JPH0641381A - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0641381A JPH0641381A JP3051887A JP5188791A JPH0641381A JP H0641381 A JPH0641381 A JP H0641381A JP 3051887 A JP3051887 A JP 3051887A JP 5188791 A JP5188791 A JP 5188791A JP H0641381 A JPH0641381 A JP H0641381A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- pva
- powder
- silyl group
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリビニルアルコール系重合体粉末および自
己乳化性粉末とからなり、さらに必要に応じて耐水化剤
を配合してなる塗料用樹脂組成物。 【効果】 多孔性無機質板の下塗り塗料用等として有用
な、浸透補強性、耐水性、作業性、さらに取扱性に優れ
た樹脂組成物が得られる。
己乳化性粉末とからなり、さらに必要に応じて耐水化剤
を配合してなる塗料用樹脂組成物。 【効果】 多孔性無機質板の下塗り塗料用等として有用
な、浸透補強性、耐水性、作業性、さらに取扱性に優れ
た樹脂組成物が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂組成物に関するも
のである。さらに詳しくは、この発明は、浸透補強性、
耐水性、作業性、さらには取扱性に優れた建材用などに
用いられる多孔性無機質板用の下塗り塗料等に関するも
のである。
のである。さらに詳しくは、この発明は、浸透補強性、
耐水性、作業性、さらには取扱性に優れた建材用などに
用いられる多孔性無機質板用の下塗り塗料等に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、耐火性、断熱性等
に優れた建築用内装材あるいは外装材としてケイ酸カル
シウム板やセメント系無機質板が広く使用されてきてお
り、これらの無機質板用の下塗り塗料としては、有機溶
剤系および水系の各種の組成からなるものが用いられて
いる。
に優れた建築用内装材あるいは外装材としてケイ酸カル
シウム板やセメント系無機質板が広く使用されてきてお
り、これらの無機質板用の下塗り塗料としては、有機溶
剤系および水系の各種の組成からなるものが用いられて
いる。
【0003】また、近年では、環境問題への社会的関心
の高まりや火災の危険性などを考慮して、水系の下塗り
塗料の比重が高まりつつある。これらのケイ酸カルシウ
ム板やセメント系無機質板は、通常、寸法安定性を向上
させるために押し出し成形、プレス成形などで製造され
ておりスチーム養生、オートクレーブ養生なども行われ
ている。そして、この強度の増加への対応にともなっ
て、ケイ酸カルシウム板やセメント系無機質板などの表
面が緻密になる傾向にあり、表面性状や無機質板の用途
等に応じて水系下塗り塗料と有機溶剤系下塗り塗料を使
い分けているのが実情である。
の高まりや火災の危険性などを考慮して、水系の下塗り
塗料の比重が高まりつつある。これらのケイ酸カルシウ
ム板やセメント系無機質板は、通常、寸法安定性を向上
させるために押し出し成形、プレス成形などで製造され
ておりスチーム養生、オートクレーブ養生なども行われ
ている。そして、この強度の増加への対応にともなっ
て、ケイ酸カルシウム板やセメント系無機質板などの表
面が緻密になる傾向にあり、表面性状や無機質板の用途
等に応じて水系下塗り塗料と有機溶剤系下塗り塗料を使
い分けているのが実情である。
【0004】従来の水系下塗り塗料は、ポリビニルアル
コール(以下ポリビニルアルコールをPVAと略記す
る)またはポリアクリル酸などの水溶性ポリマーの水溶
液とアクリルエマルジョンなどのエマルジョンをブレン
ドして下塗り塗料を製造していた。これらの製造法は、
たとえば特開平2−107673号、特開平2−219
868号、特開昭62−161878号、特開昭63−
139082号、特開昭63−139083号、特開昭
63−139084号、特開昭64−14182号公報
に開示されている。
コール(以下ポリビニルアルコールをPVAと略記す
る)またはポリアクリル酸などの水溶性ポリマーの水溶
液とアクリルエマルジョンなどのエマルジョンをブレン
ドして下塗り塗料を製造していた。これらの製造法は、
たとえば特開平2−107673号、特開平2−219
868号、特開昭62−161878号、特開昭63−
139082号、特開昭63−139083号、特開昭
63−139084号、特開昭64−14182号公報
に開示されている。
【0005】その他の水系塗り塗料としては、水溶性の
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン
樹脂などを使用した下塗り塗料が知られており、水溶性
2液型エポキシ樹脂なども市販または開発されている。
また水性エマルジョン系の下塗り塗料としては、ポリア
クリル酸樹脂、(メタ)アクリル酸メチル樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂などが知られ
ている。
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン
樹脂などを使用した下塗り塗料が知られており、水溶性
2液型エポキシ樹脂なども市販または開発されている。
また水性エマルジョン系の下塗り塗料としては、ポリア
クリル酸樹脂、(メタ)アクリル酸メチル樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂などが知られ
ている。
【0006】しかしながら、これらの従来の下塗り塗料
は、製造時に大きな設備、多くの工程、莫大なユーティ
リティを必要とするという欠点がある。しかも、これら
の水系下塗り塗料、有機溶剤系下塗り塗料は溶液である
ために、貯蔵時や、末端ユーザーまでの輸送上等の問題
や安全上の問題がある。特に、溶液を輸送するために、
大型のタンクローリーやドラム缶輸送としているために
コスト上大きな問題となっている。このため、現状にお
いては作業性、取扱性のいずれも満足させる下塗り塗料
は市販も開発もされていない状況にある。
は、製造時に大きな設備、多くの工程、莫大なユーティ
リティを必要とするという欠点がある。しかも、これら
の水系下塗り塗料、有機溶剤系下塗り塗料は溶液である
ために、貯蔵時や、末端ユーザーまでの輸送上等の問題
や安全上の問題がある。特に、溶液を輸送するために、
大型のタンクローリーやドラム缶輸送としているために
コスト上大きな問題となっている。このため、現状にお
いては作業性、取扱性のいずれも満足させる下塗り塗料
は市販も開発もされていない状況にある。
【0007】また、これまでの下塗り塗料についてはそ
の性能面においても満足できるものではない。一部、水
系下塗り塗料として、PVA分子内部にシリル基を含有
する変性PVAからなり、無機質板の基材表面から内部
に浸透して反応し、表層補強効果を発揮するものが知ら
れているが、多くの水系下塗り塗料、たとえば、アクリ
ル系エマルジョン、2液型エポキシ樹脂等は、基材の表
面との付着力のみで接着されているため、含浸浸透して
表層補強効果を示すことはない。
の性能面においても満足できるものではない。一部、水
