JPH0764657B2 - 多孔性無機板用シ−ラ−組成物 - Google Patents

多孔性無機板用シ−ラ−組成物

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JPH0764657B2
JPH0764657B2 JP61287413A JP28741386A JPH0764657B2 JP H0764657 B2 JPH0764657 B2 JP H0764657B2 JP 61287413 A JP61287413 A JP 61287413A JP 28741386 A JP28741386 A JP 28741386A JP H0764657 B2 JPH0764657 B2 JP H0764657B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (A) 産業上の利用分野 本発明は多孔性無機板の表面化粧仕上げを有効に行える
様に予め塗布して用いるシーラー組成物に関する。
珪酸カルシウム板、石膏ボード、ALC板やロツクウール
ボード等いづれも多孔質であるため、表層強度が小さ
く、かつ水分を吸収しやすいため、このまま表面を化粧
仕上げすると、表層の粉が仕上げ材と混つて美しく仕上
らなかつたり、無機板からアクがにじみ出たり、うまく
仕上つてもすぐ剥離したり、吸水や吸湿した場合に凍結
融解の繰返しにより仕上げ材が剥離する等、美装性やそ
の耐久性の点で問題がある。
これらのトラブルを防ぐ目的で仕上げ処理する前に塗布
されるのがシーラーである。このシーラー処理は工場の
無機板製造ラインで処理される場合と、建築現場の仕上
げ処理時に行われる場合がある。
(B) 従来技術および問題点 シーラー処理された無機板はその状態で商品として数ケ
月放置されたり、施工に供されて化粧仕上げされるまで
にやはり数ケ月、雨水、外気等に曝露されることがあ
る。その様な訳で、要求性能として無機板表層補強効
果、止水性能、および仕上げ処理材との密着性の3つが
大きく要求される。
従来ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、塩化ビニル樹脂
系などの溶剤系シーラーが主として用いられており、代
表的なものとしては、一液性湿気硬化型ウレタン樹脂系
シーラーが知られている。このものは表層補強効果と止
水性能は良好であるが、シーラー処理したまま長期間放
置すると塗膜の硬化が進みすぎて当初は良好であつた仕
上げ剤との密着性が低下してくるという問題と、溶剤系
であるため安全衛生上の問題があり、また稀釈剤として
使う溶剤が高価でかつ混合溶剤であるため回収しても高
くつくという問題がある。
一方、水系シーラーとしては代表的なものとしては、ア
クリルエマルジヨンを主成分とするものが知られてい
る。これは溶剤を全く使用しないという利点はあるもの
の、無機板の表層補強効果が極めて小さいため、仕上げ
処理をした場合、当分の期間は問題ないが、数ケ月の経
過で無機板表層で剥離を生ずることがあり、安心して使
用出来ないという問題がある。止水性能に関しても、本
来疎水性樹脂であるにもかかわらず、充分満足ゆくもの
が得られにくい。その原因は併用される増粘剤が塗膜の
耐水性を低下させることや、塗工時の欠陥が溶剤系シー
ラーより発生しやすいためである。すなわち多孔性無機
板の表層には比較的大きな孔が散在しており、シーラー
液を塗布するとその部分に集中的に浸透するため均一な
塗工液膜になり難く、そのため乾燥するまでの間に穴が
あくためと考えられる。
このような水系シーラーの欠点を改良する方法としてポ
リビニルアルコール(以下ポリビニルアルコールをPVA
と略記する)と水性エマルジヨンとを併用する方法が提
案されている(特開昭53−97018)。しかしながらこの
方法においても上述の無機板の表層補強効果および止水
性能が十分には改善されていないというのが実状であ
る。
さらに分子内にシリル基を有する変性PVAよりなる水系
シーラー(特開昭58−167485)あるいは分子内にシリル
基を有する変性PVAを乳化剤として含有する合成樹脂エ
マルジヨンよりなる水系シーラー(特開昭58−171457)
も知られている。これらの方法は従来の水系シーラーに
比べ、無機板の表層補強効果あるいは無機板との接着性
の点では著しく改良されておりその点では優れた方法で
あるが、止水性能が場合により不十分でありまた表面化
粧仕上げ材がアクリル系塗料である場合には仕上げ処理
剤との密着性が低くなる場合があるという問題点を有し
ている。
