JPH0784524B2 - 芳香族スルフィドアミド重合体の製造法 - Google Patents
芳香族スルフィドアミド重合体の製造法Info
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- JPH0784524B2 JPH0784524B2 JP62325277A JP32527787A JPH0784524B2 JP H0784524 B2 JPH0784524 B2 JP H0784524B2 JP 62325277 A JP62325277 A JP 62325277A JP 32527787 A JP32527787 A JP 32527787A JP H0784524 B2 JPH0784524 B2 JP H0784524B2
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- C08G75/02—Polythioethers
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- C08G75/0236—Polyarylenethioethers containing atoms other than carbon or sulfur in a linkage between arylene groups
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、新規な結晶性スルフィドアミド重合体の製造
法に関するものである。本発明の重合体はアミド基及び
チオエーテル基を介してフェニレン基及びアルキレン基
が連結されている化学構造を有し、耐熱性・難燃性・耐
溶剤性・機械的性質などが優れた成型物の素材として有
用である。
法に関するものである。本発明の重合体はアミド基及び
チオエーテル基を介してフェニレン基及びアルキレン基
が連結されている化学構造を有し、耐熱性・難燃性・耐
溶剤性・機械的性質などが優れた成型物の素材として有
用である。
<従来の技術> チオエーテル基を有してフェニレン基が連結されている
構造を有する高分子化合物としてはポリフェニレンスル
フィドがよく知られている。
構造を有する高分子化合物としてはポリフェニレンスル
フィドがよく知られている。
これは難燃性に優れる、吸湿性が低い、寸法安定性が高
い等の特性を有している。しかしながら、熱変形温度
(HDT)260℃(GF40%)、結晶融点(Tm)281℃である
ため高耐熱性を必要とする分野への利用の制限は免れな
い。従って、この種の重合体についてさらに高い結晶融
点を有するものの開発が望まれている。
い等の特性を有している。しかしながら、熱変形温度
(HDT)260℃(GF40%)、結晶融点(Tm)281℃である
ため高耐熱性を必要とする分野への利用の制限は免れな
い。従って、この種の重合体についてさらに高い結晶融
点を有するものの開発が望まれている。
また、チオエーテル基、フェニレン基、アミド基を有す
るポリマー、いわゆる芳香族ポリチオエーテルアミドの
重合体およびその製造法は特開昭60−226528号公報に記
載されているが、軟化点が若干低く、また、ジメチルス
ルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン等の有機溶媒
に可溶で耐薬品性に劣ること、チオール基を有するモノ
マーを合成するのはコスト面で有用でないなどの問題点
がある。
るポリマー、いわゆる芳香族ポリチオエーテルアミドの
重合体およびその製造法は特開昭60−226528号公報に記
載されているが、軟化点が若干低く、また、ジメチルス
ルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン等の有機溶媒
に可溶で耐薬品性に劣ること、チオール基を有するモノ
マーを合成するのはコスト面で有用でないなどの問題点
がある。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明はこれらの要望に答えるべく鋭意研究の結果、工
業的に入手容易でしかも安価な脂肪族系成分を含み、耐
熱性・耐溶剤性および機械的性質に優れた、新規な芳香
族スルフィドアミド重合体及びその製造法を提供するこ
とにある。
業的に入手容易でしかも安価な脂肪族系成分を含み、耐
熱性・耐溶剤性および機械的性質に優れた、新規な芳香
族スルフィドアミド重合体及びその製造法を提供するこ
とにある。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、一般式(I)及び/又は(II) [式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は芳香族環を示し、R1,R2,R3,