系下塗り塗料として、PVA分子内部にシリル基を含有
する変性PVAからなり、無機質板の基材表面から内部
に浸透して反応し、表層補強効果を発揮するものが知ら
れているが、多くの水系下塗り塗料、たとえば、アクリ
ル系エマルジョン、2液型エポキシ樹脂等は、基材の表
面との付着力のみで接着されているため、含浸浸透して
表層補強効果を示すことはない。
【0008】いずれにしても、これまでの下塗り塗料
は、補強効果は十分でなく、耐水性等の性能も満足でき
るものではなかった。一方、有機溶剤系下塗り塗料とし
てはポリアクリル酸樹脂、(メタ)アクリル酸樹脂、
(メタ)アクリル酸メチル樹脂、溶剤型エポキシ樹脂、
溶剤型ポリウレタン樹脂などが多数市販または開発され
ており、これら有機溶剤系下塗り塗料は粘度が低いこと
から、基材表面が緻密なスチーム養生、オートクレーブ
養生品などに使用されて含浸補強性、耐水性等を発現さ
せるようにしている。しかしながら、環境上の問題や火
災等の問題からこれらの有機溶剤系塗料の使用はひかえ
られており、下塗り塗料の需要も水系シーラーに移行し
ている。
は、補強効果は十分でなく、耐水性等の性能も満足でき
るものではなかった。一方、有機溶剤系下塗り塗料とし
てはポリアクリル酸樹脂、(メタ)アクリル酸樹脂、
(メタ)アクリル酸メチル樹脂、溶剤型エポキシ樹脂、
溶剤型ポリウレタン樹脂などが多数市販または開発され
ており、これら有機溶剤系下塗り塗料は粘度が低いこと
から、基材表面が緻密なスチーム養生、オートクレーブ
養生品などに使用されて含浸補強性、耐水性等を発現さ
せるようにしている。しかしながら、環境上の問題や火
災等の問題からこれらの有機溶剤系塗料の使用はひかえ
られており、下塗り塗料の需要も水系シーラーに移行し
ている。
【0009】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであり、水を添加することにより容易に水系下塗り塗
料に変換しうる実質的に水または有機溶剤を含有しない
樹脂組成物、および、無機質板基材の表面からの浸透に
よる表層補強効果に優れ、耐水性、作業性、さらには取
扱性の良好な新しい塗料を提供することを目的としてい
る。
のであり、水を添加することにより容易に水系下塗り塗
料に変換しうる実質的に水または有機溶剤を含有しない
樹脂組成物、および、無機質板基材の表面からの浸透に
よる表層補強効果に優れ、耐水性、作業性、さらには取
扱性の良好な新しい塗料を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するものとして、ポリビニルアルコール(PVA)
系重合体粉末および自己乳化性粉末からなる粉末状の樹
脂組成物を提供する。本発明の樹脂組成物は、さらにコ
ロイダルシリカなどの耐水化剤を配合してなる組成物を
もその態様とし、防カビ剤、消泡剤、造膜助剤等を添加
して、水系下塗り塗料、あるいは有機溶剤一水系混合下
塗り塗料、さらには有機溶剤系下塗り塗料のいずれにも
適用することのできるものである。また、本発明は、上
記の樹脂組成物からなる多孔性無機質板用の下塗り塗料
を提供する。ポリビニルアルコール系重合体粉末: 本発明の粉末状の
樹脂組成物に用いられるPVA系重合体粉末としては、
通常ビニルエステルを原料として単独で重合または各種
のモノマーと共重合したものをケン化して得られたPV
A系重合体粉末が挙げられる。なかでもシリル基変性P
VAが特に好ましい。ビニルエステルの具体例として
は、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バー
サティック酸ビニル等が挙げられるが、このうち酢酸ビ
ニルが工業的には好ましい。PVA系重合体が共重合体
である場合の共重合成分としては、(メタ)アクリル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン
酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有単量体、または
その塩、アクリルアミドー2−メチルプロパンスルホン
酸ソーダ、アリルスルホン酸ソーダ、ビニルスルホン酸
ソーダ等のスルホン酸基含有単量体、(メタ)アクリル
アミド−プロピル−トリメチルアンモニウムクロリド等
の4級アンモニウム塩含有単量体等のアニオンまたはカ
チオン性単量体等が例示される。
解決するものとして、ポリビニルアルコール(PVA)
系重合体粉末および自己乳化性粉末からなる粉末状の樹
脂組成物を提供する。本発明の樹脂組成物は、さらにコ
ロイダルシリカなどの耐水化剤を配合してなる組成物を
もその態様とし、防カビ剤、消泡剤、造膜助剤等を添加
して、水系下塗り塗料、あるいは有機溶剤一水系混合下
塗り塗料、さらには有機溶剤系下塗り塗料のいずれにも
適用することのできるものである。また、本発明は、上
記の樹脂組成物からなる多孔性無機質板用の下塗り塗料
を提供する。ポリビニルアルコール系重合体粉末: 本発明の粉末状の
樹脂組成物に用いられるPVA系重合体粉末としては、
通常ビニルエステルを原料として単独で重合または各種
のモノマーと共重合したものをケン化して得られたPV
A系重合体粉末が挙げられる。なかでもシリル基変性P
VAが特に好ましい。ビニルエステルの具体例として
は、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バー
サティック酸ビニル等が挙げられるが、このうち酢酸ビ
ニルが工業的には好ましい。PVA系重合体が共重合体
である場合の共重合成分としては、(メタ)アクリル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン
酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有単量体、または
その塩、アクリルアミドー2−メチルプロパンスルホン
酸ソーダ、アリルスルホン酸ソーダ、ビニルスルホン酸
ソーダ等のスルホン酸基含有単量体、(メタ)アクリル
アミド−プロピル−トリメチルアンモニウムクロリド等
の4級アンモニウム塩含有単量体等のアニオンまたはカ
チオン性単量体等が例示される。
【0011】また、これら以外の共重合成分の具体例し
ては、エチレン、プロピレン等のα−オレフィン類、
(メタ)アクリル酸エステル類、アクリルアミド、ジメ
チルアクリルアミド、N−メチロ−ルアクリルアミド等
のアミド基含有単量体、アルキルビニルエーテル類、ト
リメトキシビニルシラン等のシリル基含有単量体、アリ
ルアルコール、ジメチルアリルアルコール、イソプロペ
ニルアルコール等の水酸基含有単量体、アリルアセテー
ト、ジメチルアリルアセテート、イソプロペニルアセテ
ート等のアセチル基含有単量体、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン等のハロゲン化単量体、スチレン等の芳香族系単
量体などが例示される。
ては、エチレン、プロピレン等のα−オレフィン類、
(メタ)アクリル酸エステル類、アクリルアミド、ジメ
チルアクリルアミド、N−メチロ−ルアクリルアミド等
のアミド基含有単量体、アルキルビニルエーテル類、ト
リメトキシビニルシラン等のシリル基含有単量体、アリ
ルアルコール、ジメチルアリルアルコール、イソプロペ
ニルアルコール等の水酸基含有単量体、アリルアセテー
ト、ジメチルアリルアセテート、イソプロペニルアセテ
