JPH0771094B2 - 通信ネットワークシステム - Google Patents

通信ネットワークシステム

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JPH0771094B2
JPH0771094B2 JP2128341A JP12834190A JPH0771094B2 JP H0771094 B2 JPH0771094 B2 JP H0771094B2 JP 2128341 A JP2128341 A JP 2128341A JP 12834190 A JP12834190 A JP 12834190A JP H0771094 B2 JPH0771094 B2 JP H0771094B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 〈産業上の利用分野〉 本発明は、通信ネットワークシステムに関し、特にファ
ジィ制御過程を用いることにより効率的な運用が可能に
された通信ネットワークシステムに関する。尚、通信ネ
ットワークシステムとしては、ポーリング或いはトーク
ンパッシング式ローカルエリアネットワーク、コンピュ
ータシステム、コンピュータデータ転送システム、電話
交換システム等がある。
〈従来の技術〉 従来のポーリング/セレクティング方式によるLANは、
主局が全ての従局に対し常時ポーリングを行うようにシ
ステムが構成されている。
そのため従局数が増すとポーリング処理時間が長くな
り、稼働中の従局に対して充分なポーリングサービスが
できなくなって、ネットワークの応答性が低下するとい
う問題である。
出願人は、この問題を解決するために、「ネットワーク
用ポーリング装置」(特許願63−123711号)を考案し
た。これは、ネットワークに於ける主局側から全従局を
一定周期でポーリングし、その応答により稼働中の従局
を確認し、それ以後、次の確認までの期間は応答のあっ
た稼働中の従局に対してのみポーリングを行うようにし
て、ポーリング効率を改善したものである。
しかしながら、この方法では、稼働中にもかかわらずデ
ータ転送を必要としない従局がある場合、その従局に対
しても、データ転送を頻繁に行っている従局と同様にポ
ーリングが提供されており、不要なポーリングを減少さ
せるには至っていない。つまり、ネットワークの稼働効
率の点から見ると、これらの無駄なポーリングの分、稼
働効率が低下し応答性が悪化するという問題が充分に解
消されずに残っている。
従来のトークンパッシング方式によるネットワークで
は、接続されている全ての装置に対し、順次トークンを
巡回させてデータ送出の競合を回避するようにシステム
が構成されていた。
しかし、各データ通信装置はそれぞれデータ発生量が異
なり、従ってトークンを要求する程度も異なる。しか
し、従来のように全装置に順番にトークンを巡回させる
方式では、トークンの要求度の高い装置にも低い装置に
も同じようにトークンが巡回されるため、要求度の高い
装置にとってはトークンの巡回周期が増大し、データ伝
送時間の遅れを生じさせローカルエリアネットワークの
応答性を低下させるという問題がある。
CPUに、割込制御部、DMA、I/Oチャネル制御部の各制御
部が接続された従来のデータ処理システムでは、各制御
部に於ける優先処理レベルをシステムの立ち上げ時に固
定化していた。
しかしながら、各制御部での優先レベルをシステムの立
ち上げ時に固定化しておくと、システムの運用時にデー
タ処理内容によっては、それらの各レベルが最適でない
状況が発生する可能性がある。これらの優先処理レベル
が適切でないとシステム全体のデータ処理効率が低下
し、スループットが低下するという不都合があった。
計算機とその計算機に接続される複数の端末機とからな
る計算機システムに於ては、計算機側から与えられる割
り当て時間内に於て、それぞれの端末機により計算機の
使用操作が行われるようになっている。しかしながら、
現状に於ては、端末機それぞれに与えられる割り当て時
間の指定タイミングは均等とされていて、端末機の使用
者に於ける操作熟練度等を考慮していないので、各端末
が有効に使用されず、システム全体が効率良く機能しな
いという問題点があった。
代表着信機能を備えた交換システムに於けるハンティン
グ方法には、端末または回線の順序予め登録しておき、
常にその先頭から順にハンティングするターミートハン
ティング方式、及び、前回にハンティングした回線の次
からハンティングするディストリビュートハンティング
方式が知られている。
しかしながら、これら従来のハンティング方式では、順
番の登録によっては全く応答のない回線について何度も
ハンティングしたり、同程度に応答可能な回線同士であ
っても登録順番が前である回線にはハティングが集中す
る等の不公平が生じ、システムの運用効率を損う問題が
ある。
[発明の構成] 〈発明が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の第1の目
的は、ファジィ推論過程を用いることにより自らの作動
条件に適応し、その作動効率を最適化し得るような通信
ネットワークシステムを提供することにある。
本発明の第2の目的は、データ伝送の必要度合いに応じ
て従局に対するポーリングの周期を変化させることによ
り、最適な効率でポーリングサービスを行い、ネットワ
ークの応答性を向上させたポーリング/セレクティング
方式によるLANとしての通信ネットワークシステムを提
供することにある。
本発明の第3の目的は、トークンパッシング方式による
ローカルエリアネットワークシステムとしての通信ネッ
トワークシステムに於て、装置から送出するトークンの
宛先を動的に制御することにより、ネットワークの応答
性を向上させることにある。
本発明の第4の目的は、データ処理システムとしての通
信ネットワークシステムシステムの動作中に、データ処
理状況に応じて、前記各レベルを最適化することのでき
るデータ処理システムの優先レベル最適化方法に基づく
通信ネットワークシステムを提供することにある。
本発明の第5の目的は、計算機と端末機とを用いるデー
タ処理システムとしての通信ネットワークシステムに於
いて、端末機の待機時間の制御が適確にできるようにし
て、計算機が効率良く機能できるようにすることを目的
としている。
本発明の第6の目的は、代表着信機能を有する交換シス
テムとしての通信ネットワークシステムに於いて、接続
回線の稼働状況に応じた効率の良いハンティングをする
ことのできる交換システムのハンティング順序制御装置
を備えた通信ネットワークシステム提供することにあ
る。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、請求項1の発明は、 通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記端末が、1つの主局と複数の従局とからなり、 前記主局が、予め設定されたポーリング周期で、全ての
従局へポーリングし、その応答により従局の稼働状況を
確認する手段と、 確認された稼働中の従局名を一時記憶する手段と、 上記確認手段の非動作期間中、上記記憶手段を参照して
稼働中の従局のみをポーリング対象に設定する手段と、 稼働中の各従局の動作状況を収集し一時記憶する手段
と、 この収集記憶手段に記憶された稼働従局の動作状況か
ら、前記ファジィ制御ユニットに於けるメンバシップ関
数を用いたファジィ推論により、従局ごとのデータ伝送
必要度に応じたポーリング周期を決定する手段と、 決定された従局ごとの周期に基づいてポーリングを実行
する手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、 通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記各端末による前記通信ラインネットワークに於ける
データ伝送権をトークンを受渡しすることにより制御す
るものからなり、 前記通信ラインネットワークが、特定のタイミング毎
に、全データ通信装置間で各々の稼働状況データを交換
する手段を備えると共に、 前記ファジィ制御ユニットが、前記稼働状況データか
ら、トークンの要求度合の高い端末から順にトークン巡
回順序を決定する手段を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、 通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記端末が、CPU、割込制御部、DMA制御部及びI/Oチャ
ネル制御部を含み、 前記CPUに於ける各タクスのデータ処理速度を実測し、
その実測値と目標値とを比較し、その比較結果に応じて
前記各制御部の優先レベルの変更を行い、前記実測値と
目標値との差を入力情報の1つとする前記ファジィ制御
ユニットに於けるファジィ推論により、該優先レベルの
最適化を行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、 通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記端末が、計算機と、該計算機に接続される複数の端
末機からなり、 前記各端末機が、 当該端末機に於ける操作速度を検出する第1検出手段
と、 当該端末機の操作開始可能時から操作開始時までの操作
予備時間を検出する第2検出手段とを有し、 前記ファジィ制御ユニットが、前記第1検出手段と第2
検出手段とから入力される入力信号に基づく操作速度と
操作開始予備時間とに関する前件部変数から、ファジィ
ルールと、ファジィラベル毎に割り当てられたメンバー
シップ関数とに従って、端末機の操作終了後から次の操
作割り当て時までの待機時間をファジィコントロールす
ることを特徴とする。
