JP3526138B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP3526138B2
JP3526138B2 JP16059696A JP16059696A JP3526138B2 JP 3526138 B2 JP3526138 B2 JP 3526138B2 JP 16059696 A JP16059696 A JP 16059696A JP 16059696 A JP16059696 A JP 16059696A JP 3526138 B2 JP3526138 B2 JP 3526138B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ装置に関し、よ
り詳しくは所要時にアンチスキッドブレーキ装置あるい
は自動ブレーキ装置としても機能するブレーキ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動ブレーキとしての機能を備え
たブレーキ装置として、次のような構成を備えたものは
知られている。すなわち、シェル内に移動可能に設けた
バルブボディと、このバルブボディに設けたパワーピス
トンと、パワーピストンの前後に形成した定圧室および
変圧室と、上記定圧室内に配設されるとともにリヤ側の
端部をバルブボディに連結したベローズと、上記ベロー
ズの内部空間に負圧あるいは大気が導入されるのを許容
する導入口とを備えたブレーキ装置は知られている(例
えば特開平4−185571号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のブレーキ装置は、通常のブレーキ装置としては勿
論、自動ブレーキとしても機能する訳であるが、そのほ
かにアンチスキッドブレーキ装置としても機能するよう
なブレーキ装置が要望されていたものである。そして、
そのような要望があったにも拘らず、従来では、そのよ
うな3種類の機能を備えたブレーキ装置は提案されてい
なかったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、シェル内に移動可能に設けたバルブボディ
と、このバルブボディに設けたパワーピストンと、パワ
ーピストンの前後に形成した定圧室および変圧室と、上
記定圧室内に配設されるとともにリヤ側の端部をバルブ
ボディに連結したベローズと、このベローズの内部空間
によって形成したベローズ室と、バルブボディ内に設け
られるとともにブレーキペダルに連動して上記バルブボ
ディ内の流体回路を切り換える弁機構と、バルブボディ
に形成されてベローズ室内と弁機構との間を連通させる
第1軸方向通路と、バルブボディに形成されてベローズ
室の外方側となる定圧室内と弁機構との間を連通させる
第2軸方向通路と、バルブボディの内部空間によって構
成されて上記弁機構と大気とを連通させる大気通路と、
上記ベローズ室と変圧室とを連通させる第1通路と、こ
の第1通路に設けられて該第1通路を開閉する第1開閉
弁と、上記変圧室とベローズ室の外方側となる定圧室内
とを連通させる第2通路と、この第2通路に設けられて
該第2通路を開閉する第2開閉弁と、上記変圧室と大気
とを連通させる第3通路と、この第3通路に設けられて
該第3通路を開閉する第3開閉弁と、所要時に上記第1
開閉弁、第2開閉弁および第3開閉弁を個別に開閉作動
させる制御装置とを備え、また、上記弁機構は、ブレー
キペダルに連動して上記第1軸方向通路と上記大気通路
との連通状態を切り換える大気弁と、ブレーキペダルに
連動して上記第1軸方向通路と上記第2軸方向通路との
連通状態を切り換える真空弁とを備え、上記制御装置
は、通常では上記第1開閉弁を開放させるとともに第2
開閉弁および第3開閉弁を閉鎖させ、ブレーキペダルが
踏み込まれて上記真空弁が閉鎖されて大気弁が開放され
た際に、上記大気通路から上記第1軸方向通路、上記ベ
ローズ室および上記第1通路を経由して上記変圧室に大
気が導入されるように構成したものである。
【0005】
【作用】このような構成において、制御装置は、通常で
は第1開閉弁を開放させるとともに、第2開閉弁および
