値が前記全閉側の設定値及び全開側の設
定値の間にある場合には、前記チャフ閉フラグ及び前記
チャフ開フラグをOFFし、且つ、前記チャフ開度の目
標値を、前記チャフ開度調節用ポテンショメータ(S8)に
よる調節値に基づいて設定する。尚、この調節値と目標
値との関係は、正比例の関係となるようにしてある。
前記チャフ開度の目標値及びフラグの設定が完了する
と、同様にして前記トウミ風量調節用ポテンショメータ
(S9)による調節値に基づいて前記トウミ風量の目標値及
びフラグを設定することになる。
説明を加えれば、前記トウミ風量調節用ポテンショメー
タ(S9)による調節値が弱側の設定値(0.2V)以下である場
合には、前記トウミ風量を最低にするために、前記トウ
ミ弱フラグをONし且つ前記トウミ強フラグをOFFす
る。前記調節値が強側の設定値(4.8V)以上である場合に
は、前記トウミ風量を最高にするために、前記トウミ弱
フラグをOFFし且つ前記トウミ強フラグをONする。
そして、前記調節値が前記弱側の設定値と前記強側の設
定値との間にある場合には、前記トウミ風量が前記調節
値に対応した値となるように、前記両フラグをOFF
し、且つ、前記トウミ目標値を前記調節値に対応して設
定する。尚、この調節値と目標値との関係は、前記チャ
フ開度の場合と同様に、正比例の関係となるようにして
ある。
前記濡れモードについて説明すれば、第2図(ホ)に示す
ように、前記チャフ開度の目標値を、開き側の最大値
(26mm)に設定し、且つ、前記トウミ風量の目標値を、
前記トウミ風量調節用ポテンショメータ(S9)による調節
値に対応した値に設定するようにしてある。尚、この濡
れモードにおいても、前記調節値と目標値とは正比例の
関係となるように設定してあるが、設定可能な目標値の
範囲は、全体として前記チェックモードにおける調節範
囲よりも強側の範囲となるようにしてある。
次に、第2図(ヘ) に示すフローチャートに基づいて、前
記自動モードにおける動作について説明する。
先ず、前記バックスイッチ(S6)がONしているか否かを
判別し、OFFである場合には前記株元センサ(S0)がO
Nしているか否かを判別する。尚、前記バックスイッチ
(S6)がONである場合及び前記株元センサ(S0)がOFF
である場合の処理については後述する。
前記バックスイッチ(S6)がOFFで且つ前記株元センサ
(S0)がONである場合には、前記株元センサ(S0)が初め
てONしたか否かを判別し、初めてONした場合には、
刈り取り作業が開始されたと判断して、前記エンジン回
転数センサ(S7)にて検出される現回転数を基準回転数に
設定し、初めてONしたのではない場合には、前記基準
回転数が前記現回転数より大であるか否かを判別して、
大でない場合には、前記基準回転数を前記現回転数に更
新する。
そして、前記基準回転数から現回転数を減算して回転数
ダウン値を求め、その回転数ダウン値が設定値(200rpm
に設定してある)以上であるか否かを判別する。
前記回転数ダウン値が前記設定値未満である場合には、
前記穀稈種類選択スイッチ(S10) の情報に基づいて処理
穀稈が稲であるか麦であるかを判別する。
穀稈が稲である場合には、前記トウミ風量の目標値を前
記車速センサ(S1)にて検出される車速に応じた値に補正
するために、検出車速の値から前記稲用の補正値マップ
(f1)(第3図(ロ)参照)に基づいて前記トウミ補正値を
設定し、穀稈が麦である場合には、前記麦用の補正値マ
ップ(f2)(第3図(ロ)参照)に基づいて前記トウミ補正
値を設定する。
次に、前回検出時における車速と現在の車速との差を算
出した後、車速を大きく減速した場合に前記チャフ開度
の変更を遅れ時間をもって行わせために設定される遅れ
フラグがONであるか否かを判別する。
前記遅れフラグがONである場合には、設定時間経過し
たか否かを判別し、設定時間経過している場合には前記
遅れフラグをOFFした後、前記チャフ補正値を、検出
車速から前記チャフ補正値のマップ(g)(第3図(ハ) 参
照) に基づいて設定する。
前記遅れフラグがOFFである場合には、設定値以上の
大きな減速であるか否かを判別し、設定値以上の大きな
減速である場合には、前記遅れフラグをONし、設定値
以上の大きな減速でない場合には、前記チャフ補正値を
検出車速に応じた値に設定する。
但し、前記回転数ダウン値が、前記設定値以上である場
合には、前記トウミ補正値及び前記チャフ補正値を共に
零に設定することになる。
前記遅れフラグ又は前記チャフ補正値を設定した後は、
前記株元センサ(S0)がONした後の経過時間が設定値
(5秒)以上経過したか否かを判別する。つまり、刈り
取り作業の開始時点から刈り取り作業が安定するに要す
