JP2539054B2 - 脱穀装置の選別制御装置 - Google Patents

脱穀装置の選別制御装置

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JP2539054B2
JP2539054B2 JP1257573A JP25757389A JP2539054B2 JP 2539054 B2 JP2539054 B2 JP 2539054B2 JP 1257573 A JP1257573 A JP 1257573A JP 25757389 A JP25757389 A JP 25757389A JP 2539054 B2 JP2539054 B2 JP 2539054B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、扱室からの漏下処理物を選別処理する揺動
選別装置に選別風を送風する唐箕が、その送風量を変更
調節自在に設けられ、前記揺動選別装置は、処理物移送
方向に並設された帯板状部材の間隔を変更調節自在なチ
ャフシーブを備え、前記扱室からの漏下処理物量を検出
する処理物量検出手段と、前記処理物量検出手段の情報
に基づいて前記送風量並びに前記帯板状部材の間隔を自
動調節する制御手段とが設けられた脱穀装置の選別制御
装置に関する。
〔従来の技術〕
冒記脱穀装置の選別制御装置は、漏下処理物量に応じ
て唐箕の送風量とチャフシーブの帯板状部材の間隔とを
自動調節して、漏下処理物量に応じた適正な選別状態で
能率良く選別処理が行えるように構成したものである。
そして、従来の脱穀装置の選別制御装置は、選別処理
対象となる穀粒の種類にかかわらず、漏下処理物量が大
なるほど帯板状部材の間隔が大となるようにチャフシー
ブを自動調節するように構成し、そして、漏下処理物量
が大なるほど送風量も大となるように自動調節する選別
処理を行うように構成している(例えば、特開平1−12
8721号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
この為、選別対象となる穀粒として例えば稲と麦と大
豆とがある場合、漏下処理物量が少なくなると、穀粒の
種類によっては適正な選別状態を維持できなくなるおそ
れがある。
つまり、漏下処理物量が少なくなると、帯板状部材の
間隔がその漏下処理物量に応じた小さい間隔に調節され
て、唐箕による選別風が帯板状部材の間を通過しにくく
なっている状態で、その選別風の送風量も小さく調節さ
れるのであるが、藁屑の量が麦に比べて少なく、しか
も、麦や大豆に比べて軽い穀粒である稲の選別処理にお
いては、漏下処理物量が少なくなっても、漏下処理物を
帯板状部材からうまく浮遊させて充分な比重選別を行い
易く、いわゆる二番物や三番物が少ない適正な選別状態
を維持し易い。
ところが、稲に比べて重い穀粒である麦や大豆の選別
処理において漏下処理物量が少なくなると、漏下処理物
を帯板状部材からうまく浮遊させにくくなって、充分な
比重選別を行いにくく、特に、稲に比べて藁屑の量も多
く、しかも、その藁屑が滑り易い麦の選別処理において
は、藁屑が帯板状部材の間隔から落下して二番物が増大
し易く、適正な選別状態を維持できなくなるおそれがあ
るのである。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、漏
下処理物量が大なるほど帯板状部材の間隔が大となるよ
うにチャフシーブを自動調節して能率良く選別処理を行
うにあたって、選別対象となる穀粒の種類と漏下処理物
量とに応じた適正な選別状態を維持できるようにするこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による脱穀装置の選別制御装置は、扱室からの
漏下処理物を選別処理する揺動選別装置に選別風を送風
する唐箕が、その送風量を変更調節自在に設けられ、前
