JPH0437009Y2 - - Google Patents

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JPH0437009Y2
JPH0437009Y2 JP2142088U JP2142088U JPH0437009Y2 JP H0437009 Y2 JPH0437009 Y2 JP H0437009Y2 JP 2142088 U JP2142088 U JP 2142088U JP 2142088 U JP2142088 U JP 2142088U JP H0437009 Y2 JPH0437009 Y2 JP H0437009Y2
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pressure
valve
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electromagnetic
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は車両に搭載されるブレーキ倍力装置に
関し、より詳しくは一定の条件下でブレーキペダ
ルの踏込みを解放しても継続してブレーキ作用を
維持できるようにしたブレーキ倍力装置の停車保
持装置に関する。
「従来の技術」 一般にブレーキ倍力装置は、シエル内に摺動自在
に配設したパワーピストンと、このパワーピスト
ン軸部のバルブボデイ内に収納した弁機構と、上
記パワーピストンの作動方向前方側に形成されて
低圧源に連通した定圧室と、上記パワーピストン
の作動方向後方側に形成した変圧室と、上記バル
ブボデイに設けられ、上記弁機構と定圧室とを連
通する定圧通路、弁機構と変圧室とを連通する変
圧通路、および弁機構と高圧源とを連通する圧力
通路と、上記弁機構を構成する弁プランジヤを作
動させて上記各通路の連通状態を切換える入力軸
とを備えている。
上記弁機構は、ブレーキペダルが踏込まれて上
記入力軸が前進された際には、上記定圧通路と変
圧通路との連通を遮断するとともに変圧通路と圧
力通路とを連通させ、圧力流体を変圧室内に導入
するようになつている。またこの状態からブレー
キペダルの踏込みが解放されて上記入力軸が後退
された際には、上記変圧通路と圧力通路との連通
を遮断するとともに変圧通路と定圧通路とを連通
させ、変圧室に導入されていた圧力流体を定圧室
を介して低圧源に排出できるようになつている。
そして従来、この種のブレーキ倍力装置におい
て、上記定圧通路を開閉する第1電磁開閉弁と、
所定の停車保持条件が成立した際にその第1電磁
開閉弁を閉鎖させる制御装置とを設けたブレーキ
倍力装置の停車保持装置が提案されている(特願
昭61−120843号)。
かかる構成のブレーキ倍力装置においては、上
記第1電磁開閉弁を開いておけば通常のブレーキ
倍力装置と同様な作動を得ることができ、またブ
レーキ作用が行なわれて車両が停止したことを車
速センサによつて検出した際に上記第1電磁開閉
弁を閉じるようにしておけば、ブレーキ作用が解
放されて上記変圧通路と定圧通路を介して変圧室
と定圧室が連通されようとしても上記第1電磁開
閉弁が閉じているので、変圧室に導入された圧力
流体が定圧室を介して低圧源に逃げることができ
ない。
したがつて、ブレーキペダルから踏力が解除さ
れてもブレーキ作用を継続させることができるの
で、上記ブレーキ倍力装置を停車保持装置として
用いることができる。
「考案が解決しようとする課題」 しかるに、上述の停車保持状態は車両の発進動
動作によつて解除されるようになるが、上記変圧
室内に不必要に高圧の圧力流体が密封された場合
には、その圧力流体が外部に排出されるまでに所
要の時間を要するので、ブレーキの引きずり感を
生じさせることがある。
「課題を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、上記ブレーキ
倍力装置の停車保持装置において、上記変圧室と
低圧源とを連通するバイパス通路を設けるととも
に、該バイパス通路にこれを解放する第2電磁開
閉弁を設け、また上記変圧室内の圧力を検出する
圧力センサを設けて該圧力センサからの信号を上
記制御装置に入力させ、該制御装置は、上記第1
電磁開閉弁が定圧通路を閉鎖している状態におい
て変圧室内の圧力が所定圧力を越えたことを検出
したら上記第2電磁開閉弁を解放させて変圧室内
の圧力を逃がし、該変圧室内の圧力を所定圧力以
下に維持するようにしたものである。
「作用」 上記構成によれば、停車保持状態すなわち第1
電磁開閉弁が定圧通路を閉鎖している状態におい
て、上記変圧室内に不必要に高圧の圧力流体が密
封された場合には、それを圧力センサによつて検
出して上記第2電磁開閉弁を開放させ、変圧室内
の圧力を上記バイパス通路を介して低圧源に逃が
すことができるため、変圧室内の圧力を圧力セン
サによる設定圧力以下に維持することができる。
したがつて、停車保持状態の解除の際における
変圧室内の圧力を速やかに低下させてブレーキの
引きずり感を無くすことができるとともに、ブレ
ーキ系統の耐久性の低下を防止することができ
る。また、上記第1電磁開閉弁が気密洩れを起し
て変圧室内の圧力が低下した場合には、上記圧力
センサによつてそれを検出することが可能とな
り、安全性の向上を図ることができる。
「実施例」 以下図示実施例について本考案を説明すると、
ブレーキ倍力装置のシエル1はフロントシエル1
aとリヤシエル1bとからなり、そのシエル1内
にパワーピストン2を摺動自在に設けるととも
に、このパワーピストン2の背面にダイアフラム
3を張設し、そのパワーピストン2とダイアフラ
ム3とによつて上記シエル1内を前方の定圧室4
と後方の変圧室5とに区画している。
また上記パワーピストン2の軸部に一体にバル
ブボデイ6を設け、このパルスボデイ6内に流路
を切換える弁機構6を収納し、さらにこれらパワ
ーピストン2やバルブボデイ6等を、通常はリタ
ーンスプリング8によつて図示非作動位置に保持
している。
上記弁機構7はバルブボデイ6に形成した第1
弁座10、弁プランジヤ11に形成した第2弁座
12および両弁座10,12にパワーピストン2
の後方側すなわち図の右方からばね13の弾撥力
によつて着座する弁体14を備えている。そし
て、上記第1弁座10と弁体14とのシート部よ
り外側を定圧通路15および第1電磁開閉弁16
を介して上記定圧室4に連通させ、さらにその定
圧室4をシエル1に設けた負圧導入管17を介し
て図示しないエンジンのインテークマニホールド
等の負圧源に連通させている。
他方、上記第1弁座10と弁体14、および第
2弁座12と弁体14との各シール部の中間部は
バルブボデイ6に形成した変圧通路18を介して
変圧室5に連通させ、さらに上記第2弁座12と
弁体14とのシート部より内側はフイルタ19を
設けた圧力通路20を介して大気に連通させてい
る。なお、上記変圧室5は、上記バルブボデイ6
を摺動自在に貫通させたシール部材21によつて
外部との気密を保つている。
上記弁機構7を構成する弁プランジヤ11はキ
ー部材24によつてバルブボデイ6から抜出るの
を防止するとともに、その末端部を図示しないブ
レーキペダルに連動させた入力軸25に連結し、
また弁プランジヤ11の先端面は出力軸26の末
端面に対向させてその対向面間にリアクシヨンデ
イスク27を介在させている。
上記出力軸26は、フロントシエル1aの軸部
にシエル1の内部に向けて形成した筒状部1cを
貫通して外部に突出させてあり、その突出端を図
示しないマスターシリンダのピストンに連動させ
ている。また上記筒状部1cには、上記定圧室4
内の気密を保持する図示しないシール部材を設け
ている。
然して、上述した第1電磁開閉弁16は定圧室
4内に配置するとともに、コイル状のリターンス
プリング8の外側かつ下方位置においてバルブボ
デイ6に取付けてあり、この第1電磁開閉弁16
によつてバルブボデイ6に形成した上記定圧通路
15を開閉できるようにしている。そして第1電
磁開閉弁16からのハーネス31は、フロントシ
エル1aに設けたシール手段32を介して外部に
引出し、マイクロコンピユータを含む図示しない
制御装置に接続している。
さらに、上記リヤシエル1bに負圧導入管33
を取付けてあり、その負圧導入管33に接続した
バイパス通路34を介して変圧室5を上述したエ
ンジンのインテークマニホールド等の負圧源に連
通させている。そして上記バイパス通路34にこ
れを開閉する第2電磁開閉弁35を設けるととも
に、第2電磁開閉弁35の前後の差圧、つまり上
記変圧室5と負圧源との圧力差を検出する圧力セ
ンサ36を設け、該圧力センサ36の検出信号を
上述した図示しない制御装置に入力させている。
以上の構成において、通常の状態では上記制御
装置は第1電磁開閉弁16を開放するとともに第
2電磁開閉弁35を閉鎖させており、この状態に
おけるブレーキ倍力装置の非作動時には、負圧導
入管17を介して定圧室4内に導入されている負
圧は第1電磁開閉弁16、定圧通路15、弁機構
7および変圧通路18を介して変圧室5に導入さ
れる。
したがつてこの状態では、パワーピストン2の
前後に流体圧力差が発生することがないので、ブ
レーキ倍力装置は上記電磁開閉弁16,35を有
しない従来周知のブレーキ倍力装置と同様に図示
非作動状態を維持している。そしてこの非作動状
態からブレーキペダルが踏込まれた際には、やは
り従来周知のブレーキ倍力装置と同様に、ブレー
キペダルの踏込み力に応じたブレーキ力を発生さ
せることができることは明らかである。
空きブレーキ倍力装置の通常の作動に対し、ブ
レーキ倍力装置を停車保持装置として作動させる
際には、上記制御装置は図示しない各種のセンサ
から所定の停車保持条件を、例えば車両が停止し
たこと、および車両が停止してもブレーキペダル
が所定時間以上継続して踏込まれていることを検
出し、その条件が満たされると第2電磁開閉弁3
5の閉鎖状態を維持したまま第1電磁開閉弁16
を閉鎖させる。
この瞬間には、ブレーキペダルは踏込まれた状
態となつているので、変圧室5内にはそのブレー
キペダルの踏込力に応じた流体圧力が導入されて
おり、この状態でブレーキペダルの踏込みが解除
されて変圧通路18と定圧通路15が連通して
も、上記第1電磁開閉弁16が閉じているので変
圧室5内の流体圧力が定圧室4内に排出されるこ
とはない。したがつてブレーキペダルの踏込みが
解除されても、上記流体圧力に応じたブレーキ力
によるブレーキ作用が継続される。
そしてこの状態において、上記変圧室5内に不
必要に高圧の圧力流体が密封されて変圧室5と低
圧源との差圧が所定圧力を越えている場合には、
圧力センサ36からの信号を入力している制御装
置が第2電磁開閉弁35を開放させるようにな
り、変圧室5内の圧力流体を負圧導入管33、バ
イパス通路34および第2電磁開閉弁35を介し
て低圧源に逃がす。そして上記差圧が上記所定圧
力以下となれば、上記制御装置は第2電磁開閉弁
35を閉鎖させてブレーキ停車保持状態を維持さ
せる。
さらにこのブレーキ停車保持状態において、上
記制御装置が車両の発進動作を検出すると、該制
御装置は第1電磁開閉弁16を開放するとともに
第2電磁開閉弁35を閉鎖するので、上記変圧室
5内の圧力は、変圧通路18、弁機構7、低圧通
路15および第1電磁開閉弁16を介して定圧室
4に逃げるようになる。そしてこの際、上記変圧
室5内の圧力は上述した所定圧力以下に維持され
ているので、その変圧室5内の圧力を速やかに低
下させてブレーキの引きずり感を無くすことがで
きるとともに、ブレーキ系統の耐久性の向上を図
ることができる。
なお、上記停車保持状態であつてもブレーキペ
ダルが踏込まれた際には、それを検出して上記第
2電磁開閉弁35を閉鎖させるようにしてもよ
く、その場合には、上述した所定圧力以上の流体
圧力を変圧室5に導入することができる。この場
合、例えば上記バイパス通路34に適度な流路面
積を有するオリフイスを設けておけば、上記第2
電磁開閉弁35を開放のままとしておくことが可
能である。
また、上記実施例では変圧室5内の圧力を検出
する圧力センサ36として変圧室5と低圧源との
差圧を検出できるものを用いているが、その圧力
センサ36として変圧室5内の圧力変動を検出で
きるものであれば、例えば上記第1電磁開閉弁1
6が気密洩れを起こしたことを検出できるので、
それを運転者に警告することが可能となる。これ
はまた、単に変圧室5の圧力のみを検出するタイ
プの圧力センサを用いた場合も同様であり、さら
にその種の圧力センサとして圧力スイツチを利用
してもよい。
「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、極めて簡単な
構成で通常のブレーキ作動に悪影響を与えること
なく、停車保持状態の解除の際におけるブレーキ
の引きずり感を無くすことができるとともに、ブ
レーキ系統の耐久性の低下を防止することがで
き、さらに圧力センサによつて停車保持状態にお
ける変圧室内の圧力低下を検出できるようにして
おけば、そのような事態が生じた際にはそれを直
ちに検出して安全性の向上を図ることができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示す断面図である。 1……シエル、2……パワーピストン、4……
定圧室、5……変圧室、6……バルブボデイ、7
……弁機構、11……弁プランジヤ、15……定
圧通路、18……変圧通路、20……圧力通路、
16……第1電磁開閉弁、25……入力軸、34
……バイパス通路、35……第2電磁開閉弁、3
6……圧力センサ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シエル内に摺動自在に配設したパワーピストン
    と、このパワーピストン軸部のバルブボデイ内に
    収納した弁機構と、上記パワーピストンの作動方
    向前方側に形成されて低圧源に連通した定圧室
    と、上記パワーピストンの作動方向後方側に形成
    した変圧室と、上記バルブボデイに設けられ、上
    記弁機構と定圧室とを連通する定圧通路、弁機構
    と変圧室とを連通する変圧通路、および弁機構と
    高圧源とを連通する圧力通路と、上記弁機構を構
    成する弁プランジヤを作動させて上記各通路の連
    通状態を切換える入力軸と、さらに上記定圧通路
    を開閉する第1電磁開閉弁と、所定の停車保持条
    件が成立した際に上記第1電磁開閉弁を閉鎖させ
    る制御装置とを備えたブレーキ倍力装置の停車保
    持装置において、 上記変圧室と低圧源とを連通するバイパス通路
    を設けるとともに、該バイパス通路にこれを開放
    する第2電磁開閉弁を設け、また上記変圧室内の
    圧力を検出する圧力センサを設けて該圧力センサ
    からの信号を上記制御装置に入力させ、該制御装
    置は、上記第1電磁開閉弁が定圧通路を閉鎖して
    いる状態において変圧室内の圧力が所定圧力を越
    えたことを検出したら上記第2電磁開閉弁を開放
    させて変圧室内の圧力を逃がし、該変圧室内の圧
    力を所定圧力以下に維持することを特徴とするブ
    レーキ倍力装置の停車保持装置。
JP2142088U 1988-02-19 1988-02-19 Expired JPH0437009Y2 (ja)

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JPH01125257U JPH01125257U (ja) 1989-08-25
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