JP2002000052A - 脱穀機における風量センサのチェック装置 - Google Patents
脱穀機における風量センサのチェック装置Info
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- JP2002000052A JP2002000052A JP2000182031A JP2000182031A JP2002000052A JP 2002000052 A JP2002000052 A JP 2002000052A JP 2000182031 A JP2000182031 A JP 2000182031A JP 2000182031 A JP2000182031 A JP 2000182031A JP 2002000052 A JP2002000052 A JP 2002000052A
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- flow sensor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 脱穀部に設けられた風量センサが正常に作動
するか否かを判別する。 【解決手段】 コンバイン10は、選別風路に揺動自在
に架設されて、穀粒を漏下選別可能なチャフシーブ64
を有する揺動選別体50と、選別風量を検出する風量セ
ンサ74と、この風量センサ74からの信号に基づき、
フィン開度モータ72が駆動されてチャフシーブ64の
開度を自動的に制御可能な制御部88を備えている。そ
して、選別風路に強制的に風が発生され、かつチャフシ
ーブ64の開度が手動により最大開度に設定された状態
で、選別自動が作動状態にあるとき、制御部88では、
チャフシーブ64の開度を一定時間開状態に保持する信
号をフィン開度モータ72に送出する。この一定時間中
に、判別部92では、風量センサ74の出力値から該風
量センサ74が正常に作動しているか否かを判別する。
するか否かを判別する。 【解決手段】 コンバイン10は、選別風路に揺動自在
に架設されて、穀粒を漏下選別可能なチャフシーブ64
を有する揺動選別体50と、選別風量を検出する風量セ
ンサ74と、この風量センサ74からの信号に基づき、
フィン開度モータ72が駆動されてチャフシーブ64の
開度を自動的に制御可能な制御部88を備えている。そ
して、選別風路に強制的に風が発生され、かつチャフシ
ーブ64の開度が手動により最大開度に設定された状態
で、選別自動が作動状態にあるとき、制御部88では、
チャフシーブ64の開度を一定時間開状態に保持する信
号をフィン開度モータ72に送出する。この一定時間中
に、判別部92では、風量センサ74の出力値から該風
量センサ74が正常に作動しているか否かを判別する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀機における風
量センサのチェック装置に関し、詳しくは風量センサか
らの出力値が正常か否かを判別する判別手段を備えた脱
穀機における風量センサのチェック装置に関する。
量センサのチェック装置に関し、詳しくは風量センサか
らの出力値が正常か否かを判別する判別手段を備えた脱
穀機における風量センサのチェック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等に搭載された脱穀機は、例
えば扱胴と処理胴を備えており、これら扱胴及び処理胴
は、穀稈の送給方向に沿った回転軸の周りに回転自在に
支持されていて、該扱胴及び処理胴の外周面から下方に
所定の距離離れた位置には、夫々受網が配設されてい
る。これら受網の下方には、機体前後に揺動運動する揺
動流板が設けられていて、選別風路内においてこの揺動
流板を揺動させることで穀粒が選別される。この選別作
業では、刈取条件によって変化する穀粒流量を風量セン
サによって自動的に感知し、このときの籾の流量に応じ
て揺動流板の選別フィンの開度がマイコンによって自動
的に制御され、常に良好な選別作業が行われる。
えば扱胴と処理胴を備えており、これら扱胴及び処理胴
は、穀稈の送給方向に沿った回転軸の周りに回転自在に
支持されていて、該扱胴及び処理胴の外周面から下方に
所定の距離離れた位置には、夫々受網が配設されてい
る。これら受網の下方には、機体前後に揺動運動する揺
動流板が設けられていて、選別風路内においてこの揺動
流板を揺動させることで穀粒が選別される。この選別作
業では、刈取条件によって変化する穀粒流量を風量セン
サによって自動的に感知し、このときの籾の流量に応じ
て揺動流板の選別フィンの開度がマイコンによって自動
