JPH045416Y2 - - Google Patents

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JPH045416Y2
JPH045416Y2 JP1986058305U JP5830586U JPH045416Y2 JP H045416 Y2 JPH045416 Y2 JP H045416Y2 JP 1986058305 U JP1986058305 U JP 1986058305U JP 5830586 U JP5830586 U JP 5830586U JP H045416 Y2 JPH045416 Y2 JP H045416Y2
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pressure chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、手動による操作量(ストローク)
の大小に応じて制動力を変化させることができる
例えばブレーキ装置に用いられる制御弁に関す
る。
〔従来の技術〕
自動車を運転する際にアクセルペダルと、ブレ
ーキペダルとを踏み分けることは非常に煩わしい
ことである。そこで、近年、手動によつて制動力
を発生させることができるブレーキ機能(以下手
動ブレーキ機能と称す)を備えたブレーキ装置が
開発された。これは、運転者がブレーキペダルを
踏まなくとも、手動スイツチをオンしておけば、
所定の条件において自動的にブレーキが働き、滑
らかに車を停止させるというものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、その際の制動距離は、ブレーキ
が効き始めた時点の車速によつて一義的に定まる
ようになつており、制動中の情況の変化には対応
できない。このため、従来、この手動ブレーキ機
能を使いこなすにはかなりの熟練を必要としてい
た。
この考案は、上記の事情に鑑みてなされたもの
であつて、操作手段の操作量の大小により、アク
チユエータに供給する大気圧を調整することがで
き、これによつて該アクチユエータが車両ブレー
キ装置のブースターである場合に、その制動力を
周囲の状況に応じて良好に調整することができる
制御弁の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案では、本体
内部を真空源に接続された定圧室とアクチユエー
タに接続された作動圧室との2室に画成する仕切
部材と、 前記仕切部材に形成された小室と、 前記仕切部材の小室内に設けられた環状弁座、
及び該環状弁座に離接可能に設けられた弁体によ
り構成される真空弁と、 前記仕切部材に設けられて、前記真空弁を介し
て前記定圧室と環状弁座内とを連通する第1の通
路と、 前記環状弁座内と作動圧室とを連通する第2の
通路と、 前記環状弁座内を大気に連通させる第3の通路
と、 前記弁体と、前記仕切部材に対して相対移動可
能に設けられるとともに該弁体に離接可能に設け
られた入力部材とにより構成され、該入力部材が
前記弁体に接触した状態で該第3の通路を閉状態
に、かつ前記弁体から離間した状態で該第3の通
路を開状態に設定する大気弁と、 前記入力部材を前記弁体に対して接触、離間さ
せるように変位させる操作手段と、 前記仕切部材を作動圧室側に付勢するコントロ
ールスプリングとを具備し、 前記操作手段により、前記入力部材を弁体に接
触させた場合に、該弁体を環状弁座から離間さ
せ、これによつて前記真空弁を開状態に、かつ前
記大気弁を閉状態に設定し、前記入力部材を弁体
から離間させた場合に、該弁体を環状弁座に接触
させ、これによつて前記真空弁を閉状態に、かつ
前記大気弁を開状態に設定するようにしている。
「作用」 本考案では、 (一) 操作手段により、入力部材を弁体に接触押圧
させた場合に、該弁体が環状弁座から離間し、
これによつて真空弁が開状態に、かつ大気弁が
閉状態に設定され、これによつて、作動圧室に
は第1の通路、真空弁、第2の通路を通じて定
圧室内の真空圧が加わり、その結果、定圧室と
