JPH09111557A - 紡機の運転方法及び運転制御装置 - Google Patents
紡機の運転方法及び運転制御装置Info
- Publication number
- JPH09111557A JPH09111557A JP26752895A JP26752895A JPH09111557A JP H09111557 A JPH09111557 A JP H09111557A JP 26752895 A JP26752895 A JP 26752895A JP 26752895 A JP26752895 A JP 26752895A JP H09111557 A JPH09111557 A JP H09111557A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- rotation speed
- spinning
- traveler
- spindle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2557/00—Means for control not provided for in groups B65H2551/00 - B65H2555/00
- B65H2557/60—Details of processes or procedures
- B65H2557/65—Details of processes or procedures for diagnosing
Landscapes
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 甘撚り、糸切れ、バルーン形状の不良等の異
常が発生した場合、その時点以降の不良製品の生産の増
加あるいは生産性の低下を防止する。 【解決手段】 制御装置はトラベラ回転数情報処理装置
から甘撚り錘及び糸切れ錘のデータを入力した後、甘撚
り発生時の状況に対応した機台の運転条件を選択し、そ
の条件に従って機台の運転制御を行う。ステップS1で甘
撚り錘が有るか否かを判断し、甘撚り錘が無ければステ
ップS2へ進んで正常時の運転条件で運転を継続する。甘
撚り錘があれば、ステップS3に進み、ステップS3で満管
停止までの残りの紡出量が所定量以上か否かを判断し、
所定量以上であればステップS4に進んで紡機機台を適位
置停止させる。所定量より少なければステップS5に進
み、スピンドル回転速度を減速してその後の運転を継続
する。スピンドル回転速度の減速割合は、予め設定され
た異常時対応用のスピンドル変速パターンに従う。
常が発生した場合、その時点以降の不良製品の生産の増
加あるいは生産性の低下を防止する。 【解決手段】 制御装置はトラベラ回転数情報処理装置
から甘撚り錘及び糸切れ錘のデータを入力した後、甘撚
り発生時の状況に対応した機台の運転条件を選択し、そ
の条件に従って機台の運転制御を行う。ステップS1で甘
撚り錘が有るか否かを判断し、甘撚り錘が無ければステ
ップS2へ進んで正常時の運転条件で運転を継続する。甘
撚り錘があれば、ステップS3に進み、ステップS3で満管
停止までの残りの紡出量が所定量以上か否かを判断し、
所定量以上であればステップS4に進んで紡機機台を適位
置停止させる。所定量より少なければステップS5に進
み、スピンドル回転速度を減速してその後の運転を継続
する。スピンドル回転速度の減速割合は、予め設定され
た異常時対応用のスピンドル変速パターンに従う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紡機の運転制御方法
及び運転制御装置に係り、特にリング精紡機に好適な運
転制御方法及び運転制御装置に関するものである。
及び運転制御装置に係り、特にリング精紡機に好適な運
転制御方法及び運転制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リング精紡機では紡出部から紡出される
糸を、スピンドルより遅れてリング上を回転するトラベ
ラを介してスピンドルとともに高速回転するボビンに巻
き取る。そして、ボビンに巻き取られる糸の撚数は紡出
速度とトラベラの回転数とにより決定され、トラベラの
回転数はスピンドルの回転数とほぼ一定の関係がある。
リング精紡機で糸をボビンに巻き取る際にスピンドルが
設定された回転速度より遅くなり、糸の撚数が紡出条件
で設定された値よりある割合以上少なくなると、所謂甘
撚り糸となる。
糸を、スピンドルより遅れてリング上を回転するトラベ
ラを介してスピンドルとともに高速回転するボビンに巻
き取る。そして、ボビンに巻き取られる糸の撚数は紡出
速度とトラベラの回転数とにより決定され、トラベラの
回転数はスピンドルの回転数とほぼ一定の関係がある。
リング精紡機で糸をボビンに巻き取る際にスピンドルが
設定された回転速度より遅くなり、糸の撚数が紡出条件
で設定された値よりある割合以上少なくなると、所謂甘
撚り糸となる。
【0003】リング精紡機で生産された糸はワインダで
パッケージに巻き返された後、整経機で整経用ビームや
ワープビームに巻き取る。甘撚り糸は正常な糸より強度
が弱いが、ワインダでの巻き返し時に切断することは少
ない。しかし、整経機で整経用ビームやワープビームに
巻き取る際に切断が起こる。整経機で糸の切断が起こる
とそのロットの糸全部に甘撚りの可能性があるため、そ
れらの糸は使用されずに廃棄されることになる。そのた
め、リング精紡機での糸の生産時に甘撚りを検出して、
甘撚り糸を後工程(ワインダ工程)に送らないことが重
要となる。
パッケージに巻き返された後、整経機で整経用ビームや
ワープビームに巻き取る。甘撚り糸は正常な糸より強度
が弱いが、ワインダでの巻き返し時に切断することは少
ない。しかし、整経機で整経用ビームやワープビームに
巻き取る際に切断が起こる。整経機で糸の切断が起こる
とそのロットの糸全部に甘撚りの可能性があるため、そ
れらの糸は使用されずに廃棄されることになる。そのた
め、リング精紡機での糸の生産時に甘撚りを検出して、
甘撚り糸を後工程(ワインダ工程)に送らないことが重
要となる。
【0004】甘撚りを検出するには各錘のスピンドル回
転数又はトラベラの回転数を検出する必要がある。実開
昭61−11776号公報には、トラベラに投光した光
の反射光の変化に応じて出力される信号のパルス数を所
定時間カウントし、トラベラの回転速度を示す信号を発
生するカウンタと、該回転速度を予め設定器に設定した
基準値と比較して回転速度が基準値より低いとき異常信
号を出力する比較回路とを備えた繊維機械の異常検出装
置が開示されている。この公報にはトラベラの回転速度
に基づいて糸切れやトラベラの破損等の異常を検出する
ことは開示されているが、甘撚りに関しては何ら示唆す
る記載はない。
転数又はトラベラの回転数を検出する必要がある。実開
昭61−11776号公報には、トラベラに投光した光
の反射光の変化に応じて出力される信号のパルス数を所
定時間カウントし、トラベラの回転速度を示す信号を発
生するカウンタと、該回転速度を予め設定器に設定した
基準値と比較して回転速度が基準値より低いとき異常信
号を出力する比較回路とを備えた繊維機械の異常検出装
置が開示されている。この公報にはトラベラの回転速度
に基づいて糸切れやトラベラの破損等の異常を検出する
ことは開示されているが、甘撚りに関しては何ら示唆す
る記載はない。
【0005】特開平7−70843号公報には、各錘毎
に設けた糸切れ検出センサの出力信号に基づいて異常錘
を検出する紡機の異常錘検出装置が開示されている。こ
の糸切れ検出センサは、リング上を回転する磁性材料製
のトラベラが磁気回路を横切ることによる電磁誘導作用
を利用してトラベラの回転数に対応したパルス信号を出
力する。そして、単位時間当たりのパルス数をカウント
することにより、トラベラの単位時間当たりの回転数を
算出し、その回転数と紡出速度とから当該錘の紡出糸の
撚数を演算し、設定された撚数と比較することにより甘
撚りか否かの判断が可能となることが開示されている。
に設けた糸切れ検出センサの出力信号に基づいて異常錘
を検出する紡機の異常錘検出装置が開示されている。こ
の糸切れ検出センサは、リング上を回転する磁性材料製
のトラベラが磁気回路を横切ることによる電磁誘導作用
を利用してトラベラの回転数に対応したパルス信号を出
力する。そして、単位時間当たりのパルス数をカウント
することにより、トラベラの単位時間当たりの回転数を
算出し、その回転数と紡出速度とから当該錘の紡出糸の
撚数を演算し、設定された撚数と比較することにより甘
撚りか否かの判断が可能となることが開示されている。
【0006】リング精紡機では一般に糸切れが発生した
場合、機台全体を停止させることはなく、糸切れ錘はド
ラフト装置から送出されるフリースをニューマ装置で吸
引した状態で糸継ぎされるのを待つ。従って、糸切れ錘
では糸継ぎがなされるまでフリースが無駄に紡出され
る。無駄な紡出を行わないため及び機台の生産性を高め
るため、糸切れが発生した場合は速やかに糸継ぎを行う
必要がある。糸切れを作業者に報知するものとして、機
台の長手方向に沿って錘を複数のグループに分け、各グ
ループ毎に表示ランプを設けるとともに機台の端部にも
表示ランプを設け、各錘毎に設けた糸切れ検知装置から
の糸切れ検知信号に基づき前記表示ランプを点灯して糸
切れ発生を作業者に報知するものがある。この装置で
は、糸切れ発生時には機台の端部に設けられた表示ラン
プと、糸切れ錘が所属するグループの表示ランプとが点
灯する。そして、作業者は表示ランプが点灯すると、点
灯した表示ランプの近傍の錘の中から糸切れ錘を探して
糸継ぎ作業を行っていた。
場合、機台全体を停止させることはなく、糸切れ錘はド
ラフト装置から送出されるフリースをニューマ装置で吸
引した状態で糸継ぎされるのを待つ。従って、糸切れ錘
では糸継ぎがなされるまでフリースが無駄に紡出され
る。無駄な紡出を行わないため及び機台の生産性を高め
るため、糸切れが発生した場合は速やかに糸継ぎを行う
必要がある。糸切れを作業者に報知するものとして、機
台の長手方向に沿って錘を複数のグループに分け、各グ
ループ毎に表示ランプを設けるとともに機台の端部にも
表示ランプを設け、各錘毎に設けた糸切れ検知装置から
の糸切れ検知信号に基づき前記表示ランプを点灯して糸
切れ発生を作業者に報知するものがある。この装置で
は、糸切れ発生時には機台の端部に設けられた表示ラン
プと、糸切れ錘が所属するグループの表示ランプとが点
灯する。そして、作業者は表示ランプが点灯すると、点
灯した表示ランプの近傍の錘の中から糸切れ錘を探して
糸継ぎ作業を行っていた。
【0007】また、近年、紡績工場においては省力化及
び合理化が進展し、作業者の数が少なくなっており、少
人数でも多数の紡機機台の運転管理を容易かつ確実に行
うための管理方法やシステムが提案されている。そし
て、例えば、特開昭56−154524号公報には、リ
ング精紡機の各錘に糸切れ検知装置を設置し、該糸切れ
検知装置の糸切れ信号を処理する測定装置を機台の端に
設けたものが提案されている。この装置では、ある時刻
における機台の糸切れ総数、機台のR側及びL側の糸切
れ数、あるいは適当なブロックに区分した各区分毎の糸
切れ数を知ることができる。
び合理化が進展し、作業者の数が少なくなっており、少
人数でも多数の紡機機台の運転管理を容易かつ確実に行
うための管理方法やシステムが提案されている。そし
て、例えば、特開昭56−154524号公報には、リ
ング精紡機の各錘に糸切れ検知装置を設置し、該糸切れ
検知装置の糸切れ信号を処理する測定装置を機台の端に
設けたものが提案されている。この装置では、ある時刻
における機台の糸切れ総数、機台のR側及びL側の糸切
れ数、あるいは適当なブロックに区分した各区分毎の糸
切れ数を知ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】糸が正常な状態で管糸
に巻き取られるためには、スネルワイヤからトラベラに
至る糸が適正な張力状態で所定のバルーニング形状を成
すように回転しながら管糸に巻き取られることが重要と
なる。ところが、近年紡機機台の運転速度の高速化によ
りリング精紡機ではスピンドルの最高回転速度が200
00rpmを超えるような運転条件でも紡出が行われる
ようになっており、正常な状態で紡出を継続するための
条件が厳しくなっている。
に巻き取られるためには、スネルワイヤからトラベラに
至る糸が適正な張力状態で所定のバルーニング形状を成
すように回転しながら管糸に巻き取られることが重要と
なる。ところが、近年紡機機台の運転速度の高速化によ
りリング精紡機ではスピンドルの最高回転速度が200
00rpmを超えるような運転条件でも紡出が行われる
ようになっており、正常な状態で紡出を継続するための
条件が厳しくなっている。
【0009】例えば、甘撚りが発生する原因、即ちトラ
ベラの回転速度が正規の状態から低下する主な原因とし
ては、スピンドルを駆動するベルトとスピンドルとの接
圧不良やトラベラの異常がある。ベルトとスピンドルの
接圧不良の原因としては、スピンドルのベルトに対する
接圧部に風綿や残糸が巻き付くことがあげられる。撚数
が大きくなく、かつスピンドルの回転速度がそれほど高
速でない場合は、ベルトとスピンドルの接圧不良が多少
あっても紡出異常に至ることは少ない。しかし、200
00rpmを超えるような高速ではスピンドルとベルト
の接圧不良により甘撚りを生じ易い。また、そのような
高速回転では糸切れも発生し易い。また、強撚糸を紡出
する場合には低速でも甘撚りになる場合がある。
ベラの回転速度が正規の状態から低下する主な原因とし
ては、スピンドルを駆動するベルトとスピンドルとの接
圧不良やトラベラの異常がある。ベルトとスピンドルの
接圧不良の原因としては、スピンドルのベルトに対する
接圧部に風綿や残糸が巻き付くことがあげられる。撚数
が大きくなく、かつスピンドルの回転速度がそれほど高
速でない場合は、ベルトとスピンドルの接圧不良が多少
あっても紡出異常に至ることは少ない。しかし、200
00rpmを超えるような高速ではスピンドルとベルト
の接圧不良により甘撚りを生じ易い。また、そのような
高速回転では糸切れも発生し易い。また、強撚糸を紡出
する場合には低速でも甘撚りになる場合がある。
【0010】従来、紡機の運転中に糸切れ等の異常が発
生しても、機台の運転継続に支障がない場合は所定の紡
出条件(運転条件)に従って運転が継続されていた。例
えば、糸切れが発生すると糸切れ検出センサによりそれ
が検知され、糸切れ錘のフリースはニューマ装置により
吸引されて、作業者が糸継ぎを行うのを待っていた。ま
た、甘撚りに関しては、特開平7−70843号公報に
甘撚り検出の可能性が開示されているが、甘撚り発生時
にどのような処置をとるのかは開示されておらず、甘撚
り発生時に機台の運転を停止するということは行われて
いない。即ち、従来の紡機の運転方法の慣例は、最初に
設定された紡出条件で運転可能な限りその紡出条件で満
管まで運転を継続するというものである。
生しても、機台の運転継続に支障がない場合は所定の紡
出条件(運転条件)に従って運転が継続されていた。例
えば、糸切れが発生すると糸切れ検出センサによりそれ
が検知され、糸切れ錘のフリースはニューマ装置により
吸引されて、作業者が糸継ぎを行うのを待っていた。ま
た、甘撚りに関しては、特開平7−70843号公報に
甘撚り検出の可能性が開示されているが、甘撚り発生時
にどのような処置をとるのかは開示されておらず、甘撚
り発生時に機台の運転を停止するということは行われて
いない。即ち、従来の紡機の運転方法の慣例は、最初に
設定された紡出条件で運転可能な限りその紡出条件で満
管まで運転を継続するというものである。
【0011】従って、前記のように高速回転で紡出を行
う場合、紡出速度を下げることにより糸切れや甘撚りの
発生を防止できる場合でも、運転途中でそのような処置
をとることなく初期の運転条件で紡出を継続していた。
そのため、糸切れし易い状況では糸切れ修復作業を頻繁
に行う必要があり、甘撚り発生錘の数も多くなるという
問題がある。
う場合、紡出速度を下げることにより糸切れや甘撚りの
発生を防止できる場合でも、運転途中でそのような処置
をとることなく初期の運転条件で紡出を継続していた。
そのため、糸切れし易い状況では糸切れ修復作業を頻繁
に行う必要があり、甘撚り発生錘の数も多くなるという
問題がある。
【0012】また、特開昭56−154524号公報に
開示されたような装置を設けて、所定時間当たりあるい
は1ドッフ間における機台全体の糸切れ数や各錘毎の糸
切れ数を把握して機台及び紡出部の不具合を把握するこ
とも行われている。しかし、不具合への対処は満管停止
後に、又は作業者が機台停止をして行われる。
開示されたような装置を設けて、所定時間当たりあるい
は1ドッフ間における機台全体の糸切れ数や各錘毎の糸
切れ数を把握して機台及び紡出部の不具合を把握するこ
とも行われている。しかし、不具合への対処は満管停止
後に、又は作業者が機台停止をして行われる。
【0013】また、前記のように糸が正常な状態で管糸
に巻き取られるためには、スネルワイヤからトラベラに
至る糸が適正な張力状態で所定のバルーニング形状を成
すように回転しながら管糸に巻き取られることが重要と
なる。そして、スピンドルの回転速度が正常のままトラ
ベラの回転速度が正常な状態より遅くなると、糸の張力
が大きくなってバルーンの形状が小さくなりバルーンの
形状がさらに小さくなると糸切れが発生する。このよう
なトラベラの回転遅れはトラベラあるいはリングの摩耗
状態、風綿の付着等の原因が考えられる。しかし、従来
は機台運転中にトラベラ及びスピンドルの回転数の関係
を見て、糸切れを未然に防止するという考えもなかっ
た。
に巻き取られるためには、スネルワイヤからトラベラに
至る糸が適正な張力状態で所定のバルーニング形状を成
すように回転しながら管糸に巻き取られることが重要と
なる。そして、スピンドルの回転速度が正常のままトラ
ベラの回転速度が正常な状態より遅くなると、糸の張力
が大きくなってバルーンの形状が小さくなりバルーンの
形状がさらに小さくなると糸切れが発生する。このよう
なトラベラの回転遅れはトラベラあるいはリングの摩耗
状態、風綿の付着等の原因が考えられる。しかし、従来
は機台運転中にトラベラ及びスピンドルの回転数の関係
を見て、糸切れを未然に防止するという考えもなかっ
た。
【0014】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は機台の運転継続には支障はない
が不良製品の生産の増加あるいは生産性の低下につなが
る、甘撚り、糸切れ、バルーン形状の不良等の異常が発
生した場合、異常の発生状況に応じて不良製品の生産の
増加あるいは生産性の低下を防止することができる紡機
の運転方法及び運転制御装置を提供することにある。
