JPH0770277A - 耐熱性樹脂の製造法 - Google Patents

耐熱性樹脂の製造法

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JPH0770277A
JPH0770277A JP5222634A JP22263493A JPH0770277A JP H0770277 A JPH0770277 A JP H0770277A JP 5222634 A JP5222634 A JP 5222634A JP 22263493 A JP22263493 A JP 22263493A JP H0770277 A JPH0770277 A JP H0770277A
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Tomoharu Kurita
智晴 栗田
Keiichi Uno
敬一 宇野
Tadashi Inukai
忠司 犬飼
Hideo Nishino
英雄 西野
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ジイソシアネートと多価カルボン酸および/
または多価カルボン酸の酸無水物を反応させて、ポリア
ミド、ポリイミドあるいはポリアミドイミドを製造する
に際し、有機溶媒中、原料モノマーの濃度が約20重量
%以上かつ反応温度が約150℃以下の条件で縮合させ
(第1段反応)、次いで反応混合物濃度を第1段反応の
モノマー濃度以下に希釈し、第1段反応の反応温度以上
の温度で高分子量化する(第2段反応)ことを特徴とす
る耐熱性樹脂の製造法。 【効果】 本発明の方法により多分散性が著しく小さく
かつ高分子量のポリアミド、ポリイミドあるいはポリア
ミドイミドの製造が可能となり、これにより機械的特性
の優れた成形品が得られるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、得られる成形物の機械
的特性が著しく改良されたポリアミド、ポリイミドある
いはポリアミドイミドに関する。
【0002】
【従来の技術】ジイソシアネートと多価カルボン酸およ
び/または酸無水物をN−メチル−2−ピロリドン、ジ
メチルアセトアミドなどの有機極性溶媒中、100〜2
00℃で数時間加熱縮合して、ポリアミド、ポリイミド
あるいはポリアミドイミドを得る方法は従来より行われ
てきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに溶媒中でジイソシアネートを加熱すると、該イソシ
アネートは溶媒分子と副反応を起こす。このような副反
応は、得られるポリマーの高分子量化の達成を妨げるば
かりでなく、成形物の機械的性質に悪影響を及ぼすポリ
マーの分岐・架橋反応をも促進する。
【0004】一般に上記方法では、重合温度が高いほど
得られるポリマーの分子量はある程度高分子量化するこ
とができるが、同時にジイソシアネートの副反応および
ポリマーの分岐・架橋反応も進行するため、該ポリマー
の多分散度は広くなる。このためそのようなポリマーか
ら得られる成形物の機械的性質は、数平均分子量から予
想される程高いものではなくなる。
【0005】本発明の目的は、高分子量化の達成を妨げ
るイソシアネートと溶媒との副反応および成形物の機械
的性質に悪影響を及ぼすポリマーの分岐・架橋反応をお
さえ、さらに高分子量化することにより、得られる成形
物の機械的特性が著しく改良されるポリアミド、ポリイ
ミドポリアミドイミドの製造法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、あらかじ
め有機溶媒中に原料モノマーを比較的高濃度で溶解させ
これを比較的低温で縮合させ(第1段反応)、得られた
反応混合物を第1段反応のモノマー濃度以下の濃度に希
釈し、これを第1段反応の反応温度以上の温度でさらに
重縮合する(第2段反応)という、濃度および反応温度
に関し2段階反応とすることによって達成される。即ち
本発明は、ジイソシアネートと多価カルボン酸および/
または多価カルボン酸の酸無水物を反応させて、ポリア
ミド、ポリイミドあるいはポリアミドイミド重合体を製
造するに際し、有機溶媒中、原料モノマーの濃度が約2
0重量%以上で反応温度が約150℃以下という条件下
で縮合させ(第1段反応)、次いで反応混合物の濃度を
第1段反応のモノマー濃度以下に希釈し、第1段反応の
反応温度以上の温度で高分子量化する(第2段反応)こ
とを特徴とする耐熱性樹脂の製造法に関する。
【0007】第1段反応の反応温度は、150℃以下、
好ましくは100℃以下、さらに好ましくは50〜10
0℃である。反応温度が150℃を越えるとイソシアネ
ートと溶媒分子との副反応が促進されるため、第2段反