ート等のアセチル基含有単量体、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン等のハロゲン化単量体、スチレン等の芳香族系単
量体などが例示される。
【0012】なお、前述のイオン性単量体を共重合せし
めた場合には、下塗り塗料を調製した時に耐水性が低下
する傾向にあるので、高い変性度にすることは好ましく
ない。従ってこのような単量体の含有量は、通常、3モ
ル%以下とすることが好ましい。前述以外の共重合成分
としてはPVAのグラフトポリマーが挙げられる。たと
えば、PVAc(ポリビニルアセテート)マクロモノマ
ーとMMA(メチルメタクリレート)、またはスチレン
との共重合物、またはケン化処理して得られるケン化
物、さらにはPVAcマクロモノマーとPEO(ポリエ
チレンオキサイド)との共重合物もしくはそのケン化
物、PVAcマクロモノマーとメタクリル酸ラウリルと
の共重合物もしくはそのケン化物など種々のものが挙げ
られる。本発明の樹脂組成物におけるPVA系重合体と
しては、その粘度平均重合度100〜4000が好適で
あり、100〜2000がより好適である。ケン化度は
50〜100モル%が好ましく、98モル%以上がより
好ましい。なお、以下粘度平均重合度を重合度と略記す
る。重合度が100より小さいと粘度が低下し、ケイ酸
カルシウム板やセメント系無機質板などの基材への浸透
性は増加するものの表層補強効果は増加しない。また重
合度が4000より大きくなると粘度が上昇して基材へ
の浸透性が悪くなり表層補強効果は低下する。また、P
VAの粒径としては1〜500μmが好ましく、50〜
200μmがより好適である。粒径は小さければ小さい
ほど好ましいが、50μmより小さいとコストが高くな
り、500μmより大きくなると水または有機溶剤を用
いて溶解するときに溶解性が悪くなる。
めた場合には、下塗り塗料を調製した時に耐水性が低下
する傾向にあるので、高い変性度にすることは好ましく
ない。従ってこのような単量体の含有量は、通常、3モ
ル%以下とすることが好ましい。前述以外の共重合成分
としてはPVAのグラフトポリマーが挙げられる。たと
えば、PVAc(ポリビニルアセテート)マクロモノマ
ーとMMA(メチルメタクリレート)、またはスチレン
との共重合物、またはケン化処理して得られるケン化
物、さらにはPVAcマクロモノマーとPEO(ポリエ
チレンオキサイド)との共重合物もしくはそのケン化
物、PVAcマクロモノマーとメタクリル酸ラウリルと
の共重合物もしくはそのケン化物など種々のものが挙げ
られる。本発明の樹脂組成物におけるPVA系重合体と
しては、その粘度平均重合度100〜4000が好適で
あり、100〜2000がより好適である。ケン化度は
50〜100モル%が好ましく、98モル%以上がより
好ましい。なお、以下粘度平均重合度を重合度と略記す
る。重合度が100より小さいと粘度が低下し、ケイ酸
カルシウム板やセメント系無機質板などの基材への浸透
性は増加するものの表層補強効果は増加しない。また重
合度が4000より大きくなると粘度が上昇して基材へ
の浸透性が悪くなり表層補強効果は低下する。また、P
VAの粒径としては1〜500μmが好ましく、50〜
200μmがより好適である。粒径は小さければ小さい
ほど好ましいが、50μmより小さいとコストが高くな
り、500μmより大きくなると水または有機溶剤を用
いて溶解するときに溶解性が悪くなる。
【0013】本発明においては、ポリビニルアルコール
系重合体として、シリル基変性ポリビニルアルコールを
使用することをその態様の一つとしているが、シリル基
変性PVAとしては分子内にシリル基を0.01〜5モル%
有する変性PVAを好適に使用することができ、このシ
リル基変性PVAはビニルエステルと分子内にシリル基
を有するオレフィン性不飽和単量体との共重合体のケン
化物として製造される。重合度としては100〜400
0が好適であり、100〜2000がより好適である。
重合度が100より小さいと含浸性は大きいもののケイ
酸カルシウム板、石膏ボード、セメント系無機質板など
の基材表面との接着力が低く補強効果が発現しない。ま
た重合度が4000より大きいと粘度が上昇するために
基材に対する浸透性が低下して表層補強効果が低下す
る。またPVAのシリル基変性度は0.01〜5モル%が好
適であり、0.4 〜2モル%がより好適である。シリル基
変性度が0.01モル%より低いとPVA分子内のシリル基
が少なくなり、ケイ酸カルシウム板、セメント無機質板
などの表面との接着力が小さく表層補強効果が発現しな
い。またシリル基性度が5モル%より大きいと水に溶解
しにくくなったり、保存安定性が悪くなったりするので
シリル基変性度は0.4 〜2モル%が好ましい。シリル基
変性PVAの粒径としては前述のPVA同様に1〜20
0μmが好ましく、1〜100μmがより好適である。
1μmより小さくなるとコスト上昇になり、200μm
より大きくなると水または有機溶剤への溶解性が悪くな
る。自己乳化性粉末: 一方、本発明において使用する自己乳
化性粉末としては、水、水−有機溶剤混合液、または有
機溶剤に投入後、分散剤を添加しなくとも攪拌等により
分散するものであればよい。
系重合体として、シリル基変性ポリビニルアルコールを
使用することをその態様の一つとしているが、シリル基
変性PVAとしては分子内にシリル基を0.01〜5モル%
有する変性PVAを好適に使用することができ、このシ
リル基変性PVAはビニルエステルと分子内にシリル基
を有するオレフィン性不飽和単量体との共重合体のケン
化物として製造される。重合度としては100〜400
0が好適であり、100〜2000がより好適である。
重合度が100より小さいと含浸性は大きいもののケイ
酸カルシウム板、石膏ボード、セメント系無機質板など
の基材表面との接着力が低く補強効果が発現しない。ま
た重合度が4000より大きいと粘度が上昇するために
基材に対する浸透性が低下して表層補強効果が低下す
る。またPVAのシリル基変性度は0.01〜5モル%が好
適であり、0.4 〜2モル%がより好適である。シリル基
変性度が0.01モル%より低いとPVA分子内のシリル基
が少なくなり、ケイ酸カルシウム板、セメント無機質板
などの表面との接着力が小さく表層補強効果が発現しな
い。またシリル基性度が5モル%より大きいと水に溶解
しにくくなったり、保存安定性が悪くなったりするので
シリル基変性度は0.4 〜2モル%が好ましい。シリル基
変性PVAの粒径としては前述のPVA同様に1〜20
0μmが好ましく、1〜100μmがより好適である。
1μmより小さくなるとコスト上昇になり、200μm
より大きくなると水または有機溶剤への溶解性が悪くな
る。自己乳化性粉末: 一方、本発明において使用する自己乳
化性粉末としては、水、水−有機溶剤混合液、または有
機溶剤に投入後、分散剤を添加しなくとも攪拌等により
分散するものであればよい。
【0014】自己乳化性粉末の具体例としては、不飽和
単量体を乳化剤の存在化で乳化重合させて得られる水性
エマルジョンを噴霧乾燥法、凍結乾燥法および減圧乾燥
法等により乾燥して粉末状とした粉末エマルジョンが知
られている(特開昭51−46126号、特開昭61−
167401号、高分子論文集、37[1]15−21
(1980)、特開平2−166126号)。
単量体を乳化剤の存在化で乳化重合させて得られる水性
エマルジョンを噴霧乾燥法、凍結乾燥法および減圧乾燥
法等により乾燥して粉末状とした粉末エマルジョンが知
られている(特開昭51−46126号、特開昭61−