のであって、その目的は機台の運転継続には支障はない
が不良製品の生産の増加あるいは生産性の低下につなが
る、甘撚り、糸切れ、バルーン形状の不良等の異常が発
生した場合、異常の発生状況に応じて不良製品の生産の
増加あるいは生産性の低下を防止することができる紡機
の運転方法及び運転制御装置を提供することにある。
【0015】前記の目的を達成するため請求項1に記載
の発明では、紡出異常を検出する異常検出手段を各錘毎
に設け、前記各異常検出手段の出力信号に基づいて、機
台の運転継続には支障はないが不良製品の生産の増加あ
るいは生産性の低下につながる、甘撚り、糸切れ、バル
ーン形状の不良等の異常が発生しているか否かの判断を
判断手段により行い、異常が所定の条件を満足する状態
となったときにスピンドルの回転速度を変速して、異常
をそれ以上増加させない状態で機台の運転を継続するよ
うにした。
の発明では、紡出異常を検出する異常検出手段を各錘毎
に設け、前記各異常検出手段の出力信号に基づいて、機
台の運転継続には支障はないが不良製品の生産の増加あ
るいは生産性の低下につながる、甘撚り、糸切れ、バル
ーン形状の不良等の異常が発生しているか否かの判断を
判断手段により行い、異常が所定の条件を満足する状態
となったときにスピンドルの回転速度を変速して、異常
をそれ以上増加させない状態で機台の運転を継続するよ
うにした。
【0016】請求項2に記載の発明では、紡出異常を検
出する異常検出手段を各錘毎に設け、前記各異常検出手
段の出力信号に基づいて、機台の運転継続には支障はな
いが不良製品の生産増加あるいは生産性の低下につなが
る、甘撚り、糸切れ、バルーン形状の不良等の異常が発
生しているか否かの判断を判断手段により行い、異常が
所定の条件を満足する状態となったときに適位置停止を
行うようにした。
出する異常検出手段を各錘毎に設け、前記各異常検出手
段の出力信号に基づいて、機台の運転継続には支障はな
いが不良製品の生産増加あるいは生産性の低下につなが
る、甘撚り、糸切れ、バルーン形状の不良等の異常が発
生しているか否かの判断を判断手段により行い、異常が
所定の条件を満足する状態となったときに適位置停止を
行うようにした。
【0017】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記異常検出手段は各
錘毎に設けられリング上を回転するトラベラの回転数に
対応したパルス信号を出力するセンサである。
請求項2に記載の発明において、前記異常検出手段は各
錘毎に設けられリング上を回転するトラベラの回転数に
対応したパルス信号を出力するセンサである。
【0018】請求項4に記載の発明では、各錘毎に設け
られリング上を回転するトラベラの回転数に対応したパ
ルス信号を出力するセンサと、前記各センサの出力信号
に基づいて各錘のトラベラの回転数を演算する演算手段
と、前記演算手段により演算された各錘の回転数に基づ
いて各錘毎に甘撚りが発生しているか否かの判断を行う
判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて甘撚り
が発生した異常時にスピンドル回転速度を所定の回転速
度に減速する制御手段と、前記判断手段の判断基準及び
甘撚り検出時期を設定する設定手段とを設けた。
られリング上を回転するトラベラの回転数に対応したパ
ルス信号を出力するセンサと、前記各センサの出力信号
に基づいて各錘のトラベラの回転数を演算する演算手段
と、前記演算手段により演算された各錘の回転数に基づ
いて各錘毎に甘撚りが発生しているか否かの判断を行う
判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて甘撚り
が発生した異常時にスピンドル回転速度を所定の回転速
度に減速する制御手段と、前記判断手段の判断基準及び
甘撚り検出時期を設定する設定手段とを設けた。
【0019】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の紡機の運転制御装置において、甘撚り発生錘を表示
する表示手段を設け、前記制御手段は前記判断手段の判
断結果に基づいて甘撚り発生錘を前記表示手段に表示さ
せる。
載の紡機の運転制御装置において、甘撚り発生錘を表示
する表示手段を設け、前記制御手段は前記判断手段の判
断結果に基づいて甘撚り発生錘を前記表示手段に表示さ
せる。
【0020】請求項6に記載の発明では、各錘毎に設け
られた糸切れ検出手段と、前記各糸切れ検出手段の出力
信号に基づいて各錘の糸切れの有無を判断する判断手段
と、前記判断手段の判断結果に基づいて糸切れ錘数が第
1の所定数以上発生した異常時にスピンドル回転速度を
所定の回転速度に減速する制御手段と、前記第1の所定
数を設定する設定手段とを設けた。
られた糸切れ検出手段と、前記各糸切れ検出手段の出力
信号に基づいて各錘の糸切れの有無を判断する判断手段
と、前記判断手段の判断結果に基づいて糸切れ錘数が第
1の所定数以上発生した異常時にスピンドル回転速度を
所定の回転速度に減速する制御手段と、前記第1の所定
数を設定する設定手段とを設けた。
【0021】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の紡機の運転制御装置において、糸切れ箇所を表示す
る表示手段を設け、前記制御手段は前記判断手段の判断
結果に基づいて糸切れ箇所を前記表示手段に表示させ
る。
載の紡機の運転制御装置において、糸切れ箇所を表示す
る表示手段を設け、前記制御手段は前記判断手段の判断
結果に基づいて糸切れ箇所を前記表示手段に表示させ
る。
【0022】請求項8に記載の発明では、各錘毎に設け
られリング上を回転するトラベラの回転数に対応したパ
ルス信号を出力するセンサと、前記各センサの出力信号
に基づいて各錘のトラベラの回転数を演算する演算手段
と、前記演算手段により演算された糸切れ錘以外の各錘
の平均回転数と、スピンドル回転数との比が所定の範囲
から逸脱したときに異常と判断する判断手段と、前記判
断手段の判断結果に基づいてスピンドル回転速度を所定
の回転速度に変速する制御手段とを設けた。
られリング上を回転するトラベラの回転数に対応したパ
ルス信号を出力するセンサと、前記各センサの出力信号
に基づいて各錘のトラベラの回転数を演算する演算手段
と、前記演算手段により演算された糸切れ錘以外の各錘
の平均回転数と、スピンドル回転数との比が所定の範囲
から逸脱したときに異常と判断する判断手段と、前記判
断手段の判断結果に基づいてスピンドル回転速度を所定
の回転速度に変速する制御手段とを設けた。
【0023】請求項9に記載の発明では、請求項4又は
請求項5に記載の発明において、前記制御手段は甘撚り
発生検出時から満管までの紡出量が所定量以上のとき
に、紡機機台を適位置停止させるように制御する。
請求項5に記載の発明において、前記制御手段は甘撚り
発生検出時から満管までの紡出量が所定量以上のとき
に、紡機機台を適位置停止させるように制御する。
【0024】請求項10に記載の発明では、請求項6又
は請求項7に記載の発明において、前記制御手段は糸切
れ発生錘の数が第2の所定数以上のときに、紡機機台を
適位置停止させるように制御する。
は請求項7に記載の発明において、前記制御手段は糸切
れ発生錘の数が第2の所定数以上のときに、紡機機台を
適位置停止させるように制御する。
【0025】請求項11に記載の発明では、請求項4〜
請求項8のいずれか1項に記載の紡機の運転制御装置お
いて、正常紡出時のスピンドル変速パターン及び異常時
対応用のスピンドル変速パターンを記憶した記憶手段を
設け、前記制御手段は異常時にスピンドル回転速度を前
記異常時対応用のスピンドル変速パターンに従って制御
する。
請求項8のいずれか1項に記載の紡機の運転制御装置お
いて、正常紡出時のスピンドル変速パターン及び異常時
対応用のスピンドル変速パターンを記憶した記憶手段を
設け、前記制御手段は異常時にスピンドル回転速度を前
記異常時対応用のスピンドル変速パターンに従って制御
する。
【0026】請求項12に記載の発明では、請求項4〜
請求項11のいずれか1項に記載の運転制御装置備えた
複数の紡機とホストコンピュータとを通信手段を介して
接続し、ホストコンピュータからの指令により前記判断
手段の判断基準を設定可能にするとともに、異常発生錘
を表示する表示手段をホストコンピュータに設けた。
請求項11のいずれか1項に記載の運転制御装置備えた
複数の紡機とホストコンピュータとを通信手段を介して
接続し、ホストコンピュータからの指令により前記判断
手段の判断基準を設定可能にするとともに、異常発生錘
を表示する表示手段をホストコンピュータに設けた。
【0027】請求項1に記載の発明では、機台の運転
中、判断手段が各錘毎に設けられた紡出異常を検出する
異常検出手段の出力信号に基づいて、機台の運転継続に
は支障はないが不良製品の生産の増加あるいは生産性の
低下につながる、甘撚り、糸切れ、バルーン形状の不良
等の異常が発生しているか否かの判断を行う。そして、
異常が所定の条件を満足する状態となったときに、スピ
ンドルの回転速度が変速されて、異常をそれ以上増加さ
せない状態で機台の運転が継続される。
中、判断手段が各錘毎に設けられた紡出異常を検出する
異常検出手段の出力信号に基づいて、機台の運転継続に
は支障はないが不良製品の生産の増加あるいは生産性の
低下につながる、甘撚り、糸切れ、バルーン形状の不良
等の異常が発生しているか否かの判断を行う。そして、
異常が所定の条件を満足する状態となったときに、スピ
ンドルの回転速度が変速されて、異常をそれ以上増加さ
せない状態で機台の運転が継続される。
【0028】請求項2に記載の発明では、機台の運転
中、判断手段が前記と同様にして異常が発生しているか
否かの判断を行う。そして、異常が所定の条件を満足す
る状態となったときに、適位置停止が行われる。
中、判断手段が前記と同様にして異常が発生しているか
否かの判断を行う。そして、異常が所定の条件を満足す
る状態となったときに、適位置停止が行われる。
【0029】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、判断手段は、各錘毎に
設けられリング上を回転するトラベラの回転数に対応し
たパルス信号を出力するセンサの出力信号に基づいて異
常発生の有無を判断する。
請求項2に記載の発明において、判断手段は、各錘毎に
設けられリング上を回転するトラベラの回転数に対応し
たパルス信号を出力するセンサの出力信号に基づいて異
常発生の有無を判断する。
【0030】請求項4に記載の発明では、各錘毎に設け
られた各センサからリング上を回転するトラベラの回転
数に対応したパルス信号が出力される。演算手段は前記
各センサの出力信号に基づいて各錘のトラベラの回転数
を演算する。判断手段は前記演算手段により演算された
各錘のトラベラの回転数に基づいて各錘毎に甘撚りが発
生しているか否かの判断を行う。制御手段は判断手段の
判断結果に基づいて甘撚りが発生した異常時にスピンド
ル回転速度を所定の回転速度に減速させる。設定手段に
より前記判断手段の判断基準及び甘撚り検出時期値が設
定される。
られた各センサからリング上を回転するトラベラの回転
数に対応したパルス信号が出力される。演算手段は前記
各センサの出力信号に基づいて各錘のトラベラの回転数
を演算する。判断手段は前記演算手段により演算された
各錘のトラベラの回転数に基づいて各錘毎に甘撚りが発
生しているか否かの判断を行う。制御手段は判断手段の
判断結果に基づいて甘撚りが発生した異常時にスピンド
ル回転速度を所定の回転速度に減速させる。設定手段に
より前記判断手段の判断基準及び甘撚り検出時期値が設
定される。
【0031】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、制御手段は判断手段の判断結果に基
づいて甘撚り発生錘を表示手段に表示させる。請求項6
に記載の発明では、各錘毎に設けられた各糸切れ検出手
段の出力信号に基づいて、判断手段が各錘の糸切れの有
無を判断する。制御手段は判断手段の判断結果に基づい
て糸切れ錘数が第1の所定数以上発生した異常時に、ス
ピンドル回転速度を所定の回転速度に減速する。設定手
段により前記第1の所定数が設定される。
載の発明において、制御手段は判断手段の判断結果に基
づいて甘撚り発生錘を表示手段に表示させる。請求項6
に記載の発明では、各錘毎に設けられた各糸切れ検出手
段の出力信号に基づいて、判断手段が各錘の糸切れの有
無を判断する。制御手段は判断手段の判断結果に基づい
て糸切れ錘数が第1の所定数以上発生した異常時に、ス
ピンドル回転速度を所定の回転速度に減速する。設定手
段により前記第1の所定数が設定される。
【0032】請求項7に記載の発明では、請求項6に記
載の発明において、制御手段は判断手段の判断結果に基
づいて糸切れ箇所を表示手段に表示させる。請求項8に
記載の発明では、各錘毎に設けられた各センサからリン
グ上を回転するトラベラの回転数に対応したパルス信号
が出力される。演算手段は前記各センサの出力信号に基
づいて各錘のトラベラの回転数を演算する。判断手段は
前記演算手段により演算された糸切れ錘以外の各錘の平
均回転数と、スピンドル回転数との比が所定の範囲から
逸脱しているか否かの判断を行い、所定の範囲から逸脱
したときに異常と判断する。制御手段は判断手段の判断
結果に基づいてスピンドル回転速度を所定の回転速度に
変速する。
載の発明において、制御手段は判断手段の判断結果に基
づいて糸切れ箇所を表示手段に表示させる。請求項8に
記載の発明では、各錘毎に設けられた各センサからリン
グ上を回転するトラベラの回転数に対応したパルス信号
が出力される。演算手段は前記各センサの出力信号に基
づいて各錘のトラベラの回転数を演算する。判断手段は
前記演算手段により演算された糸切れ錘以外の各錘の平
均回転数と、スピンドル回転数との比が所定の範囲から
逸脱しているか否かの判断を行い、所定の範囲から逸脱
したときに異常と判断する。制御手段は判断手段の判断
結果に基づいてスピンドル回転速度を所定の回転速度に
変速する。
【0033】請求項9に記載の発明では、請求項4又は
請求項5に記載の発明において、判断手段での甘撚り発
生検出時から満管までの紡出量が所定量以上のときに、
制御手段により紡機機台が適位置停止される。
請求項5に記載の発明において、判断手段での甘撚り発
生検出時から満管までの紡出量が所定量以上のときに、
制御手段により紡機機台が適位置停止される。
【0034】請求項10に記載の発明では、請求項6又
は請求項7に記載の発明において、判断手段で糸切れと
判断された錘数が第2の所定数以上のときに、制御手段
により紡機機台が適位置停止される。
は請求項7に記載の発明において、判断手段で糸切れと
判断された錘数が第2の所定数以上のときに、制御手段
により紡機機台が適位置停止される。
【0035】請求項11に記載の発明では、請求項4〜
請求項8のいずれか1項に記載の紡機の運転制御装置お
いて、制御手段は異常時におけるスピンドル回転速度の
減速制御を、記憶手段に記憶されている異常時対応用の
スピンドル変速パターンに従って制御する。記憶手段に
は正常紡出時のスピンドル変速パターン及び異常時対応
用のスピンドル変速パターンが記憶されている。
請求項8のいずれか1項に記載の紡機の運転制御装置お
いて、制御手段は異常時におけるスピンドル回転速度の
減速制御を、記憶手段に記憶されている異常時対応用の
スピンドル変速パターンに従って制御する。記憶手段に
は正常紡出時のスピンドル変速パターン及び異常時対応
用のスピンドル変速パターンが記憶されている。
【0036】請求項12に記載の発明では、請求項4〜
請求項11のいずれか1項に記載の運転制御装置備えた
複数の紡機とホストコンピュータとが通信手段を介して
接続されている。そして、各錘の異常の有無の判断基準
がホストコンピュータからの指令により設定可能とな
る。また、ホストコンピュータに設けられた表示手段に
異常発生錘が表示される。
請求項11のいずれか1項に記載の運転制御装置備えた
複数の紡機とホストコンピュータとが通信手段を介して
接続されている。そして、各錘の異常の有無の判断基準
がホストコンピュータからの指令により設定可能とな
る。また、ホストコンピュータに設けられた表示手段に
異常発生錘が表示される。
【0037】
(第1の実施の形態)以下、本発明をリング精紡機に具
体化した第1の実施の形態を図1〜図9に従って説明す
る。図2に示すように、紡機としてのリング精紡機機台
(以下、精紡機機台と呼ぶ)1には、各錘2毎に異常検
出手段としてのセンサ3が設けられている。
体化した第1の実施の形態を図1〜図9に従って説明す
る。図2に示すように、紡機としてのリング精紡機機台
(以下、精紡機機台と呼ぶ)1には、各錘2毎に異常検
出手段としてのセンサ3が設けられている。
【0038】センサ3にはリング上を回転するトラベラ
の回転数に対応したパルス信号を出力するセンサが使用
され、この実施の形態では本願出願人が先に提案した特
開平7−70843号公報に開示されたものと同様な構
成のものが使用されている。即ち、図3及び図4に示す
ように、センサ3はトラベラクリヤラ4と一体化されて
いる。トラベラクリヤラ4は磁性材料製の板材から形成
され、クリヤラ本体4aとその先端から左右に分岐する
一対のブレード部4bとを備えている。トラベラクリヤ
ラ4は磁気コアを兼ね、クリヤラ本体4aの下面には磁
気コアを磁化する永久磁石5が固着されている。永久磁
石5はS極がリングレール6側となるように固着されて
いる。各ブレード部4bにはピックアップコイル7がそ
れぞれ独立に巻回され、各ピックアップコイル7の両端
は出力端子となっている。
の回転数に対応したパルス信号を出力するセンサが使用
され、この実施の形態では本願出願人が先に提案した特
開平7−70843号公報に開示されたものと同様な構
成のものが使用されている。即ち、図3及び図4に示す
ように、センサ3はトラベラクリヤラ4と一体化されて
いる。トラベラクリヤラ4は磁性材料製の板材から形成
され、クリヤラ本体4aとその先端から左右に分岐する
一対のブレード部4bとを備えている。トラベラクリヤ
ラ4は磁気コアを兼ね、クリヤラ本体4aの下面には磁
気コアを磁化する永久磁石5が固着されている。永久磁
石5はS極がリングレール6側となるように固着されて
いる。各ブレード部4bにはピックアップコイル7がそ
れぞれ独立に巻回され、各ピックアップコイル7の両端
は出力端子となっている。
【0039】リングレール6の前側(図3の下側)には
所定位置にねじ孔(図示せず)が形成されている。トラ
ベラクリヤラ4はリングレール6に設けられた隣接する
リング8の間において、リングレール6の長手方向と直
交する方向に延びる状態でねじ9によりリングレール6
