JP2529752B2 - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置

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JP2529752B2
JP2529752B2 JP2054298A JP5429890A JP2529752B2 JP 2529752 B2 JP2529752 B2 JP 2529752B2 JP 2054298 A JP2054298 A JP 2054298A JP 5429890 A JP5429890 A JP 5429890A JP 2529752 B2 JP2529752 B2 JP 2529752B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、扱室内の穀物に作用する送塵弁と、この送
塵弁の開度を調節する手動式の開度調節手段とが設けら
れた脱穀装置に関する。
〔従来の技術〕
かかる脱穀装置では、開度調節手段の手動操作によっ
て送塵弁の開度を調節し、扱室内の穀物に対して的確に
流量調節を行えば、扱室内の穀物を適切な状態で扱き処
理できる構造になっている。
但し、送塵弁の開度を調節する場合には、送塵弁は扱
室内に設けられていることから開度を直接見て知ること
は困難であり、開度調節手段の操作具の位置などによっ
て間接的に知る方法が採られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
穀物を適切な状態で扱き処理するためには、送塵弁の
開度は、穀物条件(品種、成育状態、乾燥状態など)に
応じた適切な範囲内になければならない。上記のように
開度調節手段の操作部の操作位置によって送塵弁の開度
は一応知ることはできるが、その開度が適切な範囲内に
あるか否かを判別することは豊富な経験や知識を要し、
普通の作業者ではやや難しいのが実情であった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであ
って、その目的は、送塵弁の開度が穀物条件に応じた適
切な範囲内にあるか否かを容易に判別できるようにする
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の特徴構成は、穀物条件に応じて前記送塵弁の
適正開度範囲を設定する範囲設定手段と、前記送塵弁の
開度を検出する開度検出手段と、この開度検出手段によ
って検出された開度が前記範囲設定手段で設定された範
囲内にあるか否かを判別して、その送塵弁の開度が前記
適正開度範囲内にない場合に報知手段を作動させる判別
手段とが設けられている点にある。
〔作 用〕
範囲設定手段が穀物条件に応じて送塵弁の適正開度範
囲を設定する一方、開度検出手段が送塵弁の開度を検出
する。そして、判別手段が、検出した送塵弁の開度が設
定された適正開度範囲内にあるか否かを判別し、送塵弁
の開度が適正開度範囲内にない場合には、報知手段を作
動させて、送塵弁の開度が適正開度範囲内にないことを
報知させる。
例えば、稲、麦、大豆を選択する3個のボタンがあ
り、稲のボタンを押すと、稲の扱き処理に適した送塵弁
の開度範囲が設定される。そして、検出された送塵弁の
開度が上記設定された範囲内にあるか否かが判別され、
設定範囲外にあれば報知手段としての警報ブザーを鳴ら
したりすることで、送塵弁の開度が適正開度範囲から外
れていることを作業者に分かりやすく報知するのであ
る。尚、送塵弁の開度が上記設定範囲内のときに、OKラ
ンプを点灯させて、作業者に知らせるようにしてもよ
い。
〔発明の効果〕
従って、作業者が、送塵弁の開度が穀物条件に応じた
適切な範囲内にあるか否かを容易に且つ迅速に判別で
き、これに基づいて送塵弁の開度を手動調節することに
より、穀物を良好な状態で扱き処理できるようになっ
た。
〔実施例〕
以下、本発明を全桿投入式のコンバインの選別制御装
置に適用した場合における実施例を図面に基づいて説明
する。
第17図に示すように、全桿投入式のコンバインは、ク
ローラ走行装置(1)、搭乗操縦部(2)、及び、脱穀
装置(3)を備えた機体(V)と、その前部において機
体横幅方向に沿う横軸芯周りに駆動昇降自在に取り付け
