JPH078033A - 歩行型田植機における走行装置 - Google Patents

歩行型田植機における走行装置

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JPH078033A
JPH078033A JP15862793A JP15862793A JPH078033A JP H078033 A JPH078033 A JP H078033A JP 15862793 A JP15862793 A JP 15862793A JP 15862793 A JP15862793 A JP 15862793A JP H078033 A JPH078033 A JP H078033A
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Isao Ishida
石田  伊佐男
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 前後バランスを自動的に最適状態に制御す
る。 【構成】 スイング伝動ケ−ス6a,6bを前後にスイ
ング作動する前後強制作動装置27と、前記左右一対の
車輪伝動ケ−ス11a,11bを同時に昇降作動する上
下強制作動装置28と、更に、当該左右一対の車輪伝動
ケ−ス11a,11bの片方のみを上下に作動する上下
片方強制作動装置29とを設け、フロ−ト23の上下動
を受けて前記上下強制作動装置28を駆動し、車体側に
設けた前後の傾きを検出をする前後傾き検出器32によ
り前記前後強制作動装置27を駆動し、更に、車体の左
右傾きを検出する左右傾き検出器32により上下片方強
制作動装置29を駆動して車体の高さ、前後傾き及び左
右傾きを強制的に姿勢制御ならしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行型田植機の姿勢制
御を行う走行装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、特開昭50−688142号公報で
開示された技術、即ち、走行伝動ケ−スの左右両側に第
1車輪伝動ケ−スを設け、この第1車輪伝動ケ−スに屈
折スイングのできる第2車輪伝動ケ−スを設けて、走行
車輪の上下と前後を油圧装置で行う構成とし、水田深さ
に基づく機体高さと車体の前後傾きとを自動制御するも
のはあった。
【0003】また、実開昭56−39910号公報で
は、メインの車輪上下作動機構に夫々独立的に左右格別
の車輪を前後に作動させる前後バランス修正機構が開示
されている。即ち、何れの従来技術も、水田深さに対応
した車体上下制御及び機体の前後バランスを制御させる
車輪の前後制御が開示されている。
【0004】
【発明があ解決しようとする課題】前述の従来技術のも
のでは、歩行型田植機において従来から周知の機体高さ
制御に加えて車体の前後バランスを制御させたものであ
ったが、車体の左右傾きに体する配慮がなされていなか
った。このため、車体の高さ制御中に機体の前後バラン
スを崩して同時に車輪を前後に作動制御する場合、頻繁
に車体が左右に傾く事態にたいしては何の制御手段も採
られていないために苗植付け深さのバラツキが目立ち、
これまで折角の技術思想が創造されていたにもかかわら
ず実用化が遅れていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、前
端側に原動機3を配設し、この原動機3の後方に走行伝
動ケ−ス1を設け、この走行伝動ケ−ス1から前後に向
うフレ−ム4を介して後方部に植付伝動ケ−ス5を装着
し、前記走行伝動ケ−ス1の左右両側に当該伝動ケ−ス
1の左右側に突出する駆動軸の軸心周りに回動する左右
一対のスイング伝動ケ−ス6a,6bを一体的に前後に
スイングするよう構成し、且つ、この左右のスイングケ