記揺動選別装置は、処理物移送方向に並設された帯板状
部材の間隔を変更調節自在なチャフシーブを備え、前記
扱室からの漏下処理物量を検出する処理物量検出手段
と、前記処理物量検出手段の情報に基づいて前記送風量
並びに前記帯板状部材の間隔を自動調節する制御手段と
が設けられた脱穀装置の選別制御装置であって、前記制
御手段は、前記漏下処理物量が大なるほど前記送風量が
大となるようにその送風量を自動調節する第1制御状態
と、前記送風量を予め設定された設定値に維持する第2
制御状態とに切り換え自在に構成され、かつ、前記第1
制御状態及び第2制御状態の夫々において前記漏下処理
物量が大なるほど前記帯板状部材の間隔が大となるよう
にその間隔を自動調節するように構成されている点にあ
る。
〔作 用〕
漏下処理物量が大なるほど帯板状部材の間隔が大とな
るようにチャフシーブを自動調節しながら、選別対象が
稲である場合は、第1制御状態で選別処理を行うこと
で、漏下処理物量に応じて選別風を増減させることによ
り、適正な選別状態を維持することができる。
そして、選別対象が稲に比べて重い穀粒である麦や大
豆である場合においては、第2制御状態で選別処理を行
うことで、漏下処理物量が少なくなっても、充分な量の
選別風を送風させることにより、つまり、予め設定した
送風量を確保することにより、漏下処理物をうまく浮遊
させて充分な比重選別を行うことができ、特に、稲に比
べて藁屑の量が多く、しかも、その藁屑が滑り易い麦等
の選別処理においては、漏下処理物中の藁屑を効率よく
除去し易い。
〔発明の効果〕
従って、選別対象の種類に合わせて第1制御状態と第
2制御状態とを選択することにより、選別対象の種類に
かかわらず、適正な選別状態を維持できる。
〔実施例〕
以下、本発明を全桿投入式のコンバインの選別制御装
置に適用した場合における実施例を図面に基づいて説明
する。
第12図に示すように、全桿投入式のコンバインは、ク
ローラ走行装置(1)、搭乗操縦部(2)、及び、脱穀
装置(3)を備えた機体(V)と、その前部において機
体横幅方向に沿う横軸芯周りに駆動昇降自在に取り付け
られた刈取前処理部(4)とからなる。
前記刈取前処理部(4)は、その先端部に設けられた
分草具(5)、植立穀桿を機体(V)の後方側に掻き込
むリール(6)、掻き込まれた穀桿の株元部分を切断す
るバリカン型の刈り刃(7)、刈り取り穀桿を受け止め
て機体(V)の後方に送り出すオーガ(8)、及び、三
個の回転ドラムを並設した掻き上げ搬送部(9)とから
構成されている。
前記脱穀装置(3)は、前記掻き上げ搬送部(9)に
よって搬送される刈り取り穀桿の全部が投入される扱室
(A)と、その扱室(A)からの漏下処理物に対して選
別作用する揺動選別板(10)を備えた選別装置(B)
と、選別風を送風する唐箕(11)とを備えている。
前記扱室(A)には、前記機体(V)の前後方向に沿
い且つ後ろ上がりに傾斜した回転軸芯を有する扱胴(1
2)が設けられ、その扱胴(12)の下方に、前記扱室
(A)の前後方向略全長に亘って脱穀処理物漏下用の受
け網(13)が張設されている。
そして、第12図及び第13図に示すように、前記扱室
(A)の穀桿入口側部分の天井カバー(14)に、前記扱
室(A)が穀桿供給状態にあるか否かを検出する穀桿供
給状態検出手段としての接触式の穀桿検出センサー
(S0)が装着されている。
前記穀桿検出センサー(S0)について説明を加えれ
ば、前記扱室(A)内の処理物に接触作用するように前
記扱胴(12)の回転軸芯に平行な軸芯周りに揺動自在に
付設された接触片(15)と、その接触片(15)を前記扱
胴(12)に接近する側に付勢するスプリング(16)と、
前記接触片(15)が設定値以上揺動するに伴ってON作動
するスイッチ(17)とを備えている。つまり、前記扱室
(A)に穀桿が供給されると前記接触片(15)が前記扱