請求項5の発明は、 通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記通信ネットワークシステムが、代表着信機能を有す
る交換システムからなり、前記ファジィ制御ユニット
が、 回線間のハンティング順序を記憶する手段と、 回線毎のハンティング回数と着呼応答回数を記憶してお
く手段と、 回線毎のハンティング回数と回線全体のハンティング総
数との比率を算出する手段と、 回線毎のハンティング時の着呼応答率を算出する手段
と、 算出された回線毎のハンティング比率及び着呼応答率か
ら、メンバシップ関数を用いたファジィ推論により、シ
ステムの運用効率を高めることができる回線間のハンテ
ィング順序を決定する手段と、 決定された回線のハンティング順序に従い、ハンティン
グ順序記憶手段内のハンティング順序を変更する手段と
を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、 通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続されデータを通信す
る複数の端末装置とを備える通信ネットワークシステム
において、 前記通信ラインネットワークでの通信状態を検知すると
ともに検知した通信状態に基づいて通信ラインネットワ
ークシステムの動作を制御するパラメータをファジィ推
論によって決定する制御手段とを備えることを特徴とす
る。
請求項7の発明は、 データを通信する複数の端末装置と通信ラインネットワ
ークを備える通信ラインネットワークシステムに接続さ
れ、 前記端末装置を主局として管理するための通信ラインネ
ットワーク管理手段と、 前記通信ラインネットワークでの通信状態を検知すると
ともに検知した通信状態に基づいて前記通信ラインネッ
トワーク管理手段の動作を制御するパラメータをファジ
ィ推論によって決定する制御手段とを備えることを特徴
とする。
〈作用〉 本発明の或る好適実施例によれば、前記端末が、1つの
主局と複数の従局とからなり、前記主局が、予め設定さ
れたポーリング周期で、全ての従局へポーリングし、そ
の応答により従局の稼働状況を確認する手段と、確認さ
れた稼働中の従局名を一時記憶する手段と、上記確認手
段の非動作期間中、上記記憶手段を参照して稼働中の従
局のみをポーリング対象に設定する手段と、稼働中の各
従局の動作状況を収集し一時記憶する手段と、この収集
記憶手段に記憶された稼働従局の動作状況から、前記フ
ァジィ制御ユニットに於けるメンバシップ関数を用いた
ファジィ推論により、従局ごとのデータ伝送必要度に応
じたポーリング周期を決定する手段と、決定された従局
ごとの周期に基づいてポーリングを実行する手段とを備
えている。
この実施例によれば、従局の稼働状況に応じネットワー
ク間隔が調整されるので、稼働中であっても利用されて
いない、つまりデータ伝送を要求しない従局へのポーリ
ングを減らすことができ、またデータ伝送量の少ない従
局に対しても、余分なポーリングを減らすことができ
る。
その結果、利用頻度の小さい従局が多数ある状態でも、
ネットワーク全体の伝送効率が低下することを防止でき
る。特に、ポーリング周期の決定にファジィ推論を用い
たことにより、ネットワークシステム構成に応じた最適
なポーリング周期を動的に決定することができ、ネット
ワークの最適稼働、並びに応答性の向上と維持を自動的
に行うことができる。このように、本実施例は、ポーリ
ング/セレクティング方式によるLANに於て、主局から
従局へのポーリング周期を、ファジィ推論を用いて従局
の稼働状況に応じた最適な値に設定し、ポーリングの効
率を向上させたものである。
本発明の別の好適実施例によれば、前記各端末による前
記通信ラインネットワークに於けるデータ伝送権をトー
クンを受渡しすることにより制御するものからなり、前
記通信ラインネットワークが、特定のタイミング毎に、
全データ通信装置間で各々の稼働状況データを交換する
手段を備えると共に、前記ファジィ制御ユニットが、前
記稼働状況データから、トークンの要求度合の高い端末
から順にトーク巡回順序を決定する手段を備えている。
本実施例のローカルエリアネットワークシステムは、ト
ークンの巡回順序をその時の各装置の稼働状況に基づい
て決定する。この決定はネットワークに接続されている
各装置がそれぞれ独自に行っても良く、制御局となる装
置が決定し各装置に伝達しても良い。尚、下記の実施例
では各装置が独自に決定するようにしているが、再現性
のある演算手段を用いれば、別個に計算しても同一の結
果を得ることができる。稼働状況に基づいてトークン巡
回順序を決定することにより、稼働中であっても採用さ
れていない、つまりデータ伝送の要求の無い装置へのト
ークンの巡回によるデータ伝送の遅れを減らすことがで
きる。その結果、利用頻度の低い装置が多数あっても、
ローカルエリアネットワーク全体の伝送効率が低下しな
い。
また、上記トークン巡回順序の決定にファジィ推論を用
いることもでき、ファジィ推論を適用することによっ
て、ネットワークのシステム構成に応じた最適なトーク
ン巡回順序を動的に決定することができ、ネットワーク
の最適稼働、応答性の維持が自動的に行える。このよう
に、本実施例は、トークンパッシング方式によるローカ
ルエリアネートワークシステムに於ける装置間のトーク
ン転送順序を、ファジィ推論等によって各装置の稼働状
況に応じて最適な順序に設定し、データ伝送の効率並び
に応答性を向上させるものである。
本発明の更に別の好適実施例によれば、前記端末が、CP
U、割込制御部、DMA制御部及びI/Oチャネル制御部を含
み、前記CPUに於ける各タスクのデータ処理速度を実測
し、その実測値と目標値とを比較し、その比較結果に応
じて前記各制御部の優先レベルの変更を行い、前記実測
値と目標値との差を入力情報の1つとする前記ファジィ
制御ユニットに於けるファジィ推論により、該優先レベ
ルの最適化を行うことができる。
本実施例では、各タスク毎に処理速度の目標値を設定し
ておき、その目標値と実際のタスクのデータ処理速度を
比較する。そしてその比較結果に応じて各制御部の優先
レベルの変更を行い、次のタスク実行時に於てのデータ
処理効率が向上できるようにする。このような優先レベ
ルの変更をシステムの動作中に常に行うことによってシ
ステム全体のデータ処理効率が向上する。
本発明の更に別の好適実施例によれば、前記端末が、計
算機と、該計算機に接続される複数の端末機からなり、
前記各端末機が、当該端末機に於ける操作速度を検出す
る第1検出手段と、当該端末機の操作開始可能時から操
作開始時までの操作予備時間を検出する第2検出手段と
を有し、前記ファジィ制御ユニットが、前記第1検出手
段と第2検出手段とから入力される入力信号に基づく操
作速度と操作開始予備時間とに関する前件部変数から、
ファジィルールと、ファジィラベル毎に割り当てられた
メンバーシップ関数とに従って、端末機の操作終了後か
ら次の操作割り当て時までの待機時間をファジィコント
ロールすることができる。上記構成によれば、端末機に
於ける操作速度と操作開始予備時間とに基づいて、端末
機の待機時間制御を行う。
本発明の更に別の好適実施例によれば、前記通信ネット
ワークシステムが、代表着信機能を有する交換システム
からなり、前記ファジィ制御ユニットが、回線間のハン
ティング順序を記憶する手段と、回線毎のハンティング
回数と着呼応答回数を記憶しておく手段と、回線毎のハ
ンティング回数と回線全体のハンティング総数との比率
を算出する手段と、回線毎のハンティング時の着呼応答
率を算出する手段と、算出された回線毎のハンティング
比率及び着呼応答率から、メンバシップ関数を用いたフ
ァジィ推論により、システムの運用効率を高めることの
できる回線間のハンティング順序を決定する手段と、決
定された回線のハンティング順序に従い、ハンティング
順序記憶手段内のハンティング順序を変更する手段を備
えている。
本実施例はこのように、回線毎にハンティング比率及び
着呼応答率から、ファジィ推論によりハンティングされ
た際の応答性を考慮して、システムの運用効率を高める
のに最適なハンティング順序が決定され、その順序に従
ってハンティングが行われるため、次のような効果が得
られる。
(1)応答されそうも無い回線については、ハンティン
グ回数が減らされて、システムの運用効率が向上する。
(2)回線間のハンティング順序を予め設定する必要が
無くなる。
(3)応用の可能性が略同程度である回線間では、特定
の回線にハンティングの集中することが無くなり、平均
化される。
(4)ハンティングの対象回線を決定する際は、逐次更
新されているハンティング順序をサーチし、順に先頭が
選ばれるため、処理が簡単になる。
このように、本実施例は、ハンティング順序制御装置を
備えた代表着信機能を有する交換システムとしての通信
ネットワークシステムに於いて、回線毎のハンティング
比率及び着呼応答率から、ファジィ推論により、システ
ムの運用効率を高めるのに最適なハンティング順序を決
定するようにしたものである。
本発明の更に別の好適実施例によれば、通信ラインネッ
トワークと、前記通信ラインネットワークに接続されデ
ータを通信する複数の端末装置とを備える通信ネットワ
ークシステムにおいて、前記通信ラインネットワークで
の通信状態を検知するとともに検知した通信状態に基づ
いて通信ラインネットワークシステムの動作を制御する
パラメータをファジィ推論によって決定する制御手段と
を備えることを特徴とする。このため、通信ラインネッ
トワークの状態に応じて適切なネットワーク管理が可能
となる。
本発明の更に別の好適実施例によれば、データを通信す
る複数の端末装置と通信ラインネットワークを備える通
信ラインネットワークシステムに接続され、前記端末装
置を主局として管理するための通信ラインネットワーク
管理手段と、前記通信ラインネットワークでの通信状態