応時にポリマーの高分子量化が十分達成できない。
【0008】またモノマー濃度は、20重量%以上、好
ましくは20〜65重量%、さらに好ましくは40〜5
5重量%である。モノマー濃度が20重量%未満の場合
は、第1段反応で得られるポリマーの分子量が低すぎ、
その後第2段反応を行っても充分高い分子量とすること
ができない。一方、モノマー濃度が65重量%を越える
場合、ポリマーの分岐・架橋反応が進行し充分高分子量
化できなくなったり、機械的性質に悪影響を及ぼすよう
になることもある。
【0009】最終的に得られるポリマーの分子量および
分子量分布(多分散性)は、第1段反応終了時に得られ
るポリマーの分子量、分子量分布と相関する。したがっ
て、第1段反応終了時のポリマーの分子量(数平均分子
量)が3,000〜25,000、とりわけ10,00
0〜20,000で、多分散性が、1.5〜3.0、と
りわけ2.0〜2.5のものが、分子量、分子量分布に
バランスのとれた、すなわち機械的性質の優れたポリマ
ーを提供しうる。
【0010】第2段反応の温度は、第1段反応の反応温
度以上の温度で行なう。また得られた反応混合物を溶媒
で希釈し、その濃度を第1段反応のモノマー濃度以下の
濃度にして反応を行なう。特に、反応温度を第1段反応
の反応温度以上でかつ100〜200℃に、反応混合物
濃度を第1段反応のモノマー濃度以下でかつ30重量%
以下に調整するのが好ましい。
【0011】本発明のポリマー製造において使用する有
機溶媒は、主として、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチル
スルフォキシド、スルホラン、γ−ブチロラクトンであ
るが、シクロヘキサノン、イソホロンなどのケトン類、
ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ト
ルエン、キシレンなどの炭化水素類、プロピオニトリ
ル、アセトニトリルなどのニトリル系溶媒、ニトロメタ
ン、ニトロエタンなどのニトロ系溶媒なども使用しう
る。これらは単独あるいは混合溶媒として用いる。
【0012】本発明においては、主として以下に示すモ
ノマーを用いることができるが、これらに限定されるわ
けではない。まず酸成分モノマーとして、たとえば、シ
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、
テトラデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸、イソフタル
酸、5−tert−ブチル−1,3−ベンゼンジカルボ
ン酸、テレフタル酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジ
カルボン酸、ジフェニルメタン−2,4’−ジカルボン
酸、ジフェニルメタン−3,4’−ジカルボン酸、ジフ
ェニルメタン−3,3’−ジカルボン酸、1,2−ジフ
ェニルエタン−4,4’−ジカルボン酸、1,2−ジフ
ェニルエタン−2,4’−ジカルボン酸、1,2−ジフ
ェニルエタン−3,4’−ジカルボン酸、1,2−ジフ
ェニルエタン−3,3’−ジカルボン酸、2,2−ビス
(4−カルボキシフェニル)プロパン、2−(2−カル
ボキシフェニル)2−(4−カルボキシフェニル)プロ
パン、2−(3−カルボキシフェニル)2−(4−カル
ボキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−カルボ
キシフェニル)プロパン、ジフェニルエーテル−4,4
−ジカルボン酸、ジフェニルエーテル−2,4−ジカル
ボン酸、ジフェニルエーテル−3,4−ジカルボン酸、
ジフェニルエーテル−3,3−ジカルボン酸、ジフェニ
ルスルフィド−4,4−ジカルボン酸、ジフェニルスル
フィド−2,4−ジカルボン酸、ジフェニルスルフィド
−3,4−ジカルボン酸、ジフェニルスルフィド−3,
3−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4−ジカ
ルボン酸、ジフェニルスルホン−2,4−ジカルボン
酸、ジフェニルスルホン−3,4−ジカルボン酸、ジフ
ェニルスルホン−3,3−ジカルボン酸、ベンゾフェノ
ン−4,4−ジカルボン酸、ベンゾフェノン−2,4−
ジカルボン酸、ベンゾフェノン−3,4−ジカルボン
酸、ベンゾフェノン−3,3−ジカルボン酸、1,1,
3−トリメチル−5−カルボキシ−3−(p−カルボキ
シフェニル)インダン、ピリジン−2,6−ジカルボン
酸、ビス〔(4−カルボキシ)フタルイミド〕−4,
4’−ジフェニルエーテル、ビス〔(4−カルボキシ)
フタルイミド〕−α,α’−メタキシレンなどの芳香族
ジカルボン酸、トリメリット酸、ブタン−1,2,4−
トリカルボン酸、ナフタレン−1,2,4−トリカルボ