上に固定されている。トラベラクリヤラ4はリングフラ
ンジ8a上に装着されたトラベラ10の回動軌跡に近接
するように固定されている。クリヤラ本体4aの下面と
リングレール6の上面との間には非磁性材料製のパッキ
ン(図示せず)が介装され、トラベラクリヤラ4は永久
磁石5がリングレール6の上面に接触した状態に固定さ
れている。なお、ねじ9も非磁性材料で形成されてい
る。
所定位置にねじ孔(図示せず)が形成されている。トラ
ベラクリヤラ4はリングレール6に設けられた隣接する
リング8の間において、リングレール6の長手方向と直
交する方向に延びる状態でねじ9によりリングレール6
上に固定されている。トラベラクリヤラ4はリングフラ
ンジ8a上に装着されたトラベラ10の回動軌跡に近接
するように固定されている。クリヤラ本体4aの下面と
リングレール6の上面との間には非磁性材料製のパッキ
ン(図示せず)が介装され、トラベラクリヤラ4は永久
磁石5がリングレール6の上面に接触した状態に固定さ
れている。なお、ねじ9も非磁性材料で形成されてい
る。
【0040】各精紡機機台1のアウトエンドOEには演
算手段、判断手段としてのトラベラ回転数情報処理装置
11と、精紡機機台1の制御装置12と、表示手段及び
設定手段としての表示装置13とが設けられている。ト
ラベラ回転数情報処理装置11はセンサ3にバスライン
14を介して接続されている。バスライン14はリング
レール6の後側(図3の上側)に固定されたバスボード
15上に配設されている。
算手段、判断手段としてのトラベラ回転数情報処理装置
11と、精紡機機台1の制御装置12と、表示手段及び
設定手段としての表示装置13とが設けられている。ト
ラベラ回転数情報処理装置11はセンサ3にバスライン
14を介して接続されている。バスライン14はリング
レール6の後側(図3の上側)に固定されたバスボード
15上に配設されている。
【0041】表示装置13はその表示画面上に表示され
る所定の入力領域を押圧することによりデータの入力設
定が可能な接触式センサ(タッチシート)を備えたパネ
ルより構成され、入力装置の機能と表示装置の機能とを
備えている。
る所定の入力領域を押圧することによりデータの入力設
定が可能な接触式センサ(タッチシート)を備えたパネ
ルより構成され、入力装置の機能と表示装置の機能とを
備えている。
【0042】図5に示すように、ドラフトパートを構成
するフロントローラ16の回転軸16aの端部に歯車1
7が嵌着されている。回転軸16aは歯車17と、主モ
ータMにより回転駆動されるドライビングシャフト18
との間に配設された歯車列(図示せず)を介して回転駆
動されるようになっている。スピンドル19はドライビ
ングシャフト18に固定されたチンプーリ20との間に
巻き掛けられた駆動ベルト(図示せず)を介して回転駆
動されるようになっている。フロントローラ16及びス
ピンドル19は、フロントローラ16からのフリースの
送り出し量(紡出量)と、スピンドル19の糸巻取り量
とが常に同量となるように回転される。両者の回転数比
は紡出条件(撚数)に対応して設定されている。主モー
タMにはインバータ21を介して駆動される可変速モー
タが使用されている。
するフロントローラ16の回転軸16aの端部に歯車1
7が嵌着されている。回転軸16aは歯車17と、主モ
ータMにより回転駆動されるドライビングシャフト18
との間に配設された歯車列(図示せず)を介して回転駆
動されるようになっている。スピンドル19はドライビ
ングシャフト18に固定されたチンプーリ20との間に
巻き掛けられた駆動ベルト(図示せず)を介して回転駆
動されるようになっている。フロントローラ16及びス
ピンドル19は、フロントローラ16からのフリースの
送り出し量(紡出量)と、スピンドル19の糸巻取り量
とが常に同量となるように回転される。両者の回転数比
は紡出条件(撚数)に対応して設定されている。主モー
タMにはインバータ21を介して駆動される可変速モー
タが使用されている。
【0043】歯車17の近傍にはフロントローラ16の
回転に対応してパルス信号を出力する回転検出センサS
が配設されている。回転検出センサSはフロントローラ
16の回転速度を検出する回転速度検出手段としての役
割と、紡出量を検出する紡出量検出手段の役割とを果た
す。ドライビングシャフト18の端部には歯車18aが
一体回転可能に嵌着され、歯車18aの近傍にはドライ
ビングシャフト18の回転に対応してパルス信号を出力
する回転検出センサSSが配設されている。回転検出セ
ンサSSはスピンドルの回転速度を検出する回転速度検
出手段としての役割を果たす。
回転に対応してパルス信号を出力する回転検出センサS
が配設されている。回転検出センサSはフロントローラ
16の回転速度を検出する回転速度検出手段としての役
割と、紡出量を検出する紡出量検出手段の役割とを果た
す。ドライビングシャフト18の端部には歯車18aが
一体回転可能に嵌着され、歯車18aの近傍にはドライ
ビングシャフト18の回転に対応してパルス信号を出力
する回転検出センサSSが配設されている。回転検出セ
ンサSSはスピンドルの回転速度を検出する回転速度検
出手段としての役割を果たす。
【0044】リフティング装置はラインシャフト22を
介してリングレール6及びラペットアングル23を昇降
動させるようになっている。ラペットアングル23には
スネルワイヤ29aが取付けられており、フロントロー
ラ16から送り出された糸Yがリング8上を摺動するト
ラベラ10までスネルワイヤ23aを経て導かれるよう
になっている。ラインシャフト22は精紡機機台の長手
方向に沿って配設され、所定間隔でねじ歯車24(図5
では1個のみ図示)が一体回転可能に嵌着されている。
そして、リングレール6及びラペットアングル23を支
持するポーカピラー25を実公平3−48223号公報
に開示された装置と基本的に同じ昇降機構で昇降させ
る。ラインシャフト22はサーボモータ26に連結され
ている。サーボモータ26は制御装置12によりサーボ
ドライバ27を介して駆動制御される。サーボモータ2
6にはロータリエンコーダ26aが内蔵されている。
介してリングレール6及びラペットアングル23を昇降
動させるようになっている。ラペットアングル23には
スネルワイヤ29aが取付けられており、フロントロー
ラ16から送り出された糸Yがリング8上を摺動するト
ラベラ10までスネルワイヤ23aを経て導かれるよう
になっている。ラインシャフト22は精紡機機台の長手
方向に沿って配設され、所定間隔でねじ歯車24(図5
では1個のみ図示)が一体回転可能に嵌着されている。
そして、リングレール6及びラペットアングル23を支
持するポーカピラー25を実公平3−48223号公報
に開示された装置と基本的に同じ昇降機構で昇降させ
る。ラインシャフト22はサーボモータ26に連結され
ている。サーボモータ26は制御装置12によりサーボ
ドライバ27を介して駆動制御される。サーボモータ2
6にはロータリエンコーダ26aが内蔵されている。
【0045】図6に示すように、トラベラ回転数情報処
理装置11は中央処理装置(以下CPUという)28
と、読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラムメ
モリ29と、読出し及び書替可能なメモリ(RAM)よ
りなる記憶手段としての作業用メモリ30とを備えてい
る。CPU28はタイマ28a及びカウンタ28bを備
えている。CPU28はバス31を介してプログラムメ
モリ29及び作業用メモリ30に接続され、プログラム
メモリ29に記憶された所定のプログラムデータに従っ
て各種の処理を実行するようになっている。作業用メモ
リ30は設定手段としての表示装置13により入力され
た入力データ及びCPU28における演算処理結果等を
一時記憶する。CPU28は入出力インタフェース32
を介してバスライン14及び制御装置12に接続されて
いる。
理装置11は中央処理装置(以下CPUという)28
と、読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラムメ
モリ29と、読出し及び書替可能なメモリ(RAM)よ
りなる記憶手段としての作業用メモリ30とを備えてい
る。CPU28はタイマ28a及びカウンタ28bを備
えている。CPU28はバス31を介してプログラムメ
モリ29及び作業用メモリ30に接続され、プログラム
メモリ29に記憶された所定のプログラムデータに従っ
て各種の処理を実行するようになっている。作業用メモ
リ30は設定手段としての表示装置13により入力され
た入力データ及びCPU28における演算処理結果等を
一時記憶する。CPU28は入出力インタフェース32
を介してバスライン14及び制御装置12に接続されて
いる。
【0046】CPU28は所定周期で各錘2のセンサ3
からの出力信号を順次入力して、その信号に基づいて各
錘2が糸切れか否かの判断を行う。また、CPU28は
制御装置12からの指令により管糸の巻取り糸量が所定
の設定値に達したときに、各錘2のセンサ3からの出力
信号を順次入力して、各錘2のトラベラ10の回転数を
演算する。そした、CPU28は前記演算された各錘の
トラベラ10の回転数を加工処理した値を所定の基準値
とを比較して、各錘毎に甘撚りが発生しているか否かの
判断を行う。前記所定の設定値及び基準値は表示装置1
3の操作により設定可能となっている。
からの出力信号を順次入力して、その信号に基づいて各
錘2が糸切れか否かの判断を行う。また、CPU28は
制御装置12からの指令により管糸の巻取り糸量が所定
の設定値に達したときに、各錘2のセンサ3からの出力
信号を順次入力して、各錘2のトラベラ10の回転数を
演算する。そした、CPU28は前記演算された各錘の
トラベラ10の回転数を加工処理した値を所定の基準値
とを比較して、各錘毎に甘撚りが発生しているか否かの
判断を行う。前記所定の設定値及び基準値は表示装置1
3の操作により設定可能となっている。
【0047】図6に示すように、制御装置12は、演算
手段及び制御手段としてのCPU33、記憶手段として
のプログラムメモリ34、記憶手段としての作業用メモ
リ35、入出力インタフェース36、主モータ駆動回路
37及びサーボモータ駆動回路38を備えている。CP
U21はバス39を介してプログラムメモリ34及び作
業用メモリ35に接続され、プログラムメモリ34に記
憶された所定のプログラムデータに従って各種の処理を
実行する。プログラムメモリ34には前記プログラムデ
ータと、その実行に必要な各種データとが記憶されてい
る。各種データとしては種々の繊維種、紡出糸番手等の
紡出条件と、スピンドル回転速度の所定値との対応デー
タがある。スピンドル回転速度は紡出条件によって異な
るが、ほぼ5000〜25000rpmである。また、
プログラムメモリ34には正常紡出時のスピンドル変速
パターン及び異常時対応用のスピンドル変速パターンが
記憶されている。異常時対応用のスピンドル変速パター
ンとは糸切れ、甘撚り等の紡出異常が発生した際に、そ
れ以上異常が進行しないように機台の運転速度を変速
(主として減速)するときに使用するものである。作業
用メモリ35は設定手段として機能する表示装置13に
より入力された入力データ及びCPU33における演算
処理結果等を一時記憶する。作業用メモリ35はバック
アップ電源を備えている。
手段及び制御手段としてのCPU33、記憶手段として
のプログラムメモリ34、記憶手段としての作業用メモ
リ35、入出力インタフェース36、主モータ駆動回路
37及びサーボモータ駆動回路38を備えている。CP
U21はバス39を介してプログラムメモリ34及び作
業用メモリ35に接続され、プログラムメモリ34に記
憶された所定のプログラムデータに従って各種の処理を
実行する。プログラムメモリ34には前記プログラムデ
ータと、その実行に必要な各種データとが記憶されてい
る。各種データとしては種々の繊維種、紡出糸番手等の
紡出条件と、スピンドル回転速度の所定値との対応デー
タがある。スピンドル回転速度は紡出条件によって異な
るが、ほぼ5000〜25000rpmである。また、
プログラムメモリ34には正常紡出時のスピンドル変速
パターン及び異常時対応用のスピンドル変速パターンが
記憶されている。異常時対応用のスピンドル変速パター
ンとは糸切れ、甘撚り等の紡出異常が発生した際に、そ
れ以上異常が進行しないように機台の運転速度を変速
(主として減速)するときに使用するものである。作業
用メモリ35は設定手段として機能する表示装置13に
より入力された入力データ及びCPU33における演算
処理結果等を一時記憶する。作業用メモリ35はバック
アップ電源を備えている。
【0048】CPU33はバス39及び入出力インタフ
ェース36を介してトラベラ回転数情報処理装置11及
び表示装置13に接続されている。CPU33はバス3
9、入出力インタフェース36及び主モータ駆動回路3
7を介してインバータ21に接続され、バス39、入出
力インタフェース36及びサーボモータ駆動回路38を
介してサーボドライバ27に接続されている。CPU3
3は入出力インタフェース36を介してロータリエンコ
ーダ26aと接続され、ロータリエンコーダ26aの出
力信号に基づいてサーボモータ26の回転速度を演算す
る。
ェース36を介してトラベラ回転数情報処理装置11及
び表示装置13に接続されている。CPU33はバス3
9、入出力インタフェース36及び主モータ駆動回路3
7を介してインバータ21に接続され、バス39、入出
力インタフェース36及びサーボモータ駆動回路38を
介してサーボドライバ27に接続されている。CPU3
3は入出力インタフェース36を介してロータリエンコ
ーダ26aと接続され、ロータリエンコーダ26aの出
力信号に基づいてサーボモータ26の回転速度を演算す
る。
【0049】CPU33はバス39及び入出力インタフ
ェース36を介して回転検出センサSに接続され、管糸
の巻取り糸量が所定の設定値に達したときにトラベラ回
転数情報処理装置11のCPU28に、甘撚り検出動作
を開始させる指令信号を出力するようになっている。C
PU33はバス39及び入出力インタフェース36を介
して回転検出センサSSと接続され、回転検出センサS
Sからの出力信号に基づいてスピンドル19の回転速度
を演算する。
ェース36を介して回転検出センサSに接続され、管糸
の巻取り糸量が所定の設定値に達したときにトラベラ回
転数情報処理装置11のCPU28に、甘撚り検出動作
を開始させる指令信号を出力するようになっている。C
PU33はバス39及び入出力インタフェース36を介
して回転検出センサSSと接続され、回転検出センサS
Sからの出力信号に基づいてスピンドル19の回転速度
を演算する。
【0050】CPU33はCPU28の判断結果に基づ
いて糸切れ錘及び甘撚り発生錘を表示装置13に表示さ
せる。また、CPU33は甘撚りが発生した異常時に、
甘撚り発生検出時から満管までの紡出量が所定量以上の
ときには精紡機機台1を適位置停止させ、所定量未満の
ときはスピンドル回転速度を所定の回転速度に減速して
精紡機機台1の運転を継続する。適位置停止とは例えば
特開平7−90730号公報に開示されているように、
管糸形成中に精紡機機台1の運転を途中停止させる場
合、リングレール6の位置を運転再開直後における糸の
巻き取りが円滑に行われる位置となるように精紡機機台
1の運転を停止することである。
いて糸切れ錘及び甘撚り発生錘を表示装置13に表示さ
せる。また、CPU33は甘撚りが発生した異常時に、
甘撚り発生検出時から満管までの紡出量が所定量以上の
ときには精紡機機台1を適位置停止させ、所定量未満の
ときはスピンドル回転速度を所定の回転速度に減速して
精紡機機台1の運転を継続する。適位置停止とは例えば
特開平7−90730号公報に開示されているように、
管糸形成中に精紡機機台1の運転を途中停止させる場
合、リングレール6の位置を運転再開直後における糸の
巻き取りが円滑に行われる位置となるように精紡機機台
1の運転を停止することである。
【0051】CPU33は糸切れ錘数が第1の所定数以
上発生した異常時にスピンドル回転速度を所定の回転速
度に減速して精紡機機台1の運転を継続する。また、C
PU33は糸切れ発生錘の数が第2の所定数以上のとき
に、精紡機機台1を適位置停止させるように制御する。
上発生した異常時にスピンドル回転速度を所定の回転速
度に減速して精紡機機台1の運転を継続する。また、C
PU33は糸切れ発生錘の数が第2の所定数以上のとき
に、精紡機機台1を適位置停止させるように制御する。
【0052】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。精紡機機台1の運転を行う前に、作業者は表
示装置13を入力装置としての機能を果たす状態で操作
して精紡機機台1の運転条件(紡出条件)を入力する。
紡出条件としては、繊維種、紡出糸番手、紡出運転時の
スピンドル回転数の変速条件、紡出長、リフト長、チェ
イス長等がある。スピンドルの回転速度は巻き取り開始
から満管まで複数段回(この実施の形態では3段階)で
変更され、作業者はプログラムメモリ34に記憶された
正常紡出時のスピンドル変速パターンから所定のパター
ンを選択するとともに、各変速段階の速度を設定する。
作業者は同様に異常時対応用のスピンドル変速パターン
から所定のパターンを選択するとともに、各変速段階の
速度を設定する。紡出異常が甘撚りによる場合と、糸切
れによる場合とで変速パターンが異なる。
説明する。精紡機機台1の運転を行う前に、作業者は表
示装置13を入力装置としての機能を果たす状態で操作
して精紡機機台1の運転条件(紡出条件)を入力する。
紡出条件としては、繊維種、紡出糸番手、紡出運転時の
スピンドル回転数の変速条件、紡出長、リフト長、チェ
イス長等がある。スピンドルの回転速度は巻き取り開始
から満管まで複数段回(この実施の形態では3段階)で
変更され、作業者はプログラムメモリ34に記憶された
正常紡出時のスピンドル変速パターンから所定のパター
ンを選択するとともに、各変速段階の速度を設定する。
作業者は同様に異常時対応用のスピンドル変速パターン
から所定のパターンを選択するとともに、各変速段階の
速度を設定する。紡出異常が甘撚りによる場合と、糸切
れによる場合とで変速パターンが異なる。
【0053】作業者は甘撚り検出を行う時期と、甘撚り
か否かの判断基準となる基準値とを入力する。基準値は
紡出条件により異なり、紡出条件に対応した適正値が入
力される。甘撚り検出時期は管糸の分玉の値で設定さ
れ、この実施の形態では例えばスピンドルの速度が第2
段階に増速された状態と、第3段階(最高回転)に増速
された状態にそれぞれ1回ずつ設定される。最高回転で
の甘撚り検出時期は満管までに再度の甘撚り検出の余裕
がある状態に対応する値として、例えば7乃至8分玉の
