JPH07696B2 - 芳香族ポリエステル - Google Patents

芳香族ポリエステル

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JPH07696B2
JPH07696B2 JP61098202A JP9820286A JPH07696B2 JP H07696 B2 JPH07696 B2 JP H07696B2 JP 61098202 A JP61098202 A JP 61098202A JP 9820286 A JP9820286 A JP 9820286A JP H07696 B2 JPH07696 B2 JP H07696B2
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Japan
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aromatic
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mol
polyester
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邦輔 福井
正則 本岡
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三井石油化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性、曲げ剛性率および引張強度、耐衝撃
強度などの機械的強度、耐高温加水分解性に優れた芳香
族ポリエステルに関する。さらに詳細には、これらの性
質に優れた成形体あるいは繊維を形成することのできる
芳香族ポリエステルに関する。
〔従来の技術〕
パラオキシ安息香酸ポリエステルは従来から耐熱性に優
れた芳香族ポリエステルとして知られている。該ポリエ
ステルは分子量の大きいものが得難いこと、溶融時に熱
分解が著しいので射出成形、押出成形などの通常の溶融
成形法を採用することができないことなどの欠点があ
り、耐熱性には優れているが工業的にはほとんど利用さ
れていない。
また、このパラオキシ安息香酸ポリエステルのこれらの
欠点を改善しようとする試みとして、種々の芳香族ジカ
ルボン酸成分および種々の芳香族ジオール成分を共縮合
した芳香族ポリエステルが多数提案されている(たとえ
ば、特公昭47-47870号公報、特開昭47-11697号公報、特
開昭55-66927号公報、特開昭54-50594号公報、特開昭54
-77691号公報、特開昭55-144024号公報、特開昭56-9922
5号公報、特開昭56-136818号公報、特開昭56-141317号
公報、特開昭57-87423号公報、特開昭58-1720号公報、
特開昭58-29819号公報、特開昭58-29820号公報、特開昭
58-32630号公報、特開昭59-62630号公報、特開昭55-135
134号公報、特開昭56-47423号公報、特開昭56-50921号
公報、特開昭56-50922号公報、特開昭58-67719号公報、
特開昭53-35794号公報、特開昭58-53920号公報、特開昭
53-91721号公報、特開昭58-194530号公報、特開昭59-41
328号公報、特開昭50-66593号公報、特開昭50-108392号
公報、特開昭58-65629号公報、特開昭59-918117号公
報、特開昭53-24391号公報、特開昭55-149321号公報、
特開昭52-98087号公報、特開昭52-98088号公報、特開昭
52-121619号公報、特開昭53-47492号公報、特開昭53-11
0696号公報、特開昭53-136098号公報、特開昭54-43296
号公報、特開昭54-136098号公報、特開昭56-59843号公
報、特開昭58-45224号公報などを参照〕。これらの先行
技術に提案された方法によると、確かに共重縮合によつ
てパラオキシ安息香酸ポリエステルにくらべて低い温度
で溶融するようになるので溶融成形性は改善されるが、
それにともなつて耐熱性が低下し、さらには曲げ剛性
率、引張強度および耐衝撃強度などの機械的特性が低下
したり、耐薬品性、耐水性が低下するものが多い。
また、これらの先行技術の中で特開昭52-114724号公報
には、パラオキシ安息香酸成分単位、アルキル基置換ジ