胴(12)によって扱処理される処理物に接触して前記ス
イッチ(17)がONすると穀桿供給状態にあると検出し、
且つ、前記スイッチ(17)がOFFすると穀桿非供給状態
にあると検出できるようになっているのである。但し、
詳述はしないが、前記接触片(15)には穀桿が断続的に
接触する状態となるため、前記スイッチ(17)が設定時
間(2秒に設定してある)以上継続してOFF状態にある
場合に非供給状態であると判断させるようにしてある。
第12図に示すように、前記揺動選別板(10)は、前方
から後方に向かって順次並ぶように配置されたグレンパ
ン(18)とチャフシーブ(19)、及び、前記チャフシー
ブ(19)の下方に位置するグレンシーブ(20)の夫々を
備え、それらの各部が左右一対の側板(21)の間に固定
されて、全体として板状に形成されている。
前記選別装置(B)の下部には、前記グレンシーブ
(20)から漏下する穀粒を一番物として回収する一番物
回収部(22)と、前記チャフシーブ(19)の終端部や前
記グレンシーブ(20)の終端部を越えて落下する藁屑等
と穀粒とが混入した処理物(以下の説明において二番物
と略称する)を回収する二番物回収部(23)とが設けら
れている。尚、詳述はしないが、前記二番物回収部(2
3)から回収される二番物は前記扱室(A)に還元され
て再度、扱処理されることになる。
第14図に示すように、前記チャフシーブ(19)は、処
理物移送方向(図中において左右方向)に並置された複
数個の帯板状部材(19a)が、その上端部を支点として
前記左右の側板(21)に対して回動自在に取り付けら
れ、各帯板状部材(19a)の下端部が枢着された操作ロ
ッド(24)を前後方向に押し引き操作することによっ
て、前記帯板状部材(19a)の間隔(t)(以下の説明
においてチャフ開度と略称する場合もある)を変更調節
できるように構成されている。
そして、前記チャフ開度を変更調節するアクチュエー
タとしてのチャフ開度調節用電動モータ(M1)が設けら
れ、その電動モータ(M1)によって駆動される連係機構
(25)と前記操作ロッド(24)とがレリーズワイヤ(2
6)にて連動連結されている。尚、図中、(27)は前記
チャフ開度を閉じ側に復帰付勢するスプリング、(S2
は前記電動モータ(M1)による前記操作ロッド(24)の
操作量をチャフ開度として検出するポテンショメータ式
のチャフ開度検出用センサーであって、前記連係機構
(25)に付設されている。
前記唐箕(11)について説明すれば、いわゆる割りプ
ーリ式の無段変速装置を用いて、その回転数を可変する
ことにより送風量を変更調節できるように構成されてい
る。
説明を加えれば、第15図に示すように、前記唐箕(1
1)を回転駆動する入力プーリ(28)が割りプーリに構
成され、その入力プーリ(28)の径を可変する操作アー
ム(29)が、トウミ風量調節用電動モータ(M2)によっ
て回動操作されるように設けられ、もって、前記電動モ
ータ(M2)によって前記唐箕(11)の回転数を高低に変
更調節することにより送風量(以下の説明においてトウ
ミ風量と略称する場合もある)を強弱に変更調節できる
ようになっている。尚、図中、(30)は前記入力プーリ
(28)の駆動ベルト、(31)は前記電動モータ(M2)に
よって駆動される連係機構(32)と前記操作アーム(2
9)とを連動連結するレリーズワイヤ、(S3)は前記操
作アーム(29)の操作量を前記トウミ風量として検出す
るポテンショメータ式のトウミ風量検出用センサーであ
って、前記連係機構(32)に付設されている。
つまり、前記選別装置(B)は、前記チャフ開度を大
小に調節すると共に、前記トウミ風量を強弱に調節する
ことにより、前記扱室(A)からの漏下処理物量の大小
に応じて選別状態を調節できるように構成されているの
である。尚、詳しくは後述するが、基本的には、前記漏
