JP2009155781A - 紡績機 - Google Patents

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Abstract

【課題】供給されるスライバが無くなったことを紡績ユニットごとに迅速に検出できる紡績機を提供する。
【解決手段】精紡機は紡績ユニット2を複数備えるとともに、この紡績ユニット2に供給されるスライバ13が無くなったことを紡績ユニット2ごとに検知できるスライバ検知センサ60を備える。このスライバ検知センサ60は、ドラフト装置7の上流側でスライバ13を検知する。また、精紡機は、スライバ検知センサ60を変位させるためのベルトモータ62と、スライバ検知センサ60の位置を検出するためのエンコーダ61と、を備える。更に、精紡機は制御部40を備え、この制御部40は、エンコーダ61によって検出されたスライバ検知センサ60の位置に基づいて、スライバ13が無くなった紡績ユニット2を特定する。
【選択図】図3

Description

本発明は紡績機に関するものであり、詳細には、紡績機に供給されるスライバが無くなったことを検知する構成に関するものである。
複数の紡績ユニットを備える紡績機においては、機外に配置されるケンス(スライバ収容器)から原料のスライバを引き出して、各紡績ユニットに供給する構成が一般的である。この構成の紡績機では、ある紡績ユニットがスライバを使い切った場合には、別のケンスから新しいスライバを引き出して当該紡績ユニットにセットする必要がある。
この種の紡績機の中には、紡績ユニットごとにクリアラを備えた構成のものが知られている。クリアラは、紡績装置の下流側に配置される糸欠陥検出装置であるが、糸が走行していないこと(糸なし)を検出することも可能に構成されている。この構成で、紡績ユニットに供給されるスライバが無くなると、紡績装置で糸を紡出できなくなり、糸の走行が途切れる。紡績機は、糸なしを検出したクリアラからの信号に基づいて、紡績ユニットの運転を停止するとともに、当該紡績ユニットに設けられているクリアラ異常ランプを点灯させる等して報知する。オペレータは、ランプの点灯した紡績ユニットを調べることで、スライバが無くなったことに気付き、補給を行うことができる。
また、特許文献1は、紡績機ではなく練条機に係るものであるが、スライバの供給を監視するために各々のスライバの搬送路に1つの監視用のセンサユニットを設けた構成を開示する。この特許文献1の構成では、ケンスからスライバが供給される搬送路に回転可能なローラが配置されるとともに、このローラの回転運動を検出するセンサが設けられている。この構成で、下流側の機械によってスライバが引き出されると、摩擦により前記ローラが回転し、この回転運動がセンサによってパルスに変換されて評価ユニットへ伝送される。スライバの終了などによってローラが回転しなくなり、単位時間当たりのパルス数が許容限界を下回ると、評価ユニットが中央制御ユニットへストップ信号を伝送し、練条機構及びスライバの案内が停止される。
特開平8−82605号公報
しかし、前記クリアラはあくまで紡績糸の糸欠陥を検出する装置であり、スライバが無くなったことを直接的に(スライバの段階で)検出することはできない。また、クリアラによって糸なしが検出されたとしても、その原因がスライバ切れなのか、それとも例えば紡績装置の故障による不慮の糸切れによるものなのか、紡績機側で判断することができない。そのため、紡績ユニットのクリアラ異常ランプが点灯していることにオペレータが気付いたとしても、スライバが無くなったことに即座に気付かず、スライバの補給が遅れて糸の生産効率を低下させることがあった。
更に、一度スライバを使い切ってしまった紡績ユニットに対しては新しいスライバをセットする必要があるが、このセット作業は時間と手間が掛かるものとなっていた。特に、ケンスが紡績機の後方に配置され、紡績装置が装置の正面側に配置されるレイアウトの場合、オペレータは後ろから新しいスライバを引き出した後、紡績機の正面側に回って当該スライバをセットしなければならない。従って、スライバ補給作業の効率化が強く望まれていた。
