JPH10295168A - コンバインの脱穀装置 - Google Patents

コンバインの脱穀装置

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JPH10295168A
JPH10295168A JP12807897A JP12807897A JPH10295168A JP H10295168 A JPH10295168 A JP H10295168A JP 12807897 A JP12807897 A JP 12807897A JP 12807897 A JP12807897 A JP 12807897A JP H10295168 A JPH10295168 A JP H10295168A
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chaff
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川 渉 中
Taiji Mizukura
倉 泰 治 水
Ritsuko Kajioka
岡 律 子 梶
Teruyoshi Tonami
波 照 喜 戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排藁量に応じて揺動選別盤のチャフシ
ーブの開度を自動調節するコンバインの脱穀装置におい
て、3番ロスを低減させた効率良好な手扱ぎ作業を可能
とさせる。 【解決手段】 排藁量に応じて揺動選別盤(25)の
チャフシーブ(29)の開度を自動調節するようにした
コンバインの脱穀装置において、フィードチェン(5)
の駆動及び刈取部(8)の駆動防止でもって手扱ぎ作業
を判別する手扱ぎモード手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排藁チェンなどで搬
送される排藁量に応じ揺動選別盤のチャフシーブの開度
を自動調節するようにしたコンバインの脱穀装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】このような排藁量に応
じチャフシーブの開度が自動調節される手段のものにお
いては、手扱ぎ作業時に排藁が所定位置を通過するとき
だけ、チャフシーブが設定より排藁量に応じた分開く
が、それ以外閉じ状態があるため、3番ロスが増大する
という不都合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、排
藁量に応じて揺動選別盤のチャフシーブの開度を自動調
節するようにしたコンバインの脱穀装置において、フィ
ードチェンの駆動及び刈取部の駆動防止でもって手扱ぎ
作業を判別する手扱ぎモード手段を備えることによっ
て、フィードチェンの駆動及び刈取部の駆動停止による
手扱ぎ作業を正確に判別して、この手扱ぎ作業に伴う各
種制御動作を容易にして精度良好に行うことを可能とさ
せるものである。
【0004】また、手扱ぎ作業判別時にチャフシーブの
開度を設定より一定値開き制御するように設けて、手扱
ぎ作業中チャフシーブ開度が閉じ状態となるのを防止
し、適正開度に保って3番ロスを低減させるものであ
る。
【0005】さらに、揺動選別盤上の穀物処理量の変化
に応じてチャフシーブの開度を調節制御するように設け
て、手扱ぎ作業中選別盤上の穀物処理量が増加しても、
その増加量に応じてチャフシーブの開度を開き調節して
3番ロスを良好に低減させるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1はチャフシーブの制御回路図、図
2はコンバインの全体側面図、図3は同平面図であり、
図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフ
レーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に架設す
る機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し
扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、
(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備
える刈取部、(11)は刈取フレーム(12)を介して
刈取部(8)を昇降させる油圧シリンダ、(13)は排
藁チェン(14)終端を臨ませる排藁処理部、(15)
は脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬
入する穀物タンク、(17)は前記タンク(15)の穀