られた刈取前処理部(4)とからなる。
前記刈取前処理部(4)は、その先端部に設けられた
分草具(5)、植立穀桿を機体(V)の後方側に掻き込
むリール(6)、掻き込まれた穀桿の株元部分を切断す
るバリカン型の刈刃(7)、刈取穀桿を受け止めて機体
(V)の後方に送り出すオーガ(8)、及び、三個の回
転ドラムを並設した掻き上げ搬送部(9)とから構成さ
れている。
前記脱穀装置(3)には、前記掻き上げ搬送部(9)
によって搬送される刈取穀桿の全部が投入される扱室
(A)と、その扱室(A)からの漏下処理物に対して選
別作用する揺動選別板(10)を備えた選別装置(B)
と、選別風を送風する唐箕(11)とが備えられている。
前記扱室(A)には、前記機体(V)の前後方向に沿
い且つ後ろ上がりに傾斜した回転軸芯を有する扱胴(1
2)が設けられ、その扱胴(12)の下方に、前記扱室
(A)の前後方向略全長に亘って脱穀処理物漏下用の受
網(13)が張設されている。
そして、第14図及び第17図に示すように、前記扱室
(A)の穀桿入口側部分の天井カバー(14)に、前記扱
室(A)が穀桿供給状態にあるか否かを検出する穀桿供
給状態検出手段としての接触式の穀桿検出センサー
(S0)が装着されている。
前記穀桿検出センサー(S0)について説明を加えれ
ば、前記扱室(A)内の処理物に接触作用するように前
記扱胴(12)の回転軸芯に平行な軸芯周りに揺動自在に
付設された接触片(15)と、その接触片(15)を前記扱
胴(12)に接近する側に付勢するスプリング(16)と、
前記接触片(15)が設定値以上揺動するに伴ってON作動
するスイッチ(17)とを備えている。つまり、前記扱室
(A)に穀桿が供給されると前記接触片(15)が前記扱
胴(12)によって扱き処理される処理物に接触して前記
スイッチ(17)がONすると穀桿供給状態にあると検出
し、且つ、前記スイッチ(17)がOFFすると穀桿非供給
状態にあると検出できるようになっているのである。但
し、詳述はしないが、前記接触片(15)には穀桿が断続
的に接触する状態となるため、前記スイッチ(17)が設
定時間(2秒に設定してある)以上継続してOFF状態に
ある場合に非供給状態であると判断させるようにしてあ
る。
第17図に示すように、前記揺動選別板(10)には、前
方から後方に向かって順次並ぶように配置されたグレン
パン(18)とチャフシーブ(19)、及び、前記チャフシ
ーブ(19)の下方に位置するグレンシーブ(20)の夫々
が備えられ、それらの各部が左右一対の側板(21)の間
に固定されて、全体として板状に形成されている。
前記選別装置(B)の下部には、前記グレンシーブ
(20)から漏下する穀粒を一番物として回収する一番物
回収部(22)と、前記チャフシーブ(19)の終端部や前
記グレンシーブ(20)の終端部を越えて落下する藁屑等
と穀粒とが混入した処理物(以下の説明において二番物
と略称する)を回収する二番物回収部(23)とが設けら
れている。尚、詳述はしないが、前記二番物回収部(2
3)から回収される二番物は前記扱室(A)に還元され
て再度、扱き処理されることになる。
第12図に示すように、前記チャフシーブ(19)は、処
理物移送方向(図中において左右方向)に並置された複
数個の帯板状部材(19a)が、その上端部を支点として
前記左右の側板(21)に対して回動自在に取り付けら
れ、各帯板状部材(19a)の下端部が枢着された操作ロ
ッド(24)を前後方向に押し引き操作することによっ
て、前記帯板状部材(19a)の間隔(t)(以下の説明
においてチャフ開度と略称する)を変更調節できるよう
に構成されている。
そして、前記チャフ開度を変更調節するアクチュエー
タとしてのチャフ開度調節用電動モータ(M1)が設けら
れ、その電動モータ(M1)によって駆動される連係機構
(25)と前記操作ロッド(24)とがレリーズワイヤ(2
6)にて連動連結されている。尚、図中、(27)は前記
チャフ開度を閉じ側に復帰付勢するスプリング、(S2
は前記電動モータ(M1)による前記操作ロッド(24)の
操作量をチャフ開度として検出するポテンショメータ式
のチャフ開度検出用センサーであって、前記連係機構
(25)に付設されている。
前記唐箕(11)について説明すれば、いわゆる割りプ
