JPH049701B2 - - Google Patents
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- JPH049701B2 JPH049701B2 JP58132475A JP13247583A JPH049701B2 JP H049701 B2 JPH049701 B2 JP H049701B2 JP 58132475 A JP58132475 A JP 58132475A JP 13247583 A JP13247583 A JP 13247583A JP H049701 B2 JPH049701 B2 JP H049701B2
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- JP
- Japan
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- power piston
- chamber
- rod
- main body
- switching valve
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Links
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 24
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
- B60T13/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
- B60T13/24—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being gaseous
- B60T13/46—Vacuum systems
- B60T13/52—Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
- B60T13/563—Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units with multiple booster units, e.g. tandem booster units
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、ブレーキ装置、クラツチ装置等にお
いて使用される気圧倍力装置に関する。
いて使用される気圧倍力装置に関する。
(従来の技術)
一般に、エンジンの吸気管負圧を利用して、ブ
レーキペダルの踏力を倍加してマスタシリンダへ
伝達するためのタンデム型気圧倍力装置は、第1
図に示すようにダイアフラム1′,2′と、該ダイ
アフラム1′,2′をそれぞれ取付け且つ筒状部材
3′によつて一体的に連結された前方、後方パワ
ーピストン4′,5′と、前方、後方パワーピスト
ン4′,5′の間に配されるセンタープレート6′
とにより、本体7′内を出力側より入力側(第1
図中、左側から右側)に向けて4つの室A,B,
C,Dに画成し、ロツド8′を作動させて室Aと
室B、室Cと室D毎に差圧を生じさせ、前方、後
方パワーピストン4′,5′に発生する推力を出力
軸9′に伝達するようになつている。
レーキペダルの踏力を倍加してマスタシリンダへ
伝達するためのタンデム型気圧倍力装置は、第1
図に示すようにダイアフラム1′,2′と、該ダイ
アフラム1′,2′をそれぞれ取付け且つ筒状部材
3′によつて一体的に連結された前方、後方パワ
ーピストン4′,5′と、前方、後方パワーピスト
ン4′,5′の間に配されるセンタープレート6′
とにより、本体7′内を出力側より入力側(第1
図中、左側から右側)に向けて4つの室A,B,
C,Dに画成し、ロツド8′を作動させて室Aと
室B、室Cと室D毎に差圧を生じさせ、前方、後
方パワーピストン4′,5′に発生する推力を出力
軸9′に伝達するようになつている。
この種、気圧倍力装置においては、前方、後方
パワーピストン4′,5′が前方(第1図中、左
方)へ変位する結果、その両パワーピストン4′,
5′の推力を受ける出力軸9′はマスタシリンダを
作動させることになるが、このとき、それに伴う
反力は出力軸9′、弾性部材からなるリアクシヨ
ンデイスク10′、プランジヤ11′、ロツド8′
を介してブレーキペダルに伝達され、そのときブ
レーキペダルに伝達される反力は、出力軸9′の
フランジ部9a′径をD1、プランジヤ11′の先端
部径(第1図中、左端部径)をD2とすれば、出
力軸9′に加わる全推力F0の反力の1/(D1/
D2)2となる。
パワーピストン4′,5′が前方(第1図中、左
方)へ変位する結果、その両パワーピストン4′,
5′の推力を受ける出力軸9′はマスタシリンダを
作動させることになるが、このとき、それに伴う
反力は出力軸9′、弾性部材からなるリアクシヨ
ンデイスク10′、プランジヤ11′、ロツド8′
を介してブレーキペダルに伝達され、そのときブ
レーキペダルに伝達される反力は、出力軸9′の
フランジ部9a′径をD1、プランジヤ11′の先端
部径(第1図中、左端部径)をD2とすれば、出
力軸9′に加わる全推力F0の反力の1/(D1/
D2)2となる。
ところで、(D1/D2)2は倍力比と呼ばれてお
り、この倍力比は大きく設定可能とすることが望
まれている。しかしながら、上記のように倍力比
は、出力軸9′のフランジ部9a′径D1とプランジ
ヤ11′の先端部径D2の二つの部品寸法だけで決
定するため、寸法的に倍力比を一定の値以上に設
定することはできなかつた。
り、この倍力比は大きく設定可能とすることが望
まれている。しかしながら、上記のように倍力比
は、出力軸9′のフランジ部9a′径D1とプランジ
ヤ11′の先端部径D2の二つの部品寸法だけで決
定するため、寸法的に倍力比を一定の値以上に設
定することはできなかつた。
また、第2図に示すように、気圧倍力装置の入
出力特性は、入力Fiが一定にてジヤンプ・イン
Fo0が発生する。このジヤンプ・インFo1は、一
般には反力がロツド8′に伝達されるまでに発生
する出力、すなわち第1図に示すような気圧倍力
装置ではリアクシヨンデイスク10′がプランジ
ヤ11′とのクリアランスδだけはみ出すのに必
要な出力である。このジヤンプ・インについて、
その調整を容易に達成することが望まれている。
この点に関し、上述した第1図に示す気圧倍力装
置では、あらかじめクリアランスδを変えておく
ことにより、異なつたジヤンプ・イン特性を得る
ことができるものの、クリアランスδをその後変
更することは基本的な設計変更を生ずることとな
り、ジヤンプ・インの調整は容易には行なえなか
つた。
出力特性は、入力Fiが一定にてジヤンプ・イン
Fo0が発生する。このジヤンプ・インFo1は、一
般には反力がロツド8′に伝達されるまでに発生
する出力、すなわち第1図に示すような気圧倍力
装置ではリアクシヨンデイスク10′がプランジ
ヤ11′とのクリアランスδだけはみ出すのに必
要な出力である。このジヤンプ・インについて、
その調整を容易に達成することが望まれている。
この点に関し、上述した第1図に示す気圧倍力装
置では、あらかじめクリアランスδを変えておく
ことにより、異なつたジヤンプ・イン特性を得る
ことができるものの、クリアランスδをその後変
更することは基本的な設計変更を生ずることとな
り、ジヤンプ・インの調整は容易には行なえなか
つた。
なお、前記問題点について改善を図れるものと
して、特開昭53−82970号公報に示されるものが
ある。このものは、マスタシリンダ側に位置する
第1のパワーピストン及びブレーキペダル側に位
置する第2のパワーピストンを分離してそれぞれ
独立して作動可能とし、第1のパワーピストンに
ブレーキ側被動杆を連繁させるとともに、第1、
第2のパワーピストンを、両パワーピストンのそ
れぞれに摺動自在に嵌合したロツドを介して連繁
させ、かつ、第2のパワーピストンに設けた弁プ
ランジヤとこのロツドとの間に弾性部材等の加圧
変形部材を配設して、倍力比を一定値以上に設定
したり、あるいはジヤンプ・インの調整を行なえ