167401号、高分子論文集、37[1]15−21
(1980)、特開平2−166126号)。
【0015】これらの粉末エマルジョンには、乳化剤ま
たは乳化補助剤を添加してもよく、また、下塗り塗料を
製造する時に乳化剤を添加した物でもよい。またPVA
粉末あるいはシリル基変性PVAと粉末エマルジョンを
混合する時に他の添加剤と同時に添加してもよい。この
ような自己乳化性を有する粉末エマルジョンとしては、
(メタ)アクリル酸エステル類の他、プロピオン酸ビニ
ル、酢酸ビニルなどの脂肪酸ビニルエステル類、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル類、ス
チレン、α−メチルスチレン、クロルスチレンなどのス
チレン類、塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニ
ル類、塩化ビニリデン、臭化ビニリデンなどのハロゲン
化ビニリデン類、メチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、ブチルビニルエーテルなどのビニルアルキル
エーテル類、ブタジエン、クロロプレン、イソプレンな
どのジエン類およびビニルピリジン等が挙げられるが、
このなかでも(メタ)アクリル酸エステル類、脂肪酸ビ
ニルエステル類、ニトリル類およびスチレン類が好適で
ある。これらのポリマーのなかでも、ガラス転移温度1
0〜100 ℃のものが好ましく、20〜50℃のものがよ
り好ましい。
たは乳化補助剤を添加してもよく、また、下塗り塗料を
製造する時に乳化剤を添加した物でもよい。またPVA
粉末あるいはシリル基変性PVAと粉末エマルジョンを
混合する時に他の添加剤と同時に添加してもよい。この
ような自己乳化性を有する粉末エマルジョンとしては、
(メタ)アクリル酸エステル類の他、プロピオン酸ビニ
ル、酢酸ビニルなどの脂肪酸ビニルエステル類、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル類、ス
チレン、α−メチルスチレン、クロルスチレンなどのス
チレン類、塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニ
ル類、塩化ビニリデン、臭化ビニリデンなどのハロゲン
化ビニリデン類、メチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、ブチルビニルエーテルなどのビニルアルキル
エーテル類、ブタジエン、クロロプレン、イソプレンな
どのジエン類およびビニルピリジン等が挙げられるが、
このなかでも(メタ)アクリル酸エステル類、脂肪酸ビ
ニルエステル類、ニトリル類およびスチレン類が好適で
ある。これらのポリマーのなかでも、ガラス転移温度1
0〜100 ℃のものが好ましく、20〜50℃のものがよ
り好ましい。
【0016】自己乳化性粉末の粒径としては、1〜500
μm が好ましく、10〜300 μm がより好ましい。溶媒
中においての自己乳化性粉末の乳化後の粒径は0.05〜5
μmが好ましく、0.1 〜3μm がより好ましい。粉末状の樹脂組成物: 本発明の粉末状の樹脂組成物は、
PVA系重合体粉末および自己乳化性粉末を配合したも
のである。PVA系重合体粉末(A)と自己乳化性粉末
(B)との配合割合については、特に制限はないが、
(A)/(B)=5/95〜90/10が好ましく、
(A)/(B)=10/90〜50/50がより好まし
い。
μm が好ましく、10〜300 μm がより好ましい。溶媒
中においての自己乳化性粉末の乳化後の粒径は0.05〜5
μmが好ましく、0.1 〜3μm がより好ましい。粉末状の樹脂組成物: 本発明の粉末状の樹脂組成物は、
PVA系重合体粉末および自己乳化性粉末を配合したも
のである。PVA系重合体粉末(A)と自己乳化性粉末
(B)との配合割合については、特に制限はないが、
(A)/(B)=5/95〜90/10が好ましく、
(A)/(B)=10/90〜50/50がより好まし
い。
【0017】本発明の粉末状の樹脂組成物は、水系、有
機溶剤−水混合系または有機溶剤系のいずれにも使用で
き、また用途に応じて使い分けることが可能となる。本
発明の粉末状の樹脂組成物を使用する場合、溶剤として
水を使用する場合には全く問題がないが、溶剤として有
機溶剤−水混合溶剤を用いる場合にはPVA系重合体粉
末および自己乳化性粉末の双方を溶解する溶剤を選択す
る必要がある。たとえば、PVA系重合体粉末と自己乳
化性を有するアクリル系重合体粉末を溶解する場合には
ジメチルスルホキシド(DMSO)が好ましい。
機溶剤−水混合系または有機溶剤系のいずれにも使用で
き、また用途に応じて使い分けることが可能となる。本
発明の粉末状の樹脂組成物を使用する場合、溶剤として
水を使用する場合には全く問題がないが、溶剤として有
機溶剤−水混合溶剤を用いる場合にはPVA系重合体粉
末および自己乳化性粉末の双方を溶解する溶剤を選択す
る必要がある。たとえば、PVA系重合体粉末と自己乳
化性を有するアクリル系重合体粉末を溶解する場合には
ジメチルスルホキシド(DMSO)が好ましい。
【0018】このようなPVA系重合体粉末と自己乳化
性粉末とを配合してなる粉末状の樹脂組成物は、抄造方
法で製造したケイ酸カルシウム板、押し出し成形で製造
したケイ酸カルシウム板、セメント系無機質板、または
前述した無機質板をスチーム養生またはオートクレーブ
養生した無機質板、特に多孔性無機質板の下塗り塗料と
して有用である。また本発明の粉末状の樹脂組成物は、
耐水化剤を添加することによって耐水性を大幅に改善す
ることが可能である。耐水化剤としてはコロイダルシリ
カ、ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂などが挙
げられ、これらの耐水化剤のなかでもコロイダルシリカ
が最も好ましい。その添加量としては固形分比率でPV
A系重合体物粉末と自己乳化性粉末の混合物に対して、
10〜100wt%の添加量が好ましい。10wt%よ
り添加量が少ないと耐水性の効果が小さく、また100
wt%より多いと下塗り塗料の基材への浸透性が悪くな
り、表層補強効果が悪くなると同時に耐水性も低下す
る。
性粉末とを配合してなる粉末状の樹脂組成物は、抄造方
法で製造したケイ酸カルシウム板、押し出し成形で製造
したケイ酸カルシウム板、セメント系無機質板、または
前述した無機質板をスチーム養生またはオートクレーブ
養生した無機質板、特に多孔性無機質板の下塗り塗料と
して有用である。また本発明の粉末状の樹脂組成物は、
耐水化剤を添加することによって耐水性を大幅に改善す
ることが可能である。耐水化剤としてはコロイダルシリ
カ、ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂などが挙
げられ、これらの耐水化剤のなかでもコロイダルシリカ
が最も好ましい。その添加量としては固形分比率でPV
A系重合体物粉末と自己乳化性粉末の混合物に対して、
10〜100wt%の添加量が好ましい。10wt%よ
り添加量が少ないと耐水性の効果が小さく、また100
wt%より多いと下塗り塗料の基材への浸透性が悪くな
り、表層補強効果が悪くなると同時に耐水性も低下す
る。
【0019】また本発明の組成物は前述の如くPVA系
重合体粉末と自己乳化性粉末、さらに必要によりコロイ
ダルシリカなどの耐水化剤を主成分とするが、前述した
三者の配合おいてはPVA系重合体を攪拌溶解した後、
