JP3397053B2 - ブレーキブースタ用流量制御装置 - Google Patents

ブレーキブースタ用流量制御装置

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JP3397053B2
JP3397053B2 JP25906396A JP25906396A JP3397053B2 JP 3397053 B2 JP3397053 B2 JP 3397053B2 JP 25906396 A JP25906396 A JP 25906396A JP 25906396 A JP25906396 A JP 25906396A JP 3397053 B2 JP3397053 B2 JP 3397053B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体流量を制御す
る流量制御用バルブ装置に関し、特に、自動ブレーキ用
ブレーキブースタに用いて好適の、ブレーキブースタ用
流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、流体の流量を制御するのに流
量制御用バルブが用いられている。このような流量制御
用バルブにおいて、流量の正確な制御が要求される場合
には、デューティ比の調整やバルブ開度の調整によって
流量を制御するようにしている。
【0003】このような流量の正確な制御が要求される
ものとしては、例えば、自動ブレーキ用ブレーキブース
タに設けられる流量制御用バルブがある。このような流
量制御用バルブは、自動ブレーキ用ブレーキブースタの
圧力室への大気圧又は負圧の供給を制御するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な自動ブレーキ用ブレーキブースタに設けられる流量制
御用バルブでは、開度を制御することによって圧力室内
の圧力が調整されて、自動ブレーキの作動が制御される
ため、流量制御用バルブの開度制御が自動ブレーキの作
動に直接影響を与えることになる。
【0005】したがって、もしも流量制御用バルブが故
障した場合には、自動ブレーキが作動しなくなる場合も
あり、このような事態を回避する必要がある。すなわ
ち、自動ブレーキのように重要な機能部分のために用い
られるバルブ装置においては、本来使用していた流量制
御用バルブが故障した場合であっても、何らかの手段に
より流量制御を続行できるようにすることが要求され
る。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、本来使用していた流量制御用バルブが故障し
た場合であっても、流量制御を続行することができるよ
うにした、ブレーキブースタ用流量制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のブレーキブースタ用流量制御装置は、自動ブ
レーキ用ブレーキブースタの圧力室を大気側と連通する
連通路、又は、該ブレーキブースタの圧力室を負圧側と
連通する連通路に設けられた流体用主通路と、該主通路
に介装された流量制御用主バルブと、該主通路に該流量
制御用主バルブと直列に介装された補助バルブと、該主
通路の該流量制御用主バルブ及び該補助バルブの設置さ
れたバルブ設置通路部分を迂回するように該バルブ設置
通路部分に並列に配設された流体用副通路と、該副通路
に介装された流量制御用副バルブと、該主通路の流体流
量を検出する流量検出手段と、バルブ制御情報及び該流
量検出手段からの検出情報に基づいて該流量制御用主バ
ルブ,該補助バルブ及び該流量制御用副バルブの開閉状
態を制御する制御手段とをそなえ、該制御手段が、該流
量検出手段で検出された該主通路の流体流量が該流量制
御用主バルブの制御状態に対応している場合には、該補
助バルブを開放状態に且つ該流量制御用副バルブを閉鎖
状態に保持するとともに該流量制御用主バルブを該バル
ブ制御情報に基づいて開度制御し、該流量検出手段で検
出された該主通路の流体流量が該流量制御用主バルブの
制御状態に対応しなくなった場合であって該流量制御用
主バルブが閉状態のままになっているときには、該補助
バルブを閉鎖状態に保持するとともに該流量制御用副バ
ルブを該バルブ制御情報に基づいて開度制御し、該流量
検出手段で検出された該主通路の流体流量が該流量制御
用主バルブの制御状態に対応しなくなった場合であって
該流量制御用主バルブが開状態のままになっているとき
には、該流量制御用副バルブを閉鎖状態に保持するとと
もに該補助バルブを該バルブ制御情報に基づいて開度制
御するように構成されていることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明のブレーキブースタ