るようになつている。
して、特開昭53−82970号公報に示されるものが
ある。このものは、マスタシリンダ側に位置する
第1のパワーピストン及びブレーキペダル側に位
置する第2のパワーピストンを分離してそれぞれ
独立して作動可能とし、第1のパワーピストンに
ブレーキ側被動杆を連繁させるとともに、第1、
第2のパワーピストンを、両パワーピストンのそ
れぞれに摺動自在に嵌合したロツドを介して連繁
させ、かつ、第2のパワーピストンに設けた弁プ
ランジヤとこのロツドとの間に弾性部材等の加圧
変形部材を配設して、倍力比を一定値以上に設定
したり、あるいはジヤンプ・インの調整を行なえ
るようになつている。
ところで、入力ロツドを操作することなく例え
ば手動スイツチや車速センサからの信号で自動的
にブレーキを作用できれば、他の手段よりもブレ
ーキ機構を簡略化できるので、このような利用を
図ることが望まれているが、このような要望に応
えられていないというのが実状であつた。
ば手動スイツチや車速センサからの信号で自動的
にブレーキを作用できれば、他の手段よりもブレ
ーキ機構を簡略化できるので、このような利用を
図ることが望まれているが、このような要望に応
えられていないというのが実状であつた。
(発明の目的)
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
その目的は、倍力比を大きく設定でき、かつジヤ
ンプ・イン調整を、リアクシヨンデイスクとプラ
ンジヤとの間のクリアランスの変更以外の手段に
より容易に行なえ、さらに入力ロツドを操作する
ことなく、自動的にブレーキを作用することがで
きると共に、これにより他の手段に比べブレーキ
機構の簡略化を図れ、かつ坂道等での制動力保持
装置へも適用できるようにしたことにある。
その目的は、倍力比を大きく設定でき、かつジヤ
ンプ・イン調整を、リアクシヨンデイスクとプラ
ンジヤとの間のクリアランスの変更以外の手段に
より容易に行なえ、さらに入力ロツドを操作する
ことなく、自動的にブレーキを作用することがで
きると共に、これにより他の手段に比べブレーキ
機構の簡略化を図れ、かつ坂道等での制動力保持
装置へも適用できるようにしたことにある。
(発明の構成)
かかる目的を達成するために本発明は、本体内
を、ダイアフラム、該ダイアフラムをそれぞれ取
付けた第1、第2パワーピストン及び該第1、第
2パワーピストンの間に配される隔壁により出力
側から入力側に向けて第1、第2、第3、第4の
4つの室に画成し、前記第1の室と前記第3の室
とを負圧源に接続し、前記第2パワーピストン
に、該第2パワーピストンに変位動可能に設けら
れる入力ロツドへの入力により前記第4の室を大
気又は負圧源に切換接続するバルブ機構を設けた
気圧倍力装置において、 前記第1、第2パワーピストンを本体内に出力
側から入力側に向けて順次、独立して設け、 前記第1パワーピストンに、本体外へ向けて突
出する第1ロツドを取付け、 前記第2パワーピストンに、前記第1パワーピ
ストンに当接する第2ロツドを変位動可能に保持
し、 しかも、前記第2パワーピストンに前記第2ロ
ツドの反力を受ける反力機構を設け、 前記第1の室に第1パワーピストンを第2パワ
ーピストン側に付勢するリターンスプリングを設
け、 前記第2の室に接続して、該第2の室を大気又
は前記第4の室に選択的に連通可能な切換弁を設
けたことを特徴とする。
を、ダイアフラム、該ダイアフラムをそれぞれ取
付けた第1、第2パワーピストン及び該第1、第
2パワーピストンの間に配される隔壁により出力
側から入力側に向けて第1、第2、第3、第4の
4つの室に画成し、前記第1の室と前記第3の室
とを負圧源に接続し、前記第2パワーピストン
に、該第2パワーピストンに変位動可能に設けら
れる入力ロツドへの入力により前記第4の室を大
気又は負圧源に切換接続するバルブ機構を設けた
気圧倍力装置において、 前記第1、第2パワーピストンを本体内に出力
側から入力側に向けて順次、独立して設け、 前記第1パワーピストンに、本体外へ向けて突
出する第1ロツドを取付け、 前記第2パワーピストンに、前記第1パワーピ
ストンに当接する第2ロツドを変位動可能に保持
し、 しかも、前記第2パワーピストンに前記第2ロ
ツドの反力を受ける反力機構を設け、 前記第1の室に第1パワーピストンを第2パワ
ーピストン側に付勢するリターンスプリングを設
け、 前記第2の室に接続して、該第2の室を大気又
は前記第4の室に選択的に連通可能な切換弁を設
けたことを特徴とする。
上述の構成により、倍力比の設定にあたつて
は、第1、第2パワーピストンにそれぞれ取付け
られるダイアフラムの有効径を関与させることが
できることになり、出力軸のフランジ部径とプラ
ンジヤの先端部径により決定される従来の倍力比
よりも大きく設定することが可能となる。
は、第1、第2パワーピストンにそれぞれ取付け
られるダイアフラムの有効径を関与させることが
できることになり、出力軸のフランジ部径とプラ
ンジヤの先端部径により決定される従来の倍力比
よりも大きく設定することが可能となる。
また、倍力比へのダイアフラムの有効径の関与
により、ダイアフラムの有効径を変えれば倍力比
の調整も可能となる。
により、ダイアフラムの有効径を変えれば倍力比
の調整も可能となる。
さらに、リターンスプリングの戻し力が第2パ
ワーピストンの第2ロツドを介して反力機構に作
用することになるため、そのリターンスプリング
の設定荷重を変更することによつて、ジヤンプ・
インの調整を可能とすることができる。
ワーピストンの第2ロツドを介して反力機構に作
用することになるため、そのリターンスプリング
の設定荷重を変更することによつて、ジヤンプ・
インの調整を可能とすることができる。
また、切換弁を操作して第2の室を大気に連通
させることにより、第1の室と第2と室とに差圧
を生じさせて第1パワーピストン、ひいては第1
ロツドに推力を伝えられ、これにより入力ロツド
を操作することなく、例えば手動スイツチや車速
センサからの信号で自動的にブレーキを作用する
ことができる。この場合、気圧倍力装置を利用で
きるので、他の手段よりもブレーキ機構を簡略化
できる。また、入力ロツドでブレーキをかけた後
であつても、切換弁を大気側にすれば、入力ロツ
ドへの操作力をなくしても、ブレーキ作動状態を
保つことができるので、坂道等での制動力保持装
置へも適用できる。
させることにより、第1の室と第2と室とに差圧
を生じさせて第1パワーピストン、ひいては第1
ロツドに推力を伝えられ、これにより入力ロツド
を操作することなく、例えば手動スイツチや車速
センサからの信号で自動的にブレーキを作用する
ことができる。この場合、気圧倍力装置を利用で
きるので、他の手段よりもブレーキ機構を簡略化
できる。また、入力ロツドでブレーキをかけた後
であつても、切換弁を大気側にすれば、入力ロツ
ドへの操作力をなくしても、ブレーキ作動状態を
保つことができるので、坂道等での制動力保持装
置へも適用できる。
また、切換弁と第2の室とを連通する通路及び
該切換弁と第4の室とを連通する通路を本体内に
設けて構成してもよい。この構成により、通路が
本体内に納まつた分だけ、装置全体の構成をコン
パクトにでき、これにより車両への搭載性を向上
できる。この場合、切換弁を本体内に設けてもよ
い。このように構成すれば切換弁が本体内に納ま
つた分だけ、装置全体のコンパクト化を図れ、こ
れにより車両への搭載性をさらに向上できる。
該切換弁と第4の室とを連通する通路を本体内に
設けて構成してもよい。この構成により、通路が
本体内に納まつた分だけ、装置全体の構成をコン
パクトにでき、これにより車両への搭載性を向上
できる。この場合、切換弁を本体内に設けてもよ
い。このように構成すれば切換弁が本体内に納ま
つた分だけ、装置全体のコンパクト化を図れ、こ
れにより車両への搭載性をさらに向上できる。
(実施例)
以下、本発明の第1ないし第5実施例を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
なお、この第1ないし第5実施例の説明に先立
つてこれら第1ないし第5実施例に共通する構成
