JP3383545B2 - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JP3383545B2
JP3383545B2 JP05449497A JP5449497A JP3383545B2 JP 3383545 B2 JP3383545 B2 JP 3383545B2 JP 05449497 A JP05449497 A JP 05449497A JP 5449497 A JP5449497 A JP 5449497A JP 3383545 B2 JP3383545 B2 JP 3383545B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扱室から漏下した
処理物を選別処理する揺動選別部における漏下開度を変
更調節する開度調節手段と、前記扱室から漏下した処理
物の量を検出する処理物量検出手段と、その処理物量検
出手段の検出情報に基づいて、前記漏下開度が処理物量
が多いほど大となる目標漏下開度になるように、前記開
度調節手段を作動させる制御手段とが備えられた脱穀装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる脱穀装置においては、従来から、
処理物量検出手段の検出情報に基づいて、揺動選別部の
漏下開度を扱室からの漏下処理物量が多いほど大となる
目標漏下開度に調節することが行われている。つまり、
扱室からの漏下処理物量が増加すれば漏下開度を大きく
する一方、扱室からの漏下処理物量が減少すれば漏下開
度を小さくすることにより、揺動選別部において選別処
理が適正に行われるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、扱室か
らの漏下処理物量が少なくなると、それに応じて漏下開
度が小さくなるように制御されることから、例えば、扱
室からの漏下処理物量が極端に少なくなって、漏下開度
が小さくなり、しかも、揺動選別部上の処理物が少なく
なると、揺動選別部の揺動に伴って少量の処理物が飛び
跳ねてしまい、処理物が揺動選別部から漏下しにくくな
って、例えば、藁屑等と共に排塵口から外部へ飛散し易
くなり、いわゆる、三番ロスが多くなるという不具合が
あった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、扱室からの漏下処理物が少なく
なると三番ロスが多くなるという不具合を解消すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、処理物量検出手段にて検出される検出処理
物量が設定量以下であって、漏下開度が小になるように
調節されている状態において、所定の作業条件になるに
伴って、漏下開度が、検出処理物量に対応する目標漏下
開度よりも大きい設定漏下開度になるように調節される
ので、選別すべき処理物が揺動選別部から漏下し易くな
って、処理物が外部へ飛散するのを抑制することができ
る。従って、扱室からの漏下処理物が少なくなると三番
ロスが多くなるといった不具合を解消することができる
ようになった。
【0006】さらに、請求項1に記載の特徴構成によれ
ば、コンバイン等のように、走行装置が備えられて、走
行しながら穀稈を刈り取るとともに、刈り取られた穀稈
が扱室に供給されるように構成された場合において、作
業状態検出手段の検出情報が刈取作業状態から非刈取作
業状態に切り換わった後に、走行装置の駆動が停止され
ることによって、前記所定の作業条件が成立するように
構成されている。つまり、コンバイン等では、非刈取作
業状態になると、扱室から漏下する処理物の量が急激に
少なくなって、揺動選別部に残留していた処理物が飛び
跳ねて外部へ飛散し易くなるため、三番ロスが発生し易
くなるのであるが、非刈取作業状態において、特に、走
行の停止中は、外部へ飛散した処理物が同じ場所に落下
することになるので、作業者に対して、見た目に三番ロ
スが多いかのような印象を与える虞がある。そこで、請
求項に記載の特徴構成を採用することにより、コンバ
イン等において、非刈取作業状態で走行停止したときに
おける三番ロスを少なくすることができ、又、作業者に
対して、三番ロスが多いかのような印象を与えるのを防
止することができる。
【0007】請求項に記載の特徴構成によれば、作業
状態検出手段の検出情報が刈取作業状態から非刈取作業