−ス6a,6bのスイング自由端側の左右両側に突出す
る中間駆動軸の周りに回動する車輪伝動ケ−ス11a,
11bを設け、この車輪伝動ケ−ス11a,11bの後
方自由端側側面に突出した車軸に走行車輪14a,14
bを取り付けて前後及び上下にスイング自在な車輪伝動
機構Aを設け、前記植付伝動ケ−ス5側から後方上方へ
伸ばした操縦ハンドル15の上側に前下がり傾斜の苗載
置台16を配設に、前記植付伝動ケ−ス5には昇降作動
しながら前記苗載置台16から苗を分割して植付ける苗
植付装置22を設け、フレ−ム4の下方には水田表面に
接地して機体荷重の一部を受けて滑走し、その機体荷重
の変化で上下動して水田深さを検知することのできるフ
ロ−ト23を設けた歩行型田植機において、前記スイン
グ伝動ケ−ス6a,6bを前後にスイング作動する前後
強制作動装置27と、前記左右一対の車輪伝動ケ−ス1
1a,11bを同時に昇降作動する上下強制作動装置2
8と、更に、当該左右一対の車輪伝動ケ−スの片方のみ
を上下に作動する上下片方強制作動装置29とを設け、
前記フロ−ト23の上下動を受けて前記上下強制作動装
置28を駆動し、車体側に設けた前後の傾きを検出をす
る前後傾き検出器32により前記前後強制作動装置27
を駆動し、更に、車体の左右傾きを検出する左右傾き検
出器32により上下片方強制作動装置29を駆動して車
体の高さ、前後傾き及び左右傾きを強制的に姿勢制御な
らしめたことを特徴とする歩行型田植機における走行装
置とした。
【0006】
【実施例】1は走行伝動ケ−スで、その前側に搭載台2
を設けて原動機3を取り付けている。4はフレ−ムで、
前記走行伝動ケ−ス1に前側を固着し後方へ向けて延ば
している。5は植付伝動ケ−スで、内部に左右往復横移
動機構や植付具の伝動機構を装備し、前記フレ−ム4の
後端側に固着している。
【0007】6a,6bはスイング伝動ケ−スで、前記
走行伝動ケ−ス1の左右側に突出する駆動軸((図示省
略)を包む突起筒に回動自在に枢着した筒部7a,7b
に一体的に固着されている。そして、この左右のスイン
グ伝動ケ−スと一体の筒部7a,7bが一体になるよう
当該筒部から上方へ立設させたア−ム8a,8bを軸9
で連結し、この軸9に筒軸10を挿通している。
【0008】11a,11bは左右の車輪伝動ケ−ス
で、前記スイング伝動ケ−ス6a,6bの外側に突出す
る中間駆動軸((図示省略)を包む突起筒に回動自在に
枢着した筒部12a,12bに一体的に固着されてい
る。そして、この左右の車輪伝動ケ−スと一体の前記筒
部12a,12bには上方へ立設させたア−ム13a,
13bを一体に設けている。
【0009】14a,14bは走行車輪で、前記車輪伝
動ケ−ス11a,11bの外側に車軸突出して取り付け
ている。Aは車輪伝動機構で、前述走行伝動ケ−ス1,
スイング伝動ケ−ス6a,6b及び車輪伝動ケ−ス11
a,11bの総称であり、走行車輪14a,14bを伝
動回転させながら前後及び上下に格別の作動で移動でき
る構成である。
【0010】15は操縦ハンドルで、前記植付伝動ケ−
ス5側から後方上方へ向けて延ばし、その上部側が左右
二又にして左右操縦握り部15a,15bを構成してい
る。16は苗載置台で、前記操縦ハンドル15の上部に
前側が下位になるよう配設し、このハンドルフレ−ム部
に左右方向に移動可能な案内支持体17、18を介して
支持させ、前記植付伝動ケ−ス5内の左右往復移動機構
に連動軸19及び連設ア−ム20を介して連結してい
る。21は苗受止枠で、側面視がL字型をしていて前記
下位側の案内支持体17と一体的に構成し、これに苗分
割口を穿設し、後述の苗植付具の分離爪が通過して苗を
分離できるように構成している。
【0011】22は苗植付装置で、前記植付伝動ケ−ス
5の左右側にクランクと揺動ア−ムによって取り付けら