及びその作用を第3図の気圧倍力装置を参照して
説明する。
つてこれら第1ないし第5実施例に共通する構成
及びその作用を第3図の気圧倍力装置を参照して
説明する。
第3図において、1は気圧倍力装置本体で、該
本体1はフロントシエル2とリアシエル3とによ
り内部に空間を有するように構成されている。本
体1内には、出力側から入力側(第3図中、左側
から右側)に向けて第1パワーピストン4、隔壁
としてのセンタープレート5及び第2パワーピス
トン6が順次、独立して並設されており、これら
により、本体1内には、出力側から入力側に向け
て順次、それぞれ第1、第2、第3、第4の室と
しての室A,B,C,Dが画成されることにな
る。
本体1はフロントシエル2とリアシエル3とによ
り内部に空間を有するように構成されている。本
体1内には、出力側から入力側(第3図中、左側
から右側)に向けて第1パワーピストン4、隔壁
としてのセンタープレート5及び第2パワーピス
トン6が順次、独立して並設されており、これら
により、本体1内には、出力側から入力側に向け
て順次、それぞれ第1、第2、第3、第4の室と
しての室A,B,C,Dが画成されることにな
る。
第1パワーピストン4にはダイアフラム7の一
端側が取付けられ、ダイアフラム7の他端側はフ
ロントシエル2とリアシエル3とによつて固定保
持されている。第1パワーピストン4の中央部に
は孔8が穿設されており、その孔8には筒状部材
9の一端側が貫通している。筒状部材9は、その
一端側が小径部9aとされ、該小径部9aから他
端側に向けて該小径部9aよりも拡径された大径
部9bが形成されている。小径部9aには、その
外周に雄ねじが刻設されており、その小径部9a
の雄ねじにナツト11を螺合することによつて筒
状部材9は第1パワーピストン4に固定されてい
る。筒状部材9内には第1ロツドとしての出力軸
10が出力側から入力側に向けて挿通されてお
り、その出力軸10は、その軸線方向略中央に形
成されたフランジ部10aを前記ナツト11にね
じ12によつて固定することにより、第1パワー
ピストン4に取付けられている。出力軸10は、
その前端部(第3図中、左端部)が本体1外へ突
出しており、その前端部には図示を略したマスタ
シリンダのピストンが結合されている。一方、出
力軸10の後端部(第3図中、右端部)は小径部
9a内を貫通して大径部9b内に臨んでおり、そ
の後端部には第2パワーピストン6に向けて開口
する凹所10bが形成されている。ここで、出力
軸10は小径部9a内を遊嵌状態で貫通してお
り、出力軸10と小径部9a内壁との間には、室
Aに連通する通路13が形成されている。このた
め、室Aと室Cとは連通している。なお、室A
は、例えばエンジン吸気管(図示略)等の負圧発
生部に接続されている。
端側が取付けられ、ダイアフラム7の他端側はフ
ロントシエル2とリアシエル3とによつて固定保
持されている。第1パワーピストン4の中央部に
は孔8が穿設されており、その孔8には筒状部材
9の一端側が貫通している。筒状部材9は、その
一端側が小径部9aとされ、該小径部9aから他
端側に向けて該小径部9aよりも拡径された大径
部9bが形成されている。小径部9aには、その
外周に雄ねじが刻設されており、その小径部9a
の雄ねじにナツト11を螺合することによつて筒
状部材9は第1パワーピストン4に固定されてい
る。筒状部材9内には第1ロツドとしての出力軸
10が出力側から入力側に向けて挿通されてお
り、その出力軸10は、その軸線方向略中央に形
成されたフランジ部10aを前記ナツト11にね
じ12によつて固定することにより、第1パワー
ピストン4に取付けられている。出力軸10は、
その前端部(第3図中、左端部)が本体1外へ突
出しており、その前端部には図示を略したマスタ
シリンダのピストンが結合されている。一方、出
力軸10の後端部(第3図中、右端部)は小径部
9a内を貫通して大径部9b内に臨んでおり、そ
の後端部には第2パワーピストン6に向けて開口
する凹所10bが形成されている。ここで、出力
軸10は小径部9a内を遊嵌状態で貫通してお
り、出力軸10と小径部9a内壁との間には、室
Aに連通する通路13が形成されている。このた
め、室Aと室Cとは連通している。なお、室A
は、例えばエンジン吸気管(図示略)等の負圧発
生部に接続されている。
センタープレート5は、その一端側が筒状部材
9の大径部9b外周へと伸びており、その一端側
にはシール部材14が取付けられ、このシール部
材14は大径部9b外周に気密に当接している。
センタープレート5の他端側は分岐されており、
その一方はリアシエル3に固定保持され、その他
方はリアシエル周壁に対して平行に第2パワーピ
ストン6に向つて伸びている。このため、筒状部
材9は、第1パワーピストン4の第3図中、左右
方向(以下、前後方向という)の変位動に伴いセ
ンタープレート5に対して気密に摺動する。
9の大径部9b外周へと伸びており、その一端側
にはシール部材14が取付けられ、このシール部
材14は大径部9b外周に気密に当接している。
センタープレート5の他端側は分岐されており、
その一方はリアシエル3に固定保持され、その他
方はリアシエル周壁に対して平行に第2パワーピ
ストン6に向つて伸びている。このため、筒状部
材9は、第1パワーピストン4の第3図中、左右
方向(以下、前後方向という)の変位動に伴いセ
ンタープレート5に対して気密に摺動する。
第2パワーピストン6にはダイアフラム15の
一端側が取付けられ、ダイアフラム15の他端側
は前記センタープレート5の一端側と他方とリア
シエル3内壁との間に嵌合保持されており、その
ダイアフラム15の他端側には、室Bと室Dとを
連通する通路16が形成されている。第2パワー
ピストン6は、その後端部がリアシエル3を貫通
して本体1外へ伸びると共に、気密状態で該リア
シエル3に対して前後方向に摺動可能に保持され
ている。第2パワーピストン6にはその軸心方向
に貫通孔17が穿設されており、その貫通孔17
の一部を構成するシリンダ部18にはプランジヤ
19が嵌挿されている。プランジヤ19の凹所9
a内には、ロツド20の一端側である球状端部が
嵌入され、ロツド20の他端側には、図示を略し
たブレーキペダルが結合されていて、このプラン
ジヤ19とロツド20とは入力軸を構成する。シ
リンダ部18とプランジヤ19とには、それぞれ
の後端部に弁座18a,19bが形成され、該弁
座18a,19bよりも後方の貫通孔17内に
は、ポペツトバルブ21が設けられていて、この
ポペツトバルブ21はばね22により弁座18
a,19bに当接・離間可能に付勢されている。
そして、不作動時においては、図示のようにポペ
ツトバルブ21は弁座19bに当接しているが弁
座18aとは離間している。この第2パワーピス
トン6には、一端が室Cに開口し他端が弁座18
aよりも後方で且つポペツトバルツ21の第2パ
ワーピストン6への取付部よりも前方の貫通孔1
7内に開口する通路23と、一端が室Dに開口し
他端が弁座18aよりも前方の貫通孔17内に開
口する通路24とが穿設されている。そのため、
不作動時、すなわち、ポペツトバルブ21と弁座
19bとが当接しポペツトバルブ21と弁座18
aとが離間しているときには、室Cと室Dとは通
路23,24を介して連通する一方、該両室C,
Dと大気(貫通孔17内はポペツトバルブ21よ
りも後方において大気と連通している。)とは遮
断される。
一端側が取付けられ、ダイアフラム15の他端側
は前記センタープレート5の一端側と他方とリア
シエル3内壁との間に嵌合保持されており、その
ダイアフラム15の他端側には、室Bと室Dとを
連通する通路16が形成されている。第2パワー
ピストン6は、その後端部がリアシエル3を貫通
して本体1外へ伸びると共に、気密状態で該リア
シエル3に対して前後方向に摺動可能に保持され
ている。第2パワーピストン6にはその軸心方向
に貫通孔17が穿設されており、その貫通孔17
の一部を構成するシリンダ部18にはプランジヤ
19が嵌挿されている。プランジヤ19の凹所9
a内には、ロツド20の一端側である球状端部が
嵌入され、ロツド20の他端側には、図示を略し
たブレーキペダルが結合されていて、このプラン