的に制御され、常に良好な選別作業が行われる。
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記風量セ
ンサが故障等していると、良好な選別作業を行うことが
できないため、選別作業の前に風量センサが正常に動作
するか否かのチェックを行う必要があるが、このセンサ
チェックを行うには、エンジンが「作動中」でかつ作業
クラッチが「入り」の作業状態にあるときに、揺動流板
のフィン開度を最大にした状態で行う必要があった。
ンサが故障等していると、良好な選別作業を行うことが
できないため、選別作業の前に風量センサが正常に動作
するか否かのチェックを行う必要があるが、このセンサ
チェックを行うには、エンジンが「作動中」でかつ作業
クラッチが「入り」の作業状態にあるときに、揺動流板
のフィン開度を最大にした状態で行う必要があった。
【0003】しかし、従来の脱穀機では、通常の選別制
御中は、風量センサの出力に応じて自動的にフィン開度
が制御されていたため、該風量センサのチェックを行う
ことができなかった。
御中は、風量センサの出力に応じて自動的にフィン開度
が制御されていたため、該風量センサのチェックを行う
ことができなかった。
【0004】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、脱穀部に設け
られた風量センサが正常に作動しているか否かを判別す
ることのできる脱穀機における風量センサのチェック装
置を提供することにある。
されたもので、その目的とするところは、脱穀部に設け
られた風量センサが正常に作動しているか否かを判別す
ることのできる脱穀機における風量センサのチェック装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、選別風路に揺動自在に架
設され、穀粒を漏下選別すると共に開度を調節可能なチ
ャフシーブ(64)を有する揺動選別体(50)と、選
別風量を検出する風量センサ(74)と、該風量センサ
(74)からの信号に基づきアクチュエータ(72)を
介して前記チャフシーブ(64)の開度を自動的に制御
可能な制御部(88)と、を備えた脱穀機(10)にお
いて、前記風量センサ(74)からの出力値が正常か否
かを判別可能な判別手段(92)を備えている、ことを
特徴とする。
め、請求項1に記載の発明は、選別風路に揺動自在に架
設され、穀粒を漏下選別すると共に開度を調節可能なチ
ャフシーブ(64)を有する揺動選別体(50)と、選
別風量を検出する風量センサ(74)と、該風量センサ
(74)からの信号に基づきアクチュエータ(72)を
介して前記チャフシーブ(64)の開度を自動的に制御
可能な制御部(88)と、を備えた脱穀機(10)にお
いて、前記風量センサ(74)からの出力値が正常か否
かを判別可能な判別手段(92)を備えている、ことを
特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明は、前記チャフ
シーブ(64)が最大開度にある状態で、前記風量セン
サ(74)の出力値の判別を行うことを特徴とする。
シーブ(64)が最大開度にある状態で、前記風量セン
サ(74)の出力値の判別を行うことを特徴とする。
【0007】[作用]本発明が適用された脱穀機(1
0)は、穀粒を漏下選別可能なチャフシーブ(64)を
有する揺動選別体(50)と、選別風量を検出する風量
センサ(74)と、この風量センサ(74)からの信号
に基づき、アクチュエータ(72)が駆動されて前記チ
ャフシーブ(64)の開度を自動的に制御可能な制御部
(88)とを備えていて、選別風路に強制的に風が発生
され、かつ前記チャフシーブ(64)の開度が手動によ
り最大開度に設定された状態で、選別自動が作動状態に
あれば、前記制御部(88)では、前記チャフシーブ
(64)の開度を一定時間開状態に保持する信号を前記
アクチュエータ(72)に送出する。これにより、判別
手段(92)では、この一定時間中に前記風量センサ
(74)からの出力値に基づき、該風量センサ(74)
が正常に作動しているか否かを判別する。
0)は、穀粒を漏下選別可能なチャフシーブ(64)を
有する揺動選別体(50)と、選別風量を検出する風量
センサ(74)と、この風量センサ(74)からの信号
に基づき、アクチュエータ(72)が駆動されて前記チ
ャフシーブ(64)の開度を自動的に制御可能な制御部
(88)とを備えていて、選別風路に強制的に風が発生
され、かつ前記チャフシーブ(64)の開度が手動によ
り最大開度に設定された状態で、選別自動が作動状態に
あれば、前記制御部(88)では、前記チャフシーブ