この点、特許文献1はスライバが無くなったことをスライバの時点で判別できるものの、複数本のスライバを併合して引き伸ばす練条機においては、そのうち1本のスライバが無くなった場合でも、併合されるスライバ本数の不均一を防ぐために練条機全体を直ちに停止させる必要がある。従って、特許文献1の構成を紡績機に適用した場合、1つの紡績ユニットでスライバが無くなった場合に全紡績ユニットが停止することになり、生産効率の著しい低下を招いてしまう。このように、紡績ユニットが複数備えられる紡績機においては、スライバの供給切れが発生した紡績ユニットを正確かつ確実に特定することが特に重要な課題であり、この点を解決できる技術が望まれていた。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スライバが無くなったことを紡績ユニットごとに速やかに検出することによって、スライバの補給作業に迅速に取り掛かることができる紡績機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下のように構成される紡績機が提供される。即ち、この紡績機は、スライバから糸を紡出してパッケージに巻き取る紡績ユニットを複数備える。また、紡績機は、前記紡績ユニットに供給される前記スライバが無くなったことを前記紡績ユニットごとに検知できる検知手段を備える。
これにより、スライバが無くなったことを紡績ユニットごとに直接検知できるので、スライバの補給を素早く行うことができ、糸の生産効率を向上させることができる。
前記の紡績機においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記紡績ユニットはドラフト装置を備える。前記検知手段は、前記ドラフト装置の上流側で前記スライバを検知する。
これにより、スライバの終端部がドラフト装置に搬送される前に、スライバが無くなったことを検知できる。従って、スライバの補給作業をドラフト装置の上流側で行うことが可能になる。ドラフト装置の上流側であれば、新しいスライバを古いスライバに対し簡単な作業で撚り継いで連結し、ドラフト装置に連続的に供給することができる。これによって、新しいスライバの補給作業を更に効率化できる。
前記の紡績機においては、前記スライバの供給切れを知らせる報知手段を備えることが好ましい。
これにより、オペレータはスライバの供給切れに迅速に気付き、スライバの補給作業に直ちに取り掛かることができる。
前記の紡績機においては、供給される前記スライバが無くなったことを前記検知手段が検知することにより、当該紡績ユニットにおける前記スライバの搬送を停止させることが好ましい。
これにより、搬送が停止された状態で紡績ユニットに残っている古いスライバに対して新しいスライバを連結することで、補給作業を効率的に行うことができる。
前記の紡績機においては、前記検知手段は前記紡績ユニットごとに備えられることが好ましい。
これにより、紡績ユニットごとに配置された検知手段がスライバの供給切れを確実に検知できる。また、紡績ユニットと検知手段が1対1で対応しているので、スライバの供給切れが発生した紡績ユニットを容易に特定し、適切に制御することができる。
前記の紡績機においては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、紡績機は、前記検知手段を変位させるための移動手段と、前記検知手段の位置を検出するための位置検出手段と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記位置検出手段によって検出された前記検知手段の位置に基づいて、前記スライバが無くなったことを前記検知手段が検知した前記紡績ユニットを特定する。
これにより、スライバの供給切れを紡績ユニットごとに検知できるとともに、必要な検知手段の数を減らすことができるので、製造コストを抑えることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、複数の紡績ユニット2を備える紡績機としての精紡機1を示す正面図である。図2は、紡績ユニット2の主要な構成を示す斜視図である。図3は、スライバの検知手段の構成を模式的に示したブロック図である。なお、以下の説明において「上流側」及び「下流側」とは、スライバ及び紡績糸の走行方向の上流側及び下流側を意味するものとする。
図1及び図2に示すように、紡績ユニット2は、ドラフト装置7と、紡績装置9と、糸送り装置11と、巻取装置12と、を主要な構成として備えている。図1に示すように、この紡績ユニット2は複数並列して配置されている。それぞれの紡績ユニット2にはスライバ13が供給されて、供給されたスライバ13は、ドラフト装置7で延伸された後に前記紡績装置9へ送られる。紡績装置9は前記スライバ13を加撚して糸を紡出し、紡出された糸は糸送り装置11によって送られた後、巻取装置12によって巻き取られる。こうして、所定長のパッケージ45が形成される。
図1に示すように、精紡機1は、ブロアボックス80と、原動機ボックス81と、を備える。また、精紡機1は、紡績ユニット2が並べられる方向に走行可能に設けられた図略の糸継台車と、この糸継台車とは独立に走行可能に設けられた図略の玉揚台車と、を備える。