オキシベンゼン成分単位および芳香族ジカルボン酸成分
単位からなる芳香族ポリエステルが提案されており、ア
ルキル基置換ジオキシベンゼン成分単位としてメチルハ
イドロキノンが具体的に例示され、芳香族ジカルボン酸
成分単位としてテレフタル酸成分単位が具体的に例示さ
れている。しかし、このような例示成分から具体的に考
えられるパラオキシ安息香酸成分単位、メチルハイドロ
キノン成分単位およびテレフタル酸成分単位からなる芳
香族ポリエステルは溶融温度が高く溶融成形性が優れて
いるとは言えない。また、特開昭58-29819号公報には、
芳香族オキシカルボン酸成分単位、第三級アルキル基で
置換されたハイドロキノン成分単位および芳香族ジカル
ボン酸成分単位からなる芳香族ポリエステルが提案さ
れ、その実施例にはパラオキシ安息香酸成分単位、第三
級アルキルハイドロキノン成分単位およびテレフタル酸
成分単位からなる芳香族ポリエステルが具体的に例示さ
れている。しかし該芳香族ポリエステルは溶融温度が低
下し、溶融成形性は改善されるが、第三級アルキルハイ
ドロキノン成分単位の熱分解性が大きく、耐熱性および
強度が劣つている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、耐熱性、溶融成形性に優れ、曲げ剛性
率、引張強度及び耐衝撃強度などの機械的特性に優れた
新規な芳香族ポリエステルを鋭意検討した結果、パラオ
キシ安息香酸成分単位を主成分とするオキシ安息香酸成
分単位(A)、特定の芳香族ジオール成分単位(B)及
びテレフタル酸成分単位を主成分とする芳香族ジカルボ
ン酸成分単位(C)からなる特定の組成の芳香族ポリエ
ステルが前記目的を達成することを見出し、本発明に到
達した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、 (A)パラオキシ安息香酸成分単位を主成分とするオキ
シ安息香酸成分単位が10ないし60モル%の範囲、 (B)炭素数3ないし18の第一級または第二級炭化水素
基で置換されたハイドロキノン成分単位を主成分とする
芳香族ジオール成分単位が20ないし45モル%の範囲、お
よび (C)テレフタル酸成分単位を主成分とする芳香族ジカ
ルボン酸成分単位が20ないし45モル%の範囲、 から構成され、 オキシ安息香酸成分単位(A)、芳香族ジオール成分単
位(B)および芳香族ジカルボン酸成分単位(C)はそ
れぞれランダムに配列し線状の芳香族ポリエステルを形
成しており、 かつ250ないし450℃、100sec-1で測定した溶融粘度が10
2ないし106ポイズの範囲にあることを特徴とする溶融成
形可能な芳香族ポリエステルが提供される。
本発明の芳香族ポリエステルを構成するパラオキシ安息
香酸成分単位を主成分とするオキシ安息香酸成分単位
(A)はパラオキシ安息香酸成分単位のみからなつても
よいし、パラオキシ安息香酸成分単位の他に少量成分の
メタオキシ安息香酸成分単位を含有しても差しつかえな
い。該オキシ安息香酸成分単位(A)中のパラオキシ安
息香酸成分単位の含有率はたとえば60モル%以上、好ま
しくは80モル%以上の範囲である。
本発明の芳香族ポリエステルを構成する該オキシ安息香
酸成分単位(A)の含有率は10ないし60モル%の範囲で
ある。
本発明の芳香族ポリエステルを構成する芳香族ジオール
成分単位(B)は炭素数3ないし18の第一級または第二
級炭化水素基で置換されたハイドロキノン成分単位を主
成分とする芳香族ジオール成分単位であり、これらの置
換ハイドロキノンとしては、n−プロピルハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、2,3−ジ−n−プロ
ピルハイドロキノン、2,5−n−プロピルハイドロキノ
ン、2,6−ジ−n−プロピルハイドロキノン、n−ブチ
ルハイドロキノン、sec−ブチルハイドロキノン、イソ
ブチルハイドロキノン、n−ヘキシルハイドロキノン、
n−オクチルハイドロキノン、n−デシルハイドロキノ
ン、n−オクタデシルハイドロキノン等を例示すること
ができる。これらの置換ハイドロキノン成分単位のみか
らなつてもよいし、置換ハイドロキノン成分単位の他
に、少量の他の芳香族ジオール成分単位を含有しても差
しつかえない。芳香族ジオール成分単位中のこれらの置
換ハイドロキノン成分単位の含有率はたとえば60モル%
以上、好ましくは80モル%以上の範囲である。
