JP2862740B2 - 芳香族ポリエーテルエステル - Google Patents

芳香族ポリエーテルエステル

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JP2862740B2 JP4298575A JP29857592A JP2862740B2 JP 2862740 B2 JP2862740 B2 JP 2862740B2 JP 4298575 A JP4298575 A JP 4298575A JP 29857592 A JP29857592 A JP 29857592A JP 2862740 B2 JP2862740 B2 JP 2862740B2
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0326Organic insulating material consisting of one material containing O

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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融成形が可能な機械的
及び熱的性質にすぐれた結晶性の芳香族ポリエーテルエ
ステルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にポリエステル、特にポリエチレン
テレフタレートのような芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジ
オールとを重合することでえられるポリエステルは、機
械的、物理的及び化学的特性が優れているため、衣料用
・産業用繊維、あるいは磁気テープ用・写真用フイル
ム、その他の成形物等に広く使用されている。
【0003】しかしながら、ポリエチレンテレフタレー
トは脂肪族成分を含むために耐熱性には限界があり、こ
れを改良するものとして全芳香族ポリエステルの工業化
が進められてきた。溶融重合及び溶融成形が可能な全芳
香族ポリエステルの商品化の例としては、Uポリマー
(登録商標)及びベクトラ(登録商標)等が知られてい
る。しかし前者は非晶性であり、繊維やフイルムとして
の高次の成形加工による機能化が困難であり、また後者
は液晶性であり繊維としての流動配向性はきわめて良好
ではあるが、異方性が高いためにバランスのとれたフイ
ルム等への成形が常套的方法では不可能である。
【0004】全芳香族ポリエステルの結晶性を保持しつ
つ、溶融時に等方性であり、かつ、溶融成型性の改善さ
れた例として、繊維学会誌39T―160(198
3)、特開昭57―102924号公報、特公昭61―
6851号公報等に、芳香族エーテルを主鎖に含んだジ
オール成分を用いる方法が提案されている。しかし、こ
れらの方法では、結晶性が十分でなくまた機械的性質に
おいても特長のない成型品が得られているにすぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる課題は
上述のような従来のポリエステルの欠点を改良し、熱的
性質及び繊維・フイルム等への加工性に優れた、溶融重
合・溶融成形可能な新規な結晶性の芳香族ポリエーテル
エステルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(I)
で示される繰り返し単位から構成され、かつ、P―クロ
ロフェノール/テトラクロルエタン(40/60重量
比)の混合溶媒を用いて35℃で測定した固有粘度が
0.4以上である芳香族ポリエーテルエステルである。
【0007】
【化2】
【0008】上記のポリマーは何れも300℃以下の融
点を有する結晶性ポリマーであり、融点以上の温度で光
学異方性を示さず、通常の溶融成形法で繊維・フイルム
に加工することができる。
【0009】本発明の芳香族ポリエーテルエステルの製
造には、通常の溶融重合法が用いられる。その場合重合
法として次のものを用いることができる。
【0010】(1)テレフタル酸ジフェニルエステル、
2,6―ナフタレンジカルボン酸ジフェニルエステルま
たは4,4′―ビフェニールジカルボン酸ジフェニルエ
ステルと4,4′―ビス(3―ヒドロキシフェノキシ)
ビフェニールを用いる脱フェノール重合法。
【0011】(2)テレフタル酸、2,6―ナフタレン