れ、その植付苗分離爪22aが側面視で上下のル−プ軌
跡を描くよう設けてあり、この分離爪22aが苗受止枠
21の苗分割口に上方から介入して苗載置台16に搭載
した苗を分離して下部の整地フロ−トで整地する水田に
その苗を植付るように構成している。
【0012】23はフロ−トで、機体下部側にあって、
後部をフレ−ム側に上下調節ア−ム24の回動部にピン
25で前側が上下動自在となるよう枢着し、前側を上下
回動自在な連結ア−ム26で原動機の搭載台2に取り付
けている。27は前後強制作動装置の一例である第1油
圧シリンダ−装置である。28は上下強制作動装置の一
例である第2油圧シリンダ−装置である。29は上下片
方強制作動装置の一例である第3油圧シリンダ−装置で
ある。これらの関連構成について説明すると、先ず、第
2油圧シリンダ−装置28は、走行伝動ケ−ス1側に、
ピストンロッド28bが後方側に向けて出入りするよう
シリンダ−ケ−ス28aを固着している。また、このシ
リンダ−ケ−ス28aの上側に第1油圧装置27のピス
トンロッド27bを枢結し、そのシリンダ−ケ−ス27
aを前記筒軸10に取り付けている。
【0013】また、第2油圧装置28のピストンロッド
28bの先端側には水平面内で天秤状の作動をする横杆
30の左右中心部を枢結し、この横杆30の左端及び右
端を、前記左右の車輪伝動ケ−ス11a,11bと一体
の前記筒部12a,12bに立設させたア−ム13a,
13bにロッド31a,31bを介して連結している。
そして、この左側のロッド31aの中間部に第3油圧シ
リンダ−装置29を介在ならしめている。29aはシリ
ンダ−ケ−ス、29bはピストンロッドである。
【0014】Bは油圧バルッブユニットで、機体の前後
傾きを検出する検出器の一例である振り子32の前後の
揺動(機体に対する相対揺動)で切り替えられる第1切
替バルブ33と、機体の左右傾きを検出する検出器を兼
ねた前記振り子32の左右の揺動で切り替えられる第3
切替バルブ35と、更に、水田深さの検出器の一例とし
てのフロ−ト23の上下動でロッドを介して切り替えら
れる第2切替バルブ34とからなり、水田の耕盤までの
深さが深くなってフロ−ト23が上方へ一定以上に押し
上げられると第2油圧シリンダ−装置28のピストンロ
ッド28bが後方へ突出して走行車輪14a,14bを
下降させ、逆に、浅くなってフロ−ト23が車体に対し
て一定以上に下降するとピストンロッド28bが引っ込
んで走行車輪14a,14bを上動ならしめ機体を下降
するよう第2切替バルブ34が切り替えられるように構
成されている。また、作業速度や水田の土質等の関係で
機体の前後バランスが変化して傾くと、振り子32が前
側あるいは後側に揺動する。この動きが一定以上前側あ
るいは後側に移動すると第1切替バルブ33が切り替え
られ、第1油圧装置27のピストンロッド27bが出入
りしてスイング伝動ケ−ス6a,6bを機体が前下がり
状態のときは前方へ、逆に後下がり状態のときは後方へ
スイングして走行車輪14a,14bを前後作動するよ
うに構成されている。また、車体が左右側に傾く場合に
は、振り子32の左右揺動(機体に対する相対揺動)で
第3切替バルブ35が切り替えられ、第3油圧シリンダ
−29のピストンロッド29bの出入りでロッド31a
の伸縮作動がおこり機体の左右傾きを一方の走行車輪1
4aの上下によって修正するよう構成されえいる。
【0015】36は車体カバ−、37は予備苗載置受け
体、38は車体の前進、後進及び走行速度を選択するチ
ェンジレバ−、39a,39bは左右の操縦ハンドル握
り近傍に設けたサイドクラッチレバ−,40は植付伝動
ケ−ス5内のクラッチを作動する植付クラッチレバ−、
41は第2油圧シリンダ−装置28の第2切替バルブ3
4を切替操作する油圧操作レバ−を夫々示している。
【0016】また、42は油圧タンク、43は油圧ポン