紡績ユニット2において、糸切れや後述のカッタによる糸切断等が起こった場合には、前記糸継台車が当該紡績ユニット2まで走行して糸継作業を行う。即ち、糸継台車は、紡績装置9側の糸端とパッケージ45側の糸端とを糸継ぎする。また、パッケージ45が所定長(満巻)になると、前記玉揚台車が当該紡績ユニット2まで走行して玉揚作業を行う。即ち、玉揚台車は、当該紡績ユニット2から満巻パッケージを取り外すとともに、空ボビンを前記巻取装置12に装着する。
次に、スライバ13の搬送について上流側から下流側へ順に説明する。図2に示すように、スライバ収容器としてのケンス31は精紡機1の後方に載置されている。なお、ケンス31を詳細に図示するために、図2において精紡機1の筐体6の図示を省略している。また、ケンス31の上方には複数のスライバ支持部32が設けられる。更に、精紡機1の筐体6の上端近傍であって、前記ドラフト装置7のすぐ上流側に、スライバガイド(トランペット)33が配置されている。この構成で、ケンス31内から引き出されたスライバ13を、前記スライバ支持部32及びスライバガイド33を介してドラフト装置7へ案内できるようになっている。
筐体6の上部であって前記スライバ支持部32とスライバガイド33の間には、ガイドシャフト67と、ベルト部63と、が横設される。ガイドシャフト67にはキャリッジ66が支持され、このキャリッジ66は、ガイドシャフト67に沿う方向(紡績ユニット2が並べられる方向)に移動可能に構成されている。キャリッジ66は前記ベルト部63の適宜の箇所に固定されており、ベルト部63を駆動することでキャリッジ66を複数の紡績ユニット2に跨るように往復動させることができる。キャリッジ66には、スライバ13の有無を検知するためのスライバ検知センサ60が取り付けられている。なお、ガイドシャフト67、キャリッジ66、スライバ検知センサ60及びベルト部63等についての詳細は後述する。
前記スライバガイド33には案内孔が貫通状に形成され、この案内孔の大きさは、下流側に向かうに従って狭まるように形成されている。スライバ13は、この案内孔を通過することで太さを規制されながら、所定の位置に案内されつつドラフト装置7へ供給される。
図2に示すように、ドラフト装置7は精紡機1の筐体6の上端近傍に配置されている。このドラフト装置7は、スライバ13を延伸するためのドラフトローラを備える。前記ドラフトローラは、ドラフト装置7本体側に取り付けられるボトムローラと、このボトムローラに対向配置されるトップローラと、で構成されている。
図2に示すように、ボトムローラは、バックローラ24、サードローラ25、エプロンベルト27を装架したミドルローラ26、及びフロントローラ28の4つのローラから構成されている。前記トップローラは、上記した4つのボトムローラにそれぞれに対向するように配置されている。また、ドラフト装置7はクレードル50を備え、このクレードル50に前記トップローラが支持されている。
前記クレードル50は、回動軸部51を中心に回動することで開閉可能に構成される。また、クレードル50は図略のスプリングボックスを備えており、当該クレードル50を閉じたときに、前記スプリングボックスのバネ力によって前記トップローラを前記ボトムローラへ押圧するように構成されている。これによって、スライバ13を適切な押圧力でニップすることができる。クレードル50は図略のロック機構を備えており、このロック機構は、当該クレードル50が閉じられた状態(トップローラとボトムローラが互いに押圧された状態)を保持することができる。なお、前記ロック機構のロックを解除することで、クレードル50を開いた状態とし、詰まったスライバ13の除去等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
次に、前記ドラフト装置7におけるドラフトローラの駆動について説明する。即ち、4つの前記ボトムローラのうち下流側に配置される2つのローラ、即ちミドルローラ26及びフロントローラ28は、他の紡績ユニット2と共通の駆動源(具体的には、前記原動機ボックス81に設置される図略の電動モータ)に接続される。従って、全ての紡績ユニット2のミドルローラ26及びフロントローラ28は、前記駆動源によって常時回転する。
一方、上流側に配置される2つのローラ、即ちバックローラ24及びサードローラ25は、図3に示すように、紡績ユニット2ごとに独立した電動モータ(駆動部)41に接続される。これによって、バックローラ24及びサードローラ25は、紡績ユニット2ごとに駆動及び停止を切り換えることができる。また、図3に示すように、電動モータ41は制御部40に電気的に接続されており、この制御部40が電動モータ41に適宜の信号を送信することによって当該電動モータ41の駆動/停止を制御するように構成されている。
