JPH0786612B2 - 液晶パネルの製造方法 - Google Patents

液晶パネルの製造方法

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JPH0786612B2
JPH0786612B2 JP63280795A JP28079588A JPH0786612B2 JP H0786612 B2 JPH0786612 B2 JP H0786612B2 JP 63280795 A JP63280795 A JP 63280795A JP 28079588 A JP28079588 A JP 28079588A JP H0786612 B2 JPH0786612 B2 JP H0786612B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は均一な配向を示す液晶パネルの製造方法に関す
るものである。
従来の技術 従来、液晶パネルの製造方法としては、第2図に示す様
にITO膜などの透明電極3,4を設けたガラス基板1,2上に
ポリイミドなどによる配向膜を5,6を形成した後、ラビ
ング処理を行い、一方の基板にセルギャップを設けるた
めのスペーサー7を配置し、他方の基板にシール樹脂8
を印刷した後、配向膜面同士が対向するように貼り合わ
せ、この様にして作製した液晶パネルの一点あるいは数
点から液晶9を注入している。
発明が解決しようとする課題 前記の様な製造方法においては第3図の様に注入口12付
近(第3図のa)では良好な配向を示すが、注入口12か
ら遠ざかるにつれて(第3図のbあるいはc)配向膜表
面と液晶分子との吸着・分離現象が発生し、特に液晶と
して強誘電性液晶を用いた場合にその影響が顕著にあら
われ、注入口12付近では良好な双安定性を示すが、注入
口12から遠ざかるにつれて単安定となり、均一なパネル
を作製できないという欠点があった。
本発明はこの様な従来の欠点を解決し、パネル全体にわ
たり均一な配向が行えるようにすることを目的とする。
課題を解決するための手段 前記の課題を解決するために本発明は、少なくとも一方
の基板表面に液晶を付着させ、前記液晶の付着した基板
間に液晶を封入するものである。
作 用 この方法によれば配向膜表面に液晶があらかじめ付着し
ているので、濡れ性が良くなり、従来の様な吸着・分離
現象による配向の差異が起こらず注入口からはなれてい
る箇所でも注入口付近と同様の良好な配向を示し、パネ
ル全体にわたり均一な配向を行うことができる。
実施例 以下、本発明の一実施例による液晶パネルの製造方法に
ついて、第1図を用いて説明する。なお、第1図におい
て、第2図と同一箇所については同一番号を付してい
る。
第1図に示すようにガラス基板1,2上に透明電極3,4とし
てITO膜を形成し、その上に配向膜5,6としてポリイミド
樹脂をスピンナーにより塗布する。これらの基板にイソ
プロピルアルコールにより希釈した希釈液晶10,11をス
ピンナーにより塗布した後、100℃、1時間の加熱を行
い、溶剤を完全に蒸発させる。そして、基板表面にラビ
ング処理を施した後、一方の基板にスペーサー7として
粒径2μmのガラスビーズを散布し、他方の基板にシー
ル樹脂8を印刷し、これら両方の基板を配向膜面同士が
対向する様に貼り合せ、一方向より強誘電性液晶を注入
した。この時の注入口から5cm離れた箇所での液晶塗布
濃度とコントラスト及び双安定性の関係を表1に示す。
前記表1から明らかな様に液晶注入前に配向膜表面に液
晶を付着させておくことにより、従来は吸着・分離現象
により単安定であった箇所が双安定性を示すことがわか
る。液晶塗布濃度は0.1wt%以上1.0wt%以下程度が良
く、1.0wt%より多くなると初期配向が乱れるのでコン
トラストの低下を招き、0.1wt%より少なくなると配向
膜表面に液晶が十分に広がらないために単安定になると
考えられる。
なお、前記の実施例において、基板は少なくとも一方が
透明であれば良く、また配向膜としてポリイミド樹脂を
例にとり説明したが、それ以外の材料でも良く、さらに
斜方蒸着法などの配向処理においても可能である。ここ
で、液晶を付着させる下地として配向膜を設けてあるの
で、付着液晶に微小な付着ムラ等が発生した場合にも、
当該付着ムラ箇所でのラビング処理が不完全になること
を防止できるものである。また、配向膜により表面処理
を施さなくても可能である。すなわち配向方法や配向膜
の種類によらず、表面に液晶を付着させておくことによ
り、吸着・分離現象の発生をなくすことができる。また
液晶希釈剤としてはイソプロピルアルコールの他にもク
ロロホルム、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、γ−ブチロラクトンなど液晶を溶解
するものであれば良く、配向膜及び液晶塗布方法はスピ
ンコートに限らず、印刷などでも可能である。また本実
施例では液晶塗布濃度が0.1wt%以上1.0wt%以下の場合
にも最も良い特性を示したが、これは液晶材料及び溶剤
の種類に依存しており、必ずしもこの範囲にある必要は
ない。
発明の効果 以上の説明により明らかなように本発明によれば、基板
表面に液晶を付着させておくことにより、濡れ性がよく
なり、吸着・分離現象による配向の差異が起こらず、パ
ネル全面にわたり均一な配向を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における液晶パネルの構成
図、第2図は従来の液晶パネルの構成図、第3図は従来
の液晶パネルの上面図である。 1,2……ガラス基板、3,4……透明電極、5,6……配向
膜、7……スペーサー、8……シール樹脂、9……液
晶、10,11……希釈液晶。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の基板表面に液晶を付着さ
    せた後、前記付着させた液晶の表面にラビング処理を行
    い、前記液晶の表面を内側にして対向させた二枚の基板
    間に液晶を封入する液晶パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも一方の基板表面に配向膜を形成
    した後、前記配向膜の表面に液晶を付着させ、前記付着
    させた液晶の表面にラビング処理を行い、前記液晶の表
    面を内側にして対向させた二枚の基板間に液晶を封入す
    る液晶パネルの製造方法。
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JPS62156621A (ja) * 1985-12-28 1987-07-11 Toshiba Corp 強誘電性液晶素子の製造方法

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