作動圧室とは差圧の無い状態となつて仕切部材
は変位することはない。また、作動圧室が真空
であることから、アクチユエータにも真空圧が
加わり、これによつて該アクチユエータがこの
制御弁により駆動されることはない。
(二) 操作手段により、入力部材を弁体から離間さ
せた場合に、弁体が環状弁座に接触し、これに
よつて真空弁が閉状態に、かつ大気弁が開状態
に設定されて、作動圧室には第3の通路、大気
弁、第2の通路を通じて大気圧が加わり、その
結果、作動圧室を経由してアクチユエータに大
気圧を供給するとともに、作動圧室が、真空状
態にある定圧室に対して高い圧力となり、この
ような差圧により仕切部材がコントロールスプ
リングの付勢力に抗して、定圧室側に変位す
る。
また、前述したように操作手段を操作して、
真空弁が閉状態に、かつ大気弁が開状態に設定
されると、大気圧に押されて仕切部材が定圧室
側への変位することになるが、このような変位
の途中で、該仕切部材とともに定圧室側に変位
した弁体が、該弁体から離間していた入力部材
に接触することになり、これによつて大気弁が
閉じ、かつ前記コントロールスプリングの付勢
力と釣り合つた状態で仕切部材が停止すること
になる。
すなわち、このような操作手段の操作によ
り、入力部材を弁体から長い距離離間させる
(すなわち操作量を多くする)ことにより、仕
切部材の定圧室への変位量が多くなつて、その
結果として定圧室に対する作動圧室の差圧を大
きくとることができ、アクチユエータ(車両ブ
レーキ装置のブースターである場合)に対して
より大きな制動力を発生させることができる。
(三) 前記(二)により操作手段を操作した結果、仕切
部材が定圧室側に一定量変位した場合には、そ
の後で、前記操作手段により入力部材を弁体側
に移動させて、該入力部材により該弁体を接触
状態で押圧することにより、該弁体を環状弁座
から離間させて、閉じた状態にあつた真空弁を
開放させるようにし、これにより、第1の通
路、真空弁、第2の通路を通じて定圧室内の真
空圧を作動圧室に加え、高い状態になつていた
該作動圧室の圧力を真空圧に近づけるようにす
る。その結果、釣り合つた状態にあつた仕切部
材が、コントロールスプリングにより付勢され
て作動圧室側に変位することになり、該仕切部
材が元の位置に戻ることニなる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この考案の実施例につ
いて説明する。
第1図は、この考案に第1実施例の構成を示す
断面図である。この図に示すブースタ1の詳細
は、さきに提案された特願昭59−14063号に示さ
れており、ここでは概要を述べる。ブースタ(真
空倍力装置)1内には、パワーピストン2によつ
て、前方(図の左方)に低圧室Aが、後方に作動
圧室Bが画成され、室Aは接続口3を介して真空
源に連通されている。ブレーキペダルBPが踏み
込まれると入力軸4が前方に押され、これに伴つ
てプランジヤ5が前方に移動する。すると、通路
6を介して作動圧室Bに大気が導入され、この大
気圧によつてパワーピストン2が前方に移行し、
この押圧力が出力軸7に伝えられる。この様に、
入力軸4に加えられた力は、ブースタ1内で増強
されて出力軸7へ伝えられ、大きな力でマスタシ
リンダMCが駆動される。しかして、ブレーキが
駆動され制動力が働く。一方、プレーキペダル
BPが解放されると、出力軸7からの反力により
プランジヤ5が後方へ移動する。すると、通路
8,6を介して定圧室Aと作動圧室Bとが連通さ
れ、これによつて両室A,Bの圧力が等しくな
り、パワーピストン2が後方へ移行して、ブレー
キが解除される。
また、パワーピストン2内には空間9が形成さ
れている。この空間9には、コントロールピスト
ン10によつて、前方に定圧室Cが、後方に作動
圧室Dが画成されており、室Cは通路11を介し
て室Aと連通され、真空状態に保たれている。一
方、室Dは通路12を介して接続口13に連通さ
れ、この接続口13を通つて作動圧室Dに大気が
供給されると、この大気圧によつてコントロール
ピストン10が前方に移行し、これに伴つてプラ