適宜の値が設定される。
か否かの判断基準となる基準値とを入力する。基準値は
紡出条件により異なり、紡出条件に対応した適正値が入
力される。甘撚り検出時期は管糸の分玉の値で設定さ
れ、この実施の形態では例えばスピンドルの速度が第2
段階に増速された状態と、第3段階(最高回転)に増速
された状態にそれぞれ1回ずつ設定される。最高回転で
の甘撚り検出時期は満管までに再度の甘撚り検出の余裕
がある状態に対応する値として、例えば7乃至8分玉の
適宜の値が設定される。
【0054】また、作業者は糸切れ異常時に機台の運転
をどのようにするかの判断基準となる、糸切れ錘数との
比較用の第1の所定数CN1及び第2の所定数CN2を
設定する。運転条件、甘撚り検出時期、第1の所定数C
N1及び第2の所定数CN2は制御装置12の作業用メ
モリ35に記憶され、甘撚りの基準値はトラベラ回転数
情報処理装置11の作業用メモリ30に記憶される。そ
して、精紡機機台1は作業用メモリ35に記憶された運
転条件に基づいてスピンドル回転数所定の変速パターン
となるように運転される。
をどのようにするかの判断基準となる、糸切れ錘数との
比較用の第1の所定数CN1及び第2の所定数CN2を
設定する。運転条件、甘撚り検出時期、第1の所定数C
N1及び第2の所定数CN2は制御装置12の作業用メ
モリ35に記憶され、甘撚りの基準値はトラベラ回転数
情報処理装置11の作業用メモリ30に記憶される。そ
して、精紡機機台1は作業用メモリ35に記憶された運
転条件に基づいてスピンドル回転数所定の変速パターン
となるように運転される。
【0055】制御装置12はスピンドルの回転数を一段
階で当該紡出条件の最高回転数まで加速するのではな
く、図7に示すように、3段階で加速するようになって
いる。制御装置12はサーボモータ26を主モータMと
同期して駆動制御する。サーボモータ26が駆動される
と歯車列を介してラインシャフト22が回転され、ねじ
歯車24を介してポーカピラー25がリングレール6等
とともに上昇あるいは下降移動される。サーボモータ2
6の正転時にリングレール6等が上昇移動され、逆転時
に下降移動される。また、フロントローラ16から送出
された糸Yはスネルワイヤ23a及びトラベラ10を経
て管糸40に巻き取られる。
階で当該紡出条件の最高回転数まで加速するのではな
く、図7に示すように、3段階で加速するようになって
いる。制御装置12はサーボモータ26を主モータMと
同期して駆動制御する。サーボモータ26が駆動される
と歯車列を介してラインシャフト22が回転され、ねじ
歯車24を介してポーカピラー25がリングレール6等
とともに上昇あるいは下降移動される。サーボモータ2
6の正転時にリングレール6等が上昇移動され、逆転時
に下降移動される。また、フロントローラ16から送出
された糸Yはスネルワイヤ23a及びトラベラ10を経
て管糸40に巻き取られる。
【0056】CPU33はロータリエンコーダ26aの
出力信号に基づいてリングレール6の移動量及び位置を
演算し、予め入力された1チェイスの上昇量あるいは下
降量と対応する距離だけリングレール6が移動した時点
でサーボモータ26の回転方向を変更するようにサーボ
モータ26を駆動制御する。
出力信号に基づいてリングレール6の移動量及び位置を
演算し、予め入力された1チェイスの上昇量あるいは下
降量と対応する距離だけリングレール6が移動した時点
でサーボモータ26の回転方向を変更するようにサーボ
モータ26を駆動制御する。
【0057】クリヤラ本体4aの裏面に固着された永久
磁石5の作用により、トラベラクリヤラ4、リングレー
ル6及びリング8には永久磁石5のN極からS極に向か
う磁束により構成される磁気回路が形成される。トラベ
ラクリヤラ4は非磁性材料製のねじ9及びパッキンを介
してリングレール6に固定されているため、磁束の大部
分が両ブレード部4bを通ってそれぞれリングフランジ
8aに向かって出る。なお、ねじ9は磁性材料製であっ
ても差し支えない。そして、磁束はリング8及びリング
レール6の一部を通って永久磁石5のS極に戻る。従っ
て、トラベラクリヤラ4には隣接するリング8のリング
フランジ8aの一部を通過する2個の磁気回路が形成さ
れる。
磁石5の作用により、トラベラクリヤラ4、リングレー
ル6及びリング8には永久磁石5のN極からS極に向か
う磁束により構成される磁気回路が形成される。トラベ
ラクリヤラ4は非磁性材料製のねじ9及びパッキンを介
してリングレール6に固定されているため、磁束の大部
分が両ブレード部4bを通ってそれぞれリングフランジ
8aに向かって出る。なお、ねじ9は磁性材料製であっ
ても差し支えない。そして、磁束はリング8及びリング
レール6の一部を通って永久磁石5のS極に戻る。従っ
て、トラベラクリヤラ4には隣接するリング8のリング
フランジ8aの一部を通過する2個の磁気回路が形成さ
れる。
【0058】精紡機機台1が運転されてスピンドル19
とともに管糸40が回転すると、糸切れ状態でなければ
トラベラ10が管糸40の回転速度に対応した速度でリ
ングフランジ8a上を回転してボビンBに糸が巻き取ら
れて管糸40が形成される。また、糸切れになるとトラ
ベラ10は原則として停止する。しかし、糸切れ状態に
おいてもスピンドル19は回転を継続しているため、ト
ラベラ10が停止せずに種々の原因で連れ回りする場合
がある。連れ回りの原因として次の三つがある。
とともに管糸40が回転すると、糸切れ状態でなければ
トラベラ10が管糸40の回転速度に対応した速度でリ
ングフランジ8a上を回転してボビンBに糸が巻き取ら
れて管糸40が形成される。また、糸切れになるとトラ
ベラ10は原則として停止する。しかし、糸切れ状態に
おいてもスピンドル19は回転を継続しているため、ト
ラベラ10が停止せずに種々の原因で連れ回りする場合
がある。連れ回りの原因として次の三つがある。
【0059】(1) 糸切れ時にボビン(管糸)に連な
るとともにトラベラには通っていない糸端の数cmが遠
心力で振り回され、その糸端がトラベラに当たってトラ
ベラが不規則に回転する。
るとともにトラベラには通っていない糸端の数cmが遠
心力で振り回され、その糸端がトラベラに当たってトラ
ベラが不規則に回転する。
【0060】(2) 管糸の回転による随伴気流により
トラベラが回転する。 (3) 満管に近い管糸表面の毛羽がトラベラに当たっ
てトラベラが回転する(満管に近い時は管糸とトラベラ
の間隔が1mm程度なのでトラベラに毛羽が当たる)。
トラベラが回転する。 (3) 満管に近い管糸表面の毛羽がトラベラに当たっ
てトラベラが回転する(満管に近い時は管糸とトラベラ
の間隔が1mm程度なのでトラベラに毛羽が当たる)。
【0061】そして、主に(2)、(3)が原因でトラ
ベラが連れ回りし、このときのトラベラの回転数は、正
常時のトラベラの回転数に比較して一般に1/10以下
となる。また、(1)の場合の連れ回りでのトラベラの
回転数は(2)、(3)が原因の場合より大きくなる場
合もあるが、正常時のトラベラの回転数に比較するとず
っと小さい。
ベラが連れ回りし、このときのトラベラの回転数は、正
常時のトラベラの回転数に比較して一般に1/10以下
となる。また、(1)の場合の連れ回りでのトラベラの
回転数は(2)、(3)が原因の場合より大きくなる場
合もあるが、正常時のトラベラの回転数に比較するとず
っと小さい。
【0062】トラベラ10はリングフランジ8a上を1
回転するたびに1回の割合で磁気回路を横切る。トラベ
ラ10が磁気回路を横切ると、磁気回路の磁束φが変化
し、各ピックアップコイル7にはコイルの巻数Nに比例
した次式で示す電圧Vが誘導される。
回転するたびに1回の割合で磁気回路を横切る。トラベ
ラ10が磁気回路を横切ると、磁気回路の磁束φが変化
し、各ピックアップコイル7にはコイルの巻数Nに比例
した次式で示す電圧Vが誘導される。
【0063】V=N(dφ/dt) トラベラ10が回転している間は、ピックアップコイル
7からトラベラ10の回転により誘導された電圧Vが出
力される。そして、ピックアップコイル7からの出力信
号は、トラベラ10の回転数に反比例した間隔のパルス
信号となる。センサ3即ちピックアップコイル7の出力
信号はバスボード15に設けられたコンパレータ(図示
せず)に入力される。コンパレータに入力された信号は
増幅されるとともに、正・負に連続的に変化する三角波
の部分が、図8に示すような、矩形状に零・正となる波
形に変換されて出力される。従って、糸切れが生じてい
ない状態の錘2のセンサ3の出力信号は、図8に示すよ
うに矩形状のパルスが所定周期で連続する信号としてト
ラベラ回転数情報処理装置11に入力される。
7からトラベラ10の回転により誘導された電圧Vが出
力される。そして、ピックアップコイル7からの出力信
号は、トラベラ10の回転数に反比例した間隔のパルス
信号となる。センサ3即ちピックアップコイル7の出力
信号はバスボード15に設けられたコンパレータ(図示
せず)に入力される。コンパレータに入力された信号は
増幅されるとともに、正・負に連続的に変化する三角波
の部分が、図8に示すような、矩形状に零・正となる波
形に変換されて出力される。従って、糸切れが生じてい
ない状態の錘2のセンサ3の出力信号は、図8に示すよ
うに矩形状のパルスが所定周期で連続する信号としてト
ラベラ回転数情報処理装置11に入力される。
【0064】トラベラ回転数情報処理装置11は所定の
周期で各錘2のセンサ3の出力信号を順次入力して、各
錘2の糸切れの有無を判断する。CPU28はパルス信
号Pを入力可能な状態にした後、所定時間内にパルス信
号が入力されない場合と、1個目のパルス信号Pが入力
されてから所定時間内に2個目のパルス信号が入力され
ない場合に、当該錘を糸切れと判断する。パルス信号P
の幅Wはパルス信号Pの間隔Lに比較して非常に小さ
く、パルス信号Pの間隔Lはトラベラ回転数が2400
0rpmの場合2.5msec となる。糸切れで連れ回り
が生じている場合、パルス信号Pの間隔Lは10msec
以上となる。CPU28は前記所定時間を例えば5mse
c に設定して、糸切れの有無の判断を行う。即ち、各錘
2の糸切れデータサンプリング時間は5msec となり片
側200錘合計400錘の精紡機機台1でも全錘のサン
プリング時間は2秒となる。
周期で各錘2のセンサ3の出力信号を順次入力して、各
錘2の糸切れの有無を判断する。CPU28はパルス信
号Pを入力可能な状態にした後、所定時間内にパルス信
号が入力されない場合と、1個目のパルス信号Pが入力
されてから所定時間内に2個目のパルス信号が入力され
ない場合に、当該錘を糸切れと判断する。パルス信号P
の幅Wはパルス信号Pの間隔Lに比較して非常に小さ
く、パルス信号Pの間隔Lはトラベラ回転数が2400
0rpmの場合2.5msec となる。糸切れで連れ回り
が生じている場合、パルス信号Pの間隔Lは10msec
以上となる。CPU28は前記所定時間を例えば5mse
c に設定して、糸切れの有無の判断を行う。即ち、各錘
2の糸切れデータサンプリング時間は5msec となり片
側200錘合計400錘の精紡機機台1でも全錘のサン
プリング時間は2秒となる。
【0065】CPU28は糸切れ有無のデータを錘番号
とともに制御装置12のCPU33に送る。CPU33
はトラベラ回転数情報処理装置11からの糸切れ有りの
データを入力すると、精紡機機台1に設けられたパトラ
イト(警告灯)41の点灯指令を出力する。また、CP
U33は作業用メモリ35の各錘に対応して設けられた
記憶領域に糸切れ有り、無しのデータを記憶させ、作業
用メモリ35に記憶された糸切れ有り、無しのデータに
従って、表示装置13に糸切れ錘のデータを表示する。
CPU28からは所定周期毎に前記糸切れ有り無しのデ
ータが出力され、CPU33はそれに対応して作業用メ
モリ35の記憶内容を修正する。
とともに制御装置12のCPU33に送る。CPU33
はトラベラ回転数情報処理装置11からの糸切れ有りの
データを入力すると、精紡機機台1に設けられたパトラ
イト(警告灯)41の点灯指令を出力する。また、CP
U33は作業用メモリ35の各錘に対応して設けられた
記憶領域に糸切れ有り、無しのデータを記憶させ、作業
用メモリ35に記憶された糸切れ有り、無しのデータに
従って、表示装置13に糸切れ錘のデータを表示する。
CPU28からは所定周期毎に前記糸切れ有り無しのデ
ータが出力され、CPU33はそれに対応して作業用メ
モリ35の記憶内容を修正する。
【0066】糸切れ錘の表示方法としては、例えば表示
装置13の1画面に糸切れ錘の錘番号を表示する方法
や、精紡機機台1を示す図形に糸切れ錘を示す位置をバ
ーで表示したり、図形表示と糸切れ錘の錘番号の両方を
表示する方法等がある。
装置13の1画面に糸切れ錘の錘番号を表示する方法
や、精紡機機台1を示す図形に糸切れ錘を示す位置をバ
ーで表示したり、図形表示と糸切れ錘の錘番号の両方を
表示する方法等がある。
【0067】パトライト41が点灯したら作業者は機台
端部に設けられた表示装置13の表示画面を見ることに
より、その精紡機機台1の糸切れ錘の位置を知ることが
でき、素早く糸切れ回復処置をとることができる。ま
た、CPU33は前記糸切れ有無の判断周期より長い所
定時間毎に、図9のフローチャートに従って、糸切れの
状況に対応した機台の運転条件を選択してその条件に従
って機台の運転制御を行う。先ずCPU33はステップ
S11で全ての糸切れ錘数TNをカウントし、ステップ
S12でその糸切れ錘数TNが第2の所定数CN2以上
か否かを判断する。糸切れ錘数TNが第2の所定数CN
2より少なければステップS13に進み、糸切れ錘数T
Nが第1の所定数CN1以上か否かを判断する。糸切れ
錘数TNが第1の所定数CN1より少なければ、ステッ
プS14に進み、正常紡出時のスピンドル変速パターン
に従って運転を継続する。ステップS13で糸切れ錘数
TNが第1の所定数CN1以上であればステップS15
に進み、スピンドル回転速度を減速してその後の運転を
継続する。また、ステップS12で糸切れ錘数TNが第
2の所定数CN以上であればステップS16に進み、C
PU33は精紡機機台1を適位置停止させる。
端部に設けられた表示装置13の表示画面を見ることに
より、その精紡機機台1の糸切れ錘の位置を知ることが
でき、素早く糸切れ回復処置をとることができる。ま
た、CPU33は前記糸切れ有無の判断周期より長い所
定時間毎に、図9のフローチャートに従って、糸切れの
状況に対応した機台の運転条件を選択してその条件に従
って機台の運転制御を行う。先ずCPU33はステップ
S11で全ての糸切れ錘数TNをカウントし、ステップ
S12でその糸切れ錘数TNが第2の所定数CN2以上
か否かを判断する。糸切れ錘数TNが第2の所定数CN
2より少なければステップS13に進み、糸切れ錘数T
Nが第1の所定数CN1以上か否かを判断する。糸切れ
錘数TNが第1の所定数CN1より少なければ、ステッ
プS14に進み、正常紡出時のスピンドル変速パターン
に従って運転を継続する。ステップS13で糸切れ錘数
TNが第1の所定数CN1以上であればステップS15
に進み、スピンドル回転速度を減速してその後の運転を
継続する。また、ステップS12で糸切れ錘数TNが第
2の所定数CN以上であればステップS16に進み、C
PU33は精紡機機台1を適位置停止させる。
【0068】即ち、CPU33は精紡機機台1の糸切れ
状況を認知し、通常の糸切れ錘数の範囲内で糸切れが発
生している場合は、正常紡出時のスピンドル変速パター
ンで運転を継続する。また、通常の糸切れ錘数の範囲よ
り多いが、紡出速度を遅くすることにより糸切れ発生を
防げる状態であれば、スピンドル回転速度を減速してそ
の後の運転を継続する。このとき、スピンドル回転速度
の減速割合は、予め設定された図7に鎖線で示す糸切れ
異常時対応用のスピンドル変速パターンに従って行われ
る。また、糸切れ発生が異常に多い場合は機台の適位置
停止を行って糸切れ錘の状態を観察して適宜な処置をと
る。一度スピンドル回転速度が減速されても、その後、
糸切れ発生状況が改善されると、フローチャートのステ
ップS3での判断により、正常紡出時のスピンドル変速
パターンに復帰できる。なお、適位置停止を行う場合
は、精紡機機台1の停止を行っても差し支えない状態で
適位置停止の動作を開始することは言うまでもない。
状況を認知し、通常の糸切れ錘数の範囲内で糸切れが発
生している場合は、正常紡出時のスピンドル変速パター
ンで運転を継続する。また、通常の糸切れ錘数の範囲よ
り多いが、紡出速度を遅くすることにより糸切れ発生を
防げる状態であれば、スピンドル回転速度を減速してそ
の後の運転を継続する。このとき、スピンドル回転速度
の減速割合は、予め設定された図7に鎖線で示す糸切れ
異常時対応用のスピンドル変速パターンに従って行われ
る。また、糸切れ発生が異常に多い場合は機台の適位置
停止を行って糸切れ錘の状態を観察して適宜な処置をと
る。一度スピンドル回転速度が減速されても、その後、
糸切れ発生状況が改善されると、フローチャートのステ
ップS3での判断により、正常紡出時のスピンドル変速
パターンに復帰できる。なお、適位置停止を行う場合
は、精紡機機台1の停止を行っても差し支えない状態で
適位置停止の動作を開始することは言うまでもない。
【0069】制御装置12は現時点でのスピンドル回転
速度を常に確認可能となっており、所定の変速パターン
でスピンドルを駆動するようにメインモータ(図示せ
ず)の制御を行う。CPU33は回転検出センサSの出
力信号を入力して運転開始からの紡出量を演算し、その
値を分玉に換算する。そして、紡出量が甘撚り検出時期
として設定された分玉の値に達したとき、トラベラ回転
数情報処理装置11のCPU28に甘撚り検出動作開始
指令を出力するとともに現在のスピンドル回転数のデー
タを出力する。この実施の形態では巻き取り開始から満
管までに、原則として図7に示す2つの時点で甘撚り検
出指令がトラベラ回転数情報処理装置11に出力され
る。
速度を常に確認可能となっており、所定の変速パターン
でスピンドルを駆動するようにメインモータ(図示せ
ず)の制御を行う。CPU33は回転検出センサSの出
力信号を入力して運転開始からの紡出量を演算し、その
値を分玉に換算する。そして、紡出量が甘撚り検出時期
として設定された分玉の値に達したとき、トラベラ回転
数情報処理装置11のCPU28に甘撚り検出動作開始
指令を出力するとともに現在のスピンドル回転数のデー
タを出力する。この実施の形態では巻き取り開始から満
管までに、原則として図7に示す2つの時点で甘撚り検
出指令がトラベラ回転数情報処理装置11に出力され
る。
【0070】甘撚り検出動作時にCPU28は前記スピ
ンドル回転速度のデータを作業用メモリ30に記憶させ
る。また、CPU28は各錘2のセンサ3からの出力信
号を順次入力して、各錘2のトラベラ10の回転数を演