(64)の開度を一定時間開状態に保持する信号を前記
アクチュエータ(72)に送出する。これにより、判別
手段(92)では、この一定時間中に前記風量センサ
(74)からの出力値に基づき、該風量センサ(74)
が正常に作動しているか否かを判別する。
【0008】なお、上述した括弧内の符号は、図面を対
照するためのものであって、本発明を何ら限定するもの
ではない。
照するためのものであって、本発明を何ら限定するもの
ではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
の形態を説明する。
【0010】図1は、本発明が適用されたコンバインの
構造を示しており、このコンバイン10は、図示しない
走行装置に支持された走行機体12を有し、該走行機体
12の左右一側には運転席14と、その後方に穀粒を一
時的に貯留する穀粒タンク16が配置されている。ま
た、走行機体12の左右他側には、脱穀部18が配設さ
れ、更に走行機体12の前方には、前処理部20が昇降
自在に配設されている。
構造を示しており、このコンバイン10は、図示しない
走行装置に支持された走行機体12を有し、該走行機体
12の左右一側には運転席14と、その後方に穀粒を一
時的に貯留する穀粒タンク16が配置されている。ま
た、走行機体12の左右他側には、脱穀部18が配設さ
れ、更に走行機体12の前方には、前処理部20が昇降
自在に配設されている。
【0011】前記前処理部20は、穀稈を文草するデバ
イダ22、ナローガイド24、搬送装置26、及び図示
しない刈刃等を有し、この前処理部20にて刈り取られ
た穀稈は、脱穀部18のフィードチエン28に引き継が
れ、更に、該脱穀部18内で脱穀・選別され、該選別さ
れた穀粒は前記穀粒タンク16に移送されて一時的に貯
留される。穀粒タンク16に貯蔵された穀粒は、該穀粒
タンク16の後部から立設され、かつ旋回自在な長筒を
有する排出オーガ(図示せず)により機外に搬出され
る。なお、機体後部には排ワラ処理装置30が設置され
ている。
イダ22、ナローガイド24、搬送装置26、及び図示
しない刈刃等を有し、この前処理部20にて刈り取られ
た穀稈は、脱穀部18のフィードチエン28に引き継が
れ、更に、該脱穀部18内で脱穀・選別され、該選別さ
れた穀粒は前記穀粒タンク16に移送されて一時的に貯
留される。穀粒タンク16に貯蔵された穀粒は、該穀粒
タンク16の後部から立設され、かつ旋回自在な長筒を
有する排出オーガ(図示せず)により機外に搬出され
る。なお、機体後部には排ワラ処理装置30が設置され
ている。
【0012】図2に示すように、前記脱穀部18には、
扱室32が区画形成されていて、該扱室32内には扱胴
34が収容され、また該扱室32の側面には前記フィー
ドチエン28が機体前後方向に沿って張設されている。
前処理部20にて刈取られた穀稈は、前記フィードチエ
ン28により脱穀部18に搬送されて扱室32に供給さ
れ、該扱室32内で扱胴34により脱穀される。一方、
前記フィードチエン28の後端側には、排ワラチエン3
6が連設されていて、処理済の排ワラは、前記排ワラ処
理装置30に引き継がれて処理される。
扱室32が区画形成されていて、該扱室32内には扱胴
34が収容され、また該扱室32の側面には前記フィー
ドチエン28が機体前後方向に沿って張設されている。
前処理部20にて刈取られた穀稈は、前記フィードチエ
ン28により脱穀部18に搬送されて扱室32に供給さ
れ、該扱室32内で扱胴34により脱穀される。一方、
前記フィードチエン28の後端側には、排ワラチエン3
6が連設されていて、処理済の排ワラは、前記排ワラ処
理装置30に引き継がれて処理される。
【0013】前記扱室32に収容された扱胴34の下方
には、受網38が配置されていて、該扱胴34の後方の
穂先側には、処理胴40及びその下方に処理網42が内
装された処理室44が連設されている。これら扱室32
及び処理室44の下方には、機体前後に唐箕ファン46
及び排塵ファン48が配置されていて、この唐箕ファン
46から排塵ファン48の方向への風を起こしていて、
この風によって選別風路が形成されている。処理室44
の後方は、排塵室天板68によって区画された排塵室7
0に連通している。
には、受網38が配置されていて、該扱胴34の後方の
穂先側には、処理胴40及びその下方に処理網42が内
装された処理室44が連設されている。これら扱室32
及び処理室44の下方には、機体前後に唐箕ファン46
及び排塵ファン48が配置されていて、この唐箕ファン
46から排塵ファン48の方向への風を起こしていて、
この風によって選別風路が形成されている。処理室44
