JPH0786066B2 - プログラム制御式糸条巻取装置の巻取方法 - Google Patents

プログラム制御式糸条巻取装置の巻取方法

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JPH0786066B2 JP61227220A JP22722086A JPH0786066B2 JP H0786066 B2 JPH0786066 B2 JP H0786066B2 JP 61227220 A JP61227220 A JP 61227220A JP 22722086 A JP22722086 A JP 22722086A JP H0786066 B2 JPH0786066 B2 JP H0786066B2
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景行 井伊
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、糸条の巻取装置の制御方法、特に損傷をきら
う中空糸、異計断面糸および高付加価値糸をプログラム
制御によって巻取る巻取装置制御方式に関する。
(従来の技術) 近時、この種の巻取装置は巻取る糸条によって巻取条件
にが異なる為に多様化する傾向がある。また1つの巻取
で種々の条件の巻取が行なえる様なフレキシビリティを
持った巻取装置のニーズが高まる傾向がある。従来の糸
条の巻取はフリクションローラ駆動型巻取装置やスピン
ドル駆動型巻取装置等を用いて、糸条に接触して糸条の
巻取検知し、この巻取速度に基づいて糸条の巻取りを制
御する方法、あるいは板条に接触して板条の張力を検知
し、この張力に基づいて制御する方法によって行われ
る。また、糸条の種類や糸質等の様々な情報に基きプロ
グラムを作成して巻取を行う、いわゆるプログラム制御
式巻取方法も既に実用化されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の糸条巻取装置の巻取方
法は、検知器が糸条に接触してセンサ情報を取り出す態
様であり、また紡糸装置と巻取装置の間、あるいは装置
内の種々のローラと糸条が接触する態様であったため、
中空糸や異形断面糸等の形状の複雑なものあるいは毛羽
を嫌う高付加価値糸条には接触の際の損傷を防ぐ観点か
ら使用することができないという問題点がある。また、
従来公知のプラグラム制御式巻取方法をこれらの糸条に
適用した場合には糸条の種類、糸質、糸条の太さ、糸条
の巻取長さ等の条件が変わる度にプログラムを新たに作
成する必要が生じ、これらの新しいプログラムの作成に
多大な労力と時間を要することがあり、実用性に大きな
問題があった。
このように、糸条に接触して巻取速度や糸条の張力等を
検知する方法あるいは巻取条件が変わる度にプログラム
を作成するような従来の巻取方法では、手間、コスト面
で問題があるばかりか巻取装置自体が複雑化し、特に損
傷をきらう中空糸、異形断面糸および高付加価値糸条を
使用した際にその不具合が顕著なものとなる。このよう
な理由から、いかなる糸条であっても最適巻取条件で正
確に低コストで巻取りである方法の実現が望まれてお
り、特に、今日のように少量多種生産される場合や銘柄
の変更が頻繁に行われる場合等に適切に対応して、巻取
機のFMS化を容易にする実施することができる方法が要
望されている。
(発明の目的) そこで本発明は、巻取条件を変更する場合にその簡単な
変更作業だけで既設定の多数のデータを最適値に修正で
きるプログラム制御式糸条巻取装置の巻取方法を実現す
ることにより、変更後の条件で即座にプログラム制御を
実行することができるようにして、糸条巻取装置の生産
性を大幅に向上させるとともに、多品種生産を効率良く
行うことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的達成のため、本発明は、糸条をトラバースしな
がらプログラム制御に従って巻取ボビンに巻取る糸条巻
取装置の巻取方法であって、巻取条件を各種設定データ
として入力した後、該設定データに対応して巻取作業が
最適条件でなされるように所定経過時間毎の巻取ボビン
の回転数を複数種類の基礎巻取回転数パターンとして作
成しておき、前記設定データのうち巻取作業の時間と巻
取ボビンの回転数とのうち少なくとも一方に関係する特
定要素の測定データを変更する場合、前記複数種類の基
礎巻取回転数パターンのうち何れか一つのパターンを選
択するとともに、前記特定要素の設定データを変更し、