攪拌しながら自己乳化性粉末を逐次添加して溶解するほ
うが好ましい。耐水化剤を併用する場合には最後に混合
するのがよく、特に耐水化剤は下塗り塗料を塗工する直
前に混合するのが好ましい。また、炭酸カルシウム、ク
レー、酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ等の無機顔料や
塗液の安定剤としての尿素や、消泡剤等を分散混合して
もかまわない。また、適当な粘度の塗工液が得られるよ
うに最後に水で希釈して用いることができる。
重合体粉末と自己乳化性粉末、さらに必要によりコロイ
ダルシリカなどの耐水化剤を主成分とするが、前述した
三者の配合おいてはPVA系重合体を攪拌溶解した後、
攪拌しながら自己乳化性粉末を逐次添加して溶解するほ
うが好ましい。耐水化剤を併用する場合には最後に混合
するのがよく、特に耐水化剤は下塗り塗料を塗工する直
前に混合するのが好ましい。また、炭酸カルシウム、ク
レー、酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ等の無機顔料や
塗液の安定剤としての尿素や、消泡剤等を分散混合して
もかまわない。また、適当な粘度の塗工液が得られるよ
うに最後に水で希釈して用いることができる。
【0020】本発明の樹脂組成物を多孔性無機質板用の
下塗り塗料として用いる場合には、その液濃度は10〜
50%(固形分濃度)、好ましくは20〜40%(固形
分濃度)で塗付することができる。そしてこの樹脂組成
物が下塗り塗料として適用される対象としての多孔性無
機質板には、セメント系、ケイ酸カルシウム系、石膏
系、砂、粘度鉱物系などの無機質材料を主成分とする広
範囲の種類のものが含まれ、より具体的には、軽量コン
クリート、プレキャストコンクリート、軽量気泡コンク
リート(ALC)、モルタル、ケイ酸カルシュウム板、
パルプセメント板、石膏ボード、ハードボードなどが例
示される。これらの無機質板には有機成分も含まれてよ
いが、いずれもSi、Ca、Mg、Alの化合物からな
る無機成分が主体となるものである。また、これら無機
質板への塗布方法は吹き付け塗り、ローラー塗り、フロ
ーコーターなど一般の塗布方法が可能である。塗布量は
0.5 〜100g/m2 が好ましい。乾燥は100℃以上
の加熱乾燥とする場合に、この発明の効果はより一層顕
著である。
下塗り塗料として用いる場合には、その液濃度は10〜
50%(固形分濃度)、好ましくは20〜40%(固形
分濃度)で塗付することができる。そしてこの樹脂組成
物が下塗り塗料として適用される対象としての多孔性無
機質板には、セメント系、ケイ酸カルシウム系、石膏
系、砂、粘度鉱物系などの無機質材料を主成分とする広
範囲の種類のものが含まれ、より具体的には、軽量コン
クリート、プレキャストコンクリート、軽量気泡コンク
リート(ALC)、モルタル、ケイ酸カルシュウム板、
パルプセメント板、石膏ボード、ハードボードなどが例
示される。これらの無機質板には有機成分も含まれてよ
いが、いずれもSi、Ca、Mg、Alの化合物からな
る無機成分が主体となるものである。また、これら無機
質板への塗布方法は吹き付け塗り、ローラー塗り、フロ
ーコーターなど一般の塗布方法が可能である。塗布量は
0.5 〜100g/m2 が好ましい。乾燥は100℃以上
の加熱乾燥とする場合に、この発明の効果はより一層顕
著である。
【0021】以上の通り、この発明の樹脂組成物は、特
に多孔性無機質板の下塗り塗料として有用なものである
が、この樹脂組成物は、粉末状であるために輸送するの
にかさばらず、また作業性、取扱性が良いことから、塗
料メーカーで水などの溶媒を添加して下塗り塗料を製造
する際に直接PVA系重合体と自己乳化性粉末を添加し
ても性能が変わること無く塗料化が可能となる。また建
材メーカー等の末端ユーザーでも簡単に溶解して使用す
ることが可能となる。
に多孔性無機質板の下塗り塗料として有用なものである
が、この樹脂組成物は、粉末状であるために輸送するの
にかさばらず、また作業性、取扱性が良いことから、塗
料メーカーで水などの溶媒を添加して下塗り塗料を製造
する際に直接PVA系重合体と自己乳化性粉末を添加し
ても性能が変わること無く塗料化が可能となる。また建
材メーカー等の末端ユーザーでも簡単に溶解して使用す
ることが可能となる。
【0022】しかも、その特性は、浸透補強性、耐水性
等においても極めて優れたものとなる。
等においても極めて優れたものとなる。
【0023】
【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明
の樹脂組成物について説明する。もちろん、この発明
は、以下の実施例によって限定されるものではない。な
お以下の説明における部および%の表示は特に断らない
限り、それぞれ重量部および重量%を意味する、また、
実施例で採用している特性等の評価のための試験法は次
の通りである。 (透水性試験)止水性能を見るための試験で、各種の多
孔性無機質板にこの発明の組成物を固形分で20g/m
2 塗布し、100℃、20分間乾燥後、20℃、65%
RH条件化に7日放置する。この試験体の表面に、三角
ロートの開口端をエポキシ系樹脂で漏水しない様に固定
し、その先にビュウレットを継ぎ、初期水頭25cmにな
るように水を入れ、8時間後の水量減少量を読み取る。
値の小さいほど、止水性能が良好なことを示す。 (密着性試験)下塗り塗料による多孔性無質機板の表層
補強効果および無機質板表面層と上塗り塗料との密着性
を見るための試験で、前記透水性試験で述べた試験体に
上塗り塗料として、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜ペイ
ント(株)製、トーアタイル用アクリルDX、白)を塗
布し、また乾燥しないうちに、その上に綿布をのせ、2
日間室温で乾燥する。その後1cm幅にナイフで切れ目を
入れ、オートグラフ(島津製作所、1M−100型)に
て剥離角度90度、引張り速度50mm/分、で剥離抵抗
を測定すると共に剥離状態を観察する。すなわち上塗り
塗料と密着性の悪いものは、下塗り塗料塗布面と上塗り
塗料の界面で剥離している。また無機質板表層の補強効
果の大きいものは剥離抵抗が大きく、かつ剥離面に無機
板の破断物が多く付着している。 (ウェザリング試験)建材等の無機質板は下塗り塗料を
塗布後、化粧仕上げをするまで数ヶ月以上放置される場
合がある。この場合施工に供された下塗り塗料を塗布し
た無機質板は日光、雨、風、雪にさらされることにな
る。このような暴露により、下塗り塗料表面が荒れた
り、変色したりすると化粧仕上げに支障を来す。また化
粧仕上げ材との密着性も変化する。そこで、このような
屋外暴露による耐候性を見るための試験で、前記透水性
試験で述べた下塗り塗料処理した試料を40℃下でキセ
ノンランプ(島津製作所、XW−60V3 、6KW)2
00時間照射および2時間毎に18分の散水を行い、そ
の下塗り塗料表面の変化を調べた。 (マーロン機械安定性試験)下塗り塗料の塗工時の液の
安定性を見るための試験で、マーロン試験機(新星産業
(株)製、MARON、1000rpm )により50gの
塗液に荷重25kg、1000rpm で10分間剪断力を加
え、ゲル化物の発生量(100メッシュ金網でゲル化物
を分離、乾燥し、50gの塗液の固形分に対する重量%
で表す)をチェックした。 (耐温水性試験)多孔性無機質板にこの発明の組成物を
固形分で20g/m2 塗布し、150℃、20分間乾燥
