JPH1086812A - 負圧式倍力装置 - Google Patents

負圧式倍力装置

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Publication number
JPH1086812A
JPH1086812A JP8248225A JP24822596A JPH1086812A JP H1086812 A JPH1086812 A JP H1086812A JP 8248225 A JP8248225 A JP 8248225A JP 24822596 A JP24822596 A JP 24822596A JP H1086812 A JPH1086812 A JP H1086812A
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JP
Japan
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valve seat
power piston
input member
movable
pressure chamber
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Application number
JP8248225A
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English (en)
Inventor
Haruo Fujimura
村 治 男 藤
Kazuhiko Suzuki
木 和 彦 鈴
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな構成とした負圧式倍力装置を提
供することを可能としている。 【解決手段】 ハウジングと、定圧室と変圧室とに分離
する可動壁と、パワーピストン10と、入力部材12
と、コントロールバルブ19とを備えた負圧式倍力装置
において、パワーピストン10内に配設され、入力部材
12がシール部19aから離間する方向へ移動すること
によってシール部19aと係合し定圧室と変圧室との連
通を遮断するとともに、シール部19aをエアバルブ弁
座13aから離間する方向に付勢する可動バキュームバ
ルブ弁座24と、入力部材12がシール部19aから離
間する方向へ移動することによって、可動バキュームバ
ルブ弁座24をシール部19aに向けて移動させる可動
バキュームバルブ弁座作動機構としての板バネ26を備
えたことを特徴とする車両用制動液圧装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブレーキ力を助勢す
る負圧式倍力装置に関するものであり、特に自動車に適
用される負圧式倍力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の負圧式倍力装置は、例えば、特開
平3−128756号公報に開示されるものが知られて
いる。
【0003】この負圧倍力装置は、ハウジングと、前記
ハウジング中に移動可能に設置され、前記ハウジング内
を、常に負圧源に連通する定圧室と、前記定圧室に対し
て気密的に分離された変圧室とに分離する可動壁と、前
記可動壁に連結されて軸方向に移動することによってブ
レーキ力を出力するパワーピストンと、前記パワーピス
トン内に設置され、ブレーキ操作によって前記パワーピ
ストンに対して相対的に軸方向に移動可能な入力部材
と、前記入力部材のエアバルブ弁座と係合することによ
って前記変圧室を大気から遮断するエアバルブ部と前記
パワーピストンに固定設置されたバキュームバルブ弁座
と係合することよって前記定圧室と前記変圧室との連通
を遮断するバキュームバルブ部とを含んだバルブ部材と
を備えた負圧式倍力装置において、前記パワーピストン
は略二重筒状を呈し、前記略二重筒状の内筒部の入力端
部に前記バキュームバルブ弁座が形成され、前記外筒部
の外周に前記入力部材の移動に伴って一体的に移動可能
に配設され、前記外筒部との間に前記変圧室に連通する
連通路を形成する可動筒状体を備え、前記略二重筒状の
外筒部の入力端部に径方向外方に突出するフランジ状を
呈するとともに、前記可動筒状体の入力側端部に係合す
ることによって前記連通路と大気との連通を遮断する第
2エアバルブ部が形成されたことを特徴とするものであ
る。
【0004】この負圧式倍力装置の作動としては、車両
のブレーキ操作部材の操作によって入力部材が負圧式倍
力装置の出力側に移動されると、バルブ部材のバキュー
ムバルブ部がパワーピストンのバキュームバルブ弁座と
係合し、入力部材のエアバルブ弁座とバルブ部材のエア
