JP5125489B2 - 制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回生制動と液圧制動とを行う制動装置に関する。
この種の技術としては、特許文献1に記載の技術が開示されている。
この公報では、急制動時のように要求制動力が大きいときは、要求制動力が大きいときに回生制動と摩擦制動との両方の制動を行う場合に、急制動時の応答性を確保するため、ブレーキペダルの踏込み速度を検出し、前記検出した踏込み速度が大きいほど、要求制動力に対する回生制動力の比率を小さくすることで急制動時の応答性を確保することができる。
特開平11−171287号公報
上記従来技術では、ブレーキペダル(ブレーキ操作子)が踏込まれて(操作されて)から、ブレーキペダルのストローク速度(操作速度)を検出し、その操作速度がある程度大きいときに摩擦ブレーキの比率を大きくする。しかし、前記操作速度が所定値より大きいと(急踏みのとき)判断し、車両に制動力を働かせるまでに、前記操作量に発生する制動力に対し遅れが生じ、運転者に違和感を生じさせるおそれがあった。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ブレーキ操作子の操作速度が小さいときには全制動力に対する回生制動力の割合を高くするとともに、ブレーキ操作子の操作速度が大きいときには、ブレーキ操作子の操作量が小さいときから高い制動力を確保し、制動力発生の応答性を向上させることができる制動装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明では、ブレーキ操作子に入力された操作量に応じてブレーキ液圧を発生させるブレーキブースタと、前記ブレーキ液圧により制動力を発生させるマスタシリンダと、ブレーキ操作子に入力された操作量に応じてモータの回生制御により制動力を発生させる回生制動手段と、入力軸の操作量を吸収する操作量吸収装置とを有する。そして、操作量吸収装置は、ピストンによってシリンダ内を第1液室と第2液室に隔成する。さらに、第1液室と第2液室とをオリフィスにて連通する構成となっている。さらに、回生制御手段が失陥したときには、遮断弁によりオリフィスを遮断する構成となっている。

よって、ブレーキ操作子の操作速度が小さいときには、操作量吸収手段による入力軸が伝達する操作量の吸収量が大きいため、全制動力に対する回生制動の割合を高くすることができる。また、ブレーキ操作子の操作速度が大きいときには、操作量吸収手段による入力軸が伝達する操作量の吸収量は小さいため、ブレーキ操作子の操作量が小さい時点からブレーキ倍力装置による倍力作用が発生し、大きな液圧制動力を発生させることが可能となり、応答性が高く、大きな制動力を発生させることができる。
以下、本発明の制動装置を実現する最良の形態を、実施例1ないし実施例4に基づいて説明する。
まず構成を説明する。
図1は、実施例1の回生協調制動装置1の構成図である。
回生協調制動装置1は、モータ21の回生制動により制動力を発生させる回生制動部2と、ブレーキ液圧による制動力を発生させる液圧制動部3と、ブレーキペダル5に入力された操作量を液圧制動部3側に伝達する入力軸6と、この入力軸6が伝達する操作量を吸収する操作量吸収部4とを有している。なお、回生制動部2は本発明の回生制動手段、液圧制動部3は本発明の液圧制動手段、操作量吸収部4は本発明の操作量吸収手段、ブレーキペダル5は本発明のブレーキ操作子に相当する。
回生制動部2は、ブレーキペダル5の操作量を検出する操作量センサ22と、操作量センサ22が検出した操作量から回生制動力を制御する回生制動制御部20と、回生制動制御部20の制御によって回生制動力を発生させるモータ21とを有している。なお、操作量センサ22は本発明の操作量検出手段に相当する。
液圧制動部3は、ブレーキペダル5に入力された操作力に対するアシスト力を発生させるとともに自動ブレーキ制御時にブレーキ液圧の発生源として作用するアクティブブースタ30と、ブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ31と、マスタシリンダ31で発生したブレーキ液圧によって各車輪に制動力を発生させるホイルシリンダ32とから形成されている。