ーリ式の無段変速装置を用いて、その回転数を可変する
ことにより送風量を変更調節できるように構成されてい
る。
説明を加えれば、第13図に示すように、前記唐箕(1
1)を回転駆動する入力プーリ(28)が割りプーリに構
成され、その入力プーリ(28)の径を可変する操作アー
ム(29)が、トウミ風量調節用電動モータ(M2)によっ
て回動操作されるように設けられ、もって、前記電動モ
ータ(M2)によって前記唐箕(11)の回転数を高低に変
更調節することにより送風量(以下の説明においてトウ
ミ風量と略称する場合もある)を強弱に変更調節できる
ようになっている。尚、図中、(30)は前記入力プーリ
(28)の駆動ベルト、(31)は前記電動モータ(M2)に
よって駆動される連係機構(32)と前記操作アーム(2
9)とを連動連結するレリーズワイヤ、(S3)は前記操
作アーム(29)の操作量を前記トウミ風量として検出す
るポテンショメータ式のトウミ風量検出用センサーであ
って、前記連係機構(32)に付設されている。
つまり、前記選別装置(B)は、前記チャフ開度を大
小に調節すると共に、前記トウミ風量を強弱に調節する
ことにより、前記扱室(A)からの漏下処理物量の大小
に応じて選別状態を調節できるように構成されているの
である。尚、詳しくは後述するが、基本的には、前記漏
下処理物量が大なるほど前記チャフ開度が大となり、且
つ、前記トウミ風量が強となるように、漏下処理物量に
応じて選別状態を自動調節させるようにしてある。
次に、前記選別装置(B)の選別状態を漏下処理物量
に応じて自動調節させるための制御構成について説明す
る。
第1図に示すように、マイクロコンピュータ利用の制
御装置(33)が設けられ、その制御装置(33)に、前記
穀桿検出センサー(S0)、前記クローラ走行装置(1)
の駆動回転数に基づいて車速を検出する車速センサー
(S1)、前記チャフ開度検出用センサー(S2)、前記ト
ウミ風量検出用センサー(S3)、前記チャフ開度の上限
を手動設定するためのチャフ開度設定器(S4)、及び、
前記トウミ風量の下限を手動設定するためのトウミ風量
設定器(S5)の夫々が接続されている。但し、前記トウ
ミ風量は前記唐箕(11)の回転数の値として設定するよ
うにしてある。尚、図中、(SW1)は前記チャフ開度及
び前記トウミ風量を前記漏下処理物量に応じて自動調節
させる自動モードと前記チャフ開度及び前記トウミ風量
を前記各設定器(S4),(S5)によって設定される目標
値に維持させる手動モードとを選択するための自動スイ
ッチ、(SW2)は前記扱室(A)に供給される穀桿が稲
であるか麦であるか大豆であるかを指示するための穀桿
種類選択スイッチ、(34)は前記手動モード選択時にお
いて前記設定器(S4),(S5)による目標値の設定を誤
った場合に報知作動する報知手段としてのブザーであ
る。
コンバインは、その車速が大なるほど前記扱室(A)
に供給される穀桿量が大になり、その結果、前記扱室
(A)からの漏下処理量が大になる。つまり、車速は漏
下処理物量に比例する情報として利用できることにな
る。
そこで、本実施例では、前記チャフ開度及び前記トウ
ミ風量を、前記各設定器(S4),(S5)によって設定さ
れた目標値を基準にして前記車速センサー(S1)の検出
車速に応じて補正することにより、前記選別装置(B)
の選別状態が漏下処理物量に応じた選別状態となるよう
に選別状態を自動調節させるようにしてある。
前記設定器(S4),(S5)によって設定する目標値に
ついて説明を加えれば、第3図に示すように、前記チャ
フ開度の目標値は、前記チャフ開度設定器(S4)を最小
値に操作したときに全閉状態から僅かに開いた状態に対
応する値となり、且つ、前記チャフ開度設定器(S4)の
最大値が前記チャフ開度の最大値となるように、その調
節範囲を決めてある。又、第4図に示すように、前記ト
ウミ風量の目標値は、前記トウミ風量設定器(S5)を最
小値に操作したときに最小回転数(800rpm)となり且つ
最大値に操作したときに最大回転数(1250rpm)となる
ように、その調節範囲を決めてある。
但し、前記扱室(A)に供給される穀桿が麦や大豆で
ある場合には、前記トウミ風量は、漏下処理物量に拘わ
らず前記トウミ風量設定器(S5)によって設定される目