状態に切り換わった後、設定時間が経過すると、前記所
定の作業条件になっても前記開作動制御の実行を禁止
し、且つ、前記開作動制御が実行されているときには、
その開作動制御が自動的に解除されて、揺動選別部の漏
下開度が目標漏下開度になるように調節される。つま
り、非刈取作業状態で時間が経過するほど揺動選別部に
残留する処理物の量が少なくなって、三番ロスを抑制す
るという点での前記開作動制御の実効性が小さくなる。
そこで、請求項に記載の特徴構成を採用して、前記設
定時間を適当に設定することにより、実効性が小さいに
もかかわらず前記開作動制御が実行されるのを防止する
ことができるとともに、非刈取作業状態から刈取作業状
態に切り換わるのに対応して、前記開作動制御から、漏
下開度を検出処理物量に応じた目標漏下開度に調節する
通常の開度調節制御に切り換えるための人為操作を省略
することができる。又、コンバイン等では、枕地に停止
した状態で、穀稈を直接扱室に供給して脱穀する、所謂
枕脱穀を行う場合があるが、請求項に記載の特徴構成
を採用することにより、枕脱穀も、前記開作動制御から
通常の開度調節制御への切り換え操作なしに実施するこ
とができる。
【0008】請求項に記載の特徴構成によれば、作業
状態検出手段の検出情報が刈取作業状態から非刈取作業
状態に切り換わるに伴って、トウミの風力が設定最小値
になるように調節されるので、トウミの風力によって処
理物が外部に吹き飛ばされるのを抑制することができ
る。従って、コンバイン等において、非刈取作業状態の
ときの三番ロスを更に抑制することができる。
【0009】請求項に記載の特徴構成によれば、前記
設定漏下開度を変更設定することができるので、開作動
制御において、三番ロスを可及的に抑制しながら、適正
に選別処理できるように、漏下開度を調節することがで
きる。つまり、漏下開度を大きくするほど、三番ロスを
抑制することができるが、逆に、漏下開度が大きくなる
ほど選別性能が低下するので、三番ロスを可及的に抑制
しながら、適正に選別処理できるように、前記設定漏下
開度の変更設定が可能なようにしてある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をコンバインの脱穀
装置に適用した場合における実施の形態を図面に基づい
て説明する。図2に示す自脱型のコンバインは、左右一
対のクローラ走行装置1、脱穀装置2、操縦部3、刈取
装置4等を備える。刈取装置4は、分草具5、引き起こ
し装置6、刈り刃7を備え、刈り取られた穀稈は搬送装
置9によって脱穀装置2まで搬送される。又、穀稈が触
れるとオン作動して刈取作業状態であることを検出する
作業状態検出手段としての株元センサS6が設けられて
いる。
【0011】動力伝達系は図3に示すように構成されて
いる。エンジンEの動力は、脱穀クラッチ10を介して
脱穀装置2に伝達されると共に、走行クラッチ11及び
油圧式無段変速装置12を介してクローラ走行装置1の
ミッション13に伝達される。刈取装置4には、ミッシ
ョン13から刈取クラッチ14を介して動力が伝達され
る。ミッション13には、ステアリング状態を前進走
行、後進走行及び中立状態に切り換えるための切り換え
機構が設けられている。エンジンEの回転数を検出する
ためにエンジン回転数センサS7が設けられ、脱穀装置
2が動作中か否かを検出するために、脱穀クラッチ10
の入切状態を検出する脱穀スイッチSW1が設けられて
いる。又、クローラ走行装置1が駆動中か否かを検出す
るために、ミッション13のステアリング状態が中立状
態に切り換えられるとオン作動する中立スイッチSW2
(図1参照)が設けられている。つまり、中立スイッチ
SW2がオンするに伴って、クローラ走行装置1の駆動
が停止されたことが検出されることになる。
【0012】脱穀装置2は、図4に示すように、扱胴1
5を収納する扱室A、刈取装置4から供給される穀稈を
扱室Aに供給搬送するフィードチェーン16、排塵用の
横断流ファン17、脱穀後の処理物を選別処理するため
の揺動選別部としての選別装置Bを備える。選別装置B
は、トウミ18、揺動選別板19、選別後の処理物を回
収するための一番物回収部(以下、一番口という)20
及び二番物回収部(以下、二番口という)21を備えて
いる。
【0013】フィードチェーン16の上部には、図5に
示すように、搬送される穀稈を下方に押圧してフィード
チェーン16とで挟持する機構が設けられている。即