プ、44は分流弁を示す。上例の構成によれば、苗植付
け作業中に水田深さが変わると、フロ−ト23の前側が
機体に対して上下変動し、フロ−ト23側からロッドを
介して第2切替バルブ34が切り替えられ、第2油圧シ
リンダ−装置28で左右一対の走行車輪14a,14b
がピストンロッド28b、横杆30、左右のロッド31
a,31b、ア−ム13a,13b、筒軸12a,12
b、車輪伝動ケ−ス11a,11bを介して昇降制御さ
れる。
【0017】また、作業速度の変更や水田の土質の影響
で走行駆動反力が変化して車体がまえ下がりあるいは前
上がりになることが生じる。このような場合には、振り
子32は常に垂下されているためこの前後傾斜が検出さ
れることになり、第1切替バルブ33が切り替えられ
る。したがって第1油圧シリンダ−装置27が作動さ
れ、そのピストンロッド27bの出入りでスイング伝動
ケ−ス6a,6bを筒軸10、軸9、左右のア−ム8
a,8b、筒部7a,7bを介して一体的に前後にスイ
ング制御させ、これに取り付けられた車輪伝動ケ−ス1
1a,11bを介して左右の走行車輪14a,14bを
前後動させて機体の前後傾きを修正制御する。
【0018】更に、水田の耕盤が左右に傾いていたり、
車体前後のバランス崩れをスイング伝動ケ−ス6a,6
bの作動で修正する場合に車体が左右に傾くことにな
り、左右側の苗植付け深さに変動がおこる。このような
場合には、機体の左右傾きを振り子32が検出する。こ
の振り子32と車体との相対的な左右傾きにより第3切
替バルブ35が切り替えられ、第3油圧シリンダ−装置
29が作動される。
【0019】即ち、左側のロッド31aの長さが変更さ
れ、左側車輪14aが上下に制御されて機体の左右傾き
を修正する。このようにして、機体は常に水田深さに応
じた高さで、前後バランス崩れがなく、しかも、左右に
大きく傾かない状態の適正な姿勢に自動制御されながら
推進されることになる。
【0020】この実施例を基本とした技術手段に関する
他の実施態様を説明する。先ず、第3図の油圧回路で
は、水田深さの変動検出時には、必ず車輪伝動ケ−ス1
1a,11bを介して左右の走行車輪14a,14bを
昇降制御させる常時制御形式にして、機体が前後に傾く
時に、左右の傾きに優先させて左右のスイング伝動ケ−
ス6a,6bを前後に作動させる前後バランス制御を優
先するものとしているが、これを逆にして、左右バラン
ス優先制御形態にしてもよい。更に、第4図のように優
先制御選択切替弁44aによって切替可能にすれば圃場
の状態に適した制御が可能になり便利である。
【0021】第5図で示したように、前後のバランス崩
れの検出を、接地フロ−ト23の後部側に設けた後部接
地圧検出体45の昇降作動で検出し、第1切替バルブ3
3を切替てスイング伝動ケ−ス6a,6bを前後に作動
させる前後バランス制御にしてもよい。即ち、機体が前
上がり状態に所定範囲以上に傾くと、検出体45の接地
圧が大きくなりスプリング46に抗して取付ア−ム47
が上方へ回動する。このとき、ワイヤ−48が緩み、バ
ルブ切替レバ−49を介してスイング伝動ケ−ス6a,
6bを後方側に作動するように第1切替弁33が切り換
えられる。したっがって、走行車輪14a,14bが後
方へ移動して機体の前上がり状態を解消する。逆に前下
がり状態の場合は、ワイヤ−48が引っ張られて第1切
替弁33を逆に切替え、スイング伝動ケ−ス6a,6b
を前方側に作動する。このようにして前後バランスの崩
れを自動的に解消する。
【0022】第6図の実施例では、第1切替バルブ33
を電磁切替バルブに変更して、マイコン制御信号によっ
て切り換える形態とする。即ち、CPUにインタ−フェ
イスを介して送られる信号電圧(電流)の大きさを基準
値のものと比較したり、信号の断続領域を選択させて、
アウタ−フェイスを介して前記電磁切替バルブ33を切
