JPH0784111B2 - 書籍のケース入れ方法及び装置 - Google Patents

書籍のケース入れ方法及び装置

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JPH0784111B2
JPH0784111B2 JP774492A JP774492A JPH0784111B2 JP H0784111 B2 JPH0784111 B2 JP H0784111B2 JP 774492 A JP774492 A JP 774492A JP 774492 A JP774492 A JP 774492A JP H0784111 B2 JPH0784111 B2 JP H0784111B2
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book
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正志 森田
幸雄 江川
章夫 菊地
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三省堂印刷株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書籍をケース内に自動
的に挿入する書籍のケース入れ方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷製本工場内で製本された書籍
は、最終工程においてベルトコンベア又は作業台に移載
され、ベルトコンベア等の両側に立ち並ぶ複数の作業員
の手により先ず書籍の表紙にカバーがかけられ、更に、
カバーが掛けられた書籍が手作業によりケースに挿入さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カバー掛け及びケース
入れの作業は、いずれも人手作業で行われるため非能率
であり、複数人の作業者がこの非能率作業に取り掛かる
ので、人件費が高価につく欠点があった。又、カバー掛
け及びケース入れの作業はいずれも単純作業の繰り返し
であり、精神的及び肉体的に過酷な労働であった。本発
明はかかる課題を解決することを目的としており、この
うちのケース入れ作業を自動化する方法とその装置を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の書籍のケース入れ方法は、ケースの開口を
上に向けて昇降台上に位置決めし、該昇降台を上昇して
上記開口の4隅にコーナーガイドを挿入し、一方、背を
下にした書籍を昇降コンベア上に位置決めし、該昇降コ
ンベアを上昇し、次に、昇降可能,回動可能,開閉可能
なクランプを有し水平移動可能な往復台を、位置決めさ
れた書籍の真上に停止し、下降した上記クランプで上記
書籍を把持した後に上記クランプを上昇し、上記往復台
を位置決めされたケースの真上に移動すると共に上記ク
ランプを180度回動して書籍の背を上に向け、次に、
クランプを下降してコーナガイドを案内としてケース内
に半ば挿入し、上記クランプを開放して上昇し、次に、
書籍の自重と上記昇降台を下降することにより生じる書
籍の慣性力などを利用してケースに半ば挿入されていた
書籍をケース内に完全挿入することを特徴とするもので
ある。
【0005】又、上記の書籍のケース入れ方法を実施す
る装置は、架台と、該架台に取り付けられるケース供給
部、書籍供給部、搬出部、書籍搬送部、書籍案内部と、
これら各部を制御する制御部とにより成り、上記ケース
供給部は、上記架台に取り付けられた支持台と、該支持
台に昇降可能に設けられた昇降台と、該昇降台に設けら
れた軸受に回動可能に支承される回転軸と、該回転軸に
固着され端部にケースを位置決めするストッパを有する
ケース載置板と、該ケース載置板にケースを供給するケ
ース搬入コンベアとにより構成され、上記書籍供給部
は、上記架台に取り付けられ、背を下にした書籍を搬送
する書籍搬入コンベアと、昇降可能に設けられ、上記書
籍搬入コンベアより供給された書籍を位置決め停止する
ストッパを備えた昇降コンベアとにより構成され、上記
