JPH0767902B2 - 車速自動制御装置 - Google Patents
車速自動制御装置Info
- Publication number
- JPH0767902B2 JPH0767902B2 JP61073814A JP7381486A JPH0767902B2 JP H0767902 B2 JPH0767902 B2 JP H0767902B2 JP 61073814 A JP61073814 A JP 61073814A JP 7381486 A JP7381486 A JP 7381486A JP H0767902 B2 JPH0767902 B2 JP H0767902B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle speed
- valve
- opening
- pressure chamber
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
本発明は、車両を予め設定した設定車速で自動的に走行
させる車速自動制御装置に関する。
させる車速自動制御装置に関する。
車速自動制御装置は、アクセルペダルを踏まなくても車
両を予め設定した設定車速で自動的に走行させるように
した装置で、例えば登り坂ではアクセルペダルが踏込ま
れた状態を実現して車速を設定車速に維持し、下り坂で
はアクセルペダルが解除された状態を実現してやはり車
速を設定車速に維持するようになっている。 そして従来一般に、上記車速自動制御装置による車両の
速度制御中に上記設定車速を変更するために、その設定
車速を増大させる加速スイッチと減少させる減速スイッ
チとを設けてあり、減速スイッチを入れた場合にはアク
セルペダルを解除して車速を減速させ、その減速スイッ
チの操作が解除された瞬間におけるより小さな車速を新
たな設定車速とするようにしている。
両を予め設定した設定車速で自動的に走行させるように
した装置で、例えば登り坂ではアクセルペダルが踏込ま
れた状態を実現して車速を設定車速に維持し、下り坂で
はアクセルペダルが解除された状態を実現してやはり車
速を設定車速に維持するようになっている。 そして従来一般に、上記車速自動制御装置による車両の
速度制御中に上記設定車速を変更するために、その設定
車速を増大させる加速スイッチと減少させる減速スイッ
チとを設けてあり、減速スイッチを入れた場合にはアク
セルペダルを解除して車速を減速させ、その減速スイッ
チの操作が解除された瞬間におけるより小さな車速を新
たな設定車速とするようにしている。
しかしながら従来の車速自動制御装置では、減速スイッ
チを入れた際の車速の減速は単にアクセルペダルを解除
した状態によって実現しているだけなので、特に急勾配
の下り坂のようにアクセルペダルが完全に解除されても
車両の減速度が小さな場合には、希望する設定車速に達
するまでに長い時間を必要とし、しかも車速を希望する
車速まで速やかに低下させるためにブレーキペダルを踏
込むと、車速自動制御装置による車速制御が解除されて
しまうという欠点があった。 本発明はそのような事情に鑑み、減速スイッチを操作し
た際には自動的に車両に所要の制動を加えてその車速を
円滑に減速させることにより設定車速の変更を確実に実
行することができるようにし、しかもその際の車両の制
動を応答性よく行なわせることにより設定車速の変更を
速やかに実行することができる車速自動制御装置を提供
するものである。
チを入れた際の車速の減速は単にアクセルペダルを解除
した状態によって実現しているだけなので、特に急勾配
の下り坂のようにアクセルペダルが完全に解除されても
車両の減速度が小さな場合には、希望する設定車速に達
するまでに長い時間を必要とし、しかも車速を希望する
車速まで速やかに低下させるためにブレーキペダルを踏
込むと、車速自動制御装置による車速制御が解除されて
しまうという欠点があった。 本発明はそのような事情に鑑み、減速スイッチを操作し
た際には自動的に車両に所要の制動を加えてその車速を
円滑に減速させることにより設定車速の変更を確実に実
行することができるようにし、しかもその際の車両の制
動を応答性よく行なわせることにより設定車速の変更を