粒を機外に搬出する排出オーガ、(18)は運転操作部
(19)及び運転席(20)を備える運転キャビン、
(21)は運転キャビン(18)下方に設けるエンジン
であり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成し
ている。
【0007】また、図4乃至図5にも示す如く、図中
(22)は機体の前後方向に軸架する軸流型の扱胴
(6)を内設させる扱室、(23)は前記扱室(22)
に穀稈を挿入する扱口、(24)は前記扱室(22)下
方に張架させるクリンプ網、(25)は前記クリンプ網
(24)下方に前端を臨ませて前後方向に揺動自在に支
持する揺動選別盤、(26)(27)は前記クリンプ網
(24)の下方に上下2段に配設する選別盤(25)の
前後フィードパン、(28)は前フィードパン(26)
の後端側に上下揺動自在に設ける選別篩い線、(29)
は後フィードパン(27)後端後方に連設するチャフシ
ーブ、(30)はチャフシーブ(29)下方に配設する
グレンシーブ、(31)は前後フィードパン(26)
(27)の上下間に選別風を送給するプレファンである
送塵ファン、(32)はチャフシーブ(29)とグレン
シーブ(30)間及びグレンシーブ(30)下方に選別
風を送給するメインの送風装置である唐箕、(33)は
揚穀筒(16)に連通させて穀物タンク(15)に穀粒
を取出す1番コンベア、(34)は2番物を2番還元コ
ンベア(35)を介し前記選別盤(25)の篩い線(2
8)上方に還元する2番コンベア、(36)は前記選別
盤(25)の後端上方に配設する吸排塵ファンであり、
前記扱胴(6)及び処理胴(7)により脱穀された穀粒
を揺動選別盤(25)で選別し整粒のみを前記穀物タン
ク(15)に取出すと共に、排藁を排藁チェン(14)
を介し排藁処理部(13)に送り込んで排藁カッタ(3
7)による切断後機外に排出させるように構成してい
る。
【0008】図6乃至図13にも示す如く、前記チャフ
シーブ(29)の開度を調節するチャフレバー(38)
と、前記送塵ファン(31)及び唐箕(32)右側方の
ファンシャッタ(39)(40)の開度を調節するシャ
ッタレバー(41)とに各チャフワイヤ(42)及びシ
ャッタワイヤ(43)を介し前記排藁チェン(14)の
チェンガイド(44)を連動連結させるもので、排藁量
の多少によってチェン(14)との間隔を大小に変化さ
せるチェンガイド(44)に、検出リンク(45)及び
検出板(46)を介し検出アーム(47)を連動連結さ
せ、チェンガイド(44)の変動によってアーム軸(4
8)を中心として検出アーム(47)が揺動し各ワイヤ
(42)(43)を引張る状態のとき、各レバー軸(4
9)(50)を中心としてチャフ及びシャッタレバー
(38)(41)を反時計方向に回転させてチャフシー
ブ(29)のチャフ開度を大に、またシャッタ(39)
(40)によって閉塞される各ファン(31)(32)
右側方の空気取入口(51)(52)の開度を大とさせ
るように構成している。
【0009】また、前記チャフレバー(38)をレバー
軸(49)を中心として反時計方向に回転させ、チャフ
シーブ(29)左右両端の下端側を支持する下部可動板
(53)を移動させて、チャフシーブ(29)を構成す
る各横棧(54)の傾斜角を大(立てる)とさせると
き、このチャフシーブ(29)の開度を大として穀粒の
漏下量を増大させ、各横棧(54)の傾斜角を小(寝か
せる)とさせるときチャフシーブ(29)の開度を小と
して穀粒の漏下量を減少させるように構成したものであ
る。
【0010】さらに、前記チャフワイヤ(42)のチャ
フレバー(38)側のアウタ(42a)を、前記レバー
軸(49)を中心として回動自在な切換レバー(55)
のアウタ受け(56)に支持すると共に、チャフ開度モ
ータ(57)で操作される開度調節シリンダ(58)の
ピストンロッド(58a)先端に揺動アーム(59)及
び切換ワイヤ(60)を介して前記切換レバー(55)
を連動連結させて、前記シリンダ(58)の進退駆動に
よって切換レバー(55)をレバー軸(49)を中心に
揺動させるとき、チャフワイヤ(42)のアウタ(42
a)を移動させてチャフシーブ(29)の開度調節を行
うように構成している。
【0011】前記レバー(38)(55)及びシリンダ
(58)は脱穀側板(61)の外壁に固設するベース台
(62)及び(63)にそれぞれ取付け、ベース台(6
2)と切換レバー(55)間、及びレバー(38)(5
5)間にそれぞれ戻りバネ(64)(65)を介設させ
ると共に、前記切換ワイヤ(60)のアウタ(60a)
の一端側をベース台(62)に、またアウタ(60a)
の他端側をベース台(63)に固定する取付台(66)