の後方は、排塵室天板68によって区画された排塵室7
0に連通している。
【0014】また、前記選別風路内に、揺動選別体50
が図示しない駆動源により機体前後方向に揺動自在に装
架されていて、該揺動選別体50の下方には、前記受網
38及び処理網42によって漏下された穀粒を、揚穀筒
52を介して前記穀粒タンク16に収容する1番樋5
4、及び未選別の穀粒を、還元筒56を介して揺動選別
体50上に還元する2番樋56が配設されている。ま
た、これら1番樋54と2番樋58の中間位置には、揺
動選別体50の後部のストローラック60に向けて下方
から選別風を送風する前記唐箕ファン46が設けられて
いる。
が図示しない駆動源により機体前後方向に揺動自在に装
架されていて、該揺動選別体50の下方には、前記受網
38及び処理網42によって漏下された穀粒を、揚穀筒
52を介して前記穀粒タンク16に収容する1番樋5
4、及び未選別の穀粒を、還元筒56を介して揺動選別
体50上に還元する2番樋56が配設されている。ま
た、これら1番樋54と2番樋58の中間位置には、揺
動選別体50の後部のストローラック60に向けて下方
から選別風を送風する前記唐箕ファン46が設けられて
いる。
【0015】前記揺動選別体50は、その左右側壁間
に、前方から後方に向け移送板62及びチャフシーブ6
4が設けられ、該チャフシーブ64の下方にクリンプ網
66が張設されている。このチャフシーブ64は略平行
に配設された多数のフィン65を有し、このフィン65
の開度は、フィン開度モータ72によって自動調節可能
となっている。
に、前方から後方に向け移送板62及びチャフシーブ6
4が設けられ、該チャフシーブ64の下方にクリンプ網
66が張設されている。このチャフシーブ64は略平行
に配設された多数のフィン65を有し、このフィン65
の開度は、フィン開度モータ72によって自動調節可能
となっている。
【0016】前記排塵室天板68には、選別風路内を唐
箕ファン46から排塵ファン48に向かって流れる選別
風量を検出する風量センサ74が設けられている(図5
及び図6参照)。
箕ファン46から排塵ファン48に向かって流れる選別
風量を検出する風量センサ74が設けられている(図5
及び図6参照)。
【0017】図3は、運転席14に設けられたレバー・
スイッチ類の配置関係を示す図である。
スイッチ類の配置関係を示す図である。
【0018】同図において、主変速レバー(無段変速レ
バー)76は、機体走行時の前後進(F,N,R)の切
り替えと、無段変速の0発進から最高速まで1本のレバ
ーで操作可能としたものであり、副変速レバー78は、
トランスミッションの副変速シフタにロッドを介して連
結され、作業目的や刈取条件により、低速での倒伏材の
刈取作業(倒伏)、中速での標準の刈取作業(標準)、
高速での走行(走行)の各変速操作を可能としている。
また、これら各種レバー76,78の側方には、自動ス
イッチ80等が配設されたパネルが設けられている。
バー)76は、機体走行時の前後進(F,N,R)の切
り替えと、無段変速の0発進から最高速まで1本のレバ
ーで操作可能としたものであり、副変速レバー78は、
トランスミッションの副変速シフタにロッドを介して連
結され、作業目的や刈取条件により、低速での倒伏材の
刈取作業(倒伏)、中速での標準の刈取作業(標準)、
高速での走行(走行)の各変速操作を可能としている。
また、これら各種レバー76,78の側方には、自動ス
イッチ80等が配設されたパネルが設けられている。
【0019】図4は、図3を部分的に拡大した図であ
り、前記自動スイッチ80には、選別自動スイッチ82
の他、刈高ポジションスイッチ、扱深さ自動スイッチ、
方向自動スイッチ等の各種スイッチがあり、また、刈り
取る作物に合わせて、前述したチャフシーブ64のフィ
ン65の開度を手動にて設定可能な選別ダイヤル84が
設けられている。
り、前記自動スイッチ80には、選別自動スイッチ82
の他、刈高ポジションスイッチ、扱深さ自動スイッチ、
方向自動スイッチ等の各種スイッチがあり、また、刈り
取る作物に合わせて、前述したチャフシーブ64のフィ
ン65の開度を手動にて設定可能な選別ダイヤル84が
設けられている。
【0020】ここで、本実施の形態においては、前記風
量センサ74からの出力値が正常か否かを判別可能な判
別手段を備えている。
量センサ74からの出力値が正常か否かを判別可能な判
別手段を備えている。
【0021】図5及び図6に示すように、前記排塵室7
0の排塵室天板68には、唐箕ファン46から排塵ファ
ン48に向かって選別風路内を流れる風量を検出する風
量センサ74が設けられていて、図5は、穀粒量の多い