速やかに実行することができる車速自動制御装置を提供
するものである。
すなわち本発明は、ブレーキペダルの踏込み力を倍力し
てブレーキ作用を行なわせるブレーキ倍力装置と、車両
の速度を予め設定した設定車速に維持する車速自動制御
装置と、この車速自動制御装置による車両の速度制御中
に上記設定車速を減少させる減速スイッチとを備え、か
つ上記上記ブレーキ倍力装置は、シェル内に摺動自在に
配設したパワーピストンと、このパワーピストンの作動
方向前方側に形成した定圧室と後方側に形成した変圧室
と、上記パワーピストン軸部のバルブボデイに設けら
れ、該バルブボデイ内に収納した弁機構を介して上記定
圧室と変圧室とを連通する通路と、上記バルブボデイに
設けられ、上記弁機構を介して変圧室と圧力流体源とを
連通する通路と、上記弁機構を作動させて上記各通路を
開閉制御させ、上記変圧室に圧力流体を供給してパワー
ピストンを前進させる入力軸と、この入力軸を作動させ
るブレーキペダルとを備えた車両において、 上記バルブボデイに設けられ、上記定圧室と弁機構との
間の通路を開閉する第1開閉弁と、上記変圧室と圧力流
体源とを弁機構を介することなく連通する圧力通路と、
この圧力通路を開閉する第2開閉弁と、上記減速スイッ
チの操作信号を検出して上記第1開閉弁と第2開閉弁と
を開閉制御し、その減速スイッチによる設定車速の減少
時に上記ブレーキ倍力装置にブレーキ作用を行なわせる
制御装置とを設けたことを特徴とするものである。
てブレーキ作用を行なわせるブレーキ倍力装置と、車両
の速度を予め設定した設定車速に維持する車速自動制御
装置と、この車速自動制御装置による車両の速度制御中
に上記設定車速を減少させる減速スイッチとを備え、か
つ上記上記ブレーキ倍力装置は、シェル内に摺動自在に
配設したパワーピストンと、このパワーピストンの作動
方向前方側に形成した定圧室と後方側に形成した変圧室
と、上記パワーピストン軸部のバルブボデイに設けら
れ、該バルブボデイ内に収納した弁機構を介して上記定
圧室と変圧室とを連通する通路と、上記バルブボデイに
設けられ、上記弁機構を介して変圧室と圧力流体源とを
連通する通路と、上記弁機構を作動させて上記各通路を
開閉制御させ、上記変圧室に圧力流体を供給してパワー
ピストンを前進させる入力軸と、この入力軸を作動させ
るブレーキペダルとを備えた車両において、 上記バルブボデイに設けられ、上記定圧室と弁機構との
間の通路を開閉する第1開閉弁と、上記変圧室と圧力流
体源とを弁機構を介することなく連通する圧力通路と、
この圧力通路を開閉する第2開閉弁と、上記減速スイッ
チの操作信号を検出して上記第1開閉弁と第2開閉弁と
を開閉制御し、その減速スイッチによる設定車速の減少
時に上記ブレーキ倍力装置にブレーキ作用を行なわせる
制御装置とを設けたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、減速スイッチを操作した際には、上
記制御装置により第1開閉弁を閉じて定圧室と変圧室と
の連通を遮断するとともに、第2開閉弁を開くことによ
り弁機構を介することなく圧力流体源からの圧力流体を
変圧室に供給することができるので、自動的にブレーキ
倍力装置を作動させてそのブレーキ作用により速やかに
車速を希望する速度まで減速させることができる。 他方、上記制御装置により第2開閉弁を閉じて圧力流体
源から変圧室への圧力流体の供給を停止させ、かつ第1
開閉弁を開いて定圧室と変圧室とを連通させることによ
り変圧室内の圧力流体を定圧室に逃がすことができるの
で、ブレーキ倍力装置の作動を速やかに解除することが
できる。
記制御装置により第1開閉弁を閉じて定圧室と変圧室と
の連通を遮断するとともに、第2開閉弁を開くことによ
り弁機構を介することなく圧力流体源からの圧力流体を
変圧室に供給することができるので、自動的にブレーキ
倍力装置を作動させてそのブレーキ作用により速やかに
車速を希望する速度まで減速させることができる。 他方、上記制御装置により第2開閉弁を閉じて圧力流体
源から変圧室への圧力流体の供給を停止させ、かつ第1
開閉弁を開いて定圧室と変圧室とを連通させることによ