り換えるように構成している。そして、この制御信号を
発する検出器として、第7図では苗載置台16に加わる
苗荷重を検出するロ−ドセル50からの信号で制御する
ように構成している。即ち、苗載置台16に載せられる
苗の重量が重いとそれだけ機体が後ろ荷重になって前側
が上方へ車軸中心に回動し、フロ−ト23の後部が水田
表面から沈んで走行されるために苗植付け深さが深くな
り、苗が埋没して成育が悪くなる。このような事態を、
この実施例では解消する。ロ−ドセル50に大きな荷重
がかかるとCPUを介して切替バルブ33が矢印(イ)
方向に切り換えられ第1油圧装置27のピストンロッド
27bが突出される。したがってスイング伝動ケ−ス6
a,6bが共に矢印(ロ)方向へ回動して走行車輪14
a,14bを後方側へ移動し、車軸位置を後側へ寄せる
ことで前荷重に変更制御してフロ−ト23の後部にかか
る荷重を低減させる。
【0023】逆に、苗載置量が減少して後荷重がロ−ド
セル50に加わる荷重が一定以上に小さくなったことを
検出すると、電磁切替バルブ33が反矢印(イ)方向に
切り換えられ第1油圧装置27のピストンロッド27b
が引っ込み、スイング伝動ケ−スが反矢印(ロ)側へ回
動して後荷重になるよう自動制御される。したがって、
苗植付深さが浅くなりすぎて浮き苗状態になるような事
態を起させない。
【0024】第8図のように、接地フロ−ト23の後部
の枢着部分における前側回動浮力による反力をロ−ドセ
ル51で検出して、これを電流の大きさあるいは電圧に
変換してCPUへ信号を送り、前記電磁切替バルブ33
を切り換えて制御させることもできる。尚、フロ−ト2
3の後端下部に加わる圧力を第9図のロ−ドセル52で
検出して制御してもよい。
【0025】前記第7図の実施例の変形として、第10
図の実施例のように苗載置台16が苗載置重量の大、小
により前側を中心に上下に回動自在な技術手段を講じ、
この回動によって前記切替バルブ33をワイヤ−53等
で切替連動するようにしてもよい。田植機を旋回操作す
る場合には、歩行型では機体後方を浮上気味の前荷重で
行う方がよい。即ち、後を浮かすと当然接地フロ−ト2
3の前側が水田表面で押し上げらえてロッドを介して第
2油圧装置28の切替バルブ34が車輪伝動ケ−ス11
a,11bを下降させる側に切替えて機体全体を浮上さ
せ、フロ−ト23で泥を押さない状態で容易に旋回でき
ることになる。しかし、それだけハンドル荷重が重くな
って疲労度が増大する。
【0026】そこで、旋回動作に起因させて自動的に走
行車輪14a,14bを後方側に移動させるときわめて
使いやすいものになる。この発想から、第11図の実施
例のように、サイドクラッチレバ−39a,39bの片
方の切り操作を検出器54で検出してCPUに信号を送
る構成、植付クラッチレバ−40の切り操作を検出器5
5で検出してCPUに信号を送る構成、油圧操作レバ−
41で機体を上げる操作を検出器56で検出しいてCP
Uに信号を送る構成、線引きマ−カ−57を上昇操作す
るマ−カ操作レバ−58の上げ操作を検出器59で検出
しいてCPUに信号を送る構成等の所謂る旋回時の諸操
作に基づく動作あるいはその作動を検出してこれに基づ
き、電気的な作動機構及びメカ的機構で第1油圧切替バ
ルブ33を切り換え制御してスイング伝動ケ−ス6a,
6bを後方側へ回動ならしめ、自動的に走行車輪14
a,14bを後方側に移動させる。
【0027】尚、第11図で示したように、CPUの制
御指令回路に、第1油圧装置27の作動がマニュアル調
整する基準量だけ作動するよう調整設定ダイヤル60で
設定信号を送りこむ構成にし、走行車輪14a,14b
を設定させた一定量だけ移動させるように構成すれば極
めて便利であり、圃場条件、操縦者に応じてレバ−61
でダイヤル調節すればよい。
【0028】第12図で示した通り、操縦ハンドル15