下処理物量が大なるほど前記チャフ開度が大となり、且
つ、前記トウミ風量が強となるように、漏下処理物量に
応じて選別状態を自動調節させるようにしてある。
次に、前記選別装置(B)の選別状態を漏下処理物量
に応じて自動調節させるための制御構成について説明す
る。
第1図に示すように、マイクロコンピュータ利用の制
御装置(33)が設けられ、その制御装置(33)に、前記
穀桿検出センサー(S0)、前記クローラ走行装置(1)
の駆動回転数に基づいて車速を検出する車速センサー
(S1)、前記チャフ開度検出用センサー(S2)、前記ト
ウミ風量検出用センサー(S3)、前記チャフ開度の上限
を手動設定するためのチャフ開度設定器(S4)、及び、
前記トウミ風量の下限を手動設定するためのトウミ風量
設定器(S5)の夫々が接続されている。但し、前記トウ
ミ風量は前記唐箕(11)の回転数の値として設定するよ
うにしてある。尚、図中、(SW1)は前記チャフ開度及
び前記トウミ風量を前記漏下処理物量に応じて自動調節
させる自動モードと前記チャフ開度及び前記トウミ風量
を前記各設定器(S4),(S5)によって設定される目標
値に維持させる手動モードとを選択するための自動スイ
ッチ、(SW2)は前記扱室(A)に供給される穀桿が稲
であるか麦であるか大豆であるかを指示するための穀桿
種類選択スイッチ、(34)は前記手動モード選択時にお
いて前記設定器(S4),(S5)による目標値の設定を誤
った場合に警報作動する警報手段としての警報器であ
る。
つまり、前記制御装置(33)を利用して、前記扱室
(A)からの漏下処理物量を検出する処理物量検出手段
(100)と、前記扱室(A)からの漏下処理物量が大な
るほど処理物量が大なる選別状態に対応する選別状態と
なるように、予め設定記憶された各種情報や前記各種セ
ンサーの情報に基づいて前記選別装置(B)の選別状態
を自動調節する制御手段(101)とが構成されることに
なる。
前記処理物量検出手段(100)について説明すれば、
コンバインはその車速が大なるほど前記扱室(A)に供
給される穀桿量が大になり、その結果、前記扱室(A)
からの漏下処理物量が大になる。つまり、車速は漏下処
理物量に比例する情報として利用できることになる。
そこで、本実施例では、前記チャフ開度及び前記トウ
ミ風量を、前記各設定器(S4),(S5)によって設定さ
れた目標値を基準にして前記車速センサー(S1)の検出
車速に応じて補正することにより、前記選別装置(B)
の選別状態が漏下処理物量に応じた選別状態となるよう
に選別状態を自動調節させるようにしてある。
前記設定器(S4),(S5)によって設定する目標値に
ついて説明を加えれば、第3図に示すように、前記チャ
フ開度の目標値は、前記チャフ開度設定器(S4)を最小
限に操作したときに全閉状態から僅かに開いた状態に対
応する値となり、且つ、前記チャフ開度設定器(S4)の
最大値が前記チャフ開度の最大値となるように、その調
節範囲を決めてある。又、第4図に示すように、前記ト
ウミ風量の目標値は、前記トウミ風量設定器(S5)を最
小値に操作したときに最小回転数(800rpm)となり且つ
最大値に操作したときに最大回転数(1250rpm)となる
ように、その調節範囲を決めてある。
但し、前記扱室(A)に供給される穀桿が麦や大豆で
ある場合には、前記トウミ風量は、漏下処理物量に拘わ
らず前記トウミ風量設定器(S5)によって設定される目
標値に維持させるようにしてある。
説明を加えれば、穀桿が麦である場合には、前記チャ
フ開度は、第5図に示すように、車速が小なるほど閉じ
側に調節するように、前記チャフ開度設定器(S4)によ
る目標値を上限として前記車速に応じてその開度を自動
調節させ、且つ、前記トウミ風量は、第6図に示すよう
に、1000rpmから1200rpmの範囲で前記トウミ風量設定器
(S5)によって設定された目標値に維持させるようにし