高収量時の状態を示しており,図6は,穀粒量の少ない
低収量時の状態を示している。前記風量センサ74は、
センサ本体75に取付けられた吸入パイプ85、及び選
別風路に沿って伸張された吸出しノズル86を有し、吸
入パイプ85内の風圧と吸出しノズル86内の風圧との
差から、選別風路内を流れる風量を検出している。
0の排塵室天板68には、唐箕ファン46から排塵ファ
ン48に向かって選別風路内を流れる風量を検出する風
量センサ74が設けられていて、図5は、穀粒量の多い
高収量時の状態を示しており,図6は,穀粒量の少ない
低収量時の状態を示している。前記風量センサ74は、
センサ本体75に取付けられた吸入パイプ85、及び選
別風路に沿って伸張された吸出しノズル86を有し、吸
入パイプ85内の風圧と吸出しノズル86内の風圧との
差から、選別風路内を流れる風量を検出している。
【0022】すなわち、チャフシーブ64上に供給され
た穀粒量が多いときは、この多量の穀粒によって選別風
が遮られるため、唐箕ファン46から排塵ファン48に
向かって流れる選別風量は少なくなり、また、チャフシ
ーブ64上に供給された穀粒量が少ないときは、該穀粒
によって遮られる風の流れは少ないため、唐箕ファン4
6から排塵ファン48に向かって流れる選別風量は多く
なる。従って、風量センサ74により選別風量を検出で
きれば、チャフシーブ64上に供給されかつ積載された
穀粒量の層厚を検出することができる。
た穀粒量が多いときは、この多量の穀粒によって選別風
が遮られるため、唐箕ファン46から排塵ファン48に
向かって流れる選別風量は少なくなり、また、チャフシ
ーブ64上に供給された穀粒量が少ないときは、該穀粒
によって遮られる風の流れは少ないため、唐箕ファン4
6から排塵ファン48に向かって流れる選別風量は多く
なる。従って、風量センサ74により選別風量を検出で
きれば、チャフシーブ64上に供給されかつ積載された
穀粒量の層厚を検出することができる。
【0023】なお、以上の説明では、風量センサ74に
より、選別風路内を流れる選別風量を検出するものとし
て説明したが、この選別風量は、唐箕ファン46からの
風量のみでなく、図5及び図6に示したように、唐箕フ
ァン46からの風量の増減によって変化する4番口(4
#口)からの吸込風量を検出するものであってもよい。
より、選別風路内を流れる選別風量を検出するものとし
て説明したが、この選別風量は、唐箕ファン46からの
風量のみでなく、図5及び図6に示したように、唐箕フ
ァン46からの風量の増減によって変化する4番口(4
#口)からの吸込風量を検出するものであってもよい。
【0024】図7は、本実施の形態における制御ブロッ
ク図を示している。
ク図を示している。
【0025】同図において、制御部(マイコン)88に
は、選別自動を作動状態にする選別自動スイッチ90、
刈取材料による条件を設定する選別ダイヤル84、風量
センサ74、チャフシーブ64のフィン65の開度を検
出するフィン開度ポテンショ94等からの信号が入力さ
れ、これらの入力信号に応じてフィン開度モータ72が
駆動されて前記フィン65の開度が自動的に制御され
る。また、前記制御部88には、前記風量センサ74か
らの出力値を取り込み、その出力値に基づき風量センサ
74が正常に作動しているか否かを判別可能な判別部9
2が備えられている。
は、選別自動を作動状態にする選別自動スイッチ90、
刈取材料による条件を設定する選別ダイヤル84、風量
センサ74、チャフシーブ64のフィン65の開度を検
出するフィン開度ポテンショ94等からの信号が入力さ
れ、これらの入力信号に応じてフィン開度モータ72が
駆動されて前記フィン65の開度が自動的に制御され
る。また、前記制御部88には、前記風量センサ74か
らの出力値を取り込み、その出力値に基づき風量センサ
74が正常に作動しているか否かを判別可能な判別部9
2が備えられている。
【0026】そして、エンジンが始動され、かつ作業機
クラッチスイッチ96をONとすると唐箕ファン46等
が回転し、これらのファンの回転により選別風路内には
強制的に風が発生される。更に、図4の選別ダイヤル8
4を右最大に手動操作すると、フィン65の開度が最大
開度に設定されるため、この状態で、選別自動スイッチ
90がオン操作されると、前記判別部92では、前記フ
ィン65の開度を一定時間開状態に保持する信号を前記
フィン開度モータ72に送出する。従って、この一定時
間中は、唐箕ファン46からの多量の風が、最大開度に
設定されたフィン65を介して風量センサ74に到達す
る。よって、前記判別部92では、この一定時間中に風
量センサ74からの出力値を取り込んで、該風量センサ