搬出部は、上記ケース載置板に対して上記ケース搬入コ
ンベアの反対側の架台に取り付けられた搬出コンベアに
より構成され、上記書籍搬送部は、上記架台に取り付け
られた摺動レールに摺動可能に設けられ、上記位置決め
された書籍の真上から上記位置決めされたケースの真上
まで往復動可能な往復台と、該往復台に上下動可能に設
けられたハンドホルダと、該ハンドホルダに回動可能且
つ開閉可能に設けられたクランプとにより構成され、上
記書籍案内部は、上記ケース載置板の上方に配設された
2個の摺動レールに摺動可能に設けられ、位置決めされ
た上記ケースの中心を基準として対称に移動する幅方向
移動台と、該両幅方向移動台に設けられた摺動レールに
それぞれ摺動可能に設けられ、位置決めされた上記ケー
スの中心を基準として対称に移動する一対のガイドベー
スと、該各ガイドベースに枢着され、上記昇降台が上昇
したときに上記昇降台上のケースの内側隅部に先端が挿
入されるコーナーガイドとにより構成される。
【0006】
【作用】上記のように構成された書籍のケース入れ装置
によりケース入れ方法を説明する。先ず、書籍のケース
入れ装置を書籍のサイズに合わせる準備作業として、制
御盤に書籍のサイズをインプットすると、幅方向移動台
が摺動レールに沿って移動すると共に、幅方向移動台に
設けられた摺動レールに沿ってガイドベースが移動し、
各ガイドベースのコーナーガイドがケースの4隅に挿入
される位置に位置決めされる。
【0007】又、書籍のサイズに合わせて、ケース供給
部のケース載置板及びケース搬入コンベアの高さ調整を
行い、ケース載置板の上に載置されるケースの上面高さ
を所定の高さにし、書籍供給部の書籍搬入コンベア及び
昇降コンベアの高さを調整し、昇降コンベアに背を下に
して載置される書籍の中心部を所定の高さにする。
【0008】次に、ケース搬入コンベアに多数のケース
を載置し、ケース搬入コンベアを運転すると、最先端の
ケースがケース載置板に移載され、位置決めされる。
又、書籍搬入コンベア上に書籍の背を下に向けて多数載
置し、書籍搬入コンベアを運転すると、最先端の書籍が
昇降コンベアに移載され、位置決めされる。
【0009】制御盤に自動運転ボタンを押すと、昇降台
が上昇し、ケース載置板に載置されたケースの内側4隅
にコーナーガイドの先端が挿入され、コーナーガイドの
先端がケースの上端を外側に牽引してバランスを保ちな
がらケースが固定される。一方、昇降コンベア上のケー
スの真上に停止している移動台のハンドホルダが下降
し、クランプが書籍のほぼ中心部を把持し、ハンドホル
ダが上昇し、次に、移動台が、ケース載置板上のケース
の真上に移動すると共に、クランプが180度回動して
書籍の背が上に向く。
【0010】次に、ハンドホルダが下降し、書籍がコー
ナーガイドに案内されながらケース内に半ば挿入され、
次に、クランプが開いてハンドホルダが上昇し、往復台
が旧位置に復帰する。一方、昇降台が下降し、ケース載
置板上のケースとこのケースに半挿入された書籍が下降
し、書籍の自重と昇降台の下降後の停止の衝撃で書籍が
ケース内に完全挿入される。次に、回転軸を90度回動
して書籍入りのケースを転倒して搬出コンベアに移載す
る。そして、書籍入りのケースは搬出コンベアの搬出側
に搬送される。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は書籍ケース入れ装置の正面図であり、図
2は図1の側面図である。図1に示すように、書籍ケー
ス入れ装置は、架台Aと、架台Aの下部の右側に配設さ
れるケース供給部Bと、架台Aの下部の左側に配設され
る書籍供給部Cと、ケース供給部Bに隣接される搬出部
Dと、架台Aの上部を水平移動可能な書籍搬送部Eと、
ケース供給部Bの上方に配設される書籍案内部Fと、こ
れらの動作を制御する制御部(図示しない)及び空圧源
より各エアシリンダや各ロータリアクチュエータに接続
される空圧管路(図示しない)とより構成される。
【0012】架台Aは、底壁1の4隅に柱2が立設さ
れ、右側の2本の柱2の中間部及び上部が右側中間補強
梁3及び右側上部補強梁4で連結され、左側の2本の柱