バルブ部との係合が解消される。従って、変圧室と定圧
室との連通が遮断されて、変圧室と大気とが連通される
ことから、大気がエアバルブ弁座とエアバルブ部とのク
リアランス及びパワーピストン内を介して変圧室に導入
され、ブレーキ操作部材の操作力に応じた差圧が定圧室
と変圧室との間に生じ、この差圧によって可動壁及びパ
ワーピストンが負圧式倍力装置の出力側に移動されて、
反力部材を介して出力部材にこのパワーピストンの推進
力が伝達され、ブレーキ操作部材の操作力に応じて増幅
されたブレーキ力が発生されることになる。
【0005】特に、急激なブレーキ操作部材の操作によ
って入力部材が負圧式倍力装置の出力側に移動される場
合、入力部材の移動に伴って可動筒状体が負圧式倍力装
置の出力側に移動されることになる。この可動筒状体の
移動によって可動筒状体の入力側端部と第2エアバルブ
部との係合が解消され、可動筒状体とパワーピストンと
の間に形成された連通路、ひいては変圧室が大気と連通
される。
【0006】従って、急激なブレーキ操作が行われるよ
うな場合においては、大気がエアバルブ弁座とエアバル
ブ部とのクリアランス及びパワーピストン内を介して変
圧室に導入されるのに加えて、可動筒状体の入力側端部
と第2エアバルブ部とのクリアランス、可動筒状体とパ
ワーピストンとの間に形成された連通路を介して、大気
が変圧室に導入されることになる。即ち、変圧室への大
気の導入量が通常のブレーキ操作の時に比べて増大され
ることになり、急速にブレーキ出力を高めることができ
るものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
負圧式倍力装置においては、パワーピストンの外周に可
動筒状体を配設することにより、第2エアバルブ及び付
加的な連通路を設ける構成としていることから、負圧式
倍力装置の大型化を余儀なくされており、ひいては、負
圧式倍力装置の車両への組付におけるスペースの有効利
用の点においても妨げとなっている。
【0008】従って、本発明は、コンパクトな構成とし
た負圧式倍力装置を提供することを、その技術的課題と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、ハウジングと、前記ハウジング中に移動可能に設置
され、前記ハウジング内を、常に負圧源に連通する定圧
室と、前記定圧室に対して気密的に分離された変圧室と
に分離する可動壁と、前記可動壁に連結されて軸方向に
移動することによってブレーキ力を出力するパワーピス
トンと、前記パワーピストン内に設置され、ブレーキ操
作によって前記パワーピストンに対して相対的に軸方向
に移動可能な入力部材と、前記入力部材のエアバルブ弁
座と係合することによって前記変圧室を大気から遮断
し、前記パワーピストンに固定配置されたバキュームバ
ルブ弁座と係合することよって前記定圧室と前記変圧室
との連通を遮断するシール部を含んだバルブ部材とを備
えた負圧式倍力装置において、前記パワーピストン内に
前記パワーピストンに対して相対的に軸方向に移動可能
に配設され、前記シール部に向けて移動されることによ
って前記シール部と係合し前記定圧室と前記変圧室との
連通を遮断するとともに、前記シール部を前記エアバル
ブ弁座から離間する方向に付勢する可動バキュームバル
ブ弁座と、前記入力部材が前記シール部から離間する方
向へ移動する際に、前記可動バキュームバルブ弁座を前
記シール部に向けて移動させる可動バキュームバルブ弁
座作動機構とを備えたことを特徴とする車両用制動液圧
装置を構成した。
【0010】好ましくは、前記可動バキュームバルブ弁
座は、前記パワーピストンに対して前記入力部材が相対
的に出力側に移動する場合に、前記シール部に向けて移
動されることを特徴とする負圧式倍力装置が望ましい。
【0011】より好ましくは、前記パワーピストンは径
方向に組付穴を有し、前記入力部材は外周に係合溝を備
え、前記組付穴に前記パワーピストンの軸方向に所定量
移動可能に組付けられるとともに、前記係合溝に前記パ
ワーピストンの軸方向に所定量移動可能に係合され、前
記入力部材の前記パワーピストンの軸方向の移動を規制
する規制部材が配設され、前記可動バキュームバルブ弁
座作動機構は、その一端部で前記入力部材に係合可能
で、他端部で前記可動バキュームバルブ弁座に係合可能
とされ、前記規制部材と当接する当接部を有し、前記入
力部材の前記シール部から離間する方向への移動によっ
て前記一端部がてこの力点として機能し、前記当接部が
てこの支点として機能し、前記他端部がてこの作用点と
して機能して前記可動バキュームバルブ弁座をシール部