その選択された巻取回転数パターンを、変更後の特定要
素のデータに基づき巻取作業が最適条件でなされるよう
に演算処理して修正し、次いで、この修正された巻取回
転数パターンに基づいて前記プログラム制御を実行する
ことを特徴とするものであり、 好ましくは、前記基礎巻取回転数パターンが巻取の経過
時間を要素として分割したブロック毎に数種類作成さ
れ、この内から各ブロックの基礎巻取回転数パターンを
選択し組合せて1つの基礎巻取回転数パターンとし、該
パターンを前記特定要素のデータのみを入力して修正す
ることを特徴とするものである。
(作用) 本発明では、糸条が最適な条件で巻き取られるように、
各種巻取条件の設定データに対応して所定経過時間毎の
巻取ボビンの回転数が複数種類の基礎巻取回転数パター
ンとして作成され、巻取作業の時間と巻取ボビンの回転
数とのうち少なくとも一方に関係する特性要素のデータ
を変更する場合には、変更すべきパターンを選択し、そ
の変更後の特定要素データを入力するだけで、選択され
た基礎巻取回転数パターンの多数のデータが演算処理に
よって迅速に修正処理される。したがって、糸条の種類
や太さ、巻取長さ等が変更される度に制御プログラムを
作成し直したり専用のデータを別個に準備したりする必
要がなく、修正後の巻取回転数をパターンに基づいて即
座にプログラム制御を実行することができる。
(実施例) 以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第1〜13図は本発明に係るプログラム制御式巻取方法を
適用した巻取装置の第1実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。第1図は巻取装置の正面図、第
2図は巻取装置の側面図である。第1図において、1は
巻取装置であり、巻取装置1の前方には巻取ボビン7を
保持したスピンドル2が配置されている。スピンドル2
は巻取装置内部の所定の駆動源(後述の同期モータ5)
により駆動され、図中上方のガイド3から導かれる糸条
Lを巻取るパッケージを形成する。このとき、糸条の巻
取に際して糸条Lがパッケージ上その軸方向に沿ってト
ラバース装置6によりトラバースされる。
ここで、本実施例のポイントは糸条の巻取方法にあるか
らその方法をソフトにより実現するための制御盤の構成
を第3図に示す。第3図において、4は制御盤であり、
制御盤4は巻取装置1の近傍に配設され、CPU11、P−R
OM12、EE−PROM13、RAM14、D/A変換器15、カウンタ16、
インバータ17、パラレルI/O(入出力回路)19およびシ
リアルI/O(通信回路)18により構成される。パラレルI
/O19にはモータ起動スイッチ(起動指令)20、巻取開始
スイッチ(起動指令)21、ランプ(糸掛可能表示、巻取
表示等)22等が接続され、巻取装置の前面に配置され
る。CPU11はP−ROM12およびEE−PROM13に書き込まれて
いるプログラムに従って必要とする外部データを取り込
んだり、またRAM14との間でデータの授受を行ったりし
ながら糸条の巻取制御に必要な処理値を演算処理し、必
要に応じて処理したデータをD/A変換器15を介してイン
バータ17に出力する。カウンタ16はスピンドル2の回転
数を検出するピックアップ装置23からの出力が入力され
る。カウンタ16はピックアップ装置23からの回転数をカ
ウントし、そのカウント結果をCPU11に出力する。P−R
OM12はプログラムをシーケンシャルに記憶しており、こ
れはプログラムの実行ステップに相当する。一方、EE−
PROM12は巻取時における糸条の基礎巻取パターン等を記
憶しており、RAM14は外部情報や演算に使用するデータ
の一次記憶等を行う。パラレルI/O19はモータ駆動スイ
ッチ20、巻取開始スイッチ21およびランプ22等に接続さ
れ、CPU11との間に介在して、これらの起動指令やラン
プの点滅等についてのインターフェースを行う。また、
シリアルI/O18はコンソール24からの情報をCUP11にイン
ターフェースするもので、コンソール24は糸条の巻取に
おける各種設定データの入力や巻取制御に必要な表示、
あるいは設定データにおける変更等を行う。時間的な制
御は発進器25からのクロックパルスを計数することによ
り行なう。前記インバータ17はCPU11によって演算さ
れ、D/A変換器15を介してD/A変換された処理値に基づい
て巻取制御に必要な周波数の交流を発生させて巻取装置
1内部に配設された同期モータ5に所定周波数の交流電