てある。
穀桿が稲である場合には、前記チャフ開度は、第7図
に示すように、前記麦である場合と同様に車速が小なる
ほど閉じ側に調節するように、前記チャフ開度設定器
(S4)による目標値を上限として前記車速に応じてその
開度を自動調節させ、且つ、前記トウミ風量は、第8図
に示すように、車速が大なるほど強側となるように前記
トウミ風量設定器(S5)によって設定された目標値を下
限として自動調節させるようにしてある。
但し、前記チャフ開度は、同じ車速では麦である場合
よりも閉じ側に調節させるようにしてある。
穀桿が大豆である場合には、前記麦の場合と同様に、
チャフ開度は第9図に示すように、車速に応じて自動調
節させ、且つ、トウミ風量は第10図に示すように、1000
rpmから1200rpmの範囲で前記トウミ風量設定器(S5)に
よって設定された目標値に維持させるようにしてある。
つまり、前記制御手段(101)は、自動モード時に
は、脱穀処理する穀桿の種類に対応して、前記唐箕(1
1)の送風量を前記漏下処理物量に応じて自動調節させ
る第1制御状態と、予め設定された設定値に維持させる
第2制御状態とに切り換え自在に構成されているのであ
る。但し、この第1制御状態及び第2制御状態の何れに
おいても前記チャフ開度は前記漏下処理物量に応じて自
動調節させることになる。
又、詳述はしないが、前記唐箕(11)が割りプーリ式
の変速装置を用いて回転数を変速するように構成されて
いることから、自動モード選択時であっても、前記唐箕
(11)の回転数が予め設定した設定値より小である場合
には、前記脱穀装置(3)が非稼働状態にあると判断し
て、実際の制御を開始しないようにしてある。
ところで、刈り取り作業を開始するまでは、前記扱室
(A)からの漏下処理物が無いため、前記車速による選
別状態の自動調節を行えないので、前記チャフ開度は予
め設定した最小値に維持させ、且つ、前記トウミ風量は
最弱状態に維持させるようにしてある。尚、この刈り取
り作業を開始するまでの制御状態を、以下の説明におい
てモード1と略称する。但し、第11図に示すように、こ
のモード1におけるチャフ開度の最小値は稲である場合
には麦である場合よりも開き側の値に維持させるように
してある。
刈り取り作業を開始した後は、前述の如く、前記車速
センサー(S1)の情報に基づいて漏下処理物量に応じた
選別状態となるように、前記チャフ開度と前記トウミ風
量とを自動調節させることになる。但し、麦である場合
及び大豆である場合には、前記トウミ風量は前記トウミ
風量設定器(S4)にて設定される目標値に維持して、チ
ャフ開度のみ自動調節させることになる。尚、この刈り
取り作業中における制御状態を、以下の説明においてモ
ード2と略称する。
次に、刈り取り作業が終了すると、前記刈り取り作業
を開始するまでの状態(モード1)と同じになるのであ
るが、刈り取り作業を終了しても、前記扱室(A)から
の漏下処理物量は直ぐには無くならないので、つまり、
漸次減少する状態となることから、刈り取り作業終了
後、設定時間が経過するまでは現在のチャフ開度及びト
ウミ風量に維持させた後、段階的にチャフ開度を小に且
つトウミ風量を弱に変更しながら前記モード1に移行さ
せるようにしてある。尚、この刈り終わり時の制御状態
を、以下の説明においてモード3と略称する。
但し、前記穀桿種類選択スイッチ(SW2)によって指
示される穀桿の種類が麦又は大豆である場合には、前記
チャフ開度のみ自動調節させ、前記トウミ風量は前記設
定器(S5)によって設定される目標値に維持させること
になる。そして、前記チャフ開度を現在値に維持する時
間は、麦である場合よりも稲である場合のほうが長くな
るように、且つ、モード1に復帰したときの最小値は、
麦である場合よりも稲である場合のほうが大となるよう
にしてある。そして、稲である場合には、このモード3