第3開閉弁を閉鎖する。この状態では、第1通路を介し
てベローズ室と変圧室が連通している。この状態におい
て、ブレーキペダルが踏み込まれて上記真空弁が閉鎖さ
れて大気弁が開放された際に、大気通路内の大気が第1
軸方向通路を経てベローズ室に導入され、さらに第1通
路を介して変圧室内に大気が導入される。そのため、ベ
ローズ室の外方側となる定圧室内の負圧と変圧室内の大
気との差圧によってパワーピストンおよびバルブボディ
が前進されて従来と同様に所定のサーボ比の出力を得る
ことができる。つまり、従来と同様の通常のブレーキ作
動を得ることができる。次に、上記ブレーキの作動状態
からアンチスキッドブレーキ装置としての機能を得る場
合には、制御装置が第1開閉弁を閉鎖する一方、第2開
閉弁を開放する。また、制御装置は、第3開閉弁の閉鎖
状態を維持する。すると、上記第1開閉弁によって第1
通路が閉鎖されるのでベローズ室と変圧室との連通は阻
止され、変圧室内に大気は導入されなくなる。他方、第
2開閉弁が開放されたことにより、変圧室は第2通路を
介してベローズ室の外方側の定圧室と連通する。これに
より、変圧室内に介在する大気は、第2通路を介してベ
ローズ室の外方側の定圧室内の負圧によって吸引されて
変圧室の外部に排出される。そのため、ベローズ室の外
方側の定圧室内の負圧と変圧室内の大気との差圧が小さ
くなり、したがって、ブレーキ倍力装置の出力が低下す
る。つまり、これによって、アンチスキッドブレーキ装
置としての機能を得ることができる。次に、自動ブレー
キ装置としての機能が必要な場合には、上述した通常の
ブレーキ作動を得る際の各開閉弁の開閉状態から制御装
置は次のようにして各開閉弁の作動状態を切り換える。
つまり、第1開閉弁および第2開閉弁を閉鎖するととも
に第3開閉弁を開放させる。これにより、第3通路を介
して変圧室と大気とが連通するので、第3通路を介して
変圧室内に大気が導入される。そのため、変圧室の大気
と定圧室内の負圧との差圧によって、パワーピストンな
どが前進されるので、ブレーキペダルを踏み込むことな
くブレーキ倍力装置が作動されて自動ブレーキとしての
機能を得ることができる。したがって、上述した構成に
よれば、通常のブレーキ装置としては勿論、アンチスキ
ッドブレーキ装置あるいは自動ブレーキ装置としても機
能するブレーキ装置を提供することができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、ブレーキ装置1は、ブレーキ倍力装
置2と、それに接続した各導管3,4,5と、各導管
3,4に設けた3つの電磁開閉弁6,7,8と、さらに
これら各電磁開閉弁6,7,8の作動を制御する制御装
置11とから構成している。図2に示すように、ブレー
キ倍力装置2のシェル12内には筒状のバルブボディ1
3を摺動自在に設けてあり、このバルブボディ13のフ
ロント側の外周部にパワーピストン14を連結してい
る。パワーピストン14の背面にはダイアフラム15を
張設してあり、このダイアフラム15の前後に定圧室A
と変圧室Bを形成している。定圧室A内にはベローズ1
6を配設してあり、ベローズ16のフロント側の端部1
6aは、環状の第1支持部材17によってシェル12の
フロント側の壁面12Aの軸部に当接させてあり、他
方、ベローズ16のリヤ側の端部16bは、環状の第2
支持部材18によってバルブボディ13におけるフロン
ト側の内周部に当接させている。そして、このベローズ
16によって定圧室A内をベローズ16の内部空間とな
るベローズ室Cとその外方側の空間とに区画している。
このベローズ室Cは、第1支持部材17とそれに対向す
る壁面12Aとの間に形成した半径方向の連通路21を
介して導管3の一端3aと連通している。バルブボディ
13内には、その内部の流体回路を切り換える弁機構2
2を設けている。この弁機構22は、バルブボディ13
に形成した環状の第1弁座23と、この環状の第1弁座
23よりも内側でバルブボディ13に摺動自在に設けた
弁プランジャ24に形成した環状の第2弁座25と、さ
らに両弁座23、25にばねによって着座される弁体2