り変圧室内の圧力流体を定圧室に逃がすことができるの
で、ブレーキ倍力装置の作動を速やかに解除することが
できる。
以下図示実施例について本発明を説明すると、第1図に
おいて、ブレーキ倍力装置Aのシェル201内にパワーピ
ストン202を摺動自在に設けるとともに、このパワーピ
ストン202の背面にダイアフラム203を張設し、上記パワ
ーピストン202およびダイアフラム203によって上記シェ
ル201内を前方の定圧室204と後方の変圧室205とに区画
している。そして上記パワーピストン202の軸部に一体
にバルブボデイ206を設け、このバルブボデイ206内に流
路を切換える弁機構207を収納している。 上記弁機構207はバルブボデイ206に形成した第1弁座21
0、弁プランジャ211に形成した第2弁座212および両弁
座210、212にパワーピストン202の後方側すなわち第1
図の右方からばね213の弾撥力によって着座する弁体214
を備えている。そして、上記第1弁座210と弁体214との
シート部より外側を通路215を介して上記定圧室204に連
通させ、さらにその定圧室204をシェル201に設けた負圧
導入管216を介して図示しないエンジンのインテークマ
ニホールド等の負圧源に連通させている。 他方、上記第1弁座210と弁体214、および第2弁座212
と弁体214との各シール部の中間部はバルブボデイ206に
形成した通路217を介して変圧室205に連通させ、さらに
上記第2弁座212と弁体214とのシート部より内側はフィ
ルタ218を介して大気に連通させている。なお、上記変
圧室205は、上記バルブボデイ206を摺動自在に貫通させ
たシール部材219によって外部との気密を保っている。 上記弁機構207を構成する弁プランジャ211は図示しない
ブレーキペダルに連動させた入力軸225に連結し、また
弁プランジャ211の先端面は出力軸226の基部に形成した
凹陥部内に収納したリアクションディスク227に対向さ
せている。そして、上記出力軸226はシール部材228を貫
通してシェル201の外部に突出させるとともに図示しな
いマスターシリンダのピストンに連動させている。 上記パワーピストン202やバルブボデイ206等は、通常
は、リターンスプリング229によって図示非作動位置に
保持するようにし、この非作動状態では、上記弁プラン
ジャ211がバルブボデイ206から抜出るのを防止するキー
部材230はシェル201の内面に当接してバルブボデイ206
に対する弁プランジャ211の自由な右行を規制し、次に
入力軸225および弁プランジャ211が作動された際に直ち
に上記弁機構207による流体回路の切換動作が得られる
ようにしている。 以上の構成並びに作動は基本的に従来周知の負圧式ブレ
ーキ倍力装置と異なるところはないので、その作動の説
明は省略する。 然して、上記バルブボデイ206には定圧室204側から負圧
側電磁開閉弁250を取付けてあり、この負圧側電磁開閉
弁250によって通路215と定圧室204間の連通を開閉制御
できるようにしている。他方、ブレーキ倍力装置Aの外
部には大気側電磁開閉弁251が設けてあり、この大気側
電磁開閉弁251は弁機構207を介することなく、シェル20
1に設けた大気圧導入管261(圧力通路)を介して直接変
圧室205に大気を導入できるようになっている。 上記各電磁開閉弁250、251は、マイクロコンピュータを
含む制御装置53によって開閉制御されるようになってお
り、この制御装置53は、車速自動制御装置Bの作動中す
なわち車速自動制御装置Bが車両の速度を設定車速に維
持するように作動している状態において、その設定車速
を減少させるための減速スイッチ54が入れられた際に、
上記各電磁開閉弁250、251を開閉制御させるようになっ
ている。 上記車速自動制御装置Bは従来公知のもので、その車速
自動制御装置Bを作動させるためのメインスイッチ55、
車両の速度を検出する車速検出器56、車速自動制御装置
Bで一定速度に維持したい車速を設定する車速設定器5
7、図示しないブレーキペダルやクラッチペダルが踏込
まれたこと、或いは車速設定器57に設定した設定車速を
維持できず、設定車速と実際の車速との差が許容範囲を