標値に維持させるようにしてある。
説明を加えれば、穀桿が麦である場合には、前記チャ
フ開度は、第5図に示すように、車速が小なるほど閉じ
側に調節するように、前記チャフ開度設定器(S4)によ
る目標値を上限として前記車速に応じてそのチャフ開度
を自動調節させ、且つ、前記トウミ風量は、第6図に示
すように、1000rpmから1200rpmの範囲で前記トウミ風量
設定器(S5)によって設定された目標値に維持させるよ
うにしてある。
穀桿が稲である場合には、前記チャフ開度は、第7図
に示すように、前記麦である場合と同様に車速が小なる
ほど閉じ側に調節するように、前記チャフ開度設定器
(S4)による目標値を上限として前記車速に応じてその
チャフ開度を自動調節させ、且つ、前記トウミ風量は、
第8図に示すように、車速が大なるほど強側となるよう
に前記トウミ風量設定器(S5)によって設定された目標
値を下限として自動調節させるようにしてある。
但し、前記チャフ開度は、同じ車速では麦である場合
よりも閉じ側に調節させるようにしてある。
穀桿が大豆である場合には、前記麦の場合と同様に、
チャフ開度は第9図に示すように、車速に応じて自動調
節させ、且つ、トウミ風量は第10図に示すように、1000
rpmから1200rpmの範囲で前記トウミ風量設定器(S5)に
よって設定された目標値に維持させるようにしてある。
つまり、前記制御装置(33)は、自動モード時には、
脱穀処理する穀桿の種類に対応して、前記唐箕(11)の
送風量を前記漏下処理物量に応じて自動調節させる第1
制御状態と、予め設定された設定値に維持させる第2制
御状態とに切り換え自在に構成されているのである。但
し、この第1制御状態及び第2制御状態の何れにおいて
も前記チャフ開度は前記漏下処理物量に応じて自動調節
させることになる。
又、詳述はしないが、前記唐箕(11)が割りプーリ式
の変速装置を用いて回転数を変速するように構成されて
いることから、自動モード選択時であっても、前記唐箕
(11)の回転数が予め設定した設定値より小である場合
には、前記脱穀装置(3)が非稼働状態にあると判断し
て、実際の制御を開始しないようにしてある。
ところで、刈取作業を開始するまでは、前記扱室
(A)からの漏下処理物が無いため、前記車速による選
別状態の自動調節を行えないので、前記チャフ開度は予
め設定した最小値に維持させ、且つ、前記トウミ風量は
最弱状態に維持させるようにしてある。尚、この刈取作
業を開始するまでの制御状態を、以下の説明においてモ
ード1と略称する。但し、第11図に示すように、このモ
ード1におけるチャフ開度の最小値は稲である場合には
麦である場合よりも開き側の値に維持させるようにして
ある。
刈取作業を開始した後は、前述の如く、前記車速セン
サー(S1)の情報に基づいて漏下処理物量に応じた選別
状態となるように、前記チャフ開度と前記トウミ風量と
を自動調節させることになる。但し、麦である場合及び
大豆である場合には、前記トウミ風量は前記トウミ風量
設定器(S5)にて設定される目標値に維持して、チャフ
開度のみ自動調節させることになる。尚、この刈取作業
中における制御状態を、以下の説明においてモード2と
略称する。
次に、刈取作業が終了すると、前記刈取作業を開始す
るまでの状態(モード1)と同じになるのであるが、刈
取作業を終了しても、前記扱室(A)からの漏下処理物
量は直ぐには無くならないので、つまり、漸次減少する
状態となることから、刈取作業終了後、設定時間が経過
するまでは現在のチャフ開度及びトウミ風量に維持させ
た後、段階的にチャフ開度を小に且つトウミ風量を弱に
変更しながら前記モード1に移行させるようにしてあ
る。尚、この刈終わり時の制御状態を、以下の説明にお
いてモード3と略称する。
但し、前記穀桿種類選択スイッチ(SW2)によって指
示される穀桿の種類が麦又は大豆である場合には、前記
チャフ開度のみ自動調節させ、前記トウミ風量な前記設
定器(S5)によって設定される目標値に維持させること
になる。そして、前記チャフ開度を現在値に維持する時
間は、麦である場合よりも稲である場合のほうが長くな
るように、且つ、モード1に復帰したときの最小値は、
麦である場合よりも稲である場合のほうが大となるよう