6とを備えている。なお、本実施例では、弁プランジャ
24の外周部にシール部材31を装着することにより、
弁プランジャ24の外周部とそれが摺動するバルブボデ
ィ13の内周部との間の気密を保持している。上記第1
弁座23とそれに接離する弁体26の環状シート部とに
よって真空弁27を構成してあり、また、第2弁座25
とそれに接離する弁体26の環状シート部とによって大
気弁28を構成している。上記真空弁27と大気弁28
との中間部となる空間は、バルブボディ13に形成した
軸方向通路32を介して上記ベローズ室Cに連通してい
る。また、上記真空弁27よりも外周側の空間は、バル
ブボディ13に形成した別の軸方向通路33を介してベ
ローズ室Cの外方側となる定圧室A内と連通している。
このベローズ室Cの外方側となる定圧室A内は、導管3
4を介して図示しない負圧源と常時連通しているので、
ベローズ室Cよりも外方側となる定圧室A内および軸方
向通路33には常時負圧が導入されている。さらに、大
気弁28よりも内周側の空間は、バルブボディ13の内
部空間によって構成した大気通路35を介して大気に連
通させている。弁プランジャ24の右端部は、図示しな
いブレーキペダルに連動させた入力軸36に連結してあ
り、弁プランジャ24の左端部は、リアクションディス
ク37に対向させている。このリアクションディスク3
7は、出力軸38におけるリヤ側の凹部38a内に収納
している。この出力軸38の凹部38aは、バルブボデ
ィ13の内周部に形成した環状突起に摺動自在に嵌装さ
せてあり、また出力軸38における凹部38aよりもフ
ロント側の部分は、ベローズ16およびシェル12の壁
面12Aを貫通させてあり、出力軸38のフロント側の
端部38bは図示しないマスターシリンダのピストンに
連動させている。また、ベローズ室Cの外方側となる定
圧室A内にはリターンスプリング41を配置してあり、
このリターンスプリング41のフロント側の端部を上記
第1支持部材17に圧接させるとともに、リターンスプ
リング41のリヤ側の端部を第2支持部材18に圧接さ
せている。そのため、リターンスプリング41の弾撥力
によってバルブボディ13等は、図示非作動位置に位置
にしている。また、このリターンスプリング41によっ
て第1支持部材17の外周部に取り付けたシール部材4
2がシェル12の壁面12Aに密着してその部分の気密
を保持するとともに、第1支持部材17の内周部に保持
したベローズ16のフロント側の端部16aも壁面12
Aの軸部に密着してその部分の気密を保持している。ま
た、リターンスプリング41の弾撥力によって、第2支
持部材18の内周部に保持したベローズ16のリヤ側の
端部16bもバルブボディ13の内周部の段部に密着
し、それによって、ベローズ16のリヤ側の端部16b
とバルブボディ13の内周部との間の気密が保持されて
いる。次に、ブレーキ倍力装置2のシェル12の外部に
は、上記導管3を配置してあり、この導管3の一端3a
を第1支持部材17と対向する位置の壁面12Aに連結
してベローズ室C内と連通させてあり、他方、導管3の
他端3bは、第1支持部材17よりも外方側となる壁面
12Aに連結してベローズ室Cの外方の定圧室A内と連
通させている。これにより、導管3を介してベローズ室
Cとその外方側となる定圧室A内が連通できるようにな
っている。また、導管3における一端3aに近い箇所に
電磁開閉弁6を設けるとともに、導管3における他端3
bに近い箇所に別の電磁開閉弁7を設けている。電磁開
閉弁6は通常では開放されており、所要時に上記制御装
置11によって閉鎖されるようになっている。これに対
して、他方の電磁開閉弁7は通常では閉鎖されており、
所要時に制御装置11によって開放されるようになって
いる。次に、ブレーキ倍力装置2の外部に配置した導管
4の一端4aは、シェル12のリヤ側の壁面12Bに接
続して変圧室Bと連通させてあり、導管4の他端4bは
大気に開放させている。そして、この導管4の途中に電
磁開閉弁8を設けている。この電磁開閉弁8は通常では
閉鎖されており、所要時に制御装置11によって開放さ
