JP3293247B2 - 田植機における植付部のリフト制御感度調節装置 - Google Patents
田植機における植付部のリフト制御感度調節装置Info
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- JP3293247B2 JP3293247B2 JP16774493A JP16774493A JP3293247B2 JP 3293247 B2 JP3293247 B2 JP 3293247B2 JP 16774493 A JP16774493 A JP 16774493A JP 16774493 A JP16774493 A JP 16774493A JP 3293247 B2 JP3293247 B2 JP 3293247B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、田植機のリフト制御感
度調節装置に関するものである。
度調節装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、特開柄−141014号公報開示さ
れた通り、圃場の水田表土面に接して植付部の荷重の一
部を受けて滑走し、接地圧の変動を受けて機枠側に対し
て上下動するフロ−トを設け、このフロ−トが一定範囲
を越えて機枠側に接近するよう上動するときには機枠側
を上昇制御し、逆に、フロ−トが一定範囲を越えて機枠
側から離れるよう下動するときには機枠側を下降制御す
るよう昇降制御機構を構成した田植機は周知であり、し
かも、この昇降制御機構のリフト制御の感度を水田表面
の泥面の硬さに合わせて調整するものはあった。
れた通り、圃場の水田表土面に接して植付部の荷重の一
部を受けて滑走し、接地圧の変動を受けて機枠側に対し
て上下動するフロ−トを設け、このフロ−トが一定範囲
を越えて機枠側に接近するよう上動するときには機枠側
を上昇制御し、逆に、フロ−トが一定範囲を越えて機枠
側から離れるよう下動するときには機枠側を下降制御す
るよう昇降制御機構を構成した田植機は周知であり、し
かも、この昇降制御機構のリフト制御の感度を水田表面
の泥面の硬さに合わせて調整するものはあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術のもの
では、単に圃場の状態を検知して、これに合致したリフ
ト制御を実行させるものであった。しかし、このような
制御調節では、苗植付け初期において停止状態にある場
合には、フロ−ト側の推進速度による浮力が生じないた
めに圃場の硬軟検出精度が悪く誤ったリフト制御が行わ
れ、一般に苗植付け深さが深くなるという欠点があっ
た。
では、単に圃場の状態を検知して、これに合致したリフ
ト制御を実行させるものであった。しかし、このような
制御調節では、苗植付け初期において停止状態にある場
合には、フロ−ト側の推進速度による浮力が生じないた
めに圃場の硬軟検出精度が悪く誤ったリフト制御が行わ
れ、一般に苗植付け深さが深くなるという欠点があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、圃
場の水田表土面に接して植付部の荷重の一部を受けて滑
走し、接地圧の変動を受けて機枠側に対して上下動する
フロ−ト26を設け、このフロ−ト26が一定範囲を越
えて機枠側に接近するよう上動するときには機枠側を上
昇制御し、逆に、フロ−ト26が一定範囲を越えて機枠
側から離れるよう下動するときには機枠側を下降制御す
るよう昇降制御機構14を構成した田植機において、前
記フロ−ト26を水田表土面で押し上げる方向に対する
抗力を変更調節するリフト制御感度調節装置34を設
け、このリフト制御感度調節装置34を、植付け開始初
期の所定区間内においては敏感側感度調節設定に維持さ
れるよう設けてなる田植機における植付部のリフト制御
感度調節装置とした。
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、圃