を検知するとともに検知した通信状態に基づいて前記通
信ラインネットワーク管理手段の動作を制御するパラメ
ータをファジィ推論によって決定する制御手段とを備え
ることを特徴とする。このため、通信ラインネットワー
クの状態に応じて適切なネットワーク管理が可能とな
る。
<実施例> 以下、本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく
説明する。
第1図は、この発明が適用されるネットワークの全体構
成を示す図である。図に於て、主局1と従局2−1〜2
−nは伝送路3を介して接続され、全体でネットワーク
を構成している。主局1には各従局2−1〜2−nへの
ポーリングサービスを提供するポーリング装置が内蔵さ
れており、主局1から従局2−1〜2−nにポーリング
を行いデータの送信を促す。
第2図は、主局1の内部構成を示すブロック図である。
主局1は、CPU10、伝送コントローラ11、メモリ12、フ
ァジィ推論機構13などから構成されている。CPU10は、
メモリ12にあるプログラムを実行することにより、伝送
コントローラ11を制御する。ファジィ推論機構13は、CP
U10と同期することなく常時推論動作を行う。
第3図は、メモリ12の内部構成を示す図である。メモリ
12のプログラム領域21には主局1の制御プログラムが、
データ領域22にはデータ伝送にかかる各種データが、従
局情報テーブル23には各従局の稼働状況を示すデータ
が、ポーリングリスト24にはネットワークに接続されて
ポーリングの対象となる全ての従局2−1〜2−nのア
ドレスが、ポーリングテーブル25にはポーリングに対し
て応答のあった従局アドレスが、ポーリング間隔テーブ
ル26には各従局に対するポーリング間隔値がそれぞれ格
納されている。
次に、主局1のポーリング制御機能の概要について説明
する。主局1は起動後まずポーリングリスト24に登録さ
れている従局2−1〜2−n全てに対し、アドレスの小
さい順からポーリングを行う。同時に各従局のポーリン
グに対する応答を監視し、応答のあった従局、即ち稼働
中の従局アドレスをポーリングテーブル25に登録する。
応答のない従局のアドレスについてはポーリングテーブ
ル25から削除する。全従局に対するポーリングが終了し
た時点で、ポーリングテーブル25に登録されているもの
は、ネットワークと正常に接続されしかも稼働中の従局
を示すアドレスのみとなる。その後はこのポーリングテ
ーブル25に登録されているアドレスの従局についてのみ
ポーリングを行う。
ポーリングに際しては、1周期のポーリングごとに、各
従局に対応してデータ領域22に設けられたカウンタをそ
れぞれ加算し、その値がポーリング間隔テーブル26に設
定しておいた従局ごとの間隔値と一致した場合のみ該当
従局とポーリングを行う。カウンタはポーリングの終了
後に0に戻される。
第5図は、従局2−1〜2−nへのポーリングの周期を
示す図である。図中、従局ごとの時間軸上に記入されて
いる数字は、ポーリング周期ごとのカンウタ値である。
初回のポーリング周期では、従局2−1のカウンタ値が
1でポーリング間隔値が2であるため従局2−1に対し
ポーリングが行われない。
同様にして、従局2−3〜2−5もポーリングが行われ
ない。従局2−2のみがカウンタ値とポーリング間隔値
の一致により、ポーリングが実行される。ポーリング実
行は図中の○印として示している。
2回目のポーリング周期では、従局2−1のカウンタ値
が2に、従局2−2のカウンタ値が1となり、それぞれ
ポーリング間隔値と一致しポーリングが実行される。従
局2−3〜2−5にはポーリングが行われない。
3回目以降も同様な処理が実行されていく。
この図に示した処理では、間隔値がnに設定されている
従局は、ポーリングn周期に1回のポーリングが行われ
ることになる。
上記の処理を予め設定された期間繰り返すと、再びポー
リングリスト24に登録されている全ての従局に対してア
ドレスの小さい順にポーリングが行われ、従局の応答が
監視されてポーリングテーブル25に登録されている稼働
中の従局を示すアドレスが更新される。
次いで、更新されたポーリングテーブル25に基づいて、
ポーリングが再開される。
第4図は、主局1に於けるポーリング動作の処理過程を
示すフローチャートである。以下このフローチャートに
基づいて、主局1の動作を系統的に説明する。
スタート時、ポーリングリスト24には、ネットワークに
接続されているポーリングの対象となる全ての従局2−
1〜2−nのアドレスが予め登録されている。動作が開
始されると、ポーリングリスト24に登録されているアド
レスに基づき全従局2−1〜2−nに対してポーリング
を行い、その応答結果から稼働中の従局のアドレスを記
載したポーリングテーブル25を作成する(ステップ10
1)。
次いで、ポーリングテーブル25に基づくポーリングに移
行する。
先ず、任意のアドレスをポーリング対象局として設定
し、そのアドレスがポーリングテーブル25に登録されて
いるか否かを順次チェックする。登録されていなければ
そのアドレスの従局に対してはポーリングを行わず、対
象を次のアドレスへ移す(ステップ102否定,107)。
設定アドレスがポーリングテーブル25に登録されていれ
ば(ステップ102肯定)、その従局に対応するカウンタ
を加算し(ステップ103)、そのカウンタ値が予めポー
リング間隔テーブル26に設定されているポーリング間隔
値と等しいか否かをチェックする(ステップ104)。
カウンタの値がポーリング間隔値に満たない場合は、そ
の対象局へのポーリングは行わず、対象を次のアドレス
へ移す(ステップ104否定、107)。カウンタの値がポー
リング間隔値と等しい場合は、対象局に対してポーリン
グを行い(ステップ104肯定、105)、カウンタの値を0
にする(ステップ106)。
これら対象局への処理を終了すると、対象局のアドレス
を、ポーリングテーブル25を参照して次のアドレスへ進
める(ステップ107)。
次に、ポーリング処理時間がチェックされ、所定時間が
経過している場合は(ステップ108肯定)、先頭のステ
ップ101に戻りポーリングリスト24によるポーリングを
開始する。所定時間に満たない場合は(ステップ108否
定)、ステップ102へ進み、次の対象局への処理を続け
る。
このように、一定周期で全従局に対してポーリングを行
い、稼働中の従局と非稼働中の従局とを判別し、稼働中
の従局についてのみポーリングを行うようにしたので、
非稼働中の従局に対する無駄なポーリングが省かれ、そ
の分稼働中の従局に対するポーリングの効率が向上す
る。
また、途中で稼働状態になった従局については、一定周
期で行う全従局に対するポーリングにより、新たにポー
リングテーブル25に登録され、また途中で非稼働状態に
なった従局についても、同様に全従局に対するポーリン
グによりポーリングテーブル25から抹消される。
また、稼働中の従局に対するポーリングについても、従
局に対応して設けられたカウンタをポーリング周期のた
びに加算して、予め設定されているポーリング間隔に一
致した時だけポーリングを行う。これによりデータ伝送
の頻度に応じてポーリング間隔が適正化される。稼働中
の従局に対するポーリングについても、不要なポーリン
グが除かれてポーリングの効率が更に向上する。
ここで予め設定されたポーリング間隔とは、伝送コント
ローラ11を介して従局から集めた稼働状況に関する情報
を基に、ファジィ推論機構13により決定されたものであ
る。
次に、ファジィ推論機構13の動作について説明する。
推論に用いられる稼働状況についての情報はデータ伝送
の際に転送データと合せて従局から転送され、CPU10に
より伝送コントローラ11からメモリ12の従局情報テーブ
ル23にセットされている。ここで収集されるデータはデ
ータ転送の頻度(単位時間当りのデータ転送要求回
数)、データ転送量(単位時間当りの転送量)、経過時
間(前回のデータ転送からの経過時間)である。
ファジィ推論機構13は、CPU10とは独立して動作し、メ
モリ12から転送頻度s1、転送量s2、経過時間s3の各情報
を入力し、推論により得られたポーリング間隔Vを出力
する。出力Vはメモリ12のポーリング間隔テーブル26に
従局ごとにセットされる。
第6図は、ファジィ推論機構13の内部構成を示す図であ
る。ファジィ推論機構13は、ファジィ推論部61、ファジ
ィメモリ62、メモリ参照機能部63、メモリ格納部64から
構成されている。
メモリ参照機能部63は、メモリ12のデータ内容をファジ
ィ推論部61に入力可能な信号に変換する。メモリ格納機
能部64は、ファジィ推論部61の出力信号をメモリ12に格
納する。
メモリ参照機能部63によって得られた検出信号s1、s2、
s3はファジィ推論部61に与えられる。
ファジィ推論部61は、ファジィ推論乃至はファジィ演算
を実行する全ての装置を意味し、ファジィ・コンピュー
タ、ファジィ・コントローラ、ファジィ推論デバイス、
その他ファジィ推論演算装置等といわれるもの全てを含
む概念である。また、ファジィ推論のための専用デバイ
スとしてはアナログ・タイプ、デジタル・タイプを問う
ものでなく、例えば、雑誌「日経エレクトロニクス」
(日経マグロウヒル社発行)1987年7月27日号の第148
〜152頁記載のデバイスのみならず、ファジィ推論を実
行するようにプログラムされたバイナリ・タイプのコン
ピュータ、プロセッサ等も含むものである。
いずれにしてもファジィ推論部61には、ポーリング間隔
を調整するための規則が予め設定されており、メンバシ
ップ関数で現されるこれらの規則は、ファジィメモリ62
に設定されている。
第7〜10図は、ファジィメモリ62に設定されているメン
バシップ関数の一例を示すものである。
第7図には、転送頻度についての「ない」、「希れ」、
「やや希れ」、「普通」、「やや頻繁」、「頻繁」、
「極めて頻繁」という7種の言語情報(ファジィラベ