この構成で、スライバ13がボトムローラとトップローラとでニップされた状態で、4つの前記ボトムローラが駆動される。これによって前記スライバ13は延伸されながら、下流側の紡績装置9へ連続して搬送される。
紡績装置9は空気式の紡績装置であり、ドラフト装置7から搬送されてくるスライバ13に対し、内部で発生させる旋回気流によって空気紡績を行う。紡績装置9から紡出された紡績糸10は、糸送り装置11によって下方へ送られる。
糸送り装置11によって下流側に搬送された紡績糸10に対し、クリアラ(糸欠陥検出器)52によって糸欠陥の検出が行われる。糸欠陥の検出とは、具体的には、糸の太さムラや、糸への異物の混入の検出等である。クリアラ52によって糸欠陥が検出された場合は、図略のカッタによって糸切断を行って糸欠陥部分を除去する。そして、前述の糸継台車によって糸継作業を行った後、紡績を再開する。
クリアラ52の近傍には、糸欠陥や前記スライバの供給切れ等、各種状況を知らせるための表示部70が配置されている。表示部70は、糸欠陥が検出されたときに点灯するLEDや、スライバ供給切れが検出されたときに点灯する光源としてのLED71等を備えている。このLEDの状態によって、オペレータは紡績ユニット2の状況を把握することができる。また、図3に示すように、表示部70は制御部40に電気的に接続されており、制御部40からの制御信号に基づいて、対応するLEDを点灯、消灯又は点滅等するように構成されている。
クリアラ52の下流側には、糸弛み取り装置29が配置されている。この糸弛み取り装置29は、適宜の長さの糸を貯留するとともに、その貯留量を状況に応じて調整可能に構成されている。この糸弛み取り装置29により、紡績装置9と巻取装置12との間の紡績糸10の弛みを除去するとともに、巻取装置12における巻取張力を適切に制御することができる。
また、巻取装置12のすぐ上流側の位置にはトラバースガイド30が配置されている。トラバースガイド30は図略のトラバース装置に接続されており、紡績糸10に係合しつつ、所定のストロークで往復運動することができる。これによって、巻取装置12は紡績糸10を適切に巻き取り、所定の形状のパッケージ45を形成することができる。
次に、スライバ検知センサ60によりスライバ13を検知するための構成について説明する。前記スライバ検知センサ60は、非接触でスライバ13を検知できる光学式のものが用いられる。また、図3に示すように、スライバ検知センサ60は適宜の信号線によって制御部40に電気的に接続されている。
図1に示すように、精紡機1において、紡績ユニット2が並べられる方向の一側に駆動プーリ64が配置され、他側に従動プーリ65が配置される。そして、駆動プーリ64と従動プーリ65との間に前記ベルト部63が張架される。ベルト部63は、紡績ユニット2が並べて配置される範囲にわたって細長く形成されている。
図3に示すように、前記駆動プーリ64には駆動源としてのベルトモータ62が接続されている。従って、駆動プーリ64が回転してベルト部63が駆動されることによって、ベルト部63に連結されているキャリッジ66を移動させることができる。また、ベルトモータ62は制御部40に電気的に接続されている。この制御部40は、ベルトモータ62の正逆回転を切り換えて、並べて配置された紡績ユニット2の間でキャリッジ66が往復動するように制御する。
前記ベルトモータ62の軸部には、回転量を検知するためのエンコーダ61が取り付けられている。このエンコーダ61は制御部40に電気的に接続されており、ベルトモータ62の軸部が所定の角度だけ回転するごとにパルス信号を制御部40に送信する。制御部40は、このパルス信号をカウントすることによってスライバ検知センサ60の位置を検出できるように構成されている。なお、本実施形態のエンコーダ61はロータリーエンコーダとして構成されており、インクリメンタル方式やアブソリュート方式のものを適宜用いることができる。
また、制御部40はスライバ検知センサ60の位置から紡績ユニット2を特定できるように構成されている。具体的には、前記制御部40は記憶部を備え、この記憶部に、エンコーダ61から送信されるパルス信号のカウント数(スライバ検知センサ60の位置)と、紡績ユニット2の位置との対応が予め記憶されている。この記憶内容を参照することによって、制御部40は、スライバ検知センサ60がどの位置の紡績ユニット2のスライバを検知しているかを判断することができる。