に向けて移動させる作動部材を備えたことを特徴とする
負圧式倍力装置が望ましい。
【0012】請求項1の負圧式倍力装置は、ブレーキ操
作によって入力部材がバルブ部材のシール部から離間す
る方向へ移動されると、可動バキュームバルブ作動機構
が駆動される。
【0013】可動バキュームバルブ機構が駆動されるこ
とにより、可動バキュームバルブ弁座がバルブ部材のシ
ール部に向けて移動されて、可動バキュームバルブ弁座
とシール部とが係合して変圧室と定圧室との連通が遮断
されるとともに、可動バキュームバルブ弁座によりシー
ル部が入力部材のエアバルブ弁座から離間する方向に押
圧付勢される。
【0014】入力部材のシール部から離間する方向への
移動及び可動バキュームバルブ弁座のシール部への移動
によって、入力部材のエアバルブ弁座とシール部との係
合が解消されて変圧室が大気に連通される。
【0015】従って、エアバルブ弁座とシール部とから
構成されるエアバルブの開弁度は、入力部材のシール部
から離間する方向への移動量と可動バキュームバルブ弁
座によるシール部のエアバルブ弁座から離間する方向へ
の移動量に依存することになり、エアバルブ弁座とシー
ル部との間のクリアランスを大きくすることができる。
【0016】請求項2の負圧式倍力装置は、請求項1の
作用に加えて、パワーピストンに対して入力部材が相対
的に出力側に移動する場合に、可動バキュームバルブ弁
座がシール部に向けて移動されて、シール部と係合し定
圧室と変圧室との連通を遮断するとともに、シール部を
エアバルブ弁座から離間する方向に付勢する。
【0017】請求項3の負圧式倍力装置は、請求項1又
は請求項2の作用に加えて、ブレーキ操作によって入力
部材がシール部から離間する方向に移動されると、入力
部材のエアバルブ弁座がシール部から離脱する一方で、
入力部材は作動部材の一端部に係合する。
【0018】入力部材が作動部材の一端部に係合するこ
とにより、作動部材が一端部を力点とし、当接部を支点
とし、他端部を作用点とするてことして機能し、作動部
材の他端部が可動バキュームバルブ弁座に係合して可動
バキュームバルブ弁座をシール部に向けて付勢する。
【0019】作動部材によって付勢された可動バキュー
ムバルブ弁座はシール部に当接するとともに、シール部
を入力部材のエアバルブ弁座から離間する方向に付勢す
る。又、規制部材はてことしての作動部材の支持部材と
して機能する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態の負圧式倍力装置の断面図である。図1に示すよ
うに、負圧式倍力装置1のハウジング2内には、その外
周部を気密的に固定された固定壁3と、固定壁3の前方
に設置され、その外周部を気密的に固定され、軸方向に
移動可能なフロント可動壁4、および固定壁3の後方に
設置され、その外周部を気密的に固定され、軸方向に移
動可能なリヤ可動壁5を備えている。可動壁4、5によ
って、ハウジング2内は、フロント定圧室6、フロント
変圧室7、リヤ定圧室8、及びリヤ変圧室9とに互いに
気密的に分離されている。
【0022】フロント変圧室7とリヤ変圧室9とは、フ
ロント可動壁4外周、固定壁3外周、及びリヤ可動壁5
外周に夫々設けられた孔を介して、その外周部において
連通している。
【0023】フロント定圧室6、ひいてはリヤ定圧室8
はインレット2aを介して、負圧源である図示しない車
両のエンジンのインテークマニホールドと連通して、常
に負圧を発生している。
【0024】ハウジング2には、その後方より樹脂材料
製のパワーピストン10が挿入され、パワーピストン1
0には可動壁4、5がその内周端において気密的に固定
されている。
【0025】パワーピストン10の内部には、図示しな
い車両のブレーキ操作部材である、例えばブレーキペダ
ルに図1においてその右端にて連結された入力ロッド1
1が挿入されている。入力ロッド11は後述する入力部
材12の第1入力部材13に一体的に移動可能なように
連結されている。
【0026】入力部材12は、第1入力部材13と第2
入力部材14とから成り、入力ロッド11からのブレー
キ操作力をリアクションディスク15に伝達する役割を
果たす。リアクションディスク15と当接した出力ロッ
ド16はリアクションディスク15を介してブレーキ操
作力を受けて移動することによって図示しないマスタシ
リンダのピストンを作動させる。
【0027】入力ロッド11には戻しスプリング17を
受ける第1リテーナ18が固定されている。パワーピス
トン10にはコントロールバルブ19の右端部19bを
支持する第2リテーナ20が第1リテーナ18,戻しス
プリング17を介して入力ロッド11から弾撥力を受け