(C) 問題点を解決するための手段 本発明者らは上記欠点を克服すべく鋭意検討した結果、
(A)分子内にシリル基を0.01〜5モル%有する変性PV
Aおよび(B)酢酸ビニル系エマルジヨンを配合してな
り、かつ両者の固形分重量比率(A)/(B)が5/95〜
50/50の範囲からなるシーラー組成物を用いると、安全
衛生上問題のない水系でありながら、一回塗りで塗工欠
陥が発生しにくく、表層補強効果および止水性能が溶剤
系シーラーに匹敵し、かつシーラー処理したまま長時間
放置しても仕上げ材との密着性が低下しないことを見出
し、本発明を完成するに致つた。
本発明で使用される分子内にシリル基を有する変性PVA
は分子内にケイ素を含むものであればいずれでもよい
が、分子内に含有されるシリル基がアルコキシル基ある
いはアシロキシル基あるいはこれらの加水分解物である
シラノール基又はその塩等の反応性置換基を有している
ものが特に好ましく用いられる。
かかる変性PVAの製造方法としては、PVAあるいはカル
ボキシル基又は水酸基を含有する変性ポリ酢酸ビニル
に、シリル化剤を用いて後変性によりシリル基を導入す
る方法、ビニルエステルとシリル基含有オレフイン性
不飽和単量体との共重合体をケン化する方法、シリル
基を有するメルカプタンの存在下でビニルエステルを重
合することによつて得られる末端にシリル基を有するポ
リビニルエステルをケン化する方法が挙げられる。
PVAあるいは変性ポリ酢酸ビニルにシリル化剤を用いて
後変性する方法においては例えば、シリル化剤と反応し
ない有機溶剤、たとえばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサン、ヘプタン、エーテル又はアセトンなどに
シリル化剤を溶解させ、該溶液中に粉末状PVAあるいは
上記変性ポリ酢酸ビニルを撹拌下に懸濁させ、常温〜シ
リル化剤の沸点の範囲の温度においてシリル化剤とPVA
あるいは上記変性ポリ酢酸ビニルを反応させることによ
つてあるいは更にアルカリ触媒等によつて酢酸ビニル単
位をケン化することによつてシリル基含有変性PVAを得
ることができる。
後変性において用いられるシリル化剤としては、トリメ
チルクロルシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルト
リクロルシラン、ビニルトリクロルシラン、ジフエニル
ジクロルシラン、トリエチルフルオルシラン等のオルガ
ノハロゲンシラン、トリメチルアセトキシシラン、ジメ
チルジアセトキシシランなどのオルガノシリコンエステ
ル、トリメチルメトキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ランなどのオルガノアルコキシシラン、トリメチルシラ
ノール、ジエチルシランジオール等のオルガノシラノー
ル、N−アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン等のアミノアルキルシラン、トリメチルシリコンイソ
シアネート等のオルガノシリコンイソシアネート等が挙
げられる。
シリル化剤の導入率すなわち変性度は用いられるシリル
化剤の量、反応時間によつて任意に調節することができ
る。また得られるシリル基含有変性PVAの重合度、ケン
化度は用いられるPVAの重合度、ケン化度あるいは上記
変性ポリ酢酸ビニルの重合度およびケン化反応によつて
任意に調節することができる。
またビニルエステルとシリル基含有オレフイン性不飽和
単量体との共重合体をケン化する方法においては、例え
ば、アルコール中においてビニルエステルとシリル基含
有オレフイン性不飽和単量体とをラジカル開始剤を用い
て共重合せしめ、しかる後に該共重合体のアルコール溶
液にアルカリあるいは酸触媒を加えて該共重合体をケン
化せしめることによつてシリル基含有変性PVAを得るこ
とができる。上記の方法において用いられるビニルエス
テルとしては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ギ酸ビ
ニル等が挙げられるが経済的にみて酢酸ビニルが好まし
い。
また上記の方法において用いられるシリル基含有オレフ
イン性不飽和単量体としては次式(I)で示されるビニ
ルシラン、(II)で示される(メタ)アクリルアミド−
アルキルシランが挙げられる。
〔ここでnは0〜4、mは0〜2、R1は炭素数1〜5の
アルキル基(メチル、エチルなど)、R2は炭素数1〜40
のアルコキシル基またはアシロキシル基(ここでアルコ
キシル基、アシロキシル基は酸素を含有する置換基を有