次に、スライバの有無の検知について説明する。前記制御部40は、往復動されるスライバ検知センサ60の位置を前記エンコーダ61の信号に基づいて監視し、各紡績ユニット2のスライバ供給箇所にスライバ検知センサ60が到達するごとに、スライバ検知センサ60からの信号を調べる。各紡績ユニット2の位置でスライバなしの信号を受信した場合は、制御部40はスライバ13が無くなったと判断し、前記電動モータ41に対して運転停止信号を送信する。
この運転停止信号を受信した電動モータ41は直ちに停止し、これによって、バックローラ24及びサードローラ25の回転が停止される。なお、ドラフト装置7より上流側においてはスライバ13の走行速度は比較的低く、また、バックローラ24及びサードローラ25の停止はスライバ検知センサ60がスライバなしを検知してから極めて短時間のうちに行われる。従って、スライバ13は殆どの場合、スライバガイド33、バックローラ24及びサードローラ25から抜けることなく、バックローラ24及びサードローラ25にニップされた状態でその場に留まることになる。ただし、ミドルローラ26及びフロントローラ28は前述のとおり常時回転しているので、スライバ13はミドルローラ26とサードローラ25の間で引きちぎられ、先頭側の部分は紡績装置9へ搬送される。
更に、前記制御部40は、当該紡績ユニット2に対応する表示部70へ点灯信号を送信し、これを受信した表示部70はLED71(スライバ切れ表示LED)を点灯させる。この表示部70のLEDの状態を見ることによって、オペレータはスライバが無くなったことを認識し、スライバ13の補給作業に取り掛かる。
本実施形態においてスライバの補給作業は、精紡機1の背後に載置された別のケンスから新しいスライバの始端部を取り出し、精紡機1の上方のスライバ支持部32に掛けつつ筐体6の正面側へ引き出した後、ドラフト装置7にセットすることにより行う。ここで、図3の紡績ユニット2xで示すように、古いスライバ13の終端がスライバガイド33から上流側に突出した状態でバックローラ24及びサードローラ25が停止されている場合、新しいスライバのセット作業は極めて簡単である。即ち、バックローラ24及びサードローラ25によりニップされているスライバ13の終端に新しいスライバの始端を重ね、手作業で撚り継ぐだけでセット作業は完了する。スライバ13は繊維が束状に集合したものであるので、例えば手のひらで丸めるように撚ることで、簡単に端部同士を連結することができる。
その後、オペレータは図略の操作部を操作し、制御部40に紡績再開を指示する。制御部40は電動モータ41の駆動を開始し、バックローラ24及びサードローラ25の回転が再開される。これにより、古いスライバ13に続いて新しいスライバがドラフト装置7の下流側に引き込まれ、紡績装置9へ搬送されて糸が再び紡出される。紡績装置9が紡出した糸は、糸継台車によってパッケージ45側の糸端と連結され、紡績作業が再び再開される。
上述のように、新しいスライバを紡績ユニット2xにセットする作業は、古いスライバ13に新しいスライバを撚り継ぐだけで良く、前記ロック機構を解除してクレードル50を開放させる等の作業は不要である。従って、新しいスライバのセット作業は、精紡機1の正面側から行うことも勿論可能であるが、精紡機1の背面側(ケンス31が配置されている側)からオペレータがスライバガイド33付近まで手を伸ばして行うこともできる。従って、オペレータが精紡機1の正面側に移動する必要がなくなり、スライバ補給作業を短時間でスムーズに行うことができる。
以上に示すように、本実施形態の精紡機1は紡績ユニット2を複数備えるとともに、紡績ユニット2に供給されるスライバ13が無くなったことを紡績ユニット2ごとに検知できるスライバ検知センサ60を備える。
この構成により、スライバ13が無くなったことを紡績ユニット2ごとに直接(スライバの段階で)検知できるので、スライバ13の補給を素早く行うことができ、糸の生産効率を向上させることができる。
また、本実施形態の精紡機1において、紡績ユニット2はドラフト装置7を備え、前記スライバ検知センサ60はドラフト装置7の上流側でスライバ13を検知するように構成されている。
この構成により、スライバ13の終端部がドラフト装置7に搬送される前にスライバ13が無くなったことを検知できる。従って、スライバ13の補給作業をドラフト装置7の上流側で行うことができる。ドラフト装置7の上流側であれば、新しいスライバを古いスライバに対し簡単な作業で撚り継いで連結し、ドラフト装置7に連続的に供給することができる。これによって、新しいスライバ13の補給作業の効率を向上させることができる。なお、このようにスライバ13をドラフト装置7に直接セットする必要がない構成は、本実施形態のようにケンス31とドラフト装置7とが互いに離れて配置される場合に特に有利である。
また、本実施形態の精紡機1は、供給される前記スライバが無くなったことを視覚的に知らせるLED71を備える。