ジヤ19とロツド20とは入力軸を構成する。シ
リンダ部18とプランジヤ19とには、それぞれ
の後端部に弁座18a,19bが形成され、該弁
座18a,19bよりも後方の貫通孔17内に
は、ポペツトバルブ21が設けられていて、この
ポペツトバルブ21はばね22により弁座18
a,19bに当接・離間可能に付勢されている。
そして、不作動時においては、図示のようにポペ
ツトバルブ21は弁座19bに当接しているが弁
座18aとは離間している。この第2パワーピス
トン6には、一端が室Cに開口し他端が弁座18
aよりも後方で且つポペツトバルツ21の第2パ
ワーピストン6への取付部よりも前方の貫通孔1
7内に開口する通路23と、一端が室Dに開口し
他端が弁座18aよりも前方の貫通孔17内に開
口する通路24とが穿設されている。そのため、
不作動時、すなわち、ポペツトバルブ21と弁座
19bとが当接しポペツトバルブ21と弁座18
aとが離間しているときには、室Cと室Dとは通
路23,24を介して連通する一方、該両室C,
Dと大気(貫通孔17内はポペツトバルブ21よ
りも後方において大気と連通している。)とは遮
断される。
第2パワーピストン6の貫通孔17には、室C
側において、拡径部17aが形成されており、こ
の拡径部17aからシリンダ部18に筒体25が
嵌合されている。すなわち、筒体25は、小径部
25aと大径部25bとからなり、この大径部2
5bには該大径部25bの径方向外方に向つて拡
径するフランジ部25cが形成されていて、この
筒体25は、小径部25aをシリンダ部18に嵌
合すると共に大径部25bを拡径部17aに嵌合
し、フランジ部25cをプレート26を介して第
2パワーピストン6に押圧固定することにより取
付けられる。大径部25b内には、例えばゴム等
の弾性部材で形成されたリアクシヨンデイスク2
7が保持され、該リアクシヨンデイスク27は大
径部25bと小径部25aとの間に形成される段
部25dに当接し、これにより後方向への位置規
制がされている。ここで、筒体25とリアクシヨ
ンデイスク27とが反力機構を構成する。
側において、拡径部17aが形成されており、こ
の拡径部17aからシリンダ部18に筒体25が
嵌合されている。すなわち、筒体25は、小径部
25aと大径部25bとからなり、この大径部2
5bには該大径部25bの径方向外方に向つて拡
径するフランジ部25cが形成されていて、この
筒体25は、小径部25aをシリンダ部18に嵌
合すると共に大径部25bを拡径部17aに嵌合
し、フランジ部25cをプレート26を介して第
2パワーピストン6に押圧固定することにより取
付けられる。大径部25b内には、例えばゴム等
の弾性部材で形成されたリアクシヨンデイスク2
7が保持され、該リアクシヨンデイスク27は大
径部25bと小径部25aとの間に形成される段
部25dに当接し、これにより後方向への位置規
制がされている。ここで、筒体25とリアクシヨ
ンデイスク27とが反力機構を構成する。
28は第2ロツドで、該第2ロツド28の後端
部にはフランジ部28aが形成されており、その
フランジ部28aは前記大径部25b内に摺動可
能に嵌合されている。第2ロツド28の先端部
は、ロツド20の軸線延長方向へと伸びており、
その先端部は出力軸10の後端部に形成された凹
所10b内において、該出力軸10と当接してい
る。
部にはフランジ部28aが形成されており、その
フランジ部28aは前記大径部25b内に摺動可
能に嵌合されている。第2ロツド28の先端部
は、ロツド20の軸線延長方向へと伸びており、
その先端部は出力軸10の後端部に形成された凹
所10b内において、該出力軸10と当接してい
る。
室A内におけるフロントシエル2と第1パワー
ピストン4との間には、第1パワーピストン4を
後方に付勢するリターンスプリング29が設けら
れている。
ピストン4との間には、第1パワーピストン4を
後方に付勢するリターンスプリング29が設けら
れている。
なお、ロツド20はスプリング30により後方
へ付勢され、また、第1、第2パワーピストン
4,6はリターンスプリング29により戻り方向
(第3図中、右方向)に付勢されて不作動時には
図示の状態に保持され、さらにプランジヤ19は
ストツパ31により所定以上の後方への変位が規
制されている。
へ付勢され、また、第1、第2パワーピストン
4,6はリターンスプリング29により戻り方向
(第3図中、右方向)に付勢されて不作動時には
図示の状態に保持され、さらにプランジヤ19は
ストツパ31により所定以上の後方への変位が規
制されている。
次に、作用について説明する。
ブレーキペダルを踏込むことによりロツド20
に前方への推力が加えられると、静止している第
2パワーピストン6内をプランジヤ19と、ばね
22によつて押されているポペツトバルブ21と
が前方へ移動し、シリンダ部18の弁座18aに
ポペツトバルブ21が当接して、室Cと室Dとの
連通が絶たれる。
に前方への推力が加えられると、静止している第
2パワーピストン6内をプランジヤ19と、ばね
22によつて押されているポペツトバルブ21と
が前方へ移動し、シリンダ部18の弁座18aに
ポペツトバルブ21が当接して、室Cと室Dとの
連通が絶たれる。
ロツド20が更に押圧されると、プランジヤ1
9の弁座19bがポペツトバルブ19面より離座
し、同時に大気がその間〓および通路24を通つ
て室Dに入る。大気は、更に通路23を通つて室
Bに入る。この大気の導入によつて、室Aと室
B、室Cと室Dとの間にそれぞれ差圧を生じ、ダ
イアフラム7及び第1パワーピストン4、ダイア
フラム15及び第2パワーピストン6にそれぞれ
前方向への推力が発生して倍力作動が開始され
る。このとき、第1パワーピストン4の推力は、
直接、出力軸10に伝達される一方、第2パワー
ピストン6の推力は、リアクシヨンデイスク27
を介して第2ロツド28に伝達され、第2ロツド
28はさらに、第1パワーピストン4に取付けら
れた出力軸10にその伝達された推力を伝える。
尚、このとき、室A,Cは負圧発生部より負圧と
なつている。
9の弁座19bがポペツトバルブ19面より離座
し、同時に大気がその間〓および通路24を通つ
て室Dに入る。大気は、更に通路23を通つて室
Bに入る。この大気の導入によつて、室Aと室
B、室Cと室Dとの間にそれぞれ差圧を生じ、ダ
イアフラム7及び第1パワーピストン4、ダイア
フラム15及び第2パワーピストン6にそれぞれ
前方向への推力が発生して倍力作動が開始され
る。このとき、第1パワーピストン4の推力は、
直接、出力軸10に伝達される一方、第2パワー
ピストン6の推力は、リアクシヨンデイスク27
を介して第2ロツド28に伝達され、第2ロツド
28はさらに、第1パワーピストン4に取付けら
れた出力軸10にその伝達された推力を伝える。
尚、このとき、室A,Cは負圧発生部より負圧と
なつている。
後方への反力は、第2ロツド28を介してリア
クシヨンデイスク27に伝えられる。このため、
リアクシヨンデイスク27は弾性変形してプラン
ジヤ19に当接し、この結果、反力は、プランジ
ヤ19及びロツド20を経てブレーキペダルに伝
達されることとなる。
クシヨンデイスク27に伝えられる。このため、
リアクシヨンデイスク27は弾性変形してプラン
ジヤ19に当接し、この結果、反力は、プランジ
ヤ19及びロツド20を経てブレーキペダルに伝
達されることとなる。
ダイアフラム15の前方動に伴う第2パワーピ
ストン6の前方動によつて、プランジヤ19の弁
座19bにポペツトバルブ21が着座して静止状
態となるが、さらにブレーキペダルを踏込めば、
同様の作動が行われることとなる ブレーキペダルの踏込みを解放すれば、出力軸
10からの後方向への反力がプランジヤ19から
ポペツトバルブ21に伝達され、ポペツトバルブ
21はシリンダ部18の弁座18aから離間す
る。このため、室Bの大気は、通路16、室D、
通路24、シリンダ部18、通路23、室C、筒
状部材9内、通路13を経て室Aに流出し、室D
の大気は、通路24、シリンダ部18、通路2
3、室C、筒状部材9内、通路13を経て室Aに
流出する。したがつて、室B,Dの圧力が減少す