れるようになっている。また、ブレーキ倍力装置2の外
部に配置した導管5は、その一端5aを導管3における
両電磁開閉弁6,7の間の箇所に接続してあり、また、
導管5の他端5bは、導管4における電磁開閉弁8と一
端4aとの間の箇所に接続している。そして、本実施例
では、一端3aから導管5の一端5aとの接続箇所に至
るまでの導管3と、上記導管5と、該導管5の他端5b
の接続箇所から一端4aに至るまでの導管4の内部空間
によって、第1通路43を構成している。この第1通路
43を介してベローズ室Cと変圧室Bとが連通できるよ
うになっており、この第1通路43は電磁開閉弁6によ
って開閉されるようになっている。また、他端3bから
導管5の一端5aとの接続箇所に至るまでの導管3と、
上記導管5と、該導管5の他端5bの接続箇所から一端
4aに至るまでの導管4の内部空間によって、第2通路
44を構成している。この第2通路44を介してベロー
ズ室Cの外方側の定圧室Aと変圧室Bとが連通できるよ
うになっており、この第2通路44は電磁開閉弁7によ
って開閉されるようになっている。さらに、上記導管4
の内部空間によって第3通路45を構成している。この
第3通路45を介して変圧室Bは大気と連通できるよう
になっており、第3通路45は電磁開閉弁8によって開
閉することができる。 (作動説明)以上の構成において、図1ないし図2に示
したブレーキ倍力装置2の非作動状態では、従来と同様
に真空弁27が開放される一方、大気弁28が閉鎖され
ている。また、図3の第1行にも示したように、ブレー
キ倍力装置2の外部に設けた電磁開閉弁6は開放される
一方、残りの2つの電磁開閉弁7,8はともに閉鎖され
ている。そのため、両軸方向通路32,33を介してベ
ローズ室Cとその外方側の定圧室A内が連通し、それら
の内部に負圧が導入されている。また、電磁開閉弁6が
開放されているので、上記第1通路43を介してベロー
ズ室Cと変圧室Bとが連通しており、したがって、変圧
室B内にも負圧が導入されている。この非作動状態から
図示しないブレーキペダルが踏み込まれて入力軸36が
前進されると、ブレーキ倍力装置2の真空弁が27が閉
鎖される一方、大気弁28が開放される。これにより、
軸方向通路33が閉鎖されてベローズ室Cとその外方側
の定圧室A内との連通が阻止されるとともに、大気通路
35内の大気がベローズ室C内に導入され、さらにベロ
ーズ室C内の大気は第1通路43を介して変圧室Bに導
入される。したがって、ベローズ室Cの外方側の定圧室
A内の負圧と変圧室B内の大気との間に生じた差圧によ
ってバルブボディ13などが前進されてブレーキ倍力装
置2が作動される。これにより、従来と同様の通常のブ
レーキ作動を得ることができる。なお、このブレーキ倍
力装置2の作動状態からブレーキペダルの踏み込みが解
除されると、大気弁28が閉鎖されるとともに真空弁2
7が開放される。そのため、ベローズ室Cとその外方側
の定圧室C内とが両軸方向通路32,33を介して連通
する。したがって、変圧室B内に導入されている大気
は、第1通路43、ベローズ室C、軸方向通路32,3
3からベローズ室Cの外方側の定圧室Cを経由して、導
管34を介して変圧室B内の外部に排出される。このよ
うに変圧室B内から大気が排出されることによって、ブ
レーキ倍力装置2は図示非作動状態に復帰するようにな
っている。次に、上述したブレーキ倍力装置2の作動状
態において、ブレーキ装置1をアンチスキッドブレーキ
装置として機能させようとする場合には、上記制御装置
11によって電磁開閉弁6を閉鎖させるとともに電磁開
閉弁7を開放させる(図3の2行目参照)。すると、電
磁開閉弁6によって第1通路43が閉鎖されるので、ベ
ローズ室C内の大気は変圧室B内に導入されなくなる。
他方、電磁開閉弁7が開放されたことにより、第2通路
44を介してベローズ室Cの外方の定圧室A内と変圧室
Bとが連通する。そのため、変圧室B内に介在している
大気は、第2通路44、ベローズ室Cの外方の定圧室A
および導管34を介して変圧室Bの外部に排出されるの
で、定圧室Aと変圧室Bとの差圧が小さくなり、ブレー
キ倍力装置2の出力が低下する。つまり、制動力が減少