ながら固定されている。コントロールバルブ19はその
図において右端部19bの内周において第2リテーナ2
0に係合しており、外周においてはパワーピストン10
との間でシール機能を発生している。コントロールバル
ブ19の左端部であるシール部19aを支持するリテー
ナと第2リテーナ20との間にはバルブスプリング21
が介装されている。
【0028】図2は、図1の入力部材12の近辺の拡大
図である。図2に示すように、パワーピストン10は、
径方向(図2中上下方向)に組付穴であるキー溝10b
を有している。
【0029】パワーピストン10に設置されたキー溝1
0bには、第1入力部材13の軸方向移動を所定量に規
制する規制部材としてのキー22が挿入され、非作動状
態でダンパ部材を介してハウジング2に当接している。
【0030】キー22は、キー溝10bにパワーピスト
ン10の軸方向(図2中左右方向)に所定量移動可能に
組み付けられている。
【0031】第1入力部材13は、パワーピストン10
に設けられた第1入力部材13の組付用の孔10cに挿
入されており、第2入力部材14は、パワーピストン1
0に設けられた第2入力部材14の組付用の孔10dに
挿入されている。
【0032】パワーピストン10は略二重筒状を呈して
おり、その内筒部101の入力側(図2中右側)端部に
はバキュームバルブ弁座10aが一体的に形成されてい
る。第1入力部材13の入力側(図2中右側)端部には
エアバルブ弁座13aが形成されており、その略中央部
分外周にはキー22の組付用の環状溝13bが設けられ
ている。
【0033】キー22は、第1入力部材13の環状溝1
3bに、パワーピストン10の軸方向(図2中左右方
向)に所定量移動可能に係合している。
【0034】内筒部101の内周側に、その入力側(図
2中右側)端部24aでバルブ部材19に当接可能な円
筒状の可動バキュームバルブ弁座24が配設されてい
る。可動バキュームバルブ弁座24は内筒部101内周
にシール部材25を介して気密的且つ内筒部101内を
軸方向(図2中左右方向)に摺動可能に配設されてい
る。
【0035】キー溝10bには、可動バキュームバルブ
弁座作動機構の作動部材である板バネ26が配設されて
いる。板バネ26は、その一端部26aで第1入力部材
13の環状溝13bの入力側壁面13baに当接可能と
されており、その他端部26bで可動バキュームバルブ
弁座24の出力側(図2中左側)端部24bに当接して
おり、更に板バネ26は、キー22の入力側端面22a
と当接する略中央部26cを支点として、揺動可能にパ
ワーピストン10内に配設されている。
【0036】上記構成を採ることによって、コントロー
ルバルブ19のシール部19aのエアバルブ部19aa
は入力ロッド11が非作動状態において、第1入力部材
13のエアバルブ弁座13aと係合している。又、入力
ロッド11が作動状態においては、シール部19aのバ
キュームバルブ部19abがパワーピストン10のバキ
ュームバルブ弁座10aと係合可能となっている。
【0037】図1において、パワーピストン10はリタ
ンスプリング23によってハウジング2から付勢力を受
けている。
【0038】次いで、負圧式倍力装置1の作動について
説明する。最初に通常時の作動について説明する。図3
は、図2の可動バキュームバルブ弁座26が入力側へ移
動する中間状態を示し、図4は、図2の可動バキューム
バルブ弁座26が入力側へ移動しきった状態を示してい
る。図1〜図4に示すように、運転者により、車両のブ
レーキ操作部材である、例えばブレーキペダルが操作さ
れると、これと連結した入力ロッド11がブレーキ操作
力を受けて図1において左方(出力側)に移動する。従
って、入力ロッド11に固定された第1入力部材13ひ
いては第2入力部材14も入力ロッド11と一体となっ
て図1において左方(出力側)に移動する。第1入力部
材13の移動によって、コントロールバルブ19ひいて
はシール部19aもバルブスプリング20の付勢力によ
って第1入力部材13と共に図1において左方に移動
し、やがてシール部19aのバキュームバルブ部19a
bがパワーピストン10のバキュームバルブ弁座10a
に当接して、変圧室7、9は定圧室6、8と遮断される
ため車両の負圧源との連通も断たれる。
【0039】更なる第1入力部材13の出力側への移動
によって、シール部19aのエアバルブ部19aaと第
1入力部材13のエアバルブ弁座13aとの係合が解消
されて、変圧室7、9が大気と連通する。
【0040】従って、大気がエアバルブ部19aaとエ
アバルブ弁座13aとのクリアランス及びパワーピスト
ン10内を介して変圧室7、9に流入することによっ