ル)を表すメンバシップ関数が示されている。
第8図には、データ転送量についての「ない」、「少
い」、「やや少い」、「普通」、「やや多い」、「極め
て多い」という7種の言語情報を表すメンバシップ関数
が示されている。
第9図には、経過時間についての「無限大」、「大き
い」、「やや大きい」、「普通」、「やや小さい」、
「小さい」、「連続」という7種の言語情報を表すメン
バシップ関数が示されている。
第10図には、ポーリング間隔についての「最短」、「短
い」、「やや短い」、「普通」、「やや長い」、「長
い」、「最長」という7語の言語情報を表すメンバシッ
プ関数が示されている。
これらのメンバシップ関数は、三角形状、台形状、正規
分布等の任意の形状が採用でき、また、メンバシップ関
数及び規則は適宜変更することができる。
ファジィ推論部61に於てファジィ推論のために用いられ
る規則は、所謂If,thenルール(モーダス・ポネンス)
と呼ばれるもので、その一例を次に述べる。
もし(If)転送頻度が極めて頻繁で、かつ転送量が極
めて多く、かつ経過時間が大きければ、 (then)ポーリング間隔を短くする。
(If)転送頻度が極めて頻繁で、かつ転送量が極めて
多く、かつ経過時間が小さければ、 (then)ポーリング間隔を最短にする。
もし(If)転送頻度がなしで、かつ転送量がなしで、
かつ経過時間が大きければ、 (then)ポーリング間隔を最長にする。
もし(If)転送頻度が普通で、かつ転送量が普通で、
かつ経過時間が大きければ、 (then)ポーリング間隔をやや短くする。
もし(If)転送頻度がやや頻繁で、かつ転送量がやや
少く、かつ経過時間が大きければ、 (then)ポーリング間隔を短くする。
もし(If)転送頻度が普通で、かつ転送量が普通で、
かつ経過時間が小さければ、(then)ポーリング間隔を
やや長くする。
もし(If)転送頻度がやや希れで、かつ転送量がやや
大きく、かつ経過時間が普通ならば、 (then)ポーリング間隔を長くする。
ファジィ推論の推論演算には種々のものがあるが、ここ
ではMIN−MAX演算規則に従うものについて例示する。
上述した各規則ごとに、転送頻度、転送量、経過時間に
関するメンバシップ関数に対する入力信号s1、s2、s3の
適合度、即ち信号s1、s2、s3にそれぞれ対応する関数値
がそれぞれ求められる。各規則ごとにこれら3つの適合
度の最も小さいものが選択され(MIN演算)、この選択
された適合度によってその規則に於けるポーリング間隔
に関するメンバシップ関数が裁断される(適合度以下の
部分が求められる、一種のMIN演算)。こうして得られ
たポーリング間隔に関するメンバシップ関数が全規則に
亘って重ね合わせられ(MAX演算)、例えばその重心位
置が求められることによりデファジィされ(非ファジィ
化)、最終的なポーリング間隔指令(アナログ電圧)V
が得られる。
ポーリング間隔指令Vは、メモリ格納機能部64に与えら
れ、ポーリング間隔値としてメモリ12のポーリング間隔
テーブル26にセットされる。頻度の低い装置が多数あっ
ても、ローカルエリアネットワーク全体の伝送効率が低
下しない。
また、上記トークン巡回順序の決定にファジィ推論を用
いることもでき、ファジィ推論を適用することによっ
て、ネットワークのシステム構成に応じた最適なトーク
ン巡回順序を動的に決定することができ、ネットワーク
の最適稼働、応答性の維持が自動的に行える。
第11図はこの発明の第2の実施例であるローカルエリア
ネットワークシステムの構成を示す図、第2図は各デー
タ通信装置(端末)の構成を示すブロック図である。n
個のデータ通信装置2−1〜11−nは伝送線路10を介し
て接続され、全体でネットワークを構成している。各デ
ータ通信装置には重複しないように番号(ネットワーク
アドレス)が割り当てられている。このローカルエリア
ネットワークは所謂トークンパス方式を採用しており、
トークン(転送権)を得たデータ通信装置がデータを転
送し、この装置のデータ転送が終了すると次の装置にこ
のトークンを渡す(配送する)ようにしている。特にこ
の実施例のローカルエリアネットワークでは、データ転
送を終えた装置から次の装置へのトークンの配送の順序
を各装置の稼働状況をファジィ推論し、その結果に基づ
いて決定するようにしている。システムは、通常転送モ
ードで動作しており、この途中約1秒毎に数ミリ秒の監
視モードが挿入される。この監視モードに於て、ネット
ワークアドレスの確認と共に各データ通信装置の稼働状
況に関する情報も併せて交換される。これにより得られ
た情報は各装置の情報テーブル28(後述)に格納され
る。ここで収集されるデータはデータ転送の頻度(単位
時間あたりのデータ転送要求回数)、データ転送量(単
位時間あたりの転送量)、経過時間(前回のデータ転送
からの経過時間)である。このデータが上述のファジィ
推論の入力変数となる。
第12図に示すように、各データ通信装置は、CPU10、伝
送コントローラ11、メモリ12、ファジィ推論機構13から
構成されている。CPU10はメモリ23にあるプログラムに
よって伝送制御コントローラを制御する。ファジィ推論
機構13はCPU10とは同期せず常時推論動作を行う。
第13図はメモリ12の内部構成を示す図である。メモリ12
には、プログラム領域21、データ領域22、アドレステー
ブル27及び情報テーブル28が設けられている。プログラ
ム領域21にはデータ通信装置の制御プログラムが記憶さ
れている。データ領域22にはデータ伝送にかかる各種デ
ータが記憶される。アドレステーブル27にはネットワー
クに接続された全データ通信装置のネットワークアドレ
スが記憶され、情報テーブル28にはこれらデータ通信装
置の稼働状況を示すデータが格納される。
また、第14図はファジィ推論機構13の内部構成図であ
る。このファジィ推論部41はトークンを他局へ配送する
際の優先順位(要求度)を推論するために備えられてい
る装置である。ファジィ推論機構13はCPU10とは独立し
て動作し、メモリ12から各データ伝送装置の転送頻度S
1、転送量S2、経過時間S3を入力し、要求度Vを推論出
力する。出力された要求度Vはメモリ12のアドレステー
ブル27にセットされる。このファジィ推論機構13は、上
記したファジィ推論部41に加えて、ファジィメモリ部4
2、メモリ参照機能部43、メモリ格納機能部44とを備え
ている。メモリ参照機能部43はメモリ12から各データ通
信装置の稼働状況を示すデータを読出してファジィ推論
部41に入力可能な信号S1、S2、S3に変換する。ファジィ
推論部41はファジィ推論、ファジィ演算を実行する演算
装置である。このファジィ推論部41はファジィ演算を実
行する機能を有していればどのような構成の装置でも良
く、ファジィコンピュータ、ファジィコントローラ、フ
ァジィ推論デバイス、ファジィ推論演算装置、専用デバ
イス(アナログタイプ、デジタルタイプを問わず)、フ
ァジィ推論を実行するようにプログラムされたバイナリ
タイプのコンピュータ、プロセッサのいずれを用いても
良い。また、このファジィ推論部41にはトークン要求度
を調整するための規則が予め設定されている。ファジィ
メモリ部42にはこれらの規則で用いるメンバシップ関数
(第15図〜第18図参照)が記憶されている。メモリ格納
機能部44はファジィ推論部41の出力信号である要求度V
をメモリ12(アドレステーブル27)に格納する機能を有
している。
第15図〜第18図にこのファジィ推論に用いられるメンバ
シップ関数の一例を示す。第15図に於て、転送頻度につ
いては“ない”“希れ”“やや希れ”“普通”“やや頻
繁”“頻繁""極めて頻繁”という7種類の言語情報を表
すメンバシップ関数が示されている。第16図に於て、デ
ータ転送量については“ない”“少ない”“やや少な
い”“普通”“やや多い”“多い”“極めて多い”とい
う7種類の言語情報を表すメンバシップ関数が示されて
いる。第17図に於て、経過時間については“無限大”
“大きい”“やや大きい”“普通”“やや小さい”“小
さい”“連続”という7種類の言語情報を表すメンバシ
ップ関数が示されている。第18図に於て、後件部結論値
としての要求度について“最小”“小”“やや小”“普
通”“やや大”“大”“最大”という7種類の言語情報
を表すメンバシップ関数が示されている。これらのメン
バシップ関数は三角形状、台形状、正規分布等任意のも
のを採用し得る。メンバシップ関係及び規則は適時変更
可能であるのはいうまでもない。
ファジィ推論部41に於ける上記メンバシップ関数を用い
たファジィ推論は、所謂If〜thenルールと呼ばれる規則
に基づいて行われる。その一例を以下に示す。
もし(If)転送頻度が極めて頻繁で、 かつ転送量が極めて多く、 かつ経過時間が大きければ(then)要求度を高く設定す
る。
(If)転送頻度が極めて頻繁で、 かつ転送量が極めて多く、 かつ経過時間が小さければ(then)要求度を最大に設定
する。
もし(If)転送頻度が無しで、 かつ転送量が無しで、 かつ経過時間が大きければ(then)要求度を最小に設定
する。
もし(If)転送頻度が普通で、 かつ転送量が普通で、 かつ経過時間が大きければ(then)要求度をやや高く設
定する。
もし(If)転送頻度がやや頻繁で、 かつ転送量がやや少なく、 かつ経過時間が大きければ(then)要求度を高く設定す
る。
もし(If)転送頻度が普通で、 かつ転送量が普通、 かつ経過時間が小さければ(then)要求度をやや低く設
定する。
もし(If)転送頻度がやや希れで、 かつ転送量がやや大きく、 かつ経過時間が普通ならば(then)要求度を低く設定す
る。
ファジィ推論部の推論演算には種々のものがあるが、こ
こはMIN−MAX演算規則に従うものについて例示する。
上述した各規則毎に、転送頻度、転送量、経過時間に関
する入力信号S1、S2、S3の各メンバシップ関数に対する