該芳香族ジオール成分単位(B)の中に含まれる該ハイ
ドロキノン誘導体成分単位以外の芳香族ジオール成分単
位としては、ヒドロキノン、レゾルシン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフエニル、4,4′−ジヒドロキシジフエニル
エーテル、3,4′−ジヒドロキシジフエニルエーテル、
ビス(4−ヒドロキシフエニル)メタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフエニル)エタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)プロパン2,6−ジヒドロキシナフ
タレン、2,7−ジヒドロキシナフタレンなどの炭素原子
数が6ないし15の芳香族ジオール成分単位を例示するこ
とができる。
本発明の芳香族ポリエステルを構成する該芳香族ジオー
ル成分単位(B)の含有率は20ないし45モル%の範囲で
ある。
本発明の芳香族ポリエステルを構成する芳香族ジカルボ
ン酸成分単位(C)はテレフタル酸成分単位を主成分と
する芳香族ジカルボン酸成分単位であり、テレフタル酸
成分単位のみからなつていてもよいし、テレフタル酸成
分単位の他に、少量成分の他の芳香族ジカルボン酸成分
単位を含有していても差しつかえない。該成分単位の含
有率はたとえば60モル%以上、好ましくは80モル%以上
の範囲である。
該芳香族ジカルボン酸成分単位(C)中に含まれるテレ
フタル酸成分単位以外の芳香族ジカルボン酸成分単位と
しては、4,4′−ジカルボキシジフエニルエーテル、3,
4′−ジカルボキシジフエニルエーテル、3,3′−ジカル
ボキシジフエニルエーテル、4,4′−ジカルボキシジフ
エニル、イソフタル酸、2,6−ジカルボキシナフタレ
ン、2,7−ジカルボキシナフタレン、1,4−ジカルボキシ
ナフタレンなどの炭素原子数が8ないし15の芳香族ジカ
ルボン酸成分単位を例示することができる。
本発明の芳香族ポリエステルを構成する該芳香族ジカル
ボン酸成分単位(C)の含有率は20ないし45モル%の範
囲である。
本発明の芳香族ポリエステルにおいて、該オキシ安息香
酸成分単位(A)は、一般式〔I〕 〔式中、前記同様に1,4−結合が主成分であり、1,3−結
合を含んでもよい〕なる構造を形成しており、該芳香族
ジオール成分単位(B)は一般式〔II〕 −O−Ar′−O− 〔II〕 〔式中、−Ar′−は前記同様に を主成分とし、他に炭素原子数が6ないし15の二価の芳
香族炭化水素基を含んでいてもよい。ここでRは炭素数
3ないし18の第一級または第二級の炭化水素基であり、
nは1または2の整数である。〕なる構造を形成してお
り、該芳香族ジカルボン酸成分単位(C)は一般式〔II
I〕 〔式中、−Ar2−は前記同様に を主成分とし、他に炭素原子数が6ないし13の二価の芳
香族基を含有してもよい〕なる構造を形成している。本
発明の芳香族ポリエステルにおいて、該オキシ安息香酸
成分単位(A)、該芳香族ジオール成分単位(B)およ
び該芳香族ジカルボン酸成分単位(C)はそれぞれラン
ダムに配列してエステル結合を形成し、線状の芳香族ポ
リエステルを形成している。該芳香族ポリエステルの分
子末端には、該オキシ安息香酸成分単位(A)が配置し
ていてもよいし、該芳香族ジオール成分単位(B)が配
置していてもよいし、該芳香族ジカルボン酸成分単位
(C)が配置していてもよい。また、本発明の芳香族ポ
リエステルの分子末端のカルボキシル基はメタノール、
エタノール、イソプロパノールなどの1価のアルコール
またはフエノール、クレゾールなどの1価のフエノール
でエステル化されていてもよいし、また同様に分子末端
の水酸基は酢酸、プロピオン酸、安息香酸などの1価の
カルボン酸でエステル価されていてもよい。
本発明の芳香族ポリエステルの250ないし450℃の温度、
たとえば該芳香族ポリエステルの昇温2度目のDSC融点
(Tm)から30℃高い温度で100sec-1で測定した溶融粘度
は102ないし106ボイズ、好ましくは2×102ないし105
イズの範囲である。
本発明の芳香族ポリエステルのガラス転移温度(Tg)は
通常示差走査型熱量計(DSC)では検出されずDSCによつ
て測定した融点(Tm)は通常200ないし400℃、好ましく
は250ないし380℃の範囲である。
本発明の芳香族ポリエステルからなる繊維の弾性率は通