を機体側に取り付けるにあたり、フレ−ム4側を筒状に
構成してハンドルの基端側を該筒内へ突込み、ピン62
でハンドルが上下回動可能になるよう枢着し、筒体内と
ハンドルとの間にロ−ドセル(感圧検出体)63a,6
3bを設け、ハンドル15に加わる荷重を検出して前記
電磁切替バルブ33を切り換えるように構成する。即
ち、ハンドル15に下向きの荷重がかかりすぎる場合に
は検出器としてのロ−ドセル63bからの電気信号がC
PUへ送られて、スイング伝動ケ−ス6a、6bを後方
側へ移動するように制御し、逆に、軽くなりすぎると前
方側へ移動するようにバルブ33を切り換える。
【0029】苗補給操作時には、後バランスにして機体
を安定状態に保持させることが望ましく、このために車
軸をできるだけ前より位置にさせて停止すると苗載置台
16の傾斜も緩やかになって苗補給も楽になる。この発
想から、第13図の実施例のように、主クラッチレバ−
64の切り操作或は中立操作を検出器65で検出してC
PUに信号を送る構成、油圧操作レバ−41を中立状態
にして車輪伝動ケ−ス11a,11bを制御させないよ
うに切り換える苗補給位置への切り換え状態を検出器6
6で検出しいてCPUに信号を送る構成、或は、第14
図の平面図で示したように予備苗を載置する予備苗載置
台67を後方へ引き寄せて苗を補給するとき、これを検
出器68で検出してCPUに信号を送る構成等の所謂る
苗補給時の諸操作に基づく動作あるいはその作動を検出
してこれに基づき、電気的な作動機構及びメカ的機構で
第1油圧切替バルブ33を切り換え制御してスイング伝
動ケ−ス6a,6bを後方側へ回動ならしめ、自動的に
走行車輪14a,14bを後方側に移動させる。予備苗
載置台67を前後移動可能に構成する実施態様として
は、前後方向に向うレ−ル69a,69bに予備苗載置
台67の裏面側を移動自在に支架させ、ハンドル70で
前後に移動させる構成とする。この場合、一定以上の力
を加えないと移動しない状態の摩擦抵抗をかけておくこ
とが望ましい。
【0030】第13図で示した通り、チェンジレバ−3
8を操作して後進時にしたとき、この後進操作状態ある
いは後進作動状態を検出する検出器71を設け、この後
進状態の信号により、第1油圧装置27の切替バルブ3
3をスイング伝動ケ−ス6a,6bを前側へ回動するよ
うにしている。このような技術手段によると、後進時に
機体の後部が大きく駆動反力で振り上げられずにすみ、
後進が楽になる。
【0031】第15図のように、スイング伝動ケ−ス6
と一体のア−ム8と伝動ケ−ス1に一体的に取り付けた
第2油圧装置28のシリンダ−28aとの間に引っ張り
スプリング72を介在させると、深い水田圃場で作業す
るときは、油圧シリンダ−28bが突出して自動的に車
輪伝動ケ−ス11が下降させる。このとき、ロッド31
によってア−ム13が後方に引かれ、スイングケ−ス6
をスプリング72に抗して後方側に移動させることがで
き、自動的に深い圃場で作業する場合には前バランスの
状態になし得る。したがって浅い圃場、深い圃場にかか
わらず前後バランスが適性範囲状態に保持できて苗植付
け深さを適性状態とすることができる。
【0032】第16図では、前記第15図で示したスイ
ング伝動ケ−ス6の自動調整を、手動調整式とした実施
例であり、ア−ム8とシリンダ−28aとの間に螺子式
の調節機構73を介在したものである。尚、この調節機
構73に更にスプリング72を付加させた構成にしても
よい。これまでに説明した実施態様は、前後バランスに
ついて主に説明したが、左右の走行車輪の昇降制御につ
いての実施事例を次に説明する。
【0033】第17図で示した制御回路では、左右の車
輪伝動ケ−ス11a,11bの片方を昇降作動させる第
3油圧シリンダ−装置29の切替バルブ35を電磁切替
式となし、コンピュタ−からの信号で切り換える構成と