適合度(即ち信号S1、s2、S3が入力された時の関数値)
が求められる(第15図〜第17図参照)。各規則毎にこれ
ら3つの適合度の最も小さいのが選択され(MIN演
算)、この選択された適合度によってその規則に於ける
トークンの要求度に関するメンバシップ関数が裁断され
る(適合度以下の部分が求められる。:一種のMIN演
算)。このようにして得られたトークンの要求度に関す
るメンバシップ関数が全規則に亘って重ね合され(MAX
演算)、例えばその重心位置が求められることによりフ
ァジィ(非ファジィ化)され、最終的な要求度指令(例
えばアナログ電圧)Vが得られる(第18図参照)。
要求度指令Vはメモリ格納機能部44に与えられ、要求度
としてメモリ12のアドレステーブル27の要求度の配列域
にセットされる。
以上の手続により設定された要求度を基にトークンの配
送順序が決定される。要求度は監視モード時に得られる
稼働情報により動的に変化し、それに応じてトークンの
配送順序も変化する。これによって、最適な配送順序が
データ伝送に影響を与えることなく自動的に決定され
る。
データ通信装置はトークンの配送が可能となるとアドレ
ステーブル27にある要求度を参照し最も要求度の高いア
ドレスに向けてトークンを配送する。アドレステーブル
27上の要求度はデータ伝送処理とは別に平行してファジ
ィ推論機構13によって設定されている。
次に各データ通信装置に於けるトークン制御動作につい
て第19図のフローチャートを用いて説明する。
ネットワーク起動直後は自動的に監視モードとなり、ネ
ットワークに接続されている全てのデータ通信装置のネ
ットワークアドレスが交換されて各データ通信装置のア
ドレステーブル27に書込まれる(111)。その後、各装
置はデータ転送モードに移行し、データ受信待ちとなる
(112)。このデータ受信待ち動作に於ては、監視モー
ド指示(113)、自動置宛のデータ(114)、自動置宛の
トークン(115)のいずれかの電文を受信する。そのい
ずれでも無い電文を受信した時にはその電文を無視して
受信待ち動作(112)を継続する。
監視モード指示電文を受信した場合(この監視モード指
示は監視局からネットワーク上の全装置に宛てて同時に
送信される。この監視モード動作は約1秒毎に数ミリ秒
行われる。)には、ネットワーク起動時と同じ監視モー
ドの処理を行う(111)。また、自動置宛ての電文を受
信した場合には、その電文が伝送データであるかトーク
ンであるかを判断し(115)、転送データであれば受信
処理を行い(116)、受取ったデータをネットワークの
利用者に提供する。また、上記データがトークンであれ
ば自装置が送信を必要とする状況かを調べ(117)、送
信すべきデータがあれば送信処理を行う(118)。送信
すべきデータの送信を全て完了すれば、ファジィ推論で
求められるアドレステーブル27に記憶されている要求度
データを参照してトークン転送先を決定する。(11
9)。このデータ通信装置にトークンを転送した後(12
0)、ステップ112に戻って受信待ちとなる。
このような方式でトークンを転送した場合の各データ通
信装置の稼働状況を第20図に示す。また、対比のため第
21図に別の形式のローカルエリアネットワークに於ける
トークンの配送状況を示す。第20図では第21図に見られ
るデータ転送を必要としていないデータ通信装置2−4
〜2−nに対するトークンの巡回に要する時間t54〜t57
が削減されているのがわかる。
以上のように、本実施例のローカルエリアネットワーク
システムでは、各データ通信装置の稼働状況に基づいて
トークンの転送先を決定するようにしたことから、トー
クンの要求度の高いデータ通信装置に頻繁にトークンが
渡されることになり、ネットワークに接続されている装
置が多い場合であってもデータ転送の遅れを防ぐことが
できる。また、その要求度の算出にファジィ推論を用い
たことにより、稼働状況の変化に柔軟に対応できるシス
テムを構成することができる。
第22〜29図は、データ処理システムに於ける情報処理端
末としての本発明の第3の実施例を示す。本実施例に於
ける情報処理端末は、第22図に示されるように、CPU20
1、主記憶部202、I/O203、タイマ204、割込制御部205、
DMA制御部206、I/Oチャネル制御部207及びCPUバス208で
構成され、前記I/Oチャネル制御部207にはI/Oチャネル2
09を介して複数のI/O210が接続されている。また、割込
制御部205、DMA制御部206、I/Oチャネル制御部207はそ
れぞれ各制御部での優先レベル(優先処理のレベル)を
設定した優先テーブル250、260、270を備えている。例
えば、割込制御部205は割込1〜割込nの各割込要求を
制御するが、優先テーブル250は、この割込1〜割込n
に対する優先処理のレベルを記憶する。レベルが高い程
優先度が高い。同様に、DMA制御部206の優先テーブル26
0に於ては、DMA1〜DMAnの各DMA要求に対する優先処理の
レベルを記憶する。また、I/Oチャネル制御部207の優先
テーブル270に於ては、複数のI/O10のI/Oリクエストに
対する優先処理のレベルを記憶する。
前記主記憶部202は第23図に示すメモリ配置を有する。
プログラムエリアMAとデータエリアMBからなっている。
プログラムエリアMAは、複数のアプリケーションプログ
ラム1〜nを記憶するエリアMA1と、割込制御部205、DM
A制御部206、I/Oチャネル制御部207の各制御部に於ける
優先処理レベルを変更するためのプログラムエリアMA2
と、タイマ204を使用してタスク毎の処理速度を測定す
る処理速度測定プログラムのためのエリアMA3と、I/O制
御プログラムを記憶するエリアMA4と、オペレーティン
グシステム(OS)を記憶するエリアMA5とで構成され
る。また、データエリアMBは、各種のデータを記憶する
エリアMB1と、割込優先レベルデータ、I/Oチャネル優先
レベル、データをそれぞれ記憶するエリアMB2、MB3、MB
4と、各タスクの処理速度の実測値を記憶するエリアMB5
と、処理速度の目標値を記憶するエリアMB6と、I/O制御
バッファMB7と、ワークエリアMB8とで構成されている。
この実施例では優先レベルを最適化するのにファジィ推
論を用いる。即ち、第22図に示されるように、情報処理
端末は、CPU201や主記憶部202の他に、CPUバス208に接
続されるファジィコントローラ211を備える。このファ
ジィコントローラ211はCPU201から送られてくる入力情
報に基づいてファジィ演算を行い、割込制御部207にそ
れぞれ設けられている優先テーブル250、260、270を書
き換える。第25図はこのファジィコントローラ211の構
成図である。このファジィコントローラ211はファジィ
推論演算部110、或るタスクに対して測定された処理速
度をファジィ演算の入力情報の1つとして受け取る処理
速度入力部221と、或るタスクの処理レベル(重要度で
表される)を受け取る処理レベル入力部222と、或るタ
スクを実行する時の制御内容の現在の優先レベルをCPU
から受け取る優先レベル入力部223と、メンバシップ関
数やファジィルール等を記憶するファジィメモリ部224
とで構成されている。ファジィ演算部220は或るタスク
を実行する時の制御内容の現在の優先レベルを設定(変
更)する時、入力情報として、当該タスクの前回の処理
に要した処理速度、そのタスクの処理レベル(高いか低
いか)と、そのタスクを実行する時の制御内容の現在の
優先レベルを入力情報とし、ファジィメモリ部224に予
め記憶されているファジィルール及びメンバシップ関数
に基づいて現在の優先レベルを変更する優先レベル変更
データを生成し、対象となるテーブルに出力する。
第26図はファジィメモリ部224に記憶されているファジ
ィ推論ルールの一部を示し、第27〜29図は同じくファジ
ィメモリ部224に記憶されているメンバシップ関数を示
している。第27図は処理速度、即ち、処理速度の前回の
実績値と予め設定されている目標値との差を変数とした
メンバシップ関数を示す。また、第28図は処理レベルを
変数とするメンバシップ関数を示し、第29図は優先レベ
ルを変数とするメンバシップ関数を示している。第27〜
29図はいずれもファジィルールの前件部に対応するメン
バシップ関数である。また、同ファジィルールの後件部
に対応するメンバシップ関数は、図示はしていないが、
第29図に示すメンバシップ関数と同一である。
上記の構成の情報処理端末に於て、システムが起動され
て任意のアプリケーションプログラムが実行されると、
実行されているアプリケーションプログラムのタスク毎
にタイマ204を使用してタスクの処理速度を測定する。
その測定にはエリアMA3に記憶されている処理速度測定
プログラムが使用され、測定された処理速度はエリアMB
5に実績値として記憶される。一方、そのタスクに対す
る処理速度の目標値は予めエリアMB6に記憶されている
ために、処理速度測定プログラムを実行した後にエリア
MA2の優先処理レベル変更プログラムを起動し、前記処
理速度の実績値と、処理速度目標値とを比較し、目標値
に対して実績値が低ければその処理速度を高めるよう優
先処理レベルを変更する。そして、該タスクの実行がDM
A制御によるものである場合には同変更プログラムによ
ってエリアMB3のDMA優先レベルデータエリアと共に、優
先テーブル260が書き換えられる。また、そのタスクが
割込制御によるものであれば、割込優先レベルデータエ
リアMB2と優先テーブル250の内容が書き換えられる。ま
た、そのタスクがI/Oチャネル制御によるものであれ
ば、I/Oチャネル優先レベルデータエリアMB4と優先テー
ブル270が書き換えられる。優先処理レベルの書き換え
は、前記実績値と目標値との比較結果に応じて行われる
が、その優先レベルをどの程度上げるかは比較結果の大