ち、枢支軸Pにて搬送方向に連結された複数の押圧部材
16a,16bがコイルバネ16cにて各別に弾性付勢
されている。そして前から一番目の押圧部材16aと二
番目の押圧部材16bとの枢支軸Pの上方への変位を検
出するポテンショメータS1が設けられている。このポ
テンショメータ(以下、稈厚センサという)S1によっ
てフィードチェーン16と押圧部材16a,16bとの
間に挟持される穀稈の厚さが検出され、フィードチェー
ン16の搬送速度はほぼ一定に保たれるので、稈厚セン
サS1の検出値は扱室Aへの穀稈供給量に比例する。
【0014】フィードチェーン16にて扱室Aに供給搬
送される穀稈は扱胴15の回転により脱穀される。扱室
Aの下部には受網22が設けられ、脱穀後の処理物のう
ち単粒化した穀粒は受網22から揺動選別板19に漏下
する。受網22から漏下できなかった処理物は受網22
の後端部より揺動選別板19に落下する。
【0015】揺動選別板19は、トウミ18の上方に位
置するグレンパン23、その後方に位置するチャフシー
ブ24、その下方に位置するグレンシーブ25等からな
る。一番口20及び二番口21は、それぞれスクリュー
コンベアを備え、グレンシーブ25から漏下した穀粒は
一番口20から回収されてタンク等に貯溜される。チャ
フシーブ24の後端やグレンシーブ25の後端から落下
した穀粒と藁屑との混合物は二番口21から回収されて
揺動選別板19に還元される。
【0016】チャフシーブ24は、図6に示すように、
複数の板状部材24aが所定間隔毎に前後方向に並設さ
れたものである。各板状部材24aは左右軸芯周りに回
動自在に左右の側板に枢着され、下端部がリンク24b
にて枢支連結されている。従って、リンク24bを前後
方向に移動操作すると、各板状部材24aが同時に回動
し、各板状部材24aの隣接間隔tが変化する。この間
隔tが揺動選別板19における処理物の漏下開度(チャ
フ開度)に相当する。
【0017】漏下開度の調節は、開度調節手段としての
シーブモータM1の回転方向を正逆方向に変更操作する
ことによって行われる。そのシーブモータM1の正逆回
転はギヤ式の連係機構26、揺動アーム27、ワイヤ2
8によってリンク24bの前後移動に変換されて、上記
の如く漏下開度が変更される。尚、揺動アーム27の回
動角度から漏下開度を検出するためのポテンショメータ
式のチャフ開度センサS2が設けられている。
【0018】トウミ18は、揺動選別板19上の藁屑を
吹き飛ばす選別風を発生するためのものであり、その風
力(以下、トウミ風力という)の調節は、トウミ18の
回転速度(以下、トウミ回転数という)を変更すること
によって行われる。図7に示すように、トウミ18を回
転駆動する入力プーリ18aが割りプーリで構成され、
その実効径が風力調節手段としてのトウミモータM2の
正逆転駆動により変化する。つまり、トウミモータM2
を正転駆動すると、ギア式連係機構30、揺動アーム3
1、ワイヤ32を介してアーム33が引き操作され、図
示しないカム機構により割りプーリ18aの間隔が広が
る。その結果、Vベルト18bが接触する部分の実効径
が小さくなってトウミ回転数が高くなりトウミ風力が強
くなる。トウミモータM2を逆転させた場合は、各部が
上記と逆に動き、トウミ風力が弱くなる。尚、トウミ1
8の回転数からトウミ風力を検出するためのトウミ風力
センサS3が設けられている。
【0019】又、図4及び図8に示すように、チャフシ
ーブ24上の漏下処理物(穀粒等)の層厚を検出するた
めに、2つの層厚センサS5a,S5bが、夫々揺動選
別板19の左右の側板の上辺に架設されたロッド40に
取り付けられて、チャフシーブ24の前方側及び後方側
に配置されている。各層厚センサS5a,S5bは、横
軸芯周りに揺動自在に垂下された板状部材T1,T2
と、その板状部材T1,T2の後方(処理物の搬送方
向)への回動角度を抵抗値に変換するポテンショメータ
PMからなる。処理物の層厚が小さいときは板状部材T
1が処理物に接当して後方へ回動し、層厚が大きくなる
と板状部材T2が処理物に接当して後方へ回動するよう
に構成されている。
【0020】上記構成により、処理物の量が多くなって
その層厚が大きくなるほど板状部材T1,T2の回動角
度が大きくなるので、ポテンショメータPMの抵抗値
(に対応する電圧値)から処理物の層厚即ち処理物量を
検出することができる。そして、前方側の第1層厚セン
サS5aは、前記受網22から漏下する処理物の層厚を