する。この第3油圧シリンダ−装置29の作動によれ
ば、前記第2油圧シリンダ−装置28のピストンロッド
28aの先端に左右中心部を枢着した横杆30の左右端
から左右の車輪伝動ケ−ス11a,11bをロッドで連
結している。そして、その片方連動部分に第3油圧シリ
ンダ−装置29を介在したから、左右の走行車輪14
a,14bは互いに天秤状態に昇降作動する。しかし、
片方の車輪が耕盤面に接地して下動が妨げられると、当
然ながら他方が上動し、機体の左右水平状態を保持する
ように制御できる構成になっている。
【0034】この実施例の形態において、通常の田植作
業状態時には、第3油圧シリンダ−装置29は、車体の
左右傾きを振り子型のセンサ−32による検出信号を制
御コントロ−ラとしてのCPUに送り、そこからの出力
信号で第3切替バルブ35を切り換えて片側の走行車輪
14を上下作動させて自動的に車体を水平状態に復元さ
せる。
【0035】然るに、この機体の傾き検出信号による制
御とは別に、車体を旋回させるような場合、左右一方の
サイドクラッチレバ−39を操作してその操作側へ車体
旋回するとき、これを検出器54が検出するとその側の
走行車輪14が下降して旋回側車体が上動しフロ−ト2
3が泥土を押さない状態で旋回するように構成する。ま
た、この場合に、調整器74によって予め手動設定でき
る信号をCPUに送り込む構成にすれば、この信号との
比較において第3油圧シリンダ−装置29の作動量を制
御でき、一定量だけ旋回側の走行車輪14を下動できる
構成とすることができ、圃場の条件に適合させることが
可能である。
【0036】左右走行車輪14a,14bの中間部分に
接地フロ−ト23を配置する小型歩行型の田植機におい
ては、このフロ−ト23の左右取付け枢着部分における
部分にその接圧を検出する検出器75a,75bを設
け、このフロ−ト23にかかる左右側の接地圧差によっ
て起こる感圧差信号で前記第3油圧シリンダ−装置29
を作動制御するように構成すればよい。
【0037】また、左右走行車輪14a,14bの外側
に側部フロ−ト76a,76bを有した4条植付け以上
の大型歩行田植機のような場合には、この左右側のフロ
−ト76a,76bの後部を取り付ける枢着部分にかか
る荷重差を信号としてCPUへ送信し、前記第3油圧シ
リンダ−装置29を作動させる構成にしてもよい。即
ち、この枢着部分の荷重を検出して電気信号へ変換する
検出器77a,77bによる電圧値あるいは電流値の比
較信号によって車体の傾きを自動制御させることができ
る。
【0038】尚、実施例の第11図、第13図及び第1
7図における制御回路中では、各制御用の信号を複数個
同時に記載する実施例構成として説明をしたが、このう
ちの単一の検出器による信号で制御させる実施形態ある
いは任意に選択する複数個の検出器による信号によって
制御させる実施形態であってもよい。また、第3油圧シ
リンダ−装置29の実施態用は、第2油圧シリンダ−装
置28の先端に取り付けた横杆30の左右端と左右の車
輪伝動ケ−ス11a,11bとを連結させるロッド中の
片方側に第3油圧シリンダ−装置29を介装する形態に
したが、このような形態を採用させないで第20図で示
した通り、車体自体のフレ−ム4に横方向へ延びる固定
横杆78を設け、この横端と左右の車輪伝動ケ−ス11
a,11bに一体のア−ム8a,8bとの間を伸縮作動
できる第3油圧装置79a,79bを介して連動し、独
立的に左右の走行車輪14a,14bを上下制御させる
構成にしてもよく、その制御作動は前記の実施例と同じ
にすればよい。
【0039】
【発明の作用効果】この発明によれば、田植作業中に車
体の前後方向の傾きが圃場状態や作業速度あるいは苗載
置台上の苗量の変動で起った場合に、自動的に適性な元
の状態に調整することができ、この場合、特に車輪伝動