るに伴い、室Aと室B、室Cと室Dの差圧力がそ
れぞれ減少し、リターンスプリング29により、
第1、第2パワーピストン4,6は第2図に示す
原位置に復帰する。尚、不作動時には、室Cと室
Dとが連通するので、室A,B,C,Dは全て同
圧に保たれ、第1、第2パワーピストン4,6は
変位しない(第3図参照)。
ストン6の前方動によつて、プランジヤ19の弁
座19bにポペツトバルブ21が着座して静止状
態となるが、さらにブレーキペダルを踏込めば、
同様の作動が行われることとなる ブレーキペダルの踏込みを解放すれば、出力軸
10からの後方向への反力がプランジヤ19から
ポペツトバルブ21に伝達され、ポペツトバルブ
21はシリンダ部18の弁座18aから離間す
る。このため、室Bの大気は、通路16、室D、
通路24、シリンダ部18、通路23、室C、筒
状部材9内、通路13を経て室Aに流出し、室D
の大気は、通路24、シリンダ部18、通路2
3、室C、筒状部材9内、通路13を経て室Aに
流出する。したがつて、室B,Dの圧力が減少す
るに伴い、室Aと室B、室Cと室Dの差圧力がそ
れぞれ減少し、リターンスプリング29により、
第1、第2パワーピストン4,6は第2図に示す
原位置に復帰する。尚、不作動時には、室Cと室
Dとが連通するので、室A,B,C,Dは全て同
圧に保たれ、第1、第2パワーピストン4,6は
変位しない(第3図参照)。
ここで、ロツド20への入力をFi、差圧が発生
したときに、出力軸10に加わる全推力の反力を
Fo、フランジ部28aからリアクシヨンデイス
ク27に伝達される反力をFo′、ダイアフラム
7,15の有効径をそれぞれd1、d2、フランジ部
28径をD1、プランジヤ19先端部径をD2とす
ると、Fo′は、概ね、(π/4)d2 2の面積に作用
する第2パワーピストン6の推力となることか
ら、Fo′は従来のd2 2/(d21 2+d2 2)倍となる。
したときに、出力軸10に加わる全推力の反力を
Fo、フランジ部28aからリアクシヨンデイス
ク27に伝達される反力をFo′、ダイアフラム
7,15の有効径をそれぞれd1、d2、フランジ部
28径をD1、プランジヤ19先端部径をD2とす
ると、Fo′は、概ね、(π/4)d2 2の面積に作用
する第2パワーピストン6の推力となることか
ら、Fo′は従来のd2 2/(d21 2+d2 2)倍となる。
このとき、倍力比は、そのときのFoとFiとの
比であることから、概ね{(d21 2+d2 2)/d2 2}
(D1/D2)2+1で表わされる。したがつて、
{(d21 2+d2 2)/d2 2}>1の関係から倍力比を従来
(第1図参照)の倍力比(D1/D2)2より大きく設
定することができると共にd1、d2を換えることに
より倍力比の調整が可能となる。
比であることから、概ね{(d21 2+d2 2)/d2 2}
(D1/D2)2+1で表わされる。したがつて、
{(d21 2+d2 2)/d2 2}>1の関係から倍力比を従来
(第1図参照)の倍力比(D1/D2)2より大きく設
定することができると共にd1、d2を換えることに
より倍力比の調整が可能となる。
また、リターンスプリング29による戻し力
は、第1パワーピストン4、第2ロツド28を介
してリアクシヨンデイスク27に作用しており、
したがつて、リターンスプリング29の設定荷重
を変更すれば、ジヤンプ・インの調整が可能とな
る。
は、第1パワーピストン4、第2ロツド28を介
してリアクシヨンデイスク27に作用しており、
したがつて、リターンスプリング29の設定荷重
を変更すれば、ジヤンプ・インの調整が可能とな
る。
ここで、第1ないし第5実施例について説明す
るが、以下実施例において同一構成要素について
は同一符号を付してその説明を省略する。
るが、以下実施例において同一構成要素について
は同一符号を付してその説明を省略する。
第4図は第1実施例を示すもので、この実施例
は、前記第1図に示すものにおける通路16に代
えて圧力導入口32を室Bに開口し、圧力導入口
33を室Dに開口し、圧力導入口32と圧力導入
口33とを切換弁34を介して接続したものであ
る。そして、この切換弁34は、両室B,Dが連
通した状態と、両室B,Dを遮断すると共に室B
を大気に開放した状態とを任意に切換える構造と
なつている。
は、前記第1図に示すものにおける通路16に代
えて圧力導入口32を室Bに開口し、圧力導入口
33を室Dに開口し、圧力導入口32と圧力導入
口33とを切換弁34を介して接続したものであ
る。そして、この切換弁34は、両室B,Dが連
通した状態と、両室B,Dを遮断すると共に室B
を大気に開放した状態とを任意に切換える構造と
なつている。
したがつて、切換弁34により両室B,Dを連
通させた場合には、ブレーキペダルによりロツド
20を操作すれば、前記第1図に示すものと同じ
作動をする。
通させた場合には、ブレーキペダルによりロツド
20を操作すれば、前記第1図に示すものと同じ
作動をする。
また、切換弁34により両室B,Dを遮断する
と共に室Bを大気を開放した場合には、室Bにだ
け大気が導入されることになり、負圧発生部と連
通している室Aと室Bとの間には差圧が生じるこ
とになる。このため、ダイアフラム7及び第1パ
ワーピストン4にのみ前方向への推力が発生して
出力軸10がマスタシリンダを作動させることに
なる。
と共に室Bを大気を開放した場合には、室Bにだ
け大気が導入されることになり、負圧発生部と連
通している室Aと室Bとの間には差圧が生じるこ
とになる。このため、ダイアフラム7及び第1パ
ワーピストン4にのみ前方向への推力が発生して
出力軸10がマスタシリンダを作動させることに
なる。
このとき、第2パワーピストン6の後端部が本
体1外へ突出しているため、この第2パワーピス
トン6の後端部内と室Cとの間に差圧が生じ、そ
の差圧によつて、第2パワーピストン6も第1パ
ワーピストン4に連動して変位し、ブレーキペダ
ルも前方へ変位することになるが、この状態をと
らえて切換弁34が作動していることを確認する
ことができる。
体1外へ突出しているため、この第2パワーピス
トン6の後端部内と室Cとの間に差圧が生じ、そ
の差圧によつて、第2パワーピストン6も第1パ
ワーピストン4に連動して変位し、ブレーキペダ
ルも前方へ変位することになるが、この状態をと
らえて切換弁34が作動していることを確認する
ことができる。
第5図は第2実施例を示すもので、この第2実
施例は第1実施例におけるセンタープレート5と
第2パワーピストン6との間にリターンスプリン
グ35を介装したものである。したがつて、切換
弁34により両室B,Dを遮断すると共に室Bを
大気に開放した場合においては、第2パワーピス
トン6はリターンスプリング35により後方へ付
勢されて変位することはない。また、切換弁34
により両室B,Dを連通した場合におけるブレー
キペダルによる作動は前記第1図に示すもの及び
第1実施例と同じである。
施例は第1実施例におけるセンタープレート5と
第2パワーピストン6との間にリターンスプリン
グ35を介装したものである。したがつて、切換
弁34により両室B,Dを遮断すると共に室Bを
大気に開放した場合においては、第2パワーピス
トン6はリターンスプリング35により後方へ付
勢されて変位することはない。また、切換弁34
により両室B,Dを連通した場合におけるブレー
キペダルによる作動は前記第1図に示すもの及び
第1実施例と同じである。
尚、第1パワーピストン4に作用しているリタ
ーンスプリング29はなくてもよい。
ーンスプリング29はなくてもよい。
第6図は第3実施例を示すものである。この第
3実施例において、リアシエル3の内壁には支持
プレート36が設けられており、支持プレート3
6とリアシエル3との間に挾持されたロツド3
7,38が第2パワーピストン6、第1パワーピ
ストン4及びフロントシエル2をそれぞれ貫通し
てその先端部が本体1外へ伸びており、ロツド3
7,38の先端部に形成されたねじ部39にナツ
ト40が螺合している。この各ロツド37,38
は、室A内においては、ベローズ41,42によ
りそれぞれ包囲されており、この各ベローズ4
1,42の前端部はフロントシエル2内壁に固定