検出するように、受網22の下方位置に設けられてお
り、この第1層厚センサS5aにて、扱室Aからの漏下
処理物量を検出する処理物量検出手段が構成される。
又、後方側の第2層厚センサS5bは、グレンシーブ2
5の後端位置に対応させて設けられ、その第2層厚セン
サS5bにて検出される穀粒の層厚がほぼゼロ、即ち、
藁屑だけが存在する状態のときに、チャフシーブ24で
の漏下が適正な状態であると判断される。
【0021】又、図4に示すように、揺動選別板19の
後部側に揺動リンク34の一端34aが枢着される一
方、他端34bが固定枠側に枢着され、中間部34cは
偏心カム機構35の可動リンク35aの一端に枢着され
ている。かかる構造において、偏心カム機構35を揺動
用モータM4(図1参照)を駆動して回転させると、揺
動リンク34は、他端34bを支点にして揺動し、その
結果、揺動選別板19が揺動することになる。
【0022】一方、揺動選別板19の前部側の左右の側
板にベアリング36が固着され、この左右一対のベアリ
ング36を摺動自在に支持する左右一対のU字型のガイ
ド37が固定枠側に設けられている。ガイド37は、図
9に示すように、角度変更モータM3を正逆転させるこ
とにより、ギアボックス38及び扇形ギア39を介して
水平軸芯Q周りに回動する。これにより、揺動選別板1
9が揺動するときのベアリング36の摺動位置が移動
し、揺動選別板19の傾斜角度が変化する。つまり、U
字型ガイド37の姿勢が図9の姿勢より垂直姿勢側に回
動すれば、揺動選別板19の前側が上がってその揺動時
の上下方向のストロークが大きくなり、処理物送り能力
が高くなるが、水平姿勢側に回動すれば揺動選別板19
の前側が下がってその揺動時の上下方向のストロークが
小さくなり、処理物送り能力が低くなる。尚、扇形ギア
39(ガイド37)の回動角度から揺動選別板19の傾
斜角度を検出するためのポテンショメータ(以下、選別
板角度センサという)S4が設けられている。
【0023】図1に示すように、マイクロコンピュータ
等で構成される制御手段Hが設けられ、この制御手段H
には、前述の脱穀スイッチSW1、中立スイッチSW
2、稈厚センサS1、チャフ開度センサS2、トウミ風
力センサS3、選別板角度センサS4、第1及び第2層
厚センサS5a,S5b、株元センサS6、及び、エン
ジン回転数センサS7夫々の検出情報が入力されてい
る。一方、制御手段Hからは、前述のシーブモータM
1、トウミモータM2、角度変更モータM3、及び揺動
用モータM4に対する駆動信号が出力されている。
【0024】そして、制御手段Hは、脱穀スイッチSW
1がオンのとき、即ち、脱穀装置2が動作中は、前記第
1層厚センサS5aの検出情報に基づいて、揺動選別板
19(実際にはチャフシーブ24)の漏下開度が、扱室
Aからの漏下処理物量が多いほど大となる目標漏下開度
になるように、前記シーブモータM1を変更操作する、
即ち正逆転方向に回転駆動するように構成されている。
尚、このとき、漏下開度が目標漏下開度になるように調
節されるのに合わせて、トウミ風力を扱室Aからの漏下
処理物量が多いほど大となる目標トウミ風力になるよう
に、トウミモータM2が回転駆動される。尚、この制御
を行うのに、制御手段Hは、記憶されている関係テーブ
ルに基づいて、層厚センサS5aの検出値に対応する目
標漏下開度及び目標トウミ風力を求め、各目標値とチャ
フ開度センサS2又はトウミ風力センサS3の検出値と
の偏差が許容範囲内になるように制御する。
【0025】又、前記制御手段Hは、上記の第1層厚セ
ンサS5aの検出情報に基づく漏下開度の制御を補完し
て、揺動選別板19における処理物の漏下状態を適正状
態に維持すべく、揺動選別板19の傾斜角度の制御をも
行う。つまり、制御手段Hは、前記第2層厚センサS5
bの情報に基づいて、前記揺動選別板19(チャフシー
ブ24)における処理物の漏下状態が漏下不足状態の場
合、即ち、その層厚検出値が藁屑以外に穀粒の層が存在
するような状態の値のときには、揺動選別板19の傾斜
角度が大きくなるように前記角度変更モータM3を作動
させるように構成されている。これにより、揺動選別板
19の揺動時の上下方向のストロークが大きくなって処
理物に対する漏下作用が促進されて、上記第2層厚セン
サS5bの層厚検出値が藁屑だけが存在する適正な漏下
状態の値になり、漏下不足状態が解消されることにな
る。
【0026】更に、前記制御手段Hは、前記第1層厚セ