アクティブブースタ30は、入力軸6が伝達した操作量に応じて大気圧とエンジンからの負圧の供給量を制御し、大気圧と負圧の差圧を利用してブレーキペダル5に入力された踏力に対してアシスト力を発生する。また自動ブレーキ制御時には、アクティブブースタ30は、アクチュエータにより大気圧とエンジンからの負圧の供給量を制御し、大気圧と負圧の差圧によってマスタシリンダ31に力を作用させる。自動ブレーキ制御時、入力軸6にはアクティブブースタ30の作動と連動した変位量が入力される。なお、アクティブブースタ30は本発明のブレーキ倍力手段に相当する。
操作量吸収部4は、内部に作動液が満たされたシリンダ40と、シリンダ40内を第1液室40aと第2液室40bとに隔成するピストン41と、第1液室40aと第2液室40bとを連結する液路42と、この液路42に設けられたオリフィス43とから形成されている。ピストン41は、ブレーキペダル5に操作力が入力されていないときに第2液室40bの軸方向距離が距離bとなるように設定している。この距離bは、ブレーキペダル5をゆっくり操作するときに、回生制動のみで制動を行うブレーキペダル5の操作量に応じて設定する。
入力軸6は、ピストン41とブレーキペダル5とを連結する第1入力軸60と、アクティブブースタ30とシリンダ40とを連結する第2入力軸61と、ブレーキペダル5に形成されたクレビスピン50と係合するクレビス62とから形成されている。クレビス62は、入力軸6の軸方向に長い長穴部63が形成さており、ブレーキペダル5の側面に突出して形成されるクレビスピン50と係合している。長穴部63にクレビスピン50が係合することによって、アクティブブースタ30が作動したときに入力軸6に変位量が入力されても、ブレーキペダル5が動くことがない。
次に作用について説明する。実施例1の回生協調制動装置1においては、ブレーキペダル5の操作量に応じて回生制動と液圧制動を行っている。電力回収率を向上させるためには、最大回生制動力が得られるまでは全制動力に対する回生制動力の割合を大きくするため、液圧制動力の発生を小さくする必要がある。しかし、ブレーキペダル5の操作速度が大きい場合には、最大回生制動力が得られる以前のブレーキペダル5の操作量が小さい範囲から回生制動力と液圧制動力とを発生させて、制動力発生の応答性を高める必要がある。
そこで実施例1では、入力軸6に、ブレーキペダル5の操作速度が小さいときには入力軸6が伝達する操作量を吸収する吸収量を大きくし、ブレーキペダル5の操作速度が大きいときには入力軸6が伝達する操作量を吸収する吸収量を小さくする操作量吸収部4を設けた。
具体的には、操作量吸収部4を、内部に作動液が満たされたシリンダ40と、シリンダ40内を第1液室40aと第2液室40bとに隔成するピストン41と、第1液室40aと第2液室40bとを連結する液路42と、この液路42に設けられたオリフィス43とから形成した。また、ピストン41とブレーキペダル5とを第1入力軸60によって連結し、アクティブブースタ30とシリンダ40とを第2入力軸61によって連結した。
図2は、ブレーキペダル5の操作速度が小さいときの回生協調制動装置1の様子を示す図である。
ブレーキペダル5の操作速度が小さいときには、第1入力軸60によりピストン41が押圧されると第2液室40bの作動液が液路42を介して第1液室40aに移動する。よって、ブレーキペダル5から第1入力軸60に操作量が入力されるものの、ピストン41が移動する範囲においてシリンダ40は移動しないため、第2入力軸61には操作量が伝達されない。
図3は、ブレーキペダル5の操作速度が大きいときの回生協調制動装置1の様子を示す図である。
ブレーキペダル5の操作速度が大きいときには、第1入力軸60によりピストン41が押圧されても、オリフィス43の抵抗により作動油は第2液室40bから第1液室40aに移動しない。よって、ピストン41とシリンダ40とは一緒に移動するため第1入力軸60から第2入力軸61に操作量が伝達される。そのため、ブレーキペダル5に入力された操作量は液圧制動部3側に伝達され、アクティブブースタ30やマスタシリンダ31が作動して、ホイルシリンダ32において液圧制動が行われる。