2の中間部及び上部が左側中間補強梁5及び左側上部補
強梁6で連結される。底壁1の中間部に立設される仕切
り壁7と、仕切り壁7の頂部と右側中間補強梁3に案内
部支持梁8が連結され、右側上部補強梁4及び左側上部
補強梁6の両端部に上部梁9が連結され、両上部梁9の
下面には2個の連結梁10が連結される。
【0013】ケース供給部Bは、図3,図4及び図5に
示すように、架台Aに高さ調整可能に取り付けられる支
持台11は、底壁11aの両端に端部壁11bが設けら
れ、底壁11aの両側面に側壁11cが設けられる。側
壁11cは、後述するケース搬入コンベア21及び搬出
コンベア23の干渉を避けるために、上端縁の中央部が
切欠されている。
【0014】両側壁11cの両端の外側面には、ねじに
より支持台11の高さを調整する高さ調整装置72が設
けられる。支持台11の両端部壁11bの内壁面のほぼ
中央に、縦方向に延びる凸状の摺動案内12が形成さ
れ、昇降台13の両端面に形成された摺動溝14が摺動
案内12に摺動可能に嵌合する。
【0015】昇降台13は底壁13aの両端に側壁13
bが立設され、側壁13bの上部より腕15が横方向に
延設され、支持台11の底壁11aに設けられたエアシ
リンダ16のピストンが腕15に取り付けられる。従っ
て、エアシリンダ16が作動すると、下降位置にある昇
降台13(図3,図5参照)が所定の高さまで上昇す
る。
【0016】昇降台13の底壁13aには、ロータリア
クチュエータ17と2個の軸受18が取り付けられ、両
軸受18に支承された回転軸19の端部がロータリアク
チュエータ17に連結され、回転軸19には、5個のケ
ース載置板20が所定の間隔をおいて固着される。従っ
て、ロータリアクチュエータ17が作動すると、各載置
板20が図2に示す水平の状態からほぼ90度時計方向
に回動する。
【0017】各載置板20が水平の状態にあるときに、
載置板20の一端(図2において右側)には上方に屈曲
するストッパ20aが形成され、他端には下方に湾曲す
るストッパ20bが形成される。載置板20の左側に
は、ベルトコンベア構造のケース搬入コンベア21が配
設され、ケース搬入コンベア21と回転軸19の間に
は、支持台11の底壁11aに固着される脚22aを有
する4個の滑り板22が設けられる。
【0018】滑り板22は、各載置板20に平行で且つ
ほぼ同一高さを有し、滑り板22の端部は、各載置板2
0の間に形成される隙間に延びる。載置板20に対して
ケース搬入コンベア21の反対側には、ベルトコンベア
構造の搬出コンベア23より成る搬出部Dが配設され
る。
【0019】書籍供給部Cは、図1に示す架台Aの左端
の下方に、図6,図7,図8に示すように、コンベア台
73が高さ調整可能に設けられる。コンベア台73の4
隅に、ねじによりコンベア台73の高さを調整する高さ
調整装置74が設けられ、コンベア台73に書籍搬入コ
ンベア24と昇降コンベア25が取り付けられる。両コ
ンベア24,25には、コンベアフレーム26の両側壁
26aにそれぞれ複数個の固定軸27が搬送方向に配列
して嵌着され、固定軸27にベアリング28を介してロ
ーラ29が回動可能に支承される。
【0020】ローラ29は、書籍の背を載置して搬送す
るために、中央部が凹面に形成された鼓形状のローラで
あり、コンベアフレーム26の両側壁26aからローラ
29の上方に延び、ローラ29の凹面の手前から上方に
屈曲する案内棒30がそれぞれ複数個づつ配設される。
この案内棒30は、書籍の表裏面を支持するものであ
り、背を下にしてローラ29に載置された書籍が、ロー
ラ29の回転と共に、書籍搬入コンベア24より昇降コ
ンベア25に供給される。
【0021】昇降コンベア25のコンベアフレーム26
の上面には、書籍位置決め具31が摺動可能に取り付け
られ、書籍位置決め具31に設けられた緊締部材(図示
しない)によりコンベアフレーム26に固定される。書
籍位置決め具31には、書籍の搬送路を遮るストッパ3
2が設けられ、書籍の大きさに応じてストッパ32の位
置を調整することにより、大小さまざまな書籍の中心部
