JP2815415B2 - 強誘電性液晶パネルの製造方法 - Google Patents
強誘電性液晶パネルの製造方法Info
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- JP2815415B2 JP2815415B2 JP1241246A JP24124689A JP2815415B2 JP 2815415 B2 JP2815415 B2 JP 2815415B2 JP 1241246 A JP1241246 A JP 1241246A JP 24124689 A JP24124689 A JP 24124689A JP 2815415 B2 JP2815415 B2 JP 2815415B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は液晶表示装置や光シャッターなどに利用され
る強誘電性液晶パネルの製造方法に関するものである。
る強誘電性液晶パネルの製造方法に関するものである。
従来の技術 従来の強誘電性液晶パネルの製造工程は第４図に示す
ように、一対の電極付きのガラス基板間に強誘電性液晶
を注入した後、ラビング方向を基準として偏光板を貼付
するというものであった。
ように、一対の電極付きのガラス基板間に強誘電性液晶
を注入した後、ラビング方向を基準として偏光板を貼付
するというものであった。
発明が解決しようとする課題 第５図ａに示すように強誘電性液晶分子12は分子の長
軸方向に対して垂直方向に自発分極Psを有しており、し
きい値電圧Et以上の電圧Ｅを加えるとコーン状の軌跡を
描くように動き、第５図ｂに示すような安定状態Ａをと
る。またこれと逆方向の電圧−Ｅを加えると強誘電性液
相分子12はコーン上を180゜回転し、第５図ｃに示すよ
うなもう一方の安定状態Ｂをとる。液晶分子の層法線方
向（第５図a,b,cにおけるQZ方向）はガラス基板上に形
成した配向膜の種類およびラビング方向などにより決定
される。
軸方向に対して垂直方向に自発分極Psを有しており、し
きい値電圧Et以上の電圧Ｅを加えるとコーン状の軌跡を
描くように動き、第５図ｂに示すような安定状態Ａをと
る。またこれと逆方向の電圧−Ｅを加えると強誘電性液
相分子12はコーン上を180゜回転し、第５図ｃに示すよ
うなもう一方の安定状態Ｂをとる。液晶分子の層法線方
向（第５図a,b,cにおけるQZ方向）はガラス基板上に形
成した配向膜の種類およびラビング方向などにより決定
される。
しかし液晶として強誘電性液晶を用いた場合、液晶分
子の層法線方向はラビング方向と一致せず、第６図に示
すように角度θだけずれてしまう。このずれは液晶材料
やパネルギャップ、徐冷条件などに依存する。このよう
な液晶分子の層法線方向がラビング方向からずれてしま
うと、従来の液晶パネルの製造方法ではラビング方向を
基準として偏光板を貼付しているので、電圧印加時に偏
光板の偏光軸と液晶分子の分子軸方向がずれてしまい、
コントラストの高い表示を得ることができない。
子の層法線方向はラビング方向と一致せず、第６図に示
すように角度θだけずれてしまう。このずれは液晶材料
やパネルギャップ、徐冷条件などに依存する。このよう
な液晶分子の層法線方向がラビング方向からずれてしま
うと、従来の液晶パネルの製造方法ではラビング方向を
基準として偏光板を貼付しているので、電圧印加時に偏
光板の偏光軸と液晶分子の分子軸方向がずれてしまい、
コントラストの高い表示を得ることができない。
本発明はこのような従来の欠点を解決し、液晶分子の
層法線方向がラビング方向からずれた場合においてもコ
ントラストの高い表示を得ることを目的とする。
層法線方向がラビング方向からずれた場合においてもコ
ントラストの高い表示を得ることを目的とする。
課題を解決するための手段 前記の目的を達成するために本発明は、電圧印加時の
液晶分子の分子軸方向がラビング方向と異なりかつ液晶
分子の層法線方向とラビング方向とが異なり、電圧印加
後にその電圧を零に戻しても液晶分子が電圧印加状態の
ままに保持される強誘電性液晶２枚の基板の間に挟持し
て作製したパネルにしきい値以上の電圧を印加し、強誘
電性液晶分子メモリー状態に保持した状態で液晶分子の
分子軸方向と偏光板の偏光軸方向とが等しくなるように
偏光板を前記基板上に貼付するものである。
液晶分子の分子軸方向がラビング方向と異なりかつ液晶
分子の層法線方向とラビング方向とが異なり、電圧印加
後にその電圧を零に戻しても液晶分子が電圧印加状態の
ままに保持される強誘電性液晶２枚の基板の間に挟持し
て作製したパネルにしきい値以上の電圧を印加し、強誘
電性液晶分子メモリー状態に保持した状態で液晶分子の
分子軸方向と偏光板の偏光軸方向とが等しくなるように