ン酸およびこれらの無水物、ブタン−1,2,3,4−
テトラカルボン酸、シクロブタン−1,2,3,4−テ
トラカルボン酸、ベンゼン−1,2,4,5−テトラカ
ルボン酸(ピロメット酸)、ベンゾフェノン−3,
3’,4,4’−テトラカルボン酸、ジフェニルエーテ
ル−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸、ベンゼン
−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ビフェニル−
3,3’,4,4’−テトラカルボン酸、ビフェニル−
2,2’,3,3’−テトラカルボン酸、ナフタレン−
2,3,6,7−テトラカルボン酸、ナフタレン−1,
2,4,5−テトラカルボン酸、ナフタレン−1,4,
5,8−テトラカルボン酸、デカヒドロナフタレン−
1,4,5,8−テトラカルボン酸、4,8−ジメチル
−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−
1,2,5,6−テトラカルボン酸、2,6−ジクロロ
ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸、2,
7−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカル
ボン酸、2,3,6,7−テトラクロロナフタレン−
1,4,5,8−テトラカルボン酸、フェナントレン−
1,3,9,10−テトラカルボン酸、ペリレン−3,
4,9,10−テトラカルボン酸、ビス(2,3−ジカ
ルボキシフェニル)メタン、ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)メタン、1,1−ビス(2,3−ジカルボ
キシフェニル)エタン、1,1−ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)エタン、2,2−ビス(2,3−ジカ
ルボキシフェニル)プロパン、2,3−ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)プロパン、ビス(3,4−ジカ
ルボキシフェニル)スルホン、ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)エーテル、シクロペンタン−1,2,
3,4−テトラカルボン酸、ピロリジン−2,3,4,
5−テトラカルボン酸、ピラジン−2,3,5,6−テ
トラカルボン酸、チオフェン−2,3,4,5−テトラ
カルボン酸、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチ
ル酢酸、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリ
テート)、プロピレングリコールビス(アンヒドロトリ
メリテート)およびこれらの二無水物などが挙げられ
る。これらは単独あるいは2種以上の混合物として用い
られる。
【0013】又、イソシアネート成分としては、たとえ
ば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、o−トリジンジイソシアネート、p
−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソ
シアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、m−
キシレンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネ
ート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルジイソ
シアネート)、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネートなどが挙げられる。これらは単
独あるいは2種以上の混合物として用いられる。
【0014】本発明の方法によれば、酸成分とイソシア
ネート成分をモル比で、酸成分/イソシアネート成分=
100/110〜110/100、好ましくは100/
100の割合で仕込み、反応させる。
【0015】また、本発明においては、反応をイソシア
ネートと活性水素化合物の反応に対する触媒、たとえ
ば、3級アミン類、アルカリ金属化合物、アルカリ土類
金属化合物、コバルト、チタニウム、スズ、亜鉛などの
金属、反金属化合物などの存在下に行ってもよい。触媒
の存在下で本発明の製造法を行っても、充分2段反応の
効果は発揮でき、従来の方法よりもさらに高分子量で分
子量分布の狭いポリマーを得ることができる。
【0016】本発明では、ジイソシアネートとして、o