て、定圧室6、8と変圧室7、9との間に気圧差が発生
するため、この気圧差による荷重を受けた可動壁4、5
とこれに連結されたパワーピストン10が出力側(図1
中左方)に移動するとともに、リアクションディスク1
5を介して出力ロッド16を図1中左方に押圧する。
【0041】この通常作動においては、結果的に第1入
力部材13の出力側への移動によってパワーピストン1
0、ひいてはキー22及び板バネ26も第1入力部材1
3とほぼ同様に出力側へ移動することになるので、パワ
ーピストン10、第1入力部材13、キー22、および
板バネ26等のそれぞれの相対的な位置関係は図2に示
す様な状態をとり、第1入力部材13のパワーピストン
10に対する相対的な出力側(図2中左方)への移動は
ほぼ生じないことになる。即ち、第1入力部材13の出
力側への移動に伴って、板バネ26が作動されることは
なく、ひいては可動バキュームバルブ弁座24が入力側
(図2中右方)に移動されることはない。
【0042】従って、エアバルブ部19aaとエアバル
ブ弁座13aとのクリアランス、即ち、エアバルブの開
弁度は、ほぼ第1入力部材13の出力側への移動量にの
み依存することになる。
【0043】出力ロッド16が左方に押圧移動されるこ
とにより、パワーピストン10は、出力ロッド16に増
幅されたブレーキ力を出力することになる。
【0044】これ以降は、リアクションディスク15か
ら、第1入力部材13及び第2入力部材14を介して入
力ロッド11が受ける反力によって、シール部19aの
エアバルブ部19aaと第1入力部材13のエアバルブ
弁座13aが、シール部19aのバキュームバルブ部1
9abとパワーピストン10のバキュームバルブ弁座1
0aとが選択的に係合して、入力ロッド11に加えられ
た運転者のブレーキ作動力に応じて、負圧式倍力装置1
の助勢力が制御される。
【0045】パワーピストン10によるブレーキ力によ
る反力と、ブレーキペダルを操作することによって発生
し、入力部材12に伝達されたブレーキ操作力はリアク
ションディスク15に加えられバランスする。
【0046】又、運転者によりブレーキペダルが解除操
作されると、これと連結した入力ロッド11がブレーキ
操作力を受けて負圧式倍力装置1の入力側(図1中右
方)に移動する。従って、入力ロッド11に固定された
第1入力部材13も入力ロッド11と一体となって入力
側(図1中右方)に移動する。
【0047】第1入力部材13の移動によって、やがて
シール部19aのエアバルブ部19aaと第1入力部材
13のエアバルブ弁座13abとが係合して、変圧室
7、9と大気との連通が遮断される。
【0048】更に、第1入力部材13が図1において右
方に移動すると、シール部19aのバキュームバルブ部
19abがパワーピストン10のバキュームバルブ弁座
10aから離脱して、変圧室7、9は定圧室6、8に連
通される。
【0049】従って、変圧室7、9の大気の定圧室6、
8への流入によって、定圧室6、8と変圧室7、9との
間に気圧差が減少するため、この差圧の減少によって可
動壁4、5及びパワーピストン10が初期位置に移動さ
れて、ブレーキ力が減少することになる。
【0050】次に、急激にブレーキ操作部材が操作され
た場合の作動について説明する。例えば、運転者によ
り、急ブレーキ操作としてブレーキ操作部材であるブレ
ーキペダルが急激に踏み込み作動されると、これと連結
した入力ロッド11がブレーキ操作力を受けて図1にお
いて左方(出力側)に急速に移動する。従って、入力ロ
ッド11に固定された第1入力部材13ひいては第2入
力部材14も入力ロッド11と一体となって図1におい
て左方(出力側)に急速に移動する。特に、第1入力部
材13が急速に出力側へ移動することにより、パワーピ
ストン10に対して第1入力部材13が相対的に出力側
に移動する状況が生じることになる。
【0051】第1入力部材13の移動によって、コント
ロールバルブ19ひいてはシール部19aもバルブスプ
リング20の付勢力によって第1入力部材13と共に図
1において左方に移動し、やがてシール部19aのバキ
ュームバルブ部19abがパワーピストン10のバキュ
ームバルブ弁座10aに当接して、変圧室7、9は定圧
室6、8と遮断されるため車両の負圧源との連通も断た
れる。
【0052】更に、第1入力部材13が図1において左
方に移動すると、第1入力部材13のエアバルブ弁座1
3aがシール部19aのエアバルブ部19aaから離脱
することになる。
【0053】エアバルブ弁座13aがエアバルブ部19
aaから離脱する一方で、パワーピストン10に対する
第1入力部材13の相対的な出力側への移動が生じてい
ることから、第1入力部材13の溝13bにおける入力