場の水田表土面に接して植付部の荷重の一部を受けて滑
走し、接地圧の変動を受けて機枠側に対して上下動する
フロ−ト26を設け、このフロ−ト26が一定範囲を越
えて機枠側に接近するよう上動するときには機枠側を上
昇制御し、逆に、フロ−ト26が一定範囲を越えて機枠
側から離れるよう下動するときには機枠側を下降制御す
るよう昇降制御機構14を構成した田植機において、前
記フロ−ト26を水田表土面で押し上げる方向に対する
抗力を変更調節するリフト制御感度調節装置34を設
け、このリフト制御感度調節装置34を、植付け開始初
期の所定区間内においては敏感側感度調節設定に維持さ
れるよう設けてなる田植機における植付部のリフト制御
感度調節装置とした。
【0005】
【実施例】この発明の実施例として、乗用型の田植機を
例に詳細な説明をする。しかし、歩行型の車輪昇降によ
り機体側をリフト制御させるものも当然に含まれる。1
は乗用型の牽引車であり、左右一対の操舵用駆動前輪
2,2と左右一対の駆動後輪3,3とを装備した車体4
の前後中間部に原動機5を取付け、車体の前側下部にフ
ロントミッションケ−ス6を設けている。7は操縦ハン
ドルで、車体上に設けた搭乗フロア−8の前側左右中央
部に立設させた操縦枠9の上部に設けられ、前輪を操舵
可能になっている。
例に詳細な説明をする。しかし、歩行型の車輪昇降によ
り機体側をリフト制御させるものも当然に含まれる。1
は乗用型の牽引車であり、左右一対の操舵用駆動前輪
2,2と左右一対の駆動後輪3,3とを装備した車体4
の前後中間部に原動機5を取付け、車体の前側下部にフ
ロントミッションケ−ス6を設けている。7は操縦ハン
ドルで、車体上に設けた搭乗フロア−8の前側左右中央
部に立設させた操縦枠9の上部に設けられ、前輪を操舵
可能になっている。
【0006】10は操縦座席で、前記原動機5のカバ−
を兼ねるように搭乗フロア−8を上方へ膨らませたカバ
−体の上部に支持させている。11は後述する田植装置
12を昇降自在に連結するリンク機構で、前記車体4側
に立設した支柱13に基部を枢着ならしめた上側リンク
杆11aと同じく下側リンク杆11bの後端側を縦リン
ク体11cで枢結して構成している。
を兼ねるように搭乗フロア−8を上方へ膨らませたカバ
−体の上部に支持させている。11は後述する田植装置
12を昇降自在に連結するリンク機構で、前記車体4側
に立設した支柱13に基部を枢着ならしめた上側リンク
杆11aと同じく下側リンク杆11bの後端側を縦リン
ク体11cで枢結して構成している。
【0007】14は昇降作動機構の一例である油圧シリ
ンダ−装置で、シリンダ−14a側を車体4側に取付
け、ピストン14b側を前記上側リンク杆11aに一体
のレバ−15に連結ならしめている。16は油圧ポン
プ、17はタンク、18はリリ−フバルブであり、更
に、19は後述の油圧切替バルブである。
ンダ−装置で、シリンダ−14a側を車体4側に取付
け、ピストン14b側を前記上側リンク杆11aに一体
のレバ−15に連結ならしめている。16は油圧ポン
プ、17はタンク、18はリリ−フバルブであり、更
に、19は後述の油圧切替バルブである。
【0008】田植装置12は、植付伝動ケ−ス20の上
部側に苗載台22を設け、該ケ−ス20から後方へ延び
る延長植付駆動ケ−ス21に苗植付具23を設けた植付
回転ケース24が装着されている。25は苗載台22を
左右横移動自在に支持する支持枠で、背面視が門字型に
構成され、左右下端側を前記植付伝動ケ−ス20に固着
ならしめている。
部側に苗載台22を設け、該ケ−ス20から後方へ延び
る延長植付駆動ケ−ス21に苗植付具23を設けた植付
回転ケース24が装着されている。25は苗載台22を
左右横移動自在に支持する支持枠で、背面視が門字型に
構成され、左右下端側を前記植付伝動ケ−ス20に固着
ならしめている。
【0009】26は接地フロ−トで、中央部と左右両側
とに所定間隔で3基並べて設けられている。これらの各
フロ−ト26a,26b,26cは、後部側を電動シリ
ンダ−装置27で上下回動可能にケ−ス21に取り付け