ンジヤ5が前方に移動する。すると、前述した場
合と同様にして、室Bに大気が導入され、パワー
ピストン2が前方に押圧される。この結果、ブレ
ーキペダルBPを踏まなくても、制動力が働くこ
とになる。一方、作動圧室Dに供給されている空
気が、接続口13から排出されるとコントロール
ピストン10が後方に移行し、制動力が減少す
る。
一方、14は制御弁であり、15は制御弁14
の本体である。この本体15はフロントシエル1
6とリヤシエル17とからなつている。本体15
内はフロントシエル16とリヤシエル17との間
で気密的に固定されたダイヤフラム18と、この
ダイヤフラム18に一体的に取り付けられたパワ
ーピストン(仕切部材)19とによつて前方に定
圧室E、後方に作動圧室Fが画成されている。そ
して、定圧室Eは、接続口16aを介して真空源
に連通され、作動圧室Fは接続口17aを介して
前記接続口13に連通され、パワーピストン19
内には隔壁20により小室21が形成されてお
り、隔壁20には環状弁座22が形成されてい
る。また隔壁20には環状弁座22の外側に位置
し、小室21と定圧室Eとを連通する通路(第1
の通路)23及び小室21と作動圧室Fとを連通
する通路(第2の通路)24が形成されている。
パワーピストン19、フロントシエル16の中
心には、隔壁20、フロントシエル16を摺動自
在に貫通して入力部材25が挿通されている。こ
の入力部材25は、一端にフランジ25aを有す
る環状のもので、その他端には環状弁座26が形
成されている。入力部材25の中心には通路27
が形成されている。
また、入力部材25には作動体28がその一端
に形成された凹部28aにフランジ25aを嵌入
させて連結されている。作動体28には入力部材
25の通路27と作動体28外とを連通させる通
路29が形成され、この通路29を介して通路2
7と大気とが連通されている。
また、フロントシエル16なはL字形のステー
30が固定して取り付けられている。このステー
30と作動体28との間にはばね31が介在さ
れ、このばね31により作動体28がフロントシ
エル16側へ付勢されている。また、ステー30
にはガイド32が設けられ、このガイド32には
紐状体(ワイヤ)33が移動可能に挿通されてい
る。この紐状体33の一端は作動体28に固定し
て取り付けられ、他端は操作部材(レバー)34
の中間部に固定して取り付けられている。操作部
材34は車の運転室内において一端34aが回動
可能に支持されており、操作部材34の他端34
bに運転者の手によつて第1図に示す矢印X方向
への操作力が加えられると、この操作部材34が
一端34aを中心として回動し、紐状体33を介
し作動体28をばね31の力に抗して第1図に示
す矢印A方向に移動させ、前記矢印X方向の操作
力を解放するとばね31の力により作動体28を
第1図に示す矢印B方向に移動させるようになさ
れている。
一方、パワーピストン19とフロントシエル1
6のフロント壁16bとの間にはばね(コントロ
ールスプリング)35が介在され、このばね35
によりパワーピストン19は第1図に示す矢印B
方向に付勢されている。
また、小室21内には、周辺がパワーピストン
19の内周に気密的に固定されたダイヤフラム3
6と、このダイヤフラム36に一体的に取り付け
られた弁体37とが設けられている。弁体37に
は連通孔37aが形成されている。この弁体37
とパワーピストン19のリヤ壁19bとの間には
ばね38が介在され、このばね38により弁体3
7は第1図に示す矢印A方向に付勢されている。
そして、弁体37と前記環状弁座22とにより真
空弁39が構成されている。即ち、弁体37が環
状弁座22に当接することにより定圧室Eと作動
圧室Fとの連通が遮断され、弁座22から弁体3
7が離間することにより定圧室Eと作動圧室Fと
が連通されるようになつている。また、弁体37
と前記環状弁座26とにより大気弁40が構成さ
れている。即ち、弁体37が弁座26に当接する
ことにより大気と作動圧室Fとの連通が遮断さ
れ、弁座26から弁体37が離間することにより
大気と作動圧室Fとが連通されるようになつてい