R4,R5,R6は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20の
シクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数
1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアシル基又は炭
素数7〜20のアリールアルキル基を表わし、それぞれ同
一又は異なっていても良い。a,b,c,dは互いに同一又は
異なる0〜4の整数を示す。また、R5,R6は水素であっ
ても良い。R7,R8,R9は炭素数1〜20のアルキレン基を表
わし、それぞれ同一又は異なっていても良い。X,Yはハ
ロゲンを表わし、それぞれ同一又は異なっていても良
い。] で示されるアミド基含有ジハロゲン化物をスルフィド化
剤により有機極性溶媒中でスルフィド化して繰返し単位
(III)及び/又は(IV) [ここで、(III)/(IV)は100/0〜0/100の範囲であ
る。]からなる芳香族スルフィドアミド重合体の製造法
にある。
R4,R5,R6は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20の
シクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数
1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアシル基又は炭
素数7〜20のアリールアルキル基を表わし、それぞれ同
一又は異なっていても良い。a,b,c,dは互いに同一又は
異なる0〜4の整数を示す。また、R5,R6は水素であっ
ても良い。R7,R8,R9は炭素数1〜20のアルキレン基を表
わし、それぞれ同一又は異なっていても良い。X,Yはハ
ロゲンを表わし、それぞれ同一又は異なっていても良
い。] で示されるアミド基含有ジハロゲン化物をスルフィド化
剤により有機極性溶媒中でスルフィド化して繰返し単位
(III)及び/又は(IV) [ここで、(III)/(IV)は100/0〜0/100の範囲であ
る。]からなる芳香族スルフィドアミド重合体の製造法
にある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用されるアミド基含有シハロゲン化合物のAr
1,Ar2,Ar3,Ar4としては (Zは−O−,−S−,−S−,−SO2−,−CO−,−C
H2−又は を示す) 等が挙げられ、それぞれ同一あるいは異なっても良い。
その好ましい(III)及び(IV)の具体例としては以下
のものが挙げられる。
1,Ar2,Ar3,Ar4としては (Zは−O−,−S−,−S−,−SO2−,−CO−,−C
H2−又は を示す) 等が挙げられ、それぞれ同一あるいは異なっても良い。
その好ましい(III)及び(IV)の具体例としては以下
のものが挙げられる。
これらアミド基含有化合物は耐熱性の面ではパラ位の結
合から成ることが好ましいが、得られるスルフィイド重
合体の溶解性、及び成形性を向上させるためにメタ位及
び/又はオルト位の結合を含んだり、また分岐構造をと
っても良い。
合から成ることが好ましいが、得られるスルフィイド重
合体の溶解性、及び成形性を向上させるためにメタ位及
び/又はオルト位の結合を含んだり、また分岐構造をと
っても良い。
これらアミド基含有ジハロゲン化合物の合成法としては
一般のアミド結合形成反応を用いることができる。例え
ば相当するハロゲン含有カルボン酸クロライドと脂肪族
ジアミンとの反応により合成する方法が挙げられる。
一般のアミド結合形成反応を用いることができる。例え
ば相当するハロゲン含有カルボン酸クロライドと脂肪族
ジアミンとの反応により合成する方法が挙げられる。
有機極性溶媒としては非プロトン性で高温でアルカリに
対して安定な溶媒が好ましい。例えば、N,N−ジメチル
アセトアミド(DMA)、N−エチル−2−ピロリドン、
ヘキサメチルホスホルトリアミド(HMPA)、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、1,3−ジメチルイミダゾリジノン等が挙げられる。
本発明で使用されるスルフィド化剤としては、硫化アル
カリ金属、水硫化アルカリ金属とアルカリ金属塩基、硫
化水素とアルカリ金属塩基が使用され得るが、硫化アル
カリ金属や水硫化アルカリ金属は水和物(0.5〜10モル
当量)の形で使用されてもさしつかえない。またこれら
のスルフィド化剤は一般式(I)及び/又は(II)で示
されるジハロゲン化合物の重合系内への添加に先立って
系内でその場で調製されても、系外で調製されたものを
添加してもさしつかえない。ジハロゲン化合物を添加し