を所定の位置に位置決め停止することができる。
【0022】架台Aの底壁1に設けられたエアシリンダ
33の往復動部33aが、昇降コンベア25のコンベア
フレーム26の下面に固着された昇降台34に連結され
る。従って、エアシリンダ33が作動すると、昇降コン
ベア25が図1の実線で示す待機位置から鎖線で示す受
渡し位置25′に上昇する。
【0023】書籍搬送部Eは簡易型の搬送ロボットであ
り、架台Aに設けられた2個の連結梁10にはレール台
35の両端が固着され、レール台35の上面に固着され
た摺動レール36には、往復台37の下面に形成された
摺動溝38が摺動可能に嵌着される(図1,図2及び図
9参照)。架台Aに設けられた両上部梁9の上面に2個
の連結梁39が固着され、両連結梁39に固着されたエ
アシリンダ40の往復動部40aが、接続部材41を介
して往復台37に連結される(図9及び図10参照)。
【0024】往復台37の両側面にエアシリンダ42が
固着され、エアシリンダ42のピストン棒の先端に昇降
部材43が固着される。昇降部材43の下面には2個の
ハンドホルダ44が固着され、両ハンドホルダ44には
ロータリアクチュエータ45の回動軸が固着され、ロー
タリアクチュエータ45のケースにエアシリンダ46が
固着され、エアシリンダ46のピストン棒の先端にクラ
ンプ47が固着される。
【0025】従って、エアシリンダ46が作動すると、
両クランプ47の間隔が拡大或いは縮小し、ロータリア
クチュエータ45が作動すると、クランプ47が180
度回動し、エアシリンダ42が作動すると、クランプ4
7が昇降する。又、エアシリンダ40が作動すると、ク
ランプ47が、書籍供給部Cの昇降コンベア25に位置
決めされた書籍の真上の位置から、ケース供給部Bのケ
ース載置板20の真上の位置まで移動する。
【0026】ケース載置板20の上方には、クランプ4
7に把持された書籍をケース載置板20上のケースに案
内する書籍案内部Fが配設される。書籍案内部Fには、
案内部支持梁8の上に2個のレール台48が取り付けら
れ(図1,図12及び図13参照)、各レール台48の
上面に摺動レール49が固着される。摺動レール49に
は、2個の幅方向移動台50の下面の両端部にそれぞれ
設けられた摺動部材51が摺動可能に嵌合する。
【0027】摺動レール49に対して平行に配設された
ねじ軸52は、ほぼ中央の小径部52a(図11参照)
より一方に右ねじが螺設され、他方に左ねじが螺設され
る左右ねじである。2個の幅方向移動台50のうち一方
の幅方向移動台50には、ねじ軸52の右ねじに螺合す
るナット53(図13参照)が設けられ、他方の幅方向
移動台50には、左ねじに螺合するナット53が設けら
れる。従って、ねじ軸52が正転或いは逆転すると、両
幅方向移動台50が、書籍案内部Fの長手方向の基準線
L(図11参照)に対して対称となる位置を保持しなが
ら移動する。
【0028】各幅方向調整台50の上面には、摺動レー
ル54が固着され、摺動レール54の両端部の外方にL
字形状の支持部材55が取り付けられる。支持部材55
は、幅方向移動台50の上面に固着される基部50a
と、基部50aの端部から上方に屈曲して延設される柱
部50bとにより構成され、幅方向移動台50の両端部
に取り付けられる一対の支持部材55の柱部55bの先
端部には、摺動レール54に平行な支持杆56の両端部
が固着される。
【0029】支持杆56には複数個のガイドホルダ57
が移動可能に取り付けられ、ガイドホルダ57には、書
籍案内部Fの中央に向かって垂れ下がる可撓性ガイド5
8が設けられる。この可撓性ガイド58の先端部は、ケ
ース載置板20上に位置決め載置されたケースの中に挿
入され、上方から下降する書籍をケース内に案内するた
めのものである。
【0030】一対の支持部材55の柱部55bの中間部
には、左右ねじ59(図12参照)の両端部が回動可能
に支承される。各摺動レール54にはそれぞれ2個のサ
ドル60が摺動可能に嵌着され、各サドル60の上面に
ガイドベース61が固着される。一方の摺動レール54
上のガイドベース61の上面には、長孔62aを有する