上述のようにオリフィス43の作用によって、ブレーキペダル5の操作速度に応じて液圧制動力が発生する操作量が変化する。
図4は、操作量および操作速度に応じた液圧制動力と回生始動力を示す図である。図4(a)に示すように、液圧制動力が発生する操作量はブレーキペダル5の操作速度が大きいほど小さく。一方、図4(b)に示すように、回生制動力が発生する操作量は、ブレーキペダル5の操作速度に関わらず一定となる。
図5は、ブレーキペダル5の操作速度が小さいときと大きいときの制動力の発生を示すタイムチャートであり、(a)は操作速度が小さいとき、(b)は操作速度が大きいとき、(c)はオリフィス43を設けなかった場合に操作速度が大きいときの様子を示す。
ブレーキペダル5の操作速度が小さいときには、ブレーキペダル5の操作を始めた時間t0から時間t2までは操作量吸収部4による入力軸6の操作量の吸収が行われるため回生制動力のみが発生する。時間t2以降では操作量吸収部4による入力軸6の操作量の吸収が終了し液圧制動力も発生するため、回生制動力および液圧制動力が発生する。そのため、時間t0から時間t2では操作量に応じて回生制動力のみが発生し、全制動力に対する回生制動力の割合を高めることができる。時間t2以降では、回生制動力と液圧制動力が発生するため高い制動力を発生させることができる。
ブレーキペダル5の操作速度が大きいときには、ブレーキペダル5の操作を始めた時間t0の時点から操作量吸収部4による入力軸6が伝達する操作量の吸収が行われないため、回生制動力および液圧制動力が発生する。
一方、オリフィス43を設けなかった場合においてブレーキペダル5の操作速度が大きいときには、ブレーキペダル5の操作を始めた時間t0から時間t1では操作量吸収部4による入力軸6が伝達する操作量の吸収が行われるため回生制動力のみが発生する。時間t1以降では操作量吸収部4による入力軸6が伝達する操作量の吸収が終了し液圧制動力も発生して、回生制動力および液圧制動力が発生する。図5(b)と(c)に示すように、オリフィス43を設けなかった場合には液圧制動力の発生が遅れるため、オリフィス43を設けた場合に比べて制動力の応答性が遅くなる。
すなわち、オリフィス43の作用によって、ブレーキペダル5を急操作したときには時間t0の時点から回生制動力と液圧制動力とを発生させることが可能となり、応答性が高く大きな制動力を発生させることができる。
次に効果について述べる。
(1)ブレーキペダル5に入力された操作量を検出する操作量センサ22と、操作量センサ22が検出した操作量に応じてモータ21の回生制御により制動力を発生させる回生制動部2と、ブレーキペダル5に入力された操作量を伝達する入力軸6と、入力軸6が伝達する操作量に応じてブレーキ液圧を発生させるアクティブブースタ30と、ブレーキ液圧による制動力を発生させる液圧制動部3と、を備えた回生協調制動装置1において、入力軸6に、ブレーキペダル5の操作速度が小さいときには入力軸6が伝達する操作量を吸収する吸収量を大きくし、操作速度が大きいときには吸収量を小さくする操作量吸収部4を設けた。
よって、ブレーキペダル5の操作速度が大きいときには、操作量吸収部4によって入力軸6が伝達する吸収量は小さいため、早期にアクティブブースタ30の倍力作用を発生させて高い液圧制動力を発生させるとともに、回生制動力を発生させることが可能となる。そのため、応答性が高く大きな制動力を発生させることができる。さらに、ブレーキペダル5の操作速度が小さいときには、操作量吸収部4によって入力軸6が伝達する吸収量が大きくなるため全制動力に対して回生制動力の割合を高くすることができ、電力回収率を高めることができる。
(2)操作量吸収部4を、シリンダ40と、シリンダ40内を第1液室40aと第2液室40bとに隔成するピストン41と、第1液室40aと第2液室40bとを接続する液路42と、液路42に設けられたオリフィス43と、から形成するようにした。
よって、ブレーキペダル5の操作速度が大きいときには、操作量吸収部4によって入力軸6が伝達する吸収量を小さく設定ことが可能となるため、早期に回生制動力および液圧制動力を発生させ、応答性が高く大きな制動力を発生させることができる。さらに、ブレーキペダル5の操作速度が小さいときには、操作量吸収部4によって入力軸6が伝達する吸収量を大きく設定することが可能となるため、全制動力に対して回生制動力の割合を高くすることができ、電力回収率を高めることができる。