力を供給する。同期モータ5はスピンドル2を駆動して
おり、スピンドル2をインバータ17の周波数置に応じた
回転数で制御している。なお、このピックアップはあく
までも巻取ボビン7の回転数を算出して表示するもので
あり、これは糸条を巻取るための周波数制御等に供する
ものではない。
次に、作用を説明する。
第4図は制御盤4により実行される巻取制御のプログラ
ム(JOB−1)を示すフローチャートである。本プログ
ラムは巻取装置を起動する制御盤4に設けられた押ボタ
ンの操作により電源が投入されてスタートする(ステッ
プP1)。電源が投入されると、P2で今回の運転の際に糸
条の巻取の条件の変更があるか否かを判別し、変更があ
るときはP3でコンソール24により基礎巻取回転数パター
ン(以下において「基礎巻取パターン」と言い、詳細は
後述する)の選択と、巻取作業時間およびスピンドル回
転数(巻取ボビン7の回転数)のうち少なくとも一方に
関係する特性要素の設定値変更とを行う。上記基礎巻取
パターンの選択、特定要素の設定値変更には例えばつぎ
のようなものがある。下記の5が基礎巻取パターンの選
択、1〜4が特定要素と設定値変更の1例である(第5
図参照)。
1.巻始めのスピンドル回転数No′〔rpm〕 2.巻終りのスピンドル回転数Nn′〔rpm〕 3.巻取時間T3〔分〕 4.起動時間(定速時間T1、ランプアップ時間T2)〔分〕 5.基礎巻取パターンBP1,BP2,……BPn(パターンの種類
n個)選択 次いで、P4で上記各データに基づいて糸条の巻取の運転
パターン(速度曲線)を演算する。なお、運転パターン
のうち実際の巻取時間に相当する基礎巻取パターンの設
定については後述する第6図で詳述する。一方、P2で巻
取条件の変更がないときは前回の運転パターンと同一で
よいと判断し、そのままP5にジャンプする。P5ではモー
タ起動スイッチ20がONか否かを判別し、ONのときはP6
スピンドル2の回転数が第5図に示したような起動特性
(定速時間T1、ランプアップ時間T2)になるようにイン
バータ17の出力周波数を操作する。一方、P5でモータ起
動スイッチ20がOFFのときは再びP5に戻り、モータ起動
スイッチ20がONされるまで待機する。次いで、P7で巻取
開始スイッチ21がONか否かを判別し、ONのときはP7以降
のステップに進み、OFFのときは再びP7に戻り、巻取開
始スイッチ21がONされるまで待機する。P8では同期モー
タ5の回転数が同図に示すような巻取パターン(T3間の
スピンドル回転数に相当するいわゆる巻太り)になるよ
うにイバータ17の出力周波数を操作し、同様にP9で同図
に示すランプダウンの速度になるように、インバータ17
の出力周波数を操作する。さらに、P10で一連の運転が
終了したか否かを判定し、終了していないときはP2に戻
って再び処理を維持し、終了したときはP11で電源を遮
断して処理を終える。
第6図は巻取パターンの設定のプログラム(JOB−2)
を示すフローチャートである。まず、P21で基礎巻取パ
ターンBP1,BP2,……BPnのそのときの糸条の種類(例え
ば、糸条の太さ、巻取長等)に合わせて選択(抽出)す
る。なお、基礎巻取パターン自体の算出については後述
の第10図で述べる。ここで、基礎巻取パターンNo〜Nnは
第7図に示すように巻取時間T3をn分割した点(o〜
n)のスピンドル回転数を示しており、各ポイントのス
ピンドル回転数の値は所定の関数に基く演算値あるいは
実験データの何れでも、また演算値を試験巻取によって
修正した値でもよい。また、各ポイント間のスピンドル
回転数の値は速度制御時にポイントとポイントを結ぶ直
線補間により演算しても良い。次いで、P22で第8図に
示すように基礎巻取パターンNo〜Nnと特性要素の新たな
設定値、例えば前記巻始め、巻終りのスピンドル回転数
No′、Nn′とにより基礎巻取パターンを修正するための
伸縮率を演算し、P23でこの伸縮率に基づき基礎巻取パ
ターンNo〜Nn(第9図印)を修正して実際に運転に用
いる際の運転パターンNo′〜Nn′(同図・印)を演算す
る。さらに、P24で各ポイント間の時間dを次式に従
って演算し、P25で各ポイント間のスピンドル回転数の
勾配gnを次式に従って演算して今回の処理を終了す
る。
以上のようなステップを実行することにより減速時(糸
条の巻取時)の運転データが得られ、第1表で示され
る。
ところで、実際の制御ではポイントn−1のスピンドル
回転数Nn-1を出力し、巻取装置のスピンドル回転数を勾
配gnで減速させて運転しこのような処理をn回繰返すこ