越えたこと等を検出して上記車速自動制御装置Bの作動
を停止させる各種検出器58等を備えている。 以上の構成において、通常の走行状態すなわち車速自動
制御装置Bが作動していない状態では、制御装置53は電
磁開閉弁250を開放、電磁開閉弁251を閉鎖させている。
この状態では従来周知のブレーキ倍力装置と同様な構成
となるので、従来周知のブレーキ倍力装置と同様な作動
を行なうことができる。 そして上記通常の走行状態において、メインスイッチ55
が入れられ、車速設定器57に一定速度で走行すべき目標
車速が設定されて車速自動制御装置Bが作動されると、
従来周知のように、その車速自動制御装置Bは車速検出
器56から実車速を検出し、実車速と設定車速との差を演
算してその差が許容誤差を越えた場合には両者の差が許
容誤差範囲内となるように車両の速度を制御する。 このようにして車速自動制御装置Bが車両の速度を設定
車速に一致するように制御している状態において、上記
設定車速を小さく再設定する場合には、上記減速スイッ
チ54を操作すればよい。すると、制御装置53はその減速
スイッチ54が入れられたことを検出して電磁開閉弁250
を閉じるとともに電磁開閉弁251を所定時間Tだけ開放
する。上記電磁開閉弁251が開放されると、該電磁開閉
弁251および大気圧導入管261を介して変圧室205内に圧
力が導入されるようになり、この際、上記電磁開閉弁25
0は閉じられているので、変圧室205内の圧力が上昇する
ようになる。そして変圧室内の圧力は、電磁開閉弁251
が開放される上記所定時間Tに対応した圧力となるの
で、これ以後、電磁開閉弁251が閉鎖されても、また入
力軸225に踏力が加えられていなくても、上記圧力に応
じたブレーキ力で継続してブレーキ作用が行なわれるよ
うになる。 その結果、従来は減速スイッチを入れた際の車速の減速
を単にエンジンブレーキ力によってのみ達成していたの
に対し、本実施例では車両に所要の制動を加えているの
で車速を迅速に減速させることができ、したがって急勾
配の下り坂であっても速やかに希望する速度まで車両の
速度を減少させることができる。 そして上記継続したブレーキ作用により車速が希望する
速度まで減速されたら上記減速スイッチ54の操作を解除
すれば、車速設定器57にそのときの車速が設定車速とし
て再設定され、また制御装置53は電磁開閉弁250を開放
するとともに電磁開閉弁251を閉鎖してブレーキ倍力装
置Aを非作動状態とする。 なお、上記実施例においては変圧室205に所定時間Tに
対応した圧力を供給するようにしているが、ブレーキ倍
力装置に供給するそれらの圧力を大小に制御できるよう
にし、かつ車速検出器56で車速を検出しながらその圧力
を、したがってブレーキ力を制御することも可能であ
る。このようにすれば、平担路を走行している際のブレ
ーキ力と下り坂を走行している際のブレーキ力をそれぞ
れ最適な値に設定することができる。 また、ブレーキ作用が継続して、例えば5秒以上継続し
て行なわれた際には、ブレーキ系統の加熱を防止するた
めに電磁開閉弁250、251を断続的に開閉制御してブレー
キのポンピング動作を行なわせ、或いは、ブレーキパッ
ドの温度を検出する温度センサを設けて上記ブレーキパ
ッドの温度が所定値以上となったら制御装置により警報
機を作動させ、又はブレーキ作用を停止させることもで
きる。
おいて、ブレーキ倍力装置Aのシェル201内にパワーピ
ストン202を摺動自在に設けるとともに、このパワーピ
ストン202の背面にダイアフラム203を張設し、上記パワ
ーピストン202およびダイアフラム203によって上記シェ
ル201内を前方の定圧室204と後方の変圧室205とに区画
している。そして上記パワーピストン202の軸部に一体
にバルブボデイ206を設け、このバルブボデイ206内に流
路を切換える弁機構207を収納している。 上記弁機構207はバルブボデイ206に形成した第1弁座21
0、弁プランジャ211に形成した第2弁座212および両弁
座210、212にパワーピストン202の後方側すなわち第1
図の右方からばね213の弾撥力によって着座する弁体214
を備えている。そして、上記第1弁座210と弁体214との