していてもよい)、R3は水素原子またはメチル基、R4
水素原子または炭素数1〜5のアルキル基、R5は炭素数
1〜5のアルキレン基または連鎖炭素原子が酸素もしく
は窒素によつて相互に結合された2価の有機残基をそれ
ぞれ示す。なおR1が同一単量体中に2個以上有する場合
はR1は同じものであつてもよいし、異なるものであつて
もよい。またR2が同一単量体中に2個以上有する場合
も、R2は同じものであつてもよいし、異なるものであつ
てもよい。〕 式(I)で示されるビニルシランの具体例としては、例
えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス−(β−メトキシエトキシ)シラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、アリルトリメトキシ
シラン、アリルトリアセトキシシラン、ビニルメチルジ
メトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニ
ルメチルジエトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシ
ラン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ビニルジメチ
ルアセトキシシラン、ビニルイソブチルジメトキシシラ
ン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリブト
キシシラン、ビニルトリヘキシロキシシラン、ビニルメ
トキシジヘキシロキシシラン、ビニルトリオクチロキシ
シラン、ビニルジメトキシオクチロキシシラン、ビニル
メトキシジオクチロキシシラン、ビニルメトキシジラウ
リロキシシラン、ビニルジメトキシラウリロキシシラ
ン、ビニルメトキシジオレイロキシシラン、ビニルジメ
トキシオレイロキシシラン、更には一般式 (ここでR1、mは前記と同じ、xは1〜20を示す)で表
わされるポリエチレングリコール化ビニルシラン等が挙
げられる。
また式(II)で表わされる(メタ)アクリルアミド−ア
ルキルシランの具体例としては例えば、3−(メタ)ア
クリルアミド−プロピルトリメトキシシラン、3−(メ
タ)アクリルアミド−プロピルトリエトキシシラン、3
−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリ(β−メトキ
シエトキシ)シラン、2−(メタ)アクリルアミド−2
−メチルプロピルトリメトキシシラン、2−(メタ)ア
クリルアミド−2−メチルエチルトリメトキシシラン、
N−(2−(メタ)アクリルアミド−エチル)−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルア
ミド−プロピルトリアセトキシシラン、2−(メタ)ア
クリルアミド−エチルトリメトキシシラン、1−(メ
タ)アクリルアミド−メチルトリメトキシシラン、3−
(メタ)アクリルアミド−プロピルメチルジメトキシシ
ラン、3−(メタ)アクリルアミド−プロピルジメチル
メトキシシラン、3−(N−メチル−(メタ)アクリル
アミド)プロピルトリメトキシシラン、3−((メタ)
アクリルアミド−メトキシ)−3−ハイドロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3−((メタ)アクリルアミド
−メトキシ)−プロピルトリメトキシシラン、N,N−ジ
メチル−N−トリメトキシシリルプロピル−3−(メ
タ)アクリルアミド−プロピルアンモニウムクロライ
ド、N,N−ジメチル−N−トリメトキシシリルプロピル
−2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロピルア
ンモニウムクロライド等が挙げられる。
また本発明において使用される変性PVAを製造するにあ
たつてビニルエステルとシリル基含有オレフイン性不飽
和単量体との共重合を行なうにあたつては上記2成分以
外にかかる単量体と共重合可能な他の不飽和単量体、例
えばスチテン、アルキルビニルエーテル、パーサチツク
酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、エチレン、プロピ
レン、α−ヘキセン、α−オクテン等のオレフイン、
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、(無水)マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和酸、及びそのアル