後、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜ペイント(株)製、
トアタイル用アクリルDX、白)を塗布し、2日間室温
で乾燥する。この塗工物を50℃の温水に連続2週間浸
漬し、上塗り塗料のふくれを観察した。 (耐熱性試験)多孔製無機質板に、この発明の組成物を
固形分で20g/m2 塗布し、150℃、20分間乾燥
後、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜ペイント(株)製、
トアタイル用アクリルDX、白)を塗布し、2日間室温
で乾燥する。この塗工物を80℃の熱水に2時間浸漬
し、上塗り塗料のふくれを観察した。 実施例1 クラレ製PVA105(重合度550,ケン化度98.5モル%)
50部、スプレードライを用いて作成した乳化剤を含む
粉末アクリルエマルジョン(Tg40℃,平均粒径110n
m)44.8部、消泡剤0.2部、水55部を溶解槽に入れ、9
0℃,2時間で加熱溶解して濃度23%の下塗り塗料組
成物を得た。この下塗り塗料組成物をケイ酸カルシウム
板(絶乾比重1.1、含水率8%)に塗布して性能を評価
した。その結果を表−1に示した。
の樹脂組成物について説明する。もちろん、この発明
は、以下の実施例によって限定されるものではない。な
お以下の説明における部および%の表示は特に断らない
限り、それぞれ重量部および重量%を意味する、また、
実施例で採用している特性等の評価のための試験法は次
の通りである。 (透水性試験)止水性能を見るための試験で、各種の多
孔性無機質板にこの発明の組成物を固形分で20g/m
2 塗布し、100℃、20分間乾燥後、20℃、65%
RH条件化に7日放置する。この試験体の表面に、三角
ロートの開口端をエポキシ系樹脂で漏水しない様に固定
し、その先にビュウレットを継ぎ、初期水頭25cmにな
るように水を入れ、8時間後の水量減少量を読み取る。
値の小さいほど、止水性能が良好なことを示す。 (密着性試験)下塗り塗料による多孔性無質機板の表層
補強効果および無機質板表面層と上塗り塗料との密着性
を見るための試験で、前記透水性試験で述べた試験体に
上塗り塗料として、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜ペイ
ント(株)製、トーアタイル用アクリルDX、白)を塗
布し、また乾燥しないうちに、その上に綿布をのせ、2
日間室温で乾燥する。その後1cm幅にナイフで切れ目を
入れ、オートグラフ(島津製作所、1M−100型)に
て剥離角度90度、引張り速度50mm/分、で剥離抵抗
を測定すると共に剥離状態を観察する。すなわち上塗り
塗料と密着性の悪いものは、下塗り塗料塗布面と上塗り
塗料の界面で剥離している。また無機質板表層の補強効
果の大きいものは剥離抵抗が大きく、かつ剥離面に無機
板の破断物が多く付着している。 (ウェザリング試験)建材等の無機質板は下塗り塗料を
塗布後、化粧仕上げをするまで数ヶ月以上放置される場
合がある。この場合施工に供された下塗り塗料を塗布し
た無機質板は日光、雨、風、雪にさらされることにな
る。このような暴露により、下塗り塗料表面が荒れた
り、変色したりすると化粧仕上げに支障を来す。また化
粧仕上げ材との密着性も変化する。そこで、このような
屋外暴露による耐候性を見るための試験で、前記透水性
試験で述べた下塗り塗料処理した試料を40℃下でキセ
ノンランプ(島津製作所、XW−60V3 、6KW)2
00時間照射および2時間毎に18分の散水を行い、そ
の下塗り塗料表面の変化を調べた。 (マーロン機械安定性試験)下塗り塗料の塗工時の液の
安定性を見るための試験で、マーロン試験機(新星産業
(株)製、MARON、1000rpm )により50gの
塗液に荷重25kg、1000rpm で10分間剪断力を加
え、ゲル化物の発生量(100メッシュ金網でゲル化物
を分離、乾燥し、50gの塗液の固形分に対する重量%
で表す)をチェックした。 (耐温水性試験)多孔性無機質板にこの発明の組成物を
固形分で20g/m2 塗布し、150℃、20分間乾燥
後、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜ペイント(株)製、
トアタイル用アクリルDX、白)を塗布し、2日間室温
で乾燥する。この塗工物を50℃の温水に連続2週間浸
漬し、上塗り塗料のふくれを観察した。 (耐熱性試験)多孔製無機質板に、この発明の組成物を
固形分で20g/m2 塗布し、150℃、20分間乾燥
後、溶剤型アクリル樹脂塗料(東亜ペイント(株)製、
トアタイル用アクリルDX、白)を塗布し、2日間室温
で乾燥する。この塗工物を80℃の熱水に2時間浸漬
し、上塗り塗料のふくれを観察した。 実施例1 クラレ製PVA105(重合度550,ケン化度98.5モル%)
50部、スプレードライを用いて作成した乳化剤を含む
粉末アクリルエマルジョン(Tg40℃,平均粒径110n
m)44.8部、消泡剤0.2部、水55部を溶解槽に入れ、9
0℃,2時間で加熱溶解して濃度23%の下塗り塗料組
成物を得た。この下塗り塗料組成物をケイ酸カルシウム
板(絶乾比重1.1、含水率8%)に塗布して性能を評価
した。その結果を表−1に示した。
【0024】表−1の比較例との対比からも明らかなよ
うに、この発明の下塗り塗料組成物は塗工欠陥もなく、
止水性能、表層補強効果および上塗り塗料との密着性
(直後およびウェザリング後の塗布)が優れていること
がわかる。 比較例1〜6 実施例1の下塗り塗料組成物に代えて、以下の如き下塗
り塗料組成物を用いた以外は実施例1と同様に塗布して
その性能を評価した。その結果を合わせて表−1に示し
た。
うに、この発明の下塗り塗料組成物は塗工欠陥もなく、
止水性能、表層補強効果および上塗り塗料との密着性
(直後およびウェザリング後の塗布)が優れていること
がわかる。 比較例1〜6 実施例1の下塗り塗料組成物に代えて、以下の如き下塗
り塗料組成物を用いた以外は実施例1と同様に塗布して
その性能を評価した。その結果を合わせて表−1に示し
た。
【0025】<比較例1> 実施例1で用いたPVA水
溶液のみ。 <比較例2> 実施例1で用いられたアクリル系エマル
ジョンを25%に調整した液。 <比較例3> 後述の実施例2で用いたシリル基変性P
VA水溶液のみ。
溶液のみ。 <比較例2> 実施例1で用いられたアクリル系エマル
ジョンを25%に調整した液。 <比較例3> 後述の実施例2で用いたシリル基変性P
VA水溶液のみ。
【0026】<比較例4> 後述実施例3で用いられた
シリル基変性PVAを乳化安定剤として用いて得られた
酢酸ビニルエマルジョン(25%液) <比較例5> 既存の溶剤型ウレタン系シーラー(東亜
ペイント(株)「アスベストシーラー#20」 <比較例6> 下塗り塗料を塗布しない場合。
シリル基変性PVAを乳化安定剤として用いて得られた
酢酸ビニルエマルジョン(25%液) <比較例5> 既存の溶剤型ウレタン系シーラー(東亜
ペイント(株)「アスベストシーラー#20」 <比較例6> 下塗り塗料を塗布しない場合。
【0027】
【表1】
【0028】実施例2 クラレ製PVA,R−2130(重合度1750,ケン化度98.5
モル%,シリル基変性0.6モル%)40部、実施例1と
同様のアクリルエマルジョン54.8部,消泡剤0.2部、水
55部を溶解槽に投入し、実施例1と同様の条件で加熱
溶解して下塗り塗料組成物を得た。 実施例3 クラレ製PVA,R−2105(重合度500,ケン化度98.6