る。なお、40a,40aはフロントシエル1
6、パワーピストン19に設けられたシール部材
であり、これら仕切部材部材40a,40aによ
り定圧室E及び作動圧室Fの気密性が保持される
ようになされている。
以上の構成において、操作部材34に操作量が
加えられていない場合には、入力部材25、作動
体28およびパワーピストン19はばね31,3
5によつて後方に付勢され、大気弁40は閉じら
れ、真空弁39は開いた状態となつている。
この結果、作動圧室Fは真空源と連通し、ブー
スタ1内において定圧室Cと作動圧室Dの気圧は
等しく、したがつてコントロールピストン10は
変位せず、制動力は生じない。一方、操作部材3
4に矢印X方向に操作量(ストローク)が加えら
れると、この操作部材34が一端34aを中心と
して回動し、紐状体33を介して入力軸25が矢
印A方向に移動する。すると、この入力軸25の
後端の環状弁座26に弁体37が当接し、即ち大
気弁40が閉じた状態でばね38の力により弁体
37が環状弁座22に当接し、即ち、真空弁39
が閉じ、定圧室Eと作動圧室Fとの連通が遮断さ
れ、さらに紐状体33が矢印A方向に引かれる
と、弁体37から環状弁座26が矢印A方向に離
間して大気弁40が開き、大気が通路29,2
7、大気弁50、通路24を通り作動圧室Fに流
入する。これによつて大気が通路12を介してブ
ースタ1の作動圧室Dにも導入されて、コントロ
ールピストン10が矢印B方向に変位を開始し、
制動力が発生し始める。
一方、作動圧室Fに大気が導入されると、作動
圧室Fと定圧室Eとの差圧によつてパワーピスト
ン19が矢印A方向に力を受け、この差圧力がば
ね35の力より大きくなるとパワーピストン19
は矢印A方向に移動すると共に大気弁40が閉
じ、作動圧室Fへの大気の導入が停止する。この
時、大気弁40および真空弁39の双方が閉じ、
作動圧室Fと定圧室Eとの差圧力は、ばね31の
力と釣り合つた状態となつている。
この時の作動圧室Fの圧力は、入力部材25の
変位量によつて一義的に定まることになり、入力
部材25の変位量が大きくなると圧力は高くなる
一方、加えられる変位量が小さいと圧力は低くな
る。また、この作動圧室Fの圧力の高低によつて
ブースタ1内のコントロールピストン10の変位
量が左右され、作動圧室Fの圧力が高い場合には
大きな制動力が発生する一方、圧力が低い場合に
は発生する制動力は小さくなる。すなわち、運転
者が操作部材34に加えた操作量が大きいと大き
な制動力が発生する一方、操作量が小さいと発生
する制動力は小さくなる。
ついで、運転者が操作部材34に加えている操
作量を除くと、ばね31の力により作動体28、
入力部材25が矢印B方向に移動し、真空弁39
が開き、作動圧室Fの空気およびブースタ1の作
動圧室Dの空気が真空源へ流れて吸収され、パワ
ーピストン19はばね35の力により矢印B方向
に戻され、制動力が解除される。
この様に運転者が操作部材34に変位量を加え
ると、その変位量に応じた制動力を発生させるこ
とができる。
次に、第2図はこの考案の第2実施例によるブ
レーキ装置の構成を示す断面図であり、前述した
第1実施例と対応する部分には同一符号を付して
その説明を省略する。
この図において制御弁41は前述した第1実施
例の制御弁14に対応し、ブースタ1内の作動圧
室Dの気圧を変化させる。この制御弁41におい
ては、入力部材25が作動体42を介して、この
作動体42にねじ込まれて連結されたアクチユエ
ータ43の駆動により第2図において矢印C,D
方向に移動させられるようになされている。アク
チユエータ43はその回転軸44に設けられた雄
ねじ部44aを作動体42の中心に形成された雌
ねじ部42aに螺合されて作動体42に連結され
ている。アクチユエータ43は、フロントシエル
16のフロント壁16bに固定して取り付けられ
た筒体45に取り付けられている。45aは連通
孔である。
また、アクチユエータ43には操作スイツチ4
6がコントローラ47を介して接続されている。
操作スイツチ46は、操作部材48を有してお