キルエステル、アルカリ塩、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸含有単量体及
びそのアルカリ塩、トリメチル−3−(1−(メタ)ア
クリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)アンモニウム
クロリド、トリメチル−3−(1−(メタ)アクリルア
ミドプロピル)アンモニウムクロリド、1−ビニル−2
−メチルイミダゾールおよびその4級化物等のカチオン
性単量体等を少割合で存在させることも可能である。
またシリル基を有するメルカプタンの存在下でビニルエ
ステルを重合することによつて得られる末端にシリル基
を有するポリビニルエステルをケン化する方法において
は、例えばビニルエステルをラジカル開始剤を用いて重
合せしめる際、シリル基を有するメルカプタンを重合系
に一括または分割あるいは連続して添加し、重合系中に
シリル基を有するメルカプタンを存在せしめ、メルカプ
タンへの連鎖移動によつて末端にシリル基を有するポリ
ビニルエステルを生成せしめた後、該ポリビニルエステ
ルのアルコール溶液にアルカリあるいは酸触媒を加えて
該ポリビニルエステルをケン化せしめることによつてシ
リル基を有する変性PVAを得ることができる。
本方法で用いられるシリル基を有するメルカプタンとし
ては3−(トリメトキシシリル)−プロピルメルカプタ
ン、3−(トリエトキシシリル)−プロピルメルカプタ
ン等が使用しうる。本方法でシリル基を有する変性PVA
を製造するにあたつてはの方法で用いられるビニルエ
ステルと共重合可能な不飽和単量体を少割合で存在させ
ることも可能である。
以上分子中にシリル基を含有する変性PVAについて詳し
く説明したが、これらのうち、工業的製造の容易性の点
で後変性によるものより共重合によるものの方が好まし
い。また、共重合による変性PVAのうちでは、(I)式
で示されるシリル基含有オレフイン性不飽和単量体との
共重合体ケン化物が、水溶液の粘度安定性、アルカリ性
水溶液とした場合のアルカリに対する安定性、あるいは
皮膜化した場合の耐水性の点で優れており好ましく用い
られる。
上記の3方法により得られる変性PVAの変性度、すなわ
ち変性PVA中のシリル基含有量は分子内にシリル基を含
有する単量体単位として0.01〜5モル%、好ましくは0.
1〜1.0モル%、更に好ましくは0.1〜0.6モル%である。
シリル基の含有量が0.01モル%未満の場合には無機板の
表層補強効果がなく、5モル%より大の場合には併用す
る酢酸ビニル系エマルジヨンの安定性が不良となるた
め、止水性あるいは仕上げ処理材との密着性が低下する
ため好ましくない。後述する如き酢酸ビニル系エマルジ
ヨンの擬似凝集を生起せしめるためには0.1〜1.0モル
%、更に好ましくは0.1〜0.6モル%が好ましい。
また変性PVA(後変性PVAおよび共重合による変性PVAと
も)の重合度は通常100〜3000、好適には300〜2000、ま
たケン化度は70〜100モル%の範囲から選ばれる。
このようにして得られたシリル基含有変性PVAは水に分
散後、場合によつては少量の水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化アンモニウム、アミン等のアルカリを
加え、撹拌しながら加温することによつて均一な水溶液
とすることができる。
また本発明における酢酸ビニル系エマルジヨンとして
は、オール酢酸ビニル樹脂エマルジヨン、または酢酸ビ
ニルを40重量%以上共重合した酢酸ビニル系エマルジヨ
ンを言い、エチレンまたはプロピレン、ノルマルブテ
ン、イソブテン等のα−オレフイン、または塩化ビニ
ル、マレイン酸のアルキルエステル(炭素数1〜10)、
脂肪酸ビニルエステル(炭素数1〜10)、またはアルキ
ルビニルエーテル(炭素数1〜10)からなる群より選ば
れた1種または2種以上の成分を、酢酸ビニルと共重合
した酢酸ビニル系エマルジヨンが良い。
これら酢酸ビニルとの共重合成分の中でも、エチレンが
特に好ましい。エマルジヨンのイオン性としてはノニオ
ン系、アニオン系のものが好ましい。
本発明のシーラー組成物において、(A)分子内にシリ
ル基を0.01〜5モル%有する変性PVAと(B)酢酸ビニ
ル系エマルジヨンの配合組成は、両者の固形分重量比率
で(A)/(B)=5/95〜50/50の範囲にある事が必要
であり、そうすることにより初めて本発明の目的が達成
される。
また本発明のシーラー組成物は前述の如くシリル基を0.