にしてある。そして、稲である場合には、このモード3
からモード1へ移行する際に、前記トウミ風量が段階的
に減少するようにしてある。
一方、穀桿が大豆である場合には、前記モード1、モ
ード2、モード3の何れにおいても、前記チャフ開度は
車速に応じて自動調節させ、且つ、前記トウミ風量は前
記設定器(S5)によって設定される目標値を維持させる
ようにしてある。
尚、前記刈始め及び終わりは、前記穀桿検出センサー
(S0)の情報に基づいて判別させることになる。
次に、第2図に示すフローチャートに基づいて、前記
制御装置(33)の動作を説明する。
制御が起動されるに伴って、前記自動スイッチ(S
W1)の情報に基づいて自動モードが選択されているか否
かを判別する。
自動モードが選択されている場合には、前記穀桿検出
センサー(S0)の情報に基づいて刈取中であるか否か、
つまり、前記扱室(A)に穀桿が供給されている状態に
あるか否かを判別する。
穀桿が非供給状態にある場合には、刈始め以前の状態
にあると判断して、前記モード1の制御状態に移行し
て、前記チャフ開度が全閉で且つトウミ風量が最弱の状
態に維持させることになる。但し、前記穀桿選択スイッ
チ(SW2)による指示が麦又は大豆である場合には、前
記トウミ風量は前記設定器(S5)によって設定された目
標値に維持させることになる。
穀桿が供給状態にある場合には、前記穀桿検出センサ
ー(S0)のON/OFF状態の変化に基づいて、刈取中である
か、刈取中から刈終わりへ移行しているのかを判断す
る。
前記穀桿検出センサー(S0)がOFFからONに変化して
刈取開始を判別した場合には、前記モード2の制御状態
に移行して、前記車速センサー(S1)の検出情報に基づ
いて前記チャフ開度と前記トウミ風量とを自動調節する
ことになる。但し、前記穀桿選択スイッチ(SW2)によ
る指示が麦又は大豆である場合には、刈取中であっても
前記トウミ風量は前記設定器(S5)によって設定された
目標値に維持させることになる。
前記穀桿検出センサー(S0)がONからOFFに変化して
刈終わりを判別した場合には、前記モード3の制御状態
に移行させて、設定時間の間、前記チャフ開度及びトウ
ミ風量を現在の値に維持させた後、漸次減少させながら
前記モード1の制御状態に復帰させることになる。
一方、前記自動スイッチ(SW1)によって前記手動モ
ードが選択された場合には、前記チャフ開度及び前記ト
ウミ風量は、前記穀桿検出センサー(S0)や前記車速セ
ンサー(S1)の情報に拘わらず前記各設定器(S4),
(S5)によって設定された目標値に維持させることにな
る。
但し、この手動モード選択時において、前記各設定器
(S4),(S5)によって設定された目標値が、処理量が
小の状態に対応する設定値よりも小の値に設定されてい
る場合には、誤操作であることを報知するために、前記
穀桿検出センサー(S0)がOFFからONに変化するに伴っ
て、前記ブザー(34)を作動させて警報するようにして
ある。
尚、前記制御装置(33)は、以上説明した各処理を電
源が切断されるまで繰り返し実行することになる。
前記扱室(A)の天井カバー(14)の下面には、第14
図及び第15図に示すように、扱胴(A)の回転に伴って
後方へ移送される処理物の流量を調節する複数の送塵弁
(35)が、前後方向所定間隔で取り付けられている。そ
してこれら送塵弁(35)は、上下方向軸芯周りで揺動自
在に軸支されており、前後方向に対する傾斜角(以下の
説明において単に弁開度と称する)を、手動式の開度調
節手段としての開度調節機構(36)の手動操作によって
平行姿勢を保った状態で変更調節できるように構成され
ている。
前記開度調節機構(36)は、送塵弁(35)の揺動軸の
夫々に固着された操作リンク(37)を天井カバー(14)
の上側に配置し、これら操作リンク(37)の一端を一本
の操作ロッド(38)に連結して構成されており、この操
作ロッド(38)の押し引き操作によって全ての送塵弁
(35)が同角度のまま一斉に揺動し、以て、夫々の弁開
度が変わるようになっている。因みに、送塵弁(35)に
おける扱胴回転方向下手側端部が後方に位置するほど開
度は大きくなり、前方に位置するほど開度は小さくな
る。
又、各列の送塵弁(35)の一個の揺動軸部分には、弁