られたア−ム28に枢結し、前部をケ−ス20に取り付
けた突起枠29に昇降自在にリンク30を介して取り付
けている。
とに所定間隔で3基並べて設けられている。これらの各
フロ−ト26a,26b,26cは、後部側を電動シリ
ンダ−装置27で上下回動可能にケ−ス21に取り付け
られたア−ム28に枢結し、前部をケ−ス20に取り付
けた突起枠29に昇降自在にリンク30を介して取り付
けている。
【0010】そして、上述の田植装置12の植付伝動ケ
−ス20の前部を、前記縦リンク体11cに左右回動自
在に枢結している。31がそのロ−リング軸である。3
2は田植装置12側を伝動する駆動軸である。油圧切替
バルブ19は、前記中央部フロ−ト26aの前側を昇降
自在に装着するリンク30の上リンク部材30aにバル
ブ本体側19aを枢結させ、弁体に一体のロッド19b
をフロ−ト26aに連結している。したがって、フロ−
ト26aの前側が一定以上に押し上げられると油圧シリ
ンダ−装置14のピストン14bが突出してリンク機構
11を介して田植装置12をリフトさせるように切替え
られ、逆に、フロ−ト26aの前側が一定以上に下降す
ると油圧シリンダ−装置14のピストン14bが引っ込
んでリンク機構11を介して田植装置12を下降させる
ように切替えられるよう構成されている。
−ス20の前部を、前記縦リンク体11cに左右回動自
在に枢結している。31がそのロ−リング軸である。3
2は田植装置12側を伝動する駆動軸である。油圧切替
バルブ19は、前記中央部フロ−ト26aの前側を昇降
自在に装着するリンク30の上リンク部材30aにバル
ブ本体側19aを枢結させ、弁体に一体のロッド19b
をフロ−ト26aに連結している。したがって、フロ−
ト26aの前側が一定以上に押し上げられると油圧シリ
ンダ−装置14のピストン14bが突出してリンク機構
11を介して田植装置12をリフトさせるように切替え
られ、逆に、フロ−ト26aの前側が一定以上に下降す
ると油圧シリンダ−装置14のピストン14bが引っ込
んでリンク機構11を介して田植装置12を下降させる
ように切替えられるよう構成されている。
【0011】33は前記フロ−ト後部を取り付けるア−
ム28と前側を取り付けるリンク30とを連動する連動
部材であり、苗植付深さを調節するためにア−ム28を
作動するとき、フロ−ト全体が平行的に迎え角の変動を
起させないで上下作動され、且つ、苗植付深さを調節し
ても無闇に油圧切替バルブ19が切り替わらないように
構成している。
ム28と前側を取り付けるリンク30とを連動する連動
部材であり、苗植付深さを調節するためにア−ム28を
作動するとき、フロ−ト全体が平行的に迎え角の変動を
起させないで上下作動され、且つ、苗植付深さを調節し
ても無闇に油圧切替バルブ19が切り替わらないように
構成している。
【0012】34はリフト制御感度調節装置の一例を示
す感度調節電動シリンダ−を示し、この電動シリンダ−
34を前記連動部材33の中間部に介在させている。即
ち、この連動部材33の長さを縮めることで前記フロ−
ト26aの前部を矢印(イ)方向の下向きに下げた姿勢
に調節して該フロ−ト26aが走行時に水田面の浮力を
キャッチし易くして田植装置12をリフトさせる油圧切
替バルブ19の切替え感度を敏感にでき、逆に、連動部
材33の長さを伸ばすことで感度を鈍感側に調節できる
ように構成している。
す感度調節電動シリンダ−を示し、この電動シリンダ−
34を前記連動部材33の中間部に介在させている。即
ち、この連動部材33の長さを縮めることで前記フロ−
ト26aの前部を矢印(イ)方向の下向きに下げた姿勢
に調節して該フロ−ト26aが走行時に水田面の浮力を
キャッチし易くして田植装置12をリフトさせる油圧切
替バルブ19の切替え感度を敏感にでき、逆に、連動部
材33の長さを伸ばすことで感度を鈍感側に調節できる
ように構成している。
【0013】前記感度調節電動シリンダ−34の作動制
御について、第3図の制御回路の通り構成する。即ち、
植付クラッチを「入り」、「切り」させるクラッチレバ