算する。トラベラ10の回転数の演算は、前記センサ3
からの出力パルスが所定数出力されるのに要する時間を
測定し、その結果を1分間当たりの回転数rpmに換算
する。即ち、例えば、図8において、あるパルスPの立
ち上がりから所定数個目のパルスPの立ち上がりまでの
所要時間Tを測定する。所定パルス数はCPU28等の
性能にもよるが、10msec 程度でカウントできる数に
設定するのが好ましい。この場合、1錘当たりのデータ
サンプリング時間が10msec となるから、片側200
錘の精紡機機台1では全錘のデータサンプリング時間が
ほぼ四〜五秒となる。
ンドル回転速度のデータを作業用メモリ30に記憶させ
る。また、CPU28は各錘2のセンサ3からの出力信
号を順次入力して、各錘2のトラベラ10の回転数を演
算する。トラベラ10の回転数の演算は、前記センサ3
からの出力パルスが所定数出力されるのに要する時間を
測定し、その結果を1分間当たりの回転数rpmに換算
する。即ち、例えば、図8において、あるパルスPの立
ち上がりから所定数個目のパルスPの立ち上がりまでの
所要時間Tを測定する。所定パルス数はCPU28等の
性能にもよるが、10msec 程度でカウントできる数に
設定するのが好ましい。この場合、1錘当たりのデータ
サンプリング時間が10msec となるから、片側200
錘の精紡機機台1では全錘のデータサンプリング時間が
ほぼ四〜五秒となる。
【0071】このように、センサ3からの出力パルス信
号を入力した時点から所定数のパルス信号が入力される
までの所要時間Tに基づいて1分間当たりの回転数rp
mに換算する方法では、所定時間内に入力されるパルス
信号Pの数をカウントして1分当たりのトラベラ回転数
に換算する方法に比較して精度が高くなる。なぜなら
ば、精紡機機台1の全錘のデータサンプリング時間を四
〜五秒とした場合は、1錘当たりのデータサンプリング
時間が10msec 程度のため、トラベラ回転数が240
00rpmと高速の場合でも、その間に入力されるパル
ス信号Pの数は4個か5個となる。その結果、1個のパ
ルス信号Pのカウントミスでその誤差が20%を超える
ことになる。ところが、パルス信号Pの幅Wはパルス信
号Pの間隔Lに比較して非常に小さい。その結果、例え
ば、測定開始時がパルス信号Pの立ち下がり直後の場合
は、所定時間内にカウントされるパルス信号Pの数が1
個少なくなる。従って、測定開始時によっては結果とし
て1個のパルス信号Pのカウントミスが必然的に生じ
る。
号を入力した時点から所定数のパルス信号が入力される
までの所要時間Tに基づいて1分間当たりの回転数rp
mに換算する方法では、所定時間内に入力されるパルス
信号Pの数をカウントして1分当たりのトラベラ回転数
に換算する方法に比較して精度が高くなる。なぜなら
ば、精紡機機台1の全錘のデータサンプリング時間を四
〜五秒とした場合は、1錘当たりのデータサンプリング
時間が10msec 程度のため、トラベラ回転数が240
00rpmと高速の場合でも、その間に入力されるパル
ス信号Pの数は4個か5個となる。その結果、1個のパ
ルス信号Pのカウントミスでその誤差が20%を超える
ことになる。ところが、パルス信号Pの幅Wはパルス信
号Pの間隔Lに比較して非常に小さい。その結果、例え
ば、測定開始時がパルス信号Pの立ち下がり直後の場合
は、所定時間内にカウントされるパルス信号Pの数が1
個少なくなる。従って、測定開始時によっては結果とし
て1個のパルス信号Pのカウントミスが必然的に生じ
る。
【0072】正常な状態のトラベラ回転数に対して、ト
ラベラ回転数がどの程度低下すると甘撚りとなるかは、
紡出条件によって異なりいちがいには言えないが、一般
的にはその許容範囲は10%程度より小さく、場合によ
っては数%である。従って、所定時間に入力されるパル
ス信号の数をカウントする方法では、1錘当たりのデー
タサンプリング時間が10msec 程度の場合は、甘撚り
が発生していない錘でも甘撚りと判断される場合が多発
するという問題が生じる。
ラベラ回転数がどの程度低下すると甘撚りとなるかは、
紡出条件によって異なりいちがいには言えないが、一般
的にはその許容範囲は10%程度より小さく、場合によ
っては数%である。従って、所定時間に入力されるパル
ス信号の数をカウントする方法では、1錘当たりのデー
タサンプリング時間が10msec 程度の場合は、甘撚り
が発生していない錘でも甘撚りと判断される場合が多発
するという問題が生じる。
【0073】CPU28は順次各錘の前記所要時間を測
定して作業用メモリ30の各錘毎に設けた記憶領域に記
憶させる。糸切れ錘からはパルス信号が出力されない
か、出力されても連れ回りによる回転のため、単位時間
当たりのパルス数が糸切れでない場合に比較して非常に
少ない。CPU28は所要時間Tを測定する際、信号入
力可能状態にした後、所定時間内にパルス信号が入力さ
れない場合と、1個目のパルスPが入力されてから所定
時間内にパルス信号が入力されない場合とは、当該錘を
糸切れと判断して次の錘のデータサンプリングを行う。
定して作業用メモリ30の各錘毎に設けた記憶領域に記
憶させる。糸切れ錘からはパルス信号が出力されない
か、出力されても連れ回りによる回転のため、単位時間
当たりのパルス数が糸切れでない場合に比較して非常に
少ない。CPU28は所要時間Tを測定する際、信号入
力可能状態にした後、所定時間内にパルス信号が入力さ
れない場合と、1個目のパルスPが入力されてから所定
時間内にパルス信号が入力されない場合とは、当該錘を
糸切れと判断して次の錘のデータサンプリングを行う。
【0074】全錘のデータサンプリング終了後、CPU
28は各錘のトラベラ10の1分当たりの回転数を演算
する。そして、回転数が所定値より小さなものは糸切れ
錘とみなし、所定値以上の回転数を有する全錘のトラベ
ラ回転数の平均値を算出する。そして、平均値の算出に
使用した各錘のトラベラ回転数と、前記平均トラベラ回
転数との偏差の割合Aを各錘毎に算出する。また、糸切
れ錘を除く全錘についてトラベラ回転数とスピンドル回
転数との偏差の割合Bを算出する。
28は各錘のトラベラ10の1分当たりの回転数を演算
する。そして、回転数が所定値より小さなものは糸切れ
錘とみなし、所定値以上の回転数を有する全錘のトラベ
ラ回転数の平均値を算出する。そして、平均値の算出に
使用した各錘のトラベラ回転数と、前記平均トラベラ回
転数との偏差の割合Aを各錘毎に算出する。また、糸切
れ錘を除く全錘についてトラベラ回転数とスピンドル回
転数との偏差の割合Bを算出する。
【0075】次にCPU28は前記偏差の割合A及び偏
差の割合Bを、それぞれ予め設定しておいた基準値とし
ての甘撚り限界割合の値と比較し、限界割合より大きな
場合は当該錘を甘撚りと判断し、その錘データを制御装
置12のCPU33に送る。また、CPU28はCPU
33に糸切れ錘データも送る。CPU33はトラベラ回
転数情報処理装置11から甘撚り錘データ又は糸切れ錘
データを入力すると、精紡機機台1に設けられたパトラ
イト41の点灯指令を出力する。また、制御装置12は
作業用メモリ35の各錘に対応して設けられた記憶領域
に甘撚り有り、無しのデータを記憶させる。そして、表
示装置13に甘撚り錘のデータ及び糸切れ錘のデータを
表示する。
差の割合Bを、それぞれ予め設定しておいた基準値とし
ての甘撚り限界割合の値と比較し、限界割合より大きな
場合は当該錘を甘撚りと判断し、その錘データを制御装
置12のCPU33に送る。また、CPU28はCPU
33に糸切れ錘データも送る。CPU33はトラベラ回
転数情報処理装置11から甘撚り錘データ又は糸切れ錘
データを入力すると、精紡機機台1に設けられたパトラ
イト41の点灯指令を出力する。また、制御装置12は
作業用メモリ35の各錘に対応して設けられた記憶領域
に甘撚り有り、無しのデータを記憶させる。そして、表
示装置13に甘撚り錘のデータ及び糸切れ錘のデータを
表示する。
【0076】両データの表示方法としては、例えば表示
装置13の1画面に甘撚り錘の錘番号と糸切れ錘の錘番
号を並列に表示する方法や、甘撚り錘の錘番号と糸切れ
錘の錘番号とを別の画面に表示する方法等がある。
装置13の1画面に甘撚り錘の錘番号と糸切れ錘の錘番
号を並列に表示する方法や、甘撚り錘の錘番号と糸切れ
錘の錘番号とを別の画面に表示する方法等がある。
【0077】パトライト41が点灯したら作業者は機台
端部に設けられた表示装置13の表示画面を見ることに
より、その精紡機機台1の甘撚り錘及び糸切れ錘の位置
を知ることができる。そして、適切な処置をとることが
できる。
端部に設けられた表示装置13の表示画面を見ることに
より、その精紡機機台1の甘撚り錘及び糸切れ錘の位置
を知ることができる。そして、適切な処置をとることが
できる。
【0078】CPU33はトラベラ回転数情報処理装置
11から甘撚り錘及び糸切れ錘のデータを入力した後、
図1のフローチャートに基づいて甘撚り発生時の状況に
対応した機台の運転条件を選択し、その条件に従って機
台の運転制御を行う。CPU33は先ずステップS1で
甘撚り錘が有るか否かを判断し、甘撚り錘が無ければス
テップS2に進んで正常時の運転条件で運転を継続す
る。なお、糸切れ錘の状況から既に減速パターンで運転
中はその運転条件を継続する。甘撚り錘があれば、ステ
ップS3に進み、ステップS3で満管停止までの残りの
紡出量が所定量以上か否かを判断し、所定量以上であれ
ばステップS4に進んで紡機機台を適位置停止させるよ
うに制御する。所定量より少なければステップS5に進
み、スピンドル回転速度を減速してその後の運転を継続
する。このとき、スピンドル回転速度の減速割合は、予
め設定された甘撚り異常時対応用のスピンドル変速パタ
ーンに従って行われる。
11から甘撚り錘及び糸切れ錘のデータを入力した後、
図1のフローチャートに基づいて甘撚り発生時の状況に
対応した機台の運転条件を選択し、その条件に従って機
台の運転制御を行う。CPU33は先ずステップS1で
甘撚り錘が有るか否かを判断し、甘撚り錘が無ければス
テップS2に進んで正常時の運転条件で運転を継続す
る。なお、糸切れ錘の状況から既に減速パターンで運転
中はその運転条件を継続する。甘撚り錘があれば、ステ
ップS3に進み、ステップS3で満管停止までの残りの
紡出量が所定量以上か否かを判断し、所定量以上であれ
ばステップS4に進んで紡機機台を適位置停止させるよ
うに制御する。所定量より少なければステップS5に進
み、スピンドル回転速度を減速してその後の運転を継続
する。このとき、スピンドル回転速度の減速割合は、予
め設定された甘撚り異常時対応用のスピンドル変速パタ
ーンに従って行われる。
【0079】甘撚りが検出された各錘2の管糸40の糸
は廃棄される。従って、甘撚りと判断された錘の管糸の
巻き取りを継続しても、巻き取られた糸は廃棄処分とな
る。従って、甘撚り発生検出時から満管までの紡出量が
多い場合は、その錘のボビンを交換して新たに糸の巻き
取りを行う方が精紡機機台1の生産性の点から有利とな
る場合がある。従って、最初の甘撚り検出時期に甘撚り
が検出された場合は残りの紡出量が多いので、適位置停
止が行われる。そして、作業者は甘撚り錘の管糸40を
除去して空ボビンをスピンドル19に挿入した後、精紡
機機台1を再起動させ、ボビン交換を行った錘の糸継ぎ
を行う。その結果、甘撚りが発生した錘においても満管
までに製品となる糸の巻き取りが行われる。
は廃棄される。従って、甘撚りと判断された錘の管糸の
巻き取りを継続しても、巻き取られた糸は廃棄処分とな
る。従って、甘撚り発生検出時から満管までの紡出量が
多い場合は、その錘のボビンを交換して新たに糸の巻き
取りを行う方が精紡機機台1の生産性の点から有利とな
る場合がある。従って、最初の甘撚り検出時期に甘撚り
が検出された場合は残りの紡出量が多いので、適位置停
止が行われる。そして、作業者は甘撚り錘の管糸40を
除去して空ボビンをスピンドル19に挿入した後、精紡
機機台1を再起動させ、ボビン交換を行った錘の糸継ぎ
を行う。その結果、甘撚りが発生した錘においても満管
までに製品となる糸の巻き取りが行われる。
【0080】また、スピンドル19が高速回転する状
態、即ち2回目の甘撚り検出時に甘撚りが発生した場合
は、残りの紡出量が少ないため適位置停止は行われず、
甘撚りが他の錘でも発生するのを防止するため、スピン
ドル回転数が減速された状態で運転が継続される。甘撚
りが発生するのは稀であるが、ある錘で甘撚りが発生し
た場合は他の錘でも甘撚りが発生する虞がある。甘撚り
発生原因としてスピンドル19と駆動ベルトとのスリッ
プがあり、管糸40が重くなった状態でスピンドル19
を高速回転させる場合はスリップが発生し易くなる。従
って、スピンドル回転速度を減速することにより甘撚り
錘のそれ以上の発生を防止できる可能性が高い。
態、即ち2回目の甘撚り検出時に甘撚りが発生した場合
は、残りの紡出量が少ないため適位置停止は行われず、
甘撚りが他の錘でも発生するのを防止するため、スピン
ドル回転数が減速された状態で運転が継続される。甘撚
りが発生するのは稀であるが、ある錘で甘撚りが発生し
た場合は他の錘でも甘撚りが発生する虞がある。甘撚り
発生原因としてスピンドル19と駆動ベルトとのスリッ
プがあり、管糸40が重くなった状態でスピンドル19
を高速回転させる場合はスリップが発生し易くなる。従
って、スピンドル回転速度を減速することにより甘撚り
錘のそれ以上の発生を防止できる可能性が高い。
【0081】満管停止までに甘撚りの有無の判断がなさ
れなかった各錘の糸も廃棄されることになる。甘撚り検
出時期に糸切れとなっていた錘2については、甘撚りの
有無を判断できない。高速回転時における甘撚り検出時
期に甘撚りの有無が判断できない錘2があった場合、制
御装置12は糸切れ作業に要する時間より長い所定時間
経過後に再び甘撚り検出指令信号をトラベラ回転数情報
処理装置11に出力する。ただし、前記所定時間は紡出
量に換算され、当該紡出量の糸の巻取りがなされた時点
で甘撚り検出指令信号が出力される。そして、前記と同
様にしてCPU28で甘撚りの有無が判断され、その判
断結果に基づいて表示装置13に甘撚り錘の表示がなさ
れる。満管停止までに余裕がある場合は、制御装置12
は全錘について甘撚りの有無が判断がなされるまで、所
定時間毎に甘撚り検出指令を出力する。
れなかった各錘の糸も廃棄されることになる。甘撚り検
出時期に糸切れとなっていた錘2については、甘撚りの
有無を判断できない。高速回転時における甘撚り検出時
期に甘撚りの有無が判断できない錘2があった場合、制
御装置12は糸切れ作業に要する時間より長い所定時間
経過後に再び甘撚り検出指令信号をトラベラ回転数情報
処理装置11に出力する。ただし、前記所定時間は紡出
量に換算され、当該紡出量の糸の巻取りがなされた時点
で甘撚り検出指令信号が出力される。そして、前記と同
様にしてCPU28で甘撚りの有無が判断され、その判
断結果に基づいて表示装置13に甘撚り錘の表示がなさ
れる。満管停止までに余裕がある場合は、制御装置12
は全錘について甘撚りの有無が判断がなされるまで、所
定時間毎に甘撚り検出指令を出力する。
【0082】錘2の状態が正常であれば同じ錘が短時間
の間に再び糸切れを起こす確率は非常に少なく、再度の
甘撚り検出時には前回甘撚りの有無の判断がなされなか
った各錘2に関して甘撚りの有無判断が行われることに
なる。従って、制御装置12が高速回転時での甘撚り検
出に際して、3回目の甘撚り検出指令を出力することは
稀となる。そして、甘撚りが検出された各錘2の管糸4
0の糸は廃棄される。
の間に再び糸切れを起こす確率は非常に少なく、再度の
甘撚り検出時には前回甘撚りの有無の判断がなされなか
った各錘2に関して甘撚りの有無判断が行われることに
なる。従って、制御装置12が高速回転時での甘撚り検
出に際して、3回目の甘撚り検出指令を出力することは
稀となる。そして、甘撚りが検出された各錘2の管糸4
0の糸は廃棄される。
【0083】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 精紡機機台の運転中、判断手段が各錘毎に設け
られた紡出異常を検出する異常検出手段の出力信号に基
づいて、甘撚り、糸切れの発生状況が判断され、その状
況に応じてスピンドルの回転速度が減速されて精紡機機
台の運転が継続される。従って、紡出異常をそれ以上増
加させない状態で精紡機機台の運転を継続することがで
き、無駄な紡出が防止されて結果として生産性が向上す
る。
られた紡出異常を検出する異常検出手段の出力信号に基
づいて、甘撚り、糸切れの発生状況が判断され、その状
況に応じてスピンドルの回転速度が減速されて精紡機機
台の運転が継続される。従って、紡出異常をそれ以上増
加させない状態で精紡機機台の運転を継続することがで
き、無駄な紡出が防止されて結果として生産性が向上す
る。
【0084】(ロ) 精紡機機台の運転中、判断手段が
各錘毎に設けられた紡出異常を検出する異常検出手段の
出力信号に基づいて、甘撚り、糸切れの発生状況が判断
され、その状況に応じて適位置停止が行われる。その結
果、異常発生の増大が防止されるとともに、簡単な保全
作業後に精紡機機台の再起動を行うことで結果的に精紡
機機台の稼動率の低下を防止できる。
各錘毎に設けられた紡出異常を検出する異常検出手段の
出力信号に基づいて、甘撚り、糸切れの発生状況が判断
され、その状況に応じて適位置停止が行われる。その結
果、異常発生の増大が防止されるとともに、簡単な保全
作業後に精紡機機台の再起動を行うことで結果的に精紡
機機台の稼動率の低下を防止できる。
【0085】(ハ) 糸切れ発生による異常の際の状況
判断方法として、糸切れ錘数を2段回に分け、第1の所
定数CN1未満ではスピンドル(紡出速度)の減速は行
わず、第1の所定数以上で第2の所定数CN2未満で減
速を行い、第2の所定数以上のとき適位置停止を行うの
で精紡機機台の稼動率の低下をより防止できる。
判断方法として、糸切れ錘数を2段回に分け、第1の所
定数CN1未満ではスピンドル(紡出速度)の減速は行
わず、第1の所定数以上で第2の所定数CN2未満で減
速を行い、第2の所定数以上のとき適位置停止を行うの
で精紡機機台の稼動率の低下をより防止できる。
【0086】(ニ) 甘撚り発生が満管までの紡出量が
所定量より多い時期に検出されたときは、適位置停止停
止を行って甘撚り発生錘のボビン交換を行うため、甘撚
り発生錘でその後の巻き取り糸を有効に使用でき、生産
性を上げることができる。
所定量より多い時期に検出されたときは、適位置停止停
止を行って甘撚り発生錘のボビン交換を行うため、甘撚
り発生錘でその後の巻き取り糸を有効に使用でき、生産
性を上げることができる。
【0087】(ホ) 甘撚り発生が満管に近くスピンド
ルが高速回転されている時期に検出されたときは、スピ