のアウタ受け(67)に取付けている。そして、前記取
付台(66)に固設する軸受板(68)の軸受(69)
に前記揺動アーム(59)中間のアーム軸(70)を揺
動自在に支持させると共に、揺動アーム(59)の一端
側に前記ワイヤ(60)の他端側を連結させ、また揺動
アーム(59)の他端側に前記ピストンロッド(58
a)の先端を連結させて、該ピストンロッド(58a)
を進退させるとき、揺動アーム(59)を介してワイヤ
(60)を引張り或いは弛めて切換レバー(55)を揺
動させるように構成している。なお、(71)は前記チ
ャフレバー(38)の移動位置を検出するチャフ位置セ
ンサである。
【0012】そして前記チャフシーブ(29)の送り始
端上方に、シーブ(29)上の穀物の流圧を検出するポ
テンショメータ式選別流量センサ(72)を設けて、チ
ャフシーブ(29)上の穀物流量の増減に基づいて前記
モータ(57)を駆動制御して、設定開度に調節される
チャフシーブ(29)の開度補正を行うように構成して
いる。
【0013】そしてこの場合流量センサ(72)及びチ
ャフ開度モータ(57)に例え異常が発生しても、チャ
フシーブ(29)の最小及び最大開度は排藁量によって
規制されて著しいロスや選別精度の低下は防止され作業
の安定性を向上させることができるものである。
【0014】図14乃至図16にも示す如く、前記流量
センサ(72)は扱胴(6)の右側で後方に並設する処
理胴(7)の送塵口(73)の入口側板(74)に取付
けると共に、背面視において2番コンベア(34)の2
番処理物を選別盤(25)に還元する2番還元出口(7
5)近傍に配備させるもので、前記側板(73)の固定
取付板(76)にボルト(77)を介しセンサ台(7
8)を左右位置調節自在に取付け、ポテンショメータ
(79)を固設する門形のメータ取付板(80)をボル
ト(81)を介し上下位置調節自在に前記センサ台(7
8)に取付けて、前記ポテンショメータ(79)のメー
タ軸(79a)に揺動自在に固設する前側の傾斜状の検
出板(82)を、チャフシーブ(29)上の風を含んだ
穀物の流れ内に臨ませて、該検出板(82)で受ける穀
物の流圧によってチャフシーブ(29)上の穀物流量を
検出するように構成している。また前記流量センサ(7
2)は前側の検出板(82)の後側位置に下部を錘り
(83a)に形成する垂直状の復帰片(83)を一体に
設け、メータ軸(79a)から検出板(82)最下端ま
での距離(L1)に対し、メータ軸(79a)から復帰
板(83)最下端までの距離(L2)を小に設け、穀物
の流れを検出板(82)のみに作用させ復帰板(83)
には作用させないように設けて、この検出精度を向上さ
せると共に、穀物の流れの停止時には前記復帰板(8
3)の自重によって検出板(82)を初期姿勢に戻すよ
うに構成している。
【0015】なお、前記流量センサ(72)は入口側板
(74)の他、処理胴(7)の底板部(7a)に設けて
も同様の作用効果を奏するものである。
【0016】また図17に示す如く、稲及び麦の品種に
よってチャフシーブ(29)開度の標準位置の切換えを
行う(麦選択の場合若干閉側に補正)稲麦切換スイッチ
(84)と、湿材或いは枝梗の多少によって標準位置を
オフセットする(湿材は開側に枝梗は閉側に補正)選別
調節ダイヤル(85)とを運転操作部(19)の操作パ
ネル(19a)に設けている。
【0017】そして、図1に示す如く、刈取部(8)の
穀稈引起しケース(86)の裏側位置に取付けて刈取ら
れる穀稈の長さを感知する穀稈センサ(87)と、運転
操作部(19)の作業クラッチレバー(88)による刈
取クラッチ(図示せず)の入切を感知する刈取スイッチ
(89)と、フィードチェン(5)の送り終端側で該チ
ェン(5)の駆動を入切するフィードチェンクラッチ
(90)と、刈取部(8)を車速同調より一定回転駆動
に切換える刈取クイックスイッチ(91)と、前記調節
シリンダ(58)による切換レバー(55)の操作位置
を検出するチャフアウタセンサ(92)と、本機のミッ
ションケースに設けて車速を検出する車速センサ(9
3)と、前記チャフ位置センサ(71)と、流量センサ
(72)とを入力接続させるコントローラ(94)を備
えると共に、前記チャフ開度モータ(57)のモータ駆
動回路(95)にコントローラ(94)を出力接続させ
て、該モータ(57)の駆動制御を行うように構成して
いる。
【0018】而して、図18、図19に示す如く、電源
が投入されるときチャフシーブ制御のモータ原点合せモ
ードが行われるもので、電源投入時に一旦モータ(2
7)を閉側に駆動し、その駆動停止位置より一定値開側
に駆動した位置を原点として、この原点合せを終了し待
機モードとなるものである。そしてこの待機モード中、