偏光板を前記基板上に貼付するものである。
作用 この方法によれば、液晶分子の層法線方向がラビング
方向からずれた場合においても液晶分子がメモリー状態
に保持されているので、液晶分子の分子軸方向に偏光板
の偏光軸を合わせれば良く、コントラストの高い表示を
得ることができる。
方向からずれた場合においても液晶分子がメモリー状態
に保持されているので、液晶分子の分子軸方向に偏光板
の偏光軸を合わせれば良く、コントラストの高い表示を
得ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例の強誘電性液晶パネルについ
て図面を用いる説明する。第１図に示すような製造工程
で、第２図に示す強誘電性液晶パネルを製造する。２枚
の透明なガラス基板1,8上に透明導電膜（ITO膜）からな
る透明電極2,7を形成する。このガラス基板1,8を洗浄し
た後、その上に配向膜3,6としてポリイミド樹脂をスピ
ンナーにより塗布した後、一方のガラス基板にレイヨン
を材質としたラビングクロスを用いてラビング処理を施
す。一方のガラス基板１の配向膜３を設けた面にスペー
サー９として直径２μｍのSiO2を散布し、他方のガラス
基板８の配向膜６を設けた面の周縁部にシール樹脂４を
印刷し、これら両方のガラス基板1,8を配向膜3,6面同士
が対向する様に貼り合わせ、加熱することによりシール
樹脂４を硬化させる。その後真空脱気し、この２枚のガ
ラス基板1,8間に強誘電性液晶５を加熱・注入する。
て図面を用いる説明する。第１図に示すような製造工程
で、第２図に示す強誘電性液晶パネルを製造する。２枚
の透明なガラス基板1,8上に透明導電膜（ITO膜）からな
る透明電極2,7を形成する。このガラス基板1,8を洗浄し
た後、その上に配向膜3,6としてポリイミド樹脂をスピ
ンナーにより塗布した後、一方のガラス基板にレイヨン
を材質としたラビングクロスを用いてラビング処理を施
す。一方のガラス基板１の配向膜３を設けた面にスペー
サー９として直径２μｍのSiO2を散布し、他方のガラス
基板８の配向膜６を設けた面の周縁部にシール樹脂４を
印刷し、これら両方のガラス基板1,8を配向膜3,6面同士
が対向する様に貼り合わせ、加熱することによりシール
樹脂４を硬化させる。その後真空脱気し、この２枚のガ
ラス基板1,8間に強誘電性液晶５を加熱・注入する。
このパネルを室温まで徐冷し、注入口を封口した後、
偏光顕微鏡を用いて観察すると液晶分子の層法線方向は
ラビング方向から５゜傾いていることが確認された。こ
の液晶パネルにしきい値以上の電圧を印加し、液晶分子
を一方の安定状態に保持しておき、その分子軸方向と偏
光軸方向を等しくした偏光板11をパネル後部に貼付し、
そのパネル後部に貼付した偏光板11の偏光軸と直交する
方向に偏光軸を有する偏光板10をパネル前部に貼付し
た。
偏光顕微鏡を用いて観察すると液晶分子の層法線方向は
ラビング方向から５゜傾いていることが確認された。こ
の液晶パネルにしきい値以上の電圧を印加し、液晶分子
を一方の安定状態に保持しておき、その分子軸方向と偏
光軸方向を等しくした偏光板11をパネル後部に貼付し、
そのパネル後部に貼付した偏光板11の偏光軸と直交する
方向に偏光軸を有する偏光板10をパネル前部に貼付し
た。
この結果液晶分子の層法線方向、ラビング方向、偏光
軸の方向は第３図に示すようになり、透過光強度の明暗
を最大限に利用でき、パネル全面にわたり、コントラス
トの高い良好な表示を得ることができた。なお前記の実
施例において、基板は少なくとも一方が透明であれば良
く、配向膜としてポリイミド樹脂を例により説明した
が、それ以外の材料でも良い。
軸の方向は第３図に示すようになり、透過光強度の明暗
を最大限に利用でき、パネル全面にわたり、コントラス
トの高い良好な表示を得ることができた。なお前記の実
施例において、基板は少なくとも一方が透明であれば良
く、配向膜としてポリイミド樹脂を例により説明した
が、それ以外の材料でも良い。
発明の効果 以上の説明により明らかなように本発明によれば、電
圧印加時の液晶分子の分子軸方向がラビング方向と異な
りかつ液晶分子の層法線方向とラビング方向とが異な
り、電圧印加後にその電圧を零に戻しても液晶分子が電
圧印加状態のままに保持される強誘電性液晶を２枚の基
板の間に挟持して作製したパネルにしきい値以上の電圧
を印加し、強誘電性液晶分子をメモリー状態に保持した
状態で液晶分子の分子軸方向と偏光板の偏光軸方向とが
等しくなるように偏光板を前記基板上に貼付することに
より、パネル全面にわたりコントラストの高い良好な表
示を得ることができる。
圧印加時の液晶分子の分子軸方向がラビング方向と異な
りかつ液晶分子の層法線方向とラビング方向とが異な
り、電圧印加後にその電圧を零に戻しても液晶分子が電