シート部より外側を通路215を介して上記定圧室204に連
通させ、さらにその定圧室204をシェル201に設けた負圧
導入管216を介して図示しないエンジンのインテークマ
ニホールド等の負圧源に連通させている。 他方、上記第1弁座210と弁体214、および第2弁座212
と弁体214との各シール部の中間部はバルブボデイ206に
形成した通路217を介して変圧室205に連通させ、さらに
上記第2弁座212と弁体214とのシート部より内側はフィ
ルタ218を介して大気に連通させている。なお、上記変
圧室205は、上記バルブボデイ206を摺動自在に貫通させ
たシール部材219によって外部との気密を保っている。 上記弁機構207を構成する弁プランジャ211は図示しない
ブレーキペダルに連動させた入力軸225に連結し、また
弁プランジャ211の先端面は出力軸226の基部に形成した
凹陥部内に収納したリアクションディスク227に対向さ
せている。そして、上記出力軸226はシール部材228を貫
通してシェル201の外部に突出させるとともに図示しな
いマスターシリンダのピストンに連動させている。 上記パワーピストン202やバルブボデイ206等は、通常
は、リターンスプリング229によって図示非作動位置に
保持するようにし、この非作動状態では、上記弁プラン
ジャ211がバルブボデイ206から抜出るのを防止するキー
部材230はシェル201の内面に当接してバルブボデイ206
に対する弁プランジャ211の自由な右行を規制し、次に
入力軸225および弁プランジャ211が作動された際に直ち
に上記弁機構207による流体回路の切換動作が得られる
ようにしている。 以上の構成並びに作動は基本的に従来周知の負圧式ブレ
ーキ倍力装置と異なるところはないので、その作動の説
明は省略する。 然して、上記バルブボデイ206には定圧室204側から負圧
側電磁開閉弁250を取付けてあり、この負圧側電磁開閉
弁250によって通路215と定圧室204間の連通を開閉制御
できるようにしている。他方、ブレーキ倍力装置Aの外
部には大気側電磁開閉弁251が設けてあり、この大気側
電磁開閉弁251は弁機構207を介することなく、シェル20
1に設けた大気圧導入管261(圧力通路)を介して直接変
圧室205に大気を導入できるようになっている。 上記各電磁開閉弁250、251は、マイクロコンピュータを
含む制御装置53によって開閉制御されるようになってお
り、この制御装置53は、車速自動制御装置Bの作動中す
なわち車速自動制御装置Bが車両の速度を設定車速に維
持するように作動している状態において、その設定車速
を減少させるための減速スイッチ54が入れられた際に、
上記各電磁開閉弁250、251を開閉制御させるようになっ
ている。 上記車速自動制御装置Bは従来公知のもので、その車速
自動制御装置Bを作動させるためのメインスイッチ55、
車両の速度を検出する車速検出器56、車速自動制御装置
Bで一定速度に維持したい車速を設定する車速設定器5
7、図示しないブレーキペダルやクラッチペダルが踏込
まれたこと、或いは車速設定器57に設定した設定車速を
維持できず、設定車速と実際の車速との差が許容範囲を
越えたこと等を検出して上記車速自動制御装置Bの作動
を停止させる各種検出器58等を備えている。 以上の構成において、通常の走行状態すなわち車速自動
制御装置Bが作動していない状態では、制御装置53は電
磁開閉弁250を開放、電磁開閉弁251を閉鎖させている。
この状態では従来周知のブレーキ倍力装置と同様な構成
となるので、従来周知のブレーキ倍力装置と同様な作動
を行なうことができる。 そして上記通常の走行状態において、メインスイッチ55
が入れられ、車速設定器57に一定速度で走行すべき目標
車速が設定されて車速自動制御装置Bが作動されると、
従来周知のように、その車速自動制御装置Bは車速検出
器56から実車速を検出し、実車速と設定車速との差を演
算してその差が許容誤差を越えた場合には両者の差が許
容誤差範囲内となるように車両の速度を制御する。 このようにして車速自動制御装置Bが車両の速度を設定
車速に一致するように制御している状態において、上記
設定車速を小さく再設定する場合には、上記減速スイッ