され、その各後端部は第1パワーピストン4に固
定されていて、この各ベローズ41,42内は室
Bに連通している。一方、室C内においては、各
ロツド37,38はベローズ43,44によりそ
れぞれ包囲されており、この各ベローズ43,4
4の前端部はセンタープレート5に固定され、そ
の各後端部は第2パワーピストン6に固定されて
いて、この各ベローズ43,44内は室Dに連通
している。ロツド37にはその軸線方向に連通孔
45が形成されており、その連通孔45の一端は
ベローズ43内に開口し、その連通孔45の他端
はロツド37の先端部に伸びている。ロツド38
にもその軸線方向に連通孔46が形成されてお
り、その連通孔46の一端はベローズ42内に開
口し、その連通孔46の他端はロツド37,38
の先端部に伸びている。そして、各ロツド37,
38先端部は切換弁34を介して接続されてい
る。なお、この実施例においては、第1パワーピ
ストン4と筒状部材9とがその全周をプロジエク
シヨン溶接によつて固定され、出力軸10が締結
部材47を用いて第1パワーピストン4とそれぞ
れカシメにより締結されている。したがつて、切
換弁34操作による作動は第1実施例と同じとな
る。このように、この実施例では、既存のロツド
37,38を利用しているため、部品を追加する
必要がない。
3実施例において、リアシエル3の内壁には支持
プレート36が設けられており、支持プレート3
6とリアシエル3との間に挾持されたロツド3
7,38が第2パワーピストン6、第1パワーピ
ストン4及びフロントシエル2をそれぞれ貫通し
てその先端部が本体1外へ伸びており、ロツド3
7,38の先端部に形成されたねじ部39にナツ
ト40が螺合している。この各ロツド37,38
は、室A内においては、ベローズ41,42によ
りそれぞれ包囲されており、この各ベローズ4
1,42の前端部はフロントシエル2内壁に固定
され、その各後端部は第1パワーピストン4に固
定されていて、この各ベローズ41,42内は室
Bに連通している。一方、室C内においては、各
ロツド37,38はベローズ43,44によりそ
れぞれ包囲されており、この各ベローズ43,4
4の前端部はセンタープレート5に固定され、そ
の各後端部は第2パワーピストン6に固定されて
いて、この各ベローズ43,44内は室Dに連通
している。ロツド37にはその軸線方向に連通孔
45が形成されており、その連通孔45の一端は
ベローズ43内に開口し、その連通孔45の他端
はロツド37の先端部に伸びている。ロツド38
にもその軸線方向に連通孔46が形成されてお
り、その連通孔46の一端はベローズ42内に開
口し、その連通孔46の他端はロツド37,38
の先端部に伸びている。そして、各ロツド37,
38先端部は切換弁34を介して接続されてい
る。なお、この実施例においては、第1パワーピ
ストン4と筒状部材9とがその全周をプロジエク
シヨン溶接によつて固定され、出力軸10が締結
部材47を用いて第1パワーピストン4とそれぞ
れカシメにより締結されている。したがつて、切
換弁34操作による作動は第1実施例と同じとな
る。このように、この実施例では、既存のロツド
37,38を利用しているため、部品を追加する
必要がない。
第7図は第4実施例を示すもので、この第4実
施例は前記第3実施例の変形例である。この第4
実施例において、ロツド38には、その先端部が
大気に開口し且つ該先端部から室Cまで軸線方向
に伸びる連通孔48が形成されており、ベローズ
44内と連通孔48、ベローズ42内と連通孔4
8とがそれぞれ連通する開口49,50がロツド
38に形成されている。連通孔48は開口49,
50間において縮径されていて、このため、連通
孔48内には段部51が形成されている。連通孔
48内にはロツド52が前後方向に変位動作可能
に挿入されており、そのロツド52の後端部には
弾性体等からなる弁体53が取付けられている。
このため、段部51が弁座となり、段部51と弁
体53とは開閉弁54(切換弁)を形成すること
になる。ロツド52の先端部には、ロツド52を
前後方向に往復駆動する駆動装置55が連結され
ており、この駆動装置55は取付板56を介して
本体1外へ突出するロツド38に取付けられてい
る。尚、57はロツド52を、弁体53が段部5
1から離間する方向に付勢するばねで、このばね
57は、ロツド52が弁体53の前後に生じる虞
れのある圧力差により、後方動するのを防止して
いる。したがつて、このような構成からなる気圧
倍力装置は、弁体53が段部51から離間してい
るときには、開口49と開口50とが連通し、室
Bと室Dとが連通することから、ブレーキペダル
操作を行えば、第1実施例〜第3実施例と同じ作
動をすることになる。
施例は前記第3実施例の変形例である。この第4
実施例において、ロツド38には、その先端部が
大気に開口し且つ該先端部から室Cまで軸線方向
に伸びる連通孔48が形成されており、ベローズ
44内と連通孔48、ベローズ42内と連通孔4
8とがそれぞれ連通する開口49,50がロツド
38に形成されている。連通孔48は開口49,
50間において縮径されていて、このため、連通
孔48内には段部51が形成されている。連通孔
48内にはロツド52が前後方向に変位動作可能
に挿入されており、そのロツド52の後端部には
弾性体等からなる弁体53が取付けられている。
このため、段部51が弁座となり、段部51と弁
体53とは開閉弁54(切換弁)を形成すること
になる。ロツド52の先端部には、ロツド52を
前後方向に往復駆動する駆動装置55が連結され
ており、この駆動装置55は取付板56を介して
本体1外へ突出するロツド38に取付けられてい
る。尚、57はロツド52を、弁体53が段部5
1から離間する方向に付勢するばねで、このばね
57は、ロツド52が弁体53の前後に生じる虞
れのある圧力差により、後方動するのを防止して
いる。したがつて、このような構成からなる気圧
倍力装置は、弁体53が段部51から離間してい
るときには、開口49と開口50とが連通し、室
Bと室Dとが連通することから、ブレーキペダル
操作を行えば、第1実施例〜第3実施例と同じ作
動をすることになる。
また、弁体53を駆動装置55により段部51
に当接したときには、大気が室Bにのみ導入され
ることになり、第1パワーピストン4にのみ前方
向への推力が発生し、出力軸10はマスタシリン
ダを作動させることになる。
に当接したときには、大気が室Bにのみ導入され
ることになり、第1パワーピストン4にのみ前方
向への推力が発生し、出力軸10はマスタシリン
ダを作動させることになる。
第8図は第5実施例を示すもので、この第5実
施例は、第1実施例における圧力導入口32,3
3切換弁34に代わる変形例である。この第5実
施例において、58はロツドで、このロツド58
の後端部はリアシエル3内壁に固定され、先端部
は第2パワーピストン6、センタープレート5、
第1パワーピストン4、フロントシエル2を貫通
して本体1外へ伸びている。ロツド58には、そ
の先端から後端にかけてその軸線方向に連通孔5
9が形成されており、その連通孔59の室Bにお
ける部分は、他の連通孔59部分よりも拡径され
て拡径部60が形成されている。このため、拡径
部60の前後に段部61,62がそれぞれ形成さ
れることになる。このロツド58にはまた、拡径
部60と室Bとが連通する開口63及びロツド5
8の後端部において、室Dと連通孔59とが連通
する開口64がそれぞれ形成されている。連通孔
59には、ロツド65が前後方向に変位動可能に
挿入されており、そのロツド65の後端部は拡径
部60まで臨んでいる。その拡径部60におい
て、ロツド65の後端部には弾性部材等からなる
弁体66が取付けられており、この弁体66は拡
径部60において遊嵌状態をもつて前後方向に変
位可能となつている。このため、段部61,62
はそれぞれ弁座となり、各段部61,62と弁体
66とは開閉弁67(切換弁)を構成する。一、
ロツド65の前端部には、前記第4実施例同様、
ロツド65を前後方向に往復駆動する駆動装置5
5が連結されており、駆動装置55は取付板56
を介して本体1外へ突出するロツド58に取付け
られている。尚、ロツド58と該ロツド58が貫