実施例1では液路42にオリフィス43を設けたが、実施例2では液路42に遮断弁44aとオリフィス44bとを切り替える切替弁44を設けた点で異なる。図6は、実施例2の回生協調制動装置1の構成図である。実施例1と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施例2では、操作量吸収部4の液路42に切替弁44を設けた。回生制動部2が故障等により失陥した場合には切替弁44を非通電状態とし遮断弁44aによって液路42を遮断し、回生制動部2が正常なときには切替弁44を通電状態としオリフィス44bによって液路42を連通する。すなわち、回生制動部2が失陥した場合には、遮断弁44aによって液路42が遮断されるため、ブレーキペダル5が操作されても、第2液室40bから第1液室40aへ作動液が移動しない。
よって、ピストン41はシリンダ40に対して移動しないため、第1入力軸60に入力された操作量は第2入力軸61に伝達される。すなわち、ブレーキペダル5に入力された操作量は液圧制動部3側に伝達され、アクティブブースタ30やマスタシリンダ31が作動して、ホイルシリンダ32において液圧制動が行われる。そのため、回生制動部2が失陥した場合には液圧制動を行い、制動力を確実に確保することができる。
次に実施例2の効果を述べる。
(3)回生制御部2が失陥したときには液路42を遮断する遮断弁44aを設けた。
よって、回生制動部2が失陥したときには操作量吸収部4によって入力軸6が伝達する操作量は吸収されず、ブレーキペダル5の操作量や操作速度に関わらず液圧制動を行い、制動力を確実に確保することができる。
実施例1および実施例2では、クレビス62は入力軸6の軸方向に長い長穴部63が形成さており、長穴部63にクレビスピン50が係合することによって、アクティブブースタ30が作動したときに入力軸6に変位量が入力されても、ブレーキペダル5が動くことがないようにしていた。実施例3は、操作量吸収部4によってアクティブブースタ30が作動したときに入力軸6に変位量が入力されても、ブレーキペダル5が動くことがないようにしている点で実施例1および実施例2と異なる。
図7は、実施例3の回生協調制動装置1の構成図である。実施例1または実施例2と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
入力軸6のクレビス62には、ブレーキペダル5のクレビスピン50と係合する係合穴64が形成される。クレビスピン50は係合穴64に対して回動可能に係合される。
操作量吸収部4は、内部に作動液が満たされたシリンダ45と、シリンダ45内を第1液室45aと第2液室45bとに隔成するピストン41と、第1液室45aと第2液室45bとを連結する液路42と、この液路42に設けられたオリフィス43とから形成されている。ピストン41は、ブレーキペダル5に踏力が入力されていないときに、第1液室45aの軸方向距離がa、第2液室45bの軸方向距離が距離bとなるように設定する。この距離aはアクティブブースタ30による自動制動時に第2入力軸61に入力される変位量に応じて設定され、距離bは通常制動時に回生制動のみで制動を行うブレーキペダル5の操作量に応じて設定する。
次に作用について説明する。
アクティブブースタ30による自動制動時には、第2入力軸61によりシリンダ45が牽引されると第1液室45aの作動液が液路42を解して第2液室45bに移動する。よって、シリンダ45は移動するため第2入力軸61に変位量が入力されるものの、ピストン41は移動しないため第1入力軸60には変位量が伝達されない。そのため、ブレーキペダル5側には力が作用せず、自動制動時のブレーキペダル5は移動を防ぐことができる。
次に効果について述べる。
(4)アクティブブースタ30は、自動でブレーキ液圧を発生させ、自動でブレーキ液圧を発生させる際に前記入力軸を変位させるものであって、操作量吸収部4は、入力軸6が伝達する操作量と、アクティブブースタ30が入力軸6を変位させる変位量とを吸収するようにした。