ンサS5aにて検出される検出処理物量が設定量以下で
あって、漏下開度が小になるように調節している状態に
おいて、所定の作業条件になるに伴って、漏下開度が前
記検出処理物量に対応する目標漏下開度よりも大きい設
定漏下開度になるように前記シーブモータM1を作動さ
せる開作動制御を実行するように構成されている。
【0027】更に、前記制御手段Hは、前記所定の作業
条件として、株元センサS6がオンからオフに(即ち、
刈取作業状態から非刈取作業状態に)切り換わった後
に、中立スイッチSW2がオンする(即ち、クローラ走
行装置1の駆動が停止される)に伴って、前記開作動制
御を実行するように構成されている。
【0028】更に、前記制御手段Hは、株元センサS6
がオンからオフに切り換わった後、設定時間(例えば、
1分間)が経過すると、前記所定の作業条件になっても
前記開作動制御の実行を禁止し、且つ、前記開作動制御
が実行されているときには、その開作動制御が自動的に
解除されて、漏下開度が前記目標漏下開度になるように
前記シーブモータM1を作動させるように構成されてい
る。
【0029】更に、前記制御手段Hは、株元センサS6
がオンからオフに切り換わるに伴って、トウミ風力が設
定最小値になるようにトウミモータM2を作動させるよ
うに構成されている。
【0030】又、刈取対象作物の濡れ具合等の条件に応
じて、前記目標漏下開度を微調整するためのチャフ調節
ボリュームVR1、及び、前記目標トウミ風力を微調整
するためのトウミ調節ボリュームVR2が設けられてい
る。又、前記開作動制御における設定漏下開度を調節す
るためのチャフ増大調節ボリュームVR3が設けられて
いる。そして、前記チャフ調節ボリュームVR1、前記
トウミ調節ボリュームVR2及び前記チャフ増大調節ボ
リュームVR3夫々の設定情報が制御手段Hに入力され
ている。
【0031】次に、前記目標漏下開度の求め方について
説明を加える。先ず、図11(a)に基づいて、チャフ
調節ボリュームVR1による基準目標値(T)が設定さ
れる。この基準目標値(T)は、予め定められた標準設
定値(2.5V)にチャフ調節ボリュームVR1による
補正値(±1V)を加えたものである。次に、図11
(b)に基づいて、エンジン負荷による第1補正値
(L)を求める。負荷は、エンジン回転数センサS7の
検出値から求められ、ここでは、車速が0.1m/s未
満のときのエンジン回転数(基準回転数)に対するエン
ジン回転数の低下量を負荷としている。次に、図11
(c)に基づいて、第1層厚センサS5aにて検出され
る検出処理物量による第2補正値(C)を求める。結
局、基準目標値(T)に第1及び第2補正値を加えたも
の(T+L+C)が目標漏下開度になる。つまり、目標
漏下開度は電圧値で設定される。
【0032】目標トウミ風力の求め方についても同様で
ある。図12(a)に基づいて、トウミ調節ボリューム
VR2による基準目標値(T)が設定され、図12
(b)に基づいて求めた第1補正値(L)と、図12
(c)に基づいて求めた第2補正値(C)を加えたもの
(T+L+C)が目標トウミ風力になる。
【0033】尚、図11(c)及び図12(c)に示す
ように、第1層厚センサS5aの検出処理物量(電圧値
にて検出される)を、それが大になる方向に第1、第
2、第3、第4及び第5の5つの段階(以下、シーブレ
ベルという)に区分し、目標漏下開度や目標トウミ風力
を求めるための第2補正値(C)は、各シーブレベルに
対応させて設定してある。
【0034】前記開作動制御を実行させるための、前記
第1層厚センサS5aの検出処理物量の設定量(電圧値
にて設定される)として、例えば、第1シーブレベル
(1.5V)に設定してある。株元センサS6がオンか
らオフに切り換わるに伴ってトウミ風力を調節するため
の設定最小値として、例えば、最小の基準目標値(T)
と、最小のエンジン負荷(40rpm以下)に対応する
第1補正値(L)と、第1シーブレベルに対応する第2
補正値(C)とから求められる目標トウミ風力に設定し
てある。前記開作動制御における設定漏下開度は、例え
ば、そのときに操作されているチャフ調節ボリュームV
R1による基準目標値(T)と、そのときのエンジン負
荷による第1補正値(L)と、第1シーブレベルに対応
する第2補正値(C)とから求められる目標漏下開度
に、チャフ増大調節ボリュームVR3にて調節される増
大補正値(>0)を加えることにより設定される。