モル%、シリル基変性0.5モル%)50部、実施例1と
同様のアクリルエマルジョン(Tg55℃,平均粒径11
0nm)44.8部,水55部,消泡剤0.2部を溶解槽に投入
し、90℃,2時間加熱溶解して下塗り塗料組成物を得
た。 実施例4 シリル基変性PVA(重合度250,ケン化度98.7%,0.5
モル%シリル基変性)50部、実施例1と同様のアクリ
ルエマルジョン44.8部,消泡剤0.2部,水55部を溶解
槽に投入し、実施例1と同様に溶解して下塗り塗料組成
物を得た。 実施例5 シリル基変性PVA(重合度150,ケン化度98.6モル
%,0.5モル%シリル基変性)50部、実施例1と同様
のアクリルエマルジョン55.8部,消泡剤0.2部,水55
部を溶解槽に投入し、実施例1と同様に溶解して下塗り
塗料組成物を得た。実施例1と全く同様の性能評価をし
た。 実施例6 実施例3で使用したPVA,R−2105を50部、粉末の
アクリルースチレンエマルジョン(Tg50℃,平均粒
径120nm)43.8部,消泡剤0.2部,水55部を実施例3と
全く同様に溶解して下塗り塗料組成物を得た。 実施例7〜9 実施例1で用いられたアクリルエマルジョンに代えて、
表−2に示す如きTgを有する粉末状アクリルエマルジ
ョンを用い、実施例1と同様にして性能を評価した。比
較例とともにその結果を合わせて表−2に示した。
モル%,シリル基変性0.6モル%)40部、実施例1と
同様のアクリルエマルジョン54.8部,消泡剤0.2部、水
55部を溶解槽に投入し、実施例1と同様の条件で加熱
溶解して下塗り塗料組成物を得た。 実施例3 クラレ製PVA,R−2105(重合度500,ケン化度98.6
モル%、シリル基変性0.5モル%)50部、実施例1と
同様のアクリルエマルジョン(Tg55℃,平均粒径11
0nm)44.8部,水55部,消泡剤0.2部を溶解槽に投入
し、90℃,2時間加熱溶解して下塗り塗料組成物を得
た。 実施例4 シリル基変性PVA(重合度250,ケン化度98.7%,0.5
モル%シリル基変性)50部、実施例1と同様のアクリ
ルエマルジョン44.8部,消泡剤0.2部,水55部を溶解
槽に投入し、実施例1と同様に溶解して下塗り塗料組成
物を得た。 実施例5 シリル基変性PVA(重合度150,ケン化度98.6モル
%,0.5モル%シリル基変性)50部、実施例1と同様
のアクリルエマルジョン55.8部,消泡剤0.2部,水55
部を溶解槽に投入し、実施例1と同様に溶解して下塗り
塗料組成物を得た。実施例1と全く同様の性能評価をし
た。 実施例6 実施例3で使用したPVA,R−2105を50部、粉末の
アクリルースチレンエマルジョン(Tg50℃,平均粒
径120nm)43.8部,消泡剤0.2部,水55部を実施例3と
全く同様に溶解して下塗り塗料組成物を得た。 実施例7〜9 実施例1で用いられたアクリルエマルジョンに代えて、
表−2に示す如きTgを有する粉末状アクリルエマルジ
ョンを用い、実施例1と同様にして性能を評価した。比
較例とともにその結果を合わせて表−2に示した。
【0029】
【表2】
【0030】実施例10〜12 実施例2における変性PVAとコロイダルシリカの固形
分配合比率を表−3の如く変える以外は実施例2と同様
にして性能を評価した。その結果を比較例とともに合わ
せて表−3に示した。
分配合比率を表−3の如く変える以外は実施例2と同様
にして性能を評価した。その結果を比較例とともに合わ
せて表−3に示した。
【0031】
【表3】
【0032】実施例13〜16 実施例2の組成物100部に、以下に示す耐水化剤(全
て、固形分20%に調整して使用)35部を加えて試験
を行った以外は実施例2と同様に行った。その結果を合
わせて表−4に示した。 <実施例13> 耐水化剤としてコロイダルシリカ(触
媒化成工業(株)製、SI−500)を使用した場合。
て、固形分20%に調整して使用)35部を加えて試験
を行った以外は実施例2と同様に行った。その結果を合
わせて表−4に示した。 <実施例13> 耐水化剤としてコロイダルシリカ(触
媒化成工業(株)製、SI−500)を使用した場合。
【0033】<実施例14> 耐水化剤としてポリアミ
ド樹脂(住友化学工業(株)製、スミレーズEX70
M)を使用した場合。 <実施例15> 耐水化剤としてポリアミドメチーロー
ル樹脂(住友化学工業(株)製、スミレーズ633)を使
用した場合。 <実施例16> 耐水化剤としてポリエチレンイミン
(日本触媒化学(株)製、エポミンSP−1000)使用し
た場合。
ド樹脂(住友化学工業(株)製、スミレーズEX70
M)を使用した場合。 <実施例15> 耐水化剤としてポリアミドメチーロー
ル樹脂(住友化学工業(株)製、スミレーズ633)を使
用した場合。 <実施例16> 耐水化剤としてポリエチレンイミン
(日本触媒化学(株)製、エポミンSP−1000)使用し
た場合。
【0034】
【表4】
【0035】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、浸透補強性、耐水性等の性能に優れ、作業性、取
扱性の性良な下塗り塗料用等の樹脂組成物が実現され
る。
って、浸透補強性、耐水性等の性能に優れ、作業性、取
扱性の性良な下塗り塗料用等の樹脂組成物が実現され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/00 PNZ 6904−4J PPC 6904−4J PPF 6904−4J PSD 6904−4J 5/02 PPT 6904−4J PPU 6904−4J 7/12 PSJ 7211−4J 129/04 PFM 6904−4J PFN 6904−4J (72)発明者 七條 昭二 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 丸山 均 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリビニルアルコール系重合体粉末およ
び自己乳化性粉末とを配合してなることを特徴とする粉
末状樹脂組成物。 - 【請求項2】 ポリビニルアルコール系重合体がシリル
基変性ポリビニルアルコールである請求項1記載の樹脂
組成物。 - 【請求項3】 耐水化剤を含有してなる請求項1または
2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 耐水化剤がコロイダルシリカである請求
項3記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の樹脂組
成物からなる多孔性無機質板用の下塗り塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3051887A JPH0641381A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3051887A JPH0641381A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641381A true JPH0641381A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=12899394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3051887A Pending JPH0641381A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0641381A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0750022A2 (en) * | 1995-06-19 | 1996-12-27 | Rohm And Haas Company | Low VOC aqueous coating composition |