常100ないし2000g/d、好ましくは200ないし1500g/dであ
り、強度は好ましくは10ないし40g/dであり、伸びは通
常1ないし10%、好ましくは2ないし6%である。
本発明の芳香族ポリエステルは次の方法によつて製造す
ることができる。すなわち、該オキシカルボン酸エステ
ル形成誘導体、該芳香族ジカルボン酸またはそのエステ
ル形成誘導体および該芳香族ジオールのエステル形成誘
導体を高温で溶融条件下ならびに減圧条件下に反応せし
め、反応によつて生成する低沸点化合物を反応系外に留
去せしめることによつて芳香族ポリエステルを生成せし
めることができる。たとえば、該オキシカルボン酸の酢
酸エステル、該芳香族ジカルボン酸および該芳香族ジオ
ールのビス酢酸エステルを通常200ないし450℃、好まし
くは250ないし400℃の温度で通常常圧ないし0.1mmHgの
減圧下に反応させることにより、反応によつて生成する
酢酸を留去しながら重縮合反応を行う方法によつて、本
発明の芳香族ポリエステルを製造することができる。重
縮合反応には触媒に使用しなくてもよいが、重縮合反応
に用いることのできる触媒としては、酢酸アルミニウ
ム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸カリウ
ム、酢酸ナトリウム、リン酸カリウム、硫酸ナトリウ
ム、酢酸銅、酸化アンチモン、テトラブトキシチタン、
酢酸スズなどを例示することができる。その使用割合は
重縮合原料に対して通常は0.0001ないし1重量%、好ま
しくは0.001ないし0.1重量%の範囲である。
本発明の芳香族ポリエステルは種々の耐熱性の成形用途
に利用できる。たとえば、通常の射出成形および押出成
形において成形体を製造できることの他に、通常ポリエ
チレンテレフタレート等で行われている溶融紡糸法によ
り繊維状に成形することができる。
(発明の効果) 本発明の芳香族ポリエステルは耐熱性および曲げ剛性
率、引張強度、耐衝撃強度などの機械的強度に優れ、耐
高温加水分解性に優れ、さらに溶融成形性に優れている
ので、耐熱性の成形体および繊維の分野に利用すること
ができる。
〔実施例〕
本発明の芳香族ポリエステルを実施例によつて具体的に
説明する。
なお、該芳香族ポリエステルの性能評価は次の方法に従
つた。
Tm,Tm:パーキンエルマー社製示差走査熱量計(DSCII
型)を用いて、重合したポリエステルから試料量約10mg
を取り、50℃から400℃まで20℃/分の速度で昇温し、
次いで50℃まで40℃/分で降温し、再び400℃まで20℃
/分で昇温、再び400℃まで20℃/分で昇温、吸熱サー
モグラムを測定した。溶融温度Tmは昇温1度目と2度目
の吸熱ピーク値を、ガラス転移点Tgは昇温2度目の値
(最初の変曲点)から求めた。
溶融粘度:島津製作所製キヤピラリー型レオメータを用
いて、ずり速度100sec-1で測定した。但し、昇温2度目
の融点(Tm)から30℃高い温度で測定した。
紡糸:東洋精機製作所メルトテンシヨンテスターを用い
て、ノズル直径0.2mm、ノズル長さ1mmの円筒状ダイより
紡糸を行つた。紡糸された原糸を通常の変速モータを用
いロール上に巻取つた。重合物の紡糸温度は400度以下
の温度で適宜選んだ、又、ダイより紡糸された原糸は特
に冷却しなかつた。
熱処理:紡糸された原糸の熱処理は窒素気流下あるいは
減圧下弛緩された条件で行つた。
引張試験:インストロン社製インストロン万能試験機11
23型を用いて室温(23℃)にて測定した。このとき、ク
ランプ間の試験長は100mmで引張速度100mm/分とした。
但し、引張弾性率は1%歪における応力を用いて計算し
た。
実施例1 パラオキシ安息香酸成分単位20mol%、イソプロピルハ
イドロキノン単位40mol%、テレフタル酸単位40mol%か
らなるポリエステルを次のようにして合成した。500ml
の反応器にパラアセトキシ安息香酸36g、パラジアセト
キシイソプロピルベンゼン94.5g、テレフタル酸66.4gを
仕込み、275℃で撹拌下に1時間反応し、酢酸を留出さ
せ、次いで2時間かけて370℃に昇温し、370℃、0.5mmH
gで30分間反応させた。
該ポリエステルのDSC測定による昇温1度目のTmは345
℃、昇温2度目のTmは336℃であり、Tgは検出されなか
つた。366℃、100sec-1での溶融粘度は1300ポイズであ