通する各部材6,5,4,2との間は、ダイアフ
ラム15、シール部材68、ダイアフラム7、シ
ール部材69により気密が保持されており、ま
た、ばね57によりロツド65は弁体66が段部
62に常時当接する方向に付勢されており、ロツ
ド65が、弁体66の前後において生じる虞れの
ある圧力差により後方へ変位するのを防止してい
る。
施例は、第1実施例における圧力導入口32,3
3切換弁34に代わる変形例である。この第5実
施例において、58はロツドで、このロツド58
の後端部はリアシエル3内壁に固定され、先端部
は第2パワーピストン6、センタープレート5、
第1パワーピストン4、フロントシエル2を貫通
して本体1外へ伸びている。ロツド58には、そ
の先端から後端にかけてその軸線方向に連通孔5
9が形成されており、その連通孔59の室Bにお
ける部分は、他の連通孔59部分よりも拡径され
て拡径部60が形成されている。このため、拡径
部60の前後に段部61,62がそれぞれ形成さ
れることになる。このロツド58にはまた、拡径
部60と室Bとが連通する開口63及びロツド5
8の後端部において、室Dと連通孔59とが連通
する開口64がそれぞれ形成されている。連通孔
59には、ロツド65が前後方向に変位動可能に
挿入されており、そのロツド65の後端部は拡径
部60まで臨んでいる。その拡径部60におい
て、ロツド65の後端部には弾性部材等からなる
弁体66が取付けられており、この弁体66は拡
径部60において遊嵌状態をもつて前後方向に変
位可能となつている。このため、段部61,62
はそれぞれ弁座となり、各段部61,62と弁体
66とは開閉弁67(切換弁)を構成する。一、
ロツド65の前端部には、前記第4実施例同様、
ロツド65を前後方向に往復駆動する駆動装置5
5が連結されており、駆動装置55は取付板56
を介して本体1外へ突出するロツド58に取付け
られている。尚、ロツド58と該ロツド58が貫
通する各部材6,5,4,2との間は、ダイアフ
ラム15、シール部材68、ダイアフラム7、シ
ール部材69により気密が保持されており、ま
た、ばね57によりロツド65は弁体66が段部
62に常時当接する方向に付勢されており、ロツ
ド65が、弁体66の前後において生じる虞れの
ある圧力差により後方へ変位するのを防止してい
る。
したがつて、このような構成からなる気圧倍力
装置においては、駆動装置55により弁体66が
段部62に当接しているときには、開口63と開
口64とが連通し、室Bと室Dとが連通すること
から、ブレーキペダル操作を行えば、それに伴つ
て第1実施例と同様に作動する。
装置においては、駆動装置55により弁体66が
段部62に当接しているときには、開口63と開
口64とが連通し、室Bと室Dとが連通すること
から、ブレーキペダル操作を行えば、それに伴つ
て第1実施例と同様に作動する。
また、駆動装置55により弁体66を段部61
に当接させたときには、大気が連通孔59、開口
63を通つている室Bにのみ導入されることにな
り、第1パワーピストン4には前方向の推力が発
生し、出力軸10はマスタシリンダを作動させ
る。
に当接させたときには、大気が連通孔59、開口
63を通つている室Bにのみ導入されることにな
り、第1パワーピストン4には前方向の推力が発
生し、出力軸10はマスタシリンダを作動させ
る。
このように、この第4、第5実施例において
は、切換手段が本体1に内蔵されることになるた
め、車両への搭載性を向上させることができる。
は、切換手段が本体1に内蔵されることになるた
め、車両への搭載性を向上させることができる。
上記各実施例においては、次のような作用効果
を奏する。すなわち、 従来のように、前方パワーピストンと後方パ
ワーピストンとを連結しないため、強度的に余
裕をもつた設計が可能となる。
を奏する。すなわち、 従来のように、前方パワーピストンと後方パ
ワーピストンとを連結しないため、強度的に余
裕をもつた設計が可能となる。
d2 2/(d1 2+d2 2<1であるため、反力機構
(各実施例においてはリアクシヨンデイスク2
7と筒体5)に加わる反力を従来より小さくす
ることができ、反力機構の強度、耐久性を向上
させることができる。
(各実施例においてはリアクシヨンデイスク2
7と筒体5)に加わる反力を従来より小さくす
ることができ、反力機構の強度、耐久性を向上
させることができる。
従来、運搬時等に筒体25から出力軸10の
抜け出しを防止するため、特別の抜け出し防止
部材12′を必要としていたが(第1図参照)、
本実施例においては、出力軸10は第1パワー
ピストン4に機械的に固定され、第2ロツド2
8は出力軸10の後端部に形成された凹所10
bに包まれており、このため、各実施例では、
従来のように、特別の抜け出し防止部材を必要
としない。
抜け出しを防止するため、特別の抜け出し防止
部材12′を必要としていたが(第1図参照)、
本実施例においては、出力軸10は第1パワー
ピストン4に機械的に固定され、第2ロツド2
8は出力軸10の後端部に形成された凹所10
bに包まれており、このため、各実施例では、
従来のように、特別の抜け出し防止部材を必要
としない。
また、第1実施例〜第5実施例においては、ブ
レーキペダル操作によらなくても出力を発生する
ことが可能となる。これにより、車両の停車場体
を保つ場合、特に坂道にて車両を停車させておく
手段、オートマチツクトランスミツシヨンを使用
した自動車にてドライブレンジに入れたときのシ
ヨツクの吸収手段等に、手動あるいは自動制御を
もつて、利用することができる。また、切換弁3
4又は駆動装置55に大気の導入をコントロール
する機能を持たせることにより、車両を停車させ
るときに適正な出力が得られるようにすることも
可能である。
レーキペダル操作によらなくても出力を発生する
ことが可能となる。これにより、車両の停車場体
を保つ場合、特に坂道にて車両を停車させておく
手段、オートマチツクトランスミツシヨンを使用
した自動車にてドライブレンジに入れたときのシ
ヨツクの吸収手段等に、手動あるいは自動制御を
もつて、利用することができる。また、切換弁3
4又は駆動装置55に大気の導入をコントロール
する機能を持たせることにより、車両を停車させ
るときに適正な出力が得られるようにすることも
可能である。
また、第3実施例では、切換弁34と室Bとを
連通させるための連通孔46をロツド38に形成
し、かつ切換弁34と室Dとを連通させるための
連通孔45をロツド37に形成することにより本
体1内に連通孔46及び連通孔45を設けてお
り、その分装置全体の構成をコンパクトにでき、
これにより車両への搭載性を向上できる。
連通させるための連通孔46をロツド38に形成
し、かつ切換弁34と室Dとを連通させるための
連通孔45をロツド37に形成することにより本
体1内に連通孔46及び連通孔45を設けてお
り、その分装置全体の構成をコンパクトにでき、
これにより車両への搭載性を向上できる。
また、第4及び第5実施例では、開閉弁54
(切換弁)、開閉弁67(切換弁)を本体1内に設
けているので、この分前記第3実施例に比べ装置
全体の構成をさらにコンパクトにでき、これによ
り車両への搭載性をより向上できることになる。
(切換弁)、開閉弁67(切換弁)を本体1内に設
けているので、この分前記第3実施例に比べ装置
全体の構成をさらにコンパクトにでき、これによ
り車両への搭載性をより向上できることになる。
以上実施例では、室Aと室B、室Cと室Dにお
いて、それぞれが真空−大気の関係となる気圧倍
力装置について説明したが、これに限らず、例え
ば真空−圧縮空気あるいは圧縮空気−大気のよう
な関係となる気圧倍力装置にも適用できる。ま
た、反力機構を、弾性部材等からなるリアクシヨ
ンデイスク27を用いることなく、リアクシヨン
レバー及びリアクシヨンプレートとを備えたリン
ク機構により構成するようにしたものにも適用し
得るものである。さらに、本体1内に、第1パワ
ーピストン4と第2パワーピストン6とを一組と
して、複数組を設けるようにしてもよい。
いて、それぞれが真空−大気の関係となる気圧倍
力装置について説明したが、これに限らず、例え