ケ−スの基部側を枢結しているスイング伝動ケ−スを前
後に作動制御して前後バランスを適性に自動保持させる
ものであるから、そのバランス制御が滑らかになり、苗
植付け深さの変動を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】要部の平面図
【図3】油圧回路図
【図4】要部の油圧回路図
【図5】別例の側面図
【図6】別例の油圧回路を含む制御回路図
【図7】別例の要部の側面図
【図8】別例の要部の制御回路を含む側面図
【図9】別例の要部の側断面図
【図10】別例の要部の側面図
【図11】別例の制御回路図
【図12】別例の要部の制御回路を含む側面図
【図13】別例の制御回路図
【図14】別例の要部の平面図
【図15】別例の要部の側面図
【図16】別例の要部の側面図
【図17】別例の制御回路図
【図18】別例の要部の側面図
【図19】第18図の正断面図
【図20】別例の要部の側面図
【図21】だい20図の平面図
【符号の説明】
1 走行伝動ケ−ス 3 原動機 4 フレ−ム 5 植付伝動ケ−ス 6a スイング伝動ケ−ス 6b スイング伝動ケ−ス 11a 車輪伝動ケ−ス 11b 車輪伝動ケ−ス 14a 走行車輪 14b 走行車輪 15 操縦ハンドル 16 苗載置台 22 植付装置 23 フロ−ト 27 前後強制作動装置 28 上下強制作動装置 29 上下片方強制作動装置 32 検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端側に原動機3を配設し、この原動機
    3の後方に走行伝動ケ−ス1を設け、この走行伝動ケ−
    ス1から前後に向うフレ−ム4を介して後方部に植付伝
    動ケ−ス5を装着し、前記走行伝動ケ−ス1の左右両側
    に当該伝動ケ−ス1の左右側に突出する駆動軸の軸心周
    りに回動する左右一対のスイング伝動ケ−ス6a,6b
    を一体的に前後にスイングするよう構成し、且つ、この
    左右のスイングケ−ス6a,6bのスイング自由端側の
    左右両側に突出する中間駆動軸の周りに回動する車輪伝
    動ケ−ス11a,11bを設け、この車輪伝動ケ−ス1
    1a,11bの後方自由端側側面に突出した車軸に走行
    車輪14a,14bを取り付けて前後及び上下にスイン
    グ自在な車輪伝動機構Aを設け、前記植付伝動ケ−ス5
    側から後方上方へ伸ばした操縦ハンドル15の上側に前
    下がり傾斜の苗載置台16を配設に、前記植付伝動ケ−
    ス5には昇降作動しながら前記苗載置台16から苗を分
    割して植付ける苗植付装置22を設け、フレ−ム4の下
    方には水田表面に接地して機体荷重の一部を受けて滑走
    し、その機体荷重の変化で上下動して水田深さを検知す
    ることのできるフロ−ト23を設けた歩行型田植機にお
    いて、前記スイング伝動ケ−ス6a,6bを前後にスイ
    ング作動する前後強制作動装置27と、前記左右一対の
    車輪伝動ケ−ス11a,11bを同時に昇降作動する上
    下強制作動装置28と、更に、当該左右一対の車輪伝動
    ケ−スの片方のみを上下に作動する上下片方強制作動装
    置29とを設け、前記フロ−ト23の上下動を受けて前
    記上下強制作動装置28を駆動し、車体側に設けた前後
    の傾きを検出をする前後傾き検出器32により前記前後
    強制作動装置27を駆動し、更に、車体の左右傾きを検
    出する左右傾き検出器32により上下片方強制作動装置
    29を駆動して車体の高さ、前後傾き及び左右傾きを強
    制的に姿勢制御ならしめたことを特徴とする歩行型田植
    機における走行装置。
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