側壁面13baが板バネ26の一端部26aに当接して
一端部26aを出力側(図2中左方)に移動させ、板バ
ネ26を中央部26cを中心として入力側(図2中右
方)即ち、図2中反時計方向に揺動させて、他端部26
bを入力側(図2中右方)に移動させる。
【0054】板バネ26が揺動することにより、板バネ
26の他端26bが可動バキュームバルブ弁座24の出
力側端部24bに係合して可動バキュームバルブ弁座2
4を入力側(図3中右方)に向けて付勢する。
【0055】板バネ26によって付勢された可動バキュ
ームバルブ弁座24は、その入力側端部24aがシール
部19aのバキュームバルブ部19abに当接するとと
もに、コントロールバルブ19のシール部19aを入力
側(図3中右方)、言い換えれば、エアバルブ弁座13
aからエアバルブ部19aaが離間される方向に付勢す
る。
【0056】即ち、板バネ26は、一端部26aを力点
とし、略中央部26cを支点とし、他端部26bを作用
点とするてことして作動することになる。又、キー22
はてことしての板バネ26の支持部材として機能する。
【0057】第1入力部材13の出力側への移動及び可
動バキュームバルブ弁座24の入力側への移動によっ
て、シール部19aのエアバルブ部19aaと第1入力
部材13のエアバルブ弁座13aとの係合が解消され
て、変圧室7、9が大気と連通する。
【0058】従って、大気がエアバルブ部19aaとエ
アバルブ弁座13aとのクリアランス及びパワーピスト
ン10内を介して変圧室7、9に流入することによっ
て、定圧室6、8と変圧室7、9との間に気圧差が発生
するため、この気圧差による荷重を受けた可動壁4、5
とこれに連結されたパワーピストン10が出力側(図1
中左方)に移動するとともに、リアクションディスク1
5を介して出力ロッド16を図1中左方に押圧する。
【0059】この急ブレーキ作動においては、ブレーキ
ペダル及び入力ロッド11の急激な作動により、第1入
力部材13の出力側への移動がパワーピストン10の出
力側への移動よりもはるかに速く行われることから、こ
のブレーキペダル、入力ロッド11、及び入力部材12
の急激な作動が行われる瞬間において、パワーピストン
10が静止している状態で、第1入力部材13が出力側
に移動されるといった状況が発生する。従って、キー2
2はキー溝10bの出力側壁面10baに当接した状態
をとることによって板バネ26の支持部材として機能可
能となる。
【0060】即ち、第1入力部材13の移動に伴って第
1入力部材13が板バネ26を揺動させるべく板バネ2
6に加えられた力は、全て板バネ26を揺動させる力と
して作用し、上述したようにして可動バキュームバルブ
弁座24はシール部19aを十分に入力側へと付勢する
ことが可能となる。
【0061】図4に示すように、この急ブレーキ操作時
におけるエアバルブの開弁度、即ち、エアバルブ部19
aaとエアバルブ弁座13aとのクリアランスは、第1
入力部材13の出力側への移動量と可動バキュームバル
ブ弁座24によるシール部19aの入力側への移動量と
に依存することになり、通常作動時のエアバルブの開弁
度よりもより大きな開弁度を確保することができる。
【0062】従って、大気の変圧室7、9への流入量が
通常作動時よりも増大し、急速に可動壁4、5及びパワ
ーピストン10、ひいては出力ロッド16を出力側に付
勢することになる。出力ロッド16が左方に押圧移動さ
れることにより、パワーピストン10は、出力ロッド1
6に増幅されたブレーキ力を出力することになる。即
ち、十分なブレーキ出力を瞬時に得ることが可能とな
る。
【0063】急ブレーキ操作時においては、可動バキュ
ームバルブ弁座24は十分に入力側へと移動することが
できるが、変圧室7、9と定圧室6、8との間の気圧差
によるパワーピストン10の出力側への移動に伴ってキ
ー22との間にクリアランスが生じだすとキー22はも
はや板ばね26の支持部材として機能できなくなり、バ
ルブスプリング21の付勢力を受けたシール部19aに
より可動バキュームバルブ弁座24は出力側へ徐々に押
し戻されることになる。よって、可動バキュームバルブ
弁座24及び板バネ26のパワーピストン10に対する
相対的な初期位置への復帰に伴い、エアバルブの開弁度
も徐々に少なくなる。
【0064】ブレーキ解除操作における作動は、通常作
動時と同様であるので説明は省略する。
【0065】以上説明したように、本実施の形態の負圧
式倍力装置1によれば、二重筒状を呈するパワーピスト
ン10の内筒部101内に第1入力部材13の出力側へ
の移動に伴って入力側に移動可能に配設され、入力側に
移動することによってシール部19aに係合し定圧室
