JPH0783670B2 - 釣竿の製造法 - Google Patents

釣竿の製造法

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JPH0783670B2
JPH0783670B2 JP23695989A JP23695989A JPH0783670B2 JP H0783670 B2 JPH0783670 B2 JP H0783670B2 JP 23695989 A JP23695989 A JP 23695989A JP 23695989 A JP23695989 A JP 23695989A JP H0783670 B2 JPH0783670 B2 JP H0783670B2
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JP
Japan
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fishing rod
heat
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forming
core member
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JP23695989A
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Inventor
昌幸 渡辺
豊明 滝元
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は握り部等の膨出部を有する釣竿の製造法に関す
るものである。
【従来の技術】
芯金に捲回した釣竿形成用プリプレグの外部に熱収縮性
チューブを被着した後その外周に緊縛用テープを螺旋状
に捲着して、プリプレグ含浸した合成樹脂の流動を抑制
して釣竿の曲がりを防止することが特公昭63−43221号
公報で知られている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の方法は、製造する釣竿の全長に
亘り熱収縮性チューブを被着して熱硬化処理時における
プリプレグ含浸樹脂の流動を抑制しているため、プリプ
レグ含浸樹脂により釣竿全体の重量が必要以上重くなる
欠陥がある。 本発明は釣竿に一体に形成する握り部等の凹凸のある膨
出部だけに熱収縮性チューブで被着して膨出部における
肉厚を均一に形成してその強度を補強すると共にその他
の均等なテーパー部分は薄肉状に形成して軽量かつ強度
の安定した釣竿の製造法を提供することを目的とするも
のである。
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するための手段として、膨出部
形成用コアー部材を添設した芯金の外周に釣竿形成用プ
リプレグを捲回した後、前記膨出部形成用コアー部材の
添設部分の外部に熱収縮性チューブを被着してから釣竿
形成用プリプレグ及び熱収縮性チューブ外周に緊縛テー
プを一部重合するように螺旋状に捲着し、次いで熱硬化
処理した後、芯金膨出部形成用コアー部材、緊縛テー
プ、熱収縮性チューブを除去して管状体を形成すること
である。 前記熱収縮性チューブとしてはシリコンゴム、弗素ゴム
等を使用して膨出部形成用コアー部材の外周に被嵌して
仮収縮せしめ、熱硬化処理によって収縮被着せしめるも
のであり、また緊縛テープは膨出部形成用コアー部材の
膨出度に応じてその捲着ピッチを大きくするのが好まし
い。 また膨出部形成用コアー部材は芯金の全周又は一部に添
設するものであり、全周に添設する場合には分割自在に
形成して熱硬化処理後における除去を容易にするのが好
適である。
【作用】
本発明は握り部等の膨出部を有する釣竿の製造法におい
て、芯金に添設した膨出部形成用コアー部材部分だけに
熱収縮性チューブを被着したことによって、熱硬化処理
時における膨出部部分におけるプリプレグを含浸の合成
樹脂の流動を抑制して肉質を略均一に形成して強度の低
下を防止する一方、局部的な応力の集中しない膨出部以
外の管状部は余分な含浸樹脂を緊縛テープの間隙から流
出せしめて薄肉かつ軽量化して強度のバランスがとれた
釣竿を製造するものである。
【実施例】
本発明の製造法を実施例について説明すると、芯金1に
離型剤を塗布してその膨出部形成部分に膨出部形成用コ
アー部材2を表面に離型剤を塗布したテープ3で添設固