用流量制御装置は、請求項1記載の装置において、上記
制御手段が、上記流量検出手段の検出情報に基づき上記
流量制御用主バルブをフィードバック制御することを特
徴としている。
【0009】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の実施の
形態について説明すると、図1〜図4は本発明の一実施
形態としてのブレーキブースタ用流量制御装置を示すも
のであり、これらの図に基づいて説明する。本実施形態
にかかるブレーキブースタ用流量制御装置としての流量
制御用バルブ装置は、自動ブレーキ用ブレーキブースタ
に取り付けられるため、まず、自動ブレーキ用ブレーキ
ブースタについて、図2を参照しながら説明する。な
お、ここでは図2中の右側を自動ブレーキ用ブレーキブ
ースタの後方、左側を自動ブレーキ用ブレーキブースタ
の前方とする。
【0010】図2において、10は自動ブレーキ用ブレ
ーキブースタであり、このブレーキブースタ10の後方
側(図中、右側)には、ブレーキペダル11と連結され
たオペレーティングロッド12が連結されるとともに、
ブレーキブースタ10の前方側(図中、左側)には、ブ
レーキのマスタシリンダ13が連結されており、ブレー
キペダル11から入力されるブレーキ踏込力を倍力し
て、マスタシリンダ13に伝達できるようになってい
る。
【0011】このブレーキブースタ10は、ブースタハ
ウジング14を備え、このブースタハウジング14内に
は、略円筒状のバルブボディ15が備えられている。こ
のバルブボディ15の前端部には、プッシュロッド22
が、バルブボディ15の内部に形成された空間部15b
に連通しうる穴部15cを閉塞するように、一体的に連
結されている。この穴部15cには、バルブプランジャ
25が備えられており、穴部15c内を軸方向に往復動
するようになっており、このバルブプランジャ25の前
端部がプッシュロッド22の後端部を押すことができる
ようになっている。なお、プッシュロッド22の後端部
には、プッシュロッド22とバルブプランジャ25との
間に介在するリアクションディスク23が取り付けられ
ており、プッシュロッド22が急激に押し付けられた場
合に、衝撃を緩和するようになっている。
【0012】また、プッシュロッド22の前端部はマス
ターシリンダ13に連結されており、バルブプランジャ
25に伝達された力が、プッシュロッド22を介して、
マスタシリンダ13に伝達されるようになっている。な
お、このプッシュロッド22は、ブースタハウジング1
4の前面部14aに摺動自在に支持されている。また、
バルブボディ15はバネ24によって後方向に付勢され
ているため、このバルブボディ15と一体的に連結され
たプッシュロッド22もバネ24によって後方向に付勢
される。
【0013】さらに、バルブボディ15には、その内部
に空間部15bが形成されており、この空間部15bに
はバルブプランジャ25、オペレーティングロッド1
2、ポペット26、フィルタ27等が内装されている。
つまり、空間部15bには、バルブプランジャ25の後
端部が備えられており、このバルブプランジャ25の後
端部には、オペレーティングロッド12が一体的に連結
されている。このため、オペレーティングロッド12
は、バルブボディ15の空間部15b内をバルブプラン
ジャ25とともに往復動するようになっている。
【0014】また、バルブプランジャ25の前方向への
移動を規制すべくバルブプランジャストッパキー28が
バルブボディ15の空間部15b内壁に取り付けられて
いる。なお、オペレーティングロッド12は、ブースタ
ハウジング14の後端部に軸支されている。さらに、オ
ペレーティングロッド12にはポペット26が取り付け
られている。つまり、ポペット26は円形断面になるよ
うに形成され、その中央部には穴部が形成されており、
オペレーティングロッド12が挿入されている。なお、
ポペット26の穴部とオペレーティングロッド12の外
周面との間には隙間が設けられている。
【0015】このポペット26は、オペレーティングロ
ッド12の略中央部に形成されたポペット取付部12a
とオペレーティングロッド12と一体的に連結されたバ
ルブプランジャ25の後端部に形成されたフランジ部2
5aとの間に介装され、バネ29,30によってバルブ
プランジャ25のフランジ部25aに当接するように、
前方向に付勢されている。
【0016】また、このポペット26の周縁部は、バル
ブボディ15の空間部15b内に形成された突出部15
dに対応するような形状に構成されている。そして、こ
のポペット26に突出部15dから後方向への力が作用
すると、バネ29,30の力に抗してポペット26が排