−トリジンジイソシアネートを必須として得られたポリ
アミド、ポリイミドあるいはポリアミドイミドが好まし
い。
【0017】本発明によって得られるポリマーは、GP
Cで測定した数平均分子量(Mn)が、およそ3,00
0〜150,000、好ましくは60,000〜20
0,000であり、多分散性(Mw/Mn)はおよそ
1.5〜4.5、好ましくは、2.0〜4.0である。
すなわち、従来の方法よりもさらに高分子量で多分散性
の小さいポリマーを得ることができる。
【0018】以下、本発明を実施例により更に詳しく説
明するが、これら実施例により本発明が限定されるもの
ではない。
【0019】
【実施例】各実施例で製造したポリマーあるいはフィル
ムの物性は以下に示す方法で測定した。 1.対数粘度(dl/g) N−メチル−2−ピロリドン100ml中にポリマー
0.5gを溶解した希薄溶液について、温度25℃で相
対粘度を測定し、以下の式より算出した。 対数粘度=lnηrel/C (式中、ηrelは相対粘度を、Cはポリマー溶液の濃
度を示す。) 2.分子量(Mn:数平均分子量、Mw:重量平均分子
量) GPC法により以下の方法で測定した。 i)カラム:shodex〔昭和電工(株)〕AD80
0P、AD805/S、AD804/S、AD803/
S、AD802/Sを直列に接続した。 ii)移動相:臭化リチウムを0.1重量%溶解したN
−メチル−2−ピロリドン iii)標準物質:以下の分子量(Mn)のポリスチレ
ンを用いた。 1. 6,770,000 2. 2,870,000 3. 1,260,000 4. 355,000 5. 102,000 6. 43,900 7. 9,500 8. 5,400 9. 2,800 iv)装置:自動サンプラー〔島津(株)製、SCL6
A〕 ポンプ〔島津(株)製、LC6A〕 データ換算システム〔島津(株)製、CR−4A〕 屈打計〔昭和電工(株)製、SE−51〕 3.引張強度(kg/mm2 )、引張伸度(%)および
弾性率(kg/mm2 )JIS−C−2318に依る。 4.ガラス転移温度(Tg)(℃) TMA引張測定法に依る。荷重:1g、サンプルサイ
ズ:5×20mm 昇温温度:10℃/分で測定。 実施例1 反応容器に下記の重合成分を仕込み、窒素雰囲気下、攪
拌しながら70℃で約2時間、さらに100℃で約3時
間反応させた(第1段反応)。重合成分 無水トリメリット酸 192g o−トリジンジイソシアネート 211g 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 50g N−メチル−2−ピロリドン(蒸留されたもの) 365g その後、N−メチル−2−ピロリドンを1リットル加
え、約2時間かけて200℃まで昇温し、さらに200
℃で約1時間攪拌して反応を停止した(第2段反応)。
得られたポリマー溶液を厚さ100μmの離型性ポリエ
ステルフィルム上に乾燥後の厚みが30μmとなるよう
に流延塗布し、100℃で5分、150℃で30分乾燥
した後、該離型性フィルムから剥離した。その後、溶媒
を完全に除去するため、減圧下、200℃で約3時間加
熱した。このようにして得られたポリマーおよびポリマ
ーフィルムの各種物性を表1に示す。
【0020】実施例2 第1段反応の重合成分を以下のようにした以外は実施例
1と同様の方法でポリマーを得、さらにフィルムの製造
を行った。重合成分 無水トリメリット酸 154g 3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物 65g o−トリジンジイソシアネート 264g N−メチル−2−ピロリドン(蒸留されたもの) 395g 得られたポリマーおよびフィルムの各種物性を表1に示
す。
【0021】実施例3 第1段反応の重合成分を以下のようにした以外は実施例
1と同様の方法でポリマーを得、さらにフィルムの製造
を行った。重合成分 無水トリメリット酸 192g 2,4−トリレンジイソシアネート 35g o−トリジンジイソシアネート 264g N−メチル−2−ピロリドン(蒸留されたもの) 450g 得られたポリマーおよびフィルムの各種物性を表1に示
す。
【0022】実施例4 第1段反応の重合成分を以下のようにした以外は実施例
1と同様の方法でポリマーを得、さらにフィルムの製造
を行った。重合成分 イソフタル酸 83g テレフタル酸 83g o−トリジンジイソシアネート 264g N−メチル−2−ピロリドン(蒸留されたもの) 418g 得られたポリマーおよびフィルムの各種物性を表1に示
す。
【0023】実施例5 第1段反応の重合成分を以下のようにした以外は実施例
1と同様の方法でポリマーを得、さらにフィルムの製造