刈取スイッチ(89)がオン(刈取クラッチが入)・フ
ィードチェン(5)がオン(駆動)・穀稈センサ(8
7)がオン(穀稈を検出)のとき作業モードとなり、前
記選別調節ダイヤル(85)に応じたチャフ角度(チャ
フシーブ角度)までモータ(57)を駆動するチャフシ
ーブ(29)の開度制御が行われると共に、この開度制
御中刈取スイッチ(89)がオンからオフ(刈取クラッ
チが切)となるとき、或いはフィードチェン(5)がオ
フ(駆動停止)となるとき、或いは穀稈センサ(87)
がオンからオフ(穀稈を非検出)になるとき、或いは刈
取クイックスイッチ(91)がオフからオン(車速同調
から一定回転)となるとき、の何れか一つが成立すると
き、刈終りモードとなって、前記ダイヤル(85)に応
じたチャフ角度より更に一定角度(θ)開側にモータ
(57)を駆動し、一定時間その状態を保持した後刈終
りを終了して待機モードに戻るものである。
【0019】また、待機モード中、刈取クイックスイッ
チ(91)がオフからオン(車速同調から一定回転)で
刈取スイッチ(89)がオン(刈取クラッチが入)とな
るとき刈終りモードとなる一方、刈取スイッチ(89)
がオフでフィードチェン(5)がオンとなるとき手扱ぎ
モードとなり、前記ダイヤル(85)に応じたチャフ角
度より更に一定角度(α)開側にモータ(57)を駆動
し、この手扱ぎ作業中刈取スイッチ(89)がオン或い
はフィードチェン(5)がオフとなるとき待機モードに
戻るものである。またこのような制御中モータ駆動回路
(95)から、異常入力信号がコントローラ(94)に
出力されるとき、モータ(57)の駆動を停止させるも
のである。
【0020】図20は作業モードのフローチャートを示
すもので、稲麦切換スイッチ(84)によってチャフシ
ーブ(29)の開度の標準位置の切換え(麦の場合若干
閉側)が行われ、また選別調節ダイヤル(85)によっ
て標準位置がオフセット(湿材は開側枝梗は閉側)さ
れ、さらにこのうえに、前記流量センサ(72)のセン
サ値によるマップから算出される補正量が加算されて、
制御目標値が算出され、この制御目標値と前記チャフア
ウタセンサ(92)の偏差(目標値ーセンサ値)と、該
センサ(92)の変化率(前回センサ値ー今回センサ
値)からファジイ推論によりモータ(57)の駆動出力
値が算出されて、この出力値に応じたモータ(57)の
駆動制御が行われてチャフシーブ(29)は適正開度に
保持される。そして作業中にあってはこの標準開度に排
藁量の適正値が加算された状態となって、排藁量の増減
変化に基づくチャフシーブ(29)の開度制御が行われ
る。
【0021】図21は手扱ぎモードのフローチャートを
示すもので、手扱ぎ作業時には前記ダイヤル(85)に
応じたチャフ角度より一定角度(α度)開側に目標値が
設定されモータ(57)の駆動制御が行われると共に、
チャフシーブ(29)上の穀物流量が増量側に変化する
ときにも、作業モード同様その変化量(増加量)に応じ
てチャフ角度を開側とする補正が加えられ、モータ(5
7)の駆動制御が行われて、3番ロスを低減させるもの
である。
【0022】また図22は刈終りモードにおける刈終り
制御のフローチャート、図23、図24はそのタイムチ
ャートを示すもので、図23に示す如き通常の刈終り制
御にあっては、刈終りモード開始直後(作業モード終了
直後)に選別調節ダイヤル(85)の設定角度よりさら
に一定角度(θ度)開側に目標値を設定して3番ロスを
低減させると共に、揺動選別盤(25)上の穀物が少な
くなるまで一定時間(T秒)その開度を保持する。また
図24に示す如く斯る制御中、穀稈センサ(87)がオ
フで刈終りモードを開始し、刈終り制御中に穀稈センサ
(87)がオンで作業が再開されたとき、或いはフィー
ドチェン(5)がオフ(駆動停止)で刈終りモードを開
始し、刈終り制御中にフィードチェン(5)を駆動し作
業が再開されたときに穀稈センサ(87)がオンになっ
ているとき、車速同調による待機時間に切り替えるもの
で、待機時間は穀稈センサ(87)からフィードチェン
(5)までの搬送距離をHmとするとき、車速から搬送
に要する待機時間を算出し、次にフィードチェン(5)
受継から排藁チェン(14)までの通過時間を加算し
て、穀稈が穀稈センサから排藁チェン(14)に到達す
るまでの待機時間を経過するとき、つまりチャフ角度が
排藁量に応じた角度まで開いたとき刈終りモードの処理
を終了するものである。なお待機中一定保持時間(T
秒)を経過するときはその時点で終了するものである。
【0023】このように刈終りモードにあっては排藁が
有ると同じ状態を維持させるようにチャフ開度を制御し
て、チャフシーブ(29)の穀粒処理量が減少し、3番