チ54を操作すればよい。すると、制御装置53はその減速
スイッチ54が入れられたことを検出して電磁開閉弁250
を閉じるとともに電磁開閉弁251を所定時間Tだけ開放
する。上記電磁開閉弁251が開放されると、該電磁開閉
弁251および大気圧導入管261を介して変圧室205内に圧
力が導入されるようになり、この際、上記電磁開閉弁25
0は閉じられているので、変圧室205内の圧力が上昇する
ようになる。そして変圧室内の圧力は、電磁開閉弁251
が開放される上記所定時間Tに対応した圧力となるの
で、これ以後、電磁開閉弁251が閉鎖されても、また入
力軸225に踏力が加えられていなくても、上記圧力に応
じたブレーキ力で継続してブレーキ作用が行なわれるよ
うになる。 その結果、従来は減速スイッチを入れた際の車速の減速
を単にエンジンブレーキ力によってのみ達成していたの
に対し、本実施例では車両に所要の制動を加えているの
で車速を迅速に減速させることができ、したがって急勾
配の下り坂であっても速やかに希望する速度まで車両の
速度を減少させることができる。 そして上記継続したブレーキ作用により車速が希望する
速度まで減速されたら上記減速スイッチ54の操作を解除
すれば、車速設定器57にそのときの車速が設定車速とし
て再設定され、また制御装置53は電磁開閉弁250を開放
するとともに電磁開閉弁251を閉鎖してブレーキ倍力装
置Aを非作動状態とする。 なお、上記実施例においては変圧室205に所定時間Tに
対応した圧力を供給するようにしているが、ブレーキ倍
力装置に供給するそれらの圧力を大小に制御できるよう
にし、かつ車速検出器56で車速を検出しながらその圧力
を、したがってブレーキ力を制御することも可能であ
る。このようにすれば、平担路を走行している際のブレ
ーキ力と下り坂を走行している際のブレーキ力をそれぞ
れ最適な値に設定することができる。 また、ブレーキ作用が継続して、例えば5秒以上継続し
て行なわれた際には、ブレーキ系統の加熱を防止するた
めに電磁開閉弁250、251を断続的に開閉制御してブレー
キのポンピング動作を行なわせ、或いは、ブレーキパッ
ドの温度を検出する温度センサを設けて上記ブレーキパ
ッドの温度が所定値以上となったら制御装置により警報
機を作動させ、又はブレーキ作用を停止させることもで
きる。
以上のように、本発明によれば、車速自動制御装置の減
速スイッチを操作した際にはブレーキ作用を行なわせる
ことができるので、速やかに車速を希望する速度まで減
速させることにより設定車速の変更を迅速かつ確実に実
行することができるという効果が得られる。 さらに第1開閉弁はバルブボテイに設けてあり、また第
2開閉弁は変圧室に近接した位置に設けることができる
ので、第1開閉弁を閉じ第2開閉弁を開いた際には速や
かに圧力流体を定圧室に供給することができ、また第2
開閉弁を閉じ第1開閉弁を開いた際には変圧室から速や
かに圧力流体を定圧室に排出することができ、したがっ
てブレーキ倍力装置の作動応答性を良好なものとするこ
とができるという効果が得られる。
速スイッチを操作した際にはブレーキ作用を行なわせる
ことができるので、速やかに車速を希望する速度まで減
速させることにより設定車速の変更を迅速かつ確実に実
行することができるという効果が得られる。 さらに第1開閉弁はバルブボテイに設けてあり、また第
2開閉弁は変圧室に近接した位置に設けることができる
ので、第1開閉弁を閉じ第2開閉弁を開いた際には速や
かに圧力流体を定圧室に供給することができ、また第2
開閉弁を閉じ第1開閉弁を開いた際には変圧室から速や
かに圧力流体を定圧室に排出することができ、したがっ
てブレーキ倍力装置の作動応答性を良好なものとするこ
とができるという効果が得られる。
第1図は本発明の一実施例を示す系統的断面図である。 53……制御装置、54……減速スイッチ 56……車速検出器、57……車速設定器 201……シェル、202……パワーピストン 204……定圧室、205……変圧室 206……バルブボデイ、207……弁機構 211……弁プランジャ、225……入力軸 A……ブレーキ倍力装置、B……車速自動制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−50863(JP,A) 特開 昭60−244659(JP,A) 実開 昭60−103062(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】ブレーキペダルの踏込み力を倍力してブレ