この構成により、オペレータの視覚に訴えて、スライバ13が無くなったことを直接的かつ迅速に知らせることができる。これによってオペレータは直ちにスライバ13の補給作業に取り掛かることができる。
また、本実施形態の精紡機1は、供給されるスライバ13が無くなると、当該紡績ユニット2において(バックローラ24及びサードローラ25による)前記スライバ13の搬送を停止させるように構成される。
この構成により、搬送が停止された状態でバックローラ24及びサードローラ25の部分に残っている古いスライバ13の終端部に対して新しいスライバ13の始端部を連結することで、スライバ13の補給作業を効率的に行うことができる。
また、本実施形態の精紡機1は、以下のように構成される。即ち精紡機1は、スライバ検知センサ60を変位させるためのベルトモータ62と、スライバ検知センサ60の位置を検出するためのエンコーダ61と、制御部40と、を備える。前記制御部40は、エンコーダ61によって検出されたスライバ検知センサ60の位置に基づいて、前記スライバが無くなったことをスライバ検知センサ60が検知した紡績ユニット2を特定する。
この構成により、スライバの供給切れを紡績ユニット2ごとに検知できるとともに、必要なスライバ検知センサ60の数を減らすことができるので、製造コストを抑えることができる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
上記実施形態のスライバ検知センサ60は精紡機1に1つ備えられる構成であるが、紡績ユニット2ごとにスライバ検知センサを備える構成とすることもできる。
この構成により、紡績ユニット2ごとに配置されたスライバ検知センサが、スライバ13が無くなったことを確実に検知できる。また、紡績ユニット2とスライバ検知センサが1対1で対応しているので、スライバ13が無くなった紡績ユニット2を容易に特定し、紡績ユニット2の運転停止等の制御を適切に行うことができる。
また、上記実施形態では、報知手段としてLED71を備える構成であるが、この構成を変更することができる。例えば、前記LEDのような発光体に代えて、警告音を発生するブザーを備え、聴覚に訴えてオペレータに補給作業を促す構成に変更することができる。また、精紡機1を統括的に制御する上位の制御装置に接続されたディスプレイ等に警告表示を出す構成等、報知手段の構成は適宜変更できる。
また、図4の変形例の精紡機で示すように、スライバ検知センサ90をスライバ支持部32近傍に配置するように変更することができる。このスライバ検知センサ90はキャリッジ91に取り付けられ、このキャリッジ91は前記実施形態と同様に、図略のベルト部によって往復動可能に構成されている。なお、変形例において上記実施形態と同一及び類似する構成には、図面に同一の符号を付して説明を省略する。
この構成により、スライバ13が無くなったことを、スライバ13の供給源であるケンス31側に近い位置で検知できる。従って、スライバ13の補給作業を一層容易に行うことができる。このように、スライバを検知する手段は、ケンス31やスライバ支持部32等、適宜の場所に取り付けることが可能である。
また、上記実施形態及び変形例では、キャリッジ66(スライバ検知センサ60)を往復移動させるためにベルト部63が採用されているが、この構成を変更することもできる。例えば、ワイヤ、ロープ等を用いてスライバ検知センサ60を移動させる構成に変更できる。また、紡績ユニット間を自走するための自走手段(例えば、電動モータ)をキャリッジ66側に備える構成等に変更できる。
また、精紡機1に備えられる紡績ユニット2を例えば8錘ごとに区分して、スライバ検知センサ60を1つの区分ごとに1つ配置するとともに、それぞれのスライバ検知センサ60の移動範囲を当該区分内に限定する構成に変更することができる。この場合、スライバが無くなったことを複数のスライバ検知センサ60で8錘ごとに分担して検知できるので、各錘のスライバ13の供給を短い時間間隔で監視できる。この結果、スライバ13が実際に無くなってからそれを検知するまでの時間を短縮することができる。この構成は、精紡機1に備えられる紡績ユニット2が多数である場合に特に有利である。
また、上記実施形態ではスライバ検知センサ60の位置検出手段としてエンコーダ61を採用しているが、この構成を変更することもできる。例えば、紡績ユニット2ごとに接触型又は非接触型の検知センサを配置することによって、キャリッジ66(スライバ検知センサ60)の位置を検出する構成に変更できる。また、例えば、各紡績ユニット2に対応する位置にバーコードを付しておき、このバーコードを読取可能なバーコードリーダを前記キャリッジ66に設置することにより、スライバ検知センサ60の位置を検出する構成に変更することができる。