り、この操作部材48はばね49により付勢され
ており、運転者の手によつて操作部材48に操作
量Nが加えられると、その操作量Nに比例して操
作部材48が変位する。また、この操作部材48
には摺動端子50が取り付けられており、この摺
動端子50が定電圧源51に接続されている抵抗
52の上を摺動し、操作部材48の変位に応じた
電圧を出力する。この出力電圧はコントローラ4
7に入力されコントローラ47はこの出力電圧値
に基づいてアクチユエータ43を制御する。即
ち、操作量Nが大きいと前記出力電圧値が高くな
り、コントローラ47はアクチユエータ43の回
転駆動量を多くさせて、大きな制動力を発生させ
る。一方、操作量Nが小さいと、前記出力電圧値
が低くなり、コントローラ47はアクチユエータ
43の回転駆動量を少なくさせて、入力部材25
の変位量を少なくさせ、これにより小さな制動力
を発生させる。
こうして、運転者が操作部材48に操作量Nを
加えると、その操作量Nに応じた制動力を発生さ
せることができる。
次に、第3図はこの考案の第3実施例によるブ
レーキ装置の構成を示す断面図であり、前述した
第1実施例と対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
この図において61は前述した第1実施例の制
御弁14に対応し、ブースタ1内の作動圧室Dの
気圧を変化させる。第3図中62は制御弁61の
本体であり、この本体62内は、この本体62の
内周に気密的に固定されたダイヤフラム63とこ
のダイヤフラム63に一体的に取り付けられたパ
ワーピストン(仕切部材)64とによつて定圧室
Eと作動圧室Fとが画成されている。パワーピス
トン64はばね(コントロールスプリング)65
により第3図に示す矢印E方向に付勢されてい
る。そして、定圧室Eは接続口66を介して真空
源に連通され、作動圧室Fは接続口67を介して
ブースタ1の接続口13に連通されている。
パワーピストン64内には小室68が形成さ
れ、この小室68内には、パワーピストン64の
内周に気密的に固定されたダイヤフラム69とこ
のダイヤフラム69に一体的に取り付けられた弁
体70とが設けられている。弁体70は、パワー
ピストン64の先端段部と弁体70との間に介在
されたばね71により第3図に示す矢印F方向に
付勢されている。
パワーピストン64内には弁体70の中心孔を
遊動可能に貫通して入力部材72が設けられてい
る。弁体70の中心孔と入力部材72との間には
通路70aが形成されている。入力部材72はフ
ランジ73を有し、このフランジ73の先端は弁
体70側へ折曲され、この先端には環状弁座74
が形成されている。入力部材72はパワーピスト
ン64とフランジ73との間に介在されたばね7
5により第3図に示す矢印E方向に付勢されてい
る。また、パワーピストン64には弁体70と対
向して環状弁座76が形成されると共に定圧室E
と作動圧室Fとを連通する通路(第1の通路)7
8、通路(第2の通路)77が形成されている。
そして、弁体70と環状弁座76とにより真空弁
80が構成され、弁体70と環状弁座74とによ
り大気弁79が構成されている。なお、81は本
体62とパワーピストン64との間からの作動圧
室Fへの大気の流入を防ぐシール部材である。
以上の構成において、入力部材72の第3図に
示す矢印F方向の操作量が加えられていない場合
には、入力部材72はばね75,71の力関係に
より第3図に示す矢印E方向に押圧され、大気弁
79は閉じ、真空弁80が開いた状態にあり、作
動圧室Fは真空源と連通している。このためブー
スタ1の作動圧室Dと定圧室Cとの圧力差はな
く、従つて制動力は生じない。
次に入力部材72に第3図に示す矢印F方向の
操作量が加えられると、入力部材72はばね75
の力に抗して矢印F方向に移動する。すると、こ
れに伴い弁体70もばね71の力により矢印F方
向に移動し真空弁80を閉じる。これにより、定
圧室Eと作動圧室Fとの連通を遮断する。次い
で、さらに入力部材72が矢印F方向に押圧され
ると、大気弁79が開き、大気が通路70a、大
気弁79、通路77を通り作動圧室Fに流入し、