きさに応じて決めたり、または、優先レベルを1つ上げ
たり、1つ下げたりする制御でも良い。
尚、上記エリアMA2、MA3に格納されているプログラムの
実行は、アプリケーションプログラムの実行中のバック
グラウンドで行うこともでき、或いはCPU201の空き時間
を利用して行うことも可能である。
第24図は、上記優先処理レベルプログラムの概略の動作
を示している。即ち、ステップ131、133に於て現在のタ
スクがI/Oチャネル制御によるものなのか、DMA制御によ
るものなのか、または割込制御によるものなのかを判定
し、ステップ132、134、135に於て各制御の優先レベル
を変更する。この優先レベルの変更ステップに於ては、
上述したような処理速度の実績値と目標値との比較が行
われ、その結果に応じて優先レベルの変更が行われる。
上記第27〜29図に示すメンバシップ関数に基づいて行わ
れるファジィ演算は、例えば次のようになる。
今、或るタスクを実行している時にファジィ演算部220
が起動されると、ファジィ演算部220は処理速度入力部2
21、処理レベル入力部222、優先レベル入力部223からそ
れぞれの情報を入力変数として受け取る。この時、対象
となるタスクの前回の処理速度が第27図のメンバシップ
関数に当てはめられ、各ラベル(“速い”、“やや速
い”、“中位”、“やや遅い”、及び“遅い”)のメン
バシップ関数の所属度が求められる。また、同様にその
時の処理レベルが第28図のメンバシップ関数に当てはめ
られ、各ラベルのメンバシップ関数の所属度が求められ
る。更に、当該タスクを実行する時の制御内容(例え
ば、DMA制御のDMA1)の現在の優先レベルを第29図のメ
ンバシップ関数に当てはめ、各ラベルの所属度を求め
る。こうして得られた所属度から、公知のmini−maxル
ールのminiルールによって、或るファジィルールの前件
部に対する速度が選ばれ、更にmaxルールによって、或
る上記前件部の所属度により後件部のメンバシップ関数
の頭切りが行われて台形部が推論結果として求められ
る。こうして得られた複数の台形部がデファジフィイ部
でmaxルールによって論理和され、重心位置を推論の確
定値として出力する。この推定確定値は、現在の優先レ
ベルを何段階上げるかを表すデータ(優先レベル変更デ
ータ)として表される。対象となる制御部205または206
または207ではこの優先レベル変更データに基づいて優
先テーブル250または260または270の書き換えを行う。
尚、CPUはこの優先テーブル250、260、270の内容を適当
な時間に読み出してRAMに記憶しておく。
上記の動作を一定時間毎に、または或るタスクの終了時
にまたはアプリケーション実行中のバックグラウンド、
またはCPU201の空き時間に適当に行われていく。
特に、ファジィ演算による優先レベルの最適化方法によ
り、きめ細かな優先レベルの変更が行われると共に、フ
ァジィ演算によるために高速で最適化できるという利点
が得られる。
以上のようにこの実施例によれば、システムの動作時に
優先レベルの最適化が行われるためにデータ処理の効率
が格段に向上し、システムのスループットが非常に高く
なる利点がある。また、ファジィ推論によって優先レベ
ルの最適化を行うようにすれば、更にきめ細かな優先レ
ベルの最適化を行うことができ、しかも高速処理が可能
になる。
第30図は、本発明の第4の実施例に係る計算機システム
に於ける端末機の待機時間制御装置の全体構成図であ
る。第30図に於て、301は計算機、302のそれぞれは端末
機である。そして、計算機301に端末機302の操作終了後
から次の操作割り当て時までの待機時間をファジィコン
トロールするファジィコントローラ303と、そのファジ
ィコントローラ303からの信号に基づいて端末機302の制
御を行う端末制御部308と、端末機302の操作に基づく計
算動作を行う計算機能部309とが設けられ、端末機302の
それぞれに、操作速度を検出する第1検出手段としての
第1センサ304と、操作開始可能時から操作開始時まで
の操作開始予備時間を検出する第2検出手段としての第
2センサ305と、操作により計算機301に計算信号を与え
る操作部310と、計算機301からの信号に基づいて案内表
示や計算内容表示を行う表示部311とが設けられてい
る。
例えば、端末機302の使用に際しては、始めに計算機301
からの信号に基づいて操作開始案内表示が表示部311で
なされ、これに基づいて使用者は操作を開始し、操作の
終了後に再び次の操作開始案内表示がなされるもので、
上記に於ける待機時間とは操作時から次回の操作開始案
内表示がなされるまでの時間であり、操作速度とは操作
時に於ける時間当りの入力量であり、操作開始予備時間
とは操作開始案内表示が表示されてから操作が開始され
るまでの時間であり、通常、使用者の熟練度が高くなる
につれて、操作速度は速くなり、操作開始予備時間は短
くなる。
ファジィコントローラ303は前記各センサ304、305のそ
れぞれから入力される操作速度信号x1及び操作開始予備
時間信号x2を前件部変数とし、待機時間yを後件部変数
とするファジィルーの複数と、ファジィラベル毎に割り
当てられた前記各前件部変数x1、x2と後件部変数yそれ
ぞれのメンバシップ関数とに従って待機時間をファジィ
コントロールする。
ファジィコントローラ303は第31図に示されるルール参
照表に基づくif(前件部)〜then(後件部)形式の複数
種類のファジィルールを記憶している。第31図に示され
る参照表に対応する各ファジィルールに於て、x1、x2の
それぞれは対応するセンサ304、305から与えられる前件
部変数、yは待機時間の後件部変数、PS、PM、PLのそれ
ぞれは前件部変数及び後件変数が属するファジィ集合の
ファジィラベル名である。x1に関するファジィラベルは
PS:「遅い」、PM:中位」、PL:「速い」であり、x2、y
に関するファジィラベルは、共にPS:「短い」、PM::
「中位」、PL:「長い」である。例えばルール1は[if
x1=PS、x2=PS、then y=PM]となって、言語表現
によると「操作速度が遅く、操作開始予備時間が短い場
合は、待機時間を中位とする」となる。
また、ファジィコントローラ303は第32〜34図に示すよ
うな、前件部変数x1、x2と後件部変数とのそれぞれのメ
ンバシップ関数を記憶している。第32図の横軸には操作
速度が、第33図の横軸には操作開始予備時間が示され、
第34図の横軸には待機時間が示されている。
次に、待機時間制御装置の動作を第31図乃至第34図を参
照して説明する。
先ず、各センサ304、305にそれぞれから与えられる信号
x1=α、x2=βに基づいて第32図、第33図からそれぞれ
各ファジィルールの対応するメンバシップ関数に適合す
るメンバシップ値、PSf(α)=0、PMf(α)=0.3、P
Lf(α)=0.6、PSf(β)=0.8、PMf(β)=0.2、PLf
(β)=0が求められる。そして、各ファジィルール毎
に、各前件部x1、x2のメンバシップ値の最も小さい値が
前件部適合度として選択される(MIN演算)。例えば、
ウール1に於ては、前件部の各メンバシップ値が[0、
0.8]故に前件部適合度は「0」となる。このように各
ルールに於て得られる前件部適合度によって第34図から
各ファジィルールのyに関する各メンバシップ関数が裁
断され、更に裁断された全てのファジィルールのyに関
する各メンバシップ関数が重ね合され(MAX演算)、そ
の斜線で示す重ね合せ図形それぞれの重心G位置に対応
する位置の待機時間yαβに関するデータ信号が出力さ
れ、このデータ信号は端末制御部308に与えられて、端
末制御部308はそのデータ信号に基づいて各端末機302に
於ける待機時間の調整を行う。
上記のようにして、データ信号に基づいて、熟練者の操
作する端末機302には短い待機時間が与えられ、逆の場
合は長い待機時間が与えられる。これにより、熟練者は
多くの時間計算機301を使用でき、未熟練者は疲れるこ
とのないように程良く計算機システム301の使用が行
え、その結果、全体として計算機システムは効率良く使
用される。
次に、第5の実施例について、第35図を参照して説明す
る。第35図に於て、第30図と同じ部分については同じ番
号を付している。
この実施例に於ては、各端末機302それぞれに第30図に
示す実施例のものに加えて待機時間センサ320が備えら
れている。これに対し、計算機301には、操作速度と操
作開始予備時間のデータが与えられた際にその平均値を
算出する平均値算出部321と、その平均値算出部からの
平均値データに基づいて与えられる操作速度と操作開始
予備時間との偏差値を求める偏差値算出部322と、操作
速度と操作開始予備時間の偏差値を入力変数としてファ
ジィ推論を行い待機時間を出力する第1ファジィコント
ローラ324と、このファジィ推論された待機時間Taと上
記の端末機302の待機時間センサ320からの現在の実際の
待機時間Tbとの比較値Ta/Tbを算出する比較部325と、そ
の比較値の時間経過に伴う変動値[Ta/Tb]を検出する
変動検出部326と、比較値と変動値を入力変数として端
末機302の割り当て優先順位を推論する第2ファジィコ
ントローラ328と、与えられる第2ファジィコントロー
ラ328からの優先順位データに基づいて、端末機302の割
り当て制御を行う端末制御部308とが設けられている。
第36図は、第2ファジィコントローラ328のファジィ推
論を行う際に使用されるファジィルール例に対応するウ
ール参照表を示し、第37図及び第38図は比較値とその変
動値に関する前件部メンバシップ関数例、第39図は優先
順位に関する後件部メンバシップ関数例を示す図であ
る。それぞれのメンバシップ関数に於けるファジィラベ
ルは、NL:「小さい」、NS:「やや小さい」、ZR:「普
通」、PS:「やや大きい」、PL:「大きい」の5段階であ
