JPH076587U - 異種管継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属管と合成樹脂管とを簡単かつ確実に接合
できる異種管継手を提供する。 【構成】 金属管１の端部に設けた拡径受口１１の内周
面と、該拡径受口１１の内周側に配設した金属製スリー
ブ３の外周面との間で合成樹脂製短管２の一端部を挟持
固定する。そして、前記合成樹脂製短管２の他端部に受
口２１を設け、該受口２１の内周面に電熱線４を埋設す
る。 【効果】 電熱線に通電するだけで、合成樹脂製短管に
被接続合成樹脂管を簡単かつ確実に接続できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、金属管と合成樹脂管とを簡単かつ確実に接続できる異種管継手に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

給水管、ガス管等の配管分野では、従来から金属管と合成樹脂管との接続が行 なわれているが、本出願人は先に特開昭５９ー１１５８１０号公報において、金 属管の端部に設けた拡径受口に合成樹脂製短管の一端部を嵌挿して挾持固定した 異種管継手を提案した。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、この異種管継手を用いて配管接続を行なう場合には、金属管の他端 部に被接続金属管をメカニカル接合し、また合成樹脂製短管の他端部に被接続合 成樹脂管をバット融着していたが、このバット融着の接続作業に手間暇と熟練を 要するという問題があった。即ち、バット融着の場合には、双方の管端面を加熱 ヒータに押し付けて最適の溶融状態となるまで加熱し、そこで加熱ヒータを取り 外して素早く溶融した管端面同志を突き合わせ、管の径サイズに応じた管軸方向 の圧力を加えつつ所定時間保持していたが、この接続作業には時間がかかるだけ でなく、融着接合が完全でない場合には当該接合部から管内流体が漏洩する危険 性があった。

【０００４】 本考案はかかる課題を解決したものであって、電熱線に通電するだけで被接続 合成樹脂管を簡単、かつ確実に接続できる異種管継手を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の異種管継手は、金属管の端部に設けた拡径受口の内周面と、該拡径受 口の内周側に配設した金属製スリーブの外周面との間で合成樹脂製短管の一端部 を挟持固定したものであって、前記合成樹脂製短管の他端部に受口を設け、該受 口の内周面に電熱線を埋設したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

上記の構成からなるので、合成樹脂製短管の他端部に設けた受口に被接続合成 樹脂管の端部を嵌挿して電熱線に通電すると、受口内周面と被接続合成樹脂管の 端部外周面とが溶融して融着接合する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にて詳細に説明する。 図１は本考案の一実施例を示す異種管継手の縦断面図、図２は本考案の他の実施 例を示す縦断面図であって、図中１は鋳鉄管、鋼管等の金属管、２はポリエチレ ン、ポリブテン等の合成樹脂製短管、３は黄銅、ステンレス、アルミニウム等か らなる金属製スリーブ、４は電熱線、５は前記合成樹脂製短管２と同種の樹脂か らなる被接続合成樹脂管である。

【０００８】 金属管１は一端部に拡径受口１１を有し、該拡径受口１１に合成樹脂製短管２ の一端部が嵌挿されており、前記拡径受口１１と対応する合成樹脂製短管２の一 端部内周面には金属製スリーブ３が圧接している。即ち、金属管１の拡径受口１ １の内周面と、金属製スリーブ３の外周面との間で合成樹脂製短管２の一端部が 挟持されており、その管端部外周面が拡径受口１１の内周面に設けた環状又は螺 旋状の凹凸１２に食い込むと共に、ゴムパッキン１３に圧接して水密的に接合し ている。

【０００９】 図１に示した異種管継手は、前記合成樹脂製短管２の他端部に受口２１を設け て、該受口２１の内周面に電熱線４を所定間隔で螺旋状に埋設したものである。 この異種管継手を用いて金属管と合成樹脂管とを接続する場合には、金属管１の 他端部を従来と同様にメカニカル接合等によって被接続金属管の一端部に接続す る（図示せず）。一方、合成樹脂製短管２の他端部に設けた受口２１に被接続合 成樹脂管５の一端部を嵌挿し、電熱線４に通電して受口２１の内周面と被接続合 成樹脂管５の端部外周面とを同時に溶融して融着接合する。

【００１０】 図２に示した異種管継手は、前記合成樹脂製短管２の他端部にこれと同種の合 成樹脂からなるスリーブ継手２０を融着接合したものである。即ち、スリーブ継 手２０の両端部には電熱線４を螺旋状に埋設した受口が設けられており、その一 方の受口に前記合成樹脂製短管２の他端部が融着接合している。そして、他方の 受口２１ａに被接続合成樹脂管５の端部を融着接合できるようにしたものである 。

【００１１】

【発明の効果】

以上詳述した如く、本考案の異種管継手は金属管と接合した合成樹脂製短管の 他端部に電熱線を埋設した受口を設けたので、該受口に被接続合成樹脂管を嵌挿 してから電熱線に通電するだけで、未熟練者でも簡単かつ確実に接続することが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の一実施例を示す異種管継手の縦
断面図である。

【図２】図２は本考案の他の実施例を示す異種管継手の
縦断面図である。

【符号の説明】

１ 金属管 ２ 合成樹脂管 ３ 金属製スリーブ ４ 電熱線 １１ 拡径受口 １２ 凹凸 ２１ 受口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属管（１）の端部に設けた拡径受口
   （１１）の内周面と、該拡径受口（１１）の内周側に配
   設した金属製スリーブ（３）の外周面との間で合成樹脂
   製短管（２）の一端部を挟持固定した異種管継手であっ
   て、前記合成樹脂製短管（２）の他端部に受口（２１、
   ２１ａ）を設け、該受口（２１、２１ａ）の内周面に電
   熱線（４）を埋設したことを特徴とする異種管継手。