よって、アクティブブースタ30によって自動でブレーキ液圧を発生させるときであっても、操作量吸収部4ブレーキペダル5側には力が作用しないため、ブレーキペダル5は移動を防ぐことができる。
実施例1ないし実施例3では、液路42に作動油の往きと戻りの抵抗が等しいオリフィス43(実施例2ではオリフィス44b)を用いていた。実施例4は、液路42に作動油の往きと戻りの抵抗が異なるオリフィス46を用いた点で実施例1ないし実施例3と異なる。
ブレーキペダル5を踏み込む操作をするときの速度に対して、戻す操作をするときの速度は遅い方が操作フィーリングは向上する。そこで実施例4では、液路42に作動油の往きと戻りの抵抗が異なるオリフィス46を設けた。
図8は、実施例4の回生協調制動装置1の構成図である。実施例1ないし実施例3と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
液路42にオリフィス46を設ける。図9は、このオリフィス46の拡大図である。
オリフィス46は、第1通路46aと第2通路46bが形成され、第1通路46aには作動油が第2液室45bから第1液室45a側に移動するとき(往き)のときに開弁し、第1液室45aから第2液室45b側に移動するとき(戻り)のときに閉弁する開閉弁46cが設けられている。図9(a)に示すように戻りのときには、第1通路46aは開閉弁46cによって閉鎖され、作動油は第2通路46bのみを通過する。図9(b)に示すように往きのときには、第1通路46aは開閉弁46cによって開放され、作動油は第1通路46aと第2通路46bの両方を通過する。
すなわち、ブレーキペダル5が踏み込む操作をされ、入力軸6が伝達する操作量を吸収する往きのときに作動油が通過するオリフィス46の径に対して、ブレーキペダル5が戻す操作をされたのときに作動油が通過するオリフィス46の径は小さいため、往きの抵抗に対して戻りの抵抗は大きくなる。そのため、ブレーキペダル5が踏む込む操作をされるときの速度に対して戻す操作をされるときの速度を遅く設定することができる。
2つのオリフィス46aまたは46bによって、第1実施例と同様にブレーキペダル5の操作速度が大きいときには、操作量吸収部4によって入力部6が伝達する吸収量を小さく設定したことが可能となるため、早期に回生制動力および液圧制動力を発生させ、応答性が高く大きな制動力を発生させることができる。さらに、ブレーキペダル5の操作速度が小さいときには、操作量吸収部4によって入力軸6が伝達する吸収量を大きく設定することが可能となる。
次に、実施例4の回生協調制動装置1の効果について述べる。
(5)オリフィス46は、入力軸6が伝達する操作量を吸収するときの径に対して、戻り側の径を小さく設定した。
よって、往きの抵抗に対して戻りの抵抗を大きくすることが可能となるため、ブレーキペダル5が踏む込む操作をされるときの速度に対して戻す操作をされるときの速度を遅く設定し、操作フィーリングを向上することができる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1ないし実施例4に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1ないし実施例4に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1または実施例2では、アクティブブースタ30を用いた回生協調制動装置1について述べたが、このアクティブブースタ30は通常のブレーキ倍力装置でもよく、すなわち回生制動とブレーキ倍力装置を用いた液圧制動とが行われるものであれば良い。
また実施例1ないし実施例4では、第1入力軸60はピストン41とブレーキペダル5とを連結し、第2入力軸61はアクティブブースタ30とシリンダ45(実施例1、実施例2ではシリンダ40)とを連結していた。この構成を例えば図10のように、第1入力軸60はシリンダ45とブレーキペダル5とを連結し、第2入力軸61はアクティブブースタ30とピストン41とを連結するようにしても良い。