ジカルボン酸または4,4′―ビフェニールジカルボン
酸と4,4′―ビス(3―アセトキシフェノキシ)ビフ
ェニールを用いる脱酢酸重合法。
【0012】上記の方法での重合に際し公知の触媒を用
いることが好ましい。該重合触媒としては、三酸化アン
チモン、チタニウムテトラブトキシド、酢酸スズ、n―
ブチルスタンノン酸等をあげることができる。
【0013】本発明のポリマーのモノマーとして用いら
れる4,4′―ビス(3―ヒドロキシフェノキシ)ビフ
ェニールの合成法は特に限定するものではないが、3―
ヒドロキシアニソールと、4,4′―ジブロモビフェニ
ールのウルマン反応により得られる4,4′―ビス(3
―メトキシフェノキシ)ビフェニールのデメチレーショ
ンにより調製することができる。また4,4′―ビス
(3―アセトキシフェノキシ)ビフェニールは4,4′
―ビス(3―ヒドロキシフェノキシ)ビフェニールの常
法によるアセテート化により調製することができる。
【0014】本発明の芳香族ポリエーテルエステルは結
晶性であることに特長を有するが、この結晶性を実質的
に損なわない範囲で各酸成分、即ちテレフタル酸、2,
6―ナフタレンジカルボン酸または4,4′―ビフェニ
ールジカルボン酸の各残基を相互に共重合してもよい。
このとき用いた酸成分のうちの一成分が全酸成分の60
モル%以上であることが好ましく、80モル%以上であ
ることがさら好ましい。また同様に本発明のポリマーの
結晶性を実施的に損なわない範囲で他のモノマーを共重
合してもよい。かかるモノマーにはイソフタル酸もしく
はそのフェニルエステル、またはヒドロキシノン、クロ
ルヒドロキノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒドロ
キノン、ビスフェノールA、4,4′―ジヒドロキシビ
フェニル等の芳香族ジオールもしくはその酢酸エステル
があげられる。このとき用いる他のモノマーは、酸成
分、ジオール成分ともに40モル%以下が好ましく、2
0モル%以下がさらに好ましい。本発明に係る芳香族ポ
リエーテルエステルの固有粘度は0.4以上であり、好
ましくは0.5以上である。固有粘度が0.4より小さ
いと該芳香族ポリエーテルエステルから得られる成形品
の機械的特性が十分でない。またその上限は1.5程度
であり、これ以上では溶融粘度が高く、成型が困難であ
る。
【0015】本発明の芳香族ポリエーテルエステルには
顔料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、可塑
剤等の添加剤を含有させてもよい。
【0016】本発明の芳香族ポリエーテルエステルは優
れた溶融成形性を有し、かつ延伸加工により良好な機械
的性質、特に高いヤング率を発現する。本発明の芳香族
ポリエーテルエステルは溶融紡糸により繊維化が可能で
あり、かつさらに延伸により配向繊維とすることができ
る。また溶融押し出しによりフイルムの製膜が可能で一
軸ないし二軸延伸のいずれも適用可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリエーテルエステル
は、結晶性でかつ優れた溶融成型性を持つ素材であり、
繊維・フイルム・成型品に広く用いることができる。ま
た、繊維・フイルムは優れた機械的特性を有し一般工業
用途に有用である。特にフイルムは二軸延伸が可能であ
り耐熱性とヤング率を兼ね備えたものとして、磁気記録
用ベースフイルム、フレキシブルプリントサーキット、
耐熱絶縁フイルム、高温コンデンサー等の用途に用いる
ことができる。
【0018】
【実施例】以下実施例及び参考例をあげて本発明を説明
するが実施例は説明のためのものであって、本発明はこ
れに限定されるものではない。また、参考例は本発明の
芳香族ポリエーテルエステルの原料である4,4′―ビ
ス(3―ヒドロキシフェノキシ)ビフェニールの製造例
である。なお、例中「部」は「重量部」を意味する。
【0019】なお例中にあげる各種の評価項目は次の様
にして求めた。融点 DSCを用い、10℃/分の昇温速度で測定した。固有粘度 溶媒としてP―クロロフェノール/1,1,2,2―テ
トラクロルエタン(混合溶媒、混合重量比4/6)を用
い、ポリマー濃度0.5g/dl、35℃で測定した。繊維特性 繊維の引張強度、破断伸度、ヤング率は試長25mmの単
繊維を100%/分の引張速度で測定引張試験すること