また、上記実施形態では、スライバ13を精紡機1の機体上方から供給する構成であるが、機体下方位置からスライバを供給する構成の精紡機においても本発明を適用できる。具体的には、下方側からスライバを供給してドラフト装置によって延伸し、更に紡績装置等によって紡出した糸を上方側で巻き取る構成の精紡機において、スライバ検知センサをドラフト装置の上流側(即ち下方側)に配置することで、上記実施形態と同様の効果を実現できる。
また、制御部40が、スライバが無くなった回数や時間を紡績ユニット2ごとに記憶できるような構成とすることもできる。即ち、前記紡績ユニットに供給される前記スライバが無くなったことが前記スライバ検知センサ60によって検知されると、スライバの供給が無くなった時点の時間、新しいスライバをセットして紡績を再開した時点の時間等の各種データを紡績ユニットごとに記憶するように構成することができる。これにより、スライバの補給間隔等の種々のデータを収集でき、製造工程を改善するための情報として活用することができる。
上記実施形態の構成は、精紡機1に限らず、例えば粗紡機等の他の紡績機に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る精紡機の正面図。 本実施形態の紡績ユニットの主要な構成を示す斜視図。 スライバ検知手段の構成を模式的に示すブロック図。 精紡機の変形例を示す側面図。
符号の説明
1 精紡機(紡績機)
2 紡績ユニット
40 制御部
60 スライバ検知センサ(検知手段)
61 エンコーダ(位置検出手段)
62 ベルトモータ(移動手段)
63 ベルト部
70 表示部
71 LED(報知手段)

Claims (6)

  1. スライバから糸を紡出してパッケージに巻き取る紡績ユニットを複数備える紡績機において、
    前記紡績ユニットに供給される前記スライバが無くなったことを前記紡績ユニットごとに検知できる検知手段を備えることを特徴とする紡績機。
  2. 請求項1に記載の紡績機であって、
    前記紡績ユニットはドラフト装置を備え、
    前記検知手段は、前記ドラフト装置の上流側で前記スライバを検知することを特徴とする紡績機。
  3. 請求項1又は2に記載の紡績機であって、
    前記スライバの供給切れを知らせる報知手段を備えることを特徴とする紡績機。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の紡績機であって、
    供給される前記スライバが無くなったことを前記検知手段が検知することにより、当該紡績ユニットにおける前記スライバの搬送を停止させることを特徴とする紡績機。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の紡績機であって、
    前記検知手段は前記紡績ユニットごとに備えられることを特徴とする紡績機。
  6. 請求項1から4までの何れか一項に記載の紡績機であって、
    前記検知手段を変位させるための移動手段と、
    前記検知手段の位置を検出するための位置検出手段と、
    前記位置検出手段によって検出された前記検知手段の位置に基づいて、前記スライバが無くなったことを前記検知手段が検知した前記紡績ユニットを特定する制御部と、
    を備えることを特徴とする紡績機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105316821A (zh) * 2014-06-04 2016-02-10 株式会社丰田自动织机 用于纺纱机的纤维束供应停止设备
CN115369524A (zh) * 2022-08-09 2022-11-22 江西凤竹棉纺有限公司 一种高支数气流纺纱设备及工艺
EP4375404A1 (en) 2022-11-22 2024-05-29 Maschinenfabrik Rieter AG A method of detecting the presence of a sliver at the entrance of a workstation of a textile machine for the processing of the sliver, in particular a machine for producing yarn, a device for performing the method, a sliver feeding or drafting device and a textile machine

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