動されて、ポペット26とバルブプランジャ25のフラ
ンジ部25aとの密着部分が開放するようになってい
る。
【0017】したがって、ブレーキペダル11のブレー
キ踏込力は、これに連結されたオペレーティングロッド
12及びバルブプランジャ25を介して、バルブボディ
15に取り付けられたプッシュロッド22に伝達され、
さらに、このプッシュロッド22に連結されたマスタシ
リンダ13に伝達できるようになっている。また、バル
ブボディ15の空間部15bの後端側は、大気開放口2
1として大気が入るようになっており、フィルタ27が
取り付けられている。
【0018】ところで、バルブボディ15の中央部外周
にはパワーピストン16が取り付けられている。そし
て、パワーピストン16の背面には、リヤダイヤフラム
17が、ブースタハウジング14とバルブボディ15と
に張設されている。また、バルブボディ15の前端部外
周には、フロントダイヤフラム18がブースタハウジン
グ14の前面部14aとバルブボディ15との間に張設
されている。
【0019】そして、これらのフロントダイヤフラム1
8及びリヤダイヤフラム17によって、ブースタハウジ
ング14内が3つの空間部に区画されて、圧力室A,
B,Cが形成されている。この圧力室Aを構成するブー
スタハウジング14の前面部14aには連通路19が接
続されており、圧力室A内をエンジン負圧側又は大気圧
側と連通させうるようになっている。
【0020】連通路19の負圧側連通路19aは、圧力
室Aと吸気マニホールド(負圧側)とを連通し、圧力室
A内にエンジン負圧を導くためのものである。この負圧
側連通路19aには、後述する流量制御用バルブ装置が
設けられており、圧力室A内にエンジン負圧を導いて負
圧(極低圧)にする場合としない場合とに切り換えるこ
とができるようになっている。
【0021】連通路19の大気圧側連通路19bは、圧
力室Aを外部(大気側)と連通し、圧力室A内を大気圧
にするためのものである。この連通路にも、後述する流
量制御用バルブ装置が設けられており、圧力室A内を大
気圧にする場合としない場合とに切り換えることができ
るようになっている。また、圧力室Bを構成するブース
タハウジング14の前面部14aには連通路20が接続
されている。この連通路20は、吸気マニホールドと圧
力室Bとを接続し、圧力室B内にエンジン負圧を導いて
負圧にするためのものである。なお、この連通路20に
よって、吸気マニホールドと圧力室Bとは常に接続され
ているため、圧力室Bは常にエンジン負圧が導かれ負圧
になっている。
【0022】さらに、圧力室Bと圧力室Cとは、バルブ
ボディ15に形成された連通孔15aを介して連通され
ている。この連通孔15aは、バルブボディ15又はポ
ペット26が移動し、バルブボディ15とポペット26
との間に隙間が形成されると、圧力室Bと圧力室Cとを
連通するようになっている。なお、ブレーキを作動させ
ない通常の状態では、バルブボディ15とポペット26
との間に隙間ができるようになっているため、圧力室C
内は圧力室Bと同様にエンジン負圧が導かれ負圧に調整
される。
【0023】また、圧力室Cは、後述するバルブプラン
ジャ25とポペット26との間に隙間が形成されると、
後述するバルブボディ15の後端部に形成される空間部
15bと連通するようになっている。なお、ブレーキを
作動させない通常の状態では、バルブプランジャ25と
ポペット26との間に隙間は形成されないようになって
いるため、圧力室Cと空間部15bとは遮断されるよう
になっている。
【0024】本流量制御用バルブ装置が取り付けられる
自動ブレーキ用ブレーキブースタの動作、即ち、圧力室
A,B,C内の圧力制御について説明する。この自動ブ
レーキ用ブレーキブースタは、通常状態(ブレーキを作
動させない状態)では、図2に示すように、バルブボデ
ィ15とポペット26との間に隙間が形成されるように
なっている。なお、バルブプランジャ25とポペット2
6との間は閉じている。
【0025】また、各圧力室A,B,Cは、流量制御用
バルブ装置1によって、全て負圧になるように制御され
ており、バルブボディ15の空間部15bのみが大気圧
になっている。このような状態の自動ブレーキ用ブレー
キブースタ10の圧力室Aに、流量制御用バルブ装置1
を制御することによって大気を供給し、圧力室A内を大
気圧にすると、圧力室Bは負圧に制御されているため、
フロントダイヤフラム18が後方に移動させられるとと
もに、バルブボディ15が後方に移動し、図3に示すよ
うに、バルブボディ15とポペット26との間に形成さ
れた隙間は閉じることになる。
【0026】なお、この状態では、バルブプランジャ2
5とポペット26との間も閉じている。この場合、圧力