74が正常に作動しているか否かを判別することができ
る。
クラッチスイッチ96をONとすると唐箕ファン46等
が回転し、これらのファンの回転により選別風路内には
強制的に風が発生される。更に、図4の選別ダイヤル8
4を右最大に手動操作すると、フィン65の開度が最大
開度に設定されるため、この状態で、選別自動スイッチ
90がオン操作されると、前記判別部92では、前記フ
ィン65の開度を一定時間開状態に保持する信号を前記
フィン開度モータ72に送出する。従って、この一定時
間中は、唐箕ファン46からの多量の風が、最大開度に
設定されたフィン65を介して風量センサ74に到達す
る。よって、前記判別部92では、この一定時間中に風
量センサ74からの出力値を取り込んで、該風量センサ
74が正常に作動しているか否かを判別することができ
る。
【0027】図8は、本実施の形態の制御フローチャー
トを示しており、以下、このフローに基づき、風量セン
サ74のチェック動作を説明する。
トを示しており、以下、このフローに基づき、風量セン
サ74のチェック動作を説明する。
【0028】S10において、作業機クラッチスイッチ
96がON状態か否かを判断し、NOなら元に戻り、Y
ESなら、S11で、選別自動スイッチ90がON状態
か否かを判断する。そして、選別自動スイッチ90がO
N状態でなければ、S13に移行して選別手動制御を行
い、また、選別自動スイッチ90がON状態にあるな
ら、S12に進んで、風量センサ74のチェックを行
い、S14に進む。この風量センサ74のチェックにつ
いては、後述する。
96がON状態か否かを判断し、NOなら元に戻り、Y
ESなら、S11で、選別自動スイッチ90がON状態
か否かを判断する。そして、選別自動スイッチ90がO
N状態でなければ、S13に移行して選別手動制御を行
い、また、選別自動スイッチ90がON状態にあるな
ら、S12に進んで、風量センサ74のチェックを行
い、S14に進む。この風量センサ74のチェックにつ
いては、後述する。
【0029】S14では、扱深さ搬送部に設けられた扱
深さメインセンサがON状態か否かを判断するが、この
扱深さメインセンサのON,OFFにより、扱深さ搬送
部に穀稈が供給されているか否かが判断される。そし
て、扱深さメインセンサがON状態(YES)ならS2
1に進み、NOならS15に進む。S15では、エンジ
ンがON状態か否かを判断し、NOならS20に進み、
YESならS16に進む。このS16では、選別ダイヤ
ル84が右最大(最大開度)に設定されているか否かを
判断し、NOならS20に進み、YESならS17に進
む。
深さメインセンサがON状態か否かを判断するが、この
扱深さメインセンサのON,OFFにより、扱深さ搬送
部に穀稈が供給されているか否かが判断される。そし
て、扱深さメインセンサがON状態(YES)ならS2
1に進み、NOならS15に進む。S15では、エンジ
ンがON状態か否かを判断し、NOならS20に進み、
YESならS16に進む。このS16では、選別ダイヤ
ル84が右最大(最大開度)に設定されているか否かを
判断し、NOならS20に進み、YESならS17に進
む。
【0030】このS17では、選別自動を作動状態にす
る選別自動スイッチ90がOFFからONに変化したか
否かを判断し、NOならS20に進み、YESならS1
8で、フィン65を開にする開方向信号を出力すると共
に、S19で、制御遅延タイマをセットしてS20に移
行する。この制御遅延タイマにより、フィン65の開度
を開状態に保持する前記一定時間が設定される。S20
では、制御遅延タイマが0になっているか否かを判断
し、タイマが0でなければ元に戻り、タイマが0ならS
21において、風量センサ74からの出力に応じたフィ
ン開度制御を行う。
る選別自動スイッチ90がOFFからONに変化したか
否かを判断し、NOならS20に進み、YESならS1
8で、フィン65を開にする開方向信号を出力すると共
に、S19で、制御遅延タイマをセットしてS20に移
行する。この制御遅延タイマにより、フィン65の開度
を開状態に保持する前記一定時間が設定される。S20
では、制御遅延タイマが0になっているか否かを判断
し、タイマが0でなければ元に戻り、タイマが0ならS
21において、風量センサ74からの出力に応じたフィ
ン開度制御を行う。
【0031】次に、図9の制御フローチャートに基づ
き、風量センサ74のチェック動作について説明する。
き、風量センサ74のチェック動作について説明する。
【0032】S30において、作業機クラッチスイッチ
96がON状態にあるか否かを判断し、NOなら元に戻