る。
この実施例に於ては、上記のように第2ファジィコント
ローラ328を持つ構成されることにより、第1ファジィ
コトローラ324の推論する待機時間データにより直接端
末機302に於ける割り当て制御を行わず、その待機時間
信号を利用して更にファジィ推論により端末機302の割
り当て優先順位を推論し、その優先順位データに基づい
て割り当て制御をより綿密に行う構成としている。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれ
ば、端末機に於ける操作速度と操作開始予備時間とに基
づいて、端末機の待機時間制御を行うので、これにより
各端末機への操作割り当てが各端末機の使用者の熟練度
に対応して行われるようになり、その結果、計算システ
ムを効率良く使用できるようになった。
第40図は、本発明の第6の実施例に係るハンティング順
序制御装置の機能構成を示すブロック図である。このハ
ンティング順序制御装置が適用される交換システムは、
代表着信機能を備えており、以下代表着信の際に行われ
るハンティング処理について説明する。
図に於て、ハンティング比率演算部411は、入力された
カレントハンティング情報をハンティング履歴記憶部41
2に格納すると共に、格納されているハンティング情報
から接続回線毎のハンティング比率を算出し、ファジィ
推論演算部413へ送る。このハンティング比率とは、そ
の時点までに当該回線がハンティングされた回数と全回
線のハンティング総数(代表着信総数)との比である。
一方、応答可能性演算部414は、入力されたカレント応
答情報を応答情報記憶部415に格納すると共に、この記
憶部415に格納されている応答情報及び記憶部412に格納
されているハンティング情報とから接続回線毎にハンテ
ィングされた際の着呼応答率を算出し、ファジィ推論演
算部413へ送る。この着呼応答率とは、その時点までに
該当回線がハティングされた際の着呼応答回数と着呼回
数との比であり、いわば回線がハンティングされた場合
の応答の可能性を推定した値である。
ファジィ推論演算部413は、入力されたハンティング比
率及び着呼応答率のメンバシップ関数の適合度(メンバ
シップ値)に応じて、ブロック416のファジィルールに
基づいた最適の出力値をファジィ推論により演算し、そ
の結果を非ファジィ化した後、ハンティング順序変更量
としてハンティング順序制御部417へ出力する。
ブロック416に格納されているファジィルールは、入力
されるハンティング比率、ハンティング応答率の値を前
件部とし、ハンティング順序変更量を後件部とし、入力
値の組合せに応じた出力量を言語情報(ファジィラベ
ル)によりそれぞれ規定したものである。
ハンティング順序制御部417は、入力されたハンティン
グ順序変更量に基づき、ハンティング順序情報記憶部41
8内のハンティング対象管理テーブルを変更する。図で
はファジィ推論演算部413から回線sを前進させる変更
量が出力されており、回線sは先頭から3番目に移動さ
れる。
ハンティング順序情報記憶部418は、更新されたハンテ
ィング対象管理テーブルの順序情報をハンティング制御
部419へ送る。
ハンティング制御部419は、代表着信があった交換シス
テム側から、ハンティングを要求されると、ハンティン
グ対象管理テーブルをサーチし、順に先頭回線名をハン
ティング情報として出力する。
第41図は、ファジィルールの他の例を示すものであり、
第40図のブロック416に示されたルールを更に細分化し
たものである。
入力されるハンティング比率及び着呼応答率をその値に
応じた4種類のファジィラベルZR、PS、PM、PLとして表
し、それらの16通りの組合せに対応した出力値が7種類
のファジィラベルNL、NM、NS、ZR、PS、PM、PLにより記
入されている。この細分化されたファジィルールを用い
ると、より精度の高いハンティング順序を作成し更新す
ることができる。
第42〜44図は、ファジィ推論演算部413に入力されるハ
ンティング比率、着呼応答率をファジィ化し、更に演算
結果を具体的なハンティング順序変更量に非ファジィ化
する際に用いられるメンバシップ関数を示すグラフであ
る。
第42図はハンティング比率の入力値と各ファジィラベル
の適合度を表すメンバシップ関数である。第43図は着呼
応答率の入力値と各ファジィラベルの適合度を表すメン
バシップ関数である。これらの各図の横軸にはそれぞれ
の入力値のレベルが表される。更に第44図は出力される
ハンティング順序変更量に関するメンバシップ関数であ
る。
第45図及び第46図は、この装置が用いられた交換システ
ムの処理概要を表した説明図であり、第45図はシステム
構築時を、第46図はシステムの運用時をそれぞれ示す。
図に於て、代表着信機能を備えた交換システム442に
は、代表番号に対応した下位の端末A〜Iが接続されて
いる。端末A〜C、端末D〜Fはバス型接続により、端
末G、H、Iはスター型接続によりそれぞれ接続されて
いる。
第45図では、端末441から、代表番号2100を指定した発
呼が行われると、発呼番号に該当する交換システム442
に着呼する。
交換システム442は、代表番号で着呼されると、下位に
接続されている代表番号2100に該当する端末グループ44
3の中の端末A〜Iから1個の端末を選択しハンティン
グする。ここで、選択される端末は、交換システム442
内に備えられている端末管理テーブルの先頭に位置した
端末Aである。
端末Aがハンティングされて着呼すると、その着呼及び
応答結果が記憶される。端末Aの着呼に対して応答がな
かった場合、端末Aは先頭位置から後方の端末管理テー
ブル位置に移動される。このように、毎回の代表番号21
00着信時のハンティング結果と、それに対する端末グル
ープ443の応答結果から、端末管理テーブルの順序が変
更されていく。
第46図は、図示した端末グループ443の応答状況及び、
その応答結果から交換システム442内の端末管理テーブ
ルが変更された一例を示すものであり、在席中で応答率
が良く、しかもまだ着呼回数の少ない端末C、G等が先
頭に位置し、全く不在で応答率の悪い端末Aが末尾に、
次いで次に応答率の低い端末Hが末尾に並べられてい
る。その結果、次回の代表着信時には、端末Cがその次
に端末Gが順にハンティングされることになる。
このようにシステム構築時、第45図に示したように任意
に配置された端末管理テーブルのハンティング順序は、
その後のハンティング結果から次第に入替えられて、そ
の時点に於て、着呼応答率が良くてしかも端末間が公平
にハンティングされるような順序に変更される。尚、応
答の悪い端末A等に関しては、少ない頻度であるがハン
ティングして応答があれば、ハンティング順序が上位に
回復される。
以上のように構築されたこのハンティング順序制御装置
は、代表着信がある毎に、ハンティング結果及びその応
答を記録し、その記録からその時点までの回線毎のハン
ティング比率及び着呼応答率を算出して、回線毎の応答
可能性を考慮しつつ、回線間が公平に着呼されるように
ハンティング順序の調整変更が行われる。
その結果、常に接続されている下位端末の動作状況に応
じた最適のハンティングが行われ、交換システム全体の
効率的な運用を行うことができるようになる。
また、システム構築時には、交換システム442内の端末
管理テーブルの設定順序を考慮する必要が無く、任意に
設定できる利点がある。
更には、代表着信毎に端末管理テーブルの順序が変更さ
れるため、特定端末に着呼が集中することがなくなりハ
ンティング回数が公平になる。
また、交換システムは、代表着信があった場合に、単に
端末管理テーブルをサーチし、先頭に位置していた端末
にハンティングするだけとなり、ハンティング対象端末
を選択する処理が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例が適用されるネットワ
ークの構成ブロック図、第2図は主局の内部構成を示す
ブロック図、第3図はメモリの内容を示すメモリマッ
プ、第4図は主局の動作を示すフローチャート、第5図
はポーリング動作を説明するタイムチャート、第6図は
ファジィ推論機構の内部構成を示すブロック図、第7〜
10図はファジィメモリに設定されているメンバシップ関
数を示すグラフ、第11図はこの発明の第2の実施例であ
るローカルエリアネットワークシステムの構成を示すブ
ロック図、第12図は同ローカルエリアネットワークシス
テムに用いられるデータ通信装置の構成を示すブロック
図、第13図は同データ通信装置のメモリの構成図、第14
図は同データ通信装置のファジィ推論機構の構成を示す
ブロック図、第15図〜第18図は同ファジィ推論機構で用
いられるメンバシップ関数を示す図、第19図は同データ
通信装置のCPUの動作を示すフローチャート、第20図は
同ローカルエリアネットワークシステムの各データ通信
装置のトークン巡回状況を示すブロック図、第21図は別
の形式のローカルエリアネットワークに於けるトークン
巡回状況を示すブロック図、第22図はこの発明の第3の
実施例の情報処理端末の構成図、第23図は主記憶部の構
成図、第24図には優先処理レベル変更プログラムの概略
動作を示すフローチャート、第24図はこの発明の第2の
実施例の情報処理端末の構成図、第25図はファジィコン
トローラの構成図、第26図はファジィルール、第27〜29
図はメンバシップ関数、第30図は本発明の実施例に係る
計算機システムの構成を示すブロック図、第31図は第30
図のファジィコントローラに記憶されているファジィル
ールの対応参照図、第32図及び第33図のそれぞれは前件
部変数に於けるメンバシップ関数を示す図、第34図は後
件部変数に於けるメンバシップ関数を示す図、第35図は
他の実施例に於ける第30図相当図、第36図は同第31図相
当図、第37図及び第38図のそれぞれは同第32図及び第33