圧印加状態のままに保持される強誘電性液晶を２枚の基
板の間に挟持して作製したパネルにしきい値以上の電圧
を印加し、強誘電性液晶分子をメモリー状態に保持した
状態で液晶分子の分子軸方向と偏光板の偏光軸方向とが
等しくなるように偏光板を前記基板上に貼付することに
より、パネル全面にわたりコントラストの高い良好な表
示を得ることができる。
第１図は本発明の一実施例における液晶パネルの製造方
法を示す工程図、第２図は同パネルの構成を示す断面
図、第３図は同パネルの液晶分子の分子軸方向および偏
光軸の方向を示す説明図、第４図は従来の液晶パネルの
製造方法を示す工程図、第５図は強誘電性液晶分子の動
作状態を示す模式図、第６図は従来の液晶分子の分子軸
方向と偏光軸の方向を示す説明図である。 1,8……ガラス基板、2,7……電極、3,6……配向膜、４
……シール樹脂、５……強誘電性液晶、９……スペーサ
ー、10,11……偏光板、12……強誘電性液晶分子。
法を示す工程図、第２図は同パネルの構成を示す断面
図、第３図は同パネルの液晶分子の分子軸方向および偏
光軸の方向を示す説明図、第４図は従来の液晶パネルの
製造方法を示す工程図、第５図は強誘電性液晶分子の動
作状態を示す模式図、第６図は従来の液晶分子の分子軸
方向と偏光軸の方向を示す説明図である。 1,8……ガラス基板、2,7……電極、3,6……配向膜、４
……シール樹脂、５……強誘電性液晶、９……スペーサ
ー、10,11……偏光板、12……強誘電性液晶分子。
Claims (1)
- 【請求項１】電圧印加時の液晶分子の分子軸方向がラビ
ング方向と異なりかつ液晶分子の層法線方向とラビング
方向とが異なり、電圧印加後にその電圧を零に戻しても
液晶分子が電圧印加状態のままに保持される強誘電性液
晶を２枚の基板の間に挟持して作製したパネルにしきい
値以上の電圧を印加し、強誘電性液晶分子をメモリー状
態に保持した状態で液相分子の分子軸方向と偏光板の偏
光軸方向とが等しくなるように偏光板を前記基板上に貼
付することを特徴とする強誘電性液晶パネルの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1241246A JP2815415B2 (ja) | 1989-09-18 | 1989-09-18 | 強誘電性液晶パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1241246A JP2815415B2 (ja) | 1989-09-18 | 1989-09-18 | 強誘電性液晶パネルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03102317A JPH03102317A (ja) | 1991-04-26 |
| JP2815415B2 true JP2815415B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=17071384
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1241246A Expired - Fee Related JP2815415B2 (ja) | 1989-09-18 | 1989-09-18 | 強誘電性液晶パネルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2815415B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0890864A4 (en) * | 1996-03-29 | 2000-08-09 | Citizen Watch Co Ltd | LIQUID CRYSTAL DISPLAY DEVICE |
| JP5785867B2 (ja) * | 2011-12-19 | 2015-09-30 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS628124A (ja) * | 1985-07-04 | 1987-01-16 | Canon Inc | 液晶素子 |
| JPS6236634A (ja) * | 1985-08-12 | 1987-02-17 | Seikosha Co Ltd | 液晶表示素子 |
-
1989
- 1989-09-18 JP JP1241246A patent/JP2815415B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03102317A (ja) | 1991-04-26 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |