JP2532616Y2 - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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JP2532616Y2
JP2532616Y2 JP118991U JP118991U JP2532616Y2 JP 2532616 Y2 JP2532616 Y2 JP 2532616Y2 JP 118991 U JP118991 U JP 118991U JP 118991 U JP118991 U JP 118991U JP 2532616 Y2 JP2532616 Y2 JP 2532616Y2
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義昭 広部
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両のブレーキ液圧制
御装置に係り、特に車両停止中に運転者がブレーキペダ
ルから足を離した状態においても車両の停止を維持でき
るブレーキ液圧制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、図2に示す
ブレーキ保持装置が知られている。
【0003】同図において、主制御装置12によりブレ
ーキペダル4が踏まれて車両の停止を検知した状態で所
定時間を程度経過した場合には、マスタシリンダ2とホ
イルシリンダ18とを結ぶ主液圧路3上の電磁弁11を
閉塞してホイルシリンダ18内の液圧を封じ込め、運転
者がブレーキペダル4から足を離しても車両の停止状態
を維持していた。
【0004】そして、停止状態においてホイルシリンダ
18内の液圧が不足の場合には、再度ブレーキペダル4
を踏み込んでホイルシリンダ18の再加圧を行ってい
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、マスタシリ
ンダ2では、ブレーキペダル4と連動されるマスタロッ
ド5の先端にマスタピストン6を備えた構造を有してお
り、このマスタピストン6の周囲には合成ゴム等の弾性
部材からなるマスタカップ7が嵌着される構造となって
いた。
【0006】そして、シリンダ内周面においてマスタカ
ップ7の直近部分にはマスタシリンダ2の室内にブレー
キ液を供給するリリーフポート10が設けられていた。
【0007】しかし、ホイルシリンダ18内への液圧の
封じ込めが行われている状態で、ホイルシリンダ18へ
の再加圧を行う場合には、マスタピストン6が加圧方向
に移動を開始し、これにともなってマスタカップ7がリ
リーフポート10を通過した時点でマスタシリンダ2内
にはホイルシリンダ18からの圧力が直接加わることに
なる。そのためブレーキペダル4への反力が急に加わり
操作がフィーリングが悪かった。
【0008】本考案の目的は、再加圧の初期段階におけ
る操作フィーリングを向上した、ブレーキ液圧制御技術
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、マスタシリン
ダとホイルシリンダとを結ぶ主液圧路上に介装され、車
両の停止を検知して主液圧路を遮断する主制御弁と、こ
の主制御弁を迂回する第1のバイパス路上に介装され、
マスタシリンダからホイルシリンダ方向への液圧の流れ
のみを許可するチェック弁と、前記主制御弁を迂回する
第2のバイパス路上に介装され、マスタシリンダ側の液
圧を受ける大径の第1の受圧面と、ホイルシリンダ側の
液圧を受ける小径の第2の受圧面とをその両端に備えた
段付きピストンを有し、この段付きピストンは前記第1
の受圧面と前記第2の受圧面との圧力差によって段付き
シリンダ内を移動可能な液圧制御シリンダとを有するブ
レーキ液圧制御装置を要旨とする。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、通常ブレーキ状態で
は、主液圧路上の主制御弁が開いた状態となっており、
主液圧路内の圧力はマスタシリンダ側とホイルシリンダ
側とで等しくなるが、第2のバイパス路上の液圧制御シ
リンダ内では、受圧面の面積比により段付きピストンは
ホイルシリンダ側に位置している。
【0011】次に、主制御弁が作動されて主液圧路が遮
断されると、ホイルシリンダ内に液圧が封じ込められ
て、マスタシリンダの液圧は解放される。これにともな
って、段付きピストンは、ホイルシリンダ側からのみ圧
力を受けるため、液圧制御シリンダ内をマスタシリンダ
方向に移動する。
【0012】次に、ホイルシリンダ内の圧力が不足し、
マスタシリンダによる再加圧が必要となった場合は、マ
スタシリンダ内のマスタピストンの初期移動分の圧力
は、前記液圧制御シリンダ内の段付きピストンをホイル
シリンダ側に移動させるために消費される。したがっ
て、マスタピストンの初期移動の段階では、マスタシリ
ンダ2の圧力は徐々に上昇するとことになり、ブレーキ
ペダル操作フィーリングは良い。
【0013】次に、マスタピストンがさらに移動を継続
すると、マスタピストンにより発生された液圧により、
前記第1のバイパス路上のチェック弁が開かれて主液圧
路を通じてホイルシリンダに液圧が追加供給され、ホイ
ルシリンダ内の再加圧が行われる。
【0014】
【実施例】次に、図を用いて本考案の実施例を説明す
る。
【0015】図1は、本考案の実施例におけるブレーキ
液圧制御装置を含むブレーキシステムの全体構成を示し
ている。
【0016】本実施例のシステム構成において、マスタ
シリンダ2より主液圧路3を経てホイルシリンダ18に
ブレーキ液が供給される構成となっている。マスタシリ
ンダ2の内部には、ブレーキペダル4と連動されるマス
タロッド5と、マスタロッド5の先端に設けられたマス
タピストン6とを有している。マスタピストン6の周面
には、環状の弾性部材で構成されたマスタカップ7が嵌
着されており、このマスタカップ7はマスタシリンダ2
の内周面を軸方向に摺動可能となっている。そして、マ
スタシリンダ2の内周面の一部にはリザーバ8と連通さ
れるリリーフポート10が開口されている。
【0017】主液圧路3上には、主制御弁として機能す
る常開型の電磁弁11が設けられており、この電磁弁1
1はマイクロコンピューターを搭載した主制御装置12
によって制御されている。前記主制御装置12は、速度
検出センサ13、ブレーキペダル4に設けられたブレー
キスイッチ14、アクセルペダル15に設けられたアク
セルスイッチ16等の各センサからの信号が入力される
ようになっており、後述の判断フローにしたがって前記
電磁弁11の開閉を制御する。
【0018】前記主液圧路3には、前記電磁弁11を迂
回する第1のバイパス路17が設けられており、の第1
のバイパス路17上にはマスタシリンダ2→ホイルシリ
ンダ18の方向への液流のみを許可するチェック弁20
が設けられている。
【0019】前記主液圧路3上には、さらに前記電磁弁
11を迂回する第2のバイパス路21が設けられてお
り、この第2のバイパス路21上には、ブレーキ液圧制
御装置1を構成する液圧制御シリンダ22が設けられて
いる。
【0020】液圧制御シリンダ22は、マスタシリンダ
2側の大径の第1シリンダ23と、ホイルシリンダ18
側の小径の第2シリンダ24とが連結されて段付きシリ
ンダ構造を有しており、各シリンダ内には、互いに連結
された大径の第1ピストン26と小径の第2ピストン2
7とが連結されて段付きピストン28を構成している。
第1ピストン26の受圧面(第1の受圧面)ALは、マ
スタシリンダ2からの液圧を受けて作動し、第2ピスト
ン27の受圧面(第2の受圧面)ASは、ホイルシリン
ダ18からの液圧を受けて作動する。なお、第1ピスト
ン26の背圧室30は大気と連通されている。
【0021】なお、前記で説明したチェック弁20にお
ける弁を開放するためのマスタシリンダ2からの加圧力
は、電磁弁11が主液圧路3を遮断している状態におい
て第1ピストン26の受圧面がマスタシリンダ2より液
圧を受けて段付きピストン28をホイルシリンダ18の
方向に移動させる力よりも大きく設定する必要がある。
【0022】次に、本実施例の動作について説明する。
【0023】通常の走行状態またはブレーキ状態では、
電磁弁11が開かれているため、主液圧路3を通じてマ
スタシリンダ2の液圧がホイルシリンダ18に伝わるよ
うになっている。このとき、ブレーキ液圧制御装置1に
おける段付きピストン28の両受圧面AL,ASにはマ
スタシリンダ2およびホイルシリンダ18から等しい液
圧Pが加わるため、大面積の受圧面(AL)を有する第
1ピストン26の押圧力が、小面積の受圧面(AS)を
有する第2ピストン27の押圧力よりも相対的に高くな
り((AL−AS)×P)、その差圧により段付きピス
トン28は、ホイルシリンダ18の方向に付勢されてい
る。
【0024】次に、前述の主制御装置12において、ブ
レーキスイッチ14よりブレーキペダル4が踏まれ、か
つ速度検出センサ13より車両の停止が検知され、この
車両の停止状態が所定時間経過したことを検知したとき
は、電磁弁11に対して主液圧路3の遮断信号(電磁弁
11のon信号)が出力され、これによって電磁弁11
が作動され、主液圧路3が遮断される。これにともなっ
て、ホイルシリンダ18内の液圧が封じ込められ、運転
者がブレーキペダル4から足を離してもブレーキ状態が
維持される。
【0025】マスタシリンダ2内では、運転者がブレー
キペダル4から足を離すと、マスタピストン6が初期位
置に復帰し、マスタシリンダ2内の液圧が開放される。
このとき、ブレーキ液圧制御装置1内では、ホイルシリ
ンダ18からの液圧により受圧面ASが受ける押圧力が
受圧面ALの受ける押圧力よりも大きくなるため(AS
×P)、段付きピストン28はマスタシリンダ2の方向
に移動する。このときの移動量Sは、ホイルシリンダ1
8内の液圧を極度に低下させないよう極力小さいことが
望ましい。
【0026】ホイルシリンダ18内の圧力が不足してホ
イルシリンダ18内を再加圧する場合には、運転者が再
度ブレーキペダル4を踏み込むが、このときマスタシリ
ンダ2内のマスタピストン6の初期移動による加圧分
は、まずブレーキ液圧制御装置1の段付きピストン28
をホイルシリンダ18方向に移動させることによって消
費される。この状態を式であらわすと、「AS×PB<
AL×Pm」となる(PB:ブレーキ封じ込め圧、P
m:マスタシリンダ2の圧力)。
【0027】したがって、この初期移動の段階では、マ
スタシリンダ2内のマスタピストン6には高い液圧は加
わらない。すなわち、マスタシリンダ2内の圧力は徐々
に上昇する。
【0028】段付きピストン28が液圧制御シリンダ2
2内をホイルシリンダ18の方向に所定量Sだけ移動し
た後は、マスタシリンダ2からの液圧は、チェック弁2
0を押し開けてホイルシリンダ18に伝えられる。
【0029】次に、前記主制御装置12において、アク
セルスイッチ16によりアクセルが踏まれたことを検知
した場合には、ホイルシリンダ18内の液圧の封じ込め
を解除すべく、電磁弁11に対して主液圧路3の開放信
号(電磁弁11のoff信号)が出力され主液圧路3が
開かれる。
【0030】以上のように本実施例によれば、ホイルシ
リンダ18の液圧の封じ込めを行っている際にマスタシ
リンダ2より再加圧を行う場合には、マスタピストン6
の初期移動による加圧は、段付きピストン28をホイル
シリンダ18の方向に所定量Sだけ移動させる押圧力と
なって消費されるため、マスタシリンダ2の圧力は徐々
に上昇するとことになり、ブレーキペダル操作フィーリ
ングは向上する。
【0031】また、本実施例によれば、主制御弁として
の電磁弁11自体を変更することなく、液圧制御シリン
ダ22を有するブレーキ液圧制御装置1を追加するのみ
でよい。
【0032】
【考案の効果】本考案によれば、車両停止中のブレーキ
保持状態において、マスタシリンダによってホイルシリ
ンダを再加圧する際に、マスタピストンの初期移動で発
生した加圧力はブレーキ液圧制御装置の段付きピストン
の移動で消費されるため、マスタシリンダ2の圧力は徐
々に上昇するとことになり、ブレーキペダル操作フィー
リングは向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるブレーキ液圧制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】従来技術におけるブレーキ保持装置の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ液圧制御装置 2 マスタシリンダ 3 主液圧路 4 ブレーキペダル 5 マスタロッド 6 マスタピストン 7 マスタカップ 8 リザーバ 10 リリーフポート 11 電磁弁(主制御弁) 12 主制御装置 13 速度検出センサ 14 ブレーキスイッチ 15 アクセルペダル 16 アクセルスイッチ 17 第1のバイパス路 18 ホイルシリンダ 20 チェック弁 21 第2のバイパス路 22 液圧制御シリンダ 23 第1シリンダ 24 第2シリンダ 26 第1ピストン 27 第2ピストン 28 段付きピストン 30 背圧室

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダとホイルシリンダとを結
    ぶ主液圧路上に介装され、車両の停止を検知して主液圧
    路を遮断する主制御弁と、この主制御弁を迂回する第1
    のバイパス路上に介装され、マスタシリンダからホイル
    シリンダ方向への液圧の流れのみを許可するチェック弁
    と、前記主制御弁を迂回する第2のバイパス路上に介装
    され、マスタシリンダ側の液圧を受ける大径の第1の受
    圧面と、ホイルシリンダ側の液圧を受ける小径の第2の
    受圧面とをその両端に備えた段付きピストンを有し、こ
    の段付きピストンは前記第1の受圧面と前記第2の受圧
    面との圧力差によって段付きシリンダ内を移動可能な液
    圧制御シリンダとを有するブレーキ液圧制御装置。
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