る時間が経過したか否かを判別させるようにしているの
である。
前記株元センサ(S0)がONした後の経過時間が設定値未
満である場合には、前記チャフ開度及び前記トウミ風量
を現在値に維持させるべく、前記チャフ停止フラグ及び
前記トウミ停止フラグを共にONして、この自動モード
の処理を完了する。
前記株元センサ(S0)がONした後の経過時間が設定値以
上経過している場合には、前記チャフ停止フラグ及び前
記トウミ停止フラグを共にOFFした後、前記穀稈種類
選択スイッチ(S10)の情報に基づいて、前記チャフ開度
調節用ポテンショメータ(S8)にて設定された値を、稲で
ある場合及び麦である場合の夫々に対応して、予め設定
されたマップ(h1=稲用,h2=麦用)(第3図(ニ) 参
照)に基づいて調節値の値を設定した後、その調節値と
前記車速による補正値とを加算して、前記チャフ目標値
を稲と麦の夫々に対応した値に設定する。
次に、前記チャフ目標値が閉じ側の最小値未満であるか
否かを判別し、最小値未満である場合には、この最小値
に設定する。但し、この最小値の値は、稲のほうが麦よ
りも大となるようにしてある。ちなみに、この最小値は
稲では18mmに設定し且つ麦では14mmに設定してある。
前記チャフ目標値を設定した後は、前記トウミ風量調節
用ポテンショメータ(S9)による調節値(第3図(ホ) 参
照)と前記車速による補正値とを加算して、前記トウミ
目標値を設定する。但し、そのトウミ目標値が予め設定
した最小値(800rpm)未満である場合には、その最小値
に設定するようにしてある。
前記バックスイッチ(S5)がONである場合、又は、前記
株元センサ(S0)がOFFである場合の処理について説明
すれば、前記株元センサ(S0)がOFFである場合には前
記株元センサ(S0)が初めてOFFしたか否かを判別し、
初めてOFFした場合には、前記株元センサ(S0)がON
からOFFに変化した時点における現トウミ回転数を株
元OFF回転数として記憶させた後、前記穀稈種類選択
スイッチ(S10)の情報に基づいて稲であるか麦であるか
を判別する。
そして、稲である場合には、前記株元センサ(S0)がOF
Fしてからの経過時間つまり株元OFF時間が設定値
(10秒)未満であるか否かを判別し、設定値未満である
場合には、前記トウミ目標値を前記株元OFF回転数か
ら設定回転数(200rpm)を減算した値に設定し、前記株
元OFF時間が前記設定値以上である場合には、前記ト
ウミ目標値を設定回転数(800rpm)に設定する。
次に、前記株元OFF時間に応じて前記チャフ開度の目
標値を設定するために、再度、前記株元OFF時間が設
定時間(前記トウミの場合よりも長い15秒に設定して
ある)未満であるか否かを判別し、設定時間未満である
場合には前記チャフ停止フラグをONして自動モードの
処理を完了し、設定時間以上である場合には、前記チャ
フ停止フラグをOFFし、且つ、前記チャフ目標値を閉
じ側の最小値(18mm)に設定した後、この自動モードの
処理を完了する。
一方、穀稈が麦である場合には、前記株元OFF時間に
応じたトウミ目標値を設定することなく、前記株元OF
F回転数を前記トウミ目標値に設定することにより、前
記株元センサ(S0)がOFFした時点の回転数つまりトウ
ミ風量に維持させるようにしてある。但し、前記チャフ
開度は、稲の場合と同様に、前記株元センサ(S0)がOF
Fしてから設定時間(10秒)経過するまでは現在の開度
に維持したのち、前記最小値(14mm)となるようにする
ために、前記株元OFF時間が設定時間(10秒)未満で
あるか否かを判別して、設定時間未満の場合には前記チ
ャフ停止フラグをONし、設定時間以上である場合に前
記チャフ停止フラグOFFし且つ前記チャフ目標値を前
記最小値に設定するようにしてある。
つまり、穀稈が非供給になるに伴って、穀稈が稲である
場合には、前記チャフ開度を遅れ時間をもって処理量が
小の選別状態に対応する閉じ側の設定値に閉じ操作し、
且つ、トウミ風量を遅れ時間無で段階的に弱側の設定値
に減少させ、穀稈が麦である場合には、前記チャフ開度
を稲の場合よりも小の遅れ時間をもって処理量が小の選
別状態に対応する閉じ側の設定値に閉じ操作し、且つ、
トウミ風量を穀稈供給状態から非供給状態になった時点
における風量に維持させるようにしているのである。
〔別実施例〕
上記実施例では、処理物量検出手段(100) を、車速に基
づいてトウミ風量及びチャフ開度の目標値を設定させる
ことにより、間接的に処理物量を検出するように構成し
た場合を例示したが、例えば、前記脱穀装置(2) のフィ
ードチェーン(12)において搬送される穀稈層の厚みに基
づいて実際の処理物量を検出させ、そして、その検出処