して、ブレーキ装置1がアンチスキッドブレーキ装置と
して機能する。次に、ブレーキ装置1を自動ブレーキと
して機能させようとする場合には、図1ないし図2に示
したブレーキ倍力装置2の非作動状態から制御装置11
が電磁開閉弁6を閉鎖させるとともに電磁開閉弁8を開
放する(図3の第3行目参照)。電磁開閉弁8が開放さ
れたことにより、第3通路45(導管4)を介して変圧
室Bが大気と連通して、変圧室B内に大気が導入され
る。そのため、変圧室B内の大気と定圧室Aの負圧との
差圧によってバルブボディ13などが前進されてブレー
キ倍力装置2が作動される。したがって、ブレーキペダ
ルを操作することなくブレーキ倍力装置2を作動させて
自動ブレーキとしての機能を得ることができる。なお、
このブレーキ倍力装置2の作動状態から電磁開閉弁6を
開放し、電磁開閉弁8を閉鎖すると、第1通路43を介
してベローズ室Cと変圧室Bが連通するので、変圧室B
内の大気は、第1通路43からベローズ室Cを経由し、
さらに両軸方向通路32,33からベローズ室Cの外方
の定圧室Aと導管34を介して変圧室Bの外部に排出さ
れる。それによって、バルブボディ13等が図示非作動
状態に復帰するようになっている。上述したように、本
実施例によれば、制御装置11によって各電磁開閉弁
6,7,8の開閉作動を制御することによって、通常の
ブレーキ作動は勿論、アンチスキッドブレーキ装置およ
び自動ブレーキ装置としての機能を得ることができる。
また、上記実施例においては、ブレーキ倍力装置2の外
部の各通路43,44,45の構成が単純なので、上述
した3種類の機能得るに当たって信頼性に優れている。
さらに、上記実施例においては、ブレーキ倍力装置2の
リヤ側に特別なアクチエータなどを設けていないので、
ブレーキ倍力装置2とその周辺の設置スペースが増加す
ることがなく、したがって、車両に搭載性に優れたブレ
ーキ装置1を提供することができる。 (第2実施例)次に、図4は本発明の第2実施例を示し
たものである。この第2実施例では、上記第1実施例に
おいて各1個づつ設けていた電磁開閉弁6,7,8をそ
れぞれ同期して作動される2つ一組の電磁開閉弁で構成
したものである。すなわち、導管3には同期して作動さ
れる2つの電磁開閉弁6A,6Bを並列に設けてあり、
また、この導管3には同期して作動される電磁開閉弁7
A,7Bを直列に設けている。さらに、導管4には同期
して作動される電磁開閉弁8A,8Bを直列に設けてい
る。その他の構成は、上述した第1実施例と同じであ
る。なお、この図4においては制御装置の表示は省略し
ている。このような構成の第2実施例であっても、上述
した第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
しかも、この第2実施例によれば、2つ一組の電磁開閉
弁6A,6B(7A,7B、8A,8B)の一方の電磁
開閉弁が故障した場合であっても、他方の正常に機能す
る電磁開閉弁によって上述した3種類の機能を確実に得
ることができる。 (第3実施例)次に、図5は本発明の第3実施例を示し
たものである。この第3実施例では、上記第1実施例の
構成を前提として、電磁開閉弁6と並列にオリフィス通
路48を設けたものである。その他の構成は、上述した
第1実施例と同じである。なお、この図5においても制
御装置の表示は省略している。このような構成の第3実
施例であっても、上述した第1実施例と同様の作用効果
を得ることができる。しかも、この第3実施例では、オ
リフィス通路48を設けたことにより、仮に電磁開閉弁
6が故障した場合であっても、電磁開閉弁6の前後の導
管3(第1通路43)がオリフィス通路48を介して確
実に連通できるようにしてあり、それによって、上述し
た3種類の機能を確実に得ることができる。 (第4実施例)次に、図6は本発明の第4実施例を示し
たものである。上記第1実施例においては、導管4の一
端4aをシェル12のリヤ側の壁面12Bに接続してい
たのに対して、この第4実施例は導管4の一端4aをシ
ェル12のフロント側の壁面12Aにおける外周側の箇