作動圧室Fと定圧室Eとに差圧が生じる。そして
この差圧力によりパワーピストン64に第3図に
示す矢印F方向の力が作用し、この力がばね65
の力よりも大きくなるとパワーピストン64が矢
印F方向に移動すると共に大気弁79が閉じ、作
動圧室Fへの大気の導入が停止する。このとき、
大気弁79と真空弁80とは共に閉じ、作動圧室
Fと定圧室Eとの差圧力はばね65の力と釣り合
つた状態となつている。即ち、作動圧室Fの圧力
は入力部材72の変位量によつて一義的に定ま
り、この入力部材72の変位量が大きいと圧力は
高く、変位量が少ないと圧力は低くなる。この圧
力の高または低によつてブースタ1のコントロー
ルピストン10に加わる差圧力が大または小とな
つて制動力も大または小となる。即ち、運転者が
入力部材72に加える変位量を大きくすると大き
な制動力が生じ、変位量を小さくすると小さな制
動力が生じる。
また、運転者が入力部材72に加える変位量を
除くと、真空弁80が開き、作動圧室F及びブー
スタ1の作動圧室Dの空気が真空源に流れ、パワ
ーピストン64はばね65の力により矢印E方向
に戻され、制動力は解除される。
次に第4図はこの考案の第4実施例によるブレ
ーキ装置の構成を示す断面図であり、前述した第
3実施例と対応する部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
この図において制御弁81は前述した第3実施
例の制御弁61に対応し、ブースタ1内の作動圧
室Dの気圧を変化させる。この制御弁81におい
ては、入力部材82がこの入力部材82に連結さ
れたアクチユエータ83の駆動により第4図にお
いて矢印G,H方向に移動させられるようになさ
れている。
アクチユエータ83は、本体62の一端に固定
された筒体84に取り付けられている。85は連
通孔である。アクチユエータ83の回転軸86に
は雌ねじ部87が形成されている。
一方、入力部材82の端部には雄ねじ部88が
形成されている。この雄ねじ部88には回転軸8
6の雌ねじ部87が螺合されている。
また、アクチユエータ83には操作スイツチ8
9がコントローラ90を介して接続されている。
操作スイツチ89は、操作部材91を有してお
り、この操作部材91は、ばね92により付勢さ
れており、運転者の手によつて操作部材91に操
作量Yが加えられると、その操作量Yに比例して
操作部材91が変位する。また、この操作部材9
1には摺動端子95が取り付けられており、この
摺動端子95が定電圧源93に接続されている抵
抗94の上を摺動し、操作部材91の変位に応じ
た電圧を出力する。この出力電圧はコントローラ
90に入力され、コントローラ90はこの出力電
圧値に基づいてアクチユエータ83を制御する。
即ち、操作量Yが大きいと前記出力電圧値が高く
なり、コントローラ90はアクチユエータ83の
回転駆動量を多くさせて、入力部材82の変位量
を多くさせ、これにより大きな制動力を発生させ
る。一方、操作量Yが小さいと、前記出力電圧値
が低くなり、コントローラ90はアクチユエータ
83の回転駆動量を少なくさせて、入力部材82
の変位量を少なくさせ、これにより小さな制動力
を発生させる。
こうして、運転者が操作部材91に操作量Yを
加えると、その操作量Yに応じた制動力を発生さ
せることができる。
なお、本実施例は実用新案登録請求の範囲の構
成要素と以下のように対応する。
すなわち、定圧室Eは「定圧室」に対応する。
作動圧室Fは「作動圧室」に対応する。ブースタ
ー1は「アクチユエータ」に対応する。パワーピ
ストン19,64は「仕切部材」に対応する。小
室21,68は「小室」に対応する。環状弁座2
2,76は「環状弁座」に対応する。弁体37,
70は「弁体」に対応する。真空弁39,80は
「真空弁」に対応する。通路23,78は「第1
の通路」に対応する。通路24,77は「第2の
通路」に対応する。通路27,29,70a及び
連通孔45a,85は「第3の通路」に対応す
る。大気弁40,79は「大気弁」に対応する。
ばね35,65は「コントロールスプリング」に
対応する。