【0035】次に、図10に示すフローチャートに基づ
いて、制御手段Hによる選別制御の流れを説明する。先
ず、脱穀スイッチSW1がオンしているかどうかを調
べ、オンのときのみ、株元センサS6がオンしているか
どうか調べる。株元センサS6がオンしているときは、
第1層厚センサS5aの検出情報に基づいて、漏下開度
を目標漏下開度に、及び、トウミ風力を目標トウミ風力
に夫々調節する。株元センサS6がオンからオフに切り
換わると、トウミ風力を前記設定最小値に調節するとと
もに、タイマーをスタートさせる。そして、タイマー時
間(前記設定時間に相当し、例えば、1分間に設定され
る)が経過する(以下、タイムアップすると記載する)
までは、中立スイッチSW2がオフのときは、そのとき
の制御状態(即ち、漏下開度は目標漏下開度、トウミ風
力は前記設定最小値の状態)を維持し、第1層厚センサ
S5aの検出処理物量が前記設定量以下であって、クロ
ーラ走行装置1の駆動が停止されて中立スイッチSW2
がオンになる(つまり、前記所定の作業条件になる)に
伴って、トウミ風力を前記設定最小値に調節する状態を
維持しながら、漏下開度を前記設定漏下開度に調節し
て、前記開作動制御を実行する。尚、タイムアップする
までに、株元センサS6がオフからオンに切り換わる
と、第1層厚センサS5aの検出情報に基づいて、漏下
開度を目標漏下開度に、及び、トウミ風力を目標トウミ
風力に夫々調節する。
【0036】続いて、タイマーがタイムアップすると、
第1層厚センサS5aの検出情報に基づいて、漏下開度
を目標漏下開度に、及び、トウミ風力を目標トウミ風力
に夫々調節し、以後、株元センサS6がオフからオンに
切り換わるまで、その状態を継続し、株元センサS6が
オフからオンに切り換わると、同様に、第1層厚センサ
S5aの検出情報に基づいて、漏下開度を目標漏下開度
に、及び、トウミ風力を目標トウミ風力に夫々調節す
る。
【0037】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施形態では、前記所定の作業条件の具
体的な条件として、株元センサS6がオンからオフに
(即ち、刈取作業状態から非刈取作業状態に)切り換わ
った後に、中立スイッチSW2がオンする(即ち、クロ
ーラ走行装置1の駆動が停止される)ことを適用する場
合について例示したが、前記所定の作業条件の具体的な
条件として、この他にも種々の条件が適用可能である。
つまり、例えば、扱室Aへの穀稈の供給が停止したとき
に、前記開作動制御を実行する必要がある。そこで、前
記所定の作業条件として、扱室Aへの穀稈の供給停止状
態が検出されてから所定の供給停止判別用設定時間が経
過することを適用してもよい。扱室Aへの穀稈の供給が
継続されているにもかかわらず、その供給状態のバラツ
キによって短時間の間、供給停止状態が検出されるとき
があるが、そのようなときに不必要に前記開作動制御が
実行されるのを回避することができる。尚、扱室Aへの
穀稈の供給停止状態は、例えば、稈厚センサS1により
検出することができる。又、扱室Aへの穀稈の供給が停
止すると、第1層厚センサ5aの検出処理物量が多い状
態から急激に減少して前記設定量以下になるので、この
ことを、前記所定の作業条件として適用してもよい。
尚、前記所定の作業条件の具体的な条件として、上記の
ような条件を適用すると、本発明は、上記の実施形態に
おいて例示したコンバイン以外に、例えば、定置式の脱
穀装置にも適用することができる。
【0038】
【0039】
【0040】() 上記の実施形態では、チャフ増大
調節ボリュームVR3を設けて、前記開作動制御におけ
る設定漏下開度を調節可能なように構成する場合につい
て例示したが、これに代えて、チャフ増大調節ボリュー
ムVR3を省略して、前記設定漏下開度が一定の値に固
定されるようにしてもよい。この場合は、構成の簡略化
が図れる。
【0041】() 前記設定量、前記設定最小値、及
び、前記設定時間夫々は、上記の実施形態において例示
した値に限定されるものではなく、種々変更可能であ
る。
【0042】() 扱室Aからの漏下処理物量を検出
する処理物量検出手段は、上記の実施形態の第1層厚セ
ンサS5aに限らない。例えば、扱室Aから揺動選別板
19上に漏下する処理物をテレビカメラ等の撮像手段で
撮像し、その画像情報を画像処理して処理物量を検出し
たり、あるいは、透過型の光センサの検出光を処理物に