所に連結したものである。そして、一端4aを連結した
箇所に隣接させてシェル12内に連通路51を形成して
あり、この連通路51を介して一端4aと変圧室B内を
常時連通させている。本実施例では、シェル12の外周
部側の断面形状と同様の断面を有する環状部材52をシ
ェル12内に配置し、その環状部材52のフロント側の
端部に保持したシール部材53を壁面12Aに密着させ
てその部分の気密を保持するとともに、環状部材52の
リヤ側の端部は、シール部材54とダイアフラム15の
外周ビード部15Aとで挟み込んだ状態において、シェ
ル12を構成する前後の部材の連結箇所に挟み込んで保
持するようにしている。また、外周ビード部15Aの隣
接位置の薄肉部分は環状部材52と重合しており、それ
らの重合箇所に貫通孔55を穿設している。そして、環
状部材52とそれに対向するシェル12の内方部との間
の空間部および貫通孔55とによって上記連通路51を
構成している。さらに、環状部材52における貫通孔5
5に隣接する箇所には、円周方向等間隔位置に貫通孔5
2aを穿設してあり、その貫通孔52aにダイアフラム
15側に設けた係合突起15Bを嵌合させている(図7
参照)。これによって、上記貫通孔55を設けたダイア
フラム15の薄肉部分が移動することを防止して、その
部分が損傷するのを防止している。上記連通路51の関
連部分を除いたブレーキ倍力装置2の構成は、上記第1
実施例と同じである。なお、この6図においても制御装
置の表示は省略している。次に、ブレーキ倍力装置2の
外部の構成について説明すると、上記導管4には第1実
施例と同様に電磁開閉弁8を設けている。また、導管5
6の一端56aを、導管4における他端4aと電磁開閉
弁8との間の箇所に接続するとともに、導管56の他端
56bをベローズ室Cに連通させており、この導管56
に電磁開閉弁6を設けている。また、別の導管57の一
端57aを、上記導管56における電磁開閉弁8と導管
56の他端56bの接続箇所との間に接続している。他
方、導管57の他端57bは、ベローズ室Cの外方側と
なる定圧室Aに接続している。そして、この導管57に
電磁開閉弁7を設けてあり、さらに、導管57における
電磁開閉弁7と他端57bとの間の箇所に負圧導入管3
4を接続している。これにより、この第4実施例では、
導管56と、その一端56aの接続箇所から一端4aに
至る導管4と、シェル12内の連通路51とによって、
ベローズ室Cと変圧室Bとを連通させる第1通路43を
構成している。この第1通路43は電磁開閉弁6によっ
て開閉することができる。また、導管57と、その一端
57aの接続箇所から一端4aに至る導管4と、シェル
12内の連通路51とによって、変圧室Bとベローズ室
Cの外方側の定圧室Aとを連通させる第2通路44を構
成している。この第2通路44は、電磁開閉弁7によっ
て開閉することができる。さらに、導管4と、シェル1
2内の連通路51とによって、第3通路45を構成して
あり、この第3通路45は電磁開閉弁8によって開閉す
ることができる。このような構成とした第4実施例にお
ける制御装置(図示せず)による各電磁開閉弁6,7,
8の開閉作動と、上述した3種類の機能との関係は、図
3に示した第1実施例の場合と同じである。この第4実
施例であっても上記第1実施例と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、通常の
ブレーキ作動は勿論、アンチスキッドブレーキ装置およ
び自動ブレーキ装置としての機能を得ることができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略の構成図
【図2】図1に示した要部を断面図で表現した図
【図3】図1に示した制御装置による各電磁開閉弁6,
7,8の制御状態を示す図
【図4】本発明の第2実施例を示す概略の構成図
【図5】本発明の第3実施例を示す概略の構成図
【図6】本発明の第4実施例を示す断面図
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図
【符号の説明】
1 ブレーキ装置 2 ブレーキ倍