室A,B,Cは、それぞれ大気圧,負圧,負圧に制御さ
れている。さらに、フロントダイヤフラム18が後方に
移動して、これにしたがってバルブボディ15が後方に
移動すると、図4に示すように、バルブプランジャ25
によってポペット26が後方側へ押され、バルブプラン
ジャ25とポペット26の間の隙間を閉じたまま一体と
なって後方側へ移動する。これによって、バルブプラン
ジャ25とポペット26との間に隙間が形成され、大気
開放口21から入いる大気が、この隙間から圧力室C内
に進入し、圧力室C内を大気圧にする。
【0027】この場合、圧力室Bは依然として負圧に制
御されているため、圧力室Cを形成するリヤダイヤフラ
ム17が前方に移動するため、バルブボディ15も前方
に移動する。このように、圧力室Bと圧力室Cとの圧力
差によって生じた力が、プッシュロッド22を介して、
マスタシリンダ13に力が伝達され、自動的にブレーキ
を作動させるのである。
【0028】なお、この自動ブレーキ用ブレーキブース
タは、当然のことながら、オペレーティングロッド1
2,バルブプランジャ25,プッシュロッド22を介し
てマスタシリンダ13に伝達されるフレーキペダル11
の踏込力を倍力することもできるようになっている。す
なわち、フレーキペダル11の踏込力によってオペレー
ティングロッド12が前方に移動すると、ポペット26
とバルブボディ15との間の隙間は閉じる一方、バルブ
プランジャ25とポペット26との間に隙間ができ、図
4に示すような状態になり、上述の自動ブレーキの場合
と同様に動作することになる。
【0029】このように、各圧力室A,B,Cの圧力を
調整することにより、自動ブレーキ用ブレーキブースタ
を制御するようにしているが、この圧力の調整は、本実
施形態において特徴となる流量制御用バルブ装置1によ
って行なわれる。以下、流量制御用バルブ装置1につい
て、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図1
の流量制御用バルブ装置1は、図2中の符号1に対応す
るもので、その詳細を示している。
【0030】図1に示すように、流量制御用バルブ装置
1は、主通路(流体用主通路)2と副通路(流体用副通
路)3とを備え、主通路2には、主バルブ(流量制御用
主バルブ)4及び補助バルブ5が、副通路3には副バル
ブ(流量制御用副バルブ)6がそれぞれ介装されてい
る。また、これらの主通路2及び副通路3の下流側に
は、流量検出手段としての流量センサ8が設けられてい
る。
【0031】つまり、主通路2は、図2における負圧側
連通路19a及び大気側連通路19bを構成するもので
あり、この主通路2には主バルブ4及び補助バルブ5が
介装されている。このうち、主バルブ4は、主通路2の
開度を調整することにより、流量を制御する流量制御弁
として構成されている。この主バルブ4は、後述するコ
ントローラ7によってバルブ制御情報に基づいて制御さ
れるようになっている。
【0032】また、補助バルブ5は、主通路2に主バル
ブ4と直列に介装されており、主通路2の開閉を行なう
開閉弁として構成されており、後述するコントローラ7
によって制御されるようになっている。一方、副通路3
は、主通路2の主バルブ4及び補助バルブ5の設置され
たバルブ設置通路部分を迂回するように、バルブ設置通
路部分に並列に配設されており、この副通路3には副バ
ルブ6が介装されている。
【0033】この副バルブ6は、主バルブ4が故障して
いることが判明した場合に、副通路3の開度を調整する
ことにより、流量を制御する流量制御弁として構成され
ている。この副バルブ6は、後述するコントローラ7に
よってバルブ制御情報に基づいて制御されるようになっ
ている。流量センサ8は、主通路2のバルブ設置通路部
分の下流側に設けられており、主通路2を通る実際の流
量を計測するものである。なお、この流量センサ8から
の計測情報はコントローラ7に送られるようになってい
る。
【0034】制御手段としてのコントローラ7は、主バ
ルブ4,補助バルブ5及び副バルブ6の開閉状態を制御
するものであり、通常、補助バルブ5は開放するように
制御し、副バルブ6は閉鎖するように制御し、主バルブ
4はバルブ制御情報に基づいて開度を制御するようにな
っている。また、コントローラ7は、主バルブ4が故障
しているか否かも判定するようになっている。つまり、
コントローラ7は、バルブ制御情報に基づく主バルブ4
の開度状態(制御状態)に対応する流量と流量センサ8
で検出された実際の流量との差が著しく大きくなってい
る場合や、コントローラ7による主バルブ4の制御量が
大きく変化しているにもかかわらず、流量センサ8によ
り検出される流量が変化しない場合や、コントローラ7