からモード1へ移行する際に、前記トウミ風量が段階的
に減少するようにしてある。
一方、穀桿が大豆である場合には、前記モード1、モ
ード2、モード3の何れにおいても、前記チャフ開度は
車速に応じて自動調節させ、且つ、前記トウミ風量は前
記設定器(S5)によって設定される目標値に維持させる
ようにしてある。
尚、前記刈り始め、及び、刈り終わりは、前記穀桿検
出センサー(S0)の情報に基づいて判別させることにな
る。
次に、第2図に示すフローチャートに基づいて、前記
制御装置(33)の動作を説明する。
制御が起動されるに伴って、前記自動スイッチ(S
W1)の情報に基づいて自動モードが選択されているか否
かを判別する。
自動モードが選択されている場合には、前記穀桿検出
センサー(S0)の情報に基づいて刈り取り中であるか否
か、つまり、前記扱室(A)に穀桿が供給されている状
態にあるか否かを判別する。
穀桿が非供給状態にある場合には、刈り始め以前の状
態にあると判断して、前記モード1の制御状態に移行し
て、前記チャフ開度が全閉で且つトウミ風量が最弱の状
態に維持させることになる。但し、前記穀桿選択スイッ
チ(SW2)による指示が麦又は大豆である場合には、前
記トウミ風量は前記設定器(S5)によって設定された目
標値に維持させることになる。
穀桿が供給状態にある場合には、前記穀桿検出センサ
ー(S0)のON/OFF状態の変化に基づいて、刈り取り中で
あるか、刈り取り中から刈り終わりへ移行しているのか
を判断する。
前記穀桿検出センサー(S0)がOFFからONに変化して
刈り取り開始を判別した場合には、前記モード2の制御
状態に移行して、前記車速センサー(S1)の検出情報に
基づいて前記チャフ開度と前記トウミ風量とを自動調節
することになる。但し、前記穀桿選択スイッチ(SW2
による指示が麦又は大豆である場合には、刈り取り中で
あっても前記トウミ風量は前記設定器(S5)によって設
定された目標値に維持させることになる。
前記穀桿検出センサー(S0)がONからOFFに変化して
刈り終わりを判別した場合には、前記モード3の制御状
態に移行させて、設定時間の間、前記チャフ開度及びト
ウミ風量を現在の値に維持させた後、漸次減少させなが
ら前記モード1の制御状態に復帰させることになる。
一方、前記自動スイッチ(SW1)によって前記手動モ
ードが選択された場合には、前記チャフ開度及び前記ト
ウミ風量は、前記穀桿検出センサー(S0)や前記車速セ
ンサー(S1)の情報に拘わらず前記各設定器(S4),
(S5)によって設定された目標値に維持させることにな
る。
但し、この手動モード選択時において、前記各設定器
(S4),(S5)によって設定された目標値が、処理量が
小の状態に対応する設定値よりも小の値に設定されてい
る場合には、誤操作であることを報知するために、前記
穀桿検出センサー(S0)がOFFからONに変化するに伴っ
て、前記ブザー(34)を作動させて警報を報知させるよ
うにしてある。
尚、前記制御装置(33)は、以上説明した各処理を電
源が切断されるまで繰り返し実行することになる。
〔別実施例〕
上記実施例では、チャフ開度とトウミ風量の両方を自
動調節するように構成した場合を例示したが、トウミ風
量のみ自動調節させるように制御構成を簡素化して実施
してもよい。
又、上記実施例では、唐箕(11)の回転数を割りプー
リ式の変速装置を用いて変更調節するようにした場合を
例示したが、前記唐箕(11)を回転数を変更調節自在な
電動モータ等で駆動するようにしてその回転数を可変し
てトウミ風量を変更調節したり、前記唐箕(11)の回転
数は一定で唐箕(11)への空気供給量を可変してトウミ
風量を変更調節するようにしてもよく、トウミ風量を変
更調節するための具体構成は各種変更できる。
又、上記実施例では、扱室(A)からの漏下処理物量
を車速に基づいて検出するようにした場合を例示した