て重合を行う前には系内の水分を蒸溜等によって除去
し、スルフィド化剤当り2.5モル当量以下にしておくこ
とが好ましい。
対して安定な溶媒が好ましい。例えば、N,N−ジメチル
アセトアミド(DMA)、N−エチル−2−ピロリドン、
ヘキサメチルホスホルトリアミド(HMPA)、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、1,3−ジメチルイミダゾリジノン等が挙げられる。
本発明で使用されるスルフィド化剤としては、硫化アル
カリ金属、水硫化アルカリ金属とアルカリ金属塩基、硫
化水素とアルカリ金属塩基が使用され得るが、硫化アル
カリ金属や水硫化アルカリ金属は水和物(0.5〜10モル
当量)の形で使用されてもさしつかえない。またこれら
のスルフィド化剤は一般式(I)及び/又は(II)で示
されるジハロゲン化合物の重合系内への添加に先立って
系内でその場で調製されても、系外で調製されたものを
添加してもさしつかえない。ジハロゲン化合物を添加し
て重合を行う前には系内の水分を蒸溜等によって除去
し、スルフィド化剤当り2.5モル当量以下にしておくこ
とが好ましい。
スルフィド化剤として好ましいものは硫化ナトリウム、
水硫化ナトリウムと水酸化ナトリウムの組合わせ、硫化
水素と水酸化ナトリウムの組合せが挙げられる。
水硫化ナトリウムと水酸化ナトリウムの組合わせ、硫化
水素と水酸化ナトリウムの組合せが挙げられる。
重合時には、相転移触媒として知られているクラウンエ
ーテル化合物や、リン塩,アンモニウム塩化合物の使用
や、アルカリ金属カルボキシレート等の助剤を使用する
と知られるポリマーの分子量向上に有用であり、好まし
い場合もある。
ーテル化合物や、リン塩,アンモニウム塩化合物の使用
や、アルカリ金属カルボキシレート等の助剤を使用する
と知られるポリマーの分子量向上に有用であり、好まし
い場合もある。
重合は150〜300℃、好ましくは180〜280℃で0.5〜24時
間、好ましくは1〜12時間撹拌下に行われる。
間、好ましくは1〜12時間撹拌下に行われる。
本発明において使用される一般式(I)又は(II)で示
されるジハロゲン化合物とスルフィド化剤の比は0.9〜
1.1:1.0の範囲が好ましく、溶媒の量は重合中に生成す
るポリマーの量が系の7〜50重量%、好ましくは10〜40
重量%になるように調節して使用することができる。
されるジハロゲン化合物とスルフィド化剤の比は0.9〜
1.1:1.0の範囲が好ましく、溶媒の量は重合中に生成す
るポリマーの量が系の7〜50重量%、好ましくは10〜40
重量%になるように調節して使用することができる。
得られたポリマーは公知の回収法を用いることができ、
例えば減圧蒸溜、フラッシュ法や水あるいは有機溶剤に
よる再沈澱により単離され、水や有機溶媒により洗浄後
乾燥される。
例えば減圧蒸溜、フラッシュ法や水あるいは有機溶剤に
よる再沈澱により単離され、水や有機溶媒により洗浄後
乾燥される。
本発明の芳香族スルフィドアミド重合体は一般に30℃濃
硫酸中0.5g/100mlの濃度で測定した対数粘度が0.02〜2.
00のものであり、0.05〜2.00の範囲の対数粘度のものが
好ましい。
硫酸中0.5g/100mlの濃度で測定した対数粘度が0.02〜2.
00のものであり、0.05〜2.00の範囲の対数粘度のものが
好ましい。
本発明における芳香族ポリスルフィドアミド重合体は空
気中などの酸化性の雰囲気下で加熱することにより鎖伸
長や架橋、分岐などを生じさせることができる。
気中などの酸化性の雰囲気下で加熱することにより鎖伸
長や架橋、分岐などを生じさせることができる。
本発明の重合体を成形加工する際は公知の種々の充填剤
成分を含むことができる。
成分を含むことができる。
充填剤成分の代表例としては、 a)繊維状充填剤;ガラス繊維、炭素繊維、ボロン繊
維、アラミド繊維、アルミナ繊維、b)無機充填剤;マ
イカ、タルク、クレイ、グラファイト、カーボンブラッ
ク、シリカ、アスベスト、硫化モリブデン、酸化マグネ
シウム、酸化カルシウム等を挙げることができる。
維、アラミド繊維、アルミナ繊維、b)無機充填剤;マ
イカ、タルク、クレイ、グラファイト、カーボンブラッ
ク、シリカ、アスベスト、硫化モリブデン、酸化マグネ
シウム、酸化カルシウム等を挙げることができる。
尚、本発明の重合体は後述の実施例でも述べるとおり、
その赤外分析による吸収スペクトル(1090cm-1付近のチ
オエーテル結合に由来する吸収、1640cm-1付近のアミド
結合のカルボニル基に由来する吸収、3320cm-1、1540cm
-1付近のアミド結合のアミノ基に由来する吸収)から前
述の一般式(III)/及び/又は(IV)の構造の繰返し
単位を持つ共重合体であることが確認される。