01〜5モル%含有する変性PVAと、酢酸ビニル系エマル
ジヨンを配合してなるが、上記した両者の配合に於いて
は酢酸ビニル系エマルジヨンの中にシリル基含有PVAの
水溶液を撹拌しながら混合してゆく方法が好ましい。ま
た、炭酸カルシウム、クレー、酸化チタン、酸化亜鉛、
ベンガラ等の無機顔料や塗液の安定剤としての尿素や、
消泡剤等を分散混合して用いても構わない。また、適当
な粘度の塗工液が得られるよう最後に水で稀釈して用い
ることが出来る。
一般的な用途には(A)シリル基含有PVA及び(B)酢
酸ビニル系エマルジヨン配合物で充分な耐温水性を有す
るが、場合により、より高度の耐熱水性が要求される時
には、更に(C)耐水化剤を併用することが、シーラー
塗膜の耐熱水性を向上させる上で好ましい。
耐水化剤の配合比は、(A)/(B)=5/95〜50/50の
場合には、(A)/(C)=99.5/0.5〜10/90であるこ
とが必要である。
耐水化剤としては、コロイダルシリカ、水ガラス、ホウ
砂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、メラミン樹脂、ポ
リアミドメチロール樹脂、ポリエチレンイミン等が良い
が、中でもコロイダルシリカを(A)/(C)=70/30
〜20/80配合した場合が特に著しい効果を奏する。
塗液濃度は10〜60%(固形分濃度)、好ましくは20〜40
%(固形分濃度)で塗布される。
本発明のシーラー組成物が塗布される多孔性無機板とし
ては、セメント系、ケイ酸カルシウム系、石膏系、砂、
粘土鉱物系などの無機質材料を主成分とするものであ
り、具体的には、軽量コンクリート、プレキヤストコン
クリート、軽量気泡コンクリート(ALC)、モルタル、
石綿セメント板、ケイ酸カルシウム板、パルプセメント
板、木毛セメント板、石膏ボード、ハードボード、など
が挙げられ、有機成分も含まれるが、いづれも通常Si,C
a,Mg,Al等の化合物からなる無機成分が主体となるもの
である。
無機板への塗布方法はハケ塗り、吹付け塗り、ローラー
塗り、フローコーター、デイツピングなど一般の塗布方
法がいずれも可能である。塗布量は乾燥固形分として0.