−35の「入り」操作を検出するスイッチSW1の信号
を中央処理部36に送信すると、感度調節制御部36へ
出力信号が発信され、この制御部から電動シリンダ−3
4にピストンを引っ込めて連動部材33の長さを縮める
よう制御され、油圧切替バルブ19の切替え感度を敏感
側に調節するよう構成すると同時に、タイマ−38を作
動させて、そのタイムアップ時には元の感度調節状態に
復元させるようリセットならしめる構成としている。
尚、タイマ−38は、自由にタイム設定が可能に構成
し、これを操縦者が設定可能に操縦枠9の上面にタイマ
−設定ダイヤル39設けるとよい。
御について、第3図の制御回路の通り構成する。即ち、
植付クラッチを「入り」、「切り」させるクラッチレバ
−35の「入り」操作を検出するスイッチSW1の信号
を中央処理部36に送信すると、感度調節制御部36へ
出力信号が発信され、この制御部から電動シリンダ−3
4にピストンを引っ込めて連動部材33の長さを縮める
よう制御され、油圧切替バルブ19の切替え感度を敏感
側に調節するよう構成すると同時に、タイマ−38を作
動させて、そのタイムアップ時には元の感度調節状態に
復元させるようリセットならしめる構成としている。
尚、タイマ−38は、自由にタイム設定が可能に構成
し、これを操縦者が設定可能に操縦枠9の上面にタイマ
−設定ダイヤル39設けるとよい。
【0014】上例の作用について説明すると、苗植付作
業は第4図のフロ−チャ−ト図で示したように実行され
る。即ち、原動機5を始動させて水田圃場に田植機を入
れ、スタ−ト状態になる。そして、植付部である田植装
置12を下降させる。この下降操作は、植付クラッチレ
バ−35の操作によって実施されるよう該レバ−35が
油圧切替バルブ19の切替レバ−を共有するよう構成し
ている。第1図の状態は田植装置を「下降」、クラッチ
「切り」の状態である。
業は第4図のフロ−チャ−ト図で示したように実行され
る。即ち、原動機5を始動させて水田圃場に田植機を入
れ、スタ−ト状態になる。そして、植付部である田植装
置12を下降させる。この下降操作は、植付クラッチレ
バ−35の操作によって実施されるよう該レバ−35が
油圧切替バルブ19の切替レバ−を共有するよう構成し
ている。第1図の状態は田植装置を「下降」、クラッチ
「切り」の状態である。
【0015】この状態からレバ−35を前側へ操作して
クラッチを「入り」に操作する。すると、スイッチSW
1がスイッチオンされ、CPUへその信号が送信され
る。すると、このCPUから感度調節制御部37へ出力
信号が送信され、電動シリンダ−34が作動され、その
ピストンが引っ込められ連動部材33の長さが縮めら
れ、リンク30を介してフロ−ト26aの前側を下降さ
せる。即ち、田植装置12のリフト感度を敏感側に補償
することになる。また、このクラッチの「入り」信号と
同時にタイマ−38がカウントを開始し、所定の設定タ
イムになると前記電動シリンダ−34が前記と逆に作動
して元の通常なセット感度に復元させる。
クラッチを「入り」に操作する。すると、スイッチSW
1がスイッチオンされ、CPUへその信号が送信され
る。すると、このCPUから感度調節制御部37へ出力
信号が送信され、電動シリンダ−34が作動され、その
ピストンが引っ込められ連動部材33の長さが縮めら
れ、リンク30を介してフロ−ト26aの前側を下降さ
せる。即ち、田植装置12のリフト感度を敏感側に補償
することになる。また、このクラッチの「入り」信号と
同時にタイマ−38がカウントを開始し、所定の設定タ
イムになると前記電動シリンダ−34が前記と逆に作動
して元の通常なセット感度に復元させる。
【0016】このように苗植付け作業の開始時点では感
度を敏感側に制御されるから、フロ−トが水田の泥土中
へ大きく沈み込んだ状態のままで苗植付け作業が開始さ
れる事態が解消され、苗を深植えしてしまう事態が起ら
ない。次に、直進植付けをして畦畔近くになり折り返し
作業をするために、クラッチレバ−35を後方側へ回動
操作して、植付クラッチを「切り」とし、更に、回動さ