力装置 6 電磁開閉弁(第1開閉弁) 7 電磁開閉弁
(第2開閉弁) 8 電磁開閉弁(第3開閉弁) 11 制御装置 13 バルブボディ 14 パワーピス
トン 16 ベローズ 22 弁機構 32 軸方向通路(第1軸方向通路) 33 軸方向通路(第2軸方向通路) 43 第1通路 44 第2通路 45 第3通路 A 定圧室 B 変圧室 C ベローズ室

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に移動可能に設けたバルブボデ
    ィと、このバルブボディに設けたパワーピストンと、パ
    ワーピストンの前後に形成した定圧室および変圧室と、
    上記定圧室内に配設されるとともにリヤ側の端部をバル
    ブボディに連結したベローズと、このベローズの内部空
    間によって形成したベローズ室と、バルブボディ内に
    けられるとともにブレーキペダルに連動して上記バルブ
    ボディ内の流体回路を切り換える弁機構と、バルブボデ
    ィに形成されてベローズ室内と弁機構との間を連通させ
    る第1軸方向通路と、バルブボディに形成されてベロー
    ズ室の外方側となる定圧室内と弁機構との間を連通させ
    る第2軸方向通路と、バルブボディの内部空間によって
    構成されて上記弁機構と大気とを連通させる大気通路
    と、上記ベローズ室と変圧室とを連通させる第1通路
    と、この第1通路に設けられて該第1通路を開閉する第
    1開閉弁と、上記変圧室とベローズ室の外方側となる定
    圧室内とを連通させる第2通路と、この第2通路に設け
    られて該第2通路を開閉する第2開閉弁と、上記変圧室
    と大気とを連通させる第3通路と、この第3通路に設け
    られて該第3通路を開閉する第3開閉弁と、所要時に上
    記第1開閉弁、第2開閉弁および第3開閉弁を個別に開
    閉作動させる制御装置とを備え、 また、上記弁機構は、ブレーキペダルに連動して上記第
    1軸方向通路と上記大気通路との連通状態を切り換える
    大気弁と、ブレーキペダルに連動して上記第1軸方向通
    路と上記第2軸方向通路との連通状態を切り換える真空
    弁とを備え、上記制御装置は、通常では上記第1開閉弁
    を開放させるとともに第2開閉弁および第3開閉弁を閉
    鎖させ、ブレーキペダルが踏み込まれて上記真空弁が閉
    鎖されて大気弁が開放された際に、上記大気通路から上
    記第1軸方向通路、上記ベローズ室および上記第1通路
    を経由して上記変圧室に大気が導入されるように構成し
    ことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 上記制御装置は、アンチスキッドブレー
    キ装置としての機能が必要な場合には、上記第1開閉弁
    および第3開閉弁を閉鎖させるとともに第2開閉弁を開
    放させ、さらに、上記制御装置は、自動ブレーキ装置と
    しての機能が必要な場合には、上記第1開閉弁および第
    2開閉弁を閉鎖させるとともに第3開閉弁を開放させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 上記第1開閉弁は上記第1通路に並列に
    設けられて同期して作動する2つ一組の開閉弁からな
    り、また、上記第2開閉弁は上記第2通路に直列に設け
    られて同期して作動する2つ一組の開閉弁からなり、さ
    らに、上記第3開閉弁は上記第3通路に直列に設けられ
    て同期して作動する2つ一組の開閉弁からなることを特
    徴とする請求項1ないし請求項2に記載のブレーキ装
    置。
  4. 【請求項4】 上記第1開閉弁と並列にオリフィス通路
    を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいず
    れかに記載のブレーキ装置。
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