5〜100g/m2が好ましく、乾燥は室温風乾でも加熱乾燥で
も可能である。
(D) 作用および発明の効果 本発明は(A)分子内にシリル基を0.01〜5モル%有す
る変性PVAと(B)酢酸ビニル系エマルジヨンを配合し
てなり、両者の固形分重量比率(A)/(B)が5/95〜
50/50の範囲からなる多孔性無機板用のシーラー組成物
で、水系でありなから塗工欠陥が発生しにくく、一回塗
りで溶剤系シーラーに匹敵する表層補強効果と止水性能
を有し、かつシーラー処理后、長時間放置しても仕上材
との優れた密着性が得られるという工業用材料として極
めて利用価値の高いものである。
本発明のシーラー組成物が前述の如く極めて優れた性能
を発揮する理由については詳細は不明であるが、以下の
ように推定される。すなわち、本発明のシーラー組成物
の顕微鏡観察により、主たる成分である。分子内にシリ
ル基を有する変性PVAと酢酸ビニル系エマルジヨンの混
合状態に特異な現象が認められた。それは、シリル基含
有変性PVAの水溶液の海の中に、酢酸ビニル系エマルジ
ヨンの粒子一つ一つが島として均一に分散しているので
はなく、元の粒子径の数10倍から数100倍の大きさで、
擬似凝集を起していることがわかつた。ここで擬似凝集
と表現したのは、この凝集状態が、水で稀釈してゆく
と、元の一次粒子のオーダーに分散してゆく程度の、軽
い構造を作つた粒子集団が形成されるからである。
この様な混合状態であるため、多孔質無機板に本発明の
シーラー組成物を塗布した時、均一な混合状態の場合よ
り、無機板内部には主として一つの成分であるシリル基
含有変性PVAが浸透しやすく、もう一つの成分である酢
酸ビニル系エマルジヨンは無機板の表面の孔より極めて
大きな粒子集団を形成しているため浸透が少く、表層に
酢酸ビニル系エマルジヨンに富んだ組成の皮膜を形成し
たものと考えられる。しかも塗布厚み方向のシリル基含
有変性PVAと酢酸ビニル系エマルジヨンの両者の組成
は、連続的に変化しているため、表層の皮膜は容易に無
機板より剥離しないで、かつ止水性能が発揮されたので
あろう。すなわちシリル基含有変性PVAは無機板の成分
である。Si,Ca,Mg,Al等の化合物に対して従来のPVAと比
較にならない程の相互作用があるため(特開昭58−1646
04号)、無機板への浸透性を適度に調製出来、その結果
得られる表層補強効果は極めて良好なものとなつた。一
方酢酸ビニル系エマルジヨンは元々疎水性樹脂であり、
その皮膜の耐水性は良好であることより、無機板塗布膜
の止水性が得られたものと考えられる。又、無機板表面
の大きな穴へは本発明のシーラー組成物の主としてシリ
ル基含有変性PVAが一部のエマルジヨンといつしよに浸
透してゆくことになるが、この変性PVAが無機板の成分
と相互作用が強いため、無機板の表層からの適度な深さ
で耐水性のすぐれたゲル膜を作るため、塗工液は過度に
浸透せず、従つて塗工欠陥も出来にくくなり、より良好
な止水性が得られたものと考えられる。
前述の無機板への適度な浸透性はとりもなおさず、シリ
ル基含有変性PVAと酢酸ビニル系エマルジヨンの配合比
率により得られる擬似凝集の度合によるものと考えられ
る。
さらにコロイダルシリカ、水ガラス、ホウ砂、エポキシ
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドメチロール樹脂、ポ
リエチレンイミンなどの耐水化剤を併用することにより
シリル基含有変性PVAが耐水化され、その結果、塗膜の
耐熱水性が著しく向上するものと考えられる。
以下実施例によつて本発明を具体的に説明するが、これ
らの実施例は本発明を何等制限するものではない。ま
た、特にことわりのない限り、部あるいは%はすべて重
量基準である。なお、実施例における試験法は次の通り
である。
(1) 透水性試験 シーラーの止水性能をみるための試験で、各種の多孔性
無機板に本発明組成物を固形分で20g/m2塗布し、80℃、
20分間乾燥後、20℃、65%RH条件下に7日放置した。
この試験体の表面に、三角ロートの開口端をエポキシ系
接着剤で漏水しない様に固定し、その先にビユレツトを
継ぎ、初期水頭25cmになるよう水を入れ、8時間後の水
量減少量を読み取つた。値の小さい程、止水性能が良好
なことを示す。
(2) 密着性試験 シーラーによる多孔性無機板の表層補強効果および無機