り、YESなら、S31で、エンジンがON状態か否か
を判断し、NOなら元に戻り、YESなら、更にS32
において、選別ダイヤル84が右最大(最大開度)に設
定されているか否かを判断し、NOなら元に戻り、YE
Sなら、次にS33に進む。このS33では、風量セン
サ74からの出力が所定値以上か否かを判断し、NOな
ら元に戻り、YESなら正常としてS34に進み、ここ
で入力チェック出力を送出し、ホーン等を吹鳴する。
96がON状態にあるか否かを判断し、NOなら元に戻
り、YESなら、S31で、エンジンがON状態か否か
を判断し、NOなら元に戻り、YESなら、更にS32
において、選別ダイヤル84が右最大(最大開度)に設
定されているか否かを判断し、NOなら元に戻り、YE
Sなら、次にS33に進む。このS33では、風量セン
サ74からの出力が所定値以上か否かを判断し、NOな
ら元に戻り、YESなら正常としてS34に進み、ここ
で入力チェック出力を送出し、ホーン等を吹鳴する。
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、風量センサからの出力値が正常か否かを判別
可能な判別手段を備えていることにより、従来は、風量
センサの入力チェック機能がなく、入力チェックを行う
ことができなかったが、本発明により、該風量センサの
入力チェックを行うことができるようになった。
によれば、風量センサからの出力値が正常か否かを判別
可能な判別手段を備えていることにより、従来は、風量
センサの入力チェック機能がなく、入力チェックを行う
ことができなかったが、本発明により、該風量センサの
入力チェックを行うことができるようになった。
【0034】請求項2記載の発明によれば、チャフシー
ブが最大開度にある状態で風量センサの出力値の判別を
行うことにより、常にチャフシーブの開度が一定の条件
で、風量センサをチェックすることができる。このた
め、バラツキのない安定した検査結果を得ることができ
る。
ブが最大開度にある状態で風量センサの出力値の判別を
行うことにより、常にチャフシーブの開度が一定の条件
で、風量センサをチェックすることができる。このた
め、バラツキのない安定した検査結果を得ることができ
る。
【図1】本発明が適用されたコンバインの全体平面図で
ある。
ある。
【図2】同上の要部の断側面図である。
【図3】運転席に設けられたレバー・スイッチ類の配置
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図4】同上の部分拡大図である。
【図5】揺動選別体の断側面図である。
【図6】揺動選別体の断側面図である。
【図7】本実施の形態における制御ブロック図である。
【図8】選別自動制御に関する制御フローチャートを示
す図である。
す図である。
【図9】風量センサチェックに関する制御フローチャー
トを示す図である。
トを示す図である。
10 コンバイン 18 脱穀部 34 扱胴 38 受網 46 唐箕ファン 48 排塵ファン 50 揺動選別体 64 チャフシーブ 65 フィン 68 排塵室天板 70 排塵室 72 フィン開度モータ 74 風量センサ 75 センサ本体 84 選別ダイヤル 85 吸入パイプ 86 吸出しノズル 88 制御部 92 判別部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 達也 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 錦織 将浩 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 石橋 俊之 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B095 AA01 AA07 AA12 BA21 CA02 GA04 GB02
Claims (2)
- 【請求項1】 選別風路に揺動自在に架設され、穀粒を
漏下選別すると共に開度を調節可能なチャフシーブを有
する揺動選別体と、選別風量を検出する風量センサと、
該風量センサからの信号に基づきアクチュエータを介し
て前記チャフシーブの開度を自動的に制御可能な制御部
と、を備えた脱穀機において、 前記風量センサからの出力値が正常か否かを判別可能な
判別手段を備えている、 ことを特徴とする脱穀機における風量センサのチェック
装置。 - 【請求項2】 前記チャフシーブが最大開度にある状態
で、前記風量センサの出力値の判別を行う、 ことを特徴とする請求項1記載の脱穀機における風量セ