ンドル回転速度を所定の回転速度に減速して運転が継続
されるため、新たな甘撚り発生が防止される。従って、
廃棄処分となる管糸の増加が防止され、結果として生産
性が向上する。
ルが高速回転されている時期に検出されたときは、スピ
ンドル回転速度を所定の回転速度に減速して運転が継続
されるため、新たな甘撚り発生が防止される。従って、
廃棄処分となる管糸の増加が防止され、結果として生産
性が向上する。
【0088】(ヘ) スピンドル19の回転速度を減速
する際、糸切れあるいは甘撚り発生による異常時対応の
スピンドル変速パターンに従って減速が行われるため、
減速条件の設定が容易となる。
する際、糸切れあるいは甘撚り発生による異常時対応の
スピンドル変速パターンに従って減速が行われるため、
減速条件の設定が容易となる。
【0089】(ト) 糸切れ発生による異常でスピンド
ル回転速度を減速した場合、糸継ぎ作業によって糸切れ
発生錘が少なくなると正常紡出時のスピンドル回転速度
に復帰するため、生産性の低下が少ない。
ル回転速度を減速した場合、糸継ぎ作業によって糸切れ
発生錘が少なくなると正常紡出時のスピンドル回転速度
に復帰するため、生産性の低下が少ない。
【0090】(チ) 異常検出手段として、リング上を
回転するトラベラの回転数に対応したパルス信号を出力
するセンサ3が使用されているため、糸切れと甘撚りと
を1個のセンサの出力信号に基づいて検出できる。
回転するトラベラの回転数に対応したパルス信号を出力
するセンサ3が使用されているため、糸切れと甘撚りと
を1個のセンサの出力信号に基づいて検出できる。
【0091】(リ) 異常検出手段として磁性材料製の
トラベラ10が磁気回路を横切ることによる電磁誘導作
用を利用してパルス信号を出力するセンサ3を使用して
いるため、トラベラからの反射光を利用するセンサと異
なり、風綿等の影響を受けずに正確にトラベラ回転数を
検出できる。
トラベラ10が磁気回路を横切ることによる電磁誘導作
用を利用してパルス信号を出力するセンサ3を使用して
いるため、トラベラからの反射光を利用するセンサと異
なり、風綿等の影響を受けずに正確にトラベラ回転数を
検出できる。
【0092】(ヌ) 甘撚り検出時期の1つにスピンド
ルが設定紡出条件における最高値で一定に回転してお
り、かつ巻取り糸量が満管に近い状態を設定するため、
甘撚り検出を甘撚りの最も発生し易い状態行うことがで
きる。従って、甘撚り発生を見逃す確率が低くなる。
ルが設定紡出条件における最高値で一定に回転してお
り、かつ巻取り糸量が満管に近い状態を設定するため、
甘撚り検出を甘撚りの最も発生し易い状態行うことがで
きる。従って、甘撚り発生を見逃す確率が低くなる。
【0093】(ル) 異常発生時にパトライト41が点
灯するため、作業者はパトライト41の点灯により精紡
機機台1から離れた場所にいても糸切れや甘撚り発生を
認知できる。そして、表示装置13の表示画面を見て甘
撚り発生錘や糸切れ錘を確認することにより、適宜必要
な処置を行うことができる。
灯するため、作業者はパトライト41の点灯により精紡
機機台1から離れた場所にいても糸切れや甘撚り発生を
認知できる。そして、表示装置13の表示画面を見て甘
撚り発生錘や糸切れ錘を確認することにより、適宜必要
な処置を行うことができる。
【0094】(ヲ) 甘撚りの判断基準及び甘撚り検出
時期を設定手段により設定できるため、紡出条件に合わ
せて適正な甘撚り検出を行うことができ、異常発生時に
おける適正な運転条件の変更ができる。
時期を設定手段により設定できるため、紡出条件に合わ
せて適正な甘撚り検出を行うことができ、異常発生時に
おける適正な運転条件の変更ができる。
【0095】(ワ) 糸切れ発生時の運転条件の変更基
準となる第1及び第2の所定数CN1,CN2を設定手
段により設定できるため、紡出条件に合わせて異常発生
時における適正な運転条件の変更ができる。
準となる第1及び第2の所定数CN1,CN2を設定手
段により設定できるため、紡出条件に合わせて異常発生
時における適正な運転条件の変更ができる。
【0096】(カ) 甘撚り検出時期を分玉で設定する
ため、単に紡出開始からの経過時間で設定する場合と異
なり、スピンドルの加速中や減速中に甘撚り検出がなさ
れることを確実に防止して、正確な甘撚り検出が可能と
なる。
ため、単に紡出開始からの経過時間で設定する場合と異
なり、スピンドルの加速中や減速中に甘撚り検出がなさ
れることを確実に防止して、正確な甘撚り検出が可能と
なる。
【0097】(ヨ) トラベラ10の回転数が、センサ
3からの出力パルス信号を入力した時点から所定数のパ
ルス信号が入力されるまでの所要時間Tの測定結果に基
づいて行われる。従って、所定時間内に入力されるパル
ス信号Pの数をカウントして1分当たりのトラベラ回転
数に換算する方法に比較して精度が高くなり、甘撚りか
否かの判断が正確になる。
3からの出力パルス信号を入力した時点から所定数のパ
ルス信号が入力されるまでの所要時間Tの測定結果に基
づいて行われる。従って、所定時間内に入力されるパル
ス信号Pの数をカウントして1分当たりのトラベラ回転
数に換算する方法に比較して精度が高くなり、甘撚りか
否かの判断が正確になる。
【0098】(タ) 甘撚り検出のためのデータサンプ
リングの際、パルス信号の入力可能状態にした後、所定
時間経過してもパルス信号の入力がない場合に、当該錘
を糸切れと判断して次の錘のデータサンプリングを行う
ため、糸切れ錘があってもデータサンプリング時間が長
引くことがない。また、1個目のパルス信号の入力時か
ら所定時間以内に次のパルス信号が入力されない場合
も、当該錘を糸切れと判断して次の錘のデータサンプリ
ングを行うため、糸切れ錘があってもデータサンプリン
グ時間が長引くことがない。
リングの際、パルス信号の入力可能状態にした後、所定
時間経過してもパルス信号の入力がない場合に、当該錘
を糸切れと判断して次の錘のデータサンプリングを行う
ため、糸切れ錘があってもデータサンプリング時間が長
引くことがない。また、1個目のパルス信号の入力時か
ら所定時間以内に次のパルス信号が入力されない場合
も、当該錘を糸切れと判断して次の錘のデータサンプリ
ングを行うため、糸切れ錘があってもデータサンプリン
グ時間が長引くことがない。
【0099】(レ) トラベラ回転数を測定した各錘の
トラベラ回転数をそのときのスピンドル回転数に対応し
た所定の回転数と比較して、所定値より小さいものを糸
切れ錘とみなすため、連れ回りにより回転している錘を
確実に甘撚り検出の対象から排除でき、糸切れ錘を誤っ
て甘撚り錘と判断することを防止できる。
トラベラ回転数をそのときのスピンドル回転数に対応し
た所定の回転数と比較して、所定値より小さいものを糸
切れ錘とみなすため、連れ回りにより回転している錘を
確実に甘撚り検出の対象から排除でき、糸切れ錘を誤っ
て甘撚り錘と判断することを防止できる。
【0100】(ソ) 糸切れと判断した錘以外の各錘に
ついて、各錘のトラベラ回転数と平均トラベラ回転数と
の偏差の割合Aと、各錘のトラベラ回転数とスピンドル
回転数との偏差の割合Bとを、それぞれ予め設定してお
いた基準値としての甘撚り限界割合の値と比較して甘撚
りか否かの判断を行う。従って、トラベラ回転数同士で
甘撚り判断を行う場合と異なり、ドラフト装置駆動系の
チェンジギヤの掛け違い等によって全錘甘撚りとなった
場合も検出でき、甘撚り判断の信頼度が高まる。
ついて、各錘のトラベラ回転数と平均トラベラ回転数と
の偏差の割合Aと、各錘のトラベラ回転数とスピンドル
回転数との偏差の割合Bとを、それぞれ予め設定してお
いた基準値としての甘撚り限界割合の値と比較して甘撚
りか否かの判断を行う。従って、トラベラ回転数同士で
甘撚り判断を行う場合と異なり、ドラフト装置駆動系の
チェンジギヤの掛け違い等によって全錘甘撚りとなった
場合も検出でき、甘撚り判断の信頼度が高まる。
【0101】(ツ) 演算手段及び判断手段としてのC
PU28に甘撚り検出時期を知らせる役割と、甘撚り検
出の判断結果を表示装置13に表示させる役割とを果た
す制御手段として精紡機機台1の制御装置12を利用し
ているため、トラベラ回転数情報処理装置11の構成が
簡単となる。
PU28に甘撚り検出時期を知らせる役割と、甘撚り検
出の判断結果を表示装置13に表示させる役割とを果た
す制御手段として精紡機機台1の制御装置12を利用し
ているため、トラベラ回転数情報処理装置11の構成が
簡単となる。
【0102】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図10び図11に従って説明する。この実施の形態
では前記の異常検出装置を備えた複数の精紡機機台1を
ホストコンピュータと通信手段を介して接続した点が第
1の実施の形態と異なっている。第1の実施の形態と同
一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。な
お、図11ではトラベラ回転数情報処理装置11詳細、
主モータM及びサーボモータ26の図示を省略してい
る。
態を図10び図11に従って説明する。この実施の形態
では前記の異常検出装置を備えた複数の精紡機機台1を
ホストコンピュータと通信手段を介して接続した点が第
1の実施の形態と異なっている。第1の実施の形態と同
一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。な
お、図11ではトラベラ回転数情報処理装置11詳細、
主モータM及びサーボモータ26の図示を省略してい
る。
【0103】多数台並設された各精紡機機台1に設けら
れた各制御装置12は通信手段としてのローカルエリア
ネットワーク(LAN)42を介してホストコンピュー
タ43と接続されている。ローカルエリアネットワーク
42の端末インタフェースとしてはRS485シリアル
・インタフェースが使用されている。CPU33はバス
39を介してRS485シリアル・インタフェース44
に接続されている。
れた各制御装置12は通信手段としてのローカルエリア
ネットワーク(LAN)42を介してホストコンピュー
タ43と接続されている。ローカルエリアネットワーク
42の端末インタフェースとしてはRS485シリアル
・インタフェースが使用されている。CPU33はバス
39を介してRS485シリアル・インタフェース44
に接続されている。
【0104】ホストコンピュータ43は各精紡機機台1
の稼働状況を管理する管理装置を兼用している。ホスト
コンピュータ43はCPU45と、プログラムデータを
記憶した読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラ
ムメモリ46とを備えている。さらにホストコンピュー
タ43はCPU45における演算処理結果等を一時記憶
する読出し及び書き替え可能なメモリ(RAM)よりな
る作業用メモリ47と、記憶手段としての不揮発性RA
M48と、表示データ格納用RAM49とを備えてい
る。CPU45はバス50を介してプログラムメモリ4
6、作業用メモリ47、不揮発性RAM48及び表示デ
ータ格納用RAM49に接続され、CPU45はプログ
ラムメモリ46に記憶されたプログラムデータに基づい
て動作する。CPU45はバス50及び入出力インタフ
ェース51を介して入力装置52及び表示手段としての
カラーディスプレイ53に接続されている。また、CP
U45はバス50を介してRS485シリアル・インタ
フェース54に接続されている。
の稼働状況を管理する管理装置を兼用している。ホスト
コンピュータ43はCPU45と、プログラムデータを
記憶した読出し専用メモリ(ROM)よりなるプログラ
ムメモリ46とを備えている。さらにホストコンピュー
タ43はCPU45における演算処理結果等を一時記憶
する読出し及び書き替え可能なメモリ(RAM)よりな
る作業用メモリ47と、記憶手段としての不揮発性RA
M48と、表示データ格納用RAM49とを備えてい
る。CPU45はバス50を介してプログラムメモリ4
6、作業用メモリ47、不揮発性RAM48及び表示デ
ータ格納用RAM49に接続され、CPU45はプログ
ラムメモリ46に記憶されたプログラムデータに基づい
て動作する。CPU45はバス50及び入出力インタフ
ェース51を介して入力装置52及び表示手段としての
カラーディスプレイ53に接続されている。また、CP
U45はバス50を介してRS485シリアル・インタ
フェース54に接続されている。
【0105】ホストコンピュータ43は各精紡機機台1
の糸切れ及び甘撚り状況だけでなく、運転中の精紡機機
台1の紡出速度、紡出効率、運転効率等を個々にカラー
ディスプレイ53に表示可能となっている。そして、不
揮発性RAM48にはカラーディスプレイ53で表示す
るための複数の表示パターンフォーマットが記憶されて
いる。
の糸切れ及び甘撚り状況だけでなく、運転中の精紡機機
台1の紡出速度、紡出効率、運転効率等を個々にカラー
ディスプレイ53に表示可能となっている。そして、不
揮発性RAM48にはカラーディスプレイ53で表示す
るための複数の表示パターンフォーマットが記憶されて
いる。
【0106】この実施の形態では精紡機機台1の運転を
行う前に、作業者は入力装置52を操作して各精紡機機
台1の運転条件と、甘撚り検出を行う時期と、甘撚りか
否かの判断基準となる基準値と、第1の所定数CN1
と、第2の所定数CN2とを入力する。従って、各精紡
機機台1の設置箇所へ行かずにホストコンピュータ30
のある場所から運転条件等の設定をできるため、各精紡
機機台1の運転準備が簡単になる。
行う前に、作業者は入力装置52を操作して各精紡機機
台1の運転条件と、甘撚り検出を行う時期と、甘撚りか
否かの判断基準となる基準値と、第1の所定数CN1
と、第2の所定数CN2とを入力する。従って、各精紡
機機台1の設置箇所へ行かずにホストコンピュータ30
のある場所から運転条件等の設定をできるため、各精紡
機機台1の運転準備が簡単になる。
【0107】精紡機機台1の運転が開始されると、ホス
トコンピュータ43は紡出量のデータを制御装置12か
ら逐次入力し、所定の分玉と対応する紡出量となったと
き、それぞれ各精紡機機台1の制御装置12に甘撚り検
出指令信号を出力する。制御装置12はその指令信号を
入力すると、トラベラ回転数情報処理装置11のCPU
28に甘撚り検出動作開始指令を出力するとともに、現
在のスピンドル回転数のデータを出力する。その結果、
前記実施の形態と同様にしてトラベラ回転数情報処理装
置11により各錘の甘撚りの有無が検出され、その検出
結果が制御装置12に出力される。甘撚り錘や糸切れ錘
がある場合、制御装置12は前記実施の形態と同様にパ
トライト41を点灯させるとともに、表示装置13に甘
撚り錘番号や糸切れ錘番号を表示する。
トコンピュータ43は紡出量のデータを制御装置12か
ら逐次入力し、所定の分玉と対応する紡出量となったと
き、それぞれ各精紡機機台1の制御装置12に甘撚り検
出指令信号を出力する。制御装置12はその指令信号を
入力すると、トラベラ回転数情報処理装置11のCPU
28に甘撚り検出動作開始指令を出力するとともに、現
在のスピンドル回転数のデータを出力する。その結果、
前記実施の形態と同様にしてトラベラ回転数情報処理装
置11により各錘の甘撚りの有無が検出され、その検出
結果が制御装置12に出力される。甘撚り錘や糸切れ錘
がある場合、制御装置12は前記実施の形態と同様にパ
トライト41を点灯させるとともに、表示装置13に甘
撚り錘番号や糸切れ錘番号を表示する。
【0108】ホストコンピュータ43は各制御装置12
からローカルエリアネットワーク42を介して甘撚り情
報及び糸切れ情報を入力し、そのデータに基づいてカラ
ーディスプレイ53に甘撚り錘の錘番号や糸切れ状況を
表示する。従って、この実施の形態では作業者あるいは
管理者は、カラーディスプレイ53に表示された表示画
面を見ることにより、ホストコンピュータ43と接続さ
れている全部の精紡機機台1の甘撚りや糸切れの有無を
各精紡機機台1の設置箇所に行かないで確認できる。
からローカルエリアネットワーク42を介して甘撚り情
報及び糸切れ情報を入力し、そのデータに基づいてカラ
ーディスプレイ53に甘撚り錘の錘番号や糸切れ状況を
表示する。従って、この実施の形態では作業者あるいは
管理者は、カラーディスプレイ53に表示された表示画
面を見ることにより、ホストコンピュータ43と接続さ
れている全部の精紡機機台1の甘撚りや糸切れの有無を
各精紡機機台1の設置箇所に行かないで確認できる。
【0109】なお、本発明は前記両実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 (1) 第1及び第2の実施の形態において、所定周期
でセンサ3の出力信号に基づいてCPU28で各錘のト
ラベラ回転数を演算し、糸切れ錘以外の各錘の平均トラ
ベラ回転数と、スピンドル回転数との比を求める。そし
て、その比が所定の範囲から逸脱したときに異常と判断
し、その判断結果に基づいて制御装置12により前記比
が所定の範囲内となるように、スピンドル回転速度を所
定の回転速度に変速する構成とする。前記所定の範囲の
値と、スピンドル回転速度の変速割合は紡出条件に対応
して運転条件設定時に入力手段(入力装置)により入力
される。CPU28は演算手段及び判断手段の役割を果
たす。なお、前記所定周期は糸切れ検出のための周期よ
り長い。 糸Yが正常な状態で管糸40(ボビンB)に
巻き取られるためには、図12(a)に示すように、ス
ネルワイヤ23aからトラベラ10に至る糸Yが適正な
張力状態で所定のバルーニング形状を成すように回転し
ながら管糸に巻き取られることが重要となる。そして、
スピンドル19の回転速度が正常なままでトラベラ10
の回転速度が正常な状態より遅くなると、糸Yの張力が
大きくなってバルーンの形状が小さくなる。バルーンの
形状がさらに小さくなって、図12(b)に示すよう
に、糸Yがスネルワイヤ23aとトラベラ10との間で
直線状となり、さらに張力が高まると糸切れが発生す
る。
れるものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 (1) 第1及び第2の実施の形態において、所定周期
でセンサ3の出力信号に基づいてCPU28で各錘のト
ラベラ回転数を演算し、糸切れ錘以外の各錘の平均トラ
ベラ回転数と、スピンドル回転数との比を求める。そし
て、その比が所定の範囲から逸脱したときに異常と判断
し、その判断結果に基づいて制御装置12により前記比
が所定の範囲内となるように、スピンドル回転速度を所
定の回転速度に変速する構成とする。前記所定の範囲の
値と、スピンドル回転速度の変速割合は紡出条件に対応
して運転条件設定時に入力手段(入力装置)により入力
される。CPU28は演算手段及び判断手段の役割を果
たす。なお、前記所定周期は糸切れ検出のための周期よ