により求めた。
【0020】
【参考例】4,4′―ビス(3―メトキシフェノキシ)ビフェニー
ルの合成 4,4′―ジブロモビフェニール100g,m―ヒドロ
キシアニソール119g,水酸化カリウム38g,及び
活性化銅3.8gを窒素気流下に攪拌しながら180℃
に加熱し発生する水を溜去したのち、さらに240℃で
5時間反応させた。これを冷却後、水酸化カリウム4重
量%水溶液中に投入し、沈殿を濾取し水酸化カリウム水
溶液で2回、水で3回洗浄したのち、減圧乾燥した。精
製はトルエンからの再結晶でおこなった。
【0021】4,4′―ビス(3―ヒドロキシフェノキ
シ)ビフェニール 上記の方法で得られた4,4′―ビス(3―メトキシフ
ェノキシ)ビフェニール98g,酢酸100ml、無水酢
酸100ml、及び48%臭素水素酸150mlを還流下2
0時間反応させたのち、水に投入し沈殿を濾別した。こ
の生成物を水酸化ナトリウム1重量%に加熱溶解し、不
溶部分を濾別後塩酸で中和し、析出した沈殿を洗浄・乾
燥後、キシレンから再結晶した。融点は164℃であっ
た。
【0022】
【実施例1】テレフタル酸ジフェニルエステル12.7
2部、4,4′―ビス(3―ヒドロキシフェノキシ)ビ
フェニール15.24部及び三酸化アンチモン0.00
71部を攪拌装置及び溜出系を備えた重合装置に仕込
み、窒素置換下に275℃に加熱し45分の間に320
℃まで昇温し、この温度で徐々に減圧し30分で0.2
mmHgにしたのちさらに20分間重合した。このポリマー
の融点は267℃、固有粘度は0.60であった。
【0023】このポリマーをプランジャー式の紡糸機を
用い、0.2mmφ、L/Dが3のノズルより押出し30
m/min の速度で巻取ることでモノフィラメントとし
た。このモノフィラメントを150℃で2.2倍に延伸
した。得られた配向繊維の物性は以下の通りである。
【0024】ヤング率 93g/D 引張強度 2.3g/D 破断伸度 9%
【0025】
【実施例2】2,6―ナフタレンジカルボン酸ジフェニ
ルエステル14.72部、4,4′―ビス(3―ヒドロ
キシフェノキシ)ビフェニール15.24部及び三酸化
アンチモン0.0071部を攪拌装置及び溜出系を備え
た重合装置に仕込み、窒素置換下に275℃に加熱し4
5分の間に320℃まで昇温し、この温度で徐々に減圧
し30分で0.2mmHgにしたのちさらに15分間重合し
た。このポリマーの融点は263℃、固有粘度は0.5
1であった。
【0026】このポリマーをプランジャー式の紡糸機を
用い、0.2mmφ、L/Dが3のノズルより押出し30
m/min の速度で巻取ることでモノフィラメントとし
た。このモノフィラメントを150℃で1.8倍に延伸
しさらに160℃で2.5倍延伸した。得られた配向繊
維の物性は以下の通りである。
【0027】ヤング率 243g/D 引張強度 4.8g/D 破断伸度 3%
【0028】
【実施例3】4,4′―ビフェニールジカルボン酸ジフ
ェニルエステル13.8部、4,4′―ビス(3―ヒド
ロキシフェノキシ)ビフェニール13.3部及び三酸化
アンチモン0.0062部を攪拌装置及び溜出系を備え
た重合装置に仕込み、窒素置換下に275℃に加熱し4
5分の間に320℃まで昇温し、この温度で徐々に減圧
し30分で0.2mmHgにしたのちさらに15分間重合し
た。このポリマーの融点は290℃、固有粘度は0.5
6であった。
【0029】このポリマーをプランジャー式の紡糸機を
用い、0.2mmφ、L/Dが3のノズルより押出し30
m/min の速度で巻取ることでモノフィラメントとし
た。このモノフィラメントを120℃で1.2倍に延伸
した。得られた配向繊維の物性は以下の通りである。
【0030】ヤング率 217g/D 引張強度 4.0g/D 破断伸度 3%

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で示される繰り返し単位か
    ら構成され、かつ、P―クロロフェノール/テトラクロ
    ルエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用いて35
    ℃で測定した固有粘度が0.4以上である芳香族ポリエ
    ーテルエステル。 【化1】
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