対して横方向から投射し、その透過光の状態から処理物
量を検出する等、種々の手段で構成できる。
【0043】() 揺動選別板19において処理物を
漏下開度を変えながら漏下させる手段は、上記の実施形
態のようなチャフシーブに限らず、例えば、網状又はス
リット状の開口部をスライドグレンパンといわれる遮蔽
板で遮蔽し、スライドグレンパンをスライドさせてその
開口部の遮蔽面積つまり開度を変えるように構成しても
よい。
【0044】本発明は、上記の実施形態のような自脱型
コンバインに限らず、普通型コンバインやハーベスタと
いわれる収穫機等の脱穀装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る脱穀装置のブロック図
【図2】自脱型コンバインの側面図
【図3】動力伝達機構の模式図
【図4】脱穀装置の側面透視図
【図5】フィードチェーンと稈厚センサを示す図
【図6】チャフシーブとその開度調節手段を示す図
【図7】トウミとその風力調節手段を示す図
【図8】層厚センサの構造を示す側面図
【図9】揺動選別板の傾斜角度を変更するための構造を
示す側面図
【図10】制御作動のフローチャートを示す図
【図11】目標漏下開度を求めるためのグラフ
【図12】目標トウミ風量を求めるためのグラフ
【符号の説明】
1 走行装置 18 トウミ A 扱室 B 揺動選別部 H 制御手段 M1 開度調節手段 M2 風力調節手段 S5a 処理物量検出手段 S6 作業状態検出手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扱室から漏下した処理物を選別処理する
    揺動選別部における漏下開度を変更調節する開度調節手
    段と、 前記扱室から漏下した処理物の量を検出する処理物量検
    出手段と、 その処理物量検出手段の検出情報に基づいて、前記漏下
    開度が処理物量が多いほど大となる目標漏下開度になる
    ように、前記開度調節手段を作動させる制御手段とが備
    えられた脱穀装置であって、 前記制御手段は、 前記処理物量検出手段にて検出される検出処理物量が設
    定量以下であって、前記漏下開度が小になるように調節
    している状態において、 所定の作業条件になるに伴って、前記漏下開度が前記検
    出処理物量に対応する目標漏下開度よりも大きい設定漏
    下開度になるように前記開度調節手段を作動させる開作
    動制御を実行するように構成され 走行装置が備えられ、走行しながら穀稈を刈り取るとと
    もに、刈り取られた穀稈が前記扱室に供給されるように
    構成され、 刈取作業状態であるか、非刈取作業状態であるかを検出
    する作業状態検出手段が設けられ、 前記制御手段は、前記所定の作業条件として、前記作業
    状態検出手段の検出情報が刈取作業状態から非刈取作業
    状態に切り換わった後に、前記走行装置の駆動が停止さ
    れるに伴って、前記開作動制御を実行するように構成さ
    れている 脱穀装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記作業状態検出手段
    の検出情報が刈取作業状態から非刈取作業状態に切り換
    わった後、設定時間が経過すると、前記所定の作業条件
    になっても前記開作動制御の実行を禁止し、且つ、前記
    開作動制御が実行されているときには、その開作動制御
    が自動的に解除されて、前記漏下開度が前記目標漏下開
    度になるように前記開度調節手段を作動させるように
    成されている請求項1記載の脱穀装置。
  3. 【請求項3】 前記揺動選別部に選別風を供給するトウ
    ミと、 そのトウミの風力を調節する風力調節手段が設けられ、 前記制御手段は、前記作業状態検出手段の検出情報が刈
    取作業状態から非刈取作業状態に切り換わるに伴って、
    前記トウミの風力が設定最小値になるように前記風力調
    節手段を作動させるように構成されている請求項1又は
    記載の脱穀装置。
  4. 【請求項4】 前記開作動制御における前記設定漏下開
    度が変更設定自在なように構成されている請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の脱穀装置。
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