った。380℃で23デニールの繊維を紡糸し、320℃1mmHg
で24時間熱処理したところ、弾性率670g/d、強度20.6g/
d、伸び3.0%の繊維を得ることができた。
比較例1 パラオキシ安息香酸単位20mol%、メチルハイドロキノ
ン単位40mol%、テレフタル酸単位40mol%からなるポリ
エステルを次のようにして合成した。500mlの反応器に
パラアセトキシ安息香酸36g、パラジアセトキシメチル
ベンゼン83.3g、テレフタル酸66.4gを仕込み、275℃で
撹拌下に1時間反応し、酢酸を留出させ、次いで2時間
かけて400℃に昇温し、400℃、0.5mmHgで10分間反応さ
せた。
該ポリエステルのDSC測定によるとTmとTgは400℃以下で
は検出されなかつた。350ないし450℃で紡糸を試みた
が、繊維を得ることはできなかつた。
比較例2 パラオキシ安息香酸単位20mol%、t−ブチルハイドロ
キノン単位40mol%、テレフタル酸単位40mol%からなる
ポリエステルを次のようにして合成した。500mlの反応
器にパラアセトキシ安息香酸36g、パラジアセトキシ−
t−ブチルベンゼン100.1g、テレフタル酸66.4gを仕込
み、275℃で撹拌下に1時間反応し、酢酸を留出させ、
次いで2時間かけて370℃に昇温し、370℃、0.5mmHgで3
0分間反応させた。
該ポリエステルのDSC測定による昇温1度目のTmは304
℃、昇温2度目のTmは298℃であり、Tgは検出されなか
つた。328℃、100sec-1での溶融粘度は1800ポイズであ
つた。380℃で28デニールの繊維を紡糸し、270℃1mmHg
で24時間熱処理したところ、弾性率480g/d、強度10.4g/
d、伸び2.2%の繊維を得ることができた。
実施例2 パラオキシ安息香酸単位20mol%、n−ヘキシルハイド
ロキノン単位40mol%、テレフタル酸単位40mol%からな
るポリエステルを次のようにして合成した。500mlの反
応器にパラアセトキシ安息香酸36g、パラジアセトキシ
−n−ヘキシルベンゼン111.4g、テレフタル酸66.4gを
仕込み、275℃で撹拌下に1時間反応し、酢酸を留出さ
せ、次いで2時間かけて370℃に昇温し、370℃、0.5mmH
gで30分間反応させた。
該ポリエステルのDSC測定による昇温1度目のTmは328
℃、昇温2度目のTmは319℃であり、Tgは検出されなか
つた。349℃、100sec-1での溶融粘度は1600ポイズであ
つた。380℃で34デニールの繊維を紡糸し、300℃1mmHg
で24時間熱処理したところ、弾性率630g/d、強度21.8g/
d、伸び3.5%の繊維を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−132920(JP,A) 特開 昭61−163932(JP,A) 特開 昭59−78232(JP,A) 特開 昭58−91721(JP,A) 特開 昭58−45224(JP,A) 特開 昭58−29819(JP,A) 特開 昭54−30290(JP,A) 特開 昭52−114724(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)パラオキシ安息香酸成分単位を主成
    分とするオキシ安息香酸成分単位が10ないし60モル%の
    範囲、 (B)炭素数3ないし18の第一級または第二級炭化水素
    基で置換されたハイドロキノン成分単位を主成分とする
    芳香族ジオール成分単位が20ないし45モル%の範囲、お
    よび (C)テレフタル酸成分単位を主成分とする芳香族ジカ
    ルボン酸成分単位が20ないし45モル%の範囲、 から構成され、 オキシ安息香酸成分単位(A)、芳香族ジオール成分単
    位(B)および芳香族ジカルボン酸成分単位(C)がそ
    れぞれランダムに配列し線状の芳香族ポリエステルを形
    成しており、 かつ250ないし450℃、100sec-1で測定した溶融粘度が10
    2ないし106ポイズの範囲にあることを特徴とする溶融成
    形可能な芳香族ポリエステル。
JP61098202A 1986-04-30 1986-04-30 芳香族ポリエステル Expired - Lifetime JPH07696B2 (ja)

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