を行った。重合成分 イソフタル酸 166g o−トリジンジイソシアネート 264g 2,4−トリレンジイソシアネート 35g N−メチル−2−ピロリドン(蒸留されたもの) 460g 得られたポリマーおよびフィルムの各種物性を表1に示
す。
【0024】実施例6 反応容器に下記の重合成分を仕込み、窒素雰囲気下、攪
拌しながら50℃で約6時間反応させた(第1段反
応)。重合成分 無水トリメリット酸 192g 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 250g ナトリウムメチラート 0.5g N−メチル−2−ピロリドン(蒸留されたもの) 350g その後、N−メチル−2−ピロリドンを1リットル加
え、約30分かけて140℃まで昇温し、さらに140
℃で約3時間攪拌して反応を停止した(第2段反応)。
得られたポリマー溶液から実施例1と同様にしてフィル
ムを得た。このようにして得られたポリマーおよびポリ
マーフィルムの各種物性を表1に示す。
【0025】実施例7 第1段反応の重合成分を以下のようにした以外は実施例
6と同様の方法でポリマーを得、さらにフィルムの製造
を行った。重合成分 無水トリメリット酸 192g o−トリジンジイソシアネート 211g 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 50g トリエチレンジアミン 10g N−メチル−2−ピロリドン(蒸留されたもの) 350g 得られたポリマーおよびフィルムの各種物性を表1に示
す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明により多分散性が著しく小さくか
つ高分子量のポリアミド、ポリイミドあるいはポリアミ
ドイミドの製造が可能となり、これにより機械的特性の
優れた成形品が得られるようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 英雄 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジイソシアネートと多価カルボン酸およ
    び/または多価カルボン酸の酸無水物を反応させて、ポ
    リアミド、ポリイミドあるいはポリアミドイミド重合体
    を製造するに際し、有機溶媒中、原料モノマーの濃度が
    約20重量%以上かつ反応温度が約150℃以下の条件
    で縮合させ(第1段反応)、次いで反応混合物濃度を第
    1段反応のモノマー濃度以下に希釈し、第1段反応の反
    応温度以上の温度で高分子量化する(第2段反応)こと
    を特徴とする耐熱性樹脂の製造法。
  2. 【請求項2】 第1段反応の反応温度が100℃以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の耐熱性樹脂の製造
    法。
  3. 【請求項3】 第1段反応の反応温度が50〜100℃
    であることを特徴とする請求項2記載の耐熱性樹脂の製
    造法。
  4. 【請求項4】 第1段反応のモノマー濃度が20〜65
    重量%であることを特徴とする請求項1記載の耐熱性樹
    脂の製造法。
  5. 【請求項5】 第1段反応のモノマー濃度が40〜55
    重量%であることを特徴とする請求項4記載の耐熱性樹
    脂の製造法。
  6. 【請求項6】 第1段反応終了時のポリマーの数平均分
    子量が3,000〜25,000で、多分散性が1.5
    〜3.0であることを特徴とする請求項1記載の耐熱性
    樹脂の製造法。
  7. 【請求項7】 第2段反応の反応温度が100〜200
    ℃であることを特徴とする請求項1記載の耐熱性樹脂の
    製造法。
  8. 【請求項8】 第2段反応の反応混合物濃度が30重量
    %以下であることを特徴とする請求項1記載の耐熱性樹
    脂の製造法。
  9. 【請求項9】 第2段反応終了後のポリマーの数平均分
    子量が60,000以上で、多分散性が1.5〜4.5
    であることを特徴とする請求項1記載の耐熱性樹脂の製
    造法。
  10. 【請求項10】 反応をイソシアネートと活性水素化合
    物の反応に対する触媒の存在下で行なうことを特徴とす
    る請求項1記載の耐熱性樹脂の製造法。
  11. 【請求項11】 ジイソシアネートとして、o−トリジ
    ンジイソシアネートを必須とする請求項1記載の耐熱性
    樹脂の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020019937A (ja) * 2018-07-19 2020-02-06 住友化学株式会社 ポリアミドイミド樹脂
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