また、ばね38、入力部材25、作動体28、
ステー30、ばね31、ガイド32、ワイヤ3
3、操作部材34からなる構成体(第1実施例の
場合)は「操作手段」に対応する。入力部材2
5、ばね38、作動体42、雌ねじ部42a、雄
ねじ部44a、回転軸44、筒体45、アクチユ
エータ43からなる構成体(第2実施例の場合)
は「操作手段」に対応する。ばね71,75、入
力部材72からなる構成体(第3実施例の場合)
は「操作手段」に対応する。ばね71、入力部材
82、筒体84、雄ねじ部88、雌ねじ部87、
回転軸86、アクチユエータ83からなる構成体
(第4実施例の場合)は「操作手段」に対応する。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明したように、本考案に示す制御
弁によれば、操作手段の操作量の大小により、ア
クチユエータに供給する大気圧を調整することが
でき、これによつて該アクチユエータが車両ブレ
ーキ装置のブースターである場合に、その制動力
を周囲の状況に応じて良好に調整することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す断面図、第
2図は本考案の第2実施例を示す断面図、第3図
は本考案の第3実施例を示す断面図、第4図は本
考案の第4実施例を示す断面図である。 1……ブースタ(真空倍力装置)、2……パワ
ーピストン、A,C,E……定圧室、B,D,F
……作動圧室、4……入力軸、7……出力軸、1
0……コントロールピストン、14,41,6
1,81……制御弁、15,62……本体、1
8,36,63,69……ダイヤフラム、19,
64……パワーピストン(仕切部材)、22,2
6,74,76……環状弁座、23,78……通
路(第1の通路)、24,77……通路(第2の
通路)、25,72,82……入力部材、28,
42……作動体、35,65……ばね(コントロ
ールスプリング)、33……紐状体(ワイヤ)、3
4……操作部材(レバー)、37,70……弁体、
39,80……真空弁、40,79……大気弁、
43,83……アクチユエータ、44,86……
回転軸、46,89……操作スイツチ、47,9
0……コントローラ、48,91……操作部材、
50,95……摺動端子、52,94……抵抗。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体内部を真空源に接続された定圧室とアクチ
    ユエータに接続された作動圧室との2室に画成す
    る仕切部材と、 前記仕切部材に形成された小室と、 前記仕切部材の小室内に設けられた環状弁座、
    及び該環状弁座に離接可能に設けられた弁体によ
    り構成される真空弁と、 前記仕切部材に設けられて、前記真空弁を介し
    て前記定圧室と環状弁座内とを連通する第1の通
    路と、 前記環状弁座内と作動圧室とを連通する第2の
    通路と、 前記環状弁座内を大気に連通させる第3の通路
    と、 前記弁体と、前記仕切部材に対して相対移動可
    能に設けられるとともに該弁体に離接可能に設け
    られた入力部材とにより構成され、該入力部材が
    前記弁体に接触した状態で該第3の通路を閉状態
    に、かつ前記弁体から離間した状態で該第3の通
    路を開状態に設定する大気弁と、 前記入力部材を前記弁体に対して接触、離間さ
    せるように変位させる操作手段と、 前記仕切部材を作動圧室側に付勢するコントロ
    ールスプリングとが具備されてなり、 前記操作手段は、前記入力部材を弁体に接触さ
    せた場合に、該弁体を環状弁座から離間させ、こ
    れによつて前記真空弁を開状態に、かつ前記大気
    弁を閉状態に設定し、前記入力部材を弁体から離
    間させた場合に、該弁体を環状弁座に接触させ、
    これによつて前記真空弁を閉状態に、かつ前記大
    気弁を開状態に設定することを特徴とする制御
    弁。
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