せて田植装置12をリフトさせながらUタ−ンさせ、再
び、田植装置12を下降させてクラッチを「入り」に操
作するとき、前回のスタ−ト時と同じ行程で感度が所定
時間敏感になり、その後に、復帰して通常の苗植付け作
業が行われることになる。
度を敏感側に制御されるから、フロ−トが水田の泥土中
へ大きく沈み込んだ状態のままで苗植付け作業が開始さ
れる事態が解消され、苗を深植えしてしまう事態が起ら
ない。次に、直進植付けをして畦畔近くになり折り返し
作業をするために、クラッチレバ−35を後方側へ回動
操作して、植付クラッチを「切り」とし、更に、回動さ
せて田植装置12をリフトさせながらUタ−ンさせ、再
び、田植装置12を下降させてクラッチを「入り」に操
作するとき、前回のスタ−ト時と同じ行程で感度が所定
時間敏感になり、その後に、復帰して通常の苗植付け作
業が行われることになる。
【0017】次に、別の実施例について詳述する。第5
図、第6図の通り、牽引車1の車体側に該車体の前後方
向の傾きを検出する車体水平センサ−40を設け、車体
前側が一定範囲以上に大きく上動することを該センサ−
40が検出して、その検出スイッチSW2がオンして中
央処理部36へ信号を送り、田植装置12をリフト制御
する感度を敏感側へ自動調節するよう中央処理部36か
ら感度調節制御部37へ送信し、電動シリンダ−34を
駆動して制御ならしめている。この場合についてはタイ
マ−制御は不要であり、傾きが復元すると自動的に感度
を元の状態に戻すように構成している。尚、傾きの程度
に応じて感動の敏感度を自動調節ならしめることも可能
であり、この場合、車体側の傾きに応じた電圧あるいは
電流を信号として中央処理部36へ送信することで対処
可能である。車体側の前後傾きを検出する実施例とし
て、振り子型のセンサ−では、常に、その状態の角度検
出が可能になるが、液状水平センサ−40a,40b、
例えば水銀の容器内の流れで傾きを検出させるタイプで
は、感知できない場合が生じるけれども、これを防止す
るには、第7図のようにその液状検出器を車体に一方を
前下がりに、他方を前上がりに2個取り付けることで解
消させることができる。
図、第6図の通り、牽引車1の車体側に該車体の前後方
向の傾きを検出する車体水平センサ−40を設け、車体
前側が一定範囲以上に大きく上動することを該センサ−
40が検出して、その検出スイッチSW2がオンして中
央処理部36へ信号を送り、田植装置12をリフト制御
する感度を敏感側へ自動調節するよう中央処理部36か
ら感度調節制御部37へ送信し、電動シリンダ−34を
駆動して制御ならしめている。この場合についてはタイ
マ−制御は不要であり、傾きが復元すると自動的に感度
を元の状態に戻すように構成している。尚、傾きの程度
に応じて感動の敏感度を自動調節ならしめることも可能
であり、この場合、車体側の傾きに応じた電圧あるいは
電流を信号として中央処理部36へ送信することで対処
可能である。車体側の前後傾きを検出する実施例とし
て、振り子型のセンサ−では、常に、その状態の角度検
出が可能になるが、液状水平センサ−40a,40b、
例えば水銀の容器内の流れで傾きを検出させるタイプで
は、感知できない場合が生じるけれども、これを防止す
るには、第7図のようにその液状検出器を車体に一方を
前下がりに、他方を前上がりに2個取り付けることで解
消させることができる。
【0018】第1図の作業速度を変速させる変速レバ−
41で、苗植付速度を高速にチェンジさせたとき、これ
を検出スイッチSW3で検出させて中央処理部36へ信
号を送り、田植装置12をリフト制御する感度を敏感側
へ自動調節するよう中央処理部36から感度調節制御部
37へ送信し、電動シリンダ−34を駆動して制御なら
しめている。尚、スロットルレバ−42によって作業速
度を高速にする場合にはその出力信号の大きさによって
感度自動調節を行うことができる。
41で、苗植付速度を高速にチェンジさせたとき、これ
を検出スイッチSW3で検出させて中央処理部36へ信
号を送り、田植装置12をリフト制御する感度を敏感側