による主バルブ4の制御量は変化していないにもかかわ
らず、流量センサ8により検出される流量が大きく変化
している場合等に、主バルブ4が故障していると判定す
るようになっている。
【0035】そして、主バルブ4が故障していると判定
した場合には、コントローラ7は、補助バルブ5を閉鎖
状態にするように制御するとともに、副バルブ6をバル
ブ制御情報に基づいて開度制御するようになっている。
次に、本流量制御用バルブ装置による流量制御につい
て、図1を参照しながら説明する。
【0036】通常、本流量制御用バルブ装置1は、補助
バルブ5を開放するとともに、副バルブ6を閉鎖した状
態で、コントローラ7によって主バルブ4の開度を制御
して、流量を制御する。そして、コントローラ7によっ
て、主バルブ4が故障していると判定された場合は、補
助バルブ5を閉鎖するように制御し、副バルブ6の開度
を制御することによって、流量制御を続行する。
【0037】このように補助バルブ5及び副バルブ6を
配設し、主バルブ4が故障した場合には、補助バルブ5
により流路を切り換え、副バルブ6の開度を制御するこ
とによって流量制御を行なえるようにしている。なお、
主バルブ4,副バルブ6は、デューティ制御により開度
(開放率)を制御される電磁弁であってもよく、又、バ
タフライ弁のように開放度合自体を制御されるものであ
ってもよい。
【0038】本実施形態の流量制御用バルブ装置は、上
述のように構成されるため、通常時は、主バルブ4の開
度を制御しながら、圧力室A内への大気圧又はエンジン
負圧にかかる流量制御を行なって、圧力室A内を大気圧
〜エンジン負圧の間の圧力に調整する。特に、主バルブ
4の開度制御による流量調整で圧力調整の速度も制御さ
れる。
【0039】そして、本装置では、主バルブ4が故障し
た場合であっても副バルブ6によって、このような流量
制御を続行することができる。つまり、主バルブ4が故
障していると判定された場合は、補助バルブ5を閉鎖す
るように制御し、副バルブ6の開度を制御することによ
って、流量制御を続行するのである。したがって、主バ
ルブ4が故障した場合にも自動ブレーキを適切に作動さ
せることができ、安全性を高めることができるという利
点がある。
【0040】なお、本実施形態の流量制御用バルブ装置
では、流量センサ8を主通路2の下流側に設けるように
しているが、この流量センサ8は、主通路2の上流側に
設けるようにしてもよい。また、本実施形態の流量制御
用バルブ装置では、補助バルブ5を主流路2の開閉を行
なう開閉弁として構成しているが、この補助バルブ5
は、主バルブ4や副バルブ6と同様に、流量制御を行な
う流量制御弁として構成してもよい。
【0041】このように補助バルブ5を流量制御弁とし
て構成すれば、主バルブ4が故障して、ある程度の開度
のままになっている場合であっても、補助バルブ5をコ
ントローラ7により開度制御することによって、流量を
制御することができる。なお、この場合、副バルブ6は
閉鎖されている。また、主バルブ4が故障して、その開
度が一定にならない場合やわずかな開度のままの状態に
なっている場合には、流量制御弁としての補助バルブ5
によって流量を制御することはできないため、上述の実
施形態の場合と同様に、補助バルブ5を閉鎖し、副バル
ブ6をコントローラ7により開度制御して、流量を制御
することができる。
【0042】さらに、本実施形態の流量制御用バルブ装
置では、流量センサ8は主バルブ4の故障判定のために
設けているが、流量センサを主バルブ4のフィードバッ
ク制御のために設けている装置では、その流量センサを
用いて、主バルブ4の故障判定を行なうこともできる。
また、本実施形態では、流量制御用バルブ装置は自動ブ
レーキ用ブレーキブースタに取り付けられるものとして
説明してきたが、これに限られるものではなく、この流
量制御用バルブ装置は他の装置に取り付けることもでき
る。もちろん、空気流量等の気体流量の調整のほか、圧
油等の液体流量の調整にも用いることができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2記載
の本発明のブレーキブースタ用流量制御装置によれば、
流量制御用バルブ(流量制御用主バルブ)が故障した場
合であっても、自動ブレーキを作動させることができ、
安全性を高めることができるという利点がある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の流量制御用バルブ装置の
構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態の流量制御用バルブ装置の
備えられた自動ブレーキ用ブレーキブースタを示す模式