6、8と変圧室7、9との連通を遮断するとともにシー
ル部19aを入力側に付勢する可動バキュームバルブ弁
座24を備えたことにより、可動バキュームバルブ弁座
24の作動によって、エアバルブ部19aaとエアバル
ブ弁座13aとからなるエアバルブの開弁度を増大させ
ることを可能とし、ひいては変圧室7、9への大気の流
量を増大させるとともに負圧式倍力装置1のブレーキ出
力を瞬時に増大させることを可能としている。
【0066】更に、可動バキュームバルブ弁座24はパ
ワーピストン10内に配設されていることから、負圧式
倍力装置1の大型化を招くことがなく、コンパクトな負
圧式倍力装置とすることができる。加えて、負圧式倍力
装置1の車両への取付けの際の取付けスペースの有効利
用を図ることを可能としている。
【0067】更に、パワーピストン10に対して相対的
に出力側へ第1入力部材13が移動されるといった状況
が生じる、例えば、急ブレーキ操作時において、負圧式
倍力装置1のブレーキ出力を瞬時に増大させることがで
き、従って、緊急ブレーキシステムに適した負圧式倍力
装置を提供することを可能としている。
【0068】更に、てことして機能する板バネ26が配
設されていることから、よりスムーズに、第1入力部材
13の出力側への移動に伴って可動バキュームバルブ弁
座24を入力側に移動させることを可能としている。
【0069】更に、板バネ26のてこ機能の支点となる
略中央部26cの位置設定を変えることにより、可動バ
キュームバルブ弁座24の入力側への移動量、ひいては
エアバルブの開弁度を容易に設定可能とできる。
【0070】更に、板バネ26の弾性力により、よりス
ムーズに、第1入力部材13の出力側への移動に伴って
可動バキュームバルブ弁座24を入力側に移動させるこ
とを可能としている。
【0071】従って、コンパクトな構成とした負圧式倍
力装置1を提供することを可能としている。
【0072】本実施の形態においては、入力部材12
は、第1入力部材13と第2入力部材14とから構成さ
れているが、特にこの構成に限定するものでない事は言
うまでもなく、例えば、第1入力部材13と第2入力部
材14とを一体的に備えて成る入力部材を用いた本発明
の負圧式倍力装置においても同様の作用効果が得られ
る。
【0073】又、本実施の形態の負圧式倍力装置1は、
タンデム型の負圧式倍力装置であるが、特にこの構成に
限定するものでない事は言うまでもない。
【0074】又、本実施の形態の負圧式倍力装置1は、
急ブレーキ時において可動バキュームバルブ弁座24が
作動するように構成されているが、例えば、通常ブレー
キ時においても可動バキュームバルブ弁座24が作動す
る構成とされた本発明の負圧式倍力装置では、通常ブレ
ーキ時の負圧式倍力装置の作動応答性を向上させること
も可能となる。
【0075】以上、本発明を上記実施の態様に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、パワーピストン内に入力部材のシール部から離
間する方向への移動に伴ってシール部に向けて移動可能
に配設され、シール部に向けて移動することによってシ
ール部に係合し定圧室と変圧室との連通を遮断するとと
もにシール部をエアバルブ弁座から離間する方向に付勢
する可動バキュームバルブ弁座を備えたことにより、可
動バキュームバルブ弁座の作動によって、シール部とエ
アバルブ弁座とからなるエアバルブの開弁度を増大させ
ることを可能とし、ひいては変圧室への大気の流量を増
大させるとともに負圧式倍力装置のブレーキ出力を瞬時
に増大させることを可能としている。
【0077】更に、可動バキュームバルブ弁座はパワー
ピストン内に配設されていることから、負圧式倍力装置
の大型化を招くことがなく、コンパクトな負圧式倍力装
置とすることができ、加えて、負圧倍力装置の車両への
取付けの際の取付けスペースの有効利用を図ることを可
能としている。
【0078】従って、コンパクトな構成とした負圧式倍
力装置を提供することを可能としている。
【0079】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、パワーピストンに相対的に出力側に入
力部材が移動されるといった状況が生じる、例えば、急
ブレーキ操作時において、負圧式倍力装置のブレーキ出
力を瞬時に増大させることができ、従って、緊急ブレー
キシステムに適した負圧式倍力装置を提供することを可
能としている。
【0080】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明の効果に加えて、てことして機能する作動