その赤外分析による吸収スペクトル(1090cm-1付近のチ
オエーテル結合に由来する吸収、1640cm-1付近のアミド
結合のカルボニル基に由来する吸収、3320cm-1、1540cm
-1付近のアミド結合のアミノ基に由来する吸収)から前
述の一般式(III)/及び/又は(IV)の構造の繰返し
単位を持つ共重合体であることが確認される。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例のみ限定されるものではない。
発明はこれらの実施例のみ限定されるものではない。
なお本発明の重合体はそのほとんどが濃硫酸やN−メチ
ル−2−ピロリドン/塩化リチウム(95/5重量比)のよ
うな特殊溶媒にとけるのみで、一般の有機溶媒には不溶
であるので、平均分子量を求めることが困難である。従
って対数粘度[η]でその分子量の尺度とする。
ル−2−ピロリドン/塩化リチウム(95/5重量比)のよ
うな特殊溶媒にとけるのみで、一般の有機溶媒には不溶
であるので、平均分子量を求めることが困難である。従
って対数粘度[η]でその分子量の尺度とする。
ここでの対数粘度[η]は30℃で濃硫酸中0.5g/100mlの
濃度で測定し、下式対数粘度[η]=1n対数粘度/ポリ
マー濃度に従い算出した値である。
濃度で測定し、下式対数粘度[η]=1n対数粘度/ポリ
マー濃度に従い算出した値である。
実施例1 500ml容量のオートクレーブにNa2S・2.7H2O0.04mol,N−
メチル−2−ピロリドン(NMP)150mlを入れ、撹拌しな
がら200℃まで昇温し、脱水を行った。NMP4.31%を含む
留出水1.26gを得た。反応系を100℃まで冷却した後、 0.04molをNMP50mlとともに添加し、系を封入昇温して25
0℃で6時間重合した。
メチル−2−ピロリドン(NMP)150mlを入れ、撹拌しな
がら200℃まで昇温し、脱水を行った。NMP4.31%を含む
留出水1.26gを得た。反応系を100℃まで冷却した後、 0.04molをNMP50mlとともに添加し、系を封入昇温して25
0℃で6時間重合した。
反応終了後、系を冷却しメタノールを加えてポリマーを
析出させた。ろ過した後温水で洗浄、ろ過をくり返しメ
タノールで洗浄し、乾燥して淡灰色の粉末状ポリマー1
0.0g(収率70.6%)を得た。
析出させた。ろ過した後温水で洗浄、ろ過をくり返しメ
タノールで洗浄し、乾燥して淡灰色の粉末状ポリマー1
0.0g(収率70.6%)を得た。
このポリマーの対数粘度は、0.16 (H2SO4,0.5g/100ml,30℃) であった。溶融成形は不可能であったが濃硫酸,NMP/LiC
l等に可溶であり、キャストでフィルムを得ることが出
来た。
l等に可溶であり、キャストでフィルムを得ることが出
来た。
このポリマーの赤外吸収(IR)スペクトルを測定したと
ころ1090cm-1にチオエーテル結合に由来する吸収が、33
50cm-1,1640cm-1,1544cm-1にアミド結合に由来する吸収
が見られた。(図1) 元素分析結果は次の通りである。
ころ1090cm-1にチオエーテル結合に由来する吸収が、33
50cm-1,1640cm-1,1544cm-1にアミド結合に由来する吸収
が見られた。(図1) 元素分析結果は次の通りである。
このスルフィドアミド重合体はX線回折より結晶性であ
ることを確認した。(図2) また分解温度は425℃で融点は観察されなかった。
ることを確認した。(図2) また分解温度は425℃で融点は観察されなかった。
実施例2〜7 実施例1と同様の装置,方法でジハロゲン化合物を原料
として重合を行った。
として重合を行った。
得られたポリマーはすべて結晶性であった。
実施例2 ジハロゲン化合物 を用いて重合を行った。
収量 11.4g(収率87.3%) 対数粘度 0.11 (H2SO4,0.5g/100ml,30℃) IR 1090cm-1 (チオエーテル結合) 3320,1617,1541cm-1 (アミド結合) 元素分析 分解温度は413℃,融点は観察されなかった。
濃硫酸,NMP/LiCl等に可溶。
メタノール,DMF,DMSO,NMP等には不溶。
実施例3 ジハロゲン化合物 を用いて重合を行った。
収量 9.7g(収率81.3%) 対数粘度 0.08 (H2SO4,0.5g/100ml,30℃) IR 1070cm-1 (チオエーテル結合) 3320,1642,1552cm-1 (アミド結合) 元素分析 分解温度は351℃,融点は観察されなかった。
濃硫酸,NMP/LiCl等に可溶。
メタノール,DMF,DMSO等には不溶。
実施例4 ジハロゲン化合物 を用いて重合を行った。
収量 10.4g(収率80.1%) 対数粘度 0.10 (H2SO4,0.5g/100ml,30℃) IR 1075cm-1 (チオエーテル結合) 1642cm-1 (カルボニル基) 元素分析 分解温度は432℃,融点は観察されなかった。