とにより巻取時の制御を行っている。
第10図は基礎巻取パターンの演算のプログラム(JOB−
3)を示すフローチャートである。本プログラムは糸条
を最適な条件で巻取るように予め基礎巻取パターンを演
算するもので、その演算結果は巻取の際の基本設定要素
としてEE−PROM13に記憶され、必要に応じて(JOB−
2)で述べた基礎巻取パターンの修正が行われる。ま
ず、P31で各種条件(変数)に対応する設定値データを
インプットする。この変数には例えば次のようなものが
ある。
1.巻取速度 V〔m/min〕 2.巻取量 W〔kg〕 3.紡糸吐出量 P1cc/Hr) 4.ポリマーの比重 P2〔g/cm3〕 5.ボビンの外径 D0〔mm〕 6.トラバース長 L〔mm〕 7.嵩比重 P3〔g/cm3〕 8.中空率 Q〔%〕 9.フィラメント数 F〔Fil〕 10.ワインド数 WR 11.減速比 1/R 12.ステップタイム T〔min〕 13.巻取時間の分割数 I 次いで、P32で次式に従って各巻取経過時分毎のスピ
ンドルの回転数N(I)を演算し、P33でこの回転数N
(I)を基礎巻取パターンを示すものとしてEE−PROM13
に格納して処理を終了する。
N(I)=100×V×cos{Q1(I) ×π/180}/{π/D(I)} …… なお、D(I)は刻々変化する巻取径を表わす。このよ
うに、本実施例では糸条が最適な条件で巻取られるよう
に予め所定経過時間毎のスピンドル回転数(巻取ボビン
7の回転数)として基礎巻取パターンが適切に設定され
(JOB−3)、その後に、巻取作業の時間と巻取ボビン
7の回転数とのうち少なくとも一方に関する特定要素の
データが変更されると、その特定要素のデータのみを入
力して、その糸条に対する巻取パターンが適切に補正さ
れる(JOB−2)。したがって、糸条の種類、糸条の太
さおよび巻取長さ等の条件が変わっても新たなプログラ
ム作成作業をなくすことができ、巻取の際の作業性、生
産性を高めることができる。その結果、今日のように少
量多種生産される場合や銘柄の変更が頻繁に行われる場
合等にも速やかに対応できるプログラム制御式条巻取機
を低コストで実現することができる。
例べば、糸条に対する巻取パターン補正の具体的態様は
次の第11〜13図のように示される。
イ)同一巻取速度(すなわち、No、Nnは一定)で糸条の
大きさ(糸条の太さ)に変更がある場合(第11図参
照)。この場合は基準の経過時間(同図鎖線部)Tに対
して糸条が大きいときはTを小さく、糸条が小さいとき
はTを大きくする。
ロ)糸条の大きさは変わらず巻取速度に変更がある場合
(第12図参照)。この場合は巻取速度が変化する分だけ
基準の巻取時間(同図鎖線部)Tから巻取時間を変化さ
せる。すなわち、巻取速度が速いときにはTを小さく、
巻取速度が遅いときにはTを大きくする。
ハ)巻取る糸長に変更がある場合(第13図参照)。巻取
の時間が変化する分だけ巻終わりの速度を低く、かつ時
間長に、糸長が短いときには巻終りの速度を高く、かつ
時間短にする。
また、本実施例では糸条に接触する検知器や種々のロー
ラ(例えばタッチローラ等)等が不必要であることか
ら、中空糸や異形断面糸あるいは高付加価値糸条にも適
用することができる他に、従来のプログラム制御式糸巻
機にも本発明の方法がそのまま適用できるので、装置の
ハード面に手を加える必要がない。すなわち、ソフトの
対応のみで装置の提供を可能にするから、装置の複雑化
やコストアップを避けて行うことができる。
なお、本実施例ではモータを同期モータ5として、周波
数制御しているが、勿論これには限定されず同期モータ
5の代わりに誘導モータを使用し、スピンドル2の回転
数を検出して、CPUへフィードバックし、D/A変換器15か
らインバータ17へ信号を発し周波数制御してもよい。
以上の第1実施例は基準となる基準データ1種類のもの
について説明したが、基準データを時間的に数ブロック
に分けたものを使用してもよく、次にこの態様を第2実
施例で示す。
第14図は本発明に係るプログラム制御式巻取方法を適用
した巻取機の第2実施例を説明するための図であり、本
実施例はハード的構成の第1実施例と同様であるので詳
しく説明は省略して、ソフト面についても異なる点のみ
を説明する。
第14図において、巻取り部の巻取パターンを最内層、中
層、最外層の3つのブロックに分け、それぞれに数個ず
つ、基礎巻取パターンを設定する。なお、実際に運転す
る場合はブロックから1個ずつ計3つの基礎巻取パター
ンを選択、連結して1つの基礎巻取パターンを作成し、