連結杆62が取り付けられ、他方の摺動レール54上の
ガイドベース61の上面に設けられたピン63が長孔6
2aに嵌入する。
【0031】各ガイドベース61には、左右ねじを有す
るねじ軸59に螺合するナット64が設けられ、ねじ軸
59が正転或いは逆転すると、各ガイドベース61が、
書籍案内部Fの長手方向に直角な方向の基準線M(図1
1参照)に対して対称となる位置を保持しながら移動す
る。
【0032】各ガイドベース61は、書籍案内部Fの中
央に面する側面に斜面61aが形成され、斜面61aに
設けられたブラケット65にピン66が嵌挿され、ピン
66に枢着されたホルダ67の先端には、コーナーガイ
ド68の一端が固着される。斜面61aにはシリンダ支
持板69の一端が取り付けられ、シリンダ支持板69の
他端にエアシリンダ70が取り付けられる(図14,図
15及び図16参照)。
【0033】シリンダ支持板69とコーナーガイド68
とにばね71が張架され、コーナーガイド68の先端
は、エアシリンダ70のピストン棒70aに当接する方
向に付勢され、エアシリンダ70が作動してピストン棒
70aが突出すると、コーナーガイド68の先端は、図
16の鎖線で示す位置68′に押動される。
【0034】以上のように構成された書籍のケース入れ
装置による書籍のケース入れ方法を図17のタイムチャ
ート図及び図18のケース入れ動作説明図を参照しなが
ら説明する。本発明の書籍のケース入れ装置は、各種サ
イズの書籍に兼用して使用されるので、先ず、自動運転
に先立って、書籍の天地寸法(縦寸法)及び束寸法(厚
さ寸法)を制御盤にインプットする。
【0035】制御盤に書籍の寸法がインプットされる
と、パルスモータ(図示しない)がねじ軸52を回転
し、幅方向移動台50が移動して、相対するコーナーガ
イド68の間隔が書籍の束寸法にほぼ等しい寸法にな
る。又、パルスモータ(図示しない)がねじ軸59を回
転し、一対のコーナーガイド68の間隔が書籍の天地寸
法にほぼ等しい寸法になる。
【0036】一方、書籍の小口寸法(幅寸法)に合わせ
て、高さ調整装置72,74によりケース供給部B,書
籍供給部C,搬出部Dの高さを調整する。ケース供給部
B及び搬出部Dでは、開口を上に向けて起立したケース
Kの上端縁が所定の高さとなるように高さ調整し(図1
8参照)、書籍供給部Cでは、背を下にして起立した書
籍Sの中心部が所定の高さとなるように高さ調整する。
この高さ調整は手動操作であるが、コーナーガイド68
の駆動機構と同様な位置調整機構を設ければ、制御盤に
小口寸法をインプットすることにより自動的に高さ調整
することは可能である。
【0037】ケース搬入コンベア21の上に、開口を上
に向けて起立した多数のケースKを載置し、ケース搬入
コンベア21を運転すると、先頭のケースKがストッパ
20aに当たりケース載置板20上に位置決めされる。
一方、書籍搬入コンベア24に、背を下に向けて載置さ
れた書籍Sは、案内棒30により起立状態に保たれなが
ら昇降コンベア25に供給され、ストッパ32に当接し
て位置決めされる。
【0038】書籍案内部Fのピストン棒70aが突出し
た位置にあり、コーナーガイド68は鎖線で示す位置6
8′にある。書籍搬送部Eの往復台37は、位置決めさ
れた書籍Sの真上の原点位置に停止し、クランプ47は
開いている。
【0039】制御盤の自動運転ボタンを押すと、エアシ
リンダ16が作動して昇降台13が上昇し、コーナーガ
イド68の先端がケースKの中の4隅に入ると共に(図
18参照)、可撓性ガイド58の先端がケースKの中に
入る。次に、ピストン棒70aが後退し、コーナーガイ
ド68の先端がケースKの中の4隅に、ケースKが支え
られる程度に圧接する。
【0040】一方、書籍搬送部Eのエアシリンダ42が
作動してハンドホルダ44が下降し、エアシリンダ46
が作動してクランプ47が書籍Sの表裏面の中央部を把
持する。次に、エアシリンダ42が作動してハンドホル
ダ44が上昇し、エアシリンダ40が作動して往復台3
7が、位置決めされているケースKの真上に移動すると
共に、ロータリーアクチュエータ45が作動してクラン
プ47が180度回動し、書籍Sの背が上になる。
【0041】次に、エアシリンダ42が作動してハンド
ホルダ44が再び下降し、書籍Sがコーナーガイド68
及び可撓性ガイド58に案内されながらケースKに半ば
挿入される。次に、エアシリンダ46が作動してクラン
プ47が開き、エアシリンダ42が作動してハンドホル
ダ44が上昇する。
【0042】次に、エアシリンダ16が作動して昇降台
13が下降位置に復帰するが、このとき書籍Sには書籍
Sの自重と下降方向の慣性力により、ケースK内に完全
に入り込む。なお、自重と慣性力でも完全にケースK内
に入り込まない虞のあるときには、エアシリンダ(図示
しない)で作動するプッシャ(図示しない)を設けて、
書籍Sの背を押動するようにしてもよい。
【0043】次に、ケース供給部Bのロータリアクチュ
エータ17が作動して回動軸19が90度回動し、ケー
ス載置板20上のケース入り書籍Sは搬出コンベア23
方向に転倒し、搬出コンベア23の回動により搬出され
る。回動軸19の90度回動により、ストッパ20bの
位置が滑り板より高くなり、ケース搬入コンベア21上
のケースKの侵入を一時的に阻止するが、回動軸19が
90度復帰し、ケース載置板20が水平に戻ると、スト
ッパ20bも旧の位置に戻り、次のケースKがケース載
置板20に位置決めされる。
【0044】これに平行して、エアシリンダ40が作動
して、往復台37が旧位置に復帰すると共に、ロータリ
アクチュエータ45が作動してクランプ47が180回
転して旧の状態に復帰する。又、コーナーガイド68は
鎖線で示す位置68′に復帰し、クランプ47は開いて
いる。かくして、書籍のケース入れ動作の1サイクルが
完了し、次々と同様の書籍のケース入れ動作が連続して
自動的に繰り返される。
【0045】図18において、K1 は最大サイズのケー
スを示し、K2 は最小サイズのケースを示す。いずれの
ケースも、上に向けた開口の位置が所定の高さに揃えら
れるので、コーナーガイド68の先端が常に一定の深さ
で挿入される。又、昇降コンベア25の高さを調整する
ことにより、クランプ46は、常に書籍Sの中央を把持
するようになっている。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 本発明の書籍のケース入れ方法及び装置は、書籍の
サイズの如何にかかわらず同様にケース入れすることが
出来る。従って、労働力不足の社会的な問題が解決され
た。 (2) 本発明の書籍のケース入れ方法及び装置は連続的に
且つ自動的に書籍のケース入れすることができるので、
従来のケース入れコストが大幅に軽減され、且つ、作業
者を過酷な単純労働から開放することができた。 (3) 本発明の書籍のケース入れ装置は、コンパクトにま
とめられているので、従来、ケース入れの手作業に使用
していたコンベアよりも占有床面積が小さくてすみ、限
られた工場床面積を有効に活用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】書籍ケース入れ装置の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】ケース供給部Bの平面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】ケース供給部Bの要部斜視図である。
【図6】書籍供給部Cの要部平面図である。
【図7】図6のY矢視図である。
【図8】図6の正面図である。
【図9】書籍搬送部Eの側面図である。
【図10】書籍搬送部Eの正面図である。
【図11】書籍案内部Fの平面図である。
【図12】書籍案内部Fの側面図である。
【図13】書籍案内部Fの正面図である。
【図14】ガイドベース及びその周辺の平面図である。
【図15】図14の側面図である。
【図16】図14のX矢視図である。
【図17】書籍のケース入れ方法の動作を説明するタイム
チャートである。
【図18】書籍のケース入れ状態の説明図である。
【符号の説明】
A 架台 B ケース供給部 C 書籍供給部 D 搬出部 E 書籍搬送部 F 書籍案内部 11 支持台 12 摺動案内 13 昇降台 16 エアシリンダ 17 ロータリアクチュエータ 19 回転軸 20 ケース載置板 20a,20b ストッパ 21 ケース搬入コンベア 22 滑り板 23 搬出コンベア 24 書籍搬入コンベア 25 昇降コンベア 29 ローラ 30 案内棒 32 ストッパ 33 エアシリンダ 34 昇降台 35 レール台 36 摺動レール 37 往復台 40,42 エアシリンダ 43 昇降部材 44 ハンドホルダ 45 ロータリアクチュエータ 46 エアシリンダ 47 クランプ 48 レール台 49,54 摺動レール 50 幅方向移動台 52,59 ねじ軸 53 ナット 55 支持部材 56 支持杆 57 ガイドホルダ 58 可撓性ガイド 61 ガイドベース 68 コーナーガイド 70 エアシリンダ 71 ばね 73 コンベア台

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの開口を上に向けて昇降台上に位
    置決めし、該昇降台を上昇して上記開口の4隅にコーナ
    ーガイドを挿入し、 一方、背を下にした書籍を昇降コンベア上に位置決め
    し、該昇降コンベアを上昇し、 次に、昇降可能,回動可能,開閉可能なクランプを有し
    水平移動可能な往復台を、位置決めされた書籍の真上に
    停止し、下降した上記クランプで上記書籍を把持した後
    に上記クランプを上昇し、上記往復台を位置決めされた
    ケースの真上に移動すると共に上記クランプを180度
    回動して書籍の背を上に向け、次に、クランプを下降し
    てコーナガイドを案内としてケース内に半ば挿入し、上
    記クランプを開放して上昇し、 次に、書籍の自重と上記昇降台を下降することにより生
    じる書籍の慣性力などを利用してケースに半ば挿入され
    ていた書籍をケース内に完全挿入することを特徴とする
    書籍のケース入れ方法。
  2. 【請求項2】 架台と、該架台に取り付けられるケース
    供給部、書籍供給部、搬出部、書籍搬送部、書籍案内部
    と、これら各部を制御する制御部とにより成り、 上記ケース供給部は、上記架台に取り付けられた支持台
    と、該支持台に昇降可能に設けられた昇降台と、該昇降
    台に設けられた軸受に回動可能に支承される回転軸と、
    該回転軸に固着され端部にケースを位置決めするストッ
    パを有するケース載置板と、該ケース載置板にケースを
    供給するケース搬入コンベアとにより構成され、 上記書籍供給部は、上記架台に取り付けられ、背を下に
    した書籍を搬送する書籍搬入コンベアと、昇降可能に設
    けられ、上記書籍搬入コンベアより供給された書籍を位
    置決め停止するストッパを備えた昇降コンベアとにより
    構成され、 上記搬出部は、上記ケース載置板に対して上記ケース搬
    入コンベアの反対側の架台に取り付けられた搬出コンベ
    アにより構成され、 上記書籍搬送部は、上記架台に取り付けられた摺動レー
    ルに摺動可能に設けられ、上記位置決めされた書籍の真
    上から上記位置決めされたケースの真上まで往復動可能
    な往復台と、該往復台に上下動可能に設けられたハンド
    ホルダと、該ハンドホルダに回動可能且つ開閉可能に設
    けられたクランプとにより構成され、 上記書籍案内部は、上記ケース載置板の上方に配設され
    た2個の摺動レールに摺動可能に設けられ、位置決めさ
    れた上記ケースの中心を基準として対称に移動する幅方
    向移動台と、該両幅方向移動台に設けられた摺動レール
    にそれぞれ摺動可能に設けられ、位置決めされた上記ケ
    ースの中心を基準として対称に移動する一対のガイドベ
    ースと、該各ガイドベースに枢着され、上記昇降台が上
    昇したときに上記昇降台上のケースの内側隅部に先端が
    挿入されるコーナーガイドとにより構成されることを特
    徴とした書籍のケース入れ装置。
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