理物量に基づいて目標値を設定させるようにしてもよ
い。さらには、前記扱室(A) には前記フィドチェーン(1
2)において搬送される穀稈の他、前記二番口(17)から回
収される二番物も還元させるようになっていることか
ら、この二番物の量を検出あるいは扱室(A) へ供給され
る処理物量に基づいて算出して、それら供給処理物量や
二番物量に基づいて、選別状態を自動調節させるように
してもよく、処理物量検出手段(100)や制御手段(101)の
具体構成は各種変更できる。
その他、本発明を実施するうえで必要となる各部の構成
は、使用対象等に応じて各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る脱穀装置の選別制御装置の実施例を
示し、第1図は制御構成のブロック図、第2図(イ)乃至
(ヘ)は制御作動のフローチャート、第3図(イ) は車速と
選別状態の関係を示す説明図、同図(ロ) はトウミ風量の
補正値と車速の関係を示す説明図、同図(ハ) はチャフ開
度の補正値と車速の関係を示す説明図、同図(ニ) はチャ
フ調節値の説明図、同図(ホ) はトウミ調節値の説明図、
第4図はコンバインの概略側面図、第5図は伝動系統
図、第6図は脱穀装置の切り欠側面図、第7図はチャフ
シーブの構成を示す切り欠側面図、第8図はその要部拡
大側面図、第9図は帯板状部材の取り付け構造を示す要
部側面図、第10図は唐箕の変速構造を示す要部側面図、
第11図は唐箕の入力プーリ部の切り欠側面図、第12図は
カム形成部材の展開平面図、第13図(イ) は穀稈種類が稲
である場合における穀稈非供給になった時点からの選別
状態の変化を示すタイムチャート、同図(ロ) は同麦であ
る場合における選別状態の変化を示すタイムチャートで
ある。 (14)……唐箕、(15)……揺動選別板、(21)……チャフシ
ーブ、 (A)……扱室、(a),(a′)……帯板状部材、(M1)
……間隔調節用のアクチュエータ、(M2)……送風量調節
用のアクチュエータ、 (s)……間隔、(S8)……目標間隔
設定手段、 (100)……処理物量検出手段、 (101)……制
御手段、 (102)……穀稈状態指示手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱室(A) からの漏下処理物を選別処理する
    揺動選別板(15)と、選別風を送風する唐箕(14)とが設け
    られ、前記揺動選別板(15)は、処理物移送方向に並設さ
    れる帯板状部材(a),(a′)にて構成されるチャフシーブ
    (21)を備え、前記帯板状部材(a),(a′)の隣合うものの
    間に形成される間隔(s) を変更調節する間隔調節用のア
    クチュエータ(M1)と、前記唐箕(14)の送風量を変更調節
    する送風量調節用のアクチュエータ(M2)と、前記扱室
    (A) へ供給される処理物量を検出する処理物量検出手段
    (100) と、前記処理物量が最大であるときの前記間隔
    (s) の目標値を指示する手動操作式の目標間隔設定手段
    (S8)と、前記扱室(A) に供給される穀稈が濡れている状
    態にあるか否かを指示する穀稈状態指示手段(102) とが
    設けられ、その穀稈状態指示手段(102) の情報に基づい
    て、穀稈が濡れていない指示状態にある場合には、前記
    漏下処理物の量が小なるほど前記間隔(s) を前記目標間
    隔設定手段(S8)にて設定された値から減少させるよう
    に、且つ前記送風量を減少させるように、前記処理物量
    検出手段(100) の情報に基づいて前記間隔調節用のアク
    チュエータ(M1)及び前記送風量調節用のアクチュエータ
    (M2)を作動させ、且つ、穀稈が濡れている指示状態にあ
    る場合には、前記処理物量に拘わらず前記間隔(s) が開
    き側の最大値で且つ前記送風量が設定値に維持されるよ
    うに、前記間隔調節用のアクチュエータ(M1)及び前記送
    風量調節用のアクチュエータ(M2)を作動させる制御手段
    (101) が設けられている脱穀装置の選別制御装置であっ
    て、前記穀稈状態指示手段(102) は、前記目標間隔設定
    手段(S8)による指示値が、前記処理物量が最大であると
    きの開き側の設定値よりも大である場合には前記穀稈が
    濡れている指示状態となり、且つ、前記設定値よりも小
    である場合には前記穀稈が濡れていない指示状態となる
    ように構成されている脱穀装置の選別制御装置。
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