り長い。 糸Yが正常な状態で管糸40(ボビンB)に
巻き取られるためには、図12(a)に示すように、ス
ネルワイヤ23aからトラベラ10に至る糸Yが適正な
張力状態で所定のバルーニング形状を成すように回転し
ながら管糸に巻き取られることが重要となる。そして、
スピンドル19の回転速度が正常なままでトラベラ10
の回転速度が正常な状態より遅くなると、糸Yの張力が
大きくなってバルーンの形状が小さくなる。バルーンの
形状がさらに小さくなって、図12(b)に示すよう
に、糸Yがスネルワイヤ23aとトラベラ10との間で
直線状となり、さらに張力が高まると糸切れが発生す
る。
【0110】しかし、この変更例では糸切れ錘以外の各
錘の平均トラベラ回転数と、スピンドル回転数との比が
所定範囲から外れた場合、それを解消するようにスピン
ドル回転速度が変速されるため、糸の張力が糸切れに至
るほど徐々に大きくなるのを未然に防止できる。その結
果、紡機機台の稼動率が高くなる。
錘の平均トラベラ回転数と、スピンドル回転数との比が
所定範囲から外れた場合、それを解消するようにスピン
ドル回転速度が変速されるため、糸の張力が糸切れに至
るほど徐々に大きくなるのを未然に防止できる。その結
果、紡機機台の稼動率が高くなる。
【0111】糸切れ錘以外の各錘の平均トラベラ回転数
とスピンドル回転数とを比較する代わりに、糸切れ錘以
外の各錘のトラベラ回転数とスピンドル回転数との比を
求め、その値が所定範囲から外れているか否かの判断を
行い、所定範囲から外れた状態にある錘数が所定数以上
となったときにスピンドル回転速度を変速する構成とし
てもよい。
とスピンドル回転数とを比較する代わりに、糸切れ錘以
外の各錘のトラベラ回転数とスピンドル回転数との比を
求め、その値が所定範囲から外れているか否かの判断を
行い、所定範囲から外れた状態にある錘数が所定数以上
となったときにスピンドル回転速度を変速する構成とし
てもよい。
【0112】(2) 甘撚りが発生しているか否かの判
断を、各錘のトラベラ回転数と平均トラベラ回転数との
偏差の割合Aと、各錘のトラベラ回転数とスピンドル回
転数との偏差の割合Bとを、それぞれ予め設定しておい
た基準値としての甘撚り限界割合の値と比較して行う代
わりに、いずれか一方のみで判断を行ってもよい。
断を、各錘のトラベラ回転数と平均トラベラ回転数との
偏差の割合Aと、各錘のトラベラ回転数とスピンドル回
転数との偏差の割合Bとを、それぞれ予め設定しておい
た基準値としての甘撚り限界割合の値と比較して行う代
わりに、いずれか一方のみで判断を行ってもよい。
【0113】また、偏差の割合で比較せずに、各錘のト
ラベラ回転数と平均トラベラ回転数又はスピンドル回転
数との偏差を基準回転数と比較して、甘撚りか否かの判
断を行ったり、トラベラ回転数検出時の紡出速度とトラ
ベラ回転数とから撚数を求め、基準撚数と比較して甘撚
りか否かの判断を行ってもよい。
ラベラ回転数と平均トラベラ回転数又はスピンドル回転
数との偏差を基準回転数と比較して、甘撚りか否かの判
断を行ったり、トラベラ回転数検出時の紡出速度とトラ
ベラ回転数とから撚数を求め、基準撚数と比較して甘撚
りか否かの判断を行ってもよい。
【0114】(3) トラベラ回転数情報処理装置11
に甘撚り判断基準及び甘撚り検出時期としての所定の設
定値を設定する設定手段を設け、制御装置12からの指
令信号によらず、CPU16の判断により甘撚り検出時
期になると甘撚り検出動作を開始する構成としてもよ
い。また、各センサ3の出力信号をトラベラ回転数情報
処理装置11を介さずに直接制御装置12に入力して、
制御装置12で各錘2の甘撚りの有無を判断する構成、
即ち制御装置12が演算手段及び判断手段としての役割
を果たす構成としてもよい。
に甘撚り判断基準及び甘撚り検出時期としての所定の設
定値を設定する設定手段を設け、制御装置12からの指
令信号によらず、CPU16の判断により甘撚り検出時
期になると甘撚り検出動作を開始する構成としてもよ
い。また、各センサ3の出力信号をトラベラ回転数情報
処理装置11を介さずに直接制御装置12に入力して、
制御装置12で各錘2の甘撚りの有無を判断する構成、
即ち制御装置12が演算手段及び判断手段としての役割
を果たす構成としてもよい。
【0115】(4) 糸切れ発生状況及び甘撚り発生状
況の両方についてその状況に応じた機台の運転制御を行
う構成に代えて、糸切れ発生状況及び甘撚り発生状況の
いずれか一方のみに関してその状況に応じて機台の運転
制御を行う構成としてもよい。例えば、糸切れに関して
は糸切れ情報の表示を行うが、機台の駆動系の異常が無
いかぎりCPU33の判断で運転条件を変更したり適位
置停止させることは実施せずに、甘撚り発生時に甘撚り
発生状況に応じて、CPU33の判断で運転条件の変更
や適位置停止を行う構成とする。また、甘撚りに関して
は甘撚り情報の表示を行うが、機台の運転条件を変更せ
ずに運転を継続し、糸切れ発生時にのみCPU33の判
断で運転条件を変更したり適位置停止を行う構成とす
る。この場合、制御が簡単となる。
況の両方についてその状況に応じた機台の運転制御を行
う構成に代えて、糸切れ発生状況及び甘撚り発生状況の
いずれか一方のみに関してその状況に応じて機台の運転
制御を行う構成としてもよい。例えば、糸切れに関して
は糸切れ情報の表示を行うが、機台の駆動系の異常が無
いかぎりCPU33の判断で運転条件を変更したり適位
置停止させることは実施せずに、甘撚り発生時に甘撚り
発生状況に応じて、CPU33の判断で運転条件の変更
や適位置停止を行う構成とする。また、甘撚りに関して
は甘撚り情報の表示を行うが、機台の運転条件を変更せ
ずに運転を継続し、糸切れ発生時にのみCPU33の判
断で運転条件を変更したり適位置停止を行う構成とす
る。この場合、制御が簡単となる。
【0116】(5) 前記第1及び第2の実施の形態に
(1)の構成、即ちトラベラ回転数とスピンドル回転数
の比を所定範囲に保持するようにスピンドルの回転速度
を所定の割合で変速する構成を付け加えた装置としても
よい。また、(4)の構成と(1)の構成とを組み合わ
せてもよい。これらの場合、糸切れの発生が少なくな
り、紡機機台の稼動率が高くなる。
(1)の構成、即ちトラベラ回転数とスピンドル回転数
の比を所定範囲に保持するようにスピンドルの回転速度
を所定の割合で変速する構成を付け加えた装置としても
よい。また、(4)の構成と(1)の構成とを組み合わ
せてもよい。これらの場合、糸切れの発生が少なくな
り、紡機機台の稼動率が高くなる。
【0117】(6) 糸切れ及び甘撚り発生の状況に応
じて、スピンドルの回転速度を変速する場合、異常時対
応用のスピンドル変速パターンに従って変速する構成に
代えて、正常紡出時のスピンドル回転速度の所定の割合
となるように変速を行うようにしてもよい。
じて、スピンドルの回転速度を変速する場合、異常時対
応用のスピンドル変速パターンに従って変速する構成に
代えて、正常紡出時のスピンドル回転速度の所定の割合
となるように変速を行うようにしてもよい。
【0118】(7) 甘撚りが発生した場合、図1のフ
ローチャートのステップS3のような判断、即ち残りの
紡出量により減速するか適位置停止をするかを決める判
断を行わず、甘撚りが発生した場合に減速するか適位置
停止するかを予め選択しておく構成にしてもよい。例え
ば、運転条件設定時にそれを選択して設定する選択手段
を設ける。
ローチャートのステップS3のような判断、即ち残りの
紡出量により減速するか適位置停止をするかを決める判
断を行わず、甘撚りが発生した場合に減速するか適位置
停止するかを予め選択しておく構成にしてもよい。例え
ば、運転条件設定時にそれを選択して設定する選択手段
を設ける。
【0119】(8) 第2の実施の形態において、セン
サ3の出力信号を各精紡機機台1側、即ちトラベラ回転
数情報処理装置11又は制御装置12で処理せずに、制
御装置12を介してホストコンピュータ43に送り、ホ
ストコンピュータ43で演算処理して、甘撚り発生の有
無を判断する構成としてもよい。この場合、容量の大き
な制御装置12やホストコンピュータ43の制御プログ
ラムの一部を変更するだけで、トラベラ回転数情報処理
装置11が不要となり、装置の構成が簡単となる。
サ3の出力信号を各精紡機機台1側、即ちトラベラ回転
数情報処理装置11又は制御装置12で処理せずに、制
御装置12を介してホストコンピュータ43に送り、ホ
ストコンピュータ43で演算処理して、甘撚り発生の有
無を判断する構成としてもよい。この場合、容量の大き
な制御装置12やホストコンピュータ43の制御プログ
ラムの一部を変更するだけで、トラベラ回転数情報処理
装置11が不要となり、装置の構成が簡単となる。
【0120】(9) 甘撚り検出時に糸切れ状態のため
甘撚りの有無判断ができない錘が存在したとき、制御装
置12から所定時間後に再度甘撚り検出指令信号を自動
的に出力する構成に代えて、作業者が糸切れ錘の糸継ぎ
完了後に、設定手段で甘撚り検出時期を設定するように
してもよい。自動的に甘撚り検出指令信号が出力される
構成では、作業者の糸継ぎ作業が完了していることを確
認せずに甘撚り検出指令信号が出力される虞があるが、
この場合は糸継ぎが完了したことの確認がなされた後に
甘撚り検出指令信号が出力されるため、そのような虞が
ない。
甘撚りの有無判断ができない錘が存在したとき、制御装
置12から所定時間後に再度甘撚り検出指令信号を自動
的に出力する構成に代えて、作業者が糸切れ錘の糸継ぎ
完了後に、設定手段で甘撚り検出時期を設定するように
してもよい。自動的に甘撚り検出指令信号が出力される
構成では、作業者の糸継ぎ作業が完了していることを確
認せずに甘撚り検出指令信号が出力される虞があるが、
この場合は糸継ぎが完了したことの確認がなされた後に
甘撚り検出指令信号が出力されるため、そのような虞が
ない。
【0121】(10) センサ3を2錘共用の構成に代
えて1錘毎の独立した構成にしたり、ピックアップコイ
ルをトラベラクリヤラ4に組み込んだ構成以外の、電磁
誘導作用を利用したセンサとする。この場合トラベラ1
0との間隔を厳密に調整しなくてもよくなり、取付け位
置の自由度が大きくなる。
えて1錘毎の独立した構成にしたり、ピックアップコイ
ルをトラベラクリヤラ4に組み込んだ構成以外の、電磁
誘導作用を利用したセンサとする。この場合トラベラ1
0との間隔を厳密に調整しなくてもよくなり、取付け位
置の自由度が大きくなる。
【0122】(11) リング8上を回転するトラベラ
10の回転数に対応したパルス信号を出力するセンサと
して、電磁誘導作用を利用したセンサに代えて、トラベ
ラの回動位置に向かって照射した光のトラベラからの反
射光を検出するセンサを使用してもよい。また、スネル
ワイヤからトラベラに至る間の糸のバルーンを挟む位置
に投光器と受光器とを配置する透過式光センサを使用
し、スネルワイヤからトラベラに至る間の糸が投光を横
切ることを検出してパルス信号を出力するセンサを使用
してもよい。この場合トラベラが1回転する間に糸は投
光器から照射された投光を2回横切るため、パルス信号
の数がトラベラ回転数の2倍となる。
10の回転数に対応したパルス信号を出力するセンサと
して、電磁誘導作用を利用したセンサに代えて、トラベ
ラの回動位置に向かって照射した光のトラベラからの反
射光を検出するセンサを使用してもよい。また、スネル
ワイヤからトラベラに至る間の糸のバルーンを挟む位置
に投光器と受光器とを配置する透過式光センサを使用
し、スネルワイヤからトラベラに至る間の糸が投光を横
切ることを検出してパルス信号を出力するセンサを使用
してもよい。この場合トラベラが1回転する間に糸は投
光器から照射された投光を2回横切るため、パルス信号
の数がトラベラ回転数の2倍となる。
【0123】(12) 糸切れ検出手段を甘撚り検出手
段と別のセンサとし、トラベラ回転数を検出するセンサ
の他に糸切れのみを検出する糸切れセンサを設けてもよ
い。その場合、スネルワイヤの振動を検知して糸切れの
有無を検出したり、糸に接触した状態で糸切れを検出す
る構成のものを使用してもよい。
段と別のセンサとし、トラベラ回転数を検出するセンサ
の他に糸切れのみを検出する糸切れセンサを設けてもよ
い。その場合、スネルワイヤの振動を検知して糸切れの
有無を検出したり、糸に接触した状態で糸切れを検出す
る構成のものを使用してもよい。
【0124】(13) 制御装置12がホストコンピュ
ータ43と通信手段で接続されている場合は、精紡機機
台1の表示装置13を設けずにホストコンピュータ43
側に設けた表示装置でのみ甘撚りの発生状況等をモニタ
可能としてもよい。また、制御装置12とホストコンピ
ュータ43との間の通信を無線で行う構成としてもよ
い。
ータ43と通信手段で接続されている場合は、精紡機機
台1の表示装置13を設けずにホストコンピュータ43
側に設けた表示装置でのみ甘撚りの発生状況等をモニタ
可能としてもよい。また、制御装置12とホストコンピ
ュータ43との間の通信を無線で行う構成としてもよ
い。
【0125】(14) 表示装置13として入力装置と
表示装置の両方の機能を有するものに代えて、入力装置
と表示装置とが独立したものを使用する。また、表示手
段として画面表示に代えて紙などに甘撚り錘番号や糸切
れ錘番号を印刷するプリンタを設けたり、表示装置13
とプリンタを併設してもよい。プリンタを設けた場合は
甘撚り発生錘のデータを紙などに印刷した状態で簡単に
保存できる。
表示装置の両方の機能を有するものに代えて、入力装置
と表示装置とが独立したものを使用する。また、表示手
段として画面表示に代えて紙などに甘撚り錘番号や糸切
れ錘番号を印刷するプリンタを設けたり、表示装置13
とプリンタを併設してもよい。プリンタを設けた場合は
甘撚り発生錘のデータを紙などに印刷した状態で簡単に
保存できる。
【0126】(15) 甘撚り発生時のパトライト41
の点灯を止めてもよい。甘撚りが発生しても、糸切れの
場合と異なり他の錘に悪影響を及ぼすことがないため、
糸切れと比較して解消処置の緊急性は低い。従って、満
管停止後の玉揚げ前に表示装置13で甘撚り錘番号を確
認してその錘の管糸40を他の管糸40と分別できれば
よく、甘撚り発生後直ちに処置を行わなくてもよい。
の点灯を止めてもよい。甘撚りが発生しても、糸切れの
場合と異なり他の錘に悪影響を及ぼすことがないため、
糸切れと比較して解消処置の緊急性は低い。従って、満
管停止後の玉揚げ前に表示装置13で甘撚り錘番号を確
認してその錘の管糸40を他の管糸40と分別できれば
よく、甘撚り発生後直ちに処置を行わなくてもよい。
【0127】(16) リング精紡機に限らずリング撚
糸機等トラベラを利用して糸の巻取りを行う他の紡機に
適用してもよい。前記実施の形態及び変更例から把握で
きる請求項記載以外の発明について、以下にその効果と
ともに記載する。
糸機等トラベラを利用して糸の巻取りを行う他の紡機に
適用してもよい。前記実施の形態及び変更例から把握で
きる請求項記載以外の発明について、以下にその効果と
ともに記載する。
【0128】(1) 請求項4又は請求項5に記載の紡
機の運転制御装置に、各錘毎に設けられた糸切れ検出手
段と、各糸切れ検出手段の出力信号に基づいて各錘の糸
切れの有無を判断する判断手段と、判断手段の判断結果
に基づいて糸切れ箇所を表示手段に表示させるととも
に、糸切れ錘が所定数以上発生した異常時にスピンドル
回転速度を所定の回転速度に減速する制御手段とを設け
る。この場合、甘撚り及び糸切れの両方の状況に対応し
て適切な運転状態を選択することができ、無駄な紡出及
び異常の発生増大を抑制できる。
機の運転制御装置に、各錘毎に設けられた糸切れ検出手
段と、各糸切れ検出手段の出力信号に基づいて各錘の糸
切れの有無を判断する判断手段と、判断手段の判断結果
に基づいて糸切れ箇所を表示手段に表示させるととも
に、糸切れ錘が所定数以上発生した異常時にスピンドル
回転速度を所定の回転速度に減速する制御手段とを設け
る。この場合、甘撚り及び糸切れの両方の状況に対応し
て適切な運転状態を選択することができ、無駄な紡出及
び異常の発生増大を抑制できる。
【0129】(2) 請求項4又は請求項5に記載の紡
機の運転制御装置に、糸切れ錘以外の各錘の平均トラベ
ラ回転数を求める演算手段と、その平均トラベラ回転数
とスピンドル回転数との比が所定の範囲から逸脱したと
きに異常と判断する判断手段と、その判断手段の判断結
果に基づいてスピンドル回転速度を所定の回転速度に変
速する制御手段とを設ける。この場合、制御プログラム
の一部変更により糸切れ発生を抑制でき、機台の稼動率
が高くなる。
機の運転制御装置に、糸切れ錘以外の各錘の平均トラベ
ラ回転数を求める演算手段と、その平均トラベラ回転数
とスピンドル回転数との比が所定の範囲から逸脱したと
きに異常と判断する判断手段と、その判断手段の判断結
果に基づいてスピンドル回転速度を所定の回転速度に変
速する制御手段とを設ける。この場合、制御プログラム
の一部変更により糸切れ発生を抑制でき、機台の稼動率
が高くなる。
【0130】(3) 請求項6又は請求項7に記載の紡
機の運転制御装置に、各錘のトラベラ回転数を検出可能
な検出手段と、糸切れ錘以外の各錘の平均トラベラ回転
数を求める演算手段と、その平均トラベラ回転数とスピ
ンドル回転数との比が所定の範囲から逸脱したときに異
常と判断する判断手段と、その判断手段の判断結果に基
づいてスピンドル回転速度を所定の回転速度に変速する
制御手段とを設ける。この場合、糸切れ発生を抑制で
き、機台の稼動率が高くなる。
機の運転制御装置に、各錘のトラベラ回転数を検出可能
な検出手段と、糸切れ錘以外の各錘の平均トラベラ回転
数を求める演算手段と、その平均トラベラ回転数とスピ
ンドル回転数との比が所定の範囲から逸脱したときに異
常と判断する判断手段と、その判断手段の判断結果に基
づいてスピンドル回転速度を所定の回転速度に変速する
制御手段とを設ける。この場合、糸切れ発生を抑制で
き、機台の稼動率が高くなる。
【0131】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、甘撚り、糸切れ及びバルーン形状の不良等
の異常が発生した場合、紡出異常をそれ以上増加させな
い状態で紡機機台の運転を継続することができ、無駄な
紡出が防止されて結果として生産性が向上する。
明によれば、甘撚り、糸切れ及びバルーン形状の不良等
の異常が発生した場合、紡出異常をそれ以上増加させな
い状態で紡機機台の運転を継続することができ、無駄な
紡出が防止されて結果として生産性が向上する。
【0132】請求項2に記載の発明によれば、甘撚り、
糸切れ及びバルーン形状の不良等の異常が発生した場
合、異常発生の増大が防止されるとともに、簡単な保全
作業後に紡機機台の再起動を行うことで結果的に紡機機
台の稼動率の低下を防止できる。