この基礎巻取パターンを特定の要素のみで修正してい
る。ここで、最内層、最外層の部分は一定時間の場合が
多いので時間を要素としての修正はしなくてもよい。ま
た、起動時や停止時も1つのブロックとして数個の基礎
パターンを設定し、選択して上記パターンに連結し修正
するようにしてもよい。
このように、本実施例では巻取パターンを時間的に数ブ
ロックに分けたものを各々数個ずつ設定しておき、実際
の運転時点ではそれらのブロック毎に基礎巻取パターン
を選択し、組合わせて1つの基礎巻取パターンを作り修
正しているので、第1実施例の効果をより一層高めるこ
とができる。
(効果) 本発明によれば、巻取作業時間と巻取ボビン回転数との
うち少なくとも一方に関係する特定要素の設定データを
変更する場合、変更すべき基礎巻取回転数パターンを選
択し、変更後の特定要素のデータを入力するだけで、選
択した基礎巻取回転数パターンを演算処理により最適な
巻取回転数パターンに修正することができるので、糸条
の種類や太さ、巻取長さ等が変更される度に制御プログ
ラムを作成し直したり専用のデータを別個に準備したり
する必要をなくすことができ、修正後の巻取回転数パタ
ーンに基づいて条件変更した巻取のプログラム制御を即
座に実行することができる。その結果、糸条巻取装置の
生産性を大幅に向上させることができる。
また、各種設定データに対応して複数種類の基礎巻取回
転数パターンを予め作成しておくことで、巻取作業時間
や巻取ボビン回転数と関係のない条件変更にも十分対応
でき、条件の大きく異なる製品切替えに際しても次の巻
取り作業に対応するプログラム制御が即座に可能にな
り、多品種生産を非常に効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜13図は本発明に係るプログラム制御式巻取方法を
適用した巻取装置の第1実施例を示す図であり、第1図
はその巻取装置の正面図、第2図はその巻取装置の側面
図、第3図はその制御盤の構成図、第4図はその巻取制
御のプログラムを死すフローチャート、第5図はその作
用を説明するための特性図、第6図はその基礎巻取パタ
ーンの設定のプログラムを示すフローチャート、第7図
はその基礎巻取パターンNo〜Nnを説明するための図、第
8図はその修正の為の伸縮率による操作を説明するため
の図、第9図はその作用を説明するための特性図、第10
図はその基礎巻取パターンの演算のプログラムを示すフ
ローチャート、第11〜13図はその巻取パターンの補正の
具体的態様を説明するための各パターン図、第14図は本
発明に係るプログラム制御式巻取方法を適用した巻取装
置の第2実施例を示すその作用を説明するための特性図
である。 1……巻取装置、 4……制御盤、 24……コンソール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】糸条をトラバースしながらプログラム制御
    に従って巻取ボビンに巻取る糸条巻取装置の巻取方法で
    あって、 巻取条件を各種設定データとして入力した後、 該設定データに対応して巻取作業が最適条件でなされる
    ように所定経過時間毎の巻取ボビンの回転数を複数種類
    の基礎巻取回転数パターンとして作成しておき、 前記設定データのうち巻取作業の時間と巻取ボビンの回
    転数とのうち少なくとも一方に関係する特定要素の測定
    データを変更する場合、 前記複数種類の基礎巻取回転数パターンのうち何れか一
    つのパターンを選択するとともに、前記特定要素の設定
    データを変更し、 その選択された巻取回転数パターンを、変更後の特定要
    素のデータに基づき巻取作業が最適条件でなされるよう
    に演算処理して修正し、 次いで、この修正された巻取回転数パターンに基づいて
    前記プログラム制御を実行することを特徴とするプログ
    ラム制御式糸条巻取装置の巻取方法。
  2. 【請求項2】前記基礎巻取回転数パターンが巻取の経過
    時間を要素として分割したブロック毎に数種類作成さ
    れ、この内から各ブロックの基礎巻取回転数パターンを
    選択し組合せて1つの基礎巻取回転数パターンとし、該
    パターンを前記特定要素のデータのみを入力して修正す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のプログ
    ラム制御式糸条巻取装置の巻取方法。
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