口への移動が促進される場合でも穀粒の漏下を促進させ
る状態とさせて穀粒ロスを低減させるものである。また
刈終り作業時にあっては選別風も弱くなるが、チャフシ
ーブ(29)の開度が開側に保持されることによって、
選別風による選別効果を向上させて選別精度を良好とさ
せることができると共に、3番ロスも低減させることが
できる。
【0024】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、排藁量に応じて揺動選別盤(25)のチャフシーブ
(29)の開度を自動調節するようにしたコンバインの
脱穀装置において、フィードチェン(5)の駆動及び刈
取部(8)の駆動防止でもって手扱ぎ作業を判別する手
扱ぎモード手段を備えたものであるから、フィードチェ
ン(5)の駆動及び刈取部(8)の駆動停止による手扱
ぎ作業を正確に判別して、この手扱ぎ作業に伴う各種制
御動作を容易にして精度良好に行うことを可能とさせる
ことができるものである。
【0025】また、手扱ぎ作業判別時にチャフシーブ
(29)の開度を設定より一定値(α)開き制御するも
のであるから、手扱ぎ作業中チャフシーブ(29)の開
度が閉じ状態となるのを防止し、適正開度に保って3番
ロスを低減させることができるものである。
【0026】さらに、揺動選別盤(25)上の穀物処理
量の変化に応じてチャフシーブ(29)の開度を調節制
御するものであるから、手扱ぎ作業中選別盤(25)上
の穀物処理量が増加しても、その増加量に応じてチャフ
シーブ(29)の開度が開き調節されて、3番ロスを良
好に低減させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御回路図である。
【図2】コンバインの全体側面図である。
【図3】コンバインの全体平面図である。
【図4】脱穀部の断面説明図である。
【図5】揺動選別盤の側面説明図である。
【図6】チャフシーブ部及びシャッタ部と排藁量との関
係説明図である。
【図7】チャフシーブ及びシャッタ部の側面説明図であ
る。
【図8】排藁チェン部の説明図である。
【図9】チャフ及び切換レバー部の側面説明図である。
【図10】チャフ及び切換レバー部の動作説明図であ
る。
【図11】チャフ開度調節部の正面説明図である。
【図12】チャフ開度調節部の動作説明図である。
【図13】チャフ開度調節部の側面説明図である。
【図14】脱穀部背面の断面説明図である。
【図15】流量センサの説明図である。
【図16】流量センサの説明図である。
【図17】スイッチ部の説明図である。
【図18】フローチャートである。
【図19】各種モードの関連説明図である。
【図20】フローチャートである。
【図21】フローチャートである。
【図22】フローチャートである。
【図23】タイムチャートである。
【図24】タイムチャートである。
【符号の説明】
(5) フィードチェン (8) 刈取部 (25) 揺動選別盤 (29) チャフシーブ (α) 角度(値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸 波 照 喜 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排藁量に応じて揺動選別盤のチャフシー
    ブの開度を自動調節するようにしたコンバインの脱穀装
    置において、フィードチェンの駆動及び刈取部の駆動防
    止でもって手扱ぎ作業を判別する手扱ぎモード手段を備
    えたことを特徴とするコンバインの脱穀装置。
  2. 【請求項2】 手扱ぎ作業判別時にチャフシーブの開度
    を設定より一定値開き制御するように設けたことを特徴
    とする請求項1記載のコンバインの脱穀装置。
  3. 【請求項3】 揺動選別盤上の穀物処理量の変化に応じ
    てチャフシーブの開度を調節制御するように設けたこと
    を特徴とする請求項2記載のコンバインの脱穀装置。
JP12807897A 1997-04-30 1997-04-30 コンバインの脱穀装置 Expired - Lifetime JP3607458B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009225686A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Yanmar Co Ltd 脱穀機
JP2022001035A (ja) * 2020-06-22 2022-01-06 株式会社クボタ 情報管理システム

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