図相当図、第39図は同第34図相当図、第40図はこの発明
に係るハンティング順序制御装置の構成を示すブロック
図、第41図は他のファジィルール例を示す説明図、第42
〜44図はファジィ推論演算部に設定されているメンバシ
ップ関数を示すグラフ、第45図及び第46図はこの装置が
用いられた交換システムの処理概要を表した説明図であ
る。 1……主局 2−1〜2−n……従局(データ通信装置) 3……転送路 10……CPU 11……伝送コントローラ 12……メモリ 13……ファジィ推論機構 21……プログラム領域 22……データ領域 23……従局情報テーブル 24……ポーリングリスト 25……ポーリングテーブル 26……ポーリング間隔テーブル 27……アドレステーブル 41……ファジィ推論部 42……ファジィメモリ 43……メモリ参照機能部 44……メモリ格納機能部 61……ファジィ推論部 62……ファジィメモリ 63……メモリ参照機能部 64……メモリ格納機能部 301……計算機 302……端末機 303……ファジィコントローラ 304……第1センサ(第1検出手段) 305……第2センサ(第2検出手段) 411……ハンティング比率演算部 412……ハンティング履歴記憶部 413……ファジィ推論演算部 414……応答可能性演算部 415……応答情報記憶部 417……ハンティング順序制御部 418……ハンティング順序情報記憶部 419……ハンティング制御部 441……端末 442……交換システム 443……端末グループ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平1 −272718 (32)優先日 平1(1989)10月18日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 香坂 正恒 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
    と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
    程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
    クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
    ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記端末が、1つの主局と複数の従局とからなり、 前記主局が、予め設定されたポーリング周期で、全ての
    従局へポーリングし、その応答により従局の稼働状況を
    確認する手段と、 確認された稼働中の従局名を一時記憶する手段と、 上記確認手段の非動作期間中、上記記憶手段を参照して
    稼働中の従局のみをポーリング対象に設定する手段と、 稼働中の各従局の動作状況を収集し一時記憶する手段
    と、 この収集記憶手段に記憶された稼働従局の動作状況か
    ら、前記ファジィ制御ユニットに於けるメンバシップ関
    数を用いたファジィ推論により、従局ごとのデータ伝送
    必要度に応じたポーリング周期を決定する手段と、 決定された従局ごとの周期に基づいてポーリングを実行
    する手段とを備えることを特徴とする通信ネットワーク
    システム。
  2. 【請求項2】通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
    と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
    程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
    クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
    ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記各端末による前記通信ラインネットワークに於ける
    データ伝送権をトークンを受渡しすることにより制御す
    るものからなり、 前記通信ラインネットワークが、特定のタイミング毎
    に、全データ通信装置間で各々の稼働状況データを交換
    する手段を備えると共に、 前記ファジィ制御ユニットが、前記稼働状況データか
    ら、トークンの要求度合の高い端末から順にトークン巡
    回順序を決定する手段を備えることを特徴とする通信ネ
    ットワークシステム。
  3. 【請求項3】通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
    と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
    程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
    クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
    ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記端末が、CPU、割込制御部、DMA制御部及びI/Oチャ
    ネル制御部を含み、 前記CPUに於ける各タスクのデータ処理速度を実測し、
    その実測値と目標値とを比較し、その比較結果に応じて
    前記各制御部の優先レベルの変更を行い、前記実測値と
    目標値との差を入力情報の1つとする前記ファジィ制御
    ユニットに於けるファジィ推論により、該優先レベルの
    最適化を行うことを特徴とする通信ネットワークシステ
    ム。
  4. 【請求項4】通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
    と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
    程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
    クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
    ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記端末が、計算機と、該計算機に接続される複数の端
    末機からなり、 前記各端末機が、 当該端末機に於ける操作速度を検出する第1検出手段
    と、 当該端末機の操作開始可能時から操作開始時までの操作
    予備時間を検出する第2検出手段とを有し、 前記ファジィ制御ユニットが、前記第1検出手段と第2
    検出手段とから入力される入力信号に基づく操作速度と
    操作開始予備時間とに関する前件部変数から、ファジィ
    ルールと、ファジィラベル毎に割り当てられたメンバー
    シップ関数とに従って、端末機の操作終了後から次の操
    作割り当て時までの待機時間をファジィコントロールす
    ることを特徴とする通信ネットワークシステム。
  5. 【請求項5】通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続された複数の端末
    と、 当該システムの作動条件を考慮に入れたファジィ推論過
    程に基づき前記各端末による前記通信ラインネットワー
    クに対するアクセスを制御するためのファジィ制御ユニ
    ットとを備える通信ネットワークシステムであって、 前記通信ネットワークシステムが、代表着信機能を有す
    る交換システムからなり、前記ファジィ制御ユニット
    が、 回線間のハンティング順序を記憶する手段と、 回線毎のハンティング回数と着呼応答回数を記憶してお
    く手段と、 回線毎のハンティング回数と回線全体のハンティング総
    数との比率を算出する手段と、 回線毎のハンティング時の着呼応答率を算出する手段
    と、 算出された回線毎のハンティング比率及び着呼応答率か
    ら、メンバシップ関数を用いたファジィ推論により、シ
    ステムの運用効率を高めることができる回線間のハンテ
    ィング順序を決定する手段と、 決定された回線のハンティング順序に従い、ハンティン
    グ順序記憶手段内のハンティング順序を変更する手段と
    を備えたことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  6. 【請求項6】通信ラインネットワークと、 前記通信ラインネットワークに接続されデータを通信す
    る複数の端末装置とを備える通信ネットワークシステム
    において、 前記通信ラインネットワークでの通信状態を検知すると
    ともに検知した通信状態に基づいて通信ラインネットワ
    ークシステムの動作を制御するパラメータをファジィ推
    論によって決定する制御手段とを備えることを特徴とす
    る通信ネットワークシステム。
  7. 【請求項7】データを通信する複数の端末装置と通信ラ
    インネットワークを備える通信ラインネットワークシス
    テムに接続され、 前記端末装置を主局として管理するための通信ラインネ
    ットワーク管理手段と、 前記通信ラインネットワークでの通信状態を検知すると
    ともに検知した通信状態に基づいて前記通信ラインネッ
    トワーク管理手段の動作を制御するパラメータをファジ
    ィ推論によって決定する制御手段とを備えることを特徴
    とする通信ネットワークシステム。
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