板表面層と上塗り仕上処理剤との密着性を見るための試
験で、(1)で述べた試験体に上塗り仕上処理剤とし
て、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜ペイント(株)製、
トアタイル用アクリルDX、白)を塗布し、まだ乾燥しな
いうちに、その上に綿布をのせ、2日間室温で乾燥し
た。その後、1cm巾にナイフで切れ目を入れ、オートグ
ラフ(島津製作所製、IM−100型)にて剥離角度90゜、
引張り速度50mm/分、でハクリ抵抗を測定するとともに
剥離状態を観察した。すなわち上塗り塗料と密着性の悪
いものは、シーラー塗布面と上塗り塗装の界面で剥離し
ている。また無機板表層の補強効果の大きいものはハク
リ抵抗が大きく、かつハクリ面に無機板の破断物が多く
付着している。
(3) ウエザリング試験 建材等の無機板はシーラー処理した後化粧仕上げをする
まで数ケ月以上放置される場合がある。この場合施工に
供されたシーラー処理板は日光、雨、風にさらされるこ
とになる。この様な曝露により、シーラー処理面が荒れ
たり、変色したりすると化粧仕上げに支障を来す。また
化粧仕上げ材との密着性も変化する。この様な屋外曝露
による耐候性をみるための試験で、(1)で述べたシー
ラー処理した試料を40℃下でキセノンランプ(島津製作
所、XW−60V3、6KW)200時間照射および2時間毎に18分
の散水を行い、そのシーラー処理面の変化を調べた。ま
た照射後の試料に上塗り塗料を塗り、密着性を調べた。
(4) マーロン機械安定性試験 シーラーの塗工時の液の安定性を見るための試験で、マ
ーロン試験機(新星産業株式会社:MARON1000rpm)によ
り50gの塗液に荷重25kg、1000rpmで10分間剪断力を加
え、ゲル化物の発生量(100メツシユ金網でゲル化物を
分離乾燥し、50gの塗液の固形分に対する重量%で表わ
す。)をチエツクした。
(5) 耐温水性試験 多孔性無機板に本発明組成物を固形分で20g/m2塗布し、
80℃、20分間乾燥後、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜ペ
イント(株)製、トアタイル用アクリルDX、白)を塗布
し、2日間室温で乾燥した。この塗工物を50℃の温水に
連続2週間浸漬し、上塗塗料のふくれを観察した。
(6) 耐熱水性試験 多孔性無機板に本発明組成物を固形分で20g/m2塗布し、
130℃、20分間乾燥後、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜
ペイント(株)製、トアタイル用アクリルDX、白)を塗
布し、2日間室温で乾燥した。この塗工物を80℃の熱水
に2時間浸漬し、上塗り塗料のふくれを観察した。
実施例1 ビニルトリメトキシシランと酢酸ビニルとの共重合体を
ケン化してシリル基をビニルシラン単位として0.5モル
%含有し、酢酸ビニル単位のケン化度98.5モル%、重合
度500の分子内にシリル基を含む変性PVAを得た。この変
性PVAを水にとかし、15%水溶液を作成した。ガラス転
移温度(Tg)が10℃のエチレン・酢酸ビニル共重合体エ
マルジヨン((株)クラレ製、パンフレツクスOM6000、
固形分55%)100部に、撹拌しながら先の変性PVA15%水
溶液を91.7部混合し、補正水を加えて濃度25%のシーラ
ー組成物を得た。このシーラーをケイカル板(見掛密度
1.0)に塗布して性能を評価した結果を表−1に示す。
比較例1〜6 実施例1のシーラー組成物に代えて、以下の如きシーラ
ーを用いる以外は実施例1と同様に行つた。結果を合せ
て表−1に示す。
比較例1:実施例1で用いられた変性PVA水溶液のみ。
比較例2:実施例1で用いられたエチレン・酢酸ビニル共
重合体エマルジヨンを濃度25%に調製した液。
比較例3:実施例1で用いられた変性PVAに代えて、PVA−
105((株)クラレ製PVA、重合度550、ケン化度98.5モ
ル%)を用いた液。
比較例4:実施例1で用いられた変性PVAを乳化安定剤と
して用いて得られた酢酸ビニルエマルジヨン(25%
液)。
比較例5:既存の溶剤型ウレタン型シーラー(東亜ペイン
ト(株)製、「アスベストシーラー#20」)。
比較例6:シーラーを塗布しない場合。
表−1に示す如く、本発明のシーラー組成物は塗工欠陥