US5770899A (en) * | 1994-12-14 | 1998-06-23 | Nikon Corporation | Linear motor |
US7368837B2 (en) | 2002-07-01 | 2008-05-06 | Thk Co., Ltd. | Drive guide device |
JP2008222956A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Toa Doro Kogyo Co Ltd | 塗料組成物 |
US7936096B2 (en) | 2007-06-13 | 2011-05-03 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Canned linear motor armature and canned linear motor |
JP2013227200A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-11-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 不燃化粧板用の表面処理セメント系基板及びそれを用いた不燃化粧板 |
US10689294B2 (en) | 2015-12-04 | 2020-06-23 | Basf Se | Pulverulent primer composition |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP3051887A patent/JPH0641381A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5770899A (en) * | 1994-12-14 | 1998-06-23 | Nikon Corporation | Linear motor |
EP0750022A2 (en) * | 1995-06-19 | 1996-12-27 | Rohm And Haas Company | Low VOC aqueous coating composition |
EP0750022A3 (en) * | 1995-06-19 | 1999-07-28 | Rohm And Haas Company | Low VOC aqueous coating composition |
CN1090216C (zh) * | 1995-06-19 | 2002-09-04 | 罗姆和哈斯公司 | 低挥发性有机化合物的水性涂料组合物 |
US7368837B2 (en) | 2002-07-01 | 2008-05-06 | Thk Co., Ltd. | Drive guide device |
US7586219B2 (en) | 2002-07-01 | 2009-09-08 | Thk Co., Ltd. | Drive guide apparatus |
JP2008222956A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Toa Doro Kogyo Co Ltd | 塗料組成物 |
US7936096B2 (en) | 2007-06-13 | 2011-05-03 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Canned linear motor armature and canned linear motor |
JP2013227200A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-11-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 不燃化粧板用の表面処理セメント系基板及びそれを用いた不燃化粧板 |
US10689294B2 (en) | 2015-12-04 | 2020-06-23 | Basf Se | Pulverulent primer composition |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5362494B2 (ja) | 厚膜施工用水系樹脂組成物及びこれを用いた表面処理方法 | |
US4061825A (en) | Water activatable tapes | |
KR101122254B1 (ko) | 콘크리트 구조물용 수용성 도막방수제 및 그 제조방법 | |
WO2011155262A1 (ja) | 厚膜施工用水系樹脂組成物およびこれを用いた表面処理方法 | |
JPH0641381A (ja) | 樹脂組成物 | |
AU2018350237B2 (en) | Polymer dispersion and method of producing the same | |
WO2014064020A1 (en) | Water-redispersible polymer powder comprising a triester | |
US4363836A (en) | Priming compositions for a base of cement mortar or concrete | |
CN108690451B (zh) | 防腐防水涂料以及其制备方法 | |
JPH05125294A (ja) | 塗料組成物及び無機質材料用コーテイング剤 | |
JPH0525432A (ja) | 多孔性無機質板用下地塗料 | |
AU2018348840B2 (en) | Method of producing an elastic coating and an elastic coating | |
JPS60228586A (ja) | コンクリート躯体からの滲み出し水と表面からの透水を防止する防水用組成物および防水方法 | |
JPH0140065B2 (ja) | ||
JPS5924748B2 (ja) | 結露防止性のすぐれたシ−ト状建築材料の製造法 | |
JP2503021B2 (ja) | 多孔性無機板用シ−ラ−組成物 | |
JPS5913479B2 (ja) | 構造物の仕上法 | |
JPS62161878A (ja) | 多孔性無機板用シ−ラ−組成物 | |
JPH0717464B2 (ja) | 多孔性無機板用のシ−ラ−組成物 | |
US20030119947A1 (en) | Modified polymeric composition | |
JPH07116386B2 (ja) | 内外装用難燃性ゴム状弾性仕上塗材 | |
JP2014028960A (ja) | 厚膜施工用水系樹脂組成物及びこれを用いた表面処理方法 | |
JPH06184463A (ja) | 組成物 | |
JPH0764658B2 (ja) | 多孔性の無機板用のシ−ラ−組成物 | |
JPS63139082A (ja) | 多孔性無機板用シ−ラ−組成物 |