糸切れ及びバルーン形状の不良等の異常が発生した場
合、異常発生の増大が防止されるとともに、簡単な保全
作業後に紡機機台の再起動を行うことで結果的に紡機機
台の稼動率の低下を防止できる。
【0133】請求項3に記載の発明によれば、1個のセ
ンサで甘撚り、糸切れ及びバルーン形状の不良等の異常
発生を検出可能な出力信号を得ることができ、異常検出
手段の組付けが容易となる。
ンサで甘撚り、糸切れ及びバルーン形状の不良等の異常
発生を検出可能な出力信号を得ることができ、異常検出
手段の組付けが容易となる。
【0134】請求項4、請求項5及び請求項12に記載
の発明によれば、甘撚り発生時に甘撚りの発生をそれ以
上増加させない状態で紡機機台の運転を継続することが
でき、無駄な紡出が防止されて結果として生産性が向上
する。
の発明によれば、甘撚り発生時に甘撚りの発生をそれ以
上増加させない状態で紡機機台の運転を継続することが
でき、無駄な紡出が防止されて結果として生産性が向上
する。
【0135】請求項5及び請求項12に記載の発明によ
れば、甘撚り発生時に表示手段の表示から甘撚り錘を容
易に確認できる。請求項6、請求項7及び請求項12に
記載の発明によれば、糸切れ発生時に糸切れの発生をそ
れ以上増加させない状態で紡機機台の運転を継続するこ
とができ、無駄な紡出が防止されて結果として生産性が
向上する。
れば、甘撚り発生時に表示手段の表示から甘撚り錘を容
易に確認できる。請求項6、請求項7及び請求項12に
記載の発明によれば、糸切れ発生時に糸切れの発生をそ
れ以上増加させない状態で紡機機台の運転を継続するこ
とができ、無駄な紡出が防止されて結果として生産性が
向上する。
【0136】請求項7及び請求項12に記載の発明によ
れば、糸切れ発生時に表示手段の表示から糸切れ錘を容
易に確認できる。請求項8及び請求項12に記載の発明
によれば、紡出中のバルーン形状、即ち糸の張力状態が
適正状態からずれた場合にそのずれを解消するようにス
ピンドルの回転速度が変更されるため、糸切れ発生を未
然に防止でき、紡機の稼動効率を向上させることができ
る。
れば、糸切れ発生時に表示手段の表示から糸切れ錘を容
易に確認できる。請求項8及び請求項12に記載の発明
によれば、紡出中のバルーン形状、即ち糸の張力状態が
適正状態からずれた場合にそのずれを解消するようにス
ピンドルの回転速度が変更されるため、糸切れ発生を未
然に防止でき、紡機の稼動効率を向上させることができ
る。
【0137】請求項9及び請求項12に記載の発明によ
れば、甘撚り発生が満管までの紡出量が所定量より多い
時期に検出されたときは、適位置停止を行って甘撚り発
生錘のボビン交換を行うため、甘撚り発生錘でその後の
巻き取り糸を有効に使用でき、生産性を上げることがで
きる。
れば、甘撚り発生が満管までの紡出量が所定量より多い
時期に検出されたときは、適位置停止を行って甘撚り発
生錘のボビン交換を行うため、甘撚り発生錘でその後の
巻き取り糸を有効に使用でき、生産性を上げることがで
きる。
【0138】請求項10及び請求項12に記載の発明に
よれば、糸切れ錘数が所定数以上となったとき適位置停
止を行うため、糸切れ発生の増大が防止されるととも
に、簡単な保全作業後に紡機機台の再起動を行うことで
結果的に紡機機台の稼動率の低下を防止できる。
よれば、糸切れ錘数が所定数以上となったとき適位置停
止を行うため、糸切れ発生の増大が防止されるととも
に、簡単な保全作業後に紡機機台の再起動を行うことで
結果的に紡機機台の稼動率の低下を防止できる。
【0139】請求項11及び請求項12に記載の発明に
よれば、異常の発生を防止した状態で運転を継続する際
の変速(減速)が異常時対応のスピンドル変速パターン
に従って行われるため、減速条件の設定が容易となる。
よれば、異常の発生を防止した状態で運転を継続する際
の変速(減速)が異常時対応のスピンドル変速パターン
に従って行われるため、減速条件の設定が容易となる。
【0140】請求項12に記載の発明によれば、各紡機
機台の運転条件、甘撚り検出時期、、甘撚り判断の基準
値、糸切れ時の状況判断のための所定数を各紡機機台の
設置箇所へ行かずにホストコンピュータのある場所から
設定できるため、紡機機台の運転準備が簡単になる。ま
た、ホストコンピュータと接続されている全部の紡機機
台の糸切れ、甘撚り等の異常の有無を、各紡機機台の設
置箇所に行かないで確認できる。
機台の運転条件、甘撚り検出時期、、甘撚り判断の基準
値、糸切れ時の状況判断のための所定数を各紡機機台の
設置箇所へ行かずにホストコンピュータのある場所から
設定できるため、紡機機台の運転準備が簡単になる。ま
た、ホストコンピュータと接続されている全部の紡機機
台の糸切れ、甘撚り等の異常の有無を、各紡機機台の設
置箇所に行かないで確認できる。
【図1】 第1の実施の形態の甘撚り発生時の作用を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図2】 異常検出装置の概略構成図。
【図3】 センサの取付け状態を示す概略平面図。
【図4】 図3のIV−IV線断面図。
【図5】 精紡機機台の駆動系の概略構成図。
【図6】 電気的構成を示すブロック図。
【図7】 スピンドル回転数の変化を示す線図。
【図8】 パルス信号を示す線図。
【図9】 糸切れ発生時の作用を示すフローチャート。
【図10】 第2の実施の形態の概略構成図。
【図11】 電気的構成を示すブロック図。
【図12】 糸のバルーン形状を示す概略図。
1…紡機機台としての精紡機機台、2…錘、3…異常検
出手段、糸切れ検出手段、トラベラ回転検出手段として
のセンサ、8…リング、10…トラベラ、11…トラベ
ラ回転数情報処理装置、12…制御手段としての制御装
置、13…表示手段及び設定手段としての表示装置、1
9…スピンドル、28…演算手段及び判断手段としての
CPU、34…記憶手段としてのプログラムメモリ、3
5…記憶手段としての作業用メモリ、40…管糸、42
…通信手段としてのローカルエリアネットワーク、43
…ホストコンピュータ、52…設定手段としての入力装
置、53…表示手段としてのカラーディスプレイ。
出手段、糸切れ検出手段、トラベラ回転検出手段として
のセンサ、8…リング、10…トラベラ、11…トラベ
ラ回転数情報処理装置、12…制御手段としての制御装
置、13…表示手段及び設定手段としての表示装置、1
9…スピンドル、28…演算手段及び判断手段としての
CPU、34…記憶手段としてのプログラムメモリ、3
5…記憶手段としての作業用メモリ、40…管糸、42
…通信手段としてのローカルエリアネットワーク、43
…ホストコンピュータ、52…設定手段としての入力装
置、53…表示手段としてのカラーディスプレイ。
Claims (12)
- 【請求項1】 紡出異常を検出する異常検出手段を各錘
毎に設け、前記各異常検出手段の出力信号に基づいて、
機台の運転継続には支障はないが不良製品の生産の増加
あるいは生産性の低下につながる、甘撚り、糸切れ、バ
ルーン形状の不良等の異常が発生しているか否かの判断
を判断手段により行い、異常が所定の条件を満足する状
態となったときにスピンドルの回転速度を変速して、異
常をそれ以上増加させない状態で機台の運転を継続する
紡機の運転方法。 - 【請求項2】 紡出異常を検出する異常検出手段を各錘
毎に設け、前記各異常検出手段の出力信号に基づいて、
機台の運転継続には支障はないが不良製品の生産の増加
あるいは生産性の低下につながる、甘撚り、糸切れ、バ
ルーン形状の不良等の異常が発生しているか否かの判断
を判断手段により行い、異常が所定の条件を満足する状
態となったときに適位置停止を行う紡機の運転方法。 - 【請求項3】 前記異常検出手段は各錘毎に設けられリ
ング上を回転するトラベラの回転数に対応したパルス信
号を出力するセンサである請求項1又は請求項2に記載
の紡機の運転方法。 - 【請求項4】 各錘毎に設けられリング上を回転するト
ラベラの回転数に対応したパルス信号を出力するセンサ
と、 前記各センサの出力信号に基づいて各錘のトラベラの回
転数を演算する演算手段と、 前記演算手段により演算された各錘の回転数に基づいて
各錘毎に甘撚りが発生しているか否かの判断を行う判断
手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいて甘撚りが発生した異
常時にスピンドル回転速度を所定の回転速度に減速する
制御手段と、 前記判断手段の判断基準及び甘撚り検出時期を設定する
設定手段とを設けた紡機の運転制御装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の紡機の運転制御装置に
おいて、甘撚り発生錘を表示する表示手段を設け、前記
制御手段は前記判断手段の判断結果に基づいて甘撚り発
生錘を前記表示手段に表示させる紡機の運転制御装置。 - 【請求項6】 各錘毎に設けられた糸切れ検出手段と、 前記各糸切れ検出手段の出力信号に基づいて各錘の糸切
れの有無を判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいて糸切れ錘数が第1の
所定数以上発生した異常時にスピンドル回転速度を所定
の回転速度に減速する制御手段と、 前記第1の所定数を設定する設定手段とを設けた紡機の
運転制御装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の紡機の運転制御装置に
おいて、糸切れ箇所を表示する表示手段を設け、前記制
御手段は前記判断手段の判断結果に基づいて糸切れ箇所
を前記表示手段に表示させる紡機の運転制御装置。 - 【請求項8】 各錘毎に設けられリング上を回転するト
ラベラの回転数に対応したパルス信号を出力するセンサ
と、 前記各センサの出力信号に基づいて各錘のトラベラの回
転数を演算する演算手段と、 前記演算手段により演算された糸切れ錘以外の各錘の平
均回転数と、スピンドル回転数との比が所定の範囲から
逸脱したときに異常と判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいてスピンドル回転速度
を所定の回転速度に変速する制御手段とを設けた紡機の
運転制御装置。 - 【請求項9】 前記制御手段は甘撚り発生検出時から満
管までの紡出量が所定量以上のときに、紡機機台を適位
置停止させるように制御する請求項4又は請求項5に記
載の紡機の運転制御装置。 - 【請求項10】 前記制御手段は糸切れ発生錘の数が第
2の所定数以上のときに、紡機機台を適位置停止させる
ように制御する請求項6又は請求項7に記載の紡機の運
転制御装置。 - 【請求項11】 請求項4〜請求項8のいずれか1項に
記載の紡機の運転制御装置おいて、正常紡出時のスピン
ドル変速パターン及び異常時対応用のスピンドル変速パ
ターンを記憶した記憶手段を設け、前記制御手段は異常
時にスピンドル回転速度を前記異常時対応用のスピンド
ル変速パターンに従って制御する紡機の運転制御装置。 - 【請求項12】 請求項4〜請求項11のいずれか1項
に記載の運転制御装置備えた複数の紡機とホストコンピ
ュータとを通信手段を介して接続し、ホストコンピュー
タからの指令により前記判断手段の判断基準を設定可能
にするとともに、異常発生錘を表示する表示手段をホス
トコンピュータに設けた紡機の運転制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26752895A JPH09111557A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 紡機の運転方法及び運転制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26752895A JPH09111557A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 紡機の運転方法及び運転制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09111557A true JPH09111557A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17446090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26752895A Pending JPH09111557A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 紡機の運転方法及び運転制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09111557A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001083348A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Teijin Limited | Procede et dispositif de commande de traitement de fibres |
JP2008519168A (ja) * | 2004-11-02 | 2008-06-05 | マシーネンファブリク リーター アクチェンゲゼルシャフト | 紡績機の生産能率を最適化する方法 |
JP2019214476A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | ザウラー スピニング ソリューションズ ゲー・エム・ベー・ハー ウント コー. カー・ゲーSaurer Spinning Solutions GmbH & Co. KG | リング紡績コップの巻成状態に影響を及ぼすための方法もしくは装置 |
CN113638117A (zh) * | 2021-09-17 | 2021-11-12 | 泉州精准机械有限公司 | 一种电子输纱系统 |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP26752895A patent/JPH09111557A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001083348A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Teijin Limited | Procede et dispositif de commande de traitement de fibres |
US6745097B2 (en) | 2000-04-27 | 2004-06-01 | Teijin Limited | Management method for fiber processing and a management apparatus thereof |
JP2008519168A (ja) * | 2004-11-02 | 2008-06-05 | マシーネンファブリク リーター アクチェンゲゼルシャフト | 紡績機の生産能率を最適化する方法 |
JP2019214476A (ja) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | ザウラー スピニング ソリューションズ ゲー・エム・ベー・ハー ウント コー. カー・ゲーSaurer Spinning Solutions GmbH & Co. KG | リング紡績コップの巻成状態に影響を及ぼすための方法もしくは装置 |
CN113638117A (zh) * | 2021-09-17 | 2021-11-12 | 泉州精准机械有限公司 | 一种电子输纱系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2690046B1 (en) | Yarn defect detecting device and winding device | |
US5595351A (en) | Method for controlling a winding station of a bobbin winding machine when a take-up bobbin is changed and winding station for performing the method | |
JP2012076884A (ja) | 糸巻取装置用の回路基板及び糸巻取装置 | |
US4854515A (en) | Winding controlling method for an automatic winder | |
US4563873A (en) | Apparatus for controlling production in a spinning machine | |
JP2014227249A (ja) | 糸巻取機 | |
JPH09111557A (ja) | 紡機の運転方法及び運転制御装置 | |
EP2620403A2 (en) | Yarn winding machine and yarn winding mehtod | |
JP2688265B2 (ja) | 給糸ボビンの給糸特性を検出する方法および装置 | |
JP2007224452A (ja) | 異常錘特定装置および紡績機 | |
JP3006562B2 (ja) | 糸巻取機の停電処理システム | |
JP2009155781A (ja) | 紡績機 | |
JPH09111555A (ja) | 紡機の甘撚り検出装置 | |
JP3591441B2 (ja) | 紡機のスピンドル変速制御方法及びスピンドル変速制御装置 | |
JP2020018031A (ja) | 負荷監視システム、ドラフト装置、紡績ユニット、紡績機 | |
JP2515211B2 (ja) | 撚糸機における撚り異常及び巻取り異常を検出する装置 | |
JP2022089803A (ja) | パッケージブレーキの状態を検出する方法ならびに繊維機械の作業ユニット | |
JPS6056775A (ja) | 自動ワインダにおける不良パッケ−ジ選別装置 | |
JP3211758B2 (ja) | 紡糸巻取システム | |
CN1133260A (zh) | 去除卷绕到退卷纱管上的有缺陷纱线的方法和设备 | |
JPH09195131A (ja) | オープンエンド精紡機の糸継ぎ時の始紡制御方法及び糸継ぎ装置 | |
JP2022023371A (ja) | 糸巻取機及び巻取異常検出方法 | |
JPH05186905A (ja) | 繊維機械の稼働管理方法、および、稼働管理装置 | |
JPH0818756B2 (ja) | 自動ワインダ | |
JPH0424228A (ja) | ダブルツイスタの満管時の自動停止方法及びその装置 |