開度を検出する開度検出手段としてのポテンショメータ
式の弁開度検出用センサー(S6)が設けられている。こ
れらの弁開度検出用センサー(S6)は、他のセンサ類や
設定器類と共に制御装置(33)に接続されている。
前記制御装置(33)は、穀桿種類選択スイッチ(S
W2)で指示された穀物を扱き処理する際の弁開度の適切
な範囲を設定する。第16図に示すように、脱粒し難い稲
では扱室(A)での滞留時間を長くするために閉じぎみ
の範囲に設定し、脱粒し易い麦や大豆では扱室(A)で
の滞留時間を短くするために開きぎみの範囲に設定す
る。そして弁開度検出センサー(S6)で検出された開度
が設定範囲内にあるか否かを判別し、設定範囲内にない
場合には前記ブザー(34)を作動させて警報するように
なっている。
従って、本実施例においては、第1図に示すように、
制御装置(33)を利用して、穀物条件に応じて前記送塵
弁(35)の適正開度範囲を設定する範囲設定手段(10
0)と、前記弁開度検出用センサー(S6)によって検出
された送塵弁の開度が上記範囲設定手段(100)で設定
された範囲内にあるか否かを判別して、その送塵弁の開
度が前記適正開度範囲内にない場合に報知手段としての
前記ブザー(34)を作動させる判別手段(101)とが構
成されている。
〔別実施例〕
以下に本発明の別実施例を列記する。
(a) 穀物条件としては、品種のみならず、成育状
態、乾燥状態、処理物量などに対応させてもよい。
(b) 選別制御用の穀桿種類選択スイッチ(SW2
を、送塵弁開度の範囲設定のための穀物条件の選択手段
に兼用するのではなく、専用の選択スイッチを設けるよ
うにしてもよい。
(c) 開度調節機構(36)を手動操作による人力で作
動させるのではなく、手動操作による電動力で作動させ
るようにしてもよい。
(d) 報知手段としては警報ランプを用いてもよい。
(e) 本発明は、全桿投入式のみならず自脱式のコン
バインに搭載された脱穀装置にも適用できるし、単体の
脱穀装置にも適用できる。そして選別装置(B)の具体
構成やその選別状態を変更調節するための構造等、各部
の具体構成は各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る脱穀装置の選別制御装置の実施例を
示し、第1図は制御構成のブロック図、第2図は制御作
動のフローチャート、第3図はチャフ開度設定範囲の説
明図、第4図はトウミ風量設定範囲の説明図、第5図は
穀桿が麦である場合のチャフ開度と車速の関係の説明
図、第6図は同トウミ風量と車速の関係の説明図、第7
図は穀桿が稲である場合のチャフ開度と車速の関係の説
明図、第8図は同トウミ風量と車速の関係の説明図、第
9図は穀桿が大豆である場合のチャフ開度と車速の関係
の説明図、第10図は同トウミ風量と車速の関係の説明
図、第11図は制御モードの説明図、第12図はチャフ開度
調節機構の説明図、第13図はトウミ風量調節機構の説明
図、第14図は扱室の切欠正面図、第15図は開度調節機構
の平面図、第16図は弁開度の設定範囲を示す図、第17図
はコンバインの切欠側面図である。 (A)……扱室、(S6)……開度検出手段、(100)…
…範囲設定手段、(101)……判別手段、(34)……報
知手段、(35)……送塵弁、(36)……開度調節手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱室(A)内の穀物に作用する送塵弁(3
    5)と、この送塵弁(35)の開度を調節する手動式の開
    度調節手段(36)とが設けられた脱穀装置であって、穀
    物条件に応じて前記送塵弁(35)の適正開度範囲を設定
    する範囲設定手段(100)と、前記送塵弁(35)の開度
    を検出する開度検出手段(S6)と、この開度検出手段
    (S6)によって検出された開度が前記範囲設定手段(10
    0)で設定された範囲内にあるか否かを判別して、その
    送塵弁(35)の開度が前記適正開度範囲内にない場合に
    報知手段(34)を作動させる判別手段(101)とが設け
    られている脱穀装置。
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