ーキ作用を行なわせるブレーキ倍力装置と、車両の速度
を予め設定した設定車速に維持する車速自動制御装置
と、この車速自動制御装置による車両の速度制御中に上
記設定車速を減少させる減速スイッチとを備え、かつ上
記上記ブレーキ倍力装置は、シェル内に摺動自在に配設
したパワーピストンと、このパワーピストンの作動方向
前方側に形成した定圧室と後方側に形成した変圧室と、
上記パワーピストン軸部のバルブボデイに設けられ、該
バルブボデイ内に収納した弁機構を介して上記定圧室と
変圧室とを連通する通路と、上記バルブボデイに設けら
れ、上記弁機構を介して変圧室と圧力流体源とを連通す
る通路と、上記弁機構を作動させて上記各通路を開閉制
御させ、上記変圧室に圧力流体を供給してパワーピスト
ンを前進させる入力軸と、この入力軸を作動させるブレ
ーキペダルとを備えた車両において、 上記バルブボデイに設けられ、上記定圧室と弁機構との
間の通路を開閉する第1開閉弁と、上記変圧室と圧力流
体源とを弁機構を介することなく連通する圧力通路と、
この圧力通路を開閉する第2開閉弁と、上記減速スイッ
チの操作信号を検出して上記第1開閉弁と第2開閉弁と
を開閉制御し、その減速スイッチによる設定車速の減少
時に上記ブレーキ倍力装置にブレーキ作用を行なわせる
制御装置とを設けたことを特徴とする車速自動制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61073814A JPH0767902B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 車速自動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61073814A JPH0767902B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 車速自動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62231859A JPS62231859A (ja) | 1987-10-12 |
JPH0767902B2 true JPH0767902B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=13529000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61073814A Expired - Fee Related JPH0767902B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 車速自動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0767902B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60103062U (ja) * | 1983-12-20 | 1985-07-13 | トキコ株式会社 | 車両ブレ−キ装置 |
JPS60244659A (ja) * | 1984-05-18 | 1985-12-04 | Tokico Ltd | 車両ブレ−キ装置 |
JPS6150863A (ja) * | 1984-08-20 | 1986-03-13 | Tokico Ltd | 車両ブレーキ装置 |
-
1986
- 1986-03-31 JP JP61073814A patent/JPH0767902B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62231859A (ja) | 1987-10-12 |
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