へ自動調節するよう中央処理部36から感度調節制御部
37へ送信し、電動シリンダ−34を駆動して制御なら
しめている。尚、スロットルレバ−42によって作業速
度を高速にする場合にはその出力信号の大きさによって
感度自動調節を行うことができる。
【0019】尚、上記の各実施例は、格別な単独制御形
態にするも、全体の複合的な制御にするも、あるいは、
これらの選択制御にするも自由である。田植装置12を
リフト制御する感度を鈍感側にする場合には、水田圃場
の表度面がある程度硬くて、フロ−トが泥土内へ埋没し
ないようなときである。このような場合には第5図に示
した感度調節ダイヤル43によって感度調節させ、フロ
−ト26の前側が高くなるフロ−ト姿勢の感度鈍感側に
設定する。また、この感度鈍感側にセットさせた状態で
あっても、田植装置12をリフト制御の感度は先に述べ
た技術手段の各実施例で、実行されることになるが、こ
の場合に、更にこの鈍感側への感度制御に付随させて、
第8図で示した通り、油圧シリンダ−装置14側への油
圧回路に可変リリ−フ弁44を設けて、電動シリンダ−
34による駆動で感度を鈍感側へ制御する場合に、同時
に前記可変リリ−フ弁44を作動し、田植装置12をリ
フト速度を鈍くするようシリンダ−側への油路を絞り、
タンク17側へ油を多量に戻すように構成すれば整地性
能を向上できて効果を高めることができる。
態にするも、全体の複合的な制御にするも、あるいは、
これらの選択制御にするも自由である。田植装置12を
リフト制御する感度を鈍感側にする場合には、水田圃場
の表度面がある程度硬くて、フロ−トが泥土内へ埋没し
ないようなときである。このような場合には第5図に示
した感度調節ダイヤル43によって感度調節させ、フロ
−ト26の前側が高くなるフロ−ト姿勢の感度鈍感側に
設定する。また、この感度鈍感側にセットさせた状態で
あっても、田植装置12をリフト制御の感度は先に述べ
た技術手段の各実施例で、実行されることになるが、こ
の場合に、更にこの鈍感側への感度制御に付随させて、
第8図で示した通り、油圧シリンダ−装置14側への油
圧回路に可変リリ−フ弁44を設けて、電動シリンダ−
34による駆動で感度を鈍感側へ制御する場合に、同時
に前記可変リリ−フ弁44を作動し、田植装置12をリ
フト速度を鈍くするようシリンダ−側への油路を絞り、
タンク17側へ油を多量に戻すように構成すれば整地性
能を向上できて効果を高めることができる。
【0020】更に、別の実施例として第9図のように、
リフト鈍感側への感度制御に付随させて、フロ−ト26
の浮上抵抗を大にすべく調節すると整地性能が向上す
る。即ち、電動シリンダ−34による駆動で感度を鈍感
側へ制御する場合に、同時にフロ−トの前側をスプリン
グ45で強く加圧させればよい。図中、46は電動シリ
ンダ−34とリンク30に連結したスプリング45とを
連繋するボ−デンワイヤ−である。植付深さを調節する
電動シリンダ−27の作動は、プッシュボタンスイッチ
a,b,cで行い、このスイッチ操作部Aは、操縦席1
0の側面部分に設けると便利である。
リフト鈍感側への感度制御に付随させて、フロ−ト26
の浮上抵抗を大にすべく調節すると整地性能が向上す
る。即ち、電動シリンダ−34による駆動で感度を鈍感
側へ制御する場合に、同時にフロ−トの前側をスプリン
グ45で強く加圧させればよい。図中、46は電動シリ
ンダ−34とリンク30に連結したスプリング45とを
連繋するボ−デンワイヤ−である。植付深さを調節する
電動シリンダ−27の作動は、プッシュボタンスイッチ
a,b,cで行い、このスイッチ操作部Aは、操縦席1
0の側面部分に設けると便利である。
【0021】
【発明の作用効果】この発明によれば、苗植付け作業を
停止状態から開始する場合に、フロ−トが軟弱な水田表
土面に埋没した状態から作業を始めても、この初期にお
いて田植装置のリフト制御感度が敏感側に調整されるか
ら苗植付深さが作業開始時点で深植えにならず植付け精
度を向上させることができる。
停止状態から開始する場合に、フロ−トが軟弱な水田表