もなく、止水性能、表層補強効果および上塗り塗料との
密着性(直後およびウエザリング後の塗布)が優れてい
る。
実施例2〜5、比較例7〜8 実施例1における変性PVAとエチレン・酢酸ビニル系エ
マルジヨンとの重量配合比率を以下の如く変える以外は
実施例1と同様に行つた。結果を合せて表−2に示す。
実施例6 ビニルトリアセトキシシランと酢酸ビニルとの共重合体
をケン化して得られる、シリル基をビニルシラン単位と
して0.2モル%含有し、酢酸ビニル単位のケン化度98.5
モル%、重合度1000の分子内にシリル基を含む変性PVA
を得た。この変性PVAを水にとかして15%水溶液を得
た。この変性PVA水溶液を用いて、実施例1と同様にし
てシーラー組成物を得た。この塗液をケイカル板(見掛
密度1.0)に塗布して性能を評価した結果を表−3に示
す。
実施例7〜10、比較例9〜10 実施例6で用いられた変性PVAに代えて、表−3に示す
如きビニルトリメトキシシランと酢酸ビニルとの共重合
体をケン化して得られる変性PVAを用いる以外は実施例
6と同様に行つた。結果を合せて表−3に示す。
実施例11〜14 実施例1のシーラー組成物100部に、以下に示す耐水化
剤(全て、固形分20%に調製して使用)35部を加えてテ
ストを行つた以外は実施例1と同様に行つた。結果を合
せて表−4に示す。
実施例11:耐水化剤としてコロイダルシリカ(触媒化成
工業(株)製、SI−500)を用いた場合。
実施例12:耐水化剤としてポリアミド樹脂(住友化学工
業(株)製、スミレーズEX70M)を用いた場合。
実施例13:耐水化剤としてポリアミドメチロール樹脂
(住友化学工業(株)製、スミレーズ633)を用いた場
合。
実施例14:耐水化剤としてポリエチレンイミン(日本触
媒化学(株)製、エポミンSP1000)を用いた場合。
比較例11 実施例1について耐熱水性試験を追加して行つた場合。
結果を表−4に示す。
実施例15〜17、比較例12〜13 実施例11における変性PVAとコロイダルシリカの固形分
配合比率を以下の如く変える以外は実施例11と同様に行
つた。結果を合せて表−5に示す。
実施例18 実施例1のシーラー組成物100部に尿素0.27部、二酸化
チタン粉末10部を加えた顔料入り白色シーラー組成物を
ケイカル板(見掛密度1.0)に塗布した性能を表−6に
示す。
実施例19 実施例1のシーラー組成物に尿素0.27部、二酸化チタン
粉末10部およびベンガラ0.2部を加えた顔料入り赤色シ
ーラー組成物をケイカル板(見掛け比重1.0)に塗布し
た。結果を表−6に示す。
顔料を入れることにより、より止水性の良好なシーラー
組成物が得られた。またシーラー処理されたケイカル板
は顔料を入れることにより塗工ムラが目立ちにくくなる
とともに、白色または赤色に化粧されるため商品価値が
向上した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 129/04 PFN 131/04 PFT PFU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)分子内にシリル基を0.01〜5モル%
    有する変性ポリビニルアルコールおよび(B)酢酸ビニ
    ル系エマルジョンを配合してなり、かつ両者の固形分重
    量比率(A)/(B)が5/95〜50/50の範囲であること
    を特徴とする多孔性無機板用シーラー組成物。
  2. 【請求項2】(A)分子内にシリル基を0.01〜5モル%
    有する変性ポリビニルアルコールが、ビニルエステルと
    分子内にシリル基を有するオレフィン性不飽和単量体と
    の共重合体のケン化物である特許請求の範囲第1項記載
    の多孔性無機板用シーラー組成物。
  3. 【請求項3】(A)分子内にシリル基を0.01〜5モル%
    有する変性ポリビニルアルコール、(B)酢酸ビニル系
    エマルジョンおよび(C)(A)の耐水化剤を配合して
    なり、かつ固形分重量比率(A)/(B)が5/95〜50/5
    0、(A)/(C)が99.5/0.5〜10/90の範囲であること
    を特徴とする多孔性無機板用シーラー組成物。
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