ば真空−圧縮空気あるいは圧縮空気−大気のよう
な関係となる気圧倍力装置にも適用できる。ま
た、反力機構を、弾性部材等からなるリアクシヨ
ンデイスク27を用いることなく、リアクシヨン
レバー及びリアクシヨンプレートとを備えたリン
ク機構により構成するようにしたものにも適用し
得るものである。さらに、本体1内に、第1パワ
ーピストン4と第2パワーピストン6とを一組と
して、複数組を設けるようにしてもよい。
(発明の効果)
本発明は以上述べたように、倍力比を、従来に
比して大きく設定することができると共にその倍
力比の調整を行うことができる。
比して大きく設定することができると共にその倍
力比の調整を行うことができる。
また、リターンスプリングの設定荷重を変更す
れば容易にジヤンプ・インの調整を行うことがで
きる。
れば容易にジヤンプ・インの調整を行うことがで
きる。
さらに、切換弁を操作して第1ロツドに推力を
伝えられ、これにより入力ロツドを操作すること
なく、例えば手動スイツチや車速センサからの信
号で自動的にブレーキを作用することができる。
この場合、気圧倍力装置を利用できるので、他の
手段よりもブレーキ機構を簡略化できる。また、
入力ロツドでブレーキをかけた後であつても、切
換弁を大気側にすれば、入力ロツドへの操作力を
なくしても、ブレーキ作動状態を保つことができ
るので、坂道等での制動力保持装置へも適用でき
る。
伝えられ、これにより入力ロツドを操作すること
なく、例えば手動スイツチや車速センサからの信
号で自動的にブレーキを作用することができる。
この場合、気圧倍力装置を利用できるので、他の
手段よりもブレーキ機構を簡略化できる。また、
入力ロツドでブレーキをかけた後であつても、切
換弁を大気側にすれば、入力ロツドへの操作力を
なくしても、ブレーキ作動状態を保つことができ
るので、坂道等での制動力保持装置へも適用でき
る。
第1図は従来技術に係る気圧倍力装置を示す縦
断面図、第2図は気圧倍力装置の入出力を示す入
出力特性図、第3図は本発明の第1ないし第5実
施例に共通する気圧倍力装置を示す縦断面図、第
4図は第1実施例に係る気圧倍力装置の縦断面
図、第5図は第2実施例に係る気圧倍力装置の縦
断面図、第6図は第3実施例に係る気圧倍力装置
の縦断面図、第7図は第4実施例に係る気圧倍力
装置の縦断面図、第8図は第5実施例に係る気圧
倍力装置の縦断面図である。 1……気圧倍力装置本体、4……第1パワーピ
ストン、5……センタープレート、6……第2パ
ワーピストン、7……ダイアフラム、10……出
力軸、15……ダイアフラム、25……筒体、2
7……リアクシヨンデイスク、28……第2ロツ
ド、A,B,C,D……室。
断面図、第2図は気圧倍力装置の入出力を示す入
出力特性図、第3図は本発明の第1ないし第5実
施例に共通する気圧倍力装置を示す縦断面図、第
4図は第1実施例に係る気圧倍力装置の縦断面
図、第5図は第2実施例に係る気圧倍力装置の縦
断面図、第6図は第3実施例に係る気圧倍力装置
の縦断面図、第7図は第4実施例に係る気圧倍力
装置の縦断面図、第8図は第5実施例に係る気圧
倍力装置の縦断面図である。 1……気圧倍力装置本体、4……第1パワーピ
ストン、5……センタープレート、6……第2パ
ワーピストン、7……ダイアフラム、10……出
力軸、15……ダイアフラム、25……筒体、2
7……リアクシヨンデイスク、28……第2ロツ
ド、A,B,C,D……室。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 本体内を、ダイアフラム、該ダイアフラムを
それぞれ取付けた第1、第2パワーピストン及び
該第1、第2パワーピストンの間に配される隔壁
により出力側から入力側に向けて第1、第2、第
3、第4の4つの室に画成し、前記第1の室と前
記第3の室とを負圧源に接続し、前記第2パワー
ピストンに、該第2パワーピストンに変位動可能
に設けられる入力ロツドへの入力により前記第4
の室を大気又は負圧源に切換接続するバルブ機構
を設けた気圧倍力装置において、 前記第1、第2パワーピストンを本体内に出力
側から入力側に向けて順次、独立して設け、 前記第1パワーピストンに、本体外へ向けて突
出する第1ロツドを取付け、 前記第2パワーピストンに、前記第1パワーピ
ストンに当接する第2ロツドを変位動可能に保持
し、 しかも、前記第2パワーピストンに前記第2ロ
ツドの反力を受ける反力機構を設け、 前記第1の室に第1パワーピストンを第2パワ
ーピストン側に付勢するリターンスプリングを設
け、 前記第2の室に接続して、該第2の室を大気又
は前記第4の室に選択的に連通可能な切換弁を設
けたことを特徴とする気圧倍力装置。 2 切換弁と第2の室とを連通する通路及び該切
換弁と第4の室とを連通する通路を本体内に設け
た特許請求の範囲第1項記載の気圧倍力装置。 3 切換弁を本体内に設けた特許請求の範囲第2
項記載の気圧倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58132475A JPS6025840A (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 気圧倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58132475A JPS6025840A (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 気圧倍力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6025840A JPS6025840A (ja) | 1985-02-08 |
JPH049701B2 true JPH049701B2 (ja) | 1992-02-21 |
Family
ID=15082236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58132475A Granted JPS6025840A (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 気圧倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6025840A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60166553A (ja) * | 1983-11-07 | 1985-08-29 | Jidosha Kiki Co Ltd | タンデムブレ−キ倍力装置 |
US5235897A (en) * | 1991-02-14 | 1993-08-17 | Jidosha Kiki Co., Ltd. | Brake booster |
JPH08127334A (ja) * | 1994-10-28 | 1996-05-21 | Jidosha Kiki Co Ltd | 倍力装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5382970A (en) * | 1976-12-29 | 1978-07-21 | Jidosha Kiki Co Ltd | Tandem type braking force doubling device |
-
1983
- 1983-07-20 JP JP58132475A patent/JPS6025840A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5382970A (en) * | 1976-12-29 | 1978-07-21 | Jidosha Kiki Co Ltd | Tandem type braking force doubling device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6025840A (ja) | 1985-02-08 |
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