また、図11(a)のように、操作量吸収部4に第1液室45aと第2液室45bとを連結する液路47を有する。この液路47の径はオリフィスの効果が得られる程度に細く形成されている。図11(b)のように、シリンダ45内を第1液室45aと第2液室45bとに隔成するピストン48を備える。ピストン48に第1液室45aと第2液室45bとを連結する通路48aをオリフィスの効果が得られるように細く形成しても良い。
次に、他の実施例の回生協調制動装置1の効果について述べる。
(6)オリフィス47は入力軸6が伝達する操作量を吸収する操作量吸収部4に液路47を形成し、ブレーキペダルの踏み込み速度が大きくなるとオリフィスの効果が得られるので、操作量吸収部4を小型化することができる。
(7)ピストン48に第1液室45aと第2液室45bとを連結するオリフィス48aを形成したため、操作量吸収部4を小型化することができる。
実施例1の回生協調制動装置の構成図である。 実施例1の通常制動時の回生協調制動装置の様子を示す図である。 実施例1の急制動時の回生協調制動装置1の様子を示す図である。 実施例1の操作量および操作速度に応じた液圧制動力と回生始動力を示す図である。 実施例1の制動力の発生を示すタイムチャートである。 実施例2の回生協調制動装置の構成図である。 実施例3の回生協調制動装置の構成図である。 実施例4の回生協調制動装置の構成図である。 実施例4オリフィスの拡大図である。 その他の実施例の回生協調制動装置の構成図である。 その他の実施例オリフィスの拡大図である。
符号の説明
1 回生協調制動装置
2 回生制動部
20 回生制動制御部
21 モータ
3 液圧制動部
30 アクティブブースタ
31 マスタシリンダ
32 ホイルシリンダ
4 操作量吸収部
40 シリンダ
40a 第1液室
40b 第2液室
41 ピストン
42 液路
43 オリフィス
44 切替弁
44a 遮断弁
44b オリフィス
45 シリンダ
45a 第1液室
45b 第2液室
46 オリフィス
5 ブレーキペダル
6 入力軸
60 第1入力軸
61 第2入力軸

Claims (5)

  1. ブレーキ操作子に入力された操作量を伝達する入力軸と、
    前記入力軸から伝達される操作量に応じてブレーキ液圧を発生させるブレーキ倍力手段と、
    前記ブレーキ液圧による制動力を発生させる液圧制動手段と、
    ブレーキ操作子に入力された操作量を検出する操作量検出手段と、
    前記操作量検出手段が検出した操作量に応じてモータの回生制御により制動力を発生させる回生制動手段と、
    を備えた制動装置において、
    前記入力軸の操作量を吸収する操作量吸収手段を備え、
    前記操作量吸収手段は、シリンダと、シリンダ内を第1液室と第2液室とに隔成するピストンと、
    前記第1液室と第2液室とを連通するオリフィスと
    前記回生制御手段が失陥したときには、前記オリフィスを遮断する遮断弁と、
    を備えることを特徴とする制動装置。
  2. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記第1液室と第2液室とを連通する流路を有し、
    前記流路にオリフィスを形成したことを特徴とする制動装置。
  3. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記ピストンに前記第1液室と前記第2液室とを連通するオリフィスを形成したことを特徴とする制動装置。
  4. 請求項1ないし3に記載の制動装置において、
    前記入力軸は、前記シリンダまたは前記ピストンの一方と前記ブレーキ操作子とを連結する第1入力軸と、前記シリンダまたは前記ピストンの他方と前記アクティブブースタとを連結する第2入力軸とを有し、
    前記入力軸の変位を制御するアクティブブースタを有し、
    前記第1液室または前記第2液室の少なくとも一方に、アクティブブースタによる前記第2入力軸に入力される前記変位を吸収する吸収手段を備えたことを特徴とする制動装置。
  5. 請求項1または請求項4のいずれか1項に記載の制動装置において、
    前記オリフィスは、前記入力軸が伝達する操作量を吸収するときの径に対して、戻り側の径を小さく設定することを特徴とする制動装置。
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