濃硫酸,NMP/LiCl等に可溶。
メタノール,DMF,DMSO等には不溶。
実施例5 ジハロゲン化合物 を用いて重合を行った。
収量 14.6g(収率97.9%) 対数粘度 0.09 (H2SO4,0.5g/100ml,30℃) IR 1090cm-1 (チオエーテル結合) 3320,1624,1542cm-1 (アミド結合) 元素分析 分解温度は384℃,融点は観察されなかった。
濃硫酸,NMP/LiCl等に可溶。
メタノール,DMF,DMSO等には不溶。
実施例6 ジハロゲン化合物 を用いて重合を行った。
収量 14.9g(収率99.0%) 対数粘度 0.09 (H2SO4,0.5g/100ml,30℃) IR 1080cm-1 (チオエーテル結合) 3300,1640,1542cm-1 (アミド結合) 元素分析 分解温度は387℃,融点は観察されなかった。
濃硫酸,NMP/LiCl,DMF,DMSO,DMA等に可溶。
メタノール,m−クレゾール,ピリジン等には不溶。
実施例7 ジハロゲン化合物 とを用いて重合を行った。
収量 11.2g(収率82.3%) 対数粘度 0.11 (H2SO4,0.5g/100ml,30℃) IR 1080cm-1 (チオエーテル結合) 3350,1642,1545cm-1 (アミド結合) 元素分析 分解温度は427℃,融点は観察されなかった。
濃硫酸,NMP/LiCl等に可溶。
メタノール,DMF等には不溶。
<発明の効果> 以上の説明から明らかなように、本発明によれば新規な
芳香族スルフィドアミド重合体を工業的に入手可能な原
料から容易に製造でき、またこれは優れた耐熱性及び加
工性を有するので、エンジニアリングプラスチックとし
て幅広い分野への応用が期待される。
芳香族スルフィドアミド重合体を工業的に入手可能な原
料から容易に製造でき、またこれは優れた耐熱性及び加
工性を有するので、エンジニアリングプラスチックとし
て幅広い分野への応用が期待される。
図−1および図−2は各々、実施例1で得られた重合体
のIRスペクトルおよびX線回折図である。
のIRスペクトルおよびX線回折図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−254622(JP,A) 特開 昭61−255930(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I)及び/又は(II) [式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は芳香族環を示し、R1,R2,R3,
R4,R5,R6は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20の
シクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数
1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアシル基又は炭
素数7〜20のアリールアルキル基を表わし、それぞれ同
一又は異なっていても良い。a,b,c,dは互いに同一又は
異なる0〜4の整数を示す。また、R5,R6は水素であっ
ても良い。R7,R8,R9は炭素数1〜20のアルキレン基を表
わし、それぞれ同一又は異なっていても良い。X,Yはハ
ロゲンを表わし、それぞれ同一又は異なっていても良
い。] で示されるアミド基含有ジハロゲン化物をスルフィド化
剤により有機極性溶媒中でスルフィド化することを特徴
とする、下式繰返し単位(III)及び/又は(IV) [ここで、(III)/(IV)は100/0〜0/100の範囲であ
る。]からなる芳香族スルフィドアミド重合体の製造
法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62325277A JPH0784524B2 (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | 芳香族スルフィドアミド重合体の製造法 |
KR1019880017107A KR890010033A (ko) | 1987-12-24 | 1988-12-21 | 방향족 설피드 아미드 중합체 및 이의 제조방법 |
US07/288,342 US4981947A (en) | 1987-12-24 | 1988-12-22 | Aromatic sulfideamide polymer and method for producing the same |
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