土面に埋没した状態から作業を始めても、この初期にお
いて田植装置のリフト制御感度が敏感側に調整されるか
ら苗植付深さが作業開始時点で深植えにならず植付け精
度を向上させることができる。
【図1】側面図
【図2】油圧回路図
【図3】ブロック制御回路図
【図4】フロ−チャ−ト図
【図5】別例のブロック制御回路図
【図6】別例の要部の背断面図
【図7】別例の要部の側面図
【図8】別例の油圧回路図
【図9】別例の要部の側面図
1 牽引車 12 田植装置 14 昇降制御機構 26 フロ−ト 34 リフト制御感度調節装置
Claims (1)
- 【請求項1】 圃場の水田表土面に接して植付部の荷重
の一部を受けて滑走し、接地圧の変動を受けて機枠側に
対して上下動するフロ−ト26を設け、このフロ−ト2
6が一定範囲を越えて機枠側に接近するよう上動すると
きには機枠側を上昇制御し、逆に、フロ−ト26が一定
範囲を越えて機枠側から離れるよう下動するときには機
枠側を下降制御するよう昇降制御機構14を構成した田
植機において、前記フロ−ト26を水田表土面で押し上
げる方向に対する抗力を変更調節するリフト制御感度調
節装置34を設け、このリフト制御感度調節装置34
を、植付け開始初期の所定区間内においては敏感側感度
調節設定に維持されるよう設けてなる田植機における植
付部のリフト制御感度調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16774493A JP3293247B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 田植機における植付部のリフト制御感度調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16774493A JP3293247B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 田植機における植付部のリフト制御感度調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723637A JPH0723637A (ja) | 1995-01-27 |
JP3293247B2 true JP3293247B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=15855311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16774493A Expired - Fee Related JP3293247B2 (ja) | 1993-07-07 | 1993-07-07 | 田植機における植付部のリフト制御感度調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3293247B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3368401B2 (ja) * | 1994-09-20 | 2003-01-20 | ヤンマー農機株式会社 | 田植機の昇降制御装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2635207B2 (ja) * | 1990-10-01 | 1997-07-30 | 株式会社クボタ | 田植機 |
JP3094538B2 (ja) * | 1991-08-13 | 2000-10-03 | 井関農機株式会社 | 田植機の植付深さ制御装置 |
-
1993
- 1993-07-07 JP JP16774493A patent/JP3293247B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0723637A (ja) | 1995-01-27 |
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