部材が配設されていることから、よりスムーズに、入力
部材のシール部から離間する方向への移動に伴って可動
バキュームバルブ弁座をシール部に向けて移動させるこ
とを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の負圧式倍力装置1の断面図。
【図2】図1の入力部材12の近辺部拡大図。
【図3】図2の可動バキュウームバルブ弁座24の移動
状態を示す図。
【図4】図2の可動バキュウームバルブ弁座24の最大
移動状態を示す図。
【符号の説明】
1 負圧式倍力装置 2 ハウジング 4 フロント可動壁 5 リヤ可動壁 6 フロント定圧室 7 フロント変圧室 8 リヤ定圧室 9 リヤ変圧室 10 パワーピストン 10a バキュ
ームバルブ弁座 10b キー溝 11 入力ロッド 12 入力部材 13 第1入力部材 13b 環状溝 13ba 入力
側壁面 14 第2入力部材 14a 当接面 19 コントロールバルブ 19a シール部 22 キー 22a 入力側
端面 24 可動バキュームバルブ弁座 24b 出力側
端面 26 板バネ 26a 一端部 26b 他端部 26c 中央部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、前記ハウジング中に移動
    可能に設置され、前記ハウジング内を、常に負圧源に連
    通する定圧室と、前記定圧室に対して気密的に分離され
    た変圧室とに分離する可動壁と、前記可動壁に連結され
    て軸方向に移動することによってブレーキ力を出力する
    パワーピストンと、前記パワーピストン内に設置され、
    ブレーキ操作によって前記パワーピストンに対して相対
    的に軸方向に移動可能な入力部材と、前記入力部材のエ
    アバルブ弁座と係合することによって前記変圧室を大気
    から遮断し、前記パワーピストンに固定配置されたバキ
    ュームバルブ弁座と係合することよって前記定圧室と前
    記変圧室との連通を遮断するシール部を含んだバルブ部
    材とを備えた負圧式倍力装置において、前記パワーピス
    トン内に前記パワーピストンに対して相対的に軸方向に
    移動可能に配設され、前記シール部に向けて移動される
    ことによって前記シール部と係合し前記定圧室と前記変
    圧室との連通を遮断するとともに、前記シール部を前記
    エアバルブ弁座から離間する方向に付勢する可動バキュ
    ームバルブ弁座と、前記入力部材が前記シール部から離
    間する方向へ移動する際に、前記可動バキュームバルブ
    弁座を前記シール部に向けて移動させる可動バキューム
    バルブ弁座作動機構とを備えたことを特徴とする車両用
    制動液圧装置。
  2. 【請求項2】 前記可動バキュームバルブ弁座は、前記
    パワーピストンに対して前記入力部材が相対的に出力側
    に移動する場合に、前記シール部に向けて移動されるこ
    とを特徴とする請求項1の負圧式倍力装置。
  3. 【請求項3】 前記パワーピストンは径方向に組付穴を
    有し、前記入力部材は外周に係合溝を備え、前記組付穴
    に前記パワーピストンの軸方向に所定量移動可能に組付
    けられるとともに、前記係合溝に前記パワーピストンの
    軸方向に所定量移動可能に係合され、前記入力部材の前
    記パワーピストンの軸方向の移動を規制する規制部材が
    配設され、前記可動バキュームバルブ弁座作動機構は、
    その一端部で前記入力部材に係合可能で、他端部で前記
    可動バキュームバルブ弁座に係合可能とされ、前記規制
    部材と当接する当接部を有し、前記入力部材の前記シー
    ル部から離間する方向への移動によって前記一端部がて
    この力点として機能し、前記当接部がてこの支点として
    機能し、前記他端部がてこの作用点として機能して前記
    可動バキュームバルブ弁座をシール部に向けて移動させ
    る作動部材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2の負圧式倍力装置。
JP8248225A 1996-09-19 1996-09-19 負圧式倍力装置 Pending JPH1086812A (ja)

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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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