図であって、その通常の状態を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態の流量制御用バルブ装置の
備えられた自動ブレーキ用ブレーキブースタを示す模式
図であって、バルブボディとポペットとの間が閉鎖され
た状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態の流量制御用バルブ装置の
備えられた自動ブレーキ用ブレーキブースタを示す模式
図であって、バルブプランジャとポペットとの間が開放
された状態を示す図である。
【符号の説明】
1 流量制御用バルブ装置 2 主通路(流体用主通路) 3 副通路(流体用副通路) 4 主バルブ(流量制御用主バルブ) 5 補助バルブ 6 副バルブ(流量制御用副バルブ) 7 制御手段としてのコントローラ 8 流量検出手段としての流量センサ 10 自動ブレーキ用ブレーキブースタ 11 ブレーキペダル 12 オペレーティングロッド 12a ポペット取付部 13 マスタシリンダ 14 ブースタハウジング 14a ブースタハウジングの前面部 15 バルブボディ 15a 連通孔 15b 空間部 15c 穴部 15d 突出部 16 パワーピストン 17 リヤダイヤフラム 18 フロントダイヤフラム 19 連通路 19a 負圧にするための連通路(負圧側連通路) 19b 大気圧にするための連通路(大気側連通路) 20 連通路 21 大気開放口 22 プッシュロッド 23 リアクションディスク 24 バネ 25 バルブプランジャ 25a バルブプランジャのフランジ部 26 ポペット 27 フィルタ 28 バルブプランジャストッパキー 29,30 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−310460(JP,A) 特開 平5−229419(JP,A) 特開 平2−70569(JP,A) 特開 平8−40251(JP,A) 特開 昭61−253254(JP,A) 特開 昭58−54407(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 13/52 B60T 15/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動ブレーキ用ブレーキブースタの圧力
    室を大気側と連通する連通路、又は、該ブレーキブース
    タの圧力室を負圧側と連通する連通路に設けられた流体
    用主通路と、 該主通路に介装された流量制御用主バルブと、 該主通路に該流量制御用主バルブと直列に介装された補
    助バルブと、 該主通路の該流量制御用主バルブ及び該補助バルブの設
    置されたバルブ設置通路部分を迂回するように該バルブ
    設置通路部分に並列に配設された流体用副通路と、 該副通路に介装された流量制御用副バルブと、 主通路の流体流量を検出する流量検出手段と、 バルブ制御情報及び該流量検出手段からの検出情報に基
    づいて該流量制御用主バルブ,該補助バルブ及び該流量
    制御用副バルブの開閉状態を制御する制御手段とをそな
    え、該制御手段が、 該流量検出手段で検出された該主通路の流体流量が該流
    量制御用主バルブの制御状態に対応している場合には、
    該補助バルブを開放状態に且つ該流量制御用副バルブを
    閉鎖状態に保持するとともに該流量制御用主バルブを該
    バルブ制御情報に基づいて開度制御し、該流量検出手段
    で検出された該主通路の流体流量が該流量制御用主バル
    ブの制御状態に対応しなくなった場合であって該流量制
    御用主バルブが閉状態のままになっているときには、該
    補助バルブを閉鎖状態に保持するとともに該流量制御用
    副バルブを該バルブ制御情報に基づいて開度制御し、該
    流量検出手段で検出された該主通路の流体流量が該流量
    制御用主バルブの制御状態に対応しなくなった場合であ
    って該流量制御用主バルブが開状態のままになっている
    ときには、該流量制御用副バルブを閉鎖状態に保持する
    とともに該補助バルブを該バルブ制御情報に基づいて開
    度制御するように構成されていることを特徴とする、ブ
    レーキブースタ用流量制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記流量検出手段の検
    出情報に基づき上記流量制御用主バルブをフィードバッ
    ク制御することを特徴とする、請求項1記載のブレーキ
    ブースタ用流量制御装置。
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