が、例えば、前記扱胴(12)のトルクに基づいて検出し
たり、前記オーガ(8)や前記掻き上げ搬送部(9)の
駆動トルクに基づいて検出させるようにしてもよく、処
理物量検出手段(100)の具体構成は各種変更できる。
又、上記実施例では、扱室(A)が穀桿供給状態にあ
るか否かを検出する接触式の穀桿検出センサー(S0)を
扱室内に設けて刈り始めや刈り終わりを判別させるよう
にした場合を例示したが、例えば、前記扱胴(12)のト
ルクの変化や、前記オーガ(8)や前記掻き上げ搬送部
(9)の駆動トルクの変化に基づいて判別させるように
してもよく、刈り始めや刈り終わりを判別させるための
具体構成は各種変更できる。
又、上記実施例では、本発明を全桿投入式のコンバイ
ンに適用した場合を例示したが、本発明は、いわゆる自
脱式のコンバインにも適用できるものであって、選別装
置(B)の具体構成やその選別状態を変更調節するため
の構造等、各部の具体構成は各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る脱穀装置の選別制御装置の実施例を
示し、第1図は制御構成のブロック図、第2図は制御作
動のフローチャート、第3図はチャフ開度設定範囲の説
明図、第4図はトウミ風量設定範囲の説明図、第5図は
穀桿が麦である場合のチャフ開度と車速の関係の説明
図、第6図は同トウミ風量と車速の関係の説明図、第7
図は穀桿が稲である場合のチャフ開度と車速の関係の説
明図、第8図は同トウミ風量と車速の関係の説明図、第
9図は穀桿が大豆である場合のチャフ開度と車速の関係
の説明図、第10図は同トウミ風量と車速の関係の説明
図、第11図は制御モードの説明図、第12図はコンバイン
の切欠側面図、第13図は扱室の切欠正面図、第14図はチ
ャフ開度調節機構の説明図、第15図はトウミ風量調節機
構の説明図である。 (A)……扱室、(B)……揺動選別装置、(11)……
唐箕、(19)……チャフシーブ、(19a)……帯板状部
材、(t)……間隔、(100)……処理物量検出手段、
(101)……制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−128721(JP,A) 特開 昭63−248319(JP,A) 特開 昭61−173715(JP,A) 特開 平1−124320(JP,A) 特開 昭61−170311(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱室(A)からの漏下処理物を選別処理す
    る揺動選別装置(B)に選別風を送風する唐箕(11)
    が、その送風量を変更調節自在に設けられ、 前記揺動選別装置(B)は、処理物移送方向に並設され
    た帯板状部材(19a)の間隔(t)を変更調節自在なチ
    ャフシーブ(19)を備え、 前記扱室(A)からの漏下処理物量を検出する処理物量
    検出手段(100)と、前記処理物量検出手段(100)の情
    報に基づいて前記送風量並びに前記帯板状部材(19a)
    の間隔(t)を自動調節する制御手段(101)とが設け
    られた脱穀装置の選別制御装置であって、 前記制御手段(101)は、前記漏下処理物量が大なるほ
    ど前記送風量が大となるようにその送風量を自動調節す
    る第1制御状態と、前記送風量を予め設定された設定値
    に維持する第2制御状態とに切り換え自在に構成され、
    かつ、前記第1制御状態及び第2制御状態の夫々におい
    て前記漏下処理物量が大なるほど前記帯板状部材(19
    a)の間隔(t)が大となるようにその間隔(t)を自
    動調節するように構成されている脱穀装置の選別制御装
    置。
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