ンサのチェック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000182031A JP2002000052A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 脱穀機における風量センサのチェック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000182031A JP2002000052A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 脱穀機における風量センサのチェック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002000052A true JP2002000052A (ja) | 2002-01-08 |
Family
ID=18682874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000182031A Pending JP2002000052A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 脱穀機における風量センサのチェック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002000052A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1974598A1 (en) * | 2007-03-29 | 2008-10-01 | CNH Belgium N.V. | System for detecting an air flow condition indicative of plugging of a discharge apparatus of an agricultural combine |
EP1719402A3 (en) * | 2005-04-29 | 2012-01-18 | CNH Belgium N.V. | System and method for detecting a condition indicative of plugging of a discharge path of an agricultural combine. |
US9526211B2 (en) | 2014-02-28 | 2016-12-27 | Cnh Industrial America Llc | System and method of controlling airflow characteristics in an agricultural harvester |
WO2017086231A1 (ja) | 2015-11-16 | 2017-05-26 | 日本ユピカ株式会社 | 繊維強化プラスチック成形品、及びその製造方法 |
-
2000
- 2000-06-16 JP JP2000182031A patent/JP2002000052A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1719402A3 (en) * | 2005-04-29 | 2012-01-18 | CNH Belgium N.V. | System and method for detecting a condition indicative of plugging of a discharge path of an agricultural combine. |
EP1974598A1 (en) * | 2007-03-29 | 2008-10-01 | CNH Belgium N.V. | System for detecting an air flow condition indicative of plugging of a discharge apparatus of an agricultural combine |
US9526211B2 (en) | 2014-02-28 | 2016-12-27 | Cnh Industrial America Llc | System and method of controlling airflow characteristics in an agricultural harvester |
WO2017086231A1 (ja) | 2015-11-16 | 2017-05-26 | 日本ユピカ株式会社 | 繊維強化プラスチック成形品、及びその製造方法 |
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