定する。 次いで前記芯金1及び膨出部形成用コアー部材2の外周
部に釣竿形成用プリプレグ4を捲回した後、前記膨出部
形成用コアー部材2の外周部分に熱収縮性チューブ5を
被嵌して仮収縮せしめてから釣竿形成用プリプレグ4及
び熱収縮性チューブ5の外周をセロファン等の緊縛テー
プ6を螺旋状に一部重合するように捲着し、特にその捲
着ピッチは膨出部形成用コアー部材2の膨出度に応じて
大きくなるように、即ち膨出凸部2′は捲着ピッチを大
きく膨出凹部2″は捲着ピッチが小さくなるように捲着
すると好適である。 このようにした芯金1を常法に従い、熱硬化処理し、次
いで芯金1を引抜き、膨出部形成用コアー部材2を除
去、緊縛テープ6と熱収縮性チューブ5の剥離除去を行
って管状体7の釣竿を製造するものであり、このように
して製造された管状体7の膨出部7′は表面が平滑に形
成されるので研磨は不要であり、熱収縮性チューブ5を
被着しない部分7″は緊縛テープ6の捲着跡を研磨する
ものである。 しかして前記膨出部形成用コアー部材2は芯金1の全周
又は一部に沿設するものであり、全周に添設する場合に
は、着脱操作特に熱硬化処理後の除去操作を容易にする
ため分割自在に形成するのが好ましい。 また前記釣竿形成用プリプレグ4は補強繊維シートに熱
硬化性合成樹脂を含浸せしめたものを使用し、必要に応
じては膨出部形成用コアー部材2部分とその他の部分に
分割したり、更には第1図のように膨出部形成用コアー
部材2の一部に補強プリプレグ4′を重合したりするこ
ともできる。 なお、前記緊縛テープ6の捲着に当っては、釣竿形成用
プリプレグ4の捲回後、その全長に亘り捲着して釣竿形
成用プリプレグ4を緊縛してから膨出部形成用コアー部
材2の添設部の緊縛テープを剥いで熱収縮性チューブ5
を被嵌して仮収縮せしめ、次いで熱収縮性チューブ5外
周に再び緊縛テープ6を捲着すると、膨出部形成部分の
釣竿形成用プリプレグ4が効率良く緊縛され、高品質の
釣竿を製造できる。
【発明の効果】
本発明方法は芯金に沿設した膨出部形成用コアー部材部
分だけにおける釣竿形成用プリプレグを熱収縮性チュー
ブで被着してから他の部分と共に緊縛テープで螺旋状に
捲着することによって、強度低下が生じ易い凹凸のある
膨出部分における含浸合成樹脂の熱硬化処理時における
流動を抑制して膨出部を略均一の肉厚に形成することが
できると共に強度変化の比較的少ないテーパー状管状部
は可及的に薄い均一な肉厚に形成でき、強度バランスの
取れた軽量な握り部の膨出部を有する釣竿を製造するこ
とができる。 また本発明方法は膨出部は平滑に形成されて研磨が不要
であるため、研磨し辛い凹凸のある膨出部を研磨する必
要もなく、また研磨によって強度を低下することもなく
軽量で強度の安定した釣竿を作業能率良く容易に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の製造法を示す実施例で、第1図は膨出部
形成用コアー部材を添設した芯金と釣竿形成用プリプレ
グの正面図、第2図は釣竿形成用プリプレグを芯金に捲
回した断面図、第3図は緊縛テープを捲着中の正面図、
第4図は本発明によって製造された釣竿の正面図であ
る。 1……芯金、2……膨出部形成用コアー部材、4……釣
竿形成用プリプレグ、5……熱収縮性チューブ、6……
緊縛テープ、7……管状体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨出部形成用コアー部材を添設した芯金の
    外周に釣竿形成用プリプレグを捲回した後、前記膨出部
    形成用コアー部材の添設部分の外部に熱収縮性チューブ
    を被着してから釣竿形成用プリプレグ及び熱収縮性チュ
    ーブ外周に緊縛テープを一部重合するように螺旋状に捲
    着し、次いで熱硬化処理した後、芯金、膨出部形成用コ
    アー部材、緊縛テープ、熱収縮性チューブを除去して管
    状体を形成することを特徴とする釣竿の製造法。
JP23695989A 1989-09-14 1989-09-14 釣竿の製造法 Expired - Lifetime JPH0783670B2 (ja)